Oracle Enterprise Manager Ops Centerには、製品の機能を表示したり細かく調整したりするための管理ツールがいくつか含まれています。この章ではこれらのツールについて説明します。
この章では次の機能とトピックについて説明します。
Oracle Enterprise Manager Ops Centerでは、データ・センターを理解および管理するために様々なツールが提供されます。
サービスとログの表示、製品が確実に認識されるための別名の追加、外部サイトの認証の追加と編集、アセットの電力コストの計算に使用されるエネルギー・コストの編集を行うことができます。
この項で説明する手順の一部では、ecadm
およびproxyadm
コマンドが使用されます。これらのコマンドの詳細は、『Oracle Enterprise Manager Ops Center機能リファレンス・ガイド』を参照してください。
Oracle Solarisシステムでは、これらのコマンドは/opt/SUNWxvmoc/bin/
ディレクトリにあります。
Linuxシステムでは、これらのコマンドは/opt/sun/xvmoc/bin/
ディレクトリにあります。
Oracle Enterprise Manager Ops Centerは、表4-1「Oracle Enterprise Manager Ops Centerサービス」に示すサービスを利用しています。これらのサービスのステータスが監視され、UIに表示されます。各サービスの障害管理リソース識別子(FMRI)をSMFコマンドで使用できます。
ソフトウェアの外部でこれらのサービスを無効にしないでください。サービスを管理するにはecadm
、proxyadm
およびagentadm
コマンドを使用します。
表4-1 Oracle Enterprise Manager Ops Centerサービス
サービス名 | FMRI | 通常のステータス |
---|---|---|
Cacao |
common-agent-container-1:scn-proxy |
有効 |
Cacao |
common-agent-container-1:oem-ec |
有効 |
Enterprise Controller - Down |
ec-server-splashpage:default |
無効(エンタープライズ・コントローラが停止していない場合) |
Ops Center AxajTerm Serial Console |
ajaxterm:default |
有効 |
SCN Infrastructure Database |
db:default |
有効 |
SCN Infrastructure Database |
db:local |
有効(ソフトウェアが埋込みデータベースを使用する場合) |
SCN Infrastructure Database |
db:remote |
有効(ソフトウェアがリモート・データベースを使用する場合) |
SCN Oracle (local) database |
oracle:default |
有効 |
SCN Oracle (local) database listener |
oralistener:default |
有効 |
SCN Satellite Console |
console:default |
有効 |
Update Connection Enterprise - Agent |
update-agent:default |
有効(エージェント・コントローラが構成されている場合) |
Update Connection Enterprise - Scheduler |
uce-scheduler:default |
有効 |
Update Connection Enterprise - Server |
uce-server:default |
有効 |
dhcpd |
dhcpd:default |
有効 |
サービス・ステータスを表示する手順
「Navigation」ペインの「Administration」セクションで「Enterprise Controller」をクリックします。
「Configuration」タブをクリックします。Oracle Enterprise Manager Ops Centerサービスのステータスが表示されます。
問題を診断したり、Oracle Enterprise Manager Ops Centerのアクティビティを調べたりするためにログを表示することができます。
ログを表示する手順
「Navigation」ペインの「Administration」セクションで「Enterprise Controller」をクリックします。
「Logs」タブをクリックします。
ドロップダウン・リストからログを選択します。
Cacaoログ
UIログ
DBトランザクション・ログ
DBレポート・ログ
プロキシ・ログ
更新エラー・ログ
更新チャネル・ダウンロード・ログ
更新チャネル・エラー・ログ
ログが表示されます。
(オプション)「Refresh Log File」をクリックすると、ログ・ファイルの表示バージョンがリフレッシュされます。
場合によってはアセットのタイプが認識されないことがあります。製品別名を追加すると、アセットがOracle Enterprise Manager Ops Centerで認識されるようになり、すべての機能が使用可能になります。
注意: この機能はOracleサポートの指示に従って使用する必要があります。 |
製品別名を追加する手順
「Navigation」ペインの「Administration」セクションで「Enterprise Controller」をクリックします。
「Actions」ペインで「Add Product Alias」をクリックします。「Add Product Alias」ページが表示されます。
製品別名の情報を入力します。
Product Alias: これは既存のアセット名です。
Product ID: これは完全な製品ID番号です。「Product Label」を指定する場合、「Product ID」はオプションです。
Product Label: これはアセットの工場出荷時のラベルです。「Product ID」を指定する場合、「Product Label」はオプションです。
「Add Product Alias」をクリックして、製品別名をエンタープライズ・コントローラに追加します。
認証(My Oracle Support (MOS)や他の資格証明など)は、Oracleまたはサードパーティ・サイトから更新などのコンテンツをダウンロードするために使用されます。MOS資格証明はサービス・リクエストの作成にも使用されます。
他の外部リソースにアクセスするために認証を追加または編集できます。
一連のMOS資格証明を使用してOracle Configuration Manager (OCM)を構成していない場合、OCMは、Oracle Enterprise Manager Ops Centerに提供されたMOS資格証明を使用して自動的に構成されます。OCMが有効な認証済資格証明のセットを使用して自動的に構成された後、他のMOS資格証明はOCMによって使用されません。
OCMがすでに構成されている場合は、新しい資格証明を使用した再構成は試行されません。
注意: My Oracle Support資格証明を追加する前にエンタープライズ・コントローラを登録する必要があります。 |
認証を追加または編集する手順
「Navigation」ペインの「Administration」セクションで「Enterprise Controller」をクリックします。
「Actions」ペインで「Edit Authentications」をクリックします。「Edit Authentications」ウィンドウが表示されます。
1つ以上の認証のセットを追加または編集します。
オンライン・アカウントを編集するには、「description」、「user name」または「password」フィールドをクリックし、新しい情報を入力します。
MOSユーザーを追加するには、「Add MOS User」アイコンをクリックします。
MOSユーザーを編集するには、「description」、「user name」または「password」フィールドをクリックし、新しい情報を入力します。
MOSユーザーを削除するには、ユーザーを選択して「Remove MOS User」アイコンをクリックします。
MOSユーザーをデフォルトに設定するには、ユーザーを選択して「Set as Default MOS User」アイコンをクリックします。
「Apply」をクリックします。
ジョブが起動され、認証が更新されます。
Oracle Enterprise Manager Ops Centerの機能の1つは、サーバー、サーバー・グループまたは仮想化ホストの電気使用量を監視することです。
電力量単位当たりのコストを指定して、電気使用量のコストを監視することもできます。この情報は「Summary」タブまたは「Energy」タブに表示されます。
エネルギー・コストを設定する手順
「Navigation」ペインで「Administration」を展開します。
「Actions」ペインで「Edit Energy Cost」をクリックします。「Energy Cost Settings」ウィンドウが表示されます。
1キロワット時当たりの事業所のコストを入力します。
事業の電力量の単位を入力します。
「Submit」をクリックします。