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Oracle® Fusion Middleware Oracle Unified Directoryインストレーション・ガイド
11g リリース2 (11.1.2)
E49805-01
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1 Oracle Unified Directoryのインストール前に

この項には、Oracle Unified Directoryのインストール前に確認が必要な情報が含まれます。この項の内容は、次のとおりです。

1.1 システム要件と動作保証情報

インストールを実行する前に、 システム要件および動作保証のドキュメントを読み、インストールする製品の最小インストール要件を環境が満たしていることを確認します。これらのドキュメントは、どちらもOracle Technology Network (OTN)で入手できます。

1.1.1 インストール前のシステムに関する備考

Windowsシステムでは、管理者権限がない場合はOracle Unified Directoryソフトウェアをインストールできません。

インストーラを実行する前に、システムでDISPLAY環境変数を設定します。

UNIXシステムでは、ルート・ユーザーとしてのインストールはサポートされていません。

Oracle Unified Directoryソフトウェアは、グローバル・ゾーン、フル・ローカル・ゾーンおよびスパース・ゾーンを、独立した物理システムとして扱います。したがって、Oracle Unified DirectoryをどのタイプのSolarisゾーンにインストールしても、独立したシステムへのインストールと同様になります。Oracle Unified Directoryは、サービスまたはファイルの場所を他のゾーンと共有しません。

1.2 サーバー・ロールの選択

Oracle Unified Directoryは、次の3つのモードのいずれかで機能します。

次の各項では、使用する必要があるOracle Unified Directoryインストール・モードを、要件に基づいて説明します。

原則として、サーバーという総称の使用は、ディレクトリ・サーバー、プロキシ・サーバーおよびレプリケーション・ゲートウェイに適用されます。

1.2.1 ディレクトリ・サーバーについて

ディレクトリ・データを格納するLDAPディレクトリ・サーバーを作成する場合、Oracle Unified Directoryディレクトリ・サーバーをインストールします。詳細は、第3章「ディレクトリ・サーバーの設定」を参照してください。

1.2.2 プロキシ・サーバーについて

Oracle Unified DirectoryをLDAPプロキシ・サーバーとしてインストールした場合、このサーバーは、データが格納されているリモートLDAPサーバーとクライアントの間のインタフェースとしての役割を果たします。プロキシ・サーバーは、ロード・バランシングまたはデータ分散(あるいはその両方)を通じて、クライアント・リクエストを管理します。プロキシにはデータは格納されません。プロキシは、クライアントによって送信されたデータまたはリモートLDAPサーバーから受信したデータを操作することもできます(DNリネーム、RDN変更、変換またはエンタープライズ・ユーザー・セキュリティなど)。

Oracle Unified Directoryをプロキシ・モードでインストールするには、第4章「プロキシ・サーバーの設定」の手順を参照してください。

Oracle Unified Directoryプロキシを使用する場合、データは1つ以上のリモートLDAPサーバーまたはデータ・センターに格納されますが、これには、Oracle Unified Directoryディレクトリ・サーバーまたはOracle Directory Server Enterprise Editionなど、任意のLDAPv3準拠ディレクトリ・サーバーを指定できます。

1.2.3 レプリケーション・ゲートウェイについて

Oracle Unified Directoryをレプリケーション・ゲートウェイとしてインストールした場合、サーバーは、Oracle Directory Server Enterprise EditionとOracle Unified Directoryの間でレプリケートできるゲートウェイの役割を果たします。詳細は、第5章「レプリケーション・ゲートウェイの設定」を参照してください。

1.3 Java環境変数の設定

Oracle Unified Directoryに対して、JAVA_HOME環境変数の設定で使用する必要があるJavaインストールの場所に関する情報を提供する必要があります。JAVA_HOME環境変数が設定されていない、または有効な(Java 1.6以上の)インストールのルートを指し示していない場合、設定は機能しません。


注意:

IBM WebSphere Application Serverを使用しており、IBM WebSphereに用意されているJVMを使用する必要がある場合、JVMがOracle Unified Directoryで認証されていることを確認する必要があります。詳細は、第1.1項「システム要件と動作保証情報」を参照してください。


次に例を示します。

UNIXシステムで、シェルに応じて次のようなコマンドを実行します。

$ export JAVA_HOME=/usr/lang/JAVA/jre1.6

Windowsシステムの場合:

  1. デスクトップでコンピュータ・アイコンを右クリックし、「プロパティ」を選択します。

  2. 「システム」ウィンドウで、左ペインの「システムの詳細設定」を選択します。

  3. 「システムのプロパティ」ウィンドウで「詳細設定」タブを選択し、「環境変数」をクリックします。

  4. 「環境変数」ウィンドウで、「ユーザー環境変数」ペインの下にある「新規」をクリックします。

  5. 「新しいユーザー変数」ウィンドウで、次の情報を入力します。

    • 変数名: JAVA_HOMEと入力します。

    • 変数値: 有効なJavaインストール(Java 6以上)へのパスを入力します。たとえば、C:\Progra~1\Java\jre1.6.0_20とします。

  6. 「OK」をクリックします。


注意:

JAVA_HOMEの設定には、次のようなコマンドを実行することもできます。

set JAVA_HOME=C:\Progra~1\Java\jre1.6.0_20

1.4 インストール・ディレクトリの理解

ソフトウェアのインストール時に、複数のインストール・ディレクトリを指定するよう求められます。これらのディレクトリについて、ならびにインストールの完了時に格納される内容について理解しておくと役立ちます。次のディレクトリが作成されます。