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Oracle® Identity Manager Oracle CRM On Demandコネクタ・ガイド
リリース11.1.1
E91912-01
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3 コネクタの使用

コネクタをデプロイしたら、要件に合せて構成する必要があります。この章では、次のコネクタ構成手順を説明します。


注意:

この項では、コネクタの構成に関する、概念的な情報と手順の情報の両方を提供します。手順を実行する前に、概念的な情報を参照することをお薦めします。

3.1 リコンシリエーションの構成

リコンシリエーションでは、ターゲット・リソースとして指定されたターゲット・システムでのユーザー・アカウントの作成および変更がOracle Identity Managerで複製されます。

デフォルトでは、ユーザー・アカウントは50レコードのバッチでリコンサイルされます。Oracle CRM On Demandで許容されている最大バッチ・サイズは100です。バッチ・サイズを変更するには、リコンシリエーション・スケジュール済ジョブの「バッチ・サイズ」属性の値を指定します。バッチ・サイズを100より大きく設定した場合、バッチ・サイズは100とみなされます。この属性の値を指定する手順の詳細は、第3.2.3項「スケジュール済ジョブの構成」を参照してください。

リコンシリエーションの実行中に、次のようにします。

  • ターゲット・システムで作成された各アカウントについて、対応するOIMユーザーにリソースが割り当てられます。

  • ターゲット・システムの各アカウントに行われた更新は、対応するリソースに伝播されます。

この項では、リコンシリエーションの構成に関する次の項目について説明します。

3.1.1 完全リコンシリエーション

完全リコンシリエーションでは、既存のすべてのユーザー・レコードをターゲット・システムからOracle Identity Managerへリコンサイルします。コネクタをデプロイした後はまず、完全リコンシリエーションを実行する必要があります。

完全リコンシリエーションを実行するには、CRM On Demand User Target Reconciliationスケジュール済ジョブのFilter属性とLatest Token属性に現在割り当てられている値を削除します。このスケジュール済ジョブの詳細は、第3.2.2項「リコンシリエーションのスケジュール済ジョブ」を参照してください。

3.1.2 制限付きリコンシリエーション

デフォルトでは、前回のリコンシリエーションの実行後に追加または変更されたすべてのターゲット・システム・レコードが、現在のリコンシリエーションの実行中にリコンサイルされます。リコンサイルする必要のある追加または変更されたターゲット・システム・レコードのサブセットを指定して、このプロセスをカスタマイズできます。

コネクタには、Oracle CRM On Demandリソース属性を使用してターゲット・システム・レコードをフィルタ処理するフィルタ属性が用意されています。Lookup.CRMOD.UM.ReconAttrMap参照定義のデコード列に指定されているどの値でも使用できます。詳細は、第2.3.6.2項「Lookup.CRMOD.UM.ReconAttrMap」を参照してください。

リコンシリエーション・モジュールのフィルタを作成して、制限付きリコンシリエーションを実行できます。このコネクタのFilter属性(スケジュール済タスクの属性)により、Oracle CRM On Demandリソース属性を使用してターゲット・システム・レコードをフィルタ処理できます。

ICFフィルタの詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Identity Manager開発者ガイド』のICFフィルタの構文に関する項を参照してください。

コネクタをデプロイする際は、第3.2.3項「スケジュール済ジョブの構成」の手順に従って属性値を指定します。

3.1.3 ターゲット・リソース・リコンシリエーションのリコンシリエーション・ルール

プロセス一致ルールを次に示します。

ルール名: CRMOD Recon Rule

ルール要素: User Login Equals User Login Id

このルールの意味は次のとおりです。

  • User Loginは、Oracle Identity Managerのユーザー・ログインです。

  • User Login Idは、ターゲット・システムのユーザー・ログインです。

コネクタのデプロイ後、次の手順を実行して、ターゲット・リソース・リコンシリエーションのリコンシリエーション・ルールを表示できます。


注意:

次の手順は、コネクタのデプロイ後にのみ実行してください

  1. Oracle Identity Manager Design Consoleにログインします。

  2. 「開発ツール」を展開します。

  3. 「リコンシリエーション・ルール」をダブルクリックします。

  4. CRMOD Recon Ruleを検索します。図3-1に、ターゲット・リソース・リコンシリエーションのリコンシリエーション・ルールを示します。

    図3-1 ターゲット・リソース・リコンシリエーションのリコンシリエーション・ルール

    図3-1の説明が続きます
    「図3-1 ターゲット・リソース・リコンシリエーションのリコンシリエーション・ルール」の説明

3.1.4 ターゲット・リソース・リコンシリエーションのリコンシリエーション・アクション・ルール

表3-1に、ターゲット・リソース・リコンシリエーションのアクション・ルールを示します。

表3-1 ターゲット・リソースのリコンシリエーションのアクション・ルール

ルール条件 アクション

一致しない場合

なし

1つのエンティティ一致が見つかった場合

リンクの確立

1つのプロセス一致が見つかった場合

リンクの確立



注意:

このコネクタに事前定義されていないルール条件に対して、アクションは実行されません。このようなルール条件には、ユーザー独自のアクション・ルールを定義できます。リコンシリエーション・アクション・ルールの変更または作成の詳細は、Oracle Fusion Middleware Oracle Identity Manager開発者ガイドを参照してください。

コネクタのデプロイ後に次の手順を実行すると、ターゲット・リソース・リコンシリエーションのリコンシリエーション・アクション・ルールを表示できます。

  1. Oracle Identity Manager Design Consoleにログインします。

  2. 「リソース管理」を展開します。

  3. 「リソース・オブジェクト」をダブルクリックします。

  4. CRM On Demandリソース・オブジェクトを検索して開きます。

  5. 「Object Reconciliation」タブ、「Reconciliation Action Rules」タブの順にクリックします。「Reconciliation Action Rules」タブに、コネクタに定義されているアクション・ルールが表示されます。

3.2 スケジュール済ジョブ

コネクタ・インストーラを実行するか、コネクタXMLファイルをインポートすると、次のリコンシリエーションのスケジュール済ジョブがOracle Identity Managerに自動的に作成されます。

この項では、スケジュール済ジョブに関連する次のトピックについて説明します。

3.2.1 参照フィールド同期のスケジュール済ジョブ

参照フィールド同期には、次のスケジュール済ジョブが使用されます。

  • CRM On Demand Role Lookup Recon

    このスケジュール済ジョブを使用して、ターゲット・システムで使用できるロールをLookup.CRMOD.Roles参照定義に同期させます。

このスケジュール済ジョブについて、表3-2で説明されている属性に値を指定する必要があります。スケジュール済ジョブの構成手順は、このガイドで後述します。

表3-2 参照フィールド同期用のスケジュール済ジョブの属性

属性 説明

コード・キー属性

参照定義の「コード・キー」列に移入するのに使用される、コネクタまたはターゲット・システム属性の名前(「参照名」属性の値として指定)

デフォルト値: __NAME__

注意: この属性の値を変更しないでください。

デコード属性

参照定義の「デコード」列に移入するのに使用される、コネクタまたはターゲット・システム属性の名前(「参照名」属性の値として指定)

デフォルト値: __NAME__

フィルタ

スケジュール済ジョブによりリコンサイルする必要のあるレコードをフィルタリングするための式

デフォルトでは、この属性の値は空です。

サンプル値: equalTo('__NAME__','Administrator')

この式の構文は、3.1.2項「制限付きリコンシリエーション」を参照してください。

ITリソース名

ユーザー・レコードをリコンサイルする元のターゲット・システム・インストールのITリソースの名前

デフォルト値: CRM On Demand

参照名

値のフェッチ元である必要のあるデータ・ソースに各参照定義をマップする参照定義の名前

デフォルト値: Lookup.CRMOD.Roles

オブジェクト・タイプ

値を同期する必要のあるオブジェクトのタイプ

デフォルト値: __ROLES__

注意: この属性の値を変更しないでください。


3.2.2 リコンシリエーションのスケジュール済ジョブ

CRM On Demand User Target Reconciliationスケジュール済タスクは、コネクタのターゲット・リソース(アカウント管理)モードでユーザー・データをリコンサイルするために使用します。


注意:

スケジュール済ジョブで、削除されたレコードのリコンシリエーションはサポートされません。

表3-3に、スケジュール済ジョブの属性の説明を示します。

表3-3 リコンシリエーション用のスケジュール済ジョブの属性

属性 説明

バッチ・サイズ

各バッチに含めるレコード数

デフォルト値: 50

フィルタ

スケジュール済ジョブによりリコンサイルする必要のあるレコードをフィルタリングするための式

デフォルトでは、この属性の値は空です。

サンプル値: equalTo('Alias','SEPT12USER1')

この式の構文は、3.1.2項「制限付きリコンシリエーション」を参照してください。

ITリソース名

ユーザー・レコードをリコンサイルする元のターゲット・システム・インストールのITリソースの名前

デフォルト値: CRM On Demand

最新のトークン

ターゲット・システムにおけるユーザー・レコードのModifiedDate属性の最大値をlong形式で表したタイム・スタンプ。

注意: この属性には値を入力しないでください。リコンシリエーション・エンジンにより、この属性の値は自動的に入力されます。

この属性が空白の値に設定されると、増分リコンシリエーション操作はすべてのレコードをフェッチします(完全リコンシリエーションが実行されます)。

オブジェクト・タイプ

リコンサイルするオブジェクトのタイプ

デフォルト値: User

注意: この属性の値は変更しないでください。

リソース・オブジェクト名

リコンシリエーションに使用されるリソース・オブジェクトの名前

デフォルト値: CRM On Demand

スケジュール済ジョブ名

スケジュール済ジョブの名前

デフォルト値: CRM On Demand User Target Reconciliation

注意: このコネクタに付属しているスケジュール済ジョブについては、この属性の値を変更することはできません。ただし、ジョブのコピーを作成した場合は、この属性の値として、そのスケジュール済ジョブに一意の名前を入力できます。


3.2.3 スケジュール済ジョブの構成

スケジュール済ジョブを構成する手順:

  1. 使用しているOracle Identity Managerのリリースに応じて、次のいずれかの手順を実行します。

    • Oracle Identity Managerリリース11.1.1の場合:

      1. 管理およびユーザー・コンソールにログインします。

      2. 「Oracle Identity Managerセルフ・サービスへようこそ」ページの右上隅で、「拡張」をクリックします。

    • Oracle Identity Managerリリース11.1.2.xの場合:

      1. Oracle Identity System Administrationにログインします。

      2. サンドボックスを作成してアクティブ化します。サンドボックスの作成およびアクティブ化の詳しい手順は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Identity Manager開発者ガイド』のサンドボックスの管理に関する説明を参照してください。

      3. 左ペインの「システム管理」で、「スケジューラ」をクリックします。

  2. 次のようにして、スケジュール済ジョブを検索して開きます。

    1. Oracle Identity Managerリリース11.1.1を使用している場合は、「Oracle Identity Manager拡張管理へようこそ」ページの「システム管理」領域で、「スケジュール済ジョブの検索」をクリックします。

    2. 「検索」フィールドに、検索基準としてスケジュール済ジョブの名前を入力します。「拡張検索」をクリックして検索基準を指定することもできます。

    3. 左ペインの検索結果表で、「ジョブ名」列のスケジュール済ジョブをクリックします。

  3. 「ジョブの詳細」タブでは、次のパラメータを変更できます。

    再試行: このフィールドには整数値を入力します。この数値は、ジョブに「停止済」ステータスを割り当てるまでに、スケジューラがジョブの開始を試行する回数を表します。

    スケジュール・タイプ: ジョブを実行する頻度に応じて、適切なスケジュール・タイプを選択します。


    注意:

    スケジュール・タイプの詳細は、Oracle Fusion Middleware Oracle Identity Manager管理者ガイドを参照してください。

    ジョブ詳細を変更する他に、ジョブを有効化または無効化できます。

  4. 「パラメータ」リージョンの「ジョブの詳細」タブで、スケジュール済ジョブの属性の値を指定します。


    注意:


  5. 属性を指定したら、「適用」をクリックして変更内容を保存します。


    注意:

    「実行停止」オプションが、管理およびユーザー・コンソールで使用できます。「スケジューラのステータス」ページを使用して、スケジューラを起動、停止または再初期化できます。

3.3 Oracle Identity Managerリリース11.1.1でのプロビジョニングの構成

OIMユーザーのリソースのプロビジョニングでは、Oracle Identity Managerを使用して、そのユーザーのターゲット・システム・アカウントを作成します。

リクエストベースのプロビジョニング用にコネクタを構成した場合、プロセス・フォームが抑制されてオブジェクト・フォームが表示されます。つまり、リクエストベース・プロビジョニングのためにコネクタを構成すると、ダイレクト・プロビジョニングが無効になります。直接プロビジョニングに戻るには、3.3.4項「リクエストベースのプロビジョニングと直接プロビジョニングの切換え」に記載されている手順を実行します。

次にプロビジョニング操作のタイプを示します。

  • 直接プロビジョニング

  • リクエストベースのプロビジョニング

  • ポリシーの変更によって引き起こされるプロビジョニング


関連項目:

プロビジョニングのタイプの詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Identity Managerユーザーズ・ガイド』を参照してください。

このセクションのトピックは次のとおりです:

3.3.1 プロビジョニング操作の実行に関するガイドライン

プロビジョニング操作を実行する際に適用する必要があるガイドラインを次に示します。

  • プロビジョニング操作を実行する前に、参照定義がターゲット・システムの参照フィールドと同期している必要があります。つまり、プロビジョニング操作の前に、参照フィールド同期用のスケジュール済ジョブを実行してください。

  • プロセス・フォームの「レポート先」フィールドには、FirstName LastName形式の値が必要です。

  • Oracle Identity Managerからプロビジョニングされるユーザー・アカウントのパスワードは、ターゲット・システムで設定されたパスワード・ポリシーに従う必要があります。

  • ターゲット・システム・フィールドの文字長を考慮に入れた上で、対応するOracle Identity Managerフィールドの値を指定する必要があります。

  • コネクタは、ユーザー・パスワードのプロビジョニングにSetPasswordAPIメソッドを使用します。Oracle CRM On Demandターゲット・システムで、ユーザーAとBがパスワードを設定できると仮定します。この場合、ユーザーAはユーザーBのパスワードを更新することはできません。

3.3.2 直接プロビジョニングの構成

Oracle Identity Managerにコネクタをインストールすると、ダイレクト・プロビジョニング機能が自動的に有効になります。すなわち、コネクタをインストールすると、プロセス・フォームが有効になります。

ダイレクト・プロビジョニングでは、Oracle Identity Manager管理者は、管理およびユーザー・コンソールを使用してユーザーにターゲット・システム・アカウントを作成します。

ダイレクト・プロビジョニングの手法を使用してリソースをプロビジョニングするには、次のようにします。

  1. 管理およびユーザー・コンソールにログインします。

  2. 「アイデンティティ管理へようこそ」ページの「ユーザー」リージョンで「ユーザーの作成」をクリックします。

  3. 「ユーザーの作成」ページで、OIMユーザーのフィールドに値を入力し、保存アイコンをクリックします。

  4. ターゲット・システム・アカウントを既存のOIMユーザーにプロビジョニングする場合は、次の操作を行います。

    • 「アイデンティティ管理へようこそ」ページで、左ペインのリストから「ユーザー」を選択してOIMユーザーを検索します。

    • 検索結果に表示されたユーザーのリストから、OIMユーザーを選択します。右ペインに、ユーザー詳細ページが表示されます。

  5. ユーザー詳細ページで、「リソース」タブをクリックします。

  6. 「アクション」メニューから「リソースの追加」を選択します。あるいは、プラス(+)記号の付いた「リソースの追加」アイコンをクリックします。「ユーザーへのリソースのプロビジョニング」ページが新しいウィンドウに表示されます。

  7. 「ステップ1: リソースの選択」ページで、リストから「CRM On Demand」を選択し、「続行」をクリックします。

  8. 「ステップ2: リソースの選択の検証」ページで「続行」をクリックします。

  9. 「ステップ5: プロセス・データの指定」の「ユーザーの詳細」ページで、ターゲット・システムで作成するアカウントの詳細を入力し、「続行」をクリックします。

  10. 「ステップ6: プロセス・データの検証」ページで、指定したデータを確認して「続行」をクリックします。

  11. 「プロビジョニングが開始されました」というメッセージが表示されるウィンドウを閉じます。

  12. 「リソース」タブで「リフレッシュ」をクリックして新たにプロビジョニングされたリソースを表示します。

3.3.3 リクエストベースのプロビジョニングの構成

リクエストベースのプロビジョニングでは、エンド・ユーザーが管理およびユーザー・コンソールを使用して、リソースのリクエストを作成します。管理者または他のユーザーが、特定のユーザーのためにリクエストを作成することもできます。リソース上の特定のリソースのリクエストを確認して承認できるのは、Oracle Identity Managerで指名された承認者です。

リクエストベースのプロビジョニングの機能は次のとおりです。

  • 1ユーザーにプロビジョニングできるのはターゲット・システムの1リソース(アカウント)のみです。


    注意:

    直接プロビジョニングでは、ターゲット・システムの複数のターゲット・システム・アカウントのプロビジョニングが可能です。

  • リクエストベースのプロビジョニングを有効にすると、ダイレクト・プロビジョニングは使用できません。

次の各項では、リクエストベースのプロビジョニングを有効化するために実行する手順について説明します。


注意:

これらの項で説明する手順は、エンドユーザーがターゲット・システム・アカウントのプロビジョニングをリクエストするという例に基づいています。その後、このリクエストが承認者によって承認されます。

3.3.3.1 リクエストベースのプロビジョニングでのエンドユーザーの役割

次の手順は、リクエストベースのプロビジョニング操作でエンドユーザーによって実行されます。


関連項目:

これらの手順の詳細は、Oracle Fusion Middleware Oracle Identity Manager管理者ガイドを参照してください。

  1. 管理およびユーザー・コンソールにログインします。

  2. 「ようこそ」ページでページの右上の「拡張」をクリックします。

  3. 「アイデンティティ管理へようこそ」ページで「管理」タブをクリックし、「リクエスト」タブをクリックします。

  4. 左ペインの「アクション」メニューから「リクエストの作成」を選択します。

    「リクエスト・テンプレートの選択」ページが表示されます。

  5. 「リクエスト・テンプレート」リストから「リソースのプロビジョニング」を選択して、「次」をクリックします。

  6. 「ユーザーの選択」ページで、リソースをプロビジョニングするユーザーを検索するためのフィールドに検索基準を指定し、S「検索」をクリックします。指定した検索基準に一致するユーザーのリストが「使用可能なユーザー」リストに表示されます。

  7. 「使用可能なユーザー」リストから、アカウントをプロビジョニングするユーザーを選択します。

    1人以上のユーザーのプロビジョニング・リクエストを作成する場合は、「使用可能なユーザー」リストからアカウントをプロビジョニングするユーザーを選択します。

  8. 「移動」または「すべて移動」をクリックして、選択内容を「選択したユーザー」リストに移動し、「次」をクリックします。

  9. 「リソースの選択」ページで「リソース名」フィールドの横にある矢印ボタンをクリックして、使用可能なすべてのリソースのリストを表示します。

  10. 「利用可能なリソース」リストから「CRM On Demand」を選択して「選択したリソース」リストに移動し、「次へ」をクリックします。

  11. 「リソースの詳細」ページで、ターゲット・システムに作成する必要があるアカウントの詳細を入力し、「次」をクリックします。

  12. 「理由」ページで、次のフィールドの値を指定し、「終了」をクリックします。

    • 有効日

    • 理由

    生成されたページに、リクエストが正常に送信されたことを確認するメッセージがリクエストIDとともに表示されます。

  13. リクエストIDをクリックすると、「リクエストの詳細」ページが表示されます。

  14. 承認の詳細を表示するには、「リクエストの詳細」ページで「リクエスト履歴」タブをクリックします。

3.3.3.2 リクエストベースのプロビジョニングでの承認者の役割

次の手順は、リクエストベースのプロビジョニング操作で承認者によって実行されます。

次に、承認者が実行できる手順について説明します。

  1. 管理およびユーザー・コンソールにログインします。

  2. 「ようこそ」ページの右上隅で、「セルフサービス」をクリックします。

  3. 「Identity Managerセルフ・サービスへようこそ」ページで「タスク」タブをクリックします。

  4. 「承認」タブの最初のセクションで、割り当てられているリクエスト・タスクの検索基準を指定できます。

  5. 検索結果表から承認するリクエストを含む行を選択して、「タスクの承認」をクリックします。

    タスクが承認されたことを確認するメッセージが表示されます。

3.3.3.3 デプロイメント・マネージャを使用したリクエスト・データセットのインポート


関連項目:

デプロイメント・マネージャを使用してXMLファイルからオブジェクトをインポートする方法の詳細は、Oracle Fusion Middleware Oracle Identity Manager管理者ガイドを参照してください。

リクエスト・データセットは、プロビジョニング操作中にリクエスタにより送信される情報を指定するXMLファイルです。これらのリクエスト・データセットで、リクエストベースのプロビジョニング操作中にリクエスタにより送信される必要のある属性のデフォルト・セットの情報を指定します。

デプロイメント・マネージャを使用してリクエスト・データセットXMLファイルをインポートするには、次のようにします。

  1. Oracle Identity Manager管理およびユーザー・コンソールにログインします。

  2. 左のナビゲーション・バーの「デプロイメント管理」リンクをクリックします。

  3. 「デプロイメント管理」の下の「インポート」リンクをクリックします。

    ファイルを開くダイアログ・ボックスが表示されます。

  4. リクエスト・データセットXMLファイルであるCRMOD-Datasets.xmlを検索して開きます。これはインストール・メディアのxmlディレクトリにあります。

    このXMLファイルの詳細は、「ファイル・プレビュー」ページに表示されます。

  5. 「ファイルの追加」をクリックします。

    「置換」ページが表示されます。

  6. 「次へ」をクリックします。

    確認ページが表示されます。

  7. 「インポート」をクリックします。

  8. 「デプロイメント・マネージャ」ダイアログ・ボックスを閉じます。

    リクエスト・データセットがOracle Identity Managerにインポートされます。

3.3.3.4 自動保存フォーム機能の有効化

自動保存フォーム機能を有効化する手順:

  1. Design Consoleにログインします。

  2. 「プロセス管理」を開いて、「プロセス定義」をダブルクリックします。

  3. CRM On Demandプロセス定義を検索して開きます。

  4. 「Auto Save Form」チェック・ボックスを選択します。

  5. 保存アイコンをクリックします。

3.3.3.5 PurgeCacheユーティリティの実行

メタデータ・カテゴリに属するコンテンツをサーバー・キャッシュから消去するには、PurgeCacheユーティリティを実行します。手順については、2.3.9項「サーバー・キャッシュからのコネクタ・リソース・バンドル関連コンテンツの消去」を参照してください。

リクエストベースのプロビジョニングを構成する手順はここまでです。

3.3.4 リクエストベースのプロビジョニングと直接プロビジョニングの切換え


注意:

3.3.3項「リクエストベースのプロビジョニングの構成」に記載されている手順を実行したとします。

リクエストベースのプロビジョニングからダイレクト・プロビジョニングに切り替える手順:

  1. Design Consoleにログインします。

  2. 次の手順で、「Auto Save Form」機能を無効にします。

    1. 「Process Management」を開いて「Process Definition」をダブルクリックします。

    2. CRM On Demandプロセス定義を検索して開きます。

    3. 「Auto Save Form」チェック・ボックスを選択解除します。

    4. 保存アイコンをクリックします。

  3. 「Self Request Allowed」機能が有効になっている場合は、次の操作を行います。

    1. 「Resource Management」を開き、「Resource Objects」をダブルクリックします。

    2. CRM On Demandリソース・オブジェクトを検索して開きます。

    3. 「Self Request Allowed」チェック・ボックスを選択解除します。

    4. 保存アイコンをクリックします。

直接プロビジョニングからリクエストベースのプロビジョニングへと切り換えるには、次のようにします。

  1. Design Consoleにログインします。

  2. 次の手順で、自動保存フォーム機能を有効にします。

    1. 「Process Management」を開いて「Process Definition」をダブルクリックします。

    2. CRM On Demandプロセス定義を検索して開きます。

    3. 「Auto Save Form」チェック・ボックスを選択します。

    4. 保存アイコンをクリックします。

  3. エンドユーザーが自分自身に対するリクエストを生成できるようにするには、次の手順を実行します。

    1. 「Resource Management」を開き、「Resource Objects」をダブルクリックします。

    2. CRM On Demandリソース・オブジェクトを検索して開きます。

    3. 「Self Request Allowed」チェック・ボックスを選択します。

    4. 保存アイコンをクリックします。

3.4 Oracle Identity Managerリリース11.1.2でのプロビジョニングの構成

Oracle Identity Managerリリース11.1.2.xでプロビジョニング操作を構成する手順:


注意:

このコネクタを使用して最初にプロビジョニング操作を実行する場合、完了するには通常より長い時間が必要となります。

  1. Oracle Identity管理およびユーザー・コンソールにログインします。

  2. ユーザーを作成します。ユーザーの作成の詳細は、Oracle Fusion Middleware Oracle Identity Managerユーザーズ・ガイドの「ユーザーの管理」の章を参照してください。

  3. 「アカウント」タブで、「アカウントのリクエスト」をクリックします。

  4. 「カタログ」ページでアプリケーション・インスタンスを検索してカートに追加し、「チェックアウト」をクリックします。

    関連する手順の詳細は、第2.3.1項「Oracle Identity Manager 11.1.2以降の構成」を参照してください。

  5. アプリケーション・フォーム内のフィールドに値を指定し、「送信準備ができています」をクリックします。

  6. 「送信」をクリックします。

  7. CRM On Demandユーザーのプロビジョニングを行う場合は、次を実行します。

    1. 「ユーザー」ページで、必要なユーザーを検索します。

    2. ユーザー詳細ページで、「アカウント」をクリックします。

    3. 「アカウントのリクエスト」ボタンをクリックします。

    4. カタログ検索ボックスでCRM On Demandアプリケーション・インスタンスを検索し、これを選択します。

    5. 「カートに追加」をクリックします。

    6. 「チェックアウト」をクリックします。

    7. アプリケーション・フォーム内のフィールドに値を指定し、「送信準備ができています」をクリックします。

    8. 「送信」をクリックします。