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Oracle Fusion Middleware Oracle SOA SuiteおよびOracle Business Process Management Suite管理者ガイド
11g リリース1(11.1.1.7)
B55916-08
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7 SOAコンポジット・アプリケーションのデプロイおよび管理

この章では、SOAコンポジット・アプリケーションのデプロイおよび管理方法について説明します。これには、デプロイ済コンポジットの状態の管理、Oracle Enterprise Manager Fusion Middleware ControlからのSOAコンポジット・アプリケーションのデプロイ、再デプロイ、アンデプロイ、SOAコンポジット・アプリケーションのテストの自動化、ポリシー管理、デプロイ済コンポジットのエクスポート、コンポジットのパーティションへのグループ化、BPELおよびBPMNモニターの管理が含まれます。

この章では、次の項目について説明します。

詳細は、次のドキュメントを参照してください。


注意:

Oracle Enterprise Manager Fusion Middleware Controlがシングル・サインオン(SSO)対応の環境で実行されている場合は、SOAコンポジットのデプロイ、SOAコンポジットのアンデプロイおよびSOAコンポジットの再デプロイの各ウィザードの最後のステップの一部として、ユーザー名およびパスワード資格証明の入力を再度求められます。この情報は、Oracle Enterprise Manager Fusion Middleware Controlセッションごとに1回のみ要求されます。


7.1 SOAコンポジット・アプリケーションのデプロイ

SOAコンポジット・アプリケーションは、SOAコンポジットのデプロイ・ウィザードを使用して、Oracle Enterprise Manager Fusion Middleware Controlからデプロイできます。最初に、デプロイ可能なアーカイブをOracle JDeveloperで作成するか、antやWLSTコマンドライン・ツールを使用して作成する必要があります。このSOAコンポジットのデプロイ・ウィザードを使用して、次のいずれかをデプロイします。

デプロイメントによって、SOAインフラストラクチャのコンポジット・アプリケーションが抽出されてアクティブ化されます。アプリケーションをデプロイした後は、インスタンスの作成、プロパティの構成、パフォーマンスの監視、インスタンスの管理、ポリシーとフォルトの管理などの管理タスクを実行できます。


注意:

  • アプリケーションの既存のリビジョンを再デプロイする場合は、このウィザードを使用しないでください。かわりに、SOAコンポジットの再デプロイ・ウィザードを使用してください。

  • ユーザーOracleSystemUserは削除しないでください。SOAコンポジット・アプリケーションのデプロイメントなど、Oracle SOA Suiteが正常に機能するには、このユーザーが必要です。


SOAコンポジット・アプリケーションをデプロイする手順は次のとおりです。

  1. 次のいずれかのオプションを使用して、SOAコンポジットのデプロイ・ウィザードにアクセスします。

    SOAインフラストラクチャのメニューから... ナビゲータのSOAフォルダから... 「SOAインフラストラクチャ・ホーム」ページからアクセスする手順 「SOAコンポジット」メニューからアクセスする手順
    1. 「SOAデプロイ」「デプロイ」の順に選択します。

    1. 「soa-infra」を右クリックします。

    2. 「SOAデプロイ」「デプロイ」の順に選択します。

    1. 「デプロイ済コンポジット」タブをクリックします。

    2. 「コンポジット」表の上にある「デプロイ」をクリックします。

    1. 「SOAデプロイ」「別のコンポジットをデプロイ」の順に選択します。



    注意:

    また、次の方法を使用しても、SOAコンポジットのデプロイ・ウィザードにアクセスできます。

    • 「パーティションの管理」ページ、または個別のパーティションのホーム・ページの「デプロイメント」ドロップダウン・リストから、「このパーティションにデプロイ」を選択

    • 個別のパーティションのホーム・ページの上部にある「SOAパーティション」から

    • ナビゲータ内で個別のパーティションを右クリック


    「アーカイブの選択」ページが表示されます。

    sca_deploy.gifの説明が続きます
    図sca_deploy.gifの説明

  2. 「アーカイブまたは展開済ディレクトリ」セクションで、デプロイするSOAコンポジット・アプリケーションのアーカイブを指定します。このアーカイブには、デプロイするコンポジットのプロジェクト・ファイルが含まれています(単一アーカイブの場合のHelloWorld_rev1.0.jar、複数アーカイブの場合のOrderBooking_rev1.0.zipなど)。この情報は必須です。

  3. 「構成プラン」セクションで、アーカイブに含める構成プランを指定します(オプション)。構成プランを使用して、異なる環境で使用するURLおよびプロパティ値を定義できます。プロセス・デプロイメント時に、構成プランを使用して、次のターゲット環境にプロジェクトを適合させるために置き換える必要がある値をSOAプロジェクトで検索します。

  4. 「次へ」をクリックします。

    「ターゲットの選択」ページが表示されます。

    このページには、SOAコンポジット・アプリケーション・アーカイブをデプロイする先のOracle SOA Suite管理対象サーバーまたはクラスタがリストされます。

  5. このSOAコンポジット・アプリケーションをデプロイする先のパーティションを選択します。パーティションを使用すると、SOAコンポジット・アプリケーションを異なるセクションに論理的にグループ化できます。使用可能なパーティションが1つのみである場合も、そのパーティションを明示的に選択する必要があります。デプロイした後は、コンポジットを別のパーティションに転送できなくなります。

    存在しないパーティションにSOAコンポジット・アプリケーションをデプロイする場合は、ウィザードを終了し、コンポジットをデプロイするにパーティションを作成します。「SOAインフラストラクチャ」メニューからアクセスできる「パーティションの管理」ページでパーティションを作成します。

    サーバーにパーティションが含まれていない場合は、そのサーバーにコンポジット・アプリケーションをデプロイできません。また、サーバーが実行中状態でない場合は、このアーカイブをデプロイできません。デフォルトでは、「デフォルト」という名前のパーティションが、Oracle SOA Suiteに自動的に作成されます。デフォルト・パーティションは削除できます。


    注意:

    タスク・マップ済属性(以前はフレックス・フィールド・マッピングと呼ばれていました)やルール(休暇ルールなど)などのヒューマン・ワークフロー・アーティファクトは、タスク定義のネームスペースに基づいて定義されます。このため、ヒューマン・ワークフロー・タスクを持つ同じSOAコンポジット・アプリケーションが複数のパーティションにデプロイされると、次の問題が発生します。

    • 同じタスク定義タイプの場合は、あるパーティションに定義されているマップ済属性が、別のパーティションに表示されます。

    • あるパーティションのタスク定義に定義されているルールを、別のパーティションの同じ定義に適用できます。


    「パーティションの管理」ページまたは特定のパーティションのホーム・ページの「デプロイメント」ドロップダウン・リストから「このパーティションにデプロイ」を選択してSOAコンポジットのデプロイ・ウィザードを起動する場合は、デプロイ先のパーティションが選択されています。したがって、「ターゲットの選択」ページはスキップされます。

  6. 「次へ」をクリックします。

    「確認」ページが表示されます。

  7. 選択内容を確認します。

    SOAコンポジット・アプリケーションでグローバル・トークン変数を使用している場合は、システムのmdm-url-resolver.xmlファイルですべてのトークンが構成済であることを確認するよう求める警告メッセージが表示されます。トークンがシステムで構成されていない場合、または場所が不適切な場合(たとえば、composite.xmlファイルのimportセクション)、SOAコンポジット・アプリケーションはデプロイされず、エラー・メッセージが表示されます。グローバル・トークン変数の管理の詳細は、第3.8項「複数のSOAコンポジット・アプリケーションのグローバル・トークン変数の管理」を参照してください。

  8. SOAコンポジット・アプリケーションをデフォルトのリビジョンとしてデプロイするかどうかを選択します。デフォルトのリビジョンは、新しいリクエストを受信するとインスタンス化されます。

  9. 「デプロイ」をクリックします。

    処理メッセージが表示されます。

    この時点では、デプロイメント操作を取り消すことができません。ブラウザ・ページを閉じてもデプロイメントは続行されます。

  10. デプロイメントが完了すると、新規にデプロイしたコンポジット・リビジョンのホーム・ページが自動的に表示されます。ページの上部に、コンポジットが正常にデプロイされたことを示す確認メッセージが表示されます。バンドルのデプロイメントの場合は、SOAインフラストラクチャの「デプロイ済コンポジット」ページが表示されます。

構成プランを作成する方法、およびOracle JDeveloperからアプリケーションをデプロイする方法については、『Oracle Fusion Middleware Oracle SOA Suite開発者ガイド』を参照してください。

7.1.1 複数のADFタスク・フォーム・デプロイメントのPermGenメモリー要件

ADFタスク・フォームのデプロイメントごとに、SOAおよびBPMサーバーのメモリー消費量は増加します。一般的な推奨事項として、本番環境でPermGenメモリーの設定が要求されていない場合は、Oracle JRockitを使用してください。

本番環境でOracle JDKを使用する必要があるときに複数のタスク・フォームをデプロイしてjava.lang.OutOfMemoryError: PermGen spaceエラーが発生した場合は、$Domain/bin/setSOADomainEnv.shファイルのPermGenメモリー(Unix)、またはDOMAIN_HOME\bin\setSOADomainEnv.cmdファイル (Windows)を環境に適した値に更新します。

7.1.2 タスク・フローを持つSOAコンポジット・アプリケーションのデプロイ

タスク・フローのEnterprise Resource Archive (EAR)ファイルを持つSOAコンポジット・アプリケーションを、Oracle Enterprise Manager Fusion Middleware ControlまたはOracle WebLogic Server管理コンソールから複数パーティションの環境にデプロイする場合は、パーティションの詳細を指定できません。パーティションを指定するには、生成されるEARファイル(ファイルのプロジェクト・バージョンが変更されません)にパーティション名を含めるようにhwtaskflow.xmlファイルを変更します。このファイルは、TaskFormプロジェクトのadfmsrcディレクトリ(たとえば、HelpDeskRequestTaskFlow\adfmsrc\hwtaskflow.xml)にあります。例7-1に詳細を示します。

例7-1 hwtaskflow.xmlファイル

<hwTaskFlows
 xmlns="http://xmlns.oracle.com/bpel/workflow/hwTaskFlowProperties">
   <ApplicationName>worklist</ApplicationName>
   <LookupType>LOCAL</LookupType>
   <TaskFlowDeploy>false</TaskFlowDeploy>
   <PartitionName>partition2</PartitionName> 

7.1.3 antスクリプトおよびWLSTコマンドライン・ツールによるSOAコンポジット・アプリケーションのデプロイ

SOAコンポジット・アプリケーションは、antスクリプトおよびWLSTコマンドライン・ツールを使用してもデプロイできます。

  • antスクリプトを使用したデプロイの詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle SOA Suite開発者ガイド』を参照してください。

  • WLSTを使用したデプロイの詳細は、『Oracle Fusion Middleware WebLogic Scripting Toolコマンド・リファレンス』を参照してください。

7.2 アンデプロイメントまたは再デプロイメント時のインスタンス、フォルトおよび拒否メッセージの失効状態への更新

SOAコンポジット・アプリケーションをアンデプロイまたは再デプロイする際は、インスタンス、フォルト、および拒否メッセージの一部の状態の動作が失効に更新されます。この項では、次のインスタンス、フォルト、および拒否メッセージで、どの状態が失効に更新されるかについて説明します。


注意:

SOAコンポジット・アプリケーション・インスタンスに関する次の詳細に注意してください。

  • 失効としてマークされなくなったインスタンスでもパージは可能です。

  • フォルトありまたはなしで完了したインスタンスは、アンデプロイメントまたは再デプロイメント時に失効には変更されないことになります。これは、リリース11g R1 (11.1.1.6)以前からの変更点です。


表7-1は、SOAコンポジット・アプリケーションの再デプロイメントまたはアンデプロイメントの際に失効に更新される状態を示しています。

表7-1 アンデプロイメントまたは再デプロイメント時に、失効に更新されるインスタンス、フォルトおよび拒否メッセージの状態

要素 失効に更新されるインスタンス、フォルトおよび拒否メッセージの状態

SOAコンポジット・アプリケーションのインスタンス

次のインスタンスは、失効に更新されます。

  • 実行中

  • リカバリが必要

  • 一時停止

失効に更新される具体的な状態番号および状態は次のとおりです。

  • 0 実行中

  • 2 フォルトありで実行中

  • 4 リカバリが必要で実行中

  • 5 リカバリが必要で完了

  • 6 フォルトおよびリカバリが必要で実行中

  • 7 フォルトおよびリカバリが必要で完了

  • 8 一時停止ありで実行中

  • 9 一時停止ありで完了

  • 10 フォルトおよび一時停止ありで実行中

  • 11 フォルトおよび一時停止ありで完了

  • 12 リカバリが必要および一時停止ありで実行中

  • 13 リカバリが必要および一時停止ありで完了

  • 14 フォルト、リカバリが必要および一時停止ありで実行中

  • 15 フォルト、リカバリが必要および一時停止ありで完了

  • 16 停止ありで実行中

  • 18 フォルトおよび停止ありで実行中

  • 20 リカバリが必要および停止ありで実行中

  • 21 リカバリが必要および停止ありで完了

  • 22 フォルト、リカバリが必要および停止ありで実行中

  • 23 フォルト、リカバリが必要および停止ありで完了

  • 24 一時停止および停止ありで実行中

  • 25 一時停止および停止ありで完了

  • 26 フォルト、一時停止および停止ありで実行中

  • 27 フォルト、一時停止および停止ありで完了

  • 28 リカバリが必要、一時停止および停止ありで実行中

  • 29 リカバリが必要、一時停止および停止ありで完了

  • 30 フォルト、リカバリが必要、一時停止および停止ありで実行中

  • 31 フォルト、リカバリが必要、一時停止および停止ありで完了

  • 36 リカバリが必要

  • 38 リカバリが必要でフォルト

Oracle Mediatorインスタンス

次のインスタンス状態は、関連コンポジットが再デプロイおよびアンデプロイされると、失効に更新されます。

  • 実行中

  • リカバリが必要

失効に更新される具体的な状態番号および状態は次のとおりです。

  • 4 リカバリが必要

  • 5 中断およびリカバリが必要

  • 6 フォルトおよびリカバリが必要

  • 7 中断、フォルトおよびリカバリが必要

  • 8 実行中

  • 9 中断ありで実行中

  • 10 フォルトありで実行中

  • 11 中断およびフォルトありで実行中

  • 12 リカバリが必要で実行中

  • 13 中断およびリカバリが必要で実行中

  • 14 フォルトおよびリカバリが必要で実行中

  • 15 中断、フォルトおよびリカバリが必要で実行中

BPELプロセス・インスタンス

次のインスタンス状態は、関連コンポジットが再デプロイおよびアンデプロイされると、失効に更新されます。

  • 実行中

  • リカバリが必要

Oracle BPMN

次のインスタンス状態は、関連コンポジットが再デプロイおよびアンデプロイされると、失効に更新されます。

  • 実行中

  • リカバリが必要

ヒューマン・ワークフロー・タスク・インスタンス

次のタスク・インスタンス状態は、関連コンポジットが再デプロイおよびアンデプロイされると失効に更新されます。

  • 割当て済

  • 情報のリクエスト中

  • 結果を更新

  • 一時停止

  • アラート済

ビジネス・ルール・インスタンス

次のインスタンス状態は、関連コンポジットが再デプロイおよびアンデプロイされると、失効に更新されます。

  • 実行中

  • 正常に完了しました

  • フォルト

参照バインディング・コンポーネント・インスタンス

参照バインディング・コンポーネント・インスタンスは、失効への更新が行われません。かわりに、参照バインディング・コンポーネントの元の状態が保持されます。

  • 2 正常終了

  • 3 ポリシーの障害

  • 31 ビジネス・フォルト

  • 32 フォルト (ポリシーまたはビジネス以外)

拒否メッセージ

拒否メッセージに関連付けられた次のエラー・カテゴリは、失効に更新されます。

  • システム

  • ビジネス

  • ポリシー

  • 失効

  • 不明

コンポジット・インスタンスのフォルト

コンポジット・インスタンス・フォルトに関連付けられた次のエラー・カテゴリは、失効に更新されます。

  • システム

  • ビジネス

  • ポリシー

  • 失効

  • 不明


再デプロイメントおよびアンデプロイメントの詳細は、第7.3項「SOAコンポジット・アプリケーションの再デプロイ」および第7.4項「SOAコンポジット・アプリケーションのアンデプロイ」を参照してください。

7.3 SOAコンポジット・アプリケーションの再デプロイ

SOAコンポジット・アプリケーションは、SOAコンポジットの再デプロイ・ウィザードを使用して、Oracle Enterprise Manager Fusion Middleware Controlから再デプロイできます。SOAコンポジットの再デプロイ・ウィザードを使用すると、次のような結果になります。

再デプロイメント時に失効に更新されるインスタンス、フォルト、拒否メッセージの状態の詳細は、第7.2項「アンデプロイメントまたは再デプロイメント時のインスタンス、フォルトおよび拒否メッセージの失効状態への更新」を参照してください。


注意:

  • デプロイされたアプリケーションの複数のリビジョンを管理する場合(例: リビジョン1.0および2.0)、このウィザードを使用しないでください。かわりにSOAコンポジットのデプロイ・ウィザードを使用してください。

  • 複数のSOAコンポジット・アプリケーションを一度に再デプロイする機能はサポートされていません。


アプリケーションを再デプロイする手順は、次のとおりです。

  1. 次のいずれかのオプションを使用して、このページにアクセスします。

    SOAインフラストラクチャのメニューから... ナビゲータのSOAフォルダから... 「SOAインフラストラクチャ・ホーム」ページからアクセスする手順 「SOAコンポジット」メニューからアクセスする手順
    1. 「SOAデプロイ」「再デプロイ」の順に選択します。

      「コンポジットの選択」ページが表示されます。

    2. 「SOAコンポジット・デプロイ」セクションで、再デプロイするSOAコンポジット・アプリケーションのリビジョンを選択し、「次へ」をクリックします。

    1. 「soa-infra」を右クリックします。

    2. 「SOAデプロイ」「再デプロイ」の順に選択します。

      「コンポジットの選択」ページが表示されます。

    3. 「SOAコンポジット・デプロイ」セクションで、再デプロイするSOAコンポジット・アプリケーションのリビジョンを選択し、「次へ」をクリックします。

    1. 「デプロイ済コンポジット」タブをクリックします。

    2. 「コンポジット」表で、特定のSOAコンポジット・アプリケーションを選択します。一度に再デプロイできるのは1つのアプリケーションのみです。

    3. 「コンポジット」表の上にある「再デプロイ」をクリックします。

    1. 「SOAデプロイ」「再デプロイ」の順に選択します。



    注意:

    SOAコンポジットの再デプロイ・ウィザードには、パーティションを右クリックし、「SOAデプロイ」「再デプロイ」の順に選択することによってもアクセスできます。


    「アーカイブの選択」ページが表示されます。

  2. 「アーカイブまたは展開済ディレクトリ」セクションで、再デプロイするSOAコンポジット・アプリケーションのリビジョンの場所を選択します。

  3. 「構成プラン」セクションで、アーカイブに含める構成プランを指定します(オプション)。

  4. 「次へ」をクリックします。

    「確認」ページが表示されます。

  5. 「デフォルトのリビジョン」セクションで、SOAコンポジット・アプリケーションを、デフォルトのリビジョンとして再デプロイするかどうかを選択します。

  6. 「実行中インスタンス」セクションで、再デプロイされるSOAコンポジット・アプリケーションの現在のインスタンスの実行を継続するかどうかを選択します。

    • 実行中インスタンスを失効状態に変更

      • 選択すると、SOAコンポジット・アプリケーションが再デプロイされた後に、現在実行中のインスタンスの状態が失効に変更されます。


        注意:

        SOAコンポジット・アプリケーション・インスタンスの状態が失効になっても、このコンポジットに含まれているBPELプロセス・サービス・コンポーネントのインスタンス状態は、失効ではなく完了として存続します。これは、パフォーマンス上の理由で行われ、予想される動作です。


    • 再デプロイ時にインスタンスを続行(現在のインスタンス状態は変更されません)


      注意:

      このオプションは、Oracle BPM SuiteがSOAインフラストラクチャにインストールされている場合に表示され、BPMコンポジットのデプロイメントに対してのみサポートされます。次のようなデプロイでは、このオプションを選択しないでください。

      • Oracle BPM SuiteもインストールされているSOAインフラストラクチャ環境からのSOAコンポジット・アプリケーション

      • 永続的なBPELプロセスが含まれているBPMコンポジット(そのプロセスが変更されているかどうかにかかわらず)。永続的なBPELプロセスとは、実行が完了するまで時間がかかるプロセスです。永続的なBPELプロセスの例には、非同期プロセス(非同期プロセスは常に永続プロセスです)や、waitアクティビティなどの永続的なアクティビティが含まれる同期プロセスがあります。

        このオプションを選択して永続的なBPELプロセスを再デプロイしようとすると、デプロイメントは失敗します。


      • 選択すると、BPMコンポジット・アプリケーションが再デプロイされた後も、インスタンスの実行は継続されます。この場合、これらのインスタンスの状態は失効に変更されません。

        各サービス・コンポーネントのインスタンスは、それぞれ再デプロイ後に異なる動作を行います。次の詳細事項を理解しておいてください:

    対象 説明

    Oracle Business Process Management Notation (BPMN)のインスタンス

    インスタンスを手動で移行する必要があります。

    BPMNサービス・コンポーネントのインスタンスは、再デプロイ後にOracle Enterprise Manager Fusion Middleware Controlで実行中と表示されます。ただし、再デプロイしたアプリケーションが正常に実行されるようにするため、Oracle BPMワークスペースで、移行が保留中の状態のインスタンスを検索して、これらのインスタンスを新しいコンポーネント定義に手動で移行します。

    Oracle BPELプロセス、デシジョン・サービス(ビジネス・ルール)、Oracle Mediatorおよびヒューマン・ワークフローのインスタンス

    インスタンスは自動的に移行されます。

    Oracle Enterprise Manager Fusion Middleware Controlは、これらのコンポーネントのインスタンスを自動的に移行する処理を試行します。移行に成功すると、SOAコンポジット・アプリケーションが再デプロイされます。ただし、次のコンポーネント・インスタンスの一部が移行できなかった場合、コンポジット全体の再デプロイメントは失敗します。

    • BPELインスタンス: コンポジットに以前のリビジョンから変更されたBPELプロセス・サービス・コンポーネントが含まれている場合、この機能はサポートされません。

    • Oracle Mediator: 新しいコンポーネント定義で互換性についてチェックします。既存のコンポーネント定義と互換性がない場合、コンポジット・リビジョンの再デプロイメントは失敗します。しかし、再デプロイメント時に、このコンポジットの実行中のインスタンスでOracle Mediatorプロセスのすべてが完了している場合は、定義変更による影響はなく再デプロイメントが成功します。Oracle Mediatorインスタンスは短時間で完了するため、移行では、再デプロイメントが失敗する高いリスクはありません。

    • デシジョン・サービス: コンポジット定義が変更され、既存のコンポーネント定義と互換性がない場合、コンポジット・リビジョンの再デプロイメントは失敗となる可能性があります。しかし、再デプロイメント時に、このコンポジットの実行中のインスタンスでデシジョン・サービス・プロセスのすべてが完了している場合は、定義変更による影響はなく再デプロイメントが成功します。デシジョン・サービス・インスタンスは短時間で完了するため、移行では、再デプロイメントが失敗する高いリスクはありません。

    • ヒューマン・ワークフロー: ヒューマン・ワークフローの変更は、作成されている既存のユーザー・タスクには影響しません。再デプロイメント後に新規に作成されたヒューマン・タスクでは、新しいルーティング・スリップを使用できます。


  7. 「再デプロイ」をクリックします。

    処理メッセージが表示されます。

    この時点では、デプロイメント操作を取り消すことができません。ブラウザ・ページを閉じてもデプロイメントは続行されます。

  8. 再デプロイが完了した後は、「閉じる」をクリックします。

    再デプロイメントが完了すると、新規に再デプロイしたコンポジット・リビジョンのホーム・ページが自動的に表示されます。ページの上部に、コンポジットが正常に再デプロイされたことを示す確認メッセージが表示されます。

7.4 SOAコンポジット・アプリケーションのアンデプロイ

SOAコンポジット・アプリケーションは、SOAコンポジットのアンデプロイ・ウィザードを使用して、Oracle Enterprise Manager Fusion Middleware Controlからアンデプロイできます。SOAコンポジットのアンデプロイ・ウィザードを使用すると、次のような結果になります。

アンデプロイメント時に更新され失効となるインスタンス、フォルト、拒否メッセージの状態の詳細は、第7.2項「アンデプロイメントまたは再デプロイメント時のインスタンス、フォルトおよび拒否メッセージの失効状態への更新」を参照してください。


注意:

現在のアプリケーションの既存のリビジョンをアンデプロイしてから再デプロイする場合、このウィザードを使用しないでください。かわりにSOAコンポジットの再デプロイ・ウィザードを使用してください。SOAコンポジットの再デプロイ・ウィザードを使用すれば、SOAコンポジット・アプリケーションの既存のリビジョンを再デプロイし、リビジョンの現在デプロイされているバージョンの古い方を削除(上書き)できます。


アプリケーションをアンデプロイする手順は、次のとおりです。


注意:

複数のSOAコンポジット・アプリケーションが同じパーティションにある場合は、まとめてアンデプロイできます。詳細は、第7.9項「SOAコンポジット・アプリケーションのパーティションへのグループ化」を参照してください。


  1. 次のいずれかのオプションを使用して、このページにアクセスします。

    SOAインフラストラクチャのメニューから... ナビゲータのSOAフォルダから... 「SOAインフラストラクチャ・ホーム」ページからアクセスする手順 「SOAコンポジット」メニューからアクセスする手順
    1. 「SOAデプロイ」「アンデプロイ」の順に選択します。

      「コンポジットの選択」ページが表示されます。

    2. 「SOAコンポジット・デプロイ」セクションで、アンデプロイする特定のSOAコンポジット・アプリケーションを選択し、「次へ」をクリックします。

    1. 「soa-infra」を右クリックします。

    2. 「SOAデプロイ」「アンデプロイ」の順に選択します。

      「コンポジットの選択」ページが表示されます。

    3. 「SOAコンポジット・デプロイ」セクションで、アンデプロイする特定のSOAコンポジット・アプリケーションを選択し、「次へ」をクリックします。

    1. 「デプロイ済コンポジット」タブをクリックします。

    2. 「コンポジット」表で、特定のSOAコンポジット・アプリケーションを選択します。一度にアンデプロイできるのは1つのアプリケーションのみです。

    3. 「コンポジット」表の上にある「アンデプロイ」をクリックします。

    1. 「SOAデプロイ」「アンデプロイ」の順に選択します。



    注意:

    SOAコンポジットのアンデプロイ・ウィザードには、次の追加のパーティション・オプションを使用してアクセスすることもできます。

    • パーティションを右クリックし、「SOAデプロイ」「このパーティションからすべてアンデプロイ」の順に選択します。

    • パーティションのホーム・ページで「デプロイメント」「このパーティションからすべてアンデプロイ」の順に選択します。

    • 「パーティションの管理」ページで、選択したパーティションに対して「デプロイメント」「このパーティションからすべてアンデプロイ」の順に選択します。


    「確認」ページが表示されます。

  2. 確認した後は、「アンデプロイ」をクリックします。デプロイ済コンポジット・アプリケーションの最後に残ったリビジョンをアンデプロイしようとすると、警告が表示されます。

    処理メッセージが表示されます。

    この時点では、アンデプロイ操作を取り消すことができません。ブラウザ・ページを閉じてもアンデプロイメントは続行されます。

  3. アンデプロイメントが完了すると、SOAインフラストラクチャの「デプロイ済コンポジット」ページが自動的に表示されます。ページの上部に、コンポジットが正常にアンデプロイされたことを示す確認メッセージが表示されます。


注意:

パーティションが削除されると、そのパーティション内のすべてのSOAコンポジット・アプリケーションが自動的にアンデプロイされます。そのパーティション内のすべてのアプリケーションがアンデプロイされることを示すメッセージが表示されます。


7.5 デプロイ済SOAコンポジット・アプリケーションの状態管理

デプロイ済のSOAコンポジット・アプリケーションのライフサイクルの状態は、次の2つのページのいずれかから管理できます。

実行できる管理タスクは、使用しているページによって異なります。表7-2に詳細を示します。

表7-2 アプリケーションの状態に関するアクション

アクション SOAインフラストラクチャの「デプロイ済コンポジット」ページでの実行の可否 アプリケーションのホーム・ページ(すべてのタブ)での実行の可否

停止起動

はい

はい

リタイアアクティブ化

はい

はい

デフォルトとして設定

はい

  • 不可: コンポジット・アプリケーションの1つのバージョンのみがデフォルトとして設定されている場合。

  • 可: 同じコンポジット・アプリケーションのバージョンが複数ある場合は、デフォルトのバージョンを除き、同じコンポジットの他の全バージョンでこのオプションが表示されます。

デプロイ

はい

可(「コンポジット」メニューから「SOAデプロイ」「別のコンポジットをデプロイ」の順に選択)

アンデプロイ

はい

可(「コンポジット」メニューから「SOAデプロイ」「アンデプロイ」の順に選択)

再デプロイ

はい

可(「コンポジット」メニューから「SOAデプロイ」「再デプロイ」の順に選択)

テスト

いいえ

はい

コンポジットの監査レベル

いいえ

はい

ペイロードの検証

いいえ

はい

ビジネス監視の有効化/無効化

いいえ

はい

WSDLおよびエンドポイントURIの表示(アイコン)

いいえ

はい

XML定義の表示(アイコン)

いいえ

はい


実行するアクションに応じて、次の各項を参照してください。

詳細は、第1.2.2項「SOAコンポジット・アプリケーションの概要」を参照してください。

7.5.1 SOAインフラストラクチャ・レベルでのすべてのアプリケーションの状態管理

すべてのSOAコンポジット・アプリケーションの状態は、SOAインフラストラクチャ・レベルで「デプロイ済コンポジット」ページから管理できます。

SOAインフラストラクチャ・レベルですべてのアプリケーションの状態を管理する手順は、次のとおりです。

  1. 次のいずれかのオプションを使用して、このページにアクセスします。

    SOAインフラストラクチャのメニューから... ナビゲータのSOAフォルダから... 「SOAコンポジット」メニューからアクセスする手順
    1. 「ホーム」を選択します。

    1. 「soa-infra」をクリックします。

    1. 「SOAインフラストラクチャ」を選択します。


  2. 「デプロイ済コンポジット」タブをクリックします。

    「デプロイ済コンポジット」ページに、次の詳細が表示されます。

    • 特定のSOAコンポジット・アプリケーションを検索するためのユーティリティ。コンポジット名の全部または一部を指定して「検索」をクリックします。SOAコンポジット・アプリケーションは、パーティションを指定して検索することもできます。

    • デプロイされたパーティションを含む、SOAインフラストラクチャにデプロイされたすべてのSOAコンポジット・アプリケーションのリスト。現在のモード(「アクティブ」または「リタイア」)、インスタンスの数、失敗したインスタンスの数、および最終更新日時(デプロイメント時間、再デプロイメント時間、またはコンポジットの構成変更)が表示されます。コンポジット名の左にある緑色の丸印は、それがアプリケーションのデフォルトのリビジョンであることを示しています。

    sca_deployedcomps.gifの説明が続きます
    図版sca_deployedcomps.gifの説明


    注意:

    デプロイ済SOAコンポジット・アプリケーションに関する最新の詳細を表示するには、右上隅にある「リフレッシュ」アイコンをクリックするか、他のページに移動してこのページに戻ります。


  3. 「デプロイ」をクリックして新しいアプリケーションをデプロイします。「コンポジット」セクションの上にリストされている他のすべてのオプションについては、最初にコンポジット・アプリケーション名の左の列をクリックしてコンポジット・アプリケーションを選択し、次に実行する特定のオプションを選択します。

    sca_selectinstance.gifの説明が続きます
    図版sca_selectinstance.gifの説明

    次の表に、使用可能なオプションを示します。

    アクション 説明

    停止

    実行中のSOAコンポジット・アプリケーションのリビジョンを停止します。コンポジットが停止している場合、コンポジットへのリクエスト(開始リクエストまたはコールバック・リクエスト)はすべて拒否されます。新しい受信リクエストは処理できません。既存のすべてのインスタンスは通常どおり完了できます(コンポジットがリタイアするときと同様)。

    注意: 使用するバインディング・コンポーネントによって動作が異なります。たとえば、Webサービス・リクエストの場合は、却下されてコール元に戻されます。また、JCAアダプタ・バインディング・コンポーネントの場合も動作が異なる場合があります(たとえば、リクエストは却下表に格納されます)。

    このオプションは、コンポジット・アプリケーションが開始されると表示されます。

    起動

    停止したコンポジット・アプリケーションのリビジョンを再起動します。これにより、新規リクエストを処理できるようになります(却下されません)。メッセージのリカバリは発生しません。

    このオプションは、コンポジット・アプリケーションが停止されると表示されます。

    リタイア

    選択したコンポジットのリビジョンをリタイア状態にします。プロセスのライフサイクルがリタイア状態の場合、新しいインスタンスは作成できません。既存のインスタンスは正常に完了できます。

    コンポジット・アプリケーションへの開始リクエストは、却下されてクライアントに戻されます。バインディング・コンポーネントが異なる場合の拒否の動作については、「停止」オプションで説明しています。

    開始済のコンポジット・アプリケーション・インスタンスへのコールバックは、適切に配信されます。

    このオプションは、コンポジット・アプリケーションがアクティブの場合に表示されます。

    デフォルトのコンポジット・リビジョンをリタイアしようとする場合、またはデフォルトのコンポジット・リビジョンをすでにリタイアした場合、次の点に注意してください。これらの点を記載した警告ページも表示されます。

    • デフォルトのコンポジット・リビジョンをリタイアしようとするときに、そのコンポジットの他のアクティブなリビジョンが見つかった場合、見つかったコンポジットが新しいデフォルトのリビジョンとして指定されます。アクティブなリビジョンが複数ある場合は、(タイムスタンプを基準にして)直前にデフォルトのリビジョンだったアクティブなコンポジットが、デフォルトのリビジョンとして指定されます。その後、リタイアされたリビジョンを再アクティブ化しても、デフォルトのリビジョンに自動的に戻ることはありません。再度、明示的にデフォルトのリビジョンに指定する必要があります。

    • デフォルトのコンポジット・リビジョンをリタイアして、そのコンポジットのアクティブなリビジョンが見つからない場合、新しいデフォルトのリビジョンは指定されず、警告メッセージが表示されます。リタイアしたリビジョンが、デフォルトのリビジョンのままになります。ただし、このコンポジットでは、受信リクエストを処理できません。このコンポジットに対する新規の受信リクエストを処理するには、新しいリビジョンをデプロイするか、以前にリタイアしたリビジョンの1つを再アクティブ化する必要があります。

    アクティブ化

    リタイア状態のコンポジット・アプリケーションのリビジョンをアクティブ化します。このオプションを使用する場合は、次の動作に注意してください。

    • すべてのコンポジット・アプリケーションは、デプロイされると自動的にアクティブになります。

    • 新たにデプロイしたコンポジット・アプリケーションの他のリビジョンは、アクティブのままです(つまり、自動的にリタイア状態になりません)。必要な場合は、明示的にリタイア状態にする必要があります。

    このオプションは、アプリケーションがリタイア状態のときに表示されます。

    デフォルトとして設定

    選択したコンポジット・アプリケーション・リビジョンをデフォルトとして設定します。「コンポジット」表では、デフォルトのリビジョンに緑色の丸印が付いています。特定のコンポジット・アプリケーション・リビジョンに対する新規リクエストを受信すると、そのコンポジット・アプリケーション・リビジョンが起動します。リビジョンが指定されていない新規リクエストを受信すると、デフォルトのリビジョンが起動します。

    デフォルトのリビジョンは、コンポジット・アプリケーションがリタイアされると、変更される場合があります。変更は、そのコンポジットのアクティブなリビジョンが他にあるかどうかに基づいて行われます。詳細は、この表の「リタイア」アクションの説明を参照してください。

    デフォルトのリビジョンは、デフォルトのコンポジット・アプリケーションのリビジョンがアンデプロイされると、自動的に変更されます。

    コンポジット・アプリケーションを再デプロイした場合も、デフォルトのコンポジット・リビジョンは自動的に変更されます。再デプロイメント時に以前のデフォルトのリビジョンをデフォルトのままにするように指定しないかぎり、新規に再デプロイしたリビジョンが自動的にデフォルトのリビジョンになります。詳細は、この表の「アンデプロイ」アクションの説明を参照してください。

    インバウンド・アダプタがアクティブ化されるのは、デフォルトのリビジョンでのみです。

    デプロイ

    リビジョンをデプロイします。デプロイメントによって、SOAインフラストラクチャのコンポジット・アプリケーションがアクティブ化されます。デプロイする場合は次の内容を選択します。

    • 最初の新規SOAコンポジット・アプリケーション。

    • 現在デプロイされているSOAコンポジット・アプリケーションのリビジョン(たとえば、1.0)とは異なる、新しいリビジョン(たとえば、2.0)のSOAコンポジット・アプリケーション。このオプションでは、リビジョン1.0と2.0の両方を同時にデプロイできます。

    すでに存在するリビジョンを指定すると、エラーが発生します。このリビジョンは、SOAコンポジットのデプロイ・ウィザードを使用して変更できません。

    詳細は、第7.1項「SOAコンポジット・アプリケーションのデプロイ」および第7.9項「SOAコンポジット・アプリケーションのパーティションへのグループ化」を参照してください。

    アンデプロイ

    選択したコンポジット・アプリケーションのリビジョンをアンデプロイします。このアクションを実行すると、次のような結果になります。

    • コンポジット・アプリケーションのこのリビジョンを構成したり監視できなくなります。

    • コンポジット・アプリケーションのこのリビジョンのインスタンスを処理できなくなります。

    • 以前に完了したプロセスを表示できなくなります。

    • 現在実行中のインスタンスの状態は「失効」に変更され、このコンポジット・アプリケーションに送信した新規メッセージは処理されません。

    • コンポジット・アプリケーションのデフォルトのリビジョン(たとえば、2.0)をアンデプロイした場合、コンポジット・アプリケーションの次に使用可能なアクティブなリビジョン(たとえば、1.0)がデフォルトになります。

      使用可能なアクティブ・リビジョンが存在しない場合に古いデフォルトのリビジョンをアンデプロイすると、コンポジットが新しい受信リクエストを処理できなくなる可能性があります。デフォルトのリビジョンをアンデプロイする前に、デプロイ済のコンポジットのアクティブなリビジョンを最低1つは設定しておくことをお薦めします。

      デフォルトのリビジョンをアンデプロイしたときに、そのコンポジットのアクティブ・リビジョンが見つからない場合、リタイア済のリビジョンが自動的に新しいデフォルトのリビジョンとして指定されます。このウィザードを閉じた後に、警告メッセージが表示されます。リタイア済のコンポジット内の現在実行中のインスタンスはすべて正常に終了しますが、これらのインスタンスは受信リクエストを処理することはできません。現在のデフォルトのリビジョンをアンデプロイした後に、このコンポジットに対する新規の受信リクエストを処理するには、新しいリビジョンをデプロイするか、以前にリタイアしたリビジョンを再アクティブ化する必要があります。

    注意: 複数のSOAコンポジット・アプリケーションが同じパーティションにある場合は、それらを同時にアンデプロイする機能がサポートされています。

    詳細は、第7.4項「SOAコンポジット・アプリケーションのアンデプロイ」および第7.9項「SOAコンポジット・アプリケーションのパーティションへのグループ化」を参照してください。

    再デプロイ

    SOAコンポジット・アプリケーションの既存のリビジョンを再デプロイします。このアクションを実行すると、次のような結果になります。

    • 現在デプロイされているSOAコンポジット・アプリケーションのリビジョンの新規バージョンが再デプロイされます(たとえば、古いバージョン1.0が新規バージョン1.0として再デプロイされます)。

    • 現在デプロイされているこのリビジョンの古いバージョンは削除(上書き)されます。

    • このリビジョンの古いデプロイ済バージョンがインスタンスを実行中の場合は、これらのインスタンスの状態を失効に変更するかどうかを選択できます。

    詳細は、第7.3項「SOAコンポジット・アプリケーションの再デプロイ」を参照してください。


    詳細は、第1.4.3.3項「SOAコンポジット・アプリケーションのライフサイクルの状態の概要」を参照してください。

7.5.2 SOAコンポジット・アプリケーションのホーム・ページでのアプリケーションの状態管理

個々のSOAコンポジット・アプリケーションの状態は、アプリケーションのホーム・ページで管理できます。

SOAコンポジット・アプリケーションのホーム・ページでアプリケーションの状態を管理する手順は、次のとおりです。

  1. 次のいずれかのオプションを使用して、このページにアクセスします。

    SOAインフラストラクチャのメニューから... ナビゲータのSOAフォルダから...
    1. 「ホーム」を選択します。

    2. デプロイ済コンポジット」タブを選択します。

    3. 特定のSOAコンポジット・アプリケーションを選択します。

    1. 「soa-infra」の下にあるパーティションを展開します。

    2. 特定のSOAコンポジット・アプリケーションを選択します。


    選択したSOAコンポジット・アプリケーションの「ダッシュボード」ページが表示されます。

    sca_helloworld.gifの説明が続きます
    図版sca_helloworld.gifの説明


    注意:

    • 「最新のインスタンス」セクションの「合計」フィールドには、インスタンスが正常に完了している場合でも、正しい合計インスタンス数が表示されない場合があります。その場合は、右上隅の「リフレッシュ」アイコンをクリックすると、実際の合計インスタンス数が表示されます。

    • 「SOAインフラストラクチャの共通プロパティ」ページで「コンポジット・インスタンスの状態をキャプチャ」チェック・ボックスが選択されていると、インスタンスがただちに表示されない制約を定義していても(たとえば、フラッシュ遅延を10分に定義した場合、またはデータベースに書き込むバッチ・サイズを100レコードに指定した場合)、作成されたインスタンスはただちに表示されます。これは、コンポジットの状態を取得することが必要となり、インスタンスのトラッキングが即時モードに移行するためです。

    • SOAインフラストラクチャは、起動後、すべてのデプロイ済コンポジットがロードされるまで受信リクエストを管理するために完全には初期化されない場合があります。SOAインフラストラクチャの初期化中、SOAコンポジット・アプリケーションのホーム・ページの上部に警告メッセージが表示されます。このメッセージが表示されている間は、コンポジット・デプロイメント、コンポジット・アンデプロイメントなどの操作を実行しないでください。詳細は、第3.2.1項「SOAインフラストラクチャ起動初期化の完了の待機」を参照してください。


  2. ページの上部にあるオプションのリストから、実行するアクションを選択します。これらのオプションは、SOAコンポジット・アプリケーションの「インスタンス」、「フォルト・メッセージと拒否メッセージ」、「ユニット・テスト」および「ポリシー」ページの上部にも表示されます。

アクション 説明

停止

このオプションの説明は、第7.5.1項「SOAインフラストラクチャ・レベルでのすべてのアプリケーションの状態管理」の手順3にある表を参照してください。

起動

このオプションの説明は、第7.5.1項「SOAインフラストラクチャ・レベルでのすべてのアプリケーションの状態管理」の手順3にある表を参照してください。

リタイア

このオプションの説明は、第7.5.1項「SOAインフラストラクチャ・レベルでのすべてのアプリケーションの状態管理」の手順3にある表を参照してください。

アクティブ化

このオプションの説明は、第7.5.1項「SOAインフラストラクチャ・レベルでのすべてのアプリケーションの状態管理」の手順3にある表を参照してください。

テスト

「Webサービスのテスト」ページからテスト・インスタンスを起動できます。

注意: SOAコンポジット・アプリケーションが停止またはリタイアしているときは、このボタンは無効です。停止またはリタイアしたアプリケーションのインスタンスは作成できないためです。また、このアプリケーションで使用可能なWebサービスがない場合も、ボタンは無効になります。このページからテストできるのは、Webサービス・バインディングのあるサービスを持つコンポジット・アプリケーションのみです。

詳細は、第8.1項「SOAコンポジット・アプリケーションのテスト・インスタンスの起動」を参照してください。

設定: コンポジットの監査レベル

SOAコンポジット・アプリケーション・レベルで実行される監査トラッキングのレベルを設定します。この設定は、SOAインフラストラクチャ・レベルで定義されている監査レベルを上書きできます。デフォルト値は「継承」で、SOAインフラストラクチャ・レベルの設定は上書きされません。

監査トラッキングのレベルを設定する場合は、次のオプションが選択可能です。

  • 継承: ロギング・レベルは、SOAインフラストラクチャの「共通プロパティ」ページで設定したSOAインフラストラクチャ監査レベルと一致します。これがデフォルトの設定です。

  • 本番: SOAコンポジット・アプリケーション・インスタンスに関する最小限の情報が収集されます。たとえば、BPELプロセスおよびOracle Mediatorサービス・エンジンはペイロードをキャプチャしません。したがって、フローの監査証跡でペイロード詳細は使用できません。BPELプロセス・サービス・エンジンは、assignアクティビティを除くすべてのアクティビティについてペイロード詳細を収集します。このレベルは、標準の操作とテストに最適です。

  • 開発: SOAコンポジット・アプリケーション・インスタンスに関する完全な情報が収集されます。このオプションを選択すると、コンポジット・インスタンスのトラッキングとペイロード・トラッキングの両方が実行されます。ただし、メッセージ・フローの各ステップでペイロードが格納されるため、パフォーマンスに影響を与える可能性があります。この設定は、デバッグする際に便利です。

  • オフ: ロギングは実行されません。コンポジット・インスタンスのトラッキング情報とペイロード・トラッキング情報は収集されません。

SOAコンポジット・アプリケーション・レベルで監査レベル・トラッキングを設定すると、SOAインフラストラクチャ・レベルで設定した同じトラッキングが上書きされます。デフォルトでは、SOAコンポジット・アプリケーション・レベルとSOAインフラストラクチャ・レベルの設定は同じです。グローバルなSOAインフラストラクチャの設定が変更されると、SOAコンポジット・アプリケーションの設定も自動的に変更されます。ただし、SOAコンポジット・アプリケーション・レベルで別の設定を選択すると、継承された設定を上書きできます。

現在のグローバル値と同じローカル・コンポジット値を明示的に選択した場合も、設定が上書きされます。この場合、SOAインフラストラクチャの設定が変更されても、そのコンポジット・アプリケーションは新しい値を継承しません。たとえば、SOAインフラストラクチャの設定が「オフ」であるとします。これによって、すべてのコンポジット・アプリケーションは監査トラッキングが「オフ」に設定されます。ここで、コンポジット・アプリケーションXYZを明示的に「オフ」に設定したとします。次に、SOAインフラストラクチャに移動して、その設定を「本番」に変更します。その結果、コンポジット・アプリケーションXYZを除くすべてのコンポジット・アプリケーションのトラッキング・レベルは「本番」に変更されますが、コンポジット・アプリケーションXYZの設定は「オフ」のままです。

複数のSOAコンポジット・アプリケーションにわたるメッセージ・フローでは、インスタンス・トラッキングの設定によって次のように表示が変わることに注意してください(たとえば、参照バインディング・コンポーネントを介して別のコンポジットを起動するコンポジット・アプリケーション、または、あるコンポジット・アプリケーションで公開されて別のコンポジット・アプリケーションでサブスクライブされたイベントの場合です)。

  • 複数のコンポジット・アプリケーション・インスタンスにまたがる1つのメッセージ・フローの場合は、中間のコンポジット・アプリケーションでインスタンス・トラッキングが無効になると、接続していない別々のフローとして表示されます。たとえば、コンポジット・アプリケーションC1、C2およびC3を経由するメッセージ・フローがあるとします。C1とC3ではインスタンス・トラッキングを有効にして、C2では無効にします。Oracle Enterprise Manager Fusion Middleware Controlでは、C1とC3に対して2つの別個のフローが表示されます。

  • イベントまたはメッセージのソースまたはターゲットが表示されない場合があります。たとえば、コンポジット・アプリケーションが2つあるとします(C1とC2)。C1でインスタンスのトラッキングが無効にされると、フロー・トレースにメッセージ・フローの起点が表示されず、C2が直接起動されたように表示されます。

設定: ペイロードの検証

コンポジット・アプリケーション・リビジョンのインバウンド・ポイントとアウトバウンド・ポイントで、XMLスキーマ・ベースのペイロードを検証します。ペイロードの検証を有効にし、無効なペイロード(スキーマに準拠しない)がある場合は、そのメッセージに対してフォルトが生成されます。

ただし、同期サービスのレスポンス・メッセージは例外です。このメッセージは、ペイロードの検証が有効な場合でも検証されません。検証されないのはアウトバウンド・メッセージのみで、インバウンド・メッセージは引続き検証されます。

設定: ビジネス監視の有効化/無効化

センサーの現在のステータスを表示する確認ダイアログを起動するオプションを選択します。

  • 無効化: このSOAコンポジット・アプリケーションのすべてのBPELコンポーネントのBPELセンサーを無効にする場合に選択します。

  • 有効化: このSOAコンポジット・アプリケーションのすべてのBPELコンポーネントのBPELセンサーを有効にします。

「ビジネス監視の有効化/無効化」の選択肢は、コンポーネントにセンサーが含まれているかどうかに関係なく、BPELサービス・コンポーネントを持つコンポジットに対してのみ表示されます。

BPELセンサーがサービス・エンジン・レベルで無効になっている場合、SOAコンポジット・アプリケーション・レベルではBPELセンサーの有効または無効を設定できません。「BPELサービス・エンジン・プロパティ」ページで、BPELモニターおよびセンサーをサービス・エンジン・レベルで有効または無効にできます。

詳細は、第7.10項「BPELおよびBPMNのビジネス監視の有効化と無効化」第13.1項「BPELプロセス・サービス・エンジン・プロパティの構成」を参照してください。

WSDLおよびエンドポイントURIの表示(アイコン)

クリックすると、このSOAコンポジット・アプリケーションに対するすべての外部サービスのエンドポイント・アドレスおよびWSDLが表示されます。

注意: Safariブラウザを使用してこの情報を表示する場合は、B.9.1項「Safariブラウザを使用してWSDLファイルの内容を表示する場合の制限」を参照してください。

コンポジットXML定義の表示(アイコン)

クリックすると、SOAコンポジット・アプリケーションのXML定義が表示されます。


詳細は、次の項を参照してください。

7.5.3 BPEL処理途中でSOAインフラストラクチャがデプロイされる管理対象のOracle WebLogic Serverの起動および停止

SOAコンポジット・アプリケーションでのBPELプロセスの途中で、SOAインフラストラクチャがデプロイされている管理対象のOracle WebLogic Serverを起動および停止する場合は、次の問題に注意してください。

  • 同期BPELプロセスの場合

    シナリオ全体が同期され、実行中の状態(サーバーの再起動後)のインスタンスはBPELのwaitアクティビティで保留されます。このため、フロー・スレッドはサーバーで終了します(waitアクティビティで保留中)。サーバーが再起動しても、フローは同期であるため、同じインスタンスは再起動されません。したがって、サーバーの再起動後もインスタンスで処理が発生しないため、これらのインスタンスは常に実行中の状態です。

  • 非同期BPELプロセスの場合

    BPELのinvokeアクティビティの途中でサーバーが停止すると、BPELが受信したメッセージは処理されません。BPELは再起動時にこれらのメッセージを自動的にリカバリしないため、Facade APIコールを使用してメッセージを手動でリカバリする必要があります。Facade APIの詳細は、第11章「Facade APIを使用したSOAコンポジット・アプリケーションのプログラムによる管理」を参照してください。

7.5.4 コンポジット・インスタンス名の設定

Oracle MediatorおよびOracle BPEL Process Managerでは、設計時にSOAコンポジット・アプリケーションのインスタンス名を設定できます。詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle SOA Suite開発者ガイド』の設計時のコンポジットインスタンス名の設定方法に関する項を参照してください。

7.6 SOAコンポジット・アプリケーションのテストの自動化

SOAコンポジット・アプリケーションのテストを自動化するテスト・ケースを作成、デプロイおよび実行できます。テスト・ケースを使用すると、本番環境へのデプロイメントの前に、SOAコンポジット・アプリケーションとWebサービス・パートナ間の相互作用をシミュレートできます。これにより、本番環境へのデプロイメント準備が完了するまでに、プロセスとWebサービス・パートナの相互作用が期待どおりであるかを確認できます。Oracle JDeveloperでテスト・ケースを作成し、SOAコンポジット・アプリケーションに組み込みます。このアプリケーションは、その後、Oracle Enterprise Manager Fusion Middleware Controlからデプロイされて管理されます。また、SOAコンポジット・アプリケーションのテスト・ケース内に、BPELプロセス・サービス・コンポーネントのテスト・ケースを作成することもできます。

SOAコンポジット・アプリケーションのテストを自動化する手順は、次のとおりです。


注意:

Oracle Enterprise Manager Fusion Middleware ControlからSOAコンポジット・アプリケーション、またはBPELプロセス・サービス・コンポーネントのテストを行う前に、『Oracle Fusion Middleware Oracle SOA Suite開発者ガイド』の章「SOAコンポジット・アプリケーションのテストの自動化」で、テスト・ケースの作成に関する説明を参照してください。


  1. 次のいずれかのオプションを使用して、このページにアクセスします。

    SOAインフラストラクチャのメニューから... ナビゲータのSOAフォルダから... 「SOAコンポジット」メニューからアクセスする手順
    1. 「ホーム」を選択します。

    2. 「デプロイ済コンポジット」を選択します。

    3. コンポジット」セクションで、特定のSOAコンポジット・アプリケーションを選択します。

    4. 「ユニット・テスト」タブをクリックします。

    1. 「soa-infra」の下にあるパーティションを展開します。

    2. 特定のSOAコンポジット・アプリケーションを選択します。

    3. 「ユニット・テスト」タブをクリックします。

    1. 「ユニット・テスト」を選択します。


    表示されるテスト・ケースは、Oracle JDeveloperで設計され、デプロイ済のSOAコンポジット・アプリケーションに組み込まれたテスト・ケースです。

  2. テスト・スイート全体を選択するか、実行するスイートの個々のテストを選択して、「実行」をクリックします。

    sca_unittest.gifの説明が続きます
    図版sca_unittest.gifの説明

    テストの作成プロンプトが表示されます。

  3. 次の値を入力し、「OK」をクリックします。

    フィールド 説明

    テスト実行名

    テスト・インスタンスの名前を入力します。テストの終了時に、レポート詳細がこの名前で取得されます。

    タイムアウト

    テストを終了させる値(秒単位)を入力します。この時間内にテストが完了しない場合、テストは終了されます。

    同時テスト・インスタンスの数

    作成するテスト・インスタンスの数を入力します。


    実行中のテストを追跡するための「テスト実行」ページが自動的に表示されます。

    「テスト実行」ページを使用して、実行中のテスト・ケースを追跡し、テスト結果を表示できます。テスト・スイートは、1つ以上のテスト・ケースの論理的な集合で構成されます。各テスト・ケースには、テスト・インスタンスの実行時に実行される一連のコマンドが含まれています。テスト・スイートを実行することをテスト実行と呼びます。

    sca_unittest2.gifの説明が続きます
    図版sca_unittest2.gifの説明

  4. 「テスト実行名」列で特定のテスト実行をクリックして、「テスト実行の結果」セクションに詳細を表示します。追加のテスト実行を作成する場合は、「テスト・ケース」ページにいつでも戻ることができます。

    「テスト実行の結果」セクションには、実行されたテスト実行の詳細(テスト・サマリー、成功率など)が表示されます。追加の詳細は、「ヘルプ」アイコンをクリックしてください。

    sca_unittest5.gifの説明が続きます
    図版sca_unittest5.gifの説明

  5. ページの下部にアサーション詳細が表示されます。アサーションにより、変数データやプロセス・フローを検証できます。

    sca_unittest3.gifの説明が続きます
    図版sca_unittest3.gifの説明

  6. コンポジット・インスタンス番号をクリックして、特定のテスト詳細を表示します。

    SOAコンポジット・アプリケーションの「インスタンス」ページ、およびSOAインフラストラクチャとSOAコンポジット・アプリケーションの「最新のインスタンス」表では、ユニット・テスト実行を実行して作成されたコンポジット・インスタンスのインスタンスIDの横に黄色のボックスが表示されます。これらのインスタンスは、この黄色のボックスによって、「Webサービスのテスト」ページで作成されたり、アプリケーションの外部コンシューマによって自動的に作成されたテスト・インスタンスと区別されます。

詳細は、次のドキュメントを参照してください。

7.7 SOAコンポジット・アプリケーションのポリシーの管理

現在デプロイされているSOAコンポジット・アプリケーションとの間で、セキュリティ・ポリシーをアタッチまたはデタッチできます。ポリシーによって、メッセージ配信にセキュリティが適用されます。


注意:

ポリシーをアタッチするには、その前に、使用可能なポリシーの定義と使用環境で使用するポリシーの詳細について、『Oracle Fusion Middleware Webサービスのためのセキュリティおよび管理者ガイド』を参照してください。


SOAコンポジット・アプリケーション・ポリシーを管理する手順は、次のとおりです。

  1. 次のいずれかのオプションを使用して、このページにアクセスします。

    SOAインフラストラクチャのメニューから... ナビゲータのSOAフォルダから... 「SOAコンポジット」メニューからアクセスする手順
    1. 「ホーム」を選択します。

    2. 「デプロイ済コンポジット」を選択します。

    3. コンポジット」セクションで、特定のSOAコンポジット・アプリケーションを選択します。

    4. 「ポリシー」タブをクリックします。

    1. 「soa-infra」の下にあるパーティションを展開します。

    2. 特定のSOAコンポジット・アプリケーションを選択します。

    3. 「ポリシー」タブをクリックします。

    1. 「ポリシー」を選択します。


    「ポリシー」ページを使用すると、SOAコンポジット・アプリケーションに対してポリシーをアタッチおよびデタッチできます。ポリシー表には、アタッチされたポリシーの名前、ポリシーがアタッチされたコンポーネント、切替え可能なポリシー参照ステータス(有効または無効)、カテゴリ(「管理」、「信頼できるメッセージング」、「MTOMアタッチメント」、「セキュリティ」または「WSアドレス」)、違反、およびSOAインフラストラクチャの最後の再起動以降の認証、認可、機密性および整合性の失敗が表示されます。

    sca_policy.gifの説明が続きます
    図版sca_policy.gifの説明

  2. 「アタッチ/デタッチ先」をクリックします。

    複数のサービスまたはコンポーネントが使用可能な場合は、アタッチまたはデタッチを実行するサービスまたはコンポーネントを選択するプロンプトが表示されます。

  3. ポリシーのアタッチまたはデタッチの対象のコンポーネントを選択します。

    soaapp_policy1.gifの説明が続きます
    図版soaapp_policy1.gifの説明

    ポリシーをアタッチまたはデタッチするためのダイアログが起動します。

    「アタッチされたポリシー」セクションに、現在アタッチされているポリシーが表示されます。「使用可能なポリシー」セクションには、アタッチ可能な追加のポリシーが表示されます。

    soaapp_policy2.gifの説明が続きます
    図版soaapp_policy2.gifの説明

  4. 使用環境に適した、アタッチ対象のポリシーを選択します。

  5. 「アタッチ」をクリックします。

    「直接アタッチされたポリシー」セクションに、アタッチされたポリシーが表示されます。

    soaapp_policy3.gifの説明が続きます
    図版soaapp_policy3.gifの説明

  6. 必要に応じて、追加のポリシーをアタッチします。

  7. ポリシーのアタッチを終了した後は、「検証」をクリックします。

  8. エラー・メッセージが表示された場合は、検証エラーがなくなるまで必要な修正を行います。

  9. 「OK」をクリックします。

    アタッチしたポリシーがポリシー表に表示されます。

    soaapp_policy4.gifの説明が続きます
    図版soaapp_policy4.gifの説明

ポリシーの詳細は、次のドキュメントを参照してください。

7.7.1 WS-RMセッション

単一のWS-RMセッションにおけるOracle SOA Suiteからの複数のリクエストは、現在サポートされていません。各リクエストは個別のWS-RMセッション内にあります。

7.7.2 コンポジット間呼出しでのポリシー・アタッチメントおよびローカルの最適化

OWSMでは、1つのコンポジットの参照で2つ目のコンポジットへのWebサービス・バインディングを指定するコンポジット間呼出しに対してOracle SOA Suiteのローカルの最適化機能がサポートされます。ローカルの最適化を使用すると、実行時にHTTPスタックとSOAP/正規化メッセージ変換をバイパスできます。コンポジットが異なるコンテナにある場合、ローカルの最適化は使用されません。ポリシーがWebサービス・バインディングにアタッチされている場合は、ローカルの最適化が使用されているとポリシーを呼び出すことができません。

デフォルトでは、OWSMセキュリティ・ポリシーには、ポリシーでローカルの最適化がサポートされるかどうかを示すlocal-optimizationプロパティが含まれます。ポリシーの設定は、Oracle Enterprise Manager Fusion Middleware Controlから表示できます。

ポリシーのローカル最適化設定を表示する手順は、次のとおりです。

  1. ナビゲータで、「WebLogicドメイン」フォルダを開きます。

  2. 「WLS_SOAWC」を右クリックし、「Webサービス」「ポリシー」の順に選択します。

  3. ポリシーを選択し、「ファイルにエクスポート」をクリックします。

  4. テキスト・エディタでファイルを開き、local-optimizationを検索して値を識別します。このプロパティでは次の値がサポートされます。

    • on: アタッチされたポリシーでローカルの最適化が使用され、ポリシーは実行時に適用されません。

    • off: アタッチされたポリシーではローカルの最適化は使用されず、ポリシーは実行時に適用されます。

    • check-identity: JAASサブジェクトが現在のスレッドに存在する場合は、ローカルの最適化が使用されます。それ以外の場合、ローカルの最適化は使用されません。

セキュリティ・ポリシーに対するデフォルトのローカルの最適化設定の詳細は、『Oracle Fusion Middleware Webサービスのためのセキュリティおよび管理者ガイド』を参照してください。

composite.xmlファイルのバインディング・セクションにoracle.webservices.local.optimizationプロパティを追加することで、ポリシーのローカルの最適化設定を上書きできます。サポートされている値は次のとおりです。

  • true(デフォルト値): ローカルの最適化が使用され、最適化されたコールに適用可能な場合はポリシーが適用されます(詳細は個々のポリシー・ファイルで定義します)。

  • false: OWSMポリシー・レベルでのlocal-optimizationプロパティのデフォルト設定にか関係なく、ローカルの最適化は使用されません。この設定ではポリシーが強制的に適用されます。

たとえば、falseの次の設定ではoracle/wss_username_token_client_policyが適用されます。

 <binding.ws
port="http://xmlns.oracle.com/CalledBPELProcessApp_
jws/CalledBPELProcess/CalledBPELProcess#wsdl.endpoint(calledbpelprocess_client_
ep/CalledBPELProcess_pt)"

location="http://myhost.us.example.com:8001/soa-infra/services/default/CalledBPEL
Process!1.0/calledbpelprocess_client_ep?WSDL">
      <wsp:PolicyReference URI="oracle/wss_username_token_client_policy"
                           orawsp:category="security"
orawsp:status="enabled"/>
      <wsp:PolicyReference URI="oracle/log_policy"
orawsp:category="management"
                           orawsp:status="enabled"/>
                            <property
name="oracle.webservices.local.optimization">false</property>
    </binding.ws> 

ローカルの最適化の詳細は、第3.7項「ローカルの最適化の構成」を参照してください。

7.8 デプロイ済のSOAコンポジット・アプリケーションのエクスポート

SOAコンポジット・アプリケーションのコンテンツをアーカイブJARファイルにエクスポートできます。ファイルには次のデータの一部またはすべてが含まれます。


注意:

  • SOAコンポジット・アプリケーションのエクスポートは、現在は個々のSOAコンポジット・レベルでのみ可能です。

  • 共有データは、コンポジット・エクスポートSOAアーカイブ(SAR)の一部としてエクスポートされません。


実行中のSOAコンポジット・アプリケーションをエクスポートする手順は、次のとおりです。

  1. エクスポートするSOAコンポジット・アプリケーションのホーム・ページに移動します。

  2. 「SOAコンポジット」メニューから、「エクスポート」を選択します。

    「コンポジットのエクスポート」ページが表示されます。

    soaapp_export.gifの説明が続きます
    図版soaapp_export.gifの説明

  3. オプションを選択します。

    • オプション1: 「オプション2」および「オプション3」で説明されている元の設計時コンポジットとデプロイ後の詳細を含むアーカイブ・ファイルを生成します。

    • オプション2: 元の設計時コンポジットとデプロイ後の変更をルール・ディクショナリとDVMに含めます。

    • オプション3: 元の設計時コンポジットとバインディング・コンポーネントのプロパティなどのデプロイ後のプロパティの変更、監査レベル設定やペイロード検証ステータスなどのコンポジット・プロパティ、およびポリシー・アタッチメントを含めます。

    • オプション4: 元の設計時コンポジットのみ含むアーカイブ・ファイルを生成します。「オプション2」および「オプション3」は含まれません。

  4. 既存のファイルに追加の名前を付加する場合は、「カスタム拡張テキストの指定」を選択します。たとえば、sca_OrderBookingComposite_rev1.0.jarという名前のファイルにMyTextを追加すると、エクスポート・ファイルの名前はsca_OrderBookingComposite_rev1.0-MyText.jarになります。

  5. エクスポート」をクリックします。

    「処理中: コンポジットのエクスポート」ダイアログに、アーカイブ・ファイル生成の進行状況が表示されます。生成が完了すると、ファイルの保存を求められます。

  6. 「ファイルの保存」をクリックします。

    ファイルを開くかローカル・ホストのディレクトリに保存するためのダイアログが表示されます。


    注意:

    「ファイルの保存」ボタンをクリックすることが重要です。このダイアログは閉じないでください。コンポジットはエクスポートされますが、実際のエクスポートされたファイルを取得できません。


  7. JARファイルを保存するローカル・ディレクトリを指定します。

  8. 「処理中: コンポジットのエクスポート」ダイアログの右上にある「X」アイコンをクリックしてダイアログを閉じます。

  9. 「コンポジットのエクスポート」ページで、「取消」ボタンが「終了」に変わります。

  10. 「終了」をクリックします。

    「コンポジットのエクスポート」が閉じ、SOAコンポジット・アプリケーションのホーム・ページに戻ります。

7.9 SOAコンポジット・アプリケーションのパーティションへのグループ化

パーティションと呼ばれるSOAインフラストラクチャの個別のセクションに、SOAコンポジット・アプリケーションをデプロイできます。パーティションにデプロイすると、SOAコンポジットを論理的にグループ化し、特定のパーティション内のすべてのSOAコンポジット・アプリケーションに対して一括ライフサイクル管理タスクを実行できます。パーティションは、Oracle BPEL Process Managerの10.1.xリリースの一部であるドメイン機能に似ています。ただし、特定のパーティションへのログイン・アクセスを制限したり、パーティションを構成する(たとえば、スレッドの構成)など、パーティションに対して特定の構成タスクを実行することはできません

SOAコンポジット・アプリケーションをデプロイするには、パーティションが少なくとも1つ必要です。「デフォルト」という名前のデフォルトのパーティションが、Oracle SOA Suiteに自動的に作成されます。

パーティション化は次の2つのページから管理できます。


注意:

同じインバウンド・リソースを使用している複数のSOAコンポジット・アプリケーションが異なるパーティションにデプロイされている場合は、処理するメッセージをどのパーティションが取得するかを保証できません。

たとえば、ファイル・アダプタを使用しており、/home/Directory1がコンポジットSOAComposite1のインバウンド・ディレクトリだとします。このコンポジットがPartition1とPartition2の両方にデプロイされている場合、ファイルが/home/Directory1に置かれると、Partition1またはPartition2内のコンポジットがファイルを取得できます。

ただし、ソケット・アダプタでは、同じインバウンド・ポートを使用するコンポジットをデプロイできないという制限があります。この場合は、インバウンド・ポートが使用されていることを示す例外がスローされます。


表7-3に、両方のページで実行できるタスクの詳細を示します。

表7-3 パーティション管理に関するアクション

アクション 「パーティションの管理」ページでの実行の可否 パーティションのホーム・ページでの実行の可否

パーティションの作成

はい

いいえ

パーティションの削除

はい

  1. 「SOAパーティション」メニューを選択します。

  2. 「このパーティションの削除」を選択します。

注意: ナビゲータで右クリックし、「このパーティションの削除」を選択することによってもパーティションを削除できます。

特定のパーティションにデプロイされているすべてのコンポジットに対する一括ライフサイクル管理の実行

  • すべて起動

  • すべてシャットダウン

  • すべてリタイア

  • すべてアクティブ化

  • すべてアンデプロイ

はい

はい



注意:

  • パーティションは、特定の状態(起動、停止、アクティブ化、リタイアなど)に関連付けられません。パーティション内のコンポジットのみが、特定の状態に関連付けられます。このため、パーティションを起動、停止、アクティブ化またはリタイアさせることはできません

  • SOAインフラストラクチャは、起動後、すべてのデプロイ済コンポジットがロードされるまで受信リクエストを管理するために完全には初期化されない場合があります。SOAインフラストラクチャの初期化中、「パーティションの管理」ページおよび「パーティション」ホーム・ページの上部に警告メッセージが表示されます。このメッセージが表示されている間は、コンポジット・デプロイメント、コンポジット・アンデプロイメントなどの操作を実行しないでください。詳細は、第3.2.1項「SOAインフラストラクチャ起動初期化の完了の待機」を参照してください。


実行するタスクに応じて、次の各項を参照してください。

パーティションの詳細は、第1.4.3.5項「SOAインフラストラクチャのパーティションの概要」を参照してください。

7.9.1 パーティションの作成および削除

パーティションは、「パーティションの管理」ページで作成および削除できます。「デフォルト」という名前のデフォルトのパーティションが、Oracle SOA Suiteに自動的に作成されます。デフォルト・パーティションは削除できます。既存のパーティションの名前を変更することはできません。パーティションの作成と削除のみがサポートされています。

  1. 次のいずれかのオプションを使用して、このページにアクセスします。

    SOAインフラストラクチャのメニューから... 特定のパーティションのホーム・ページからアクセスする手順
    1. 「パーティションの管理」を選択します。

    1. 特定のパーティションの「関連リンク」リストから、「パーティションの管理」を選択します。


    「パーティションの管理」ページに、次の詳細が表示されます。

    • 各パーティションの名前、各パーティション内のアクティブおよびリタイア状態のSOAコンポジット・アプリケーション・リビジョンの数、各パーティションに含まれているコンポジットの名前(「表示」リンクの下)、および各パーティション内の実行中インスタンスと失敗したインスタンスの総数。

    • 特定のパーティションを検索するためのユーティリティ。完全または部分的なパーティション名を入力し、「検索」アイコンをクリックするか[Return]キーを押します。検索では大文字と小文字は区別されません。

    soaadmin_partition4.gifの説明が続きます
    図版soaadmin_partition4.gifの説明

  2. パーティションを追加するには、「作成」をクリックします。

    「新規SOAパーティションの作成」ダイアログが表示されます。

    soaadmin_createpartition.gifの説明が続きます
    図版soaadmin_createpartition.gifの説明

    1. 「名前」フィールドにパーティションの名前を入力し、「作成」をクリックします。


      注意:

      名前は次の規則に従っている必要があります。

      • ASCII文字と数字を使用できます。

      • アンダースコア(_)を使用できます。

      • ハイフン(-)を使用できます(最初の文字以外)。

      • ASCII以外の文字を使用できます。

      • スペースは使用できません

      有効な名前の例は、mypartitionpartition2dept-acustomer_servicesおよび22です。無効な名前の例は、-part2/partition、およびnullまたは空の名前です。


      既存のパーティションの名前の変更や、デプロイしたコンポジット・アプリケーションを後で別のパーティションに転送することはできません。

      新しいパーティションは、「soa-infra」のナビゲータと「パーティションの管理」ページの「SOAパーティション」列の両方に表示されます。これで、「デプロイメント」ドロップダウン・リストから「このパーティションにデプロイ」を選択するか、ナビゲータで特定のパーティションを右クリックして「このパーティションにデプロイ」をクリックすることにより、コンポジットをこのパーティションにデプロイできます。

      コンポジットがパーティションにデプロイされると、ナビゲータでそのコンポジットがパーティションの下に表示されます。デプロイした後は、コンポジットを別のパーティションに転送できなくなります。

      soaadmin_createpartition2.gifの説明が続きます
      図版soaadmin_createpartition2.gifの説明

  3. パーティションを削除するには、特定のパーティションを選択し、「削除」をクリックします。ナビゲータで特定のパーティションを右クリックし、「このパーティションの削除」をクリックすることによっても削除できます。

    「SOAパーティションの削除」ダイアログが表示されます。次のことに注意してください。

    • 別のパーティションにコンポジット・デプロイメントの一部を再作成する場合は、このパーティションを削除するにコンポジットをJARファイルにエクスポートできます。

    • 選択したパーティションを削除する前に、パーティション内のすべてのSOAコンポジット・アプリケーション・リビジョンがアンデプロイされます。これらのリビジョンの、すべてのアンデプロイされたインスタンスの状態は「失効」になります。


    注意:

    少なくとも1つのパーティションが必要です。すべてのパーティションを削除すると、SOAコンポジット・アプリケーションをデプロイできません。


    soaadmin_deletepartition.gifの説明が続きます
    図版soaadmin_deletepartition.gifの説明

    1. 「削除(すべてのコンポジットのアンデプロイ)」をクリックします。

      パーティションにデプロイされたすべてのコンポジットがアンデプロイされ、ナビゲータに表示されなくなります。パーティションは、「soa-infra」のナビゲータと「パーティションの管理」ページの「SOAパーティション」列の両方から削除されます。

「コンポジット制御」および「デプロイメント」リストからの一括ライフサイクル管理タスクの実行については、第7.9.2項「パーティションのコンポジットに対する一括ライフサイクル管理タスクの実行」を参照してください。

Oracle WebLogic Scripting Tool(WLST)およびantコマンドでもパーティションを作成できます。詳細は、『Oracle Fusion Middleware WebLogic Scripting Toolコマンド・リファレンス』および『Oracle Fusion Middleware Oracle SOA Suite開発者ガイド』を参照してください。

7.9.2 パーティションのコンポジットに対する一括ライフサイクル管理タスクの実行

「パーティションの管理」ページ、特定のパーティションのホーム・ページ、およびナビゲータでパーティションを右クリックすると表示されるメニューで、特定のパーティション内のすべてのSOAコンポジット・アプリケーションに対して一括ライフサイクル管理タスクを実行できます。

一括ライフサイクル管理タスクは、一度に1つではなく複数のコンポジットに影響を及ぼします。コンポジットに実行中のインスタンスがあり、ライフサイクルの変更操作がコンポジットに対して実行されている場合は、インスタンスが完了しないことがあります。様々なライフサイクル操作がコンポジット・インスタンスに及ぼす影響については、第7.5.1項「SOAインフラストラクチャ・レベルでのすべてのアプリケーションの状態管理」の手順3を参照してください。

特定のパーティション内のすべてのSOAコンポジット・アプリケーションに対して一括ライフサイクル管理を実行する手順は、次のとおりです。

  1. ページには、次のいずれかの手順でアクセスします。

    SOAインフラストラクチャのメニューから... ナビゲータのSOAフォルダから...
    1. 「パーティションの管理」を選択します。

    1. 「soa-infra」の下にある、特定のパーティションを選択します。



    注意:

    ショートカットとして、ナビゲータで特定のパーティションを右クリックして、この項で説明する一括ライフサイクル管理アクションを選択するメニューを表示することもできます。このメニューの詳細は、第2.2.3項「パーティションのホーム・ページおよびメニューからの移動」のステップ3を参照してください。


    いずれかのページに表示される2つのドロップダウン・リストを使用すると、一括ライフサイクル管理アクションを実行できます。

    • 「コンポジット制御」リスト

    • 「デプロイメント」リスト

    特定のパーティションのホーム・ページでは、これらのリストはページの上部に表示されます。

    soaadmin_partition3.gifの説明が続きます
    図版soaadmin_partition3.gifの説明

    「パーティションの管理」ページでは、これらのリストは「SOAパーティション」表の上に表示されます。

    soaadmin_partition4.gifの説明が続きます
    図版soaadmin_partition4.gifの説明


    注意:

    パーティションのホーム・ページの上部にある「SOAパーティション」メニューを選択して、パーティションにコンポジットをデプロイし、一括ライフサイクル管理タスクを実行することも選択できます。


  2. 選択したパーティションに含まれるすべてのSOAコンポジット・アプリケーションに次の一括ライフサイクル管理タスクの1つを実行するには、「コンポジット制御」リストを選択します。

    • すべてのコンポジットを起動します。

    • すべてのコンポジットをシャットダウンします。

    • すべてのコンポジットをアクティブにします。

    • すべてのコンポジットをリタイアします。

    soaadmin_comp_control.gifの説明が続きます
    図版soaadmin_comp_control.gifの説明

    1. 実行する操作を選択します。

      選択内容の確認を求めるダイアログが表示されます。操作が完了すると、ページ上部に確認メッセージが表示されます。


      注意:

      「コンポジット制御」リストから「すべてリタイア」を選択すると、そのパーティション内のすべてのコンポジットがリタイアされ、その際にデフォルトや最後のアクティブ・コンポジットがリタイアされることを示す警告メッセージは表示されないため、注意が必要です。

      これは、特定パーティション内の全コンポジットの一括リタイアメントの実行時に予期される動作です。


  3. 次のいずれかの管理タスクを実行するには、「デプロイメント」リストを選択します。

    • このパーティションにデプロイするコンポジットを指定します。この選択により、デプロイするコンポジット・リビジョンを指定するSOAコンポジットのデプロイ・ウィザードが起動します。

    • このパーティション内のすべてのコンポジットをアンデプロイします。

      選択内容の確認を求めるダイアログが表示されます。操作が完了すると、ページ上部に確認メッセージが表示されます。

    soaadmin_deployment.gifの説明が続きます
    図版soaadmin_deployment.gifの説明

7.10 BPELおよびBPMNのビジネス監視の有効化と無効化

ビジネス監視という用語は、次のようないくつかのタイプのSOAコンポーネントに対して定義できる多様なタイプのセンサーで構成されます。

SOAコンポジット・アプリケーション・レベルで、選択したコンポジットを構成するあらゆるタイプのサービス・コンポーネントに定義されているセンサーすべてに同じステータスを設定します。単一のコンポジットに対する特定のタイプのサービス・コンポーネントに定義されているセンサーを選択して有効化または無効化することはできません。ただし、BPELサービス・エンジン・プロパティまたはBPMNサービス・エンジン・プロパティの各ページで、すべてのコンポジットのサービス・コンポーネント・タイプ固有のセンサーをグローバルに無効化することは可能です。

デフォルトでは、SOAコンポジット・アプリケーションに定義されているBPELセンサーとBPMNセンサーは有効になります。センサーを無効化すると、実行時にセンサー値が取得されません。たとえば、BPEL監査証跡の「センサー値」セクションに値が表示されなくなります。

センサーをサービス・エンジン・レベルで無効化する手順は、次のとおりです。

  1. 第13.1項「BPELプロセス・サービス・エンジン・プロパティの構成」の手順に従って「BPELサービス・エンジン・プロパティ」ページにアクセスします。

  2. 「BPELモニターおよびセンサーの無効化」チェック・ボックスを選択します。

  3. 「適用」をクリックします。

  4. 第39.1項「BPMNプロセス・サービス・エンジン・プロパティの構成」の手順に従って「BPMNサービス・エンジン・プロパティ」ページにアクセスします。


    注意:

    「BPMNサービス・エンジン・プロパティ」ページが表示されるのは、Oracle BPM Suiteがインストールされている場合のみです。


  5. 「BPMN測定の無効化」チェック・ボックスを選択します。

  6. 「適用」をクリックします。

センサーをSOAコンポジット・アプリケーション・レベルで無効化または有効化する手順は、次のとおりです。

  1. センサーを無効化または有効化するSOAコンポジット・アプリケーションのホーム・ページに移動します。

  2. 「設定」メニューからBPELビジネス監視の有効化/無効化を選択します。この選択肢は、コンポーネントにセンサーが含まれているかどうかに関係なく、BPELまたはBPMNサービス・コンポーネントを少なくとも1つ持つコンポジットに対してのみ表示されます。

    sca_sensordis.gifの説明が続きます
    図版sca_sensordis.gifの説明

    センサーの現在のステータスを表示するダイアログが起動され、このダイアログでステータスを変更できます。ダイアログには、選択したコンポジットに存在するコンポーネント・タイプに適したオプションのみが表示されます。たとえば、コンポジットにBPELコンポーネントのみが含まれ、BPMNコンポーネントが含まれていない場合は、BPELセンサーのステータスを設定するオプションのみが表示されます。

    次のステップでは、表示可能なダイアログのタイプと使用可能なアクションについて説明します。

    1. センサーが両方のサービス・エンジン・レベルで無効化されている場合、「グローバルに無効」というメッセージがそれぞれに表示されます。このダイアログでは、「すべて有効化」または「すべて無効化」を選択できません。この場合もボタンは両方とも使用不可になります。

      sca_sensordis3.gifの説明が続きます
      図版sca_sensordis3.gifの説明

      また、センサーがBPELサービス・エンジン・レベルで無効化されており、Oracle BPM SuiteがインストールされていないためにBPMNサービス・エンジンが表示されない場合も、このダイアログで「すべて有効化」または「すべて無効化」を選択できません。この場合もボタンは両方とも使用不可になります。

      sca_sensordis8.gifの説明が続きます
      図版sca_sensordis8.gifの説明

    2. センサーがコンポジット・レベルで無効化されていない場合は、チェックマークが表示されます。また、センサーがBPELおよびBPMNサービス・エンジン・レベルの両方で無効化されていない場合、「グローバルに無効」というメッセージは表示されません

      「すべて無効化」をクリックすると、選択したコンポジットを構成するサービス・コンポーネントに定義されているすべてのタイプのセンサーが無効化されます。(センサーがサービス・エンジン・レベルで無効化されている場合は、無効のままです。)

      sca_sensordis4.gifの説明が続きます
      図版sca_sensordis4.gifの説明

    3. 特定のサービス・エンジン・レベルでセンサーが無効化されている場合は、サービス・エンジン・プロパティ・ページの対応する「BPELモニターおよびセンサーの無効化」または「BPMN測定の無効化」チェック・ボックスの選択が解除されていると、コンポジット・アプリケーション・レベルでこれらのタイプのセンサーに設定したセンサー・ステータスのみが有効化されます。

      たとえば、(次に表示されているように)BPMNサービス・エンジン・レベルでセンサーが無効化されているときに、選択されたコンポジット・レベルですべてのセンサーに対して「すべて有効化」を選択した場合、そのステータスはBPELなどの他のタイプのセンサーにのみ適用されます。BPMNセンサーおよびモニターは無効化されたままです。ただし、BPMNサービス・エンジンの設定を後で変更すると、このコンポジットのBPMNセンサーは自動的に有効化されます。

      sca_sensordis5.gifの説明が続きます
      図版sca_sensordis5.gifの説明

    4. センサーがコンポジット・レベルで無効化されている場合、チェックマークは表示されません。「すべて有効化」をクリックすると、選択したコンポジットを構成するサービス・コンポーネントに定義されているすべてのタイプのセンサーが有効化されます。(サービス・エンジン・レベルで無効化されているセンサーは、サービス・エンジン・レベルの設定を変更するまでは無効のままです。)コンポジットにBPMNサービス・コンポーネントが含まれていないため、BPMNは表示されません。

      sca_sensordis7.gifの説明が続きます
      図版sca_sensordis7.gifの説明

アクションを選択すると、そのセンサーが有効化または無効化されたことを確認するページにインライン・メッセージが表示されます。

BPELセンサーおよびモニターの詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle SOA Suite開発者ガイド』のOracle BPELプロセス・マネージャ・センサーに関する項およびBPELプロセスでのOracle BAM Monitor Expressの使用に関する項を参照してください。

BPMN測定の詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Process Managementモデリングおよび実装ガイド』を参照してください。