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Oracle Fusion Middleware Oracle SOA SuiteおよびOracle Business Process Management Suite管理者ガイド
11g リリース1(11.1.1.7)
B55916-08
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12 SOAコンポジット・アプリケーションに関する問題の診断

この章では、Oracle SOA Suiteの問題を早期に診断し、WebLogic診断フレームワーク(WLDF)およびOracle Fusion Middleware診断フレームワークを活用して適切な修正処理を適用する方法について説明します。WLDFでは、監視および通知を使用して診断シナリオをモニターし、Oracle Fusion Middleware診断フレームワークでは、SOA固有の診断シナリオを、表示および分析用に書式設定されたデータ・ダンプに収集します。

この章では、次の項目について説明します。

トラブルシューティングの詳細は、付録B「Oracle SOA SuiteとOracle BPM Suiteのトラブルシューティング」を参照してください。


注意:

この章で説明する情報は、Oracleデータベースにのみ適用されます。Oracle以外のデータベースを使用する場合は、動作や結果が異なります。

12.1 診断フレームワークの概要

Oracle SOA Suiteで問題を監視および診断する場合、次の困難に直面します。

これらの困難に取り組むために、Oracle SOA Suiteは、問題の早期特定および適切な修正処理の適用を支援する次の診断フレームワークと統合されます。

12.1.1 WLDFの概要

WLDFは、Oracle WebLogic Serverに組み込まれている監視と診断を行うフレームワークであり、サーバー・プロセス内で稼働してサーバーの標準的なライフサイクルの一部となる一連のサービスを定義および実装します。

WLDFを使用して、Oracle SOA Suiteから診断データを取得できます。診断データを収集して問題を特定するために、Oracle WebLogic Server管理コンソールからWLDFの監視および通知を構成します。障害が発生した場合は、このデータを使用して障害を隔離し、診断できます。

WLDFの詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Server診断フレームワークの構成と使い方』を参照してください。

12.1.1.1 監視および通知の概要

監視は、サーバーおよびアプリケーションの状態を監視して、設定した基準に基づいて通知を送信します。監視および通知は、ドメイン内の1つ以上のサーバー・インスタンスに割り当てられている診断モジュールの一部として構成されます。監視を作成する場合は、Oracle WebLogic Server管理コンソールでOracle SOA SuiteおよびOracle WebLogic Server MBeanの属性を使用して、監視するためのルール式を作成します。

たとえば、空きヒープ・メモリーの割合が100%未満になった場合に通知を送信するとします。Oracle WebLogic Server MBean weblogic.management.runtime.JRockitRuntimeMBeanおよびその属性HeapFreePercentを使用する監視を作成します。次に、HeapFreePercentが100%未満の場合に通知を受け取る必要があることを示すロジックを定義します。JRockit仮想マシン(VM)以外で稼働している場合は、MBean JVMRuntimeMBeanを使用することもできます。

Oracle WebLogic Server管理コンソールでの監視および通知の作成方法は、『Oracle Fusion Middleware管理者ガイド』の監視および通知の作成および診断フレームワークの構成に関する項を参照してください。

12.1.1.2 診断シナリオおよびMBeanの概要

作成する監視ルール式は、Oracle SOA SuiteおよびOracle WebLogic Server MBeanの属性を使用して、データを収集し、監視を実行します。使用可能なMBeanを使用してシナリオを診断し、そのシナリオに関する統計を提供したり、メッセージをログに記録します。マネージドBean(MBean)は分散環境でJMX管理可能なリソースを表すJavaオブジェクトです。次のMBeanの属性は、シナリオを監視するための監視の定義に使用できます。

  • Oracle WebLogic Server MBean

  • 診断用Oracle SOA Suite MBean

  • MBeansとして公開されるダイナミック・モニタリング・サービス(DMS)メトリック

Oracle SOA Suiteには、監視や通知を使用して監視できる様々な診断シナリオが用意されています。表12-1に、サポートされている診断シナリオおよび監視に使用できるMBeanの詳細を示します。

表12-1 サポートされる診断シナリオおよびMBean

シナリオ 説明 診断データ・ソース

メモリーの問題(起動、デプロイメントおよび実行時)

使用可能な空きヒープを監視します。空きヒープの割合がしきい値未満の場合、スレッド・スタック・ダンプおよびヒープ・ダンプを生成するために通知がトリガーされます。

Oracle WebLogic Server MBean

デプロイメントのハング

デプロイメントの経過時間を監視します。しきい値を超えると、通知がトリガーされます。

Oracle SOA SuiteデプロイメントMBean

データ・ソースの問題

一時停止および接続プール/トランザクションのタイム・アウトを監視します。

JDBC MBean

サーバーの過負荷

自動でサーバーの状態を監視します。

Oracle WebLogic Server MBean

スタック・スレッド

スタック・スレッドを監視します。検出すると、通知がトリガーされます。

スタック・スレッド監視/診断フレームワーク通知は自動的に組み込まれます。診断フレームワーク・インシデント・パッケージは、ADRコマンド・インタプリタ(ADRCI)などのツールを使用して作成できます。インシデントは自動的に作成されます。

表12-2に、診断データを監視および収集するための監視を作成するときに選択する、使用可能なMBeanおよびDMSメトリックの一部を示します。

表12-2 MBeanおよびDMSメトリック

診断データ・ソース(MBean)および使用方法 説明 Oracle WebLogic Server MBean SOA MBeanまたはDMSメトリック

weblogic.management.runtime.JVMRuntimeMBean/weblogic.management.runtime.JRockitRuntimeMBean

メモリー統計用

はい

- -

oracle.fabric.management.wldf.mbean.DeploymentWatchMXBeanImpl

デプロイメント経過時間用

- -

SOA MBean

weblogic.management.runtime.ServerRuntimeMBean

ヘルス状態情報用

はい

- -

weblogic.management.runtime.JDBCDataSourceRuntimeMBean

weblogic.management.runtime.JTARuntimeMBean

JDBCデータ・ソース用およびトランザクション・ランタイム特性のアクセス用

はい

- -

Oracle WebLogic Server MBeanの詳細は、Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Server MBeanリファレンスを参照してください。

12.1.2 診断フレームワークの概要

診断フレームワークは、問題の検出、診断および解決に役立つOracle Fusion Middlewareの機能です。対象としている問題は、コードのバグ、メタデータの破損、顧客データの破損、スレッドのデッドロック、一貫性のない状態に起因する障害などのクリティカル・エラーです。診断フレームワークは重大なエラーを検出し、関連する診断情報(ログ、メトリック、サーバー・イメージなど)のダンプを取得します。WLDFの監視および通知は、診断フレームワークが適切なデータ・ダンプをリスニングおよび生成するイベントをトリガーします。ダンプは、表示および分析用にインシデント・パッケージに書式設定されます。

インシデントとして取得される問題には、表12-1で説明されているようなクリティカル・エラーが含まれます。各インシデント・パッケージは一意のIDで識別されます。クリティカル・エラーが発生すると、この一意のID(インシデント番号として知られている)が割り当てられます。エラーの診断データ(ログ・ファイルなど)は、この番号で即時に取得され、タグが設定されます。

その後、データは自動診断リポジトリ(ADR)に格納されます。ADRは、エラーの発生および関連する診断データの記憶域をカタログ化するためのファイルシステム・リポジトリです。データは、インシデント・パッケージ番号で取得して書式設定した後、ADRCIなどのOracleデータベース・ツールで表示し、分析されます。

ADRCIを使用して、ダンプ・ファイルの名前、およびXMLタグが取り除かれた状態のアラート・ログを表示できます。このビューでは、問題を調査し、新たな障害の診断データをパッケージ化してOracleサポート・サービスにアップロードできます。

診断フレームワークのWLSTコマンドを使用して、次のタスクを実行することもできます。

  • 問題の問合せ

  • インシデント・ダンプ・ファイルの表示

  • 手動インシデントの作成

  • ダンプの手動実行

診断フレームワークはすべてのJRF対応プラットフォームでサポートされています。

診断フレームワークは様々なダンプに自動的に組み込まれます。これらのダンプの詳細は、『Oracle Fusion Middleware管理者ガイド』のレポートの調査および問題の解決に関する項を参照してください。

これらのダンプに加え、Oracle SOA Suiteの様々なダンプもサポートされています。Oracle SOA Suiteのダンプの詳細は、第12.2項「Oracle SOA Suite診断ダンプの実行」を参照してください。

問題の解決、インシデントおよびWLDFと診断フレームワークとの統合の詳細は、『Oracle Fusion Middleware管理者ガイド』の「問題の診断」の章を参照してください。

ADRの詳細は、第12.7項「ADRツールでのインシデント・パッケージの表示」を参照してください。

12.1.2.1 インシデント・パッケージ数の制御

Oracle SOA Suiteに繰り返し発生する問題があると、複数のインシデント・パッケージが作成される可能性があります。多数のエラーが発生している場合にサーバーの過負荷を防止する目的で、診断フレームワークでは一部のインシデントが自動的にフラッド制御されます。この問題を回避するために、インシデント・パッケージ数を制御するように診断フレームワークを構成できます。詳細は、『Oracle Fusion Middleware管理者ガイド』の診断フレームワークの構成に関する項を参照してください。

12.1.3 事前定義のインシデント処理ルール

Oracle WebLogic Server管理コンソールで監視を作成する場合は、通知も定義します。FMWDFW通知という通知は自動的に選択可能になります。独自の通知を作成することも可能ですが、FMWDFW通知では、第12.2項「Oracle SOA Suite診断ダンプの実行」で説明されているOracle SOA Suiteのダンプが作成されるため、この通知を選択することをお薦めします。

エラーが検出されると、FMWDFW通知ハンドラがインシデントを作成し、診断フレームワークがインシデント処理セマンティクスを担当します。これらのセマンティクスは、インシデント処理ルールによって制御されます。インシデント処理ルールはXMLファイルに定義され、SOAインフラストラクチャの起動時にロードされて、診断フレームワークに登録されます。

表12-1に示したシナリオとは異なるシナリオに直面した場合は、Oracleサポート・サービスと連携して、カスタマイズされたインシデント処理ルール・ファイルのコピーを取得する必要があります。カスタマイズされたルール・ファイルは(推奨されるネーミング規則のsoa-infra#custom-rules.xmlを使用して)、次のいずれかの場所に配置できます

  • サーバー・レベルの構成: FMW_HOME/user_projects/domains/domain_name/config/fmwconfig/servers/server_name/dfw

  • ドメイン・レベルの構成: FMW_HOME/user_projects/domains/domain_name/config/fmwconfig/dfw

診断フレームワークはサーバー起動時にファイルを自動的にロードします。ファイル名の接頭辞としてアプリケーション名が指定されている場合を除き、すべてのダンプはシステム・スコープ指定として登録されます。

  • myrules.xml: システム・スコープ指定。これは、ルール・ファイルがSOAインフラストラクチャのすべてのSOAコンポジット・アプリケーションに適用されることを意味します。

  • application_name#name.xml: アプリケーション・スコープ指定。これは、ルール・ファイルがこの特定のSOAコンポジット・アプリケーションのみに適用されることを意味します。#の前の文字列はすべてアプリケーション名としてみなされます。

さらに、サーバーを再起動しないでSOAインフラストラクチャにルール・ファイルを動的にロードすることもできます。サーバーの再起動によって収集された診断データの正確さが損なわれる可能性があるため、動的リロードは重要です。

サーバーを再起動しないで動的にファイルをリロードするには、次のWLSTコマンドを入力します。

wls:/soainfra/serverConfig> reloadCustomRules(name='rule_file')

reloadCustomRulesの詳細は、Oracle Fusion Middleware WebLogic Scripting Toolコマンド・リファレンスの「診断フレームワークのカスタムWLSTコマンド」の章を参照してください。

例12-1は、カスタム・ルール・ファイルのサンプルを示しています。oracle.soa.bpel.engine.wsモジュールの*-diagnostic.logにERRORレベル・メッセージが見つかった場合、soa.composite.trailダンプが実行されます。ルールをロードするためにシステムを再起動すると、収集された診断データの正確さが実際に損なわれます。

例12-1 サンプル・カスタム・ルール・ファイル

<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?> 
<diagnosticRules xmlns="http://www.oracle.com/DFW/DiagnosticsFrameworkRules"
 xmlns:xs="http://www.w3.org/2001/XMLSchema-instance"> 
<logDetectionConditions> 
<condition module="oracle.soa.bpel.engine.ws"/> 
</logDetectionConditions> 

<defaultActions> 
<dumpAction name="soa.composite.trail"> 
<argument name="ecid" value="ECID" valueType="Fact" mandatory="true"/> 
</dumpAction> 
</defaultActions> 

</diagnosticRules>

12.2 Oracle SOA Suite診断ダンプの実行

Oracle WebLogic Serverで使用可能な診断ダンプに加え、Oracle SOA Suiteでは、表12-3に示す診断ダンプの作成をサポートしています。

表12-3 Oracle SOA Suite診断ダンプ

ダンプ 説明

soa.env

ランタイム環境のダンプ。

soa.config

ランタイム・プラットフォーム構成のダンプ。

soa.db

データベースのダンプ。

soa.composite

デプロイされたコンポジット・メタデータのダンプ。

soa.composite.trail

インスタンス監査証跡のダンプ。

soa.edn

イベントのダンプ。

soa.wsdl

デプロイされたコンポジットWSDL/スキーマ・キャッシュのダンプ。

bpel.dispatcher

静的ダンプ(システム、呼出し、エンジンおよび監査スレッド数)ならびにランタイムのスケジュール済メッセージ数と稼働中メッセージ数のダンプ。

bpel.apt

平均インスタンス処理時間のダンプ。

bpel.apd

平均インスタンス処理遅延のダンプ(非同期プロセス用)。

bpel.sps

同期ビジネス・プロセス・ダンプ統計(最小、最大および平均処理時間(ミリ秒単位)など)、ならびに処理されたインスタンスの数。

bpel.aps

非同期BPELプロセス・ダンプ統計(最小、最大および平均処理時間(ミリ秒単位)など)、ならびに処理されたインスタンスの数。

bpel.rs

リクエスト・レベルのダンプ統計(最小、最大および平均処理時間(ミリ秒単位)など)、ならびにBPELプロセス・サービス・エンジンの各種レイヤーを通して流れながら処理されたリクエストの数。

mediator.resequencer

リシーケンサ・グループ処理遅延のダンプ。

soa.adapter.ra

アダプタのコネクション・ファクトリの構成。複数のコンポジットが同じJava Naming and Directory Interface(JNDI)を使用しているかどうかを識別するために使用します。

soa.adapter.connpool

JCAアダプタの接続プール統計と接続プール・リーク。現在のオープン接続の統計が表示され、接続プールのチューニングを行うことができます。

soa.adapter.stats

アダプタDMSの統計(メッセージ・サイズ、フォルト数など)。

診断フレームワークは診断のダンプを出力および記録します。WLSTのlistDumpsおよびdescribeDumpコマンドを使用して、診断ダンプすべての詳細を表示できます。


注意:

WLSTは、MW_HOME/oracle_common/common/binから起動する必要があります。そのようにしないと、ODFの機能が検出されません。

./wlst.sh

ダンプをリストする手順は次のとおりです。

  1. SOAインフラストラクチャがインストールされているサーバーに接続します。

    wls:/offline> connect('user_name', 'password',
't3://myhost:8001')
Connecting to t3://myhost:8001 with userid user_name ...
Successfully connected to managed Server 'soa_server1' that belongs to
domain 'soainfra'.

  2. 診断フレームワークのダンプのリストを表示します。

    wls:/soainfra/serverConfig> listDumps()
odl.activeLogConfig
jvm.classhistogram
dms.ecidctx
jvm.flightRecording
wls.image
odl.logs
dms.metrics
odl.quicktrace
http.requests
jvm.threads

Use the command describeDump(name=<dumpName>) for help on a specific dump.

  3. Oracle SOA Suiteのダンプのリストを表示します。

    wls:/soainfra/serverConfig> listDumps(appName='soa-infra')
adf.ADFConfigDiagnosticDump
soa.composite
soa.composite.trail
soa.config
soa.db
soa.edn
soa.env
soa.wsdl
bpel.dispatcher
bpel.apt
bpel.apd
bpel.sps
bpel.aps
bpel.rs
mediator.resequencer
soa.adapter.ra
soa.adapter.connpool
soa.adapter.stats

Use the command describeDump(name=<dumpName>) for help on a specific dump.

    Oracle SOA Suiteのダンプは、次の項で説明されています。

    listDumpsおよびdescribeDumpの詳細は、Oracle Fusion Middleware WebLogic Scripting Toolコマンド・リファレンスの「診断フレームワークのカスタムWLSTコマンド」の章を参照してください。

    診断フレームワークのダンプの詳細は、『Oracle Fusion Middleware管理者ガイド』の「問題の診断」の章を参照してください。

12.2.1 ランタイム環境の診断ダンプ(soa.env)

表12-4に、ランタイム環境の診断ダンプの詳細を示します。

表12-4 ランタイム環境診断のダンプ

ダンプ名 ダンプ・パラメータ/ダンプ・モード 取得される情報

soa.env

  • ダンプ・パラメータ

    なし

  • ダンプ・モード

    ASYNC_SYNC

  • SOAランタイム・バージョン、ラベル(Discovery MBeanから取得)およびトポロジ(ランタイム・バージョンがメンバーであるクラスタに関する情報)。

  • トポロジ: クラスタおよびOracle Coherenceの情報(クラスタ名、メンバー名、クラスタがリーダーかどうか、ローカル・メンバー、マシンID、ラックIDなど)。

    通常、リーダーはクラスタ内で最も古いノードです。リーダーは、クラスタに対するメンバーの削除や追加により、時間の経過とともに変化する可能性があります。この古いメンバーは、クラスタ・メンバーシップの保守およびクラスタに対するその他の意思決定を担当します。パニック・プロトコルなどの様々なプロトコルの最終的な裁定担当としても機能します。

  • パッチ・インベントリ

  • Oracle Coherenceメッセージング・モード: ユニキャストまたはマルチキャストのいずれかです。

12.2.1.1 WLSTコマンド(ダンプの説明および実行)

  1. 次のWLSTコマンドライン構文を入力し、ダンプの説明を表示し、soa.envのダンプを実行します。

    wls:/soainfra/serverConfig> describeDump(name='soa.env', appName='soa-infra')
Name: soa.env
Description: SOA diagnostic dump that captures SOA runtime environment info:
version, label, topology. ...
Mandatory Arguments:
Optional Arguments:

wls:/soainfra/serverConfig> executeDump(name='soa.env', appName='soa-infra')
Begin dumping EMInstanceProperties
key=soaClusterName
value=NULL
key=label
value=PCBPEL_11.1.1.6.0_GENERIC_111018.1315.1477
key=CompositeLabel
value=NULL
key=version
value=11.1.1.6.0
key-HttpUrl
value=http://myhost.us.example.com:8001
End dumping EMInstanceProperties
Cluster Info:
-----------------------------------------------
cluster name:null
cluster is leader:true
cluster is standalone:true

12.2.2 ランタイム・プラットフォーム構成の診断ダンプ(soa.config)

表12-5に、ランタイム・プラットフォーム構成の診断ダンプの詳細を示します。

表12-5 ランタイム・プラットフォーム構成診断のダンプ

ダンプ名 ダンプ・パラメータ/ダンプ・モード 取得される情報

soa.config

  • ダンプ・パラメータ

    zip: (オプション) 次の値がサポートされています。

    - true: (デフォルト値)出力ファイルおよびアーティファクトを単一のZIPファイルに圧縮します。

    - false: ダンプ・テキスト・ファイルおよびアーティファクトを、単一のZIPファイルに圧縮せずにダンプ・パス・ロケーションに書き込みます。

    output: (オプション)ダンプ・ファイルを書き込む代替ディレクトリの場所を指定します。指定されていない場合は、診断フレームワークのダンプ・パスが使用されます。

  • ダンプ・モード

    ASYNC_SYNC

deployed-composites.xml - デプロイされているコンポジットのカタログ(リビジョンを含む)。

サービス・エンジンの構成: 次の構成はMDSに保持されます(soa/configuration/default/*.xml)。

  • adapter-config.xml

  • b2b-config.xml

  • bpel-config.xml

  • bpmn-config.xml

  • businessrules-config.xml

  • cep-config.xml

  • edn-config.xml

  • mediator-config.xml

  • soa-infra-config.xml

  • workflow-config.xml

  • workflow-identity-config.xml

  • workflow-notification-config.xml

12.2.2.1 WLSTコマンド(ダンプの説明および実行)

  1. 次のWLSTコマンドライン構文を入力し、ダンプの説明を表示し、soa.configのダンプを実行します。

    wls:/soainfra/serverConfig> describeDump(name='soa.config', appName='soa-infra')
Name: soa.config
Description: SOA diagnostic dump that captures SOA runtime
configuration info, such as deployed-composites.xml, service engine
configurations, etc.
Mandatory Arguments:
Optional Arguments:
   Name    Type     Description
   zip     BOOLEAN  Boolean flag (default to 'true') indicating if the dump
                    files need to be compressed into one single zip file,
                    true - compress dump result into a single zip, false,
                    otherwise, default: true
   output  STRING   Path to Output destination, a directory where the dump
                    content will be written to, default to DFW dump path if 
                    not specified ...

wls:/soainfra/serverConfig> executeDump(name='soa.config', appName='soa-infra')

. . .
. . .
Start dumping artifacts from MDS
URI:deployed-composites/deployed-composites.xml to /tmp/soa_
dumps139780820495.tmp/soa_config734535543.d

Finished dumping specified MDS metadata to /tmp/soa_dumps139780820495.tmp/soa_
config734535543.d

Start dumping artifacts from MDS URI:soa/configuration/default/ to /tmp/soa_
dumps139780820495.tmp/soa_config734535543.d/se-configurations

Finished dumping specified MDS metadata to: /tmp/soa_dumps139780820495.tmp/soa_
config734535543.d/se-configurations
MDS artifacts dumped, next, compressing all dump files into:
/tmp/oracle-dfw--1770056289547048694.tmp/soa_config364634563344231671.zip

    executeDumpコマンドは、MDSリポジトリからdeployed-composites.xmlをダンプし、インストールされているすべてのサービス・エンジンのサービス・エンジン構成を、圧縮した単一のZIPファイル(soa_config364634563344231671.zip)にします。

  2. 次のWLSTコマンドライン構文を入力し、zipパラメータfalseに設定してsoa.configのダンプを実行します。この設定は、ダンプ・テキスト・ファイルおよびアーティファクトを、単一のZIPファイルに圧縮せずにダンプ・パス・ロケーションに書き込みます。

    . . .
. . .
wls:/soainfra/serverConfig> executeDump(name='soa.config', appName='soa-infra',
args={'zip':'false'})Start dumping artifacts from MDS
 URI:deployed-composites/deployed-composites.xml to:
 /tmp/oracle-dfw-7178460573556479044.tmp/soa_config199325881615155981.d
Finished dumping specified MDS metadata to:
/tmp/oracle-dfw-7178460573556479044.tmp/soa_config199325881615155981.d
Start dumping artifacts from MDS URI:soa/configuration/default/ to:
/tmp/oracle-dfw-7178460573556479044.tmp/soa_
config199325881615155981.d/se-configurations
Finished dumping specified MDS metadata to:
/tmp/oracle-dfw-7178460573556479044.tmp/soa_
config199325881615155981.d/se-configurations

  3. デフォルトのダンプ・パスで、内容を点検します。

    [jdoe@myhost /tmp]$ ls -alR oracle-dfw-7178460573556479044.tmp
oracle-dfw-7178460573556479044.tmp:
total 52
drwxr-----   3 jdoe dba   4096 Oct 24 15:43 .
drwxrwxrwt 104 root root 36864 Oct 24 15:37 ..
drwxr-----   4 jdoe dba   4096 Oct 24 15:43 soa_config199325881615155981.d
-rw-r-----   1 jdoe dba    561 Oct 24 15:43 soa_config199325881615155981.txt

oracle-dfw-7178460573556479044.tmp/soa_config199325881615155981.d:
total 16
drwxr----- 4 jdoe dba 4096 Oct 24 15:43 .
drwxr----- 3 jdoe dba 4096 Oct 24 15:43 ..
drwxr----- 2 jdoe dba 4096 Oct 24 15:43 deployed-composites
drwxr----- 2 jdoe dba 4096 Oct 24 15:43 se-configurations

oracle-dfw-7178460573556479044.tmp/soa_
config199325881615155981.d/deployed-composites:
total 12
drwxr----- 2 jdoe dba 4096 Oct 24 15:43 .
drwxr----- 4 jdoe dba 4096 Oct 24 15:43 ..
-rw-r----- 1 jdoe dba 1437 Oct 24 15:43 deployed-composites.xml

oracle-dfw-7178460573556479044.tmp/soa_
config199325881615155981.d/se-configurations:
total 56
drwxr----- 2 jdoe dba 4096 Oct 24 15:43 .
drwxr----- 4 jdoe dba 4096 Oct 24 15:43 ..
-rw-r----- 1 jdoe dba  267 Oct 24 15:43 adapter-config.xml
-rw-r----- 1 jdoe dba  425 Oct 24 15:43 b2b-config.xml
-rw-r----- 1 jdoe dba 2040 Oct 24 15:43 bpel-config.xml
-rw-r----- 1 jdoe dba 1525 Oct 24 15:43 bpmn-config.xml
-rw-r----- 1 jdoe dba  895 Oct 24 15:43 businessrules-config.xml
-rw-r----- 1 jdoe dba  119 Oct 24 15:43 cep-config.xml
-rw-r----- 1 jdoe dba  215 Oct 24 15:43 edn-config.xml
-rw-r----- 1 jdoe dba  836 Oct 24 15:43 mediator-config.xml
-rw-r----- 1 jdoe dba 1148 Oct 24 15:43 soa-infra-config.xml
-rw-r----- 1 jdoe dba 2693 Oct 24 15:43 workflow-config.xml
-rw-r----- 1 jdoe dba 2146 Oct 24 15:43 workflow-identity-config.xml
-rw-r----- 1 jdoe dba  605 Oct 24 15:43 workflow-notification

  4. 次のWLSTコマンドライン構文を入力し、指定した出力ディレクトリのZIPファイルにすべてのダンプを圧縮するsoa.configのダンプを実行します。

    wls:/soainfra/serverConfig> executeDump(name='soa.config', appName='soa-infra'
,args={'output':'/home/myhome/CFG_DUMP_DIR_APP_ZIP'})

12.2.3 データベース診断ダンプ(soa.db)

表12-6に、データベース診断ダンプの詳細を示します。取得されるデータベース情報のタイプには、Oracle SOA SuiteスキーマおよびMDSスキーマに関する状態別の件数や増加パターンなどのデータ形状情報が含まれます。

表12-6 データベース診断のダンプ

ダンプ名 ダンプ・パラメータ/ダンプ・モード 取得される情報

soa.db

  • ダンプ・パラメータ

    なし

  • ダンプ・モード

    ASYNC_SYNC

JDBCベースのアクセスを使用して問合せを実行し、結果をダンプしたBPELデータベース表増加データ

SELECT dt.table_name table_name,ds.bytes/1024/1024
segment_size_mb, ds.extents extents_used, dt.num_rows
total_rows, to_char(dt.last_analyzed,'YYYY-MM-DD
HH24:MI:SS') last_analyzed_date FROM dba_segments ds,
dba_tables dt WHERE dt.owner = ds.owner and dt.owner =
'schema_user_name' and dt.tablespace_name = 
ds.tablespace_name and dt.table_name = ds.SEGMENT_NAME 
and ds.segment_type = 'TABLE' and dt.table_name in 
('CUBE_INSTANCE', 'MEDIATOR_CASE_INSTANCE','COMPOSITE_
INSTANCE', 'AUDIT_TRAIL', 'WORK_ITEM', 'DLV_MESSAGE',
'XML_DOCUMENT','DOCUMENT_CI_REF')

12.2.3.1 WLSTコマンド(ダンプの説明および実行)

  1. 次のWLSTコマンドライン構文を入力し、ダンプの説明を表示し、soa.dbのダンプを実行します。

    wls:/soainfra/serverConfig> describeDump(name='soa.db', appName='soa-infra')
Name: soa.db
Description: SOA diagnostic dump for SOA runtime DB usage info, e.g. bpel
growth statistics
Mandatory Arguments:
Optional Arguments:

wls:/soainfra/serverConfig> executeDump(name='soa.db', appName='soa-infra')
EXECUTE QUERY 
SELECT dt.table_name table_name,ds.bytes/1024/1024 segment_size_mb, ds.extents
extents_used, dt.num_rows total_rows, to_char(dt.last_analyzed,
'YYYY-MM-DD HH24:MI:SS') last_analyzed_date FROM dba_segments ds,
dba_tables dt WHERE dt.owner = ds.owner and dt.owner ='schema_user_name' 
and dt.tablespace_name = ds.tablespace_name and dt.table_name = ds.SEGMENT_NAME
and ds.segment_type = 'TABLE' and dt.table_name in ('CUBE_INSTANCE', 
'MEDIATOR_CASE_INSTANCE','COMPOSITE_INSTANCE', 'AUDIT_TRAIL', 'WORK_ITEM', 
'DLV_MESSAGE','XML_DOCUMENT','DOCUMENT_CI_REF')
COMMENT: BPEL DB GROWTH DATA.
TABLE_NAME   SEGMENT_SIZE_MB  EXTENTS_USED TOTAL_ROWS LAST_ANALYZED_DATE
-------------------------------------------------------------------------
ResultSet Metadata:weblogic.jdbc.wrapper.ResultSetMetadata_oracle_jdbc_driver_
OracleResultSetMetadata@76a4b0
RECORD #1:
TABLE_NAME: COMPOSITE_INSTANCE
SEGMENT_SIZE_MB:0
EXTENTS_USED:1
TOTAL_ROWS:9
LAST_ANALYZED_DATE:2011-09-30 22:02:25
RECORD #2:
TABLE_NAME:DOCUMENT_CI_REF
SEGMENT_SIZE_MB:0
EXTENTS_USED:1
TOTAL_ROWS:0
LAST_ANALYZED_DATE:2011-09-30 22:02:34
RECORD #3:
TABLE_NAME:WORK_ITEM
SEGMENT_SIZE_MB:0
EXTENTS_USED:1
TOTAL_ROWS:0
LAST_ANALYZED_DATE:2011-09-30 22:02:36
RECORD #4:
TABLE_NAME:AUDIT_TRAIL
SEGMENT_SIZE_MB:0
EXTENTS_USED:1
TOTAL_ROWS:8
LAST_ANALYZED_DATE:2011-09-30 22:02:39

    このダンプは、問合せ文字列および結果セットのレコードを表示します。

12.2.4 デプロイ済コンポジット・メタデータの診断ダンプ(soa.composite)

表12-7に、デプロイ済コンポジット・メタデータの診断ダンプの詳細を示します。取得される情報のタイプには、インシデントの発生時に処理された現在のコンポジット、MDSアーティファクト参照(例: ネームスペース・エクスポート)および異常のあるトランザクションが含まれます。

表12-7 デプロイ済コンポジット・メタデータ診断のダンプ

ダンプ名 ダンプ・パラメータ/ダンプ・モード 取得される情報

soa.composite

  • ダンプ・パラメータ

    ecid: (オプション)実行コンテキストID(ECID)に関連付けられたSOAコンポジット・アプリケーションがマッチングされます。ecidを指定した場合、compositeName、partitionおよびrevisionは使用されません。ecidを指定しないで、他のパラメータを指定した場合は、これらのパラメータを使用してコンポジットがマッチングされます。どのパラメータも指定しないと、ダンプ・コンテキストからのECIDの取得が試行されます。

    compositeName: (オプション)ダンプするMDS記録済アーティファクトが含まれているコンポジット名。値が指定されていない(Nullまたは空白)場合、compositeNameはワイルドカード(*)とみなされます。あらゆるコンポジット名と一致するワイルドカード(*)を入力することもできます。

    partition: (オプション)コンポジットがデプロイされているパーティション名。指定されていない場合は、deployed-composites.xmlファイルに指定されているデフォルト・コンポジットのパーティションになります(例: default、partition_01、my_partition)。あらゆるパーティションと一致するワイルドカード(*)がサポートされています。

    revision: (オプション)ダンプするMDS記録済アーティファクトが含まれているコンポジット・リビジョン(例: 1.0)。指定されていない場合は、deployed-composites.xmlファイルに指定されているデフォルト・コンポジットのリビジョンになります。あらゆるリビジョンと一致するワイルドカード(*)がサポートされています。

    zip: (オプション)ダンプ出力をZIPファイルに圧縮するかどうかを示します。次の値がサポートされます:

    - true: (デフォルト値)ダンプ・ファイルを単一のZIPファイルに圧縮します。

    - false: ダンプのテキスト・ファイルおよびアーティファクトを、単一のZIPファイルに圧縮せずにダンプ・パス・ロケーションに書き込みます。

    - output: (オプション)ダンプ・ファイルを書き込む代替ディレクトリの場所。指定されていない場合は、診断フレームワークのダンプ・パスが使用されます。

  • ダンプ・モード

    ASYNC_SYNC

MDSからのコンポジット・メタデータには、次のものが含まれます。

  • 指定されたコンポジットのMDS記録済アーティファクトすべて。

  • テキスト・ダンプ・ファイルには、ダンプ対象コンポジットのMDSアーティファクトおよび保存先に関するロギング情報が格納されます。

  • 単一のZIPファイルに圧縮されたすべてのダンプ・ファイル。

  • WLSTで使用されるユーザー指定の出力ファイルの場所。

  • 1つ以上の生成されたscratch_entries.txtファイル。scratch_entries.txtファイルは、あるデプロイ済コンポジット用のスクラッチ領域のディレクトリ・リストを含むコンポジットごとのファイルです。デプロイ済コンポジット用のスクラッチ領域は、コンポジットがデプロイされたときに生成されたアーティファクト(生成されたJAXBコードなど)を保持するための領域です。

    スクラッチ領域の場所は、deployed-composites/deployed-composites.xmlのcomposite-revision要素で指定されます。

  • soa.compositeダンプは、コンポジットにJCAバインディングが含まれている場合、soa.adapter.raダンプをコールします。これは
    soa_adapter_ra/ adapter-cf-config-properties.txtファイルにコネクション・ファクトリのプロパティをダンプします。

12.2.4.1 WLSTコマンド(ダンプの説明および実行)

  1. 次のWLSTコマンドライン構文を入力し、ダンプの説明を表示し、soa.compositeのダンプを実行します。

    wls:/soainfra/serverConfig> describeDump(name='soa.composite'
, appName='soa-infra')
Name: soa.composite
Description: SOA diagnostic dump that captures composite MDS artifacts, and
scratch area entries listing for composite's scratch area, dump MDS artifacts
for composites that either match specified parameters: 
composite name/partition/revision, or associated with an ECID (Execution
Context ID identifying a message flow across multiple composite instance(s),
support wild card '*' as composite name/partition/revision, meaning matching
composites with any composite name/any partition/any revision.
Rules for actual parameter evaluation:
if ecid is specified, use it to match composites associated with the ECID, 
composite name/partition/revision not used. ;
if ecid is not specified, then use composite name/partition/revision to match
composites;
if composite name/partition/revision are not specified (all missing), try to
get ECID from dump context;
if ECID is obtained from dump context, use it to match composites associated
with it,
if no ECID from dump context, try to obtain composite name from dump context,
if composite name obtained from dump context, then apply dump to all deployed
composites.
Mandatory Arguments:
Optional Arguments:
  Name        Type      Description
  ecid        STRING    ECID (Execution Context ID - for tracking message flow
                        across multiple composite instances), when present, 
                        will be used to locate composites associated with it,
                        and other composite matching parameters ignored; it can
                        be obtained from dump context if not specified as dump
                        parameter, see rules for actual parameter evaluation
                        for details.
  zip         BOOLEAN   Boolean flag (default to 'true') indicating if the dump
                        files need to be compressed into one single zip file,
                        true - dump into a single zip file, false, otherwise,
                        default: true.
  revision    STRING    Revision of composite , e.g. '1.0', '2.0', can be wild
                        card meaning matching any revision, when missing,
                        assume default composite's revision in the composite  
                        series.
  partition   STRING    Partition of composite, default to partition(s)
                        associated with resolved revision(s) can be wild 
                        card '*', meaning matching any partition.
  compositeName STRING  Composite name, e.g., 'OrderProcessing', can be wild
                        card '*', meaning matching any composite.
  output      STRING   Output destination directory where dump contents
                        are written to, default to DFW dump path.

wls:/soainfra/serverConfig> executeDump(name='soa.composite',
appName='soa-infra',args=('compositeName':'WSInMedPubBpelSubFileOut',
'revision':'1.0','partition':'default','output':'/home/myhome/COMPOSITE_DUMP_
MDS_ZIP'})
. . .
. . .
Start dumping composite [name=WSInMedPubBpelSubFileOut, partition=partition_1,
revision= 1.0 ] MDS metadata to :/tmp/soa_dumps1019331262763443905.tmp/
soa_composite4533356433976235311.d/partition_1/WSInMedPubBpelSubFileOut_
rev1.0
Finished dumping composite MDS metadata to :/tmp/soa_dumps
1019331262763443905.tmp/soa_composite4533356433976235311.d/default
/WSInMedPubBpelSubFileOut_rev1.0

    ダンプ出力ファイルは、指定のダンプ場所である/home/myhome/COMPOSITE_DUMP_MDS_ZIPに作成されます。

    「Location」フィールドには、指定の場所に圧縮されたダンプ結果が表示されます。ナビゲータの左側には、ZIPファイルのMDSアーティファクトが表示されます(例: .edlファイル、.bpelファイルなど)。下部の.txtファイルは、ZIPファイル内のメインのダンプ・ファイルです。

    sca_diagdump.gifの説明が続きます
    図sca_diagdump.gifの説明

  2. 次のWLSTコマンドライン構文を入力し、すべてのSOAコンポジット・アプリケーション、リビジョンおよびパーティションを含むsoa.compositeのダンプを実行します。 

    wls:/soainfra/serverConfig> executeDump(name='soa.composite',
appName='soa-infra',args=('compositeName':'*',
'revision':'*','partition':'*','output':'/home/myhome//COMPOSITE_DUMP_
DIR_ALLCOMP_ALL_REV_ALL_PART'})

    「Location」フィールドには、指定の場所に圧縮されたダンプ結果が表示されます。

    sca_diagdump3.gifの説明が続きます
    図版sca_diagdump3.gifの説明

    すべてのリビジョンを含むすべてのパーティションのすべてのSOAコンポジット・アプリケーションがダンプされます。

    sca_diagdump2.gifの説明が続きます
    図版sca_diagdump2.gifの説明

12.2.5 インスタンス監査証跡の診断ダンプ(soa.composite.trail)

表12-8に、インスタンス監査証跡の診断ダンプの詳細を示します。取得される情報のタイプには、SOAコンポジット・アプリケーション・インスタンスの監査証跡、個々のサービス・コンポーネントの監査証跡、フォルト、センサー、およびECIDによって識別されるメッセージ・フローに関連するイベント配信ネットワーク(EDN)情報が含まれます。

表12-8 インスタンス監査証跡診断のダンプ

ダンプ名 ダンプ・パラメータ/ダンプ・モード 取得される情報

soa.composite.trail

  • ダンプ・パラメータ

    ecid (オプション): 複数のSOAコンポジット・アプリケーション・インスタンスにわたるメッセージ・フローを追跡するための実行コンテンツID。

  • zip (オプション): 次の値がサポートされます。

    - true: (デフォルト値)ダンプ・ファイルを単一のZIPファイルに圧縮します。

    - false: ダンプのテキスト・ファイルおよびアーティファクトを、単一のZIPファイルに圧縮せずにダンプ・パス・ロケーションに書き込みます。

  • ダンプ・モード

    ASYNC_SYNC

  • ECIDに関連付けられている最上位の監査証跡と、コンポジット・インスタンスおよびサービス・コンポーネント・インスタンスのレベルの監査証跡。すべて、コンポジット・インスタンスまたはサービス・コンポーネント・インスタンスごとに1つのファイルに書き込まれます。メインのダンプ・ファイルは、個々のダンプ・アーティファクトのそれぞれ(たとえば、ECIDに関連付けられたコンポジット・インスタンスまたはサービス・コンポーネント・インスタンス)のエントリをログします。 エントリは、ダンプ・アーティファクトの名前、タイプ、作成日、場所など(たとえば、監査証跡raw XMLが配置されているファイルへのパス)を記録するメイン・ダンプ・ファイルに書き込まれます。

    このダンプはインバウンド・メッセージによってトリガーされるメッセージ・ルーティングを実行するためのものです。最上位の監査証跡は、現在のランタイム・コンテキストで次のFacade APIをコールすることで取得したXML CLOBです。

    oracle.soa.management.facade.Locator.getAuditTrail(ECID ecid)

  • コンポジット・インスタンス情報。

  • 各コンポジット・インスタンスのコンポーネント・インスタンス情報。

  • ECIDに関連するフォルトは、専用のフォルト・ファイルにダンプされます。

  • Facade APIからのEDN情報。

  • 各コンポジット・インスタンスのセンサー・インスタンス情報。

12.2.5.1 WLSTコマンド(ダンプの説明および実行)

  1. 次のWLSTコマンドライン構文を入力し、ダンプの説明を表示し、soa.composite.trailのダンプを実行します。

    wls:/soainfra/serverConfig> describeDump(name='soa.composite.trail'
, appName='soa-infra')
Name: soa.composite.trail
Description: SOA diagnostic dump for a given ECID (Execution Context ID 
identifying a message flow across multiple composite instances),
captures composite application instances audit trail, components
audit trail, faults, sensors, etc. associated with the message
flow identified by the ECID; 
Rules for actual parameter evaluation: 
if ecid is specified, use it to match composites associated 
with the ECID, if ecid is not specified, try to get ECID
from dump context, if ECID is obtained from dump context, use
it to match composites associated with it, if no ECID from
dump context, throw exception.
Mandatory Arguments:
Optional Arguments:
   Name        Type       Description
   ecid        STRING     ECID (Execution Context ID- for tracking message flow
                          across multiple composite instances).
    zip        BOOLEAN    Boolean flag (default to 'true') indicating if the
                          dump files need to be compressed into one single zip
                          file, true - compress dump result into a single zip,
                          false, otherwise, default: true

wls:/soainfra/serverConfig> executeDump(name='soa.composite.trail',
appName='soa-infra',args={'ecid':'cf1cec292805f383:-598c1140:1388238a4ce:-8000-
00000000000028c1'})

Executing SOA Diagnostic Dump: soa.composite.trail
Description: SOA diagnostic dump that, for a given ECID (Execution Context ID
identifying a message flow across multiple composite instances), captures
composite application instances audit trail, components audit trail, faults,
sensors, etc. associated with the message flow indentified by the ECID;
Rules for actual parameter evaluation:
if ecid is specified, use it to match composites associated with the ECID,
if ecid is not specified, try to get ECID from dump context,
if ECID is obtained from dump context, use it to match composites associated
with it,if no ECID from dump context, throw exception.
Parameters:
Optional::ecid::STRING::ECID(Execution Context ID - for tracking message flow
across multiple composite instances),
Optional::zip::BOOLEAN::Boolean flag (default to 'true') indicating if the dump
files need to be compressed into one single zip file, true - compress dump
result into a single zip, false, otherwise, default: true.
Parameter Values:
parameter::ecid=cf1cec292805f383:-598c1140:1388238a4ce:-8000-00000000000028c1
parameter::zip=NULL
Normalized dump parameters:
ecid=cf1cec292805f383:-598c1140:1388238a4ce:-8000-00000000000028c1
zip=true
Start dumping audit trails for ECID =
[cf1cec292805f383:-598c1140:1388238a4ce:-8000-00000000000028c1], to destination
: /tmp/oracle-dfw-3352979816637176191.tmp
FAULTS=
Trail data =>/tmp/oracle-dfw-3352979816637176191.tmp/soa_
dumps2431385805259626695.tmp/soa_composite_trail4522512822868494030.d/audit_
trail.xml
EDN.INFO = /tmp/oracle-dfw-3352979816637176191.tmp/soa_
dumps2431385805259626695.tmp/soa_composite_trail4522512822868494030.d/edn_
info.txt
composite.1.DN=default/CompositeWithEDN_11G!1.0
composite.1.ID=3
composite.1.TenantID=-1
composite.1.Created=Fri Jul 13 15:32:03 PDT 2012
composite.1.State=-1
composite.1.StateAsString=STATE_UNKNOWN
composite.1.Status=null
No trail found...
composite.1.component.1.Name=BpelSub
composite.1.component.1.Type=bpel
composite.1.component.1.ID=bpel:1
composite.1.component.1.State=5
composite.1.component.1.StateAsString=STATE_SUSPENDED
composite.1.component.1.Status=completed
Trail data =>/tmp/oracle-dfw-3352979816637176191.tmp/soa_
dumps2431385805259626695.tmp/soa_composite_
trail4522512822868494030.d/default/CompositeWithEDN_11G_1.0_3/BpelSub_bpel_1_
component.xml
SENSOR.INFO = /tmp/oracle-dfw-3352979816637176191.tmp/soa_
dumps2431385805259626695.tmp/soa_composite_
trail4522512822868494030.d/default/CompositeWithEDN_11G_1.0_3_sensor.txt
composite.2.DN=partition_1/CompositeWithEDN_11G!1.0
composite.2.ID=2
composite.2.TenantID=-1
composite.2.Created=Fri Jul 13 15:31:58 PDT 2012
composite.2.State=-1
composite.2.StateAsString=STATE_UNKNOWN
composite.2.Status=null
No trail found...
composite.2.component.1.Name=BpelSub
composite.2.component.1.Type=bpel
composite.2.component.1.ID=bpel:2
composite.2.component.1.State=5
composite.2.component.1.StateAsString=STATE_SUSPENDED
composite.2.component.1.Status=completed
Trail data =>/tmp/oracle-dfw-3352979816637176191.tmp/soa_
dumps2431385805259626695.tmp/soa_composite_
trail4522512822868494030.d/partition_1/CompositeWithEDN_11G_1.0_2/BpelSub_bpel_
2_component.xml
SENSOR.INFO = /tmp/oracle-dfw-3352979816637176191.tmp/soa_
dumps2431385805259626695.tmp/soa_composite_
trail4522512822868494030.d/partition_1/CompositeWithEDN_11G_1.0_2_sensor.txt
composite.3.DN=partition_1/CompositeWithEDN_11G!1.0
composite.3.ID=1
composite.3.TenantID=-1
composite.3.Created=Fri Jul 13 15:31:24 PDT 2012
composite.3.State=-1
composite.3.StateAsString=STATE_UNKNOWN
composite.3.Status=null
No trail found...
composite.3.component.1.Name=MediatorPub
composite.3.component.1.Type=mediator
composite.3.component.1.ID=mediator:7CC2E450CD3A11E1BF3F897791557FF9
composite.3.component.1.State=2
composite.3.component.1.StateAsString=STATE_COMPLETED_SUCCESSFULLY
composite.3.component.1.Status=null
Trail data =>/tmp/oracle-dfw-3352979816637176191.tmp/soa_
dumps2431385805259626695.tmp/soa_composite_
trail4522512822868494030.d/partition_1/CompositeWithEDN_11G_1.0_1/MediatorPub_
mediator_7CC2E450CD3A11E1BF3F897791557FF9_component.xml
SENSOR.INFO = /tmp/oracle-dfw-3352979816637176191.tmp/soa_
dumps2431385805259626695.tmp/soa_composite_
trail4522512822868494030.d/partition_1/CompositeWithEDN_11G_1.0_1_sensor.txt
Number of composite instance associated with the ECID
[cf1cec292805f383:-598c1140:1388238a4ce:-8000-00000000000028c1]: 3
Audit trails dumped for ECID =
[cf1cec292805f383:-598c1140:1388238a4ce:-8000-00000000000028c1], at the
location :/tmp/oracle-dfw-3352979816637176191.tmp
Compressing dump files from directory:
[/tmp/oracle-dfw-3352979816637176191.tmp/soa_dumps2431385805259626695.tmp/soa_
composite_trail4522512822868494030.d] to
[/tmp/oracle-dfw-3352979816637176191.tmp/soa_composite_
trail4522512822868494030.zip].

    ECIDの取得方法は、第14.1「BPELプロセス・サービス・コンポーネントの監査証跡とプロセス・フローの監視」を参照してください。

12.2.6 イベント診断ダンプ(soa.edn)

表12-9に、イベント診断ダンプの詳細を示します。取得される情報のタイプには、EDNビジネス・イベント・バス・ステータス情報およびEDNデータベース・ログ・レコードが含まれます。

表12-9 イベント診断のダンプ

ダンプ名 ダンプ・パラメータ/ダンプ・モード 取得される情報

soa.edn

  • ダンプ・パラメータ

    dumpEDNDBLOG: 次の値がサポートされています。

    - true: EDNデータベース・メッセージ・ログをダンプします。

    - false (デフォルト値): EDNデータベース・メッセージ・ログをダンプしません。

  • ダンプ・モード

    ASYNC_SYNC

  • EDNイベント・バス状態変数

  • デプロイされたすべてのコンポジットなどのEDNサブスクライバ/パブリッシャ情報

  • EDNデータベース・メッセージ・ログ。

  • クラスタ情報(クラスタ名、メンバー名、isLeader値、ローカル・メンバー、マシンID、ラックIDなど)。

すべての情報はダンプ・テキスト・ファイルに書き込まれます。

12.2.6.1 WLSTコマンド(ダンプの説明および実行)

  1. 次のWLSTコマンドライン構文を入力し、ダンプの説明を表示し、soa.ednのダンプを実行します。

    wls:/soainfra/serverConfig> describeDump(name='soa.edn', appName='soa-infra')
Name: soa.edn
Description: SOA diagnostic dump that captures EDN BusinessEventBus status
info, and optionally, EDN DB Log records.
Mandatory Arguments:
Optional Arguments:
   Name         Type       Description
   dumpEDNDBLOG BOOLEAN    Flag indicating whether EDN DB logs included; false:
                           EDN DB log not included. default: false.

wls:/soainfra/serverConfig> executeDump(name='soa.edn', appName='soa-infra')

Executing SOA Diagnostic Dump: soa.edn
Description: SOA diagnostic dump that captures EDN BusinessEventBus status
info, and optionally, EDN DB Log records.
Parameters: 
Optional::dumpEDNDBLOG::BOOLEAN::Flag indicating whether EDN DB log included
or not, true: EDN DB log included, false: EDN DB log not included, default: 
false.
Parameter Values:
parameter::dumpEDNDBLOG=NULL
Type:oracle.integration.platform.blocks.event.saq.SAQBusinessEventBus
Configuration:null
Status: running=true started=true
ThreadCount:3
RetryCount:3
In Global: Tx:false
Cluster Info:oracle.integration.platform.blocks.cluster.CoherenceCluster
Interface1mpt@163bd717
SharedEDN:false
OOAO Queue Name:edn_ooao_queue
Java Subscriber Name:edn java subscriber
Subscription Info:
No namespace subscription...
QName subscriptions:
=============================================================
qname={http://schemas.oracle.com/events/edl/ActionOccur}ADEvent
subscriptions=
id=default/WSInMedPubBpelSubFileOut!1.0*soa_7a055d6a-8402-49c2-ac56-5f85cbf3d7f/
BpelSub, consistencyLevel=ONE_AND_ONLY_ONE, filter=XPath Filter: starts-with(/
be:business-event/be:content/ns0:ActionOccurrence/ns0:ParentEntityType/@value,
 'A'), runAsRoles=[$publisher]
id=partition_1/WSInMedPubBpelSubFileOut!1.0*soa_80a169ab1-395a-4b87-9986-9fa2742a8bd3/
BpelSub, consistencyLevel=ONE_AND_ONLY_ONE, filter=XPath Filter: starts-with(/
be:business-event/be:content/ns0:ActionOccurrence/ns0:ParentEntityType/@value,
 'A'), runAsRoles=[$publisher]
EventThreadContextInfo:
EventTargets:
Event:partition_1/WSInMedPubBpelSubFileOut!1.0*soa0a169ab1-395a-4b87-9986-9fa2742a9bd3/
BpelSub:::oracle.fabric.BPELServiceEngine@163bd6b5
Event:default/WSInMedPubBpelSubFileOut!1.0*soa7a055d6a-8402-49c2-ac56-5f85cbf3
d7f/BpelSub:::oracle.fabric.BPELServiceEngine@163bd6b5
EDN DB Log enabled:false

    executeDumpコマンドは、イベント・バス・ステータス変数(1mpt@163bd717)およびイベント・パブリッシュ/サブスクリプション情報をダンプします。edn-db-logがfalseに設定されているため、ログ・メッセージ情報はダンプされません。edn-db-logは、次のURLで有効にできます。

    http://host_name:port/soa-infra/events/edn-db-log

    注意:

    • edn-db-logを有効または無効にするには、管理者権限が必要です。

    • デバッグ・セッション終了後は、常にedn-db-logを無効にしてロギングを無効にします。これにより、EDNデータベース・ログ表のデータベースの過剰な増加が防止されます。edn-db-logを有効のままにすると、データベースにパブリッシュ/エンキューされるイベントとデータベースからサブスクライブ/デキューされるイベントに関連するデバッグ・メッセージが、特定のEDNデータベース・ログ表に引き続き保持されます。これは表が無限に増加する原因となります。

12.2.7 デプロイ済コンポジットWSDL/スキーマ・キャッシュの診断ダンプ(soa.wsdl)

表12-10は、指定のパラメータ(コンポジット名、パーティションおよびリビジョン)に一致するコンポジットについてキャッシュされたサービス定義情報の詳細を示します。

表12-10 デプロイ済コンポジットWSDL/スキーマ・キャッシュ診断のダンプ

ダンプ名 ダンプ・パラメータ/ダンプ・モード 取得される情報

soa.wsdl

  • ダンプ・パラメータ

    ecid: (オプション)複数のコンポジット・インスタンスにわたるメッセージ・フローを追跡するためのECID。このパラメータが指定されている場合は、関連付けられたコンポジットがすべて発見されます。他のコンポジット一致パラメータは無視されます。ECIDがダンプ・パラメータとして指定されていない場合、これはダンプ・コンテキストから取得できます。

    compositeName: (オプション)ダンプするキー・サービス定義情報(WSDL)が含まれているコンポジット名(WSDL参照およびXSD参照も含む)。値が指定されていない(Nullまたは空白)場合、compositeNameはワイルドカード(*)とみなされます。あらゆるコンポジットと一致するワイルドカード(*)がサポートされています。

    partition: (オプション)コンポジットがデプロイされているパーティション名。指定されていない場合は、deployed-composites.xmlファイルに指定されているデフォルト・コンポジットのパーティションになります。あらゆるパーティションと一致するワイルドカード(*)がサポートされています。

    revision: (オプション)ダンプする(WSDLからの)サービス定義情報が含まれているコンポジット・リビジョン(例: 1.0)。指定されていない場合は、deployed-composites.xmlファイルに指定されているデフォルト・コンポジットのリビジョンになります。あらゆるリビジョンと一致するワイルドカード(*)がサポートされています。

  • ダンプ・モード

    ASYNC_SYNC

  • コンポジットの識別名(DN)。例: compositeDN:partition_1/WSInMedPubBpelSubFileOut!1.0*soa_8a169ab1-395a-4b87-9986-9fa2742a8bd3

  • シリーズのデフォルトかどうか。

  • コンポジット名。

  • コンポジット状態(「オン」または「オフ」)。

  • コンポジット・モード(「アクティブ」または「リタイア」)。

  • すべてのサービス定義の修飾名およびターゲット・ネームスペース(共有WSDLからのものを含む): javax.wsdl.Definitionオブジェクト

    - サービス名: QName javax.wsdl.Definition.getQName()

    - ターゲット・ネームスペース: javax.wsdl.Definition.getTargetNamespace()

  • SchemaManager状態変数

    - SchemaManager.isPostDeploy()

    - SchemaManager.isShared()

    - SchemaManager.schemaAddedSinceLastBuild()

  • サービス定義によって参照されるXMLスキーマ定義

    - メッセージ・タイプQName

    - メッセージ・タイプSchemaTargetNamespace

    - メッセージ・タイプTargetNS

12.2.7.1 WLSTコマンド(ダンプの説明および実行)

  1. 次のWLSTコマンドライン構文を入力し、ダンプの説明を表示し、soa.wsdlのダンプを実行します。

    wls:/soainfra/serverConfig> describeDump(name='soa.wsdl', appName='soa-infra')

Name: soa.wsdl
Description: SOA diagnostic dump that captures services definition info cached
for composite(s) that match specified parameters: composite namne
partition/revision, support wild card '*' as composite name/
partition/revision, meaning matching composites with any 
composite name/any partition/any revision.

Rules for actual parameter evaluation:
if ecid is specified, use it to match composites associated with the ECID, 
composite name/partition/revision not used. ;
if ecid is not specified, then use composite name/partition/revision to match
composites;
if composite name/partition/revision are not specified (all missing), try to
get ECID from dump context;
if ECID is obtained from dump context, use it to match composites associated
with it,
if no ECID from dump context, try to obtain composite name from dump context,
if composite name obtained from dump context, then apply dump to all deployed
composites.
Mandatory Arguments:
Optional Arguments:
   Name        Type     Description
   ecid        STRING   ECID (Execution Context ID - for tracking message
                        flow across multiple composite instances), when
                        present, will be used to locate coposites associated
                        with it and other composite matching parameters are
                        ignored; it can be obtained from dump context if not
                        specified as dump parameter; see rules for actual
                        parameter evaluation for details.
  revision    STRING    Revision of composite , e.g. '1.0', '2.0', can be wild
                        card meaning matching any revision, when missing,
                        assume default composite's revision in the composite  
                        series.
  partition   STRING    Partition of composite, default to partition(s)
                        associated with resolved revision(s) can be wild 
                        card '*', meaning matching any partition.
  compositeName STRING  Composite name, e.g., 'OrderProcessing', can be wild
                        card '*', meaning matching any composite.

wls:/soainfra/serverConfig> executeDump(name='soa.wsdl', appName='soa-infra'
,arg=('compositeName':'WSInMedPubBpelSubFileOut',
'revision':'1.0','partition':'partition_1'})compositeDN:partition_
1/WSInMedPubBpelSubFileOut!1.0*soa_8a169ab1-2060-4b87-9986-9fa2742a8bd3
. . .
. . .
----------------------------------------------------------------------
is default in series:true
composite application name:partition_1
composite name:WSInMedPubBpelSubFileOut
composite state:on
composite mode:active
WSDLManager Instance:oracle.fabric.common.wsdl.WSDLManager@164ec201
Cached wsdl Definitions for the specified composite: including any shared
wsdls if there are any:
key=http://xmlns.oracle.com/bpel/workflow/taskService
value=QName:{http://xmlns.oracle.com/bpel/workflow/taskService}
TaskServicetarget name space:http://xmlns.oracle.com/bpel/workflow/taskService
key=urn:MyTestWsdl
value=QName:{urn:MyTestWsdl}target name space:urn:MyTestwsdl
key=http://xmlns.oracle.com/adapter/file/LixinSandboxes/WSInMedPubBpelSubFile
Out/FileWrite
value=QName:{http://xmlns.oracle.com/pcbpel/adapter/file/LixinSandboxes/
WSInMedPubBpelSubFileOut/FileWrite}FileWritetarget name space:http:
 //xmlns.oracle.com/pcbpel/adapter/file/LixinSandboxes/
WSInMedPubBpelSubFileOut/FileWrite
count of all cached entries:3
SchemaManager instance:oracle.fabric.common.wsdl.SchemaManager@164ec1f8
SchemaManager.isPostDeploy():true
SchemaManager.isShared():false
SchemaManager.schemaAddressSinceLastBuild():false
Cached schema count:0
WSDLManager instance:oracle.fabric.common.wsdl.WSDLManager@14b5b8b0
cached wsdl definitions for the specified composite: including shared wsdls
if there is any:
---------------------------------------------------------------------------
key=http://xmlns.oracle.com/bpel/workflow/taskService
value=QName:{http://xmlns.oracle.com/bpel/workflow/taskService}
TaskServicetarget name space:http://xmlns.oracle.com/bpel/workflow/taskService
count of all cached entries:1
SchemaManager instance:oracle.fabric.common.wsdl.SchemaManager@145b8cc
SchemaManager.isPostDeploy():false
SchemaManager.isShared():true
SchemaManager.schemaAddressSinceLastBuild():true
Cached schema count:0

WSDLManager instance:oracle.fabric.common.wsdl.WSDLManager@14b58b0
WSDLManager instance:oracle.fabric.common.wsdl.WSDLManager@14b58b0
cached wsdl definitions for the specified composite: including shared wsdls
if there is any:
-------------------------------------------------

key=http://xmlns.oracle.com/bpel/workflow/taskService
value=QName:{http://xmlns.oracle.com/bpel/workflow/taskService}
TaskServicetarget name space:http://xmlns.oracle.com/bpel/workflow/taskService
count of all cached entries:1
SchemaManager instance:oracle.fabric.common.wsdl.SchemaManager@145b8cc
SchemaManager.isPostDeploy():false
SchemaManager.isShared():true
SchemaManager.schemaAddressSinceLastBuild():true
Cached schema count:0

12.2.8 ディスパッチャの静的構成の診断ダンプ(bpel.dispatcher)

表12-11に、ディスパッチャの静的構成の診断ダンプの詳細を示します。

表12-11 ディスパッチャの静的構成の診断ダンプ

ダンプ名 ダンプ・パラメータ/ダンプ・モード 取得される情報

bpel.dispatcher

  • ダンプ・パラメータ

    format: (オプション)値xmlを指定すると、ダンプ診断出力がXML形式で表示されます。

  • ダンプ・モード

    ASYNC_SYNC

    ダンプを(1)インシデントのスレッド・コンテキストで実行できる場合(同期)、(2)インシデントのコンテキストでは実行できなくても診断情報を生成できる場合は、このSOA診断ダンプをASYNC_SYNCとしてマークしても問題ありません。

静的プール構成(ディスパッチャ構成)

  • 監査、呼出しおよび非ブロッキング呼出しスレッド数

  • エンジンおよびシステム・スレッド

ランタイム・メッセージ・キュー・サイズ:

  • スケジュール済メッセージ(処理を待機中のキュー内のメッセージ)数の合計

  • 稼働中メッセージ(現在処理中のメッセージ)数の合計

ランタイム・メッセージ・キューのブレークダウン・サイズ(処理済メッセージ合計数、エラーが発生したメッセージの合計数、メッセージの平均保留時間および平均実行時間):

  • 監査キュー

  • エンジン・キュー

  • 起動キュー

  • 非ブロッキング起動キュー

  • システム・キュー

12.2.8.1 WLSTコマンド(ダンプの説明および実行)

この項で説明されているWLSTコマンドに加え、システムMBeanブラウザを通してディスパッチャの静的構成の診断情報を取得することもできます。このオプションでは、起動キュー、配信キューおよびインスタンス・キューのスケジュール済メッセージと稼働中メッセージに関するより具体的な詳細を取得できます。詳細は、第12.2.8.2項「システムMBeanブラウザを使用したディスパッチャの静的構成の診断ダンプの取得」を参照してください。

  1. 次のWLSTコマンドライン構文を入力し、ダンプの説明を表示して、bpel.dispatcherのダンプを実行します。

    wls:/soainfra/serverConfig> describeDump(name='bpel.dispatcher', appName='soa-infra')

Name: bpel.dispatcher
Description: BPEL dispatcher config info.
This dumps the information about the static (System, Invoke, Engine and Audit
thread counts) and runtime Scheduled and Working Message Counts
Mandatory Arguments:
Optional Arguments:
    Name        Type     Description
    format      STRING   passing value of 'xml' will produce the output in xml
                         format - args={'format':'xml'}

wls:/soainfra/serverConfig> executeDump(name='bpel.dispatcher',
appName='soa-infra')
BPEL Service Engine Dispatcher Info:

Static Pool Configurations 

                Audit Thread Count:        3
                    Engine Threads:       30
               Invoke Thread Count:       20
  Non-Blocking Invoke Thread Count:        2
                    System Threads:        2

Runtime Message Queue Sizes

     Total Scheduled Message Count:        352
       Total Working Message Count:         50

Runtime Message Queue Breakdown Sizes

Audit Queue :
              Total Processed Messages  :0
                Total Errored Messages  :0
 Average Message Pending Time         :n/a
 Average Message Execution Time       :n/a

                 | Scheduled  | Working
---------------- | ---------- | -------
           audit |          0 |       0

Engine Queue :
              Total Processed Messages   :879
                  Total Errored Messages :0
 Average Message Pending Time        :2304.08
 Average Message Execution Time       :905.56

                 | Scheduled  | Working
---------------- | ---------- | -------
          domain |          0 |       0
         process |          0 |       0
        delivery |        253 |      19
        instance |         56 |      11

Invoke Queue :
              Total Processed Messages  :714
                Total Errored Messages    :0
   Average Message Pending Time      :1385.2
 Average Message Execution Time      :954.33

                 | Scheduled  | Working
---------------- | ---------- | -------
          invoke |          0 |       0

Non-Blocking Invoke Queue :
              Total Processed Messages  :0
                Total Errored Messages  :0
 Average Message Pending Time         :n/a
 Average Message Execution Time       :n/a

                 | Scheduled  | Working
---------------- | ---------- | -------
non-block-invoke |          0 |       0

System Queue :
              Total Processed Messages  :1
              Total Errored Messages    :1
 Average Message Pending Time         :272
 Average Message Execution Time     :11014

                 | Scheduled  | Working
---------------- | ---------- | -------
          system |          0 |       0
     maintenance |          0 |       0

  2. 次のWLSTコマンドライン構文を入力し、bpel.dispatcherのダンプをXML形式で実行します。

    executeDump(name='bpel.dispatcher', appName='soa-infra', args={'format':'xml'})

<dispatcher-trace invokeThreadCount="20" systemThreadCount="2"
 nonBlockInvokeThreadCount="2" auditThreadCount="5" engineThreadCount="30">
  <systemSet totalErroredMsgs="1" avgMsgPendingTime="277"
    avgMsgExecTime="11014" totalProcessedMsgs="1">
    <systemQueue>
      <scheduled count="0"/>
      <working count="0"/>
    </systemQueue>
    <maintenanceQueue>
      <scheduled count="0"/>
      <working count="0"/>
    </maintenanceQueue>
  </systemSet>
  <invokeSet totalErroredMsgs="0" avgMsgPendingTime="803.82"
    avgMsgExecTime="987.51" totalProcessedMsgs="385">
    <invokeQueue>
      <scheduled count="43"/>
      <working count="20"/>
    </invokeQueue>
  </invokeSet>
  <engineSet totalErroredMsgs="0" avgMsgPendingTime="2391.25"
    avgMsgExecTime="1127.45" totalProcessedMsgs="343">
    <domainQueue>
      <scheduled count="0"/>
      <working count="0"/>
    </domainQueue>
    <processQueue>
      <scheduled count="43"/>
      <working count="20"/>
    </processQueue>
    <deliveryQueue>
      <scheduled count=147"/>
      <working count="14"/>
    </deliveryQueue>
    <instanceQueue>
      <scheduled count="75"/>
      <working count="16"/>
    </instanceQueue>
  </engineSet>
  <auditSet totalErroredMsgs="0" avgMsgPendingTime="n/a"
    avgMsgExecTime="n/a" totalProcessedMsgs="0">
    <auditQueue>
      <scheduled count="0"/>
      <working count="0"/>
    </auditQueue>
  </auditSet>
  <non-block-invokeSet totalErroredMsgs="0" avgMsgPendingTime="n/a"
    avgMsgExecTime="n/a" totalProcessedMsgs="0">
    <non-block-invokeQueue>
      <scheduled count="0"/>
      <working count="20"/>
    </non-block-invokeQueue>
  </non-block-invokeSet>
</dispatcher-trace>

12.2.8.2 システムMBeanブラウザを使用したディスパッチャの静的構成の診断ダンプの取得

「readXMLDispatcherTrace」プロパティを呼び出すことで、ディスパッチャの静的構成の診断ダンプをシステムMBeanブラウザに表示することもできます。このオプションでは、起動キュー、配信キューおよびインスタンス・キューの現在処理中のメッセージや処理がスケジュールされたメッセージに関して、WLST executeDumpコマンド(第12.2.8.1項「WLSTコマンド(ダンプの説明および実行)」を参照)で取得するより具体的な詳細を取得できます。

  1. ナビゲーション・ツリーで「SOA」フォルダを開きます。

  2. 「soa-infra」を右クリックして、「管理」→「システムMBeanブラウザ」の順に選択します。

  3. 「アプリケーション定義のMBean」→「oracle.as.soainfra.bpm」→「Server: server_name」→「bpel」→「CubeDispatcher」の順に選択します。

  4. 「readXMLDispatcherTrace」をクリックします。

  5. 「呼出し」をクリックします。

    結果はプロパティ・ウィンドウに表示されます。

    sca_stats4.gifの説明が続きます
    図版sca_stats4.gifの説明

12.2.9 平均インスタンス処理時間の診断ダンプ(bpel.apt)

表12-12に、インスタンス平均処理時間の診断ダンプの詳細を示します。この情報は、BPELプロセス・サービス・エンジンに保持されるインスタンスの作成および最終変更のタイムスタンプから取得されます。

表12-12 インスタンス平均処理時間の診断ダンプ

ダンプ名 ダンプ・パラメータ/ダンプ・モード 取得される情報

bpel.apt

  • ダンプ・パラメータ

    format: (オプション)値xmlを指定すると、ダンプ診断出力がXML形式で表示されます。

  • ダンプ・モード

    ASYNC_SYNC

    ダンプを(1)インシデントのスレッド・コンテキストで実行できる場合(同期)、(2)インシデントのコンテキストでは実行できなくても診断情報を生成できる場合は、この診断ダンプをASYNC_SYNCとしてマークしても問題ありません。

様々なプロセスのインスタンスが実行時に必要とする平均時間。この情報は永続ストアから取得され、プロセスが呼び出したパートナの所要時間を含みます。平均時間は秒単位です。

12.2.9.1 WLSTコマンド(ダンプの説明および実行)

  1. 次のWLSTコマンドライン構文を入力し、ダンプの説明を表示して、bpel.aptのダンプを実行します。, Candidate

    wls:/soainfra/serverConfig> describeDump(name='bpel.apt', appName='soa-infra')

Name: bpel.apt
Description: BPEL Instance Average Procesing Time information.
This information is obtained from the creation and last modify
timestamp for the instance in the BPEL Engine persistence repository
Mandatory Arguments:
Optional Arguments:
    Name        Type     Description
    format      STRING   passing value of 'xml' will produce the output in xml
                         format - args={'format':'xml'} 

wls:/soainfra/serverConfig> executeDump(name='bpel.apt',
appName='soa-infra')

BPEL Service Engine Instance Average Processing Time Info:

     Composite |      Component |   Instances |  Average Processing Time (secs)
  -------------| -------------- |-------------|--------------------------------
       forEach |   DummyService |            2|            0.01
               |           Test |            3|            0.09
  -------------| -------------- |-------------|--------------------------------
    LinkInvoke |     AsynchBPEL |            1|            0.01
               |     LinkInvoke |            2|            0.11
               |       SyncBPEL |            2|            0.01
  -------------| -------------- |-------------|--------------------------------
   RelaxSyntax | SyncBPELService|            2|            0.02
  -----------------------------------------------------------------------------

  2. 次のWLSTコマンドライン構文を入力し、bpel.aptのダンプをXML形式で実行します。

    executeDump(name='bpel.apt', appName='soa-infra', args={'format':'xml'})

<AvgInstanceProcessingTime timestamp="2012-03-15 13:11:40.442">
  <Composite name="forEach">
    <Component name="DummyService" instances="2" Avg="0.01"/>
    <Component name="Test" instances="3" Avg="9.09"/>
  </Composite>
  <Composite name="LinkInvoke">
    <Component name="AsynchBPEL" instances="1" Avg="0.01"/>
    <Component name="LinkInvoke" instances="2" Avg="0.11"/>
    <Component name="SyncBPEL" instances="2" Avg="0.01"/>
  </Composite>
  <Composite name="RelaxSyntax">
    <Component name="SyncBPELService" instances="2" Avg="0.02"/>
  </Composite>
</AvgInstanceProcessingTime>

12.2.10 平均インスタンス処理遅延の診断ダンプ(bpel.apd)

表12-13は、非同期プロセスの平均インスタンス処理遅延の診断ダンプの詳細を示します。このダンプは、BPELプロセス・サービス・エンジンがデータベースから保存されているメッセージを取り出してそのメッセージの処理を開始するまでの平均所要時間を示します。この統計は、インメモリーからではなく、データベースから生成されます。

表12-13 平均インスタンス処理遅延の診断ダンプ

ダンプ名 ダンプ・パラメータ/ダンプ・モード 取得される情報

bpel.apd

  • ダンプ・パラメータ

    format: (オプション)値xmlを指定すると、ダンプ診断出力がXML形式で表示されます。

  • ダンプ・モード

    ASYNC_SYNC

    ダンプを(1)インシデントのスレッド・コンテキストで実行できる場合(同期)、(2)インシデントのコンテキストでは実行できなくても診断情報を生成できる場合は、このSOA診断ダンプをASYNC_SYNCとしてマークしても問題ありません。

プロセス・インスタンスをトリガーする受信メッセージの受信からBPELサービス・エンジンが実際にメッセージの処理を開始するまでの起動処理の平均遅延。

注意: 第12.2.9項「平均インスタンス処理時間の診断ダンプ(bpel.apt)」で説明されているダンプは、プロセス・インスタンスの合計実行時間を示します。これは、アクティビティを処理するための時間の関数で、パートナ(1つ以上がコールされている場合)の所要時間も含まれます。 ただし、受信メッセージは処理される前にまず非同期通信用のデータベースに格納されるため、システムのボトルネックを診断するためにより具体的な詳細が必要とされる場合があります。したがって、データベースからメッセージを選択するBPELプロセス・サービス・エンジンの遅延の詳細も、bpel.apdダンプによって提供されます。

このダンプ情報は、インメモリーからではなく、データベースから生成されます。BPELプロセス・サービス・エンジンの各種レイヤーでの遅延に関するさらなる詳細とより効果的な分析については、第14.6.1項「「リクエストのブレークダウン」表の下位レベルの詳細の表示」を参照してください。

12.2.10.1 WLSTコマンド(ダンプの説明および実行)


注意:

  • このダンプはデータベースに対して実行されるので、レコード数が非常に多い場合は問合せの実行に長時間かかる場合があります。

  • 問い合わせるデータを制限するためのフィルタはありません。

  • ダンプは、データベースがBPELプロセス・サービス・エンジンの通常の永続スキーマの外部を表示する際に指定された問合せを実行します。表示を直接チューニングして、結果を改善できます。

  1. 次のWLSTコマンドライン構文を入力し、ダンプの説明を表示して、bpel.apdのダンプを実行します。

    wls:/soainfra/serverConfig> describeDump(name='bpel.apd', appName='soa-infra')

Name: bpel.apd
Description: BPEL Instance Average Processing Delay information (for
Asynchronous Processes).
This provides dump for information regarding the following:
Average Invoke Processing Delay:
Time delay between receipt of incoming message that triggers the
process instance and the time engine actually start processing the message.
 
Mandatory Arguments:
Optional Arguments:
    Name        Type     Description
    format      STRING   passing value of 'xml' will produce the output in xml
                         format - args={'format':'xml'}

wls:/soainfra/serverConfig> executeDump(name='bpel.apd',
appName='soa-infra')

********Average Invoke Processing Delay********

Composite| Component|    Partner Link|  Operation|  Avg Invoke Processing Delay 
                                                   (secs)
-------- | -------- | ---------------|-----------------------------------------
    Call | AsynchBP | asynchBP_client|    process|           0.05
-------- | -------- | -------------- |-----------|-----------------------------
    Test |  Caller2 |  caller2_client|    process|           0.04
-------- | -------- | -------------- |-----------|-----------------------------
 EvnTest |  EDNProc |            null|       null|           0.03
-------- | -------- | -------------- |-----------|-----------------------------
 forEach |     Echo |          client|   initiate|           0.07
-------- | -------- | -------------- |-----------|-----------------------------

  2. 次のWLSTコマンドライン構文を入力し、bpel.apdのダンプをXML形式で実行します。

    executeDump(name='bpel.apd', appName='soa-infra', args={'format':'xml'})

<AvgInstanceProcessingDelays timestamp="2012-03-15 13:11:40.442">
  <AvgInvokeProcessingDelays>
    <Composite name="Call">
      <Component name="AsynchBP">
        <Partner Link name="asynchBP_client">
          <Operation name="process" Avg="0.05"/>
        </Partner Link>
       </Component>
    </Composite>
    <Composite name="Test">
      <Component name="Caller2">
        <Partner Link name="Caller2_client">
          <Operation name="process" Avg="0.04"/>
        </Partner Link>
       </Component>
    </Composite>
    <Composite name="EvnTest">
      <Component name="EDNProc">
        <Partner Link name="null">
          <Operation name="null" Avg="0.03"/>
        </Partner Link>
       </Component>
    </Composite>
    <Composite name="forEach">
      <Component name="Echo">
        <Partner Link name="client">
          <Operation name="initiate" Avg="0.07"/>
        </Partner Link>
       </Component>
    </Composite>
  </AvgInvokeProcessingDelays>
</AvgInstanceProcessingDelays

12.2.11 同期プロセス統計の診断ダンプ(bpel.sps)

表12-14は、同期プロセス統計の診断ダンプの詳細を示します。このダンプは、最小、最大および平均処理時間(ミリ秒単位)、ならびに処理されたインスタンスの数を示します。第14.6.1項「「リクエストのブレークダウン」表の下位レベルの詳細の表示」で説明されているシステムMBeanブラウザの「StatsLastN」プロパティを、この診断ダンプを取得するように構成する必要があります。ただし、オプションのダンプ・パラメータのdurationとbufferが指定されており、「StatsLastN」が構成されていない場合、このダンプ・コマンドはスループット(毎秒のトランザクション数)の統計情報を提供します。

表12-14 同期プロセス統計の診断ダンプ

ダンプ名 ダンプ・パラメータ/ダンプ・モード 取得される情報

bpel.sps

  • ダンプ・パラメータ

    buffer: (オプション)バッファ範囲の値を指定します(100-100000)。

    duration: (オプション)期間の値を指定します(1 - 10000)。

    format: (オプション)値xmlを指定すると、ダンプ診断出力がXML形式で表示されます。

  • ダンプ・モード

    ASYNC_SYNC

同期プロセスの最小、最大および平均処理時間(ミリ秒単位)、ならびに処理されたインスタンスの数。

12.2.11.1 WLSTコマンド(ダンプの説明および実行)

  1. 次のWLSTコマンドライン構文を入力し、ダンプの説明を表示して、bpel.spsのダンプを実行します。

    wls:/soainfra/serverConfig> describeDump(name='bpel.sps', appName='soa-infra')

Description: Statistics for Synchronous Business Processes
This dump provides process level (Synchronous BPEL Processes only) statistics
such as min, max and average processing time (in milli-secs) and count of
instances processed.  Note that statsLastN must be configured to obtain this
output. However, if optional parameters duration and buffer are specified and
statsLastN is not configured, this dump command would enable the stats for the
throughput (transaction per sec) information
Run Mode: asynchronous
Mandatory Arguments:
Optional Arguments:
  Name     Type   Description
  buffer   STRING Range for buffer: 100-100000. Example: args={'buffer':'100'}
  duration STRING Range for duration: 1-10000. Example: args={'duration':'1'}
  format   STRING Passing value of 'xml' will produce the output in xml format.
                  Example: args={'format':'xml'}

  2. 次のWLSTコマンドライン構文を入力し、「StatsLastN」を構成してbpel.spsのダンプを実行します。

    wls:/soainfra/serverConfig> executeDump(name='bpel.sps',
appName='soa-infra')

Synchronous Process Stats

Process Id:                                                                   |
------------------------------------------------------------------------------|
default/Synchronous!1.0*soa_13036d87-f3ec-4954-9777-e93248c43086/BPELProcess1 |

|Minimum(m-sec) |Maximum(m-sec) |Average(m-sec) |Count
------------------------------------------------|-----
| 3             | 3             | 3.0           | 1

  3. 次のWLSTコマンドライン構文を入力し、「StatsLastN」を構成してXML形式でbpel.spsのダンプを実行します。

    wls:/soainfra/serverConfig> executeDump(name='bpel.sps', appName='soa-infra',
args={'format':'xml'})

<statistics>
<stats key="default/Synchronous!1.0*soa_13036d87-f3ec-4954-9777-
e93248c43086/BPELProcess1" min="3" max="3" average="3.0" count="1">
</stats>
</statistics>

  4. 次のWLSTコマンドライン構文を入力し、durationおよびbufferパラメータのスループット値を指定して、bpel.spsのダンプを実行します。

    wls:/soainfra/serverConfig> executeDump(name='bpel.sps', appName='soa-infra',
args={'duration':'10', 'buffer':'1000'})

Synchronous Process Stats (with Throughput)

Timestamp Start: 2012-07-25 10:41:16.457
Timestamp End: 2012-07-25 10:42:16.462
Sampling Window (seconds): 60
Buffer Size: 1000

Process Id:                                                     
-------------------------------------------------------------------
default/MsgProps20!1.0*soa_fe114dd1-fcfa-494a-920d-6ebd9b670/SyncM | 
default/MsgProps!1.0*soa_78ab10-e820-4aa-86e3-87b8c88a1/SyncMsg    | 

|Minimum(m-sec) |Maximum(m-sec) |Average(m-sec) |Count |Throughput (tps)
------------------------------------------------------------------------
125            | 125           | 125.0         | 1    | 0.01
15             | 15            | 15.0          | 1    | 0.01

  5. 次のWLSTコマンドライン構文を入力し、durationおよびbufferパラメータのスループット値を指定し、StatsLastNを構成しないで、XML形式でbpel.spsのダンプを実行します。

    wls:/soainfra/serverConfig> executeDump(name='bpel.sps', appName='soa-infra',
args={'format':'xml', 'duration':'10', 'buffer':'1000'})

<statistics timestamp-start ='2012-07-25 10:10:09.128' timestamp-end
 ='2012-07-25 10:10:19.13'>
<stats key="default/MtomTestClient!1.0*soa_65dc8543-3e2949e1-a07a-637c25c722
 a1/BPELProcess1" min="1292" max="1292" average="1292.0" count="1" throughput=
 "0.1">
</stats>
<stats key="default/WSBPELFAProj!1.0*soa_352731eb-44c5-4db6-aff1-e6a440f3a343/WSBPELFAProcess" min="287" max="287"
average="287.0" count="1" throughput="0.1">
</stats>
</statistics>

12.2.12 非同期プロセス統計の診断ダンプ(bpel.aps)

表12-15は、非同期プロセス統計の診断ダンプの詳細を示します。このダンプは、プロセス・レベル(非同期BPELプロセスのみ)の統計(最小、最大および平均処理時間(ミリ秒単位)など)、ならびに処理されたインスタンスの数を提供します。第14.6.1項「「リクエストのブレークダウン」表の下位レベルの詳細の表示」で説明されているシステムMBeanブラウザの「StatsLastN」プロパティを、この出力を取得するように構成する必要があります。ただし、オプションのパラメータのdurationとbufferが指定されており、「StatsLastN」が構成されていない場合、このダンプ・コマンドはスループット(毎秒のトランザクション数)の統計情報を提供します。

表12-15 非同期プロセス統計の診断ダンプ

ダンプ名 ダンプ・パラメータ/ダンプ・モード 取得される情報

bpel.aps

  • ダンプ・パラメータ

    buffer: (オプション)バッファ範囲の値を指定します(100-100000)。

    duration: (オプション)期間の値を指定します(1 - 10000)。

    format: (オプション)値xmlを指定すると、ダンプ診断出力がXML形式で表示されます。

  • ダンプ・モード

    ASYNC_SYNC

非同期プロセスの最小、最大および平均処理時間(ミリ秒単位)、ならびに処理されたインスタンスの数。

12.2.12.1 WLSTコマンド(ダンプの説明および実行)

  1. 次のWLSTコマンドライン構文を入力し、ダンプの説明を表示して、bpel.apsのダンプを実行します。

    wls:/soainfra/serverConfig> describeDump(name='bpel.aps', appName='soa-infra')

Name: bpel.aps
Description: Statistics for Asynchronous Business Processes
This dump provides process level (Asynchronous BPEL Processes only) statistics
such as min, max and average processing time (in milli-secs) and count of
instances processed. Note that statsLastN must be configured to obtain this
output. However, if optional parameters duration and buffer are specified and
statsLastN is not configured, this dump command would enable the stats for the
throughput (transaction per sec) information
Run Mode: asynchronous
Mandatory Arguments:
Optional Arguments:
  Name     Type    Description
  buffer   STRING  Range for buffer: 100-100000 .Example: args={'buffer':'100'}
  duration STRING  Range for duration: 1-10000 .Example: args={'duration':'1'}
  format   STRING  Passing value of 'xml' will produce the output in xml
                   format. Example: args={'format':'xml'}

  2. 次のWLSTコマンドライン構文を入力し、「StatsLastN」を構成してbpel.apsのダンプを実行します。

    wls:/soainfra/serverConfig> executeDump(name='bpel.aps',
appName='soa-infra')

Asynchronous Process Stats

Process Id:                                                                   |
------------------------------------------------------------------------------|
default/Asynchronous!1.0*soa_5c3b99b2-e1ad-4a24-9d13-f02dd8a268e/BPELProcess1 |
default/Asynchronous!1.0*soa_5c3b99b2-e1ad-4a24-9d13-f02dd8a268e/BPELProcessC |

|Minimum(m-sec) |Maximum(m-sec) |Average(m-sec) |Count
------------------------------------------------|-----
| 4             | 4             | 4.0           | 0
| 70            | 70            | 70.0          | 1

  3. 次のWLSTコマンドライン構文を入力し、「StatsLastN」を構成してXML形式でbpel.apsのダンプを実行します。

    executeDump(name='bpel.aps', appName='soa-infra', args={'format':'xml'})

<statistics>
<stats key="default/Asynchronous!1.0*soa_5c3b99b2-e1ad-4a24-9d13-f02dd8a268e/
BPELProcess1 min="4" max="4" average="4.0" count="0">
</stats>
<stats key="default/Asynchronous!1.0*soa_5c3b99b2-e1ad-4a24-9d13-f02dd8a268e/
BPELProcess1Client min="70" max="70" average="70.0" count="1">
</stats>
</statistics>

  4. 次のWLSTコマンドライン構文を入力し、durationおよびbufferパラメータのスループット値を指定して、bpel.apsのダンプを実行します。

    wls:/soainfra/serverConfig> executeDump(name='bpel.aps', appName='soa-infra',
args={'duration':'60', 'buffer':'1000'})
Asynchronous Process Stats (with Throughput)

Timestamp Start: 2012-07-25 10:15:31.207
Timestamp End: 2012-07-25 10:16:31.232
Sampling Window (seconds): 60
Buffer Size: 1000

Process Id:                                                     |Minimum(m-sec)
------------------------------------------------------------------------------
default/ch10.4fromParts2!1.0*soa_86cfa7a5-76f3-49fa-908a-1f9b8c | 3111

|Maximum(m-sec) |Average(m-sec) |Count |Throughput (tps)
------------------------------------------------------------------------------
| 3111          | 3111.0        | 1    | 0.01

  5. 次のWLSTコマンドライン構文を入力し、durationおよびbufferパラメータのスループット値を指定し、「StatsLastN」を構成しないで、XML形式でbpel.apsのダンプを実行します。

    wls:/soainfra/serverConfig> executeDump(name='bpel.aps', appName='soa-infra',
args={'format':'xml', 'duration':'60', 'buffer':'1000'})

<statistics timestamp-start ="2012-07-25 10:19:10.937' timestamp-end
 ='2012-07-25 10:21:10.946">
<stats key="/default/ch11.6flow!1.0*soa_bb2b4125-068b-40d8-9eed-28b71fef6c36f/Test"
 min="322" max="322" average="322.0" count="1" throughput="0.01">
</stats>
<stats key="default/ch11.7forEachSeq!1.0*soa_c7bb5f85-dcbc-4c96-a3aa-977fe5ef17cd/Test"
 min="356" max="356" average="356.0" count="1" throughput="0.01">
</stats>
<stats key="default/ch11.7forEachPar!1.0*soa_8271932d-5af1-4ebe-b8ed-e1d8b3302b75/Test"
 min="2492" max="2492" average="2492.0" count="1" throughput="0.01">
</stats>
</statistics>

12.2.13リクエスト統計の診断ダンプ(bpel.rs)

表12-16に、リクエスト診断ダンプの詳細を示します。このダンプは、最小、最大および平均処理時間(ミリ秒単位)、ならびにBPELプロセス・サービス・エンジンの各種レイヤーを通して流れながら処理されたリクエストの数を示します。第14.6.1項「「リクエストのブレークダウン」表の下位レベルの詳細の表示」で説明されているシステムMBeanブラウザの「StatsLastN」プロパティを、この診断ダンプを取得するように構成する必要があります。ただし、オプションのダンプ・パラメータのdurationとbufferが指定されており、「StatsLastN」が構成されていない場合、このダンプ・コマンドはスループット(毎秒のトランザクション数)の統計情報を提供します。

表12-16 リクエスト統計の診断ダンプ

ダンプ名 ダンプ・パラメータ/ダンプ・モード 取得される情報

bpel.rs

  • ダンプ・パラメータ

    buffer: (オプション)バッファ範囲の値を指定します(100-100000)。

    duration: (オプション)期間の値を指定します(1 - 10000)。

    format: (オプション)値xmlを指定すると、ダンプ診断出力がXML形式で表示されます。

  • ダンプ・モード

    ASYNC_SYNC

最小、最大および平均処理時間(ミリ秒単位)、ならびにBPELプロセス・サービス・エンジンの各種レイヤーを通して流れながら処理されたリクエストの数。

12.2.13.1 WLSTコマンド(ダンプの説明および実行)

  1. 次のWLSTコマンドライン構文を入力し、ダンプの説明を表示し、bpel.rsのダンプを実行します。

    wls:/soainfra/serverConfig> describeDump(name='bpel.rs', appName='soa-infra')

Name: bpel.rs
Description: Statistics for Requests processing by Engine.
This dump provides request level statistics such as min, max and average
processing time (in milli-secs) and count of requests processed as the request
flows though various layers of engine. Note that statsLastN must be configured
to obtain this output. However, if optional parameters duration and buffer are
specified and statsLastN is not configured, this dump command would enable the
stats for the defined interval duration and return statistics which will also
include the throughput (transaction per sec) information
Run Mode: asynchronous 
Mandatory Arguments:
Optional Arguments:
  Name     Type    Description
  buffer   STRING  Range for buffer: 100-100000. Example: args={'buffer':'100'}
  duration STRING  Range for duration: 1-10000 .Example: args={'duration':'1'}
  format   STRING  Passing value of 'xml' will produce the output in xml
                   format. Example: args={'format':'xml'}

  2. 次のWLSTコマンドライン構文を入力し、「StatsLastN」を構成してbpel.rsのダンプを実行します。

    wls:/soainfra/serverConfig> executeDump(name='bpel.rs', appName='soa-infra')

    または

    wls:/soainfra/serverConfig> executeDump(name='bpel.rs', appName='soa-infra',
args={'format':'xml'})

<stats key="eng-composite-request" min="0" max="0" average="0.0" count="0">
<stats key="eng-single-request" min="2" max="3059" average="62.58" count="51">
<stats key="create-and-invoke" min="2" max="3059" average="62.54" count="51">
<stats key="glue-requests-store" min="0" max="1016" average="20.84" count="51">
<stats key="storeBatchEvent" min="0" max="42" average="1.31" count="51">
</stats>
<stats key="scope-serialize" min="0" max="857" average="16.92" count="51">
</stats>
</stats>
<stats key="create-instance" min="0" max="117" average="2.47" count="51">
<stats key="get-process-descriptor" min="0" max="0" average="0.0" count="51">
</stats>
<stats key="factory-create" min="0" max="86" average="1.72" count="51">
</stats>
<stats key="init-root-scope" min="0" max="22" average="0.52" count="51">
</stats>
<stats key="declare-wi-lookup-table" min="0" max="1" average="0.01" count="51">
</stats>
<stats key="init-request-context" min="0" max="0" average="0.0" count="51">
</stats>
</stats>
<stats key="log-sync-stats" min="0" max="3" average="0.05" count="51">
</stats>
<stats key="lookup-process" min="0" max="0" average="0.0" count="51">
</stats>
<stats key="log-requests-stats" min="0" max="1" average="0.01" count="51">
</stats>
<stats key="recycle-objects" min="0" max="0" average="0.0" count="153">
</stats>
<stats key="invoke-method" min="0" max="1445" average="28.58" count="51">
<stats key="audit-counter-create" min="0" max="1430" average="28.23"
 count="51">
<stats key="eng-manage" min="0" max="499" average="9.9" count="51">
<stats key="sensor-send-activity-data" min="0" max="0" average="0.0"
 count="102">
</stats>
<stats key="monitor-send-activity-data" min="0" max="0" average="0.0"
 count="102">
</stats>
</stats>
<stats key="monitor-send-activity-data" min="0" max="0" average="0.0" count="51">
</stats>
<stats key="sensor-send-activity-data" min="0" max="1" average="0.01" count="51">
</stats>
</stats>
***
<stats key="check-access-control" min="0" max="15" average="0.1" count="153">
</stats>
<stats key="check-block-conditions" min="0" max="42" average="0.59" count="153">
<stats key="eng-finalize" min="0" max="42" average="0.55" count="153">
<stats key="eng-manage" min="0" max="9" average="0.13" count="102">
</stats>
<stats key="eng-until" min="0" max="41" average="0.35" count="153">
<stats key="monitor-send-activity-data" min="0" max="0" average="0.0"
 count="153">
</stats>
<stats key="sensor-send-activity-data" min="0" max="0" average="0.0" count="153">
</stats>
</stats>
</stats>
<stats key="check-expirable" min="0" max="1" average="0.0" count="153">
</stats>
<stats key="get-node" min="0" max="1" average="0.0" count="153">
</stats>
</stats>
<stats key="get-workitem" min="0" max="35" average="0.24" count="153">
<stats key="load-workitem" min="0" max="5" average="0.03" count="153">
</stats>
<stats key="load-instance-for-workitem" min="0" max="30" average="0.2"
 count="153">
<stats key="load-instance" min="0" max="25" average="0.16" count="153">
<stats key="actual-instance-load" min="0" max="25" average="0.16" count="153">
<stats key="cube-instance-load-context" min="0" max="0" average="0.0"
 count="153">
</stats>
</stats>
</stats>
<stats key="check-bpel-process-state" min="0" max="1" average="0.0"
 count="153">
</stats>
<stats key="populate-context" min="0" max="25" average="0.0" count="153">
</stats>
</stats>
</stats>
</stats>
</stats>
</stats>
<stats key="recycle-objects" min="0" max="1" average="0.01" count="51">
</stats>
</stats>
</stats>
</statistics>

  3. 次のWLSTコマンドライン構文を入力し、durationおよびbufferパラメータのスループット値を指定し、「StatsLastN」を構成しないで、bpel.rsのダンプを実行します。

    wls:/soainfra/serverConfig> executeDump(name='bpel.rs', appName='soa-infra',
args={'duration':'10', 'buffer':'1000'})

    または

    wls:/soainfra/serverConfig> executeDump(name='bpel.rs', appName='soa-infra',
args={'format':'xml','duration':'10', 'buffer':'1000'})

<statistics timestamp-start ='2012-07-25 10:12:27.536' timestamp-end
 ='2012-07-25 10:12:27.546'>
<stats key="eng-composite-request" min="0" max="0" average="0.0" count="0">
<stats key="eng-single-request" min="19" max="55" average="31.75" count="4">
<stats key="create-and-invoke" min="19" max="55" average="31.75" count="4">
<stats key="glue-requests-store" min="2" max="14" average="5.75" count="4">
<stats key="storeBatchEvent" min="1" max="2" average="1.75" count="4">
</stats>
<stats key="scope-serialize" min="8" max="18" average="2.5" count="4">
</stats>
</stats>
<stats key="create-instance" min="0" max="9" average="2.5" count="4">
<stats key="get-process-descriptor" min="0" max="0" average="0.0" count="4">
</stats>
<stats key="factory-create" min="0" max="0" average="0.0" count="4">
</stats>
<stats key="init-root-scope" min="0" max="9" average="2.5" count="4">
</stats>
<stats key="declare-wi-lookup-table" min="0" max="0" average="0.0" count="4">
</stats>
<stats key="init-request-context" min="0" max="0" average="0.0" count="4">
</stats>
</stats>
<stats key="log-sync-stats" min="0" max="0" average="0.0" count="4">
</stats>
<stats key="lookup-process" min="0" max="0" average="0.0" count="4">
</stats>
<stats key="log-requests-stats" min="0" max="0" average="0.0" count="4">
</stats>
<stats key="recycle-objects" min="0" max="0" average="0.0" count="23">
</stats>
<stats key="invoke-method" min="1" max="9" average="3.0" count="4">
<stats key="audit-counter-create" min="1" max="1" average="1.0" count="4">
<stats key="eng-manage" min="0" max="1" average="0.5" count="4">
<stats key="sensor-send-activity-data" min="0" max="0" average="0.0" count="8">
</stats>
<stats key="monitor-send-activity-data" min="0" max="0" average="0.0" count="8">
</stats>
</stats>
<stats key="monitor-send-activity-data" min="0" max="0" average="0.0" count="4">
</stats>
<stats key="sensor-send-activity-data" min="0" max="0" average="0.0" count="4">
</stats>

12.2.14 リシーケンサ・グループ処理遅延の診断ダンプ(mediator.resequencer)

表12-17は、リシーケンサ・グループ処理遅延の診断ダンプの詳細を示します。

表12-17 リシーケンサ・グループ処理遅延の診断ダンプ

ダンプ名 ダンプ・パラメータ/ダンプ・モード 取得される情報

mediator. resequencer

  • ダンプ・パラメータ:

    resequencerMaxUnprocessTime: (必須)診断ダンプに含める前にリシーケンサ・グループが非アクティブになっていることが必要な分数を指定します。

  • ダンプ・モード

    ASYNC_SYNC

グループ情報:

  • コンポーネントDN(名前)

  • 操作

  • グループID

  • グループのステータス

  • コンポーネントのステータス

  • 最終受信時刻

  • コンテナID

  • 保留メッセージ数

  • 最終リフレッシュ時刻

コンテナ情報:

  • コンテナID

  • リシーケンサ・タイプ

12.2.14.1 WLSTコマンド(ダンプの説明および実行)

  1. 次のWLSTコマンドライン構文を入力し、mediator.resequencerのダンプの説明を表示します。

    wls:/soainfra/serverConfig> describeDump(name='mediator.resequencer',
appName='soa-infra')

    次の情報が表示されます。

    Name: mediator.resequencer
Description: diagnostic information about the groups, which have not been processed beyond user specified maximum unprocess time
Run Mode: asynchronous
Mandatory Arguments:
Name                         Type     Description
resequencerMaxUnprocessTime INTEGER  maximum duration for which the group has
                                     not been processed, duration should be
                                     specified in minutes
Optional Arguments:

  2. 次のWLSTコマンドライン構文を入力し、mediator.resequencerのダンプを実行します。

    wls:/soainfra/serverConfig> executeDump(name='mediator.resequencer',
appName='soa-infra', args={'resequencerMaxUnprocessTime':'minutes'}

    minutesは、ダンプに含まれる前にリシーケンサ・グループを保留できる分数で置き換えます。次のような情報が表示されます。

    Database Timestamp in UTC :2012-03-29 06:29:31.0
Max unprocess time condition:1
Mediator Resquencer pending group data
COMPONENT_DN,OPERATION,GROUP_ID,STATUS,COMPONENT_STATUS,LAST_RECEIVED_TIME,
 CONTAINER_ID, PENDING MESSAGE COUNT
default/Standard!2.0/Mediator1,execute,1001,0,0,2012-03-29
 06:24:22.509394,EC09D271796511E18F5CBD26553417B4,1
------------------------------------------------------------------------------
Containerid Data 
containerId,renewalTime
EC09D271796511E18F5CBD26553417B4,java.util.GregorianCalendar[time=1333002526625
,areFieldsSet=true,areAllFieldsSet=true,lenient=true,zone=sun.util.calendar.Zon
eInfo[id="GMT-07:00",offset=-25200000,dstSavings=0,useDaylight=false,transition
s=0,lastRule=null],firstDayOfWeek=1,minimalDaysInFirstWeek=1,ERA=1,YEAR=2012,MO
NTH=2,WEEK_OF_YEAR=13,WEEK_OF_MONTH=5,DAY_OF_MONTH=28,DAY_OF_YEAR=88,DAY_OF_
WEEK=4,DAY_OF_WEEK_IN_MONTH=4,AM_PM=1,HOUR=11,HOUR_OF_
DAY=23,MINUTE=28,SECOND=46,MILLISECOND=625,ZONE_OFFSET=-25200000,DST_OFFSET=0]

12.2.15 アダプタ診断ダンプ(soa.adapter.ra)

表12-18に、コネクション・ファクトリ構成のダンプの詳細を示します。

表12-18 アダプタ診断ダンプ

ダンプ名 ダンプ・パラメータ/ダンプ・モード 取得される情報

soa.adapter.ra­

  • ダンプ・パラメータ

    ecid: (オプション)ecid jndiNameおよびadapterTypeを指定します。

  • ダンプ・モード

    ASYNC

コネクション・ファクトリ情報をダンプします。

  • 管理対象のコネクション・ファクトリのプロパティ

  • 接続プールのプロパティ

  • トランザクション・サポートのプロパティ

複数のコンポジットが同じJNDIを使用しているかどうかを示します。

12.2.15.1 WLSTコマンド(ダンプの説明および実行)

  1. 次のWLSTコマンドライン構文を入力し、soa.adapter.raのダンプの説明を表示します。

    wls:/soainfra/serverConfig> describeDump(name='soa.adapter.ra',
appName='soa-infra')

    次の情報が表示されます。

    Name: soa.adapter.ra
Description: SOA adapter diagnostic dump that captures connection factory
configurations.
Rules for actual parameter evaluation:
if ecid is specified, use it to match composites associated with the ECID,
composite name/partition/revision not used;
if ecid is not specified, then use jndiName & adapterType to retrieve the
connection factory attributes;
if jndiName and adapterType are not specified, then use composite
name/partition/revision to match composites;
if no composite name/partition/revision are specified, then all the composites
 with jca binding are dumped.
Mandatory Arguments:
Optional Arguments:
    Name        Type     Description
    ecid        STRING   ECID(Execution Context ID - for tracking message flow
across multiple composite instances), when presents, will be used to locate
composites associated with it, and other composite matching parameters ignored;
it can be obtained from dump context if not specified as dump parameter, see
rules for actual parameter evaluation for details.
 revision    STRING   Revision of composite, e.g. '1.0', '2.0', can be wild
 card '*', meaning matching any revision, when missing, assume default
 composite's revision in the composite series.
 adapterType STRING   Resource Adapter type
 partition   STRING   Partition of composite, default to partition(s)
 associated with resolved revision(s), can be wild card '*', meaning matching
 any partition.
 compositeName       STRING   Composite name, e.g., 'OrderProcessing', can
 be wild card '*',meaning matching any composite.
    jndiName    STRING   Adapter Connection Pool JNDI

  2. 次のWLSTコマンドライン構文を入力し、soa.adapter.raのダンプを実行します。

    wls:/soainfra/serverConfig> executeDump(name='soa.adapter.ra',
appName='soa-infra', args={'compositeName':'fa', 'partition':'default',
'revision':'1.0'})

    次の情報が表示されます。

    CompositeDN = default/fa!1.0*soa_7ce2ebd9-ce17-4b5a-b436-2567eab33af2
Endpoint Name = service
Endpoint type = Service
JNDI Name = eis/FileAdapter
Adapter Type = FileAdapter
 
Pool Parameters -
==================
 
initial-capacity = 10
test-connections-on-create = false
test-connections-on-reserve = false
connection-creation-retry-frequency-seconds = 2
shrinking-enabled = true
ignore-in-use-connections-enabled = true
highest-num-waiters = 0
shrink-frequency-seconds = 60
connection-reserve-timeout-seconds = 5
highest-num-unavailable = 0
max-capacity = 2147483647
profile-harvest-frequency-seconds = 300
capacity-increment = 100
test-connections-on-release = false
match-connections-supported = false
test-frequency-seconds = 0
 
Transaction Support = NoTransaction
 
Connection Factory Properties -
===============================
 
outboundDataSource = none
outboundDataSourceLocal = none
outboundLockTypeForWrite = none
controlDir = ${user.dir}
inboundDataSource = none
workingDirectory = default
 
================================================================
 
CompositeDN = default/fa!1.0*soa_7ce2ebd9-ce17-4b5a-b436-2567eab33af2
Endpoint Name = reference
Endpoint type = Reference
JNDI Name = eis/FileAdapter
Adapter Type = FileAdapter
 
Pool Parameters -
==================
 
initial-capacity = 10
test-connections-on-create = false
test-connections-on-reserve = false
connection-creation-retry-frequency-seconds = 2
shrinking-enabled = true
ignore-in-use-connections-enabled = true
highest-num-waiters = 0
shrink-frequency-seconds = 60
connection-reserve-timeout-seconds = 5
highest-num-unavailable = 0
max-capacity = 2147483647
profile-harvest-frequency-seconds = 300
capacity-increment = 100
test-connections-on-release = false
match-connections-supported = false
test-frequency-seconds = 0
 
Transaction Support = NoTransaction
 
Connection Factory Properties -
===============================
 
outboundDataSource = none
outboundDataSourceLocal = none
outboundLockTypeForWrite = none
controlDir = ${user.dir}inboundDataSource = noneworkingDirectory = default

12.2.16 アダプタ診断ダンプ(soa.adapter.connpool)

表12-19はアダプタ接続プールのダンプを示します。

表12-19 アダプタ診断ダンプ

ダンプ名 ダンプ・パラメータ/ダンプ・モード 取得される情報

soa.adapter.connpool

  • ダンプ・パラメータ

    ecid: (オプション)ecid jndiName、adapterType compositeName、partition、revision adapterTypeおよびjndiNameを指定します。

  • ダンプ・モード

    ASYNC

構成されたコネクション・ファクトリJNDIの接続プール統計をダンプします。

12.2.16.1 WLSTコマンド(ダンプの説明および実行)

  1. 次のWLSTコマンドライン構文を入力し、soa.adapter.connpoolのダンプの説明を表示します。

    wls:/soainfra/serverConfig> describeDump(name='soa.adapter.connpool',
appName='soa-infra')

    次の情報が表示されます。

    Name: soa.adapter.connpool
Description: SOA adapter diagnostic dump that captures the Connection pool
stats for configured adapters JNDI.
Rules for actual parameter evaluation:
if ecid is specified, use it to match composites associated with the ECID,
composite name/partition/revision not used;
if ecid is not specified, then use jndiName & adapterType to retrieve the
connection pool attributes;
if jndiName and adapterType are not specified, then use composite
name/partition/revision to match composites;
if no composite name/partition/revision are specified, then all the composites
with jca binding are dumped.
Mandatory Arguments:
Optional Arguments:
    Name        Type     Description
    ecid        STRING   ECID(Execution Context ID - for tracking message flow
across multiple composite instances), when presents, will be used to locate
composites associated with it, and other composite matching parameters ignored;
it can be obtained from dump context if not specified as dump parameter, see
rules for actual parameter evaluation for details.
revision    STRING   Revision of composite, e.g. '1.0', '2.0', can be wild card
'*', meaning matching any revision, when missing, assume default composite's
 revision in the composite series.
    adapterType STRING   Resource Adapter type
    partition   STRING   Partition of composite, default to partition(s)
 associated with resolved revision(s), can be wild card '*', meaning matching
 any partition.
    compositeName       STRING   Composite name, e.g., 'OrderProcessing', can
 be wild card '*',meaning matching any composite.
    jndiName    STRING   Adapter Connection Pool JNDI

  2. 次のWLSTコマンドライン構文を入力し、soa.adapter.connpoolのダンプを実行します。

    wls:/soainfra/serverConfig> executeDump(name='soa.adapter.connpool',
appName='soa-infra', args={'compositeName':'fa', 'partition':'default',
'revision':'1.0'})

    次の情報が表示されます。

    CompositeDN=default/fa!1.0*soa_7ce2ebd9-ce17-4b5a-b436-2567eab33af2
Endpoint Name = service
Endpoint type = Service
JNDI Name =eis/FileAdapter
Adapter Type =FileAdapter
 
ConnectionPool Attributes:
==========================
 
Important ConnectionPool Attributes:
====================================
InitialCapacity = 10
MaxCapacity = 2147483647
CurrentCapacity = 10
State = Running
FreeConnectionsCurrentCount = 10
NumUnavailableCurrentCount = 0
NumberDetectedLeaks = 0
ConnectionsDestroyedByErrorTotalCount = 0
ConnectionsRejectedTotalCount = 0
 
Other ConnectionPool Attributes:
================================
ActiveConnectionsCurrentCount = 0
FreePoolSizeHighWaterMark = 0
PoolSizeLowWaterMark = 0
ConnectionsMatchedTotalCount = 0
LastShrinkTime = 0
FreeConnectionsHighCount = 10
ConnectionsDestroyedTotalCount = 0
ConnectionsDestroyedByShrinkingTotalCount = 0
ShrinkingEnabled = true
ConnectionsCreatedTotalCount = 10
NumUnavailableHighCount = 0
MaxIdleTime = 0
LoggingEnabled = true
ConnectionIdleProfileCount = 0
ConnectionProfilingEnabled = false
ShrinkCountDownTime = -10565
FreePoolSizeLowWaterMark = 0
ActiveConnectionsHighCount = 0
ProxyOn = false
NumWaitersCurrentCount = 0
NumWaiters = 0
CloseCount = 0
PoolSizeHighWaterMark = 0
AverageActiveUsage = 0
RecycledTotal = 0
ConnectionLeakProfileCount = 0
HighestNumWaiters = 0
ShrinkPeriodMinutes = 1
NumberDetectedIdle = 0
CapacityIncrement = 1
 
================================================================
CompositeDN=default/fa!1.0*soa_7ce2ebd9-ce17-4b5a-b436-2567eab33af2
Endpoint Name = reference
Endpoint type = Reference
JNDI Name =eis/FileAdapter
Adapter Type =FileAdapter
 
ConnectionPool Attributes:
==========================
 
Important ConnectionPool Attributes:
====================================
InitialCapacity = 10
MaxCapacity = 2147483647
CurrentCapacity = 10
State = Running
FreeConnectionsCurrentCount = 10
NumUnavailableCurrentCount = 0
NumberDetectedLeaks = 0
ConnectionsDestroyedByErrorTotalCount = 0
ConnectionsRejectedTotalCount = 0
 
Other ConnectionPool Attributes:
================================
ActiveConnectionsCurrentCount = 0
FreePoolSizeHighWaterMark = 0
PoolSizeLowWaterMark = 0
ConnectionsMatchedTotalCount = 0
LastShrinkTime = 0
FreeConnectionsHighCount = 10
ConnectionsDestroyedTotalCount = 0
ConnectionsDestroyedByShrinkingTotalCount = 0
ShrinkingEnabled = true
ConnectionsCreatedTotalCount = 10
NumUnavailableHighCount = 0
MaxIdleTime = 0
LoggingEnabled = true
ConnectionIdleProfileCount = 0
ConnectionProfilingEnabled = false
ShrinkCountDownTime = -10565
FreePoolSizeLowWaterMark = 0
ActiveConnectionsHighCount = 0
ProxyOn = false
NumWaitersCurrentCount = 0
NumWaiters = 0
CloseCount = 0
PoolSizeHighWaterMark = 0
AverageActiveUsage = 0
RecycledTotal = 0
ConnectionLeakProfileCount = 0
HighestNumWaiters = 0
ShrinkPeriodMinutes = 1
NumberDetectedIdle = 0
CapacityIncrement = 1

12.2.17 アダプタ診断ダンプ(soa.adapter.stats)

表12-20はアダプタ診断ダンプを示します。

表12-20 アダプタ診断ダンプ

ダンプ名 ダンプ・パラメータ/ダンプ・モード 取得される情報

soa.adapter.stats

  • ダンプ・パラメータ

    format: (オプション)値xmlを指定すると、ダンプ診断出力がXML形式で表示されます。

  • ダンプ・モード

    ASYNC

soa.adapter.statsメトリックに基づいて、メッセージ・サイズやフォルト数といったDMS統計が示されます。

12.2.17.1 WLSTコマンド(ダンプの説明および実行)

  1. 次のWLSTコマンドライン構文を入力し、soa.adapter.statsのダンプの説明を表示します。

    wls:/soainfra/serverConfig> describeDump(name='soa.adapter.stats', appName='soa-infra')

    次の情報が表示されます。

    Name: soa.adapter.stats
Description: SOA adapter diagnostic dump that captures DMS adapter
statistics.Rules for actual parameter evaluation:
if composite name/partition/revision are specified, dumps the DMS stats for
that composite;
if no composite name/partition/revision are specified, then all the composites
with jca binding are dumped.
Mandatory Arguments:
Optional Arguments:
    Name        Type     Description
    revision    STRING   Revision of composite, e.g. '1.0', '2.0', can be wild
card '*', meaning matching any revision, when missing, assume default
composite's revision in the composite series.
    partition   STRING   Partition of composite, default to partition(s)
 associated with resolved revision(s), can be wild card '*', meaning matching
 any partition.
    compositeName  STRING   Composite name, e.g., 'OrderProcessing', can be
 wild card '*',meaning matching any composite.

  2. 次のWLSTコマンドライン構文を入力し、soa.adapter.statsのダンプを実行します。

    wls:/soainfra/serverConfig> wls:/soainfra/serverConfig>
executeDump(name='soa.adapter.stats', appName='soa-infra',
args={'compositeName':'fa', 
'partition':'default', 'revision':'1.0'})

    次の情報が表示されます。

    CompositeDN -default/fa!1.0
Service Name -service
Process Incoming Message Metrics -
================================
processIncomingMessages.time (Elapsed time in milliseconds ) - 4787 msecs
processIncomingMessages.completed (Elapsed time in milliseconds ) - 2 ops
processIncomingMessages.minTime (Elapsed time in milliseconds ) - 32 msecs
processIncomingMessages.maxTime (Elapsed time in milliseconds ) - 4755 msecs
processIncomingMessages.avg (Elapsed time in milliseconds ) - 2393.5 msecs
processIncomingMessages.active (Elapsed time in milliseconds ) - 0 threads
processIncomingMessages.maxActive (Elapsed time in milliseconds ) - 1 threads
Error Metrics -
=============
Errors.count (Number of events errored during binding processing ) - 0 ops
Process Incoming Message Events -
===============================
processIncomingMessagesEvents.count ( Number of processed events ) - 2 ops

12.3 SOAコンポジット・アプリケーションの診断フレームワーク・スレッド・ダンプの実行

スレッド・ダンプが必要な問題を診断する際は、スレッド・アクティビティに関する十分なコンテキストがあると役立ちます。診断フレームワーク・ダンプjvm.threadsは、SOAコンポジット・アプリケーションのDMS実行コンテキスト(EC)スレッド・スタック・データを提供します。次のプロパティは、SOAコンポジット・アプリケーション・インスタンスの実行が開始されると挿入され、HTTPリクエストが完了するとリセットされます。

jvm.threadsダンプを実行すると、この情報が表形式で出力されます。このダンプは、jvm.threadsダンプの実行時にそれぞれのスレッドがどこにあるかを識別します。

これは、どのSOAコンポジット・アプリケーションの処理が低速かを診断するうえで役立ちます。

12.3.1 WLSTコマンド(ダンプの説明および実行)

  1. 次のWLSTコマンドライン構文を入力し、jvm.threadsのダンプを実行します。

    executeDump(name='jvm.threads')

===== THREAD CONTEXT INFORMATION =====

id      ECID                                                          RID   Context Values
------- ------------------------------------------------------------- ----- ---------------
id=23   e6e3527fc0d0bfd2:-6c720372:139026855d8:-8000-0000000000001d3f 0:1   WEBSERVICE_
                                                       PORT.name=CatchException_pt
                                                       composite_name=ExceptionHandler!1.0
                                                       J2EE_MODULE.name=fabric
                                                       component_name=CommsUtilityWS
                                                       WEBSERVICE_NAMESPACE.name=http://xmlns.
                                                       oracle.com/ExceptionHandler/CatchException
                                                       J2EE_APP.name=soa-infraWEBSERVICE.name=
                                                       catchexception_client_ep
                                                       composite_instance_id=1

id=61   e6e3527fc0d0bfd2:-6c720372:139026855d8:-8000-000000000000003c 0
id=70   e6e3527fc0d0bfd2:-6c720372:139026855d8:-8000-0000000000001e84 0
id=2170 e6e3527fc0d0bfd2:-6c720372:139026855d8:-8000-0000000000001d3f 0     DSID=0000J^2fPtuDSc
                                                                            Y5Hro2yf1G8M9Z000002
id=1616 e6e3527fc0d0bfd2:-6c720372:139026855d8:-8000-0000000000000004 0
id=2179 e6e3527fc0d0bfd2:-6c720372:139026855d8:-8000-000000000000002b 0     dbRID=0:10
id=2195 e6e3527fc0d0bfd2:-6c720372:139026855d8:-8000-0000000000001e7e 0     dbRID=0:2
id=2196 e6e3527fc0d0bfd2:-6c720372:139026855d8:-8000-0000000000001e82 0     dbRID=0:2
id=2197 e6e3527fc0d0bfd2:-6c720372:139026855d8:-8000-0000000000001e80 0     dbRID=0:5

===== END OF THREAD CONTEXT INFORMATION =====

この情報はAdminServer-diagnostic.logファイル・ログで参照することもできます。

jvm.threadsダンプの詳細は、『Oracle Fusion Middleware管理者ガイド』の「問題の診断」の章を参照してください。

12.4 サポートされるDMSメトリック

ナウン・タイプのDMSメトリックは、Oracle SOA Suite MBeanとして公開され、問題を診断する際に使用します。この項では、サポートされるDMSメトリックについて説明します。DMSナウンを使用して、Oracle WebLogic Server管理コンソールの監視を作成できます。

DMSメトリックは、BPELプロセス・サービス・エンジンの「統計」ページに表示されるグラフィカルな詳細を提供します。詳細は、第14.6項「BPELプロセス・サービス・エンジンのリクエスト統計とスレッド・パフォーマンス統計の監視」および第14.9項「BPELプロセス・サービス・エンジンでのリクエストの所要時間に関する統計の表示」を参照してください。

表12-21に、サポートされるサービス・エンジンのセンサーを示します。

表12-21 サービス・エンジンのセンサー

ナウン・パス ナウンのタイプと説明 センサー タイプ

/soainfra/engines/dispatcher/queuestats/[REQUEST_TYPE]

様々なリクエスト・タイプには、監査、配信、ドメイン、インスタンス、起動、メンテナンス、非ブロック起動、プロセスおよびシステムがあります。

soainfra_cube_engine_dispatcher_queue_stats: 様々なディスパッチャ・セットのキューについて、アクティブなスケジュールされた数を提供します。

active

schedule

/soainfra/engines/ [bpel|workflow|mediator|decision]/message_processing

soainfra_message_processing: 各種メッセージ・タイプの合計数(カウント)と処理のための平均所要時間に関する情報を提供します。2つのメッセージ・タイプは同期リクエストと非同期リクエストです。

faultedRequestProcessingTime

faultedPostProcessingTime

requestProcessingTime

postProcessingTime

activeRequests

フェーズ・イベント

フェーズ・イベント

フェーズ・イベント

フェーズ・イベント

状態

/soainfra/engines/bpel/requests/[REQUEST_TYPE]

リクエスト・タイプは、監査、エンジン、起動、非ブロック起動およびシステムです。

soainfra_bpel_requests

active

scheduled

状態

状態

/soainfra/engines/workflow/Task/service

soainfra_wfRequest

time

count

フェーズ

イベント

/soainfra/engines/workflow/Task/[METHOD_NAME]

time

count

フェーズ

イベント

/soainfra/engines/workflow/TaskQuery/[METHOD_NAME]

time

count

フェーズ

イベント

/soainfra/engines/workflow/TaskMetadata/getTaskDefinition

time

count

フェーズ

イベント

/soainfra/engines/workflow/Verification/[METHOD_NAME] (メソッドのみ: authenticateUser、getPermissableTaskActionsおよびcanUserPerfomTaskAction)

time

count

フェーズ

イベント

/soainfra/engines/workflow/TaskNotification/notifyForTask

time

count

フェーズ

イベント

/soainfra/engines/workflow/AssignmentRules/executeRules

time

count

フェーズ

イベント

/soainfra/engines/bpel/dispatcher/

soainfra_bpel_dipatcher

maxThreads

avgLifeTime

avgRequestCountPerSecondなど

状態

状態

状態

表12-22に、サポートされるバインディング・センサーを示します。

表12-22 バインディング・センサー

ナウン・パス ナウン・タイプ センサー タイプ

/soainfra/bindings/[inbound|outbound]/[ws|sdo|jca|b2b]

soainfra_binding

processRequests

requests

errors

フェーズ

フェーズ

フェーズ

表12-23に、サポートされるコンポジット・センサーを示します。

表12-23 コンポジット・センサー

ナウン・パス ナウン・タイプ センサー タイプ

/soainfra/apps/[APP_NAME]/[COMPOSITE_DN]

soainfra_composite

status

instantiated

successfulInstanceProcessingTime

faultedInstanceProcessingTime

状態

イベント

フェーズ

フェーズ

/soainfra/apps/[APP_NAME]/[COMPOSITE_NAME]/[REVERSION]/[COMPONENT_NAME]

/decision/[INTERACTION_PATTERN]/[INTERACTION_PATTERN_NAME]

soainfra_decision_interaction

executed

executionTime

イベント

フェーズ

/soainfra/apps/[COMPOSITE_DN]/[COMPONENT_NAME]/[ACTIVITY_NAME] (bpel用)

soainfra_bpel_activity: アクティビティ・レベルの実行時間の詳細を提供します。

started

executionTime

faultedExecutionTime

標準偏差(入手次第ユーザー・インタフェースにより計算される)

イベント

フェーズ

フェーズ

/soainfra/apps/[APP_NAME]/[COMPOSITE_NAME]/[VERSION]/[COMPONENT_NAME] /state/

soainfra_wfStateEvent

ASSIGNED

COMPLETED

ERRORED

EXPIRED

SUSPENDED

イベント

/soainfra/apps/[APP_NAME]/[COMPOSITE_NAME]/[VERSION]/[COMPONENT_NAME] /outcome/

soainfra_wfOutcomeEvent

[OUTCOME NAME]

イベント

/soainfra/apps/[APP_NAME]/[COMPOSITE_NAME]/[VERSION]/[COMPONENT_NAME] /taskCompletion/

soainfra_wfTaskCompletionTime

time

フェーズ

表12-24に、サポートされる参照およびサービスのセンサーを示します。

表12-24 参照およびサービスのセンサー

ナウン・パス ナウン・タイプ センサー タイプ

/soainfra/apps/[APP_NAME]/[COMPOSITE_NAME]/[REVERSION]/[REFERENCE_NAME]

soainfra_reference

processOutboundMessagesEvents

Errors

processOutboundMessages

イベント

イベント

フェーズ

/soainfra/apps/[APP_NAME]/[COMPOSITE_NAME]/[REVERSION]/[SERVICE_NAME]

soainfra_service

processInboundMessagesEvents

Errors

processInboundMessages

イベント

イベント

イベント

表12-25に、サポートされるOracle B2Bバインディング・センサーを示します。

表12-25 Oracle B2Bバインディング・センサー

ナウン・パス ナウン・タイプ センサー タイプ

/soainfra/bindings/b2b/document_type/[inbound|outbound]/[DOCUMENT_NAME]

/soainfra/bindings/b2b/[inbound|outbound]

soainfra_b2b_document

soainfra_b2b_document_dir

processMessagesEvents

processMessagesErrors

processMessages

processMessageSize

イベント

イベント

フェーズ・イベント

状態

/soainfra/bindings/b2b/trading_partner/[from|to]/[TRADING_PARTNER_NAME]

/soainfra/bindings/b2b/[from|to]/

soainfra_b2b_tradingPartner

soainfra_b2b_tradingPartner_dir

processMessagesEvents

processMessagesErrors

processMessages

processMessageSize

イベント

イベント

フェーズ・イベント

状態

/soainfra/bindings/b2b/endpoint/[inbound|outbound]/[END_POINT]

/soainfra/bindings/b2b/[inbound|outbound]/

soainfra_b2b_endpoint

soainfra_b2b_endpoint_dir

endPointProtocol

endPointStatus

processMessagesEvents

状態

状態

イベント

/soainfra/bindings/b2b/agreement/[AGREEMENT_NAME]

soainfra_b2b_agreement

processMessagesEvents

イベント

/soainfra/bindings/b2b/activeEntities

soainfra_b2b_active_entities

activeTradingPartners

activeAgreements

activeDocuments

状態

状態

状態

/soainfra/apps/[APP_NAME]/[COMPOSITE_NAME]/[REVERSION]/[SERVICE_NAME]/[TRADING_PARTNER_NAME]

soainfra_service_b2b_tradingPartner

processMessagesEvents

processMessagesErrors

processMessages

processMessageSize

イベント

イベント

フェーズ・イベント

状態

/soainfra/apps/[APP_NAME]/[COMPOSITE_NAME]/[REVERSION]/[REFERENCE_NAME]/[TRADING_PARTNER_NAME]

soainfra_reference_b2b_tradingPartner

processMessagesEvents

processMessagesErrors

processMessages

processMessageSize

イベント

イベント

フェーズ・イベント

状態

表12-26に、サポートされるOracle User Messaging Serviceのセンサーを示します。

表12-26 Oracle User Messaging Serviceイベント・ブリッジのメトリック

ナウン・パス ナウン・タイプ センサー タイプ

/soainfra/eventBridge/rfidBridge

soinfra_rfidBridge

eventsIn

eventsOut

eventsProcess

errors

イベント

イベント

フェーズ・イベント

イベント

/soainfra/eventBridge/rfidBridge/device/[SERVER_NAME]/[DEVICE_NAME]

soainfra_rfidBridge_device

eventsIn

eventsOut

eventsProcess

status

イベント

イベント

フェーズ・イベント

状態

/soainfra/eventBridge/rfidBridge/server/[SERVER_NAME]

soainfra_rfidBridge_server

status

状態

12.5 監視および通知の作成

監視を作成し、Oracle SOA Suite MBeanから収集したメトリックに基づく診断可能な条件で通知を送信できます。監視式がtrueに評価される(たとえば、ヒープ領域が指定容量を超える)と、通知が送信されます。

監視を作成する際は、次のようないくつかのオプションがあります。

表12-27に示すメッセージIDが診断用に割り当てられています。

表12-27 メッセージの接頭辞

シナリオ メッセージID 実行されるダンプ 監視は事前に構成されていますか

メモリー

SOA-900000

  • soa.env

  • soa.config

  • java.sysprops

はい。第12.5.1項「事前構成済ルールおよび監視の有効化」を参照してください。

デプロイメントのハング

SOA-900001

  • soa.env

  • soa.config

はい。第12.5.1項「事前構成済ルールおよび監視の有効化」を参照してください。

データ・ソース

SOA-900002

  • soa.env

  • soa.config

  • soa.db

いいえ。作成方法は、第12.5.2項「Oracle SOA Suite監視および通知の手動作成」を参照してください。

Webサービス・コールの経過時間

SOA-900005

  • soa.env

  • soa.config

  • soa.wsdl

はい。第12.5.1項「事前構成済ルールおよび監視の有効化」を参照してください。

リシーケンサ・グループ保留中

MED-900000

mediator.resequencer

いいえ。作成方法は、第12.5.2項「Oracle SOA Suite監視および通知の手動作成」を参照してください。

WLDF通知を監視にリンクすることもできます。初期状態のOracle Fusion Middleware診断フレームワークの通知(名前はFMWDFW通知)をリンクすると、SOA固有の一連のダンプが実行されます。これらのダンプでは、状況および環境に関するランタイム情報が提供されます。実行するダンプのリストは、事前定義のXMLインシデント・ルール・ファイルによって決まります。

その他の通知(電子メールなど)を監視にリンクすることもできます。

12.5.1 事前構成済ルールおよび監視の有効化

次の事前構成済の診断フレームワーク・ルールは、Oracle SOA Suiteとともに自動的にインストールされます。

  • OWS-04086エラーの発生時にインシデントを作成するためのログ検出条件ルール。

  • DMS実行コンテキスト(EC)でSOAコンポジット・アプリケーション名の存在をチェックして、soa.wsdlおよびsoa.composite.trail診断ダンプを実行されるダンプのリストに追加する条件ルール。

これらのルールの使用を有効化して次の監視を生成するには、ドメインの作成後にsca_createWatches WLSTコマンドを実行する必要があります。

  • デプロイメント監視(しきい値は5分)

  • メモリー監視(空きヒープ率のしきい値25%)

  • Webサービス・コールの経過時間の監視(しきい値は5分)

事前構成済の監視を有効にする手順は次のとおりです。

  1. WLSTを使用してOracle WebLogic Serverインスタンスに接続し、編集セッションを開始します。接続と編集セッションの開始の詳細は、『Oracle Fusion Middleware WebLogic Scripting Toolコマンド・リファレンス』の「WLSTコマンドおよび変数リファレンス」に関する章を参照してください。

  2. 次のWLSTコマンドを実行して、事前構成済の監視を有効にします。

    wls:/soainfra/serverConfig> sca_createWatches()

    監視が有効になって、手動で作成した監視とともにOracle WebLogic Server管理コンソールの「Module_Name」ページの設定の下部に表示されます。

Oracle SOA SuiteでのWLSTコマンドの実行の詳細は、『Oracle Fusion Middleware WebLogic Scripting Toolコマンド・リファレンス』の「Oracle SOA SuiteカスタムWLSTコマンド」に関する章を参照してください。

12.5.2 Oracle SOA Suite監視および通知の手動作成

Oracle SOA Suite監視および通知を手動で作成する手順は次のとおりです。

  1. Oracle WebLogic Server管理コンソールにログインします。

    http://host:port/console

  2. 「ドメイン構造」で、「診断」を開き、「診断モジュール」を選択します。

    「診断モジュールのサマリー」ページが表示されます。

    サーバーまたはサーバー・リソースの側面を監視する診断システム・モジュールを構成します。複数のシステム・モジュールを構成してサーバーの様々な側面を監視できますが、サーバーでアクティブ化できるモジュールは1つのみです。

  3. 「診断システム・モジュール」セクションで、「Module-[Module_Name]」(例: Module-FMWDFW)をクリックします。

  4. 「Module_Nameの設定」ページで、「監視と通知」→「監視」の順に選択します。

  5. 「監視」セクションで、「新規」をクリックします。

    「診断監視の作成」ページが表示されます。

  6. 監視を作成するために次の詳細を入力し、「次へ」をクリックします。

    フィールド 説明

    監視名

    監視の名前を入力します(この例では、SOA-900000#soa-infra#MemoryWatchが入力されています)。

    監視の名前は、次のパターンに準拠する必要があります。

    message-id#soa-infra#some_other_text

    例: SOA-900000#soa-infra#MemoryWatch.

    これが必要なのは、監視条件がtrueに評価された場合に、監視名によって診断フレームワーク・インシデント処理が調整されるためです。このパターンに従っていない場合は、Oracle SOA Suiteインシデントの作成時に、Oracle SOA Suiteのダンプはトリガーされません。

    その他の情報は、表12-27を参照してください。

    FMWDFW通知を使用して監視が設定されている場合は、通知ハンドラにより、監視名に指定されているmessage-idに対応するインシデントが作成されます。

    監視のタイプ

    オプションを選択します。

    • 収集対象メトリック: MBean属性から収集されるメトリックに基づいて監視を設定します。このオプションは表12-1で説明されているシナリオで有効であるため、これを選択することをお薦めします。

    • サーバー・ログ: サーバー・ログに書き込まれるデータに基づいて監視を設定します。このタイプは、Oracle SOA Suiteのダンプを含めるために、StuckThreadなどの既存のログの監視を拡張する場合にのみ有用です。

    • イベント・データ: Oracle SOA SuiteはWLDFベースのインストゥルメンテーションを使用していないため、このオプションは適用できません。

    監視の有効化

    監視を有効にする場合に選択します。

    式を監視に追加するための「監視ルール式の構成」ページが表示されます。

  7. 「式の追加」をクリックします。

    式の追加ウィザードが表示されます。

  8. 「MBeanサーバーの場所」リストで、構成する式のOracle WebLogic Server MBeanサーバーを選択します(例: ServerRuntime)。

  9. 「次へ」をクリックします。

  10. 「次のリストからMBeanのタイプを選択」ボタンをクリックします。

  11. 「MBeanタイプ」リストで、診断情報の収集に使用するMBeanを選択します(この例では、Oracle WebLogic Server MBean weblogic.management.runtime.JRockitRuntimeMBeanが選択されています)。

    sca_createwatch4.gifの説明が続きます
    図版sca_createwatch4.gifの説明

  12. 「次へ」をクリックします。

    「インスタンスの選択」ページが表示されます。

  13. 「インスタンス」リストから、インスタンス名を選択するか、式のメトリックの識別に使用するインスタンス名パターンを指定します。

  14. 「次へ」をクリックします。

  15. 監視ルール式を作成するために次の詳細を入力し、「終了」をクリックします。

    フィールド 説明

    メッセージ属性

    メッセージ属性を選択します(この例ではHeapFreePercentが選択されています)。

    選択肢に表示される属性は、ステップ11で選択したMBeanの一部です。たとえば、次のように選択したとします。

    oracle.dms.name=/soainfra/engines/bpel/request/system.type=soa_infra_bpel_requests

    active_count、active_maxValue、active_minValue、scheduled_countなど、割り当てられている属性が表示されます。

    演算子

    演算子を選択します(この例では<が選択されています)。

    値

    値を入力します(この例では100が指定されています)。

    「監視ルール式の構成」ページに、作成した監視ルール式が表示されます。

    sca_createwatch1.gifの説明が続きます
    図版sca_createwatch1.gifの説明

  16. 「次へ」をクリックします。

    「監視アラームの構成」ページが表示されます。

  17. 必要に応じて、監視のアラームおよびアラームのリセット値を指定します。

  18. 「次へ」をクリックします。

    「監視通知の構成」ページが表示されます。

  19. 「使用可能」表で、監視に割り当てる通知を選択し、「>」をクリックします。

    sca_createwatch2.gifの説明が続きます
    図版sca_createwatch2.gifの説明

    監視ルール式がtrueに評価されると、通知がトリガーされます。FMWDFW通知が選択されている場合、通知は診断フレームワークによって処理され、監視にリンクされます。FMWDFW通知はOracle SOA Suiteに自動的に付属しています。この通知では第12.2項「Oracle SOA Suite診断ダンプの実行」で説明されているOracle SOA Suiteのダンプが作成されるため、この通知を選択することをお薦めします。

    通知ハンドラで、適切なOracle SOA Suiteダンプが格納された問題インシデント・パッケージがADRに作成されます。インシデント・パッケージ名は、監視名に指定されているメッセージIDに対応します。後で標準的なADRツールを使用して、インシデント・パッケージのダンプを表示できます。この機能を使用して、問題シナリオの修正処理を適用できます。

  20. 「終了」をクリックします。

    作成した監視が「Module_Nameの設定」ページの下部に表示されます。さらに、Oracle WebLogic Serverに自動的に付属している3種類のWLDF監視(Deadlock、StuckThreadおよびUncheckedException)も表示されます。

    sca_createwatch3.gifの説明が続きます
    図版sca_createwatch3.gifの説明

  21. 「名前」列で、特定の監視名をクリックして、その監視の構成の詳細を表示します。

12.5.3 Webサービス・バインディング・コールの経過時間を識別する監視の作成

コンポジットから外部参照へのWebサービス・バインディング・コールが完了するまでの所要時間を追跡する監視を作成できます。指定の時間しきい値を超えると、インシデントを作成したり、アラートをトリガーしたりできます。この監視は、次のシナリオで役立ちます。

  • 呼び出された外部参照の動作が遅すぎるために、この参照による処理を待機する間にメッセージが収集される結果となっているシナリオを識別する場合

  • 厳しいサービス・レベル合意(SLA)が配備されており、呼び出されたサービスによってSLA違反が発生している際は通知を受け取りたい場合

Webサービス・バインディング・コールの経過時間を識別する監視を作成する手順は次のとおりです。

第12.5.2項「Oracle SOA Suite監視および通知の手動作成」で説明されている手順を使用し、次のガイドラインに従って監視を作成してください。

  • 「SOAインフラストラクチャの共通プロパティ」ページで、「詳細SOAインフラ拡張構成プロパティ」セクションの「CreateWSCallTrackingMBean」プロパティをtrueに設定します。このプロパティは、Webサービス・バインディング・コールの経過時間を追跡するためのMBeanの作成を制御して、SOAインフラストラクチャのすべてのSOAコンポジット・アプリケーションにグローバルに適用します。外部参照に対する各Webサービス・バインディング・コールについて、時間を追跡するための新しいMBeanが登録され、その後登録解除されます。このプロパティはデフォルトでfalseに設定されています。システムに問題が発生するまでは、このプロパティはtrueに設定しないでください。

    「SOAインフラストラクチャの共通プロパティ」ページへのアクセスの詳細は、第3.1項「SOAインフラストラクチャ・プロパティの構成」を参照してください。

  • 監視名としてSOA-900005#soa-infra#WSExtElapsedTimeWatchを指定します。

  • 「監視のタイプ」リストから「収集対象メトリック」を選択します。

  • 「カスタムMBeanのタイプ」フィールドにCreateWSCallTrackingMBeanを指定します。このMBeanは「MBeanタイプ」フィールドからは選択できません。

    sca_createwatch5.gifの説明が続きます
    図版sca_createwatch5.gifの説明

  • SOAコンポジット・アプリケーションから外部参照へのWebサービス・バインディング・コールが完了するまでの経過時間(ミリ秒単位)を追跡するためのルール式を指定します(分単位)。たとえば、この式は、監視がトリガーされたときにインシデントを作成します。

    (${ServerRuntime//[oracle.fabric.management.wldf.mbean.WSExternalBindingWatchMXBeanImpl]//ElapsedTime} > 2

  • 監視がトリガーされたとき、Oracle SOA Suite ADRディレクトリにインシデントが作成されます。ディレクトリ内のreadmeファイルには、インシデントに関する情報が表示されます。この例では、BPELサービス・コンポーネント・インスタンス20004が、WSDL定義のポートCommsUtilityPortをコールしました。経過時間は244013です(2.44013分で、これは監視のルール式に設定されている経過時間の2分を超えています)。例12-2に詳細を示します。

    例12-2 インシデントの詳細

    WatchDomainName:      soainfra
Watch Data:
ServerRuntime//[oracle.fabric.management.wldf.mbean.WSExternalBindingWatch
 MXBeanImpl]//ElapsedTime : oracle.soa.config:Application=soa-infra.j2eeType=
CompositeReferenceWatch.name=bpel#20004/soainfra/AdminServer/soainfra/default/
ExceptionHandler/1.0/soa.2075e8a1-5c69-4e5o-a679-c0ba2f6ae6/REFERENCEs/
CommsUtilityS/PORTs/CommsUtilityPort//ElapsedTime:244013

    また、sca_createWatches WLSTコマンドを使用して、この監視を自動的に作成することもできます。詳細は、第12.5.1項「事前構成済ルールおよび監視の有効化」を参照してください。

12.5.4 処理遅延が指定の制限時間を超えているかどうかを識別する監視の作成

メッセージ待機時間や処理遅延の数が特定の制限を超えた場合にアラートを送信する監視を作成できます。

この監視は、システムMBeanブラウザの「CubeDispatcher」プロパティの「DispatcherStatsMap」属性で制御します。この設定には次のようにアクセスできます。

  1. 「soa-infra」を右クリックして、「管理」→「システムMBeanブラウザ」の順に選択します。

  2. 「アプリケーション定義のMBean」→「oracle.as.soainfra.bpm」→「Server : server_name」→「bpel」→「CubeDispatcher」の順に開きます。

  3. 「CubeDispatcher」をクリックします。

第12.5.2項「Oracle SOA Suite監視および通知の手動作成」で説明されている手順に従い、次のガイドラインを使用して、監視作成ウィザードの「式の追加」セクションで監視を作成します。

  • 「ServerRuntime」を選択して、「次へ」をクリックします。

  • 「カスタムMBeanのタイプ」フィールドにcom.collaxa.cube.engine.dispatch.DispatcherMXBeanAdapterを指定して、「次へ」をクリックします。このMBeanは「MBeanタイプ」フィールドからは選択できません。

  • 「カスタム・インスタンス」フィールドにoracle.as.soainfra.bpm:Application=soa-infra,name=CubeDispatcher,type=bpelと指定して、「次へ」をクリックします。

  • 「属性式」フィールドにDispatcherStatsMap(invokeSet)(invoke)(scheduled)と指定します。

  • このページの残りのフィールドに入力して、「次へ」をクリックします。

12.5.5 リシーケンサの監視および通知の作成

リシーケンサ・グループがメッセージを処理する際の所要時間を追跡する監視を作成できます。指定した時間しきい値を超えた場合は、通知を生成できます。

リシーケンサの監視および通知を作成する手順は次のとおりです。

第12.5.2項「Oracle SOA Suite監視および通知の手動作成」で説明されている手順を使用し、次のガイドラインに従ってください。

  • 「Module-FMWDFW」モジュールで監視と通知を作成します。

  • 「診断監視の作成」ページで、次のパターンに準拠する監視名を指定する必要があります。

    MED-900000#soa-infra#some_other_text

    たとえば、MED-900000#soa-infra#PendingGroupsと指定します。

  • 式を作成する際は、次のMBeanタイプを選択します。

    oracle.tip.mediator.dfw.MediatorDiagnostic

    式のインスタンスに選択できるオプションは1つのみです。

    oracle.mediator:name=MediatorDiagnostic,type=MediatorDiagnostic

  • 「メッセージ属性」フィールドにResequencerMaxUnprocessTimeを選択します。値には、通知をトリガーする前にグループを保留できる分数を入力します。

  • 演算子として、大なり記号(>)を選択します。

完成した式は、次のようになります。

(${ServerRuntime//[oracle.tip.mediator.dwf.MediatorDiagnostic]oracle.mediator:name
=MediatorDiagnostic,type=MediatorDiagnostic//resequencerMaxUnprocessTime} > '15')

サンプル・カスタム・ルール・ファイルを作成する手順は次のとおりです。

監視ルール式はダンプ・コンテキストでは提供されないため、ダンプ生成時に指定された条件は示されません。soa-infra#custom-rules.xmlというカスタム・ファイルを使用して、ダンプ生成ルールを登録できます。詳細は、第12.1.3項「事前定義のインシデント処理ルール」を参照してください。

  1. 前述の説明に従って、監視を作成します。

  2. soa-infra#custom-rules.xmlという名前のファイルを次のいずれかの場所に作成します。

    • サーバー・レベルの構成: FMW_HOME/user_projects/domains/domain_name/config/fmwconfig/servers/server_name/dfw

    • ドメイン・レベルの構成: FMW_HOME/user_projects/domains/domain_name/config/fmwconfig/dfw

  3. 新しいファイルにルールを定義します。例12-3は、リシーケンサ・サンプル・ファイルを示します。

  4. ドメインを再起動するか、ファイルを動的にロードします。動的ロードの詳細は、第12.1.3項「事前定義のインシデント処理ルール」を参照してください。

    WLDFによってダンプが生成されます。

例12-3は、グループがメッセージの処理を10分間停止すると診断ダンプを生成するサンプル・カスタム・ルール・ファイルを示します。

例12-3 リシーケンサ・ダンプのサンプル・カスタム・ルール・ファイル

<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
       <diagnosticRules
             xmlns="http://www.oracle.com/DFW/DiagnosticsFrameworkRules" 
             xmlns:xs="http://www.w3.org/2001/XMLSchema-instance">
         <processingRules>
           <rule name="memory diagnosis rule">
              <ruleCondition>
                <condition name="MESSAGE_ID" value="MED-900000" 
                           operator="EQ"/>
              </ruleCondition>
              <ruleActions>
                <dumpAction name="mediator.resequencer">
                 <argument name="resequencerMaxUnprocessTime" value="10"
                           valueType="literal"/>
               </dumpAction>
              </ruleActions>
           </rule>
         </processingRules>
       </diagnosticRules>

12.6 手動によるダンプのトリガーと実行

インシデントが自動で作成されなかった場合は、WLSTコマンドexecuteDumpを使用して既存のダンプを手動で実行し、インシデントを作成できます。

ダンプを手動でトリガーして実行する手順は、次のとおりです。

  1. executeDumpコマンドを指定し、ダンプの内容をファイルに配置します(この例では、soa.configが実行されたダンプです)。次の出力が作成されます。

    wls:/soainfra/serverConfig> executeDump(name='soa.config', appName='soa-infra')

Start Dumping deployedCompositesCatalog from MDS
URI:deployed-composites/deployed-composites.xml to: /myhome/fmwhome/user_
projects/domains/mydomain/servers/myserver/adr/diag/ofm/mydomain/
myserver/incident/incdir_9/deployedCompositesCatalog

Finished dumping specified MDS metadata to : /myhome/fmwhome/user_
projects/domains/mydomain/servers/myserver/adr/diag/ofm/mydomain/myserver/incid
ent/incdir_9/deployedCompositesCatalog

Start Dumping soaServiceEnginesConfigurations from MDS
URI:soa/configuration/default to: /myhome/fmwhome/user_projects/
domains/mydomain/servers/myserver/AdminServer/adr/diag/ofm/mydomain/
myserver/incident/incdir_9/soaServiceEnginesConfigurations

Finished dumping specified MDS metadata to : /myhome/fmwhome/user_projects/
domains/mydomain/servers/myserver/AdminServer/adr/diag/ofm/mydomain/
myserver/incident/incdir_9/soaServiceEnginesConfigurations

    2. 

  2. 

    executeDumpコマンドを指定し、ダンプの内容を画面に表示します。
    

    executeDump(name='soa.edn')

Type:oracle.integration.platform.blocks.event.saq.SAQBusinessEventBus
Configuration:null
Status: running=true started=true
ThreadCount:3
RetryCount:3
In Global: Tx:false
Cluster Info:oracle.integration.platform.blocks.cluster.CoherenceCluster
Interface1mpt@163bd717
SharedEDN:false
OOAO Queue Name:edn_ooao_queue
Java Subscriber Name:edn java subscriber
Subscription Info:
No namespace subscription...
QName subscriptions:
=============================================================
qname={http://schemas.oracle.com/events/edl/ActionOccur}ADEvent
subscriptions=
id=default/WSInMedPubBpelSubFileOut!1.0*soa_7a055d6a-8402-49c2-ac56-5f85cbf3d7f/
BpelSub, consistencyLevel=ONE_AND_ONLY_ONE, filter=XPath Filter: starts-with(/
be:business-event/be:content/ns0:ActionOccurrence/ns0:ParentEntityType/@value,
 'A'), runAsRoles=[$publisher]
id=partition_1/WSInMedPubBpelSubFileOut!1.0*soa_80a169ab1-395a-4b87-9986-9fa2742a8bd3/
BpelSub, consistencyLevel=ONE_AND_ONLY_ONE, filter=XPath Filter: starts-with(/
be:business-event/be:content/ns0:ActionOccurrence/ns0:ParentEntityType/@value,
 'A'), runAsRoles=[$publisher]
EventThreadContextInfo:
EventTargets:
Event:partition_1/WSInMedPubBpelSubFileOut!1.0*soa0a169ab1-395a-4b87-9986-9fa2742a9bd3/
BpelSub:::oracle.fabric.BPELServiceEngine@163bd6b5
Event:default/WSInMedPubBpelSubFileOut!1.0*soa7a055d6a-8402-49c2-ac56-5f85cbf3
d7f/BpelSub:::oracle.fabric.BPELServiceEngine@163bd6b5
EDN DB Log enabled:false

    3. 



インシデントが自動で作成されなかった場合は、手動で作成することもできます。たとえば、パフォーマンスの問題に気付いたときに、Oracleサポート・サービスに送信するインシデントを作成する場合に便利です。インシデントには、SOAメッセージIDのマッピングに従ってSOAダンプを含めることができます。


これは、次のWLSTコマンドを使用して実行できます。


createIncident(messageId="SOA-90000", appName="soa-infra")



これにはWLDF監視の通知実行と同様の効果があり、この場合、監視のメッセージIDはSOA-90000、アプリケーション名はsoa-infraとなります。


executeDumpの詳細は、Oracle Fusion Middleware WebLogic Scripting Toolコマンド・リファレンスの「診断フレームワークのカスタムWLSTコマンド」の章を参照してください。








12.7 ADRツールでのインシデント・パッケージの表示


ADRCIは、問題を調査したり、新たな障害の診断データをパッケージ化してOracleサポートにアップロードする際に使用可能なコマンドライン・ユーティリティです。またADRCIを使用して、ADR内のダンプ・ファイルの名前を表示したり、コンテンツ・フィルタを指定して(または未指定で)XMLタグが取り除かれた状態でアラート・ログを表示することもできます。


ADRCIは次のディレクトリにインストールされています。


MW_HOME/wlserver_10.3/server/adr



ADRCIの詳細は、『Oracle Databaseユーティリティ』の「ADRCI: ADRコマンド・インタプリタ」の章を参照してください。


その他のツールの詳細は、『Oracle Database管理者ガイド』の「診断データの管理」の章を参照してください。








12.8 問題およびインシデントの問合せ


診断フレームワークには、次のような問題およびインシデントに関する情報を表示する際に使用できるWLSTコマンドが用意されています。



これらのWLSTコマンドの詳細は、『Oracle Fusion Middleware管理者ガイド』の診断フレームワークの理解に関する項、およびOracle Fusion Middleware WebLogic Scripting Toolコマンド・リファレンスの「診断フレームワークのカスタムWLSTコマンド」の章を参照してください。


























 
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