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Oracle® Fusion Middleware Oracle Service Bus管理者ガイド
11gリリース1 (11.1.1.7)
B61436-07
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E SNMPコンポーネント

この章では、Oracle Service BusのSNMP(Simple Network Management Protocol)リソースの作成および使用のガイドラインについて説明します。

SNMPは、リソースの管理に関する情報をネットワーク上で交換できるようにするアプリケーション層プロトコルです。SNMPでは、リソースを監視したり、必要に応じてリソースから取得したデータに基づいてなんらかのアクションとることができます。

SNMPの詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Server SNMP管理ガイド』を参照してください。

E.1 SNMPエージェントの作成および使用

この項では、Oracle Service Busによって生成されたSNMPメッセージをトラップするためにSNMPエージェントを既存のOracle WebLogicドメインに作成してターゲットとして設定する場合のガイドラインを示します。

SNMPエージェントを作成してターゲットとして設定する手順については、Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Server管理コンソール・オンライン・ヘルプの次のトピックを参照してください。

E.1.1 Oracle Service Bus用のSNMPエージェントを作成してターゲットとして設定する場合のガイドライン

ドメイン・スコープまたはサーバー・スコープのSNMPエージェントを作成できます。個々のサーバーではなくドメインへのターゲットとして設定されているドメイン・スコープ・エージェントは下位互換用で、非推奨です。サーバー・スコープ・エージェントを作成することをお薦めします。

Oracle Service Bus用にSNMPサーバー・スコープ・エージェントを作成してターゲットとして設定する場合は、次のガイドラインを使用します。

エージェントのターゲットとしての設定

SNMPエージェントをOracle Service Busへのターゲットとして設定する場合は、Oracle Service Bus管理サーバーのみへのターゲットとして設定します。管理サーバーへのターゲットとして設定されたエージェントのみがOracle Service Busからアラートを受信します。管理対象サーバーへのターゲットとして設定されたエージェントはSNMPメッセージを受信しません。

トラップ宛先の作成

次の設定を入力します。

  • Name: alsbDestination-0

  • コミュニティ: weblogic

  • 「ホスト」「ポート」: SNMPマネージャがリスニングするホストとポートを指す値(localhostと163など)を設定します。

トラップのリスニングを開始するには

  1. コマンド・ウィンドウで、ディレクトリをWL_ORACLE_HOME/server/binに移動し、次のコマンドを実行します。

    setWLSEnv.cmd(.sh)
    
  2. 次のJavaコマンドを実行し、トラップをリスニングしてサーバー・コンソールに出力する(トラップのリスニング・ポートに163を使用)、Oracle WebLogic Server SNMPコマンド・ライン・ユーティリティを起動します。

    java weblogic.diagnostics.snmp.cmdline.Manager SnmpTrapMonitor -p 163
    

    それ以降、Oracle Service Bus内で生成されたトラップは、トラップをリスニングしている実行中のコマンド・ライン・ユーティリティにアクセスする必要があります。


    注意:

    Solarisの場合、ポート番号0から1023は、ルート・ログイン用に予約されています。この手順で使用したようにポート161および163を使用すると、ルート・ログインを使用して、サーバーおよびコマンド・ライン・ユーティリティを起動する必要があります。この問題を回避し、ルート・ログインを使用しないようにするには、SNMPエージェントとSNMPマネージャのコマンドの両方に、1023より大きいポート番号を指定します。