この章では、メタデータを追加してOracle Enterprise Schedulerジョブのロジックを調整する方法について説明します。作業詳細の追加、ジョブを有意義なセットにまとめるためのグループ化、作業の実行日時を指定するスケジュールの割当て、ジョブを同時に実行しないことを定める例外の作成などについて説明します。
この章では、次の項目について説明します。
メタデータをジョブ・タイプに関連付け、作業にスケジュールを割り当てることで、有意義な作業を定義できます。Oracle Enterprise Schedulerジョブの作業の管理では、次のことが可能です。
リクエスト・インスタンス固有のデータを自身のまたはシステムのプロパティをとおして関連付け、ジョブが実行されるコンテキストにジョブを結び付けることができます。
ジョブによって実行される作業に関連するデータへのアクセス権を、ユーザーのグループにどのレベルで許可するかを決定します。
ジョブをジョブ・セットにまとめ、ユニットとしてジョブを順にまたは同時に実行できるようにします。
特定のジョブ定義を同時に実行できないことの指定、およびそれらを実行できない状況を指定します。
システム・リソースなどの要因に基づいて、ジョブの実行可否を決定する制約を定義します。
Oracle Enterprise Schedulerジョブのメタデータは、スケジュール済ジョブ・リクエストを構成するコンポーネントです。
次のパラメータがあります。
ジョブ定義: ジョブ定義は、ジョブを実行するアプリケーションのコンテキストで実行される、最小単位の作業です。ジョブ定義は、JavaまたはSQLジョブ・タイプなどのジョブ・タイプによって定義されます。
ジョブ・セット: ジョブ・セットは、ジョブ・ステップの順次的または並行的なセットです。ジョブ・ステップは、それ自体が単体のジョブである場合と、さらに別のジョブ・セットである場合があります。ジョブ・セットとそのジョブ・セット・ステップのそれぞれにパラメータを追加できます。このパラメータの値は、ジョブまたはジョブ・セットがジョブ・リクエストとして送信されたときに指定されます。
非互換性: 同時に実行できないジョブ定義またはジョブ・セットを指定できます。
この項には次のトピックが含まれます:
Fusion Middleware Controlの「ジョブ定義」ページでは、ジョブ定義の表示、作成、編集、複製、削除および検索を実行できます。
この項には次のトピックが含まれます:
特定のアプリケーション用に作成されたジョブ定義を表示できます。ジョブ定義の表には、ジョブ定義名、ジョブ定義の保存先の完全パス、ジョブ・タイプなど、アプリケーションに関連するジョブの詳細が表示されます。
ジョブ定義を定義するには:
ナビゲーション・ペインで、「スケジューリング・サービス」フォルダを展開し、Oracle Enterprise Schedulerアプリケーションを選択します。
「スケジューリング・サービス」メニューから、「ジョブ・メタデータ」→「ジョブ定義」を選択します。
「ジョブ定義」ページが表示されます。
「アプリケーション」ドロップダウン・リストで、表示するジョブ定義のアプリケーション名を選択します。
「名前」および「パッケージ」フィールドに、検索する値を入力します。
「実行」をクリックして、検索します。
アプリケーションのジョブ定義が、アプリケーションのドロップダウン・リストの下の表に表示されます。
列名 | 説明 |
---|---|
名前 |
この列にはジョブ定義の名前が表示されます。 |
パッケージ |
この列にはジョブ定義に関連付けられているJavaパッケージの名前が表示されます。 |
説明 |
この列にはジョブ定義の説明が表示されます。 |
特定のジョブ定義の詳細を表示するには、該当するジョブ定義の名前をクリックします。
ジョブ定義を作成または編集することができます。作成したジョブ定義を使用して、特定のアプリケーションに対するジョブ・リクエストを作成できます。ジョブ定義には、実行するジョブのディレクトリ・パス、ジョブ定義を関連付けるアプリケーションの名前、ジョブ定義に使用するジョブ・タイプが含まれています。
ジョブ定義に次のような追加プロパティを定義できます。
パラメータ。編集可能または読取り専用のパラメータを構成し、ジョブ・リクエストに送信できます。
ユーザー・プロパティ。ブール値、数値、文字列など、エンド・ユーザーが実行時に入力するプロパティを構成できます。
この項には次のトピックが含まれます:
ジョブ定義を作成または編集するには:
ナビゲーション・ペインで、「スケジューリング・サービス」フォルダを展開し、Oracle Enterprise Schedulerアプリケーションを選択します。
「スケジューリング・サービス」メニューから、「ジョブ・メタデータ」→「ジョブ定義」を選択します。
「ジョブ定義」ページが表示されます。
「アプリケーション」ドロップダウン・リストで、ジョブ定義を作成するアプリケーション名を選択します。
「作成」をクリックして新規のジョブ定義を作成するか、または「編集」をクリックして既存のジョブ定義を変更します。
ジョブ定義で、次のプロパティを構成します。
名前(必須): この定義を一意に識別する名前を入力します。この値には空白を含めることはできません。
表示名: この定義のユーザーに表示される値を入力します。この値には空白を含めることができます。ユーザー・インタフェースでこの定義を表示または検索するユーザーにとって覚えやすい名前にしてください。
このプロパティは、異なるロケールに対応するために国際化をサポートしています。
パッケージ: 実行するジョブのパッケージを入力します。
説明: ジョブの説明を入力します。
このプロパティは、異なるロケールに対応するために国際化をサポートしています。
ジョブ・タイプ(必須): ドロップダウン・リストから、このジョブ定義で使用するジョブ・タイプを選択します。「上書き」チェック・ボックスを選択して次のようにします
選択したジョブ・タイプに応じて、次のいずれかのフィールドが「ジョブ・タイプ」の下に表示されます。この定義のジョブ・タイプで値が読取り専用に指定されている場合、フィールドの値は編集できません。
クラス名(JavaJobTypeの場合)
ジョブ定義のジョブ・タイプに関連付けるクラス名。フィールドを編集できる場合は、「上書き」を選択してクラス・パスと名前を入力するか、または「参照」をクリックしてJavaクラスのパス名を指定します。
プロシージャ名(PlsqlJobTypeの場合)
このジョブ定義のジョブ・タイプに関連付けるPL/SQLプロパティのプロシージャ名。このフィールドを編集できる場合は、「上書き」を選択し、このジョブ定義で使用するプロシージャ名を入力します。「参照」ボタンをクリックして、すでに定義されているデータベース接続を使用してストアド・プロシージャを参照することもできます。
コマンドライン(ProcessJobTypeの場合)
ジョブ・タイプに関連付けるコマンドの文字列。このフィールドを編集できる場合は、「上書き」を選択し、このジョブ定義で使用するコマンドを入力します。
オプションで、パラメータ、システム・プロパティおよびアクセス制御を構成します。詳細は、第5.2.1.2.1項、第5.2.1.2.2項および第5.2.1.2.3項を参照してください。
「OK」をクリックします。
ジョブ・リクエストにデータを渡すにはパラメータを使用します。ジョブ送信のユーザー・インタフェースでは、テキスト・ボックス、日付ピッカー、選択リスト、値のリストなど、様々な表示コントロールを使用して、パラメータを渡すことができます。
ジョブ定義のパラメータを構成するには:
「ジョブ定義の作成」ページで、「パラメータ」セクションを展開します。
「追加」アイコンをクリックします。
「パラメータの追加」ダイアログ・ボックスが表示されます。
「パラメータの追加」ダイアログで、次の情報を入力します。
タイプ: ドロップダウン・リストから、パラメータのデータ・タイプ(String、Long、Integer、DateTime、Number、Boolean)を選択します。必須です。
名前: パラメータの名前を入力します。
読取り専用: このパラメータをユーザーに対して読取り専用にするには、このチェック・ボックスを選択します。
初期値: ユーザーによって値が変更される前のこのパラメータの値を入力します。
「OK」をクリックします。
システム・プロパティは、システムが認識できるパラメータで、システムによって使用されます。特定のシステム・プロパティをメタデータで使用することを指定できます。
ジョブ定義のシステム・プロパティを構成するには:
「ジョブ定義の作成」ページで、「システム・プロパティ」セクションを展開します。
「追加」アイコンをクリックします。
「システム・プロパティの追加」ダイアログ・ボックスが表示されます。
「名前」ドロップダウン・リストから、指定するシステム・プロパティを選択します。表5-1に、指定できるシステム・プロパティを示します。
表5-1 システム・プロパティ
システム・プロパティ | 説明 |
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プロセス・ジョブ・タイプ用です。UNIXのコマンドライン・コマンドを表す文字列を指定します。 SYS_cmdLineプロパティが定義されている場合、このプロパティは無視されます。 |
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プロセス・ジョブ・タイプ用です。Windowsのコマンドライン・コマンドを表す文字列を指定します。 SYS_cmdLineプロパティが定義されている場合、このプロパティは無視されます。 |
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プロセス・ジョブ用です。プロセス実行可能ファイルがあるUNIX上のディレクトリを指定します。 |
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プロセス・ジョブ用です。プロセス実行可能ファイルがあるWindows上のディレクトリを指定します。 |
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プロセス・ジョブ用です。プロセス実行可能ファイルの名前を指定します。 |
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Unix上のSYS_EXT_executableNameの接尾辞を指定します。デフォルトは".sh"です。 |
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Windows上のSYS_EXT_executableNameの接尾辞を指定します。デフォルトは".cmd"です。 |
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プロセス・ジョブおよびJavaジョブ・タイプ用です。実行ステージの開始時に、以前にインポートされた出力ファイルを、リクエストの出力ディレクトリに自動的にエクスポートするようOracle Enterprise Schedulerに要求するための値を指定します。このプロパティを使用する場合は、リクエストのSYS_EXT_supportOutputFilesプロパティが"output"、SYS_EXT_executeAutoExportプロパティが"true"に設定されていることが前提です。 RequestFileDirectoryがローカル・ディレクトリにあり、実行ステージで、プリプロセッサの試行または前の実行試行中に作成された出力ファイルにアクセスする必要がある場合(再試行時)に便利です。 |
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現在のジョブがFusion Applications CPジョブ・タイプであることを示すには、これを"true"に設定します。 |
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プロセス・ジョブ用です。引数を指定します。 |
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JavaおよびPL/SQLリクエストのログ出力のログ・レベルを指定します。デフォルトは"INFO"です。 |
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プロセス・ジョブ・タイプ用です。このプロパティは、ジョブが正常に開始した後にOracle Enterprise Schedulerで実際のコマンドラインを保存する場所を提供します(置換が実行されます)。このプロパティは診断用にのみ使用されます。Oracle Enterprise Schedulerでのみ使用され、その他の値がこのサービスによって上書きされることがあります。 |
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ジョブがファイル・システムにファイルを作成するかどうかを示す文字列を指定します。サポートされている値は次のとおりです。
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Oracle Enterprise Schedulerでコンテンツ・ストア内のリクエスト・ログと出力ファイルを別のリポジトリ(UCM)にアップロードする場合は、これを"copy"に設定します。リクエスト・ログおよび出力コンテンツはコンテンツ・ストアに残りますが、ログ/出力がUCMにあることが必要なユーザー・インタフェースやツールでも使用できるようになります。 |
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Fusion Applicationsスタイルのファイルから環境プロパティを取得するには、これを"true"に設定します。デフォルトは「false」です。 |
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Oracle Enterprise Schedulerで、ApplSessionなどの拡張機能が使用可能なときに、リクエストの各ステージでその機能を設定する場合は、これを"true"に設定します。 |
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ファイル・システムにファイルを作成するプロセス・ジョブ・タイプおよびJavaジョブ・タイプ用です。Oracle Enterprise Schedulerに、ess-config.xmlファイルで構成されたRequestFileDirectoryおよびRequestFileDirectorySharedをリクエストに保存することを要求します。これらの値は、SYS_userFileDirおよびSYS_EXT_userFileDirSharedプロパティとしてそれぞれ保存されます。Oracle Enterprise Schedulerはこれらのプロパティを使用し、SYS_EXT_supportOutputFilesに応じてリクエストの作業ディレクトリと出力ディレクトリを作成します。 Oracle Enterprise Schedulerでのみ使用され、その他の値がこのサービスによって上書きされることがあります。 |
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同じジョブ定義の複数のリクエストの保留を許可するかどうかを指定します。このプロパティはジョブ・セット・ステップには影響しません。TrueまたはFalse。 |
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リクエスト処理に使用するJ2EEアプリケーションの論理名を指定します。このプロパティは、リクエスト送信時にOracle Enterprise Schedulerによって自動的に設定されます。 |
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実行ビジネス・エラーを表す、プロセス・ジョブ・リクエストのプロセス終了コードを指定します。このプロパティが指定されていない場合、システムは、プロセス終了コード4を実行ビジネス・エラーと見なして処理します。 このプロパティはプロセス・ジョブ・タイプのオプションのプロパティです。その他のジョブ・タイプでは使用されません。 ビジネス・エラーの詳細は、第4.2.2.2項を参照してください。 |
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Javaジョブ・リクエストに使用するJava実行可能ファイルを指定します。これは、 |
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プロセス・ジョブ・リクエストに使用する外部プログラムを起動するときに使用するコマンドラインを指定します。 このプロパティはプロセス・ジョブ・タイプの必須プロパティです。その他のジョブ・タイプでは使用されません。 |
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リクエストを処理するときに有効なアプリケーションとなるJ2EEアプリケーションの論理名を指定します。 |
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プロセス・ジョブ・リクエストの生成プロセスに設定する環境変数を指定します。このプロパティ値は、設定する環境変数を示す名前と値のペア(name=value)を、カンマで区切ったリストである必要があります。 このプロパティはプロセス・ジョブ・タイプのオプションのプロパティです。その他のジョブ・タイプでは使用されません。 |
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実行時間が過去である繰返しリクエストのインスタンスを生成するかどうかを指定します。インスタンスは、リクエスト開始時間の前およびリクエスト終了時間の後には生成されません。過去のインスタンスが生成されるようにするには、このプロパティをTRUEに設定し、リクエスト開始時間をインスタンス生成を開始する最初の時間として指定する必要があります。リクエスト開始時間がnullである場合、現在の時間にデフォルト設定されます。 このプロパティの値は次のとおりです。
このプロパティが指定されていない場合、 |
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内部使用専用。 |
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非同期Javaジョブの外部部分の識別子を指定します。たとえば、非同期Javaジョブでは通常リモート・プロセスを起動してから、Oracle Enterprise Schedulerに制御を戻します。このプロパティはリモート・プロセスの識別に使用されます。このプロパティは、識別子の判明時に非同期Javaジョブのジョブ実装によって設定されます。Oracle Enterprise Schedulerによっては設定されません。 |
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このリクエストがバインドされるOracle Enterprise Scheduler分離グループの名前を指定します。このプロパティは、リクエスト送信時にOracle Enterprise Schedulerによって自動的に設定されます。 |
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ジョブ・リクエストへの入力を指定します。シリアル・ジョブ・セットへの入力は、最初のステップのみへの入力として転送されます。パラレル・ジョブ・セットへの入力は、すべてのパラレル・ステップへの入力として転送されます。 Oracle Enterprise Schedulerによって、このプロパティの値に指定される形式はありません。 |
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ジョブ・リクエストの処理中に入力ファイルに使用する作業ディレクトリを指定します。Oracle Enterprise Schedulerはジョブ・リクエストの処理中にこのプロパティの値を設定します。 |
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リクエストに関連付けるイベント・リスナー・クラスを指定します。これは、 |
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ジョブに適用する言語コードを指定します。 |
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ロギング作業ディレクトリを指定します。Oracle Enterprise Schedulerでのみ使用され、その他の値がこのサービスによって上書きされることがあります。 |
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リクエストからの出力を指定します。 シリアル・ジョブ・セットの出力は、最後のステップの |
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ジョブ・リクエストの処理中に出力ファイルに使用する作業ディレクトリを指定します。Oracle Enterprise Schedulerはジョブ・リクエストの処理中にこのプロパティの値を設定します。Oracle Enterprise Schedulerでのみ使用され、その他の値がこのサービスによって上書きされることがあります。 |
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後処理コールアウト・ハンドラ・クラスを指定します。これは、 |
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前処理コールアウト・ハンドラ・クラスを指定します。これは、 |
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リクエスト処理の優先度を指定します。優先度は[0...9]で指定し、最も低い優先度が0、最も高い優先度が9です。 デフォルト: このプロパティが指定されていない場合、システムのデフォルト値は4です。 |
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SQLジョブ・リクエストでコールされるPL/SQLストアド・プロシージャの名前を指定します。ストアド・プロシージャは、schema.nameの形式で指定する必要があります。 このプロパティはSQLジョブ・タイプの必須プロパティです。その他のジョブ・タイプでは使用されません。 |
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リクエストを送信したアプリケーション内の製品を指定します。 |
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プロセス・ジョブ・リクエストで標準出力およびエラー・ストリームがリダイレクトされるファイルを指定します。リクエストの実行時に標準出力およびエラー・ストリームのリダイレクト先となるログ・ファイルの完全パスを示します。 Oracle Enterprise Schedulerでのみ使用され、その他の値がこのサービスによって上書きされることがあります。 |
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コールアウト・ハンドラの処理遅延時間を指定します。コールバック・ハンドラによって遅延がリクエストされたときに、リクエスト処理を遅延させる時間を分単位で示します。 デフォルト: このプロパティが指定されていない場合、使用されるシステムのデフォルトは5です。整数型。 |
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ジョブ・リクエストをタイムアウトさせることを指定します。 |
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リクエストのアプリケーション固有ラベルを指定します。アプリケーションまたはシステム管理者によって定義されるラベルで、管理者が特定の用途に応じてジョブ・リクエストをグループ化できるようにします。 |
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リクエストを処理するリクエスト・プロセッサ・ノードを指定します。ジョブ・リクエストとプロセッサの親和性を指定できます。このプロパティが指定されていない場合、使用可能な任意のリクエスト・プロセッサ・ノードでリクエストを実行できます。通常、このプロパティは指定しません。 このプロパティをリクエストに指定した場合、リクエスト・プロセッサの作業割当て |
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リクエストの有効期限を指定します。スケジュールされている実行時間を過ぎてからリクエストが失効するまでの時間を、分単位で示します。値ゼロ(0)の有効期限はリクエストが失効しないことを意味します。このプロパティが指定されていない場合、システムのデフォルト値は0です。 リクエストの有効期限は実行待機中のリクエストにのみ適用されます。指定された有効期限よりも待機時間が長いリクエストは実行されません。リクエストの実行が開始された後は、リクエストの有効期限は適用されません。 |
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失敗したリクエストの再試行上限を指定します。リクエストの実行に失敗した場合、リクエストが成功するまでこのプロパティで指定された回数までリクエストが再試行されます。再試行上限にゼロ(0)を指定した場合、失敗したリクエストは再試行されません。 このプロパティが指定されていない場合、使用されるシステムのデフォルトは0です。 |
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このプロパティは、スケジュール済ジョブを完了するためアクセス権限の昇格を許可します。 通常、リクエストは送信ユーザーとして実行されます。リクエストに関連付けられているジョブのメタデータにこのプロパティが設定されている場合、リクエストはこのプロパティで特定されたユーザーとして実行されます。このプロパティはメタデータでのみ指定できます。送信パラメータでは指定できません。 |
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ジョブ・セット・ステップの結果の状態が、親のジョブ・セットの最終的な状態に影響するかどうかを指定します。ジョブ・セットの状態を決定するときに、ジョブ・セット・ステップの状態が考慮されるようにするには、 |
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SQLジョブ・リクエストの実行に使用されるOracle Enterprise Schedulerジョブに割り当てる、Oracle Enterprise Schedulerジョブ・クラスを指定します。ジョブ・リクエストに使用されるジョブが特定のOracle Databaseリソース・コンシューマ・グループに関連付けられている、またはデータベース・サービスへの親和性があるという場合は、このプロパティは指定する必要がありません。 このプロパティが指定されていない場合、SQLリクエストを実行するジョブにデフォルトのOracle Enterprise Schedulerジョブ・クラスが使用されます。そのジョブ・クラスはデフォルトのリソース・コンシューマ・グループに関連付けられます。これはデフォルト・サービスに属し、サービス・アフィニティがなく、Oracle RAC環境内で、クラスタ内のデータベース・インスタンスのいずれかがジョブを実行します。Oracle Enterprise Scheduler SQLジョブ・リクエストがそのデフォルト・ジョブ・クラスを使用するのに、追加の権限は要求されません。 このプロパティはSQLジョブ・タイプのオプションのプロパティです。その他のジョブ・タイプでは使用されません。 |
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送信された(絶対的な親)リクエストのJ2EEアプリケーションの論理名を指定します。このプロパティは、リクエスト送信時にOracle Enterprise Schedulerによって自動的に設定されます。 |
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このプロパティは非推奨です。 |
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実行の成功を表す、プロセス・ジョブ・リクエストのプロセス終了コードを指定します。このプロパティが指定されていない場合、システムは、プロセス終了コード0を実行の成功と見なして処理します。 このプロパティはプロセス・ジョブ・タイプのオプションのプロパティです。その他のジョブ・タイプでは使用されません。 |
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入力ファイルや出力ファイルなどリクエストの実行可能ファイルで使用されるファイルが保存される、ファイル・システム上のベース・ディレクトリを指定します。 Oracle Enterprise Schedulerでは、リクエストによりファイルを保存できるファイル・ディレクトリを指定する構成パラメータがサポートされます。構成パラメータが現在設定されていて、 Oracle Enterprise Schedulerでのみ使用され、その他の値がこのサービスによって上書きされることがあります。このプロパティが削除された場合、その値はデフォルトであるシステム定義値<server log path>/ess_request/に設定され、SYS_EXT_userFileDirSharedプロパティの値はfalseであると想定されます。 |
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リクエストの実行に使用するユーザーの名前を指定します。 |
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実行の警告を表す、プロセス・ジョブ・リクエストのプロセス終了コードを指定します。このプロパティが指定されていない場合、システムは、プロセス終了コード3を実行の警告と見なして処理します。 このプロパティはプロセス・ジョブ・タイプのオプションのプロパティです。その他のジョブ・タイプでは使用されません。 |
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プロセス・ジョブ・リクエストのプロセス用の作業ディレクトリを指定します。 Oracle Enterprise Schedulerでのみ使用され、その他の値がこのサービスによって上書きされることがあります。 |
「初期値」テキスト・フィールドに、システム・プロパティに割り当てる値を入力します。
このプロパティをユーザーに対して読取り専用にするには、「読取り専用」チェック・ボックスを選択します。
「OK」をクリックします。
ユーザー・グループに許可するこのメタデータに対するアクセス・レベルを指定できます。ここに表示されるロールは、アプリケーションで使用されているjazn.xmlファイルで定義されています。
「ジョブ定義の作成」ページで、「アクセス制御」セクションを展開します。
「追加」アイコンをクリックします。
「アクセス制御の追加」ダイアログ・ボックスが表示されます。
「ロール」ドロップダウン・リストから、ジョブ・セットに適用するロールの名前を選択します。このロールでグループ化されているユーザーに、ここで指定したアクセス・レベルが付与されます。
ロール・メンバーに許可するアクションを選択します:「読取り」、「実行」、「更新」、「削除」
ジョブ定義を削除することができます。
ジョブ定義を削除するには:
第5.2.1.1項の説明のとおり、対象のジョブ定義を検索します。
「結果」表で、削除するジョブ定義を選択し、「削除」アイコンをクリックします。
ジョブ・セットを表示、作成、編集、削除および検索できます。ジョブ・セットとは、ジョブ・リクエストを1つのユニットとして実行できるようにグループ化したジョブ・リクエストの集合です。ジョブ・セットをネスト構造にして、ジョブ・リクエストのコレクションまたは1つ以上の子ジョブ・セットを格納できます。ジョブ・セットに格納された各ジョブ・リクエストまたはジョブ・セットを、ジョブ・セット・ステップと呼びます。
ジョブ・セットはFusion Middleware Controlの「ジョブ・セット」ページで管理します。
図5-1に「ジョブ・セット」ページの「結果」表を示します。「結果」表には、ジョブ・セットが、名前、パッケージ、実行モード、説明などの属性とともに表示されます。
この項には次のトピックが含まれます:
特定のアプリケーション用に作成されたジョブ・セットを表示できます。
ジョブ・セットを表示するには:
ナビゲーション・ペインで、「スケジューリング・サービス」フォルダを展開し、Oracle Enterprise Schedulerアプリケーションを選択します。
「スケジューリング・サービス」メニューから、「ジョブ・メタデータ」→「ジョブ・セット」を選択します。
「ジョブ・セット」ページが表示されます。
「アプリケーション」ドロップダウン・リストで、表示するジョブ・セットのアプリケーション名を選択します。
検索するジョブ・セットの名前とパッケージ名を入力し、「実行」をクリックします。
選択したアプリケーションのジョブ・セットが、ページの「フィルタ基準」セクションの下の「結果」表に表示されます。
列名 | 説明 |
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名前 |
この列にはジョブ・セットの名前が表示されます。 |
パッケージ |
この列にはジョブ・セットに関連付けられているJavaパッケージの名前が表示されます。 |
実行モード |
この列にはジョブ・セットの実行モード(「シリアル」または「パラレル」)が表示されます。 |
説明 |
この列にはジョブ・セットの説明が表示されます。 |
特定のジョブ・セットの詳細を表示するには、目的のジョブ・セットの名前をクリックします。
ジョブ・セットはシリアルまたはパラレルのいずれかとして定義します。実行時、Oracle Enterprise Schedulerではパラレル・ジョブ・セット・ステップを並行して実行します。一方、シリアルのジョブ・セット・ステップは、1つずつ指定された順序で実行されます。シリアルのジョブ・セットの場合、前のステップの実行ステータスに基づく、ステップ間の条件分岐がサポートされます。
ジョブ・セット内の各ステップには、ステップの完了時にステップの状態に基づいて実行するアクションを構成できます。特定のジョブ・リクエストを完了するためのアクセス権限の昇格や、エラーが発生した場合に許可するジョブの再試行回数の指定など、ジョブ・セットにはパラメータとシステム・プロパティも構成できます。
ジョブ・セットを作成または編集するには:
ナビゲーション・ペインで、「スケジューリング・サービス」フォルダを展開し、Oracle Enterprise Schedulerアプリケーションを選択します。
「スケジューリング・サービス」メニューから、「ジョブ・メタデータ」→「ジョブ・セット」を選択します。
「ジョブ・セット」ページが表示されます。
「アプリケーション」ドロップダウン・リストで、ジョブ・セットを作成または編集するアプリケーション名を選択します。
「作成」をクリックして新規のジョブ・セットを定義するか、または「編集」をクリックして既存のジョブ・セットを変更します。
「名前」フィールドに、ジョブ・セットの名前を入力します。オプションで、「説明」テキスト・フィールドに説明を入力し、「パッケージ」テキスト・フィールドに関連するジョブ・セットJavaパッケージの名前を入力します。
「ジョブ・セット・ステップ」セクションで、「シリアル」または「パラレル」を選択し、シリアルまたはパラレルのジョブ・セットを作成します。
「追加」アイコンをクリックして、必要なステップを追加します。各ステップを定義します。
「ステップ」タブの「ステップID」フィールドで、ステップに適したIDを入力します。
「ジョブ」フィールドで検索ボタンをクリックします。表示されたウィンドウで、このステップに使用するジョブまたはジョブ・セットを選択し、「OK」をクリックします。
「有効なアプリケーション」リージョンで、「メイン・ダイアグラムへの挿入」または「使用可能なステップのリストへの追加」を選択します。使用可能なステップのリストにステップを追加することを選択した場合は、表示されたドロップダウン・リストを使用して、ジョブの結果(「成功時」、「エラー発生時」および「警告時」)に対するアクションを選択します。
「パラメータ」タブで、「追加」アイコンをクリックして必要なパラメータを定義し、表示されたフィールドに初期値を入力します。パラメータの定義の詳細は、第5.2.1.2.1項を参照してください。
「システム・プロパティ」タブで、「追加」アイコンをクリックしてシステム・プロパティを選択し、表示されたフィールドに初期値を入力します。システム・プロパティの選択の詳細は、第5.2.1.2.2項を参照してください。
「OK」をクリックします。
シリアル・ステップとして構成する場合は、ステップがジョブ・セット・フロー・ダイアグラムに表示されます。エラーおよび警告状態になったときに実行するアクションをそれぞれ構成します。エラーおよび警告アイコンのドロップダウン・リストから、「停止」を選択するか、エラーまたは警告の状態になったときに実行するジョブ定義の名前を選択します。
引き続き、必要に応じてジョブ・セットのステップを定義します。
必要な場合、ジョブ・セットのパラメータおよびシステム・プロパティを、「ジョブ・セット」ウィンドウの下の方にあるセクションで定義します。
ジョブ・セットのアクセス制御を構成します。アクセス制御の定義の詳細は、第5.2.1.2.3項を参照してください。
「ジョブ・セットの作成」ページで、「OK」をクリックしてジョブ・セットを保存します。
ジョブ・セットを削除できます。
ジョブ・セットを削除するには:
第5.2.2.1項の説明のとおり、対象のジョブ・セットを検索します。
「結果」表で、削除するジョブ・セットを選択し「削除」アイコンをクリックします。
Oracle Enterprise Schedulerの非互換性では、同時実行できないジョブ定義を指定します。
グローバル非互換性、またはドメイン固有のプロパティベースの非互換性を定義します。
この項には次のトピックが含まれます:
「非互換性」ページには、非互換性の名前、関連付けられているJavaパッケージおよび非互換性の説明が表示されます。
ジョブの非互換性を表示するには:
ナビゲーション・ペインで、「スケジューリング・サービス」フォルダを展開し、Oracle Enterprise Schedulerアプリケーションを選択します。
「スケジューリング・サービス」メニューから、「ジョブ・メタデータ」→「非互換性」を選択します。
「非互換性」ページが表示されます。
「アプリケーション」ドロップダウン・リストで、非互換性を表示するアプリケーションの名前を選択します。
検索する非互換性の名前とパッケージ名を入力し、「実行」をクリックします。
そのアプリケーションの非互換性が、アプリケーションのドロップダウン・リストの下の表に表示されます。
列名 | 説明 |
---|---|
名前 |
この列には非互換性の名前が表示されます。 |
パッケージ |
この列には非互換性に関連付けられているJavaパッケージの名前が表示されます。 |
非互換性タイプ |
この列には非互換性のタイプ(グローバルまたはドメイン固有)が表示されます。 |
説明 |
この列には非互換性の説明が表示されます。 |
特定の非互換性の詳細を表示するには、非互換性の名前をクリックします。
非互換性は、非互換として構成する2つ以上のジョブ定義と、非互換を形成するリソース(オプション)で構成されます。グローバルの非互換性にリソースは指定しません。
ドメインの非互換性では、リソースは非互換性を形成するプロパティ名によって表現されます。プロパティ名はジョブ定義によって異なることがあります。たとえば、2つのジョブ定義JobAとJobBが非互換として設定された場合に、非互換として識別されるプロパティの名前がJobAとJobBで違う場合があります。
ドメインの非互換性とグローバルの非互換性の違いについて、詳しく説明します。
ドメイン固有: ドメインの非互換性では、非互換のジョブまたはジョブ・セットで、同じプロパティ値を持つものは、同時に実行されません。
2つ以上のジョブ定義をリソースの範囲内で非互換であるとして追加します。リソースはシステム・プロパティ名またはパラメータ名で特定されます。各エンティティに同じプロパティ名を使用することも、別のプロパティ名を使用することもできます。プロパティベースの非互換性では、ジョブ定義またはジョブ・セットと、各エンティティのプロパティ名を指定する必要があります。
グローバル: グローバルの非互換性では、非互換のジョブまたはジョブ・セットは同時に実行されません。
2つ以上のジョブ定義は一緒に実行できません。グローバルの非互換性は、プロパティに関係なく非互換のエンティティを同時に実行しないようにする場合に使用します。グローバルの非互換性では、各エンティティにジョブ定義またはジョブ・セットのみを指定します。
非互換性の定義には、次が含まれます。
パッケージおよび範囲: 非互換性に使用するJavaパッケージを選択し、非互換性の範囲を設定します(グローバルまたはドメインのみ)。
ジョブ: 非互換のジョブを選択します。
パラメータおよびプロパティ: 必要に応じてパラメータとプロパティを定義します。
アクセス制御: 必要に応じてアクセス制御を定義します。
非互換性を作成または編集するには:
ナビゲーション・ペインで、「スケジューリング・サービス」フォルダを展開し、Oracle Enterprise Schedulerアプリケーションを選択します。
「スケジューリング・サービス」メニューから、「ジョブ・メタデータ」→「非互換性」を選択します。
「非互換性」ページが表示されます。
「アプリケーション」ドロップダウン・リストで、非互換性を作成または編集するアプリケーションの名前を選択します。
「作成」をクリックして新規の非互換性を定義するか、「編集」をクリックして既存の非互換性を編集します。
「非互換性の作成」ページが表示されます。
次の情報を入力します。
名前: 非互換性の名前を入力します。
パッケージ: 関連する非互換性Javaパッケージの名前を入力します。
説明: オプションで、非互換性の説明テキストを追加します。
タイプ: 「グローバル」または「ドメイン」を選択して非互換性の範囲を構成します。
「エンティティ」セクションで、「追加」アイコンをクリックして非互換性にジョブを追加します。
「エンティティの追加」ダイアログ・ボックスが表示されます。
1つ以上のジョブを選択し、「OK」をクリックします。
ドメイン非互換性の場合、「エンティティ」表内から各エンティティを選択して「編集」アイコンをクリックし、リスト内のエンティティ間で非互換とするプロパティ値を選択します。
リスト内のエンティティを自己非互換(同じエンティティの別のインスタンスで同時に実行できない)に設定する場合は、エンティティを編集して「自己非互換」チェック・ボックスを選択します。
第5.2.1.2.3項の説明のとおり、非互換性のアクセス制御を構成します。
「OK」をクリックして、非互換性を保存します。
非互換性を削除すると、非互換だったジョブ・リクエストまたはジョブ・セットが再び互換性を持つようになります。
非互換性を削除するには:
第5.2.3.1項の説明のとおり、対象の非互換性を検索します。
「結果」表で、削除する非互換性を選択し「削除」アイコンをクリックします。
作業割当てでは、ジョブを実行する場所と日時についての制約や、ジョブの実行に使用できるリソース量を定義できます。このプロセスには、作業割当ての作成と、作業割当てとリクエスト・プロセッサのバインディングが含まれます。
作業割当ては、特殊化ルールと1つ以上の稼働シフトで構成されます。特殊化ルールは、ジョブの処理に関する制約を定義します。稼働シフトは、ジョブを実行できる時間枠とその期間に使用できるリソースを定義します。稼働シフトで定義されるリソースには、リクエスト・プロセッサのローカル・リソースであるスレッドと、グローバル・リソースである非同期ワーカーがあります。非同期ワーカーの数を指定し、データベース・ジョブなどの共有グローバル・リソースの使用を制限できます。
バインディングにより作業割当てがサーバー上のリクエスト・プロセッサに関連付けられ、ジョブの実行可能場所が決まります。排他的バインディング・モードがサポートされているため、ジョブの実行日時の決定だけでなく、ジョブが他の場所で実行されないようにすることもできます。
デフォルトで、作業割当てはバインドされていません。バインドされているまたはアクティブな作業割当てがない場合、実質的デフォルトの作業割当てが開始され、使用可能なすべてのリソースを使用してすべてのジョブが処理されます。このデフォルトの作業割当ては、プロセッサに対して構成されているスレッド数に制限されていますが、非同期ワーカー数に対するデフォルトの制限はありません。非同期ワーカー数を制限するには、1つ以上の作業割当てを作成してバインドする必要があります。
この項には次のトピックが含まれます:
作業割当てでは、ジョブ・リクエストの処理について次のような制御が可能です。
実行時に作業割当てをリクエスト・プロセッサに結び付け、特定のタイプのジョブ・リクエストを実行できる期間を制限できます。
実行時にリクエスト・プロセッサを制御し、作業割当てですべてのジョブ・リクエストの処理に使用できるリソースを制限できます。
アクティブな作業割当ての決定
バインドされた作業割当ては、有効化されていて、アクティブな稼働シフトがあり、作業割当て定義に有効化フラグが設定されている場合にアクティブになります。稼働シフトがアクティブになるのは、割当てが0より大きく現在のスケジュールが含まれている(現在時間がスケジュールと期間で定義される時間枠内である)か、稼働シフトが常時の稼働シフトである場合です。バインドされた作業割当てがサーバーにない場合、デフォルトの作業割当てがアクティブになり、すべてのスレッドが使用され非同期ワーカーの制限は適用されません。
特定の作業割当てに対してアクティブにできる稼働シフトは一度に1つのみです。1つの作業割当てに対してアクティブな稼働シフトが複数ある場合、Oracle Enterprise Schedulerによって最も特定的な稼働シフトが実際のアクティブ稼働シフトとして選択されます。最も特定的な稼働シフトとは、最も早く終了する稼働シフト、または、同時に終了する2つの稼働シフトがある場合は、開始時間が最も遅い稼働シフトのことです。
作業割当てのスレッド割当ての決定
すべてのアクティブな作業割当ての割当てに要するスレッド総数が、構成されているスレッドの数を超えないかぎり、アクティブな稼働シフトに指定されているスレッド割当てがアクティブな作業割当てに割り当てられます。この場合、Oracle Enterprise Schedulerは、全作業割当てのスレッド割当て総数に占める稼働シフトの割当てスレッドの割合に基づいて、スレッド割当てを評価します。
たとえば、作業割当て1のスレッド割当てが70、作業割当て2のスレッド割当てが30で、構成されているプロセッサ・スレッドが20あるとします。要求される割当ての合計は100であるため、作業割当て1の重みは70パーセント、作業割当て2の割当ては30パーセントになります。Oracle Enterprise Schedulerは作業割当て1に14スレッド、作業割当て2に6スレッドを割り当てます。
デフォルトの作業割当てがアクティブの場合、作業割当てに割り当てられるスレッド数は、構成されているスレッド数と同じになります。
注意: アクティブな作業割当てには、少なくとも1つのスレッドが割り当てられます。 |
アクティブな作業割当ての処理
作業割当てとスレッド割当てが決定された後、Oracle Enterprise Schedulerによって各アクティブ作業割当てのスレッド・プールが開始されます。スレッドは、その作業割当てに特殊化されたジョブ・リクエストの処理を担当します。ただし、排他的作業割当てに特殊化されているジョブ・リクエストは除外されます。除外は、デフォルトの作業割当てを含むすべての作業割当てに対して有効です。排他的作業割当てがグループ内のいずれかのサーバーにバインドされた場合、排他的作業割当てに特殊化されているジョブ・リクエストを他の作業割当てが処理することはできません。
注意: 無効の作業割当てを含め、排他的モードでバインドされている作業割当てはすべて除外されます。排他的バインドは、バインド先のサーバーが使用できない状態である場合も適用されます。除外されないようにするには、排他的作業割当てのバインドを解除する必要があります。 |
この項には次のトピックが含まれます:
作業割当てには、リクエスト・プロセッサの制約を定義する2つの主要コンポーネントがあります。
特殊化ルール: リクエスト・プロセッサでのジョブ・リクエスト処理に対する制約を定義します。
稼働シフト: ジョブ・リクエストを処理する時間枠を指定します。つまり、リクエスト・プロセッサでジョブ・リクエストを処理できるスケジュールを指定します。
特殊化ルールや稼働シフトを含めたこれらの作業割当て制御の組合せにより、処理するジョブ・リクエストを選択し、リクエスト・プロセッサのリソースの割当て方法を決定できます。たとえば、日中シフトと夜間シフトという2つの稼働シフトを定義し、これらの期間に処理を割り当てるとします。日中シフトのピーク使用時期間にはより多くのリソースを割り当て、夜間シフトのリソース割当てには別の組合せを指定することが考えられます。
デフォルトでリクエスト・プロセッサに作業割当てはバインドされておらず、リクエスト・プロセッサは準備完了のジョブ・リクエストをすべて処理します。デフォルトの動作は、特殊化ルールのない、常時の稼働シフトを持つリクエスト・プロセッサを使用している場合と同じであり、構成されているスレッドはすべて使用され、非同期ジョブの数に制限はありません。
表5-2に、特殊化ルールに定義できるプロパティを示します。
表5-2 特殊化ルールに使用できる特殊化プロパティ
特殊化プロパティ | 説明 |
---|---|
アプリケーション |
ジョブ・リクエストに関連付けられたアプリケーションの名前を指定します。 |
製品 |
アプリケーション内の製品名を指定します。 |
送信者 |
ジョブ・リクエストを送信したユーザーを指定します。 |
ジョブ定義 |
特定のジョブ・リクエスト名を指定します。 |
リクエスト・カテゴリ |
システム管理者が定義したラベルを指定し、管理者が特定の用途のためにジョブ・リクエストをグループ化できるようにします。デリミタ文字で区切って複数のラベルを含めることができます。 |
ルールの条件は、AND
、OR
(両者ともバイナリ・タイプ)、CONTAINS
およびNOT
(単項)の演算子を使用して結合できます。
例5-1に、作業割当てで使用できるサンプルの特殊化ルールを示します。
例5-1 サンプルの特殊化ルール
application = 'EssDemoApp' AND (definition = 'JobDefinition://mypackage/Job_essdemo1' OR definition = 'JobDefinition://mypackage/LongRunningJob') requestCategory ='Priority' user = 'sam' (requestCategory ='LongRunning') AND NOT (definition = 'JobDefinition://mypackage/LongRunningJob')
ジョブ・リクエストが2つの異なる作業割当てに特殊化されている場合、ジョブ・リクエストはリソースの使用可能状況に応じて、いずれかの作業割当てによって処理されます。同様に、同じ作業割当てが2つの異なるサーバーに割り当てられている場合、ジョブ・リクエストはいずれか一方のサーバーによって処理されます。実際、前処理とジョブの実行が別のサーバーで行われるなど、同じリクエストの異なるステージが異なるサーバーで処理されることがあります。
requestCategoryの値には、カンマで区切って複数のラベル用語を指定できます。このようにして、ラベルの組合せに基づいた特殊化によって、タグの動作を模倣するラベルを指定できます。
たとえば、次のようなラベルを定義できます。
これらのラベルの場合、次の例のようなrequestCategory式を記述することが考えられます。
例5-3 複数のラベルを組み合せて使用するrequestCategory式
(requestCategory contains ',NODE1,') AND (requestCategory contains ',CRITICAL,') (requestCategory contains ',STANDARD,') OR (requestCategory contains ',IMPORTANT,') OR (requestCategory contains ',CRITICAL,')
カンマを使用して用語を区切る場合は、例5-2に示されているように、各ラベル用語の前後にカンマを付ける必要があります。requestCategory式では、例5-3に示されているように、カンマを付けた完全なラベルを指定する必要があります。そうすることで、指定した用語を含む別の用語が選択されることを回避できます。
作業割当てを作成または編集するには:
ナビゲーション・ペインで、「スケジューリング・サービス」フォルダを展開し、Oracle Enterprise Schedulerアプリケーションを選択します。
「スケジューリング・サービス」メニューから、「作業割当て」→「作業割当て」を選択します。
「作業割当て」ページが表示されます。
「作成」または「編集」ボタンをクリックして、作業割当てを作成または編集します。
「作業割当ての作成」ページが表示されます。
作業割当ての名前と説明を、それぞれ対応するテキスト・フィールドに入力します。
「有効」チェック・ボックスを選択し、作業割当てを有効化します。
「特殊化の作成」をクリックし、作業割当てを実行する条件を追加します。
「稼働シフト」セクションで、「追加」アイコンをクリックし、作業割当てに1つ以上の稼働シフトを追加します。
「OK」をクリックし、作業割当てを保存します。
作業割当てのリストから作業割当てを削除できます。作業割当てを削除する前に、その作業割当てがリクエスト・プロセッサにバインドされていないことを確認します。
作業割当てを削除するには:
ナビゲーション・ペインで、「スケジューリング・サービス」フォルダを展開し、Oracle Enterprise Schedulerアプリケーションを選択します。
「スケジューリング・サービス」メニューから、「作業割当て」→「作業割当て」を選択します。
「作業割当て」ページが表示されます。
削除する作業割当てを選択し、「削除」をクリックします。
稼働シフトは、リクエスト・プロセッサが動作するアクティブな時間を示すものです。つまり、稼働シフトでは、ジョブ・リクエストの処理でリソースまたはスレッドを使用できる一連の時間枠を定義します。作業割当てがリクエスト・プロセッサにバインドされるとき、その作業割当てに1つ以上の稼働シフトが関連付けられます。実行時にOracle Enterprise Schedulerは、その作業割当て内の稼働シフトのリソース割当てを判別します。
それぞれ異なる時間枠およびリソースの制限を持つ複数の稼働シフトを使用することで、様々なタイミングで異なる量のリソースを使用できます。たとえば、午前8時からの日中の稼働シフトを作成し、日中のスレッド割当てと非同期ジョブの制限を設定したり、午後6時からの夜間の稼働シフトを作成し、夜間のスレッド割当てと非同期ジョブの制限を設定したりすることが可能です。
稼働シフトが重なっている場合でも、Oracle Enterprise Schedulerは、現在の稼働シフトとして1つの稼働シフトを選択します。
特定の作業割当てに対して現在アクティブな稼働シフトは1つのみですが、すでにアクティブでない稼働シフトに対するアクティブなリクエストが存在する可能性があります。実行が開始された稼働シフトで定義済の動作時間枠を超えてリクエストが実行されると、このような状況が発生する場合があります。たとえば、日中の稼働シフトがアクティブなときにリクエストの実行が開始され、夜間の稼働シフトが開始されたときにそのリクエストがまだ実行されているような場合です。Oracle Enterprise Schedulerは、現在のアクティブな稼働シフトの制限を使用し、作業割当ての稼働シフト内に開始されたすべてのアクティブなリクエストの数を制御します。アクティブなリクエストの数が現在の制限を超えた場合、アクティブなリクエストの数がその制限を下回るまで、それ以上のリクエストは実行されません。
稼働シフトは次のリソースを定義します。
スレッド割当て
非同期JavaジョブおよびPL/SQLジョブの非同期ジョブ制限
スレッド割当てでは、リクエスト・プロセッサで使用できるスレッドの数を指定します。これらのスレッドは、同期ジョブの処理、非同期ジョブの開始と終了、ジョブ・リクエストの前後処理、イベントの更新など、ローカル・タスクの実行に使用されます。作業割当て内の稼働シフトがアクティブのとき、その作業割当ての各リクエスト・プロセッサは指定されたスレッド数を使用できます。たとえば、スレッド割当てが15の常時の稼働シフトが作業割当てに含まれているとします。その作業割当てが3つのリクエスト・プロセッサにバインドされている場合、各リクエスト・プロセッサが15スレッドを使用できるため、3サーバーの合計は45スレッドになります。
非同期ジョブ、PL/SQLジョブおよび非同期Javaジョブは、システム全体で共有する必要があるグローバル・リソースです。稼働シフトを使用して、作業割当てに対してアクティブにするPL/SQLジョブおよび非同期Javaジョブの数を制限できます。この制限はシステム内でその作業割当てを使用するすべてのリクエスト・プロセッサにわたって適用されます。たとえば、PL/SQLジョブ制限が10の常時の稼働シフトが作業割当てに含まれているとします。その作業割当てが3つのリクエスト・プロセッサにバインドされている場合、10個のPL/SQL非同期ワーカーが3つのリクエスト・プロセッサによって共有され、最大で10個のPL/SQLジョブがその作業割当てでアクティブになります。
稼働シフトのスレッド割当てと非同期ジョブ制限を決める際は、その稼働シフトを使用する作業割当てに特殊化されるジョブのタイプに注意してください。
この項には次のトピックが含まれます:
稼働シフトの作成には、次が含まれます。
スケジュール: スケジュールを稼働シフトに関連付けます。
期間: 稼働シフトの期間を入力します。
スレッド割当て: 稼働シフトに割り当てるスレッド数を指定します。
稼働シフトを作成または編集するには:
ナビゲーション・ペインで、「スケジューリング・サービス」フォルダを展開し、Oracle Enterprise Schedulerアプリケーションを選択します。
「スケジューリング・サービス」メニューから、「作業割当て」→「稼働シフト」を選択します。
「稼働シフト」ページが表示されます。
「作成」または「編集」ボタンをクリックして、稼働シフトを作成または編集します。
「稼働シフトの作成」ページが表示されます。
稼働シフトの次の情報を入力します。
名前: 稼働シフトの名前を入力します。
説明: 稼働シフトの説明を入力します。
「アクティブな期間」セクションで、稼働シフトのアクティブな期間として次のいずれかを選択します。
常時アクティブ: 稼働シフトを常に有効にする場合に選択します。このオプションを選択すると、「期間」テキスト・フィールドが削除されます。
既存のスケジュールの使用: 以前に作成したスケジュールを使用して稼働シフトを有効化する場合に選択します。「参照」ボタンをクリックして「スケジュールの選択」ウィンドウを表示し、「名前」および「パッケージ」フィールドを使用してスケジュールを検索します。
「期間」テキスト・フィールドに、稼働シフトの期間を分単位で入力します。
スケジュールの指定: 稼働シフトのスケジュールを作成する場合に選択します。表示されたテキスト・フィールドにスケジュールの名前と説明を入力します。
「タイムゾーン」ドロップダウン・リストで、スケジュールのタイムゾーンを選択します。
「開始」リージョンで、「即時」または「後で」を選択します。「後で」を選択した場合、カレンダ・アイコンを使用して日時を選択します。
「繰返し」リージョンで「繰返し」ドロップダウン・リストを使用して、稼働シフト・スケジュールの繰返し頻度を選択します(「繰返しなし」、「N分ごと」/「N時間ごと」/「N日ごと」/「N週ごと」、「特定の曜日」、「月の特定の日付」)。分、時間、日または週の数を入力します。または、スケジュールが実行される曜日または月の日付を選択します。
「終了日」リージョンで、「終了日指定なし」または「終了日指定」を選択します。「終了日指定」を選択した場合、カレンダ・アイコンを使用して「日付」テキスト・フィールドに終了日を設定します。
「期間」テキスト・フィールドに、稼働シフトの期間を分単位で入力します。
「拡張」リージョンを展開します。スレッド割当てと非同期ジョブ制限を指定します。
「スレッド割当て」フィールドに、稼働シフトがアクティブのときにプロセッサに割り当てるスレッド数を入力します。アクティブな稼働シフトのスレッド割当ての合計が、使用可能なスレッド数を超える場合、スレッドは比例配分でこの稼働シフトに割り当てられます。
「非同期ジョブ制限」リージョンに、作業割当てに対してアクティブにすることができる非同期JavaジョブおよびPL/SQLジョブの数を入力します。この制限は、この作業割当てがバインドされているすべてのプロセッサにわたって適用されます。
「OK」をクリックして、稼働シフトを保存します。
稼働シフトのリストから稼働シフトを削除できます。
稼働シフトを削除するには:
ナビゲーション・ペインで、「スケジューリング・サービス」フォルダを展開し、Oracle Enterprise Schedulerアプリケーションを選択します。
「スケジューリング・サービス」メニューから、「作業割当て」→「稼働シフト」を選択します。
「稼働シフト」ページが表示されます。
削除する稼働シフトを選択し、「削除」をクリックします。
スケジュールは、開始日と終了日のほか、作業割当て、パージ・ポリシーおよびジョブ・リクエストの頻度の構成に使用します。
この項には次のトピックが含まれます:
ジョブ・スケジュールでは、ジョブ・リクエスト、作業割当てまたはパージ・ポリシーのスケジュールと実行に関する事前定義の時間または再帰を指定します。スケジュールをジョブとは別に定義して、1つ以上のジョブに関連付けることができます。
スケジュールを作成または編集するには:
ナビゲーション・ペインで、「スケジューリング・サービス」フォルダを展開し、Oracle Enterprise Schedulerアプリケーションを選択します。
「スケジューリング・サービス」メニューから、「作業割当て」→「スケジュール」を選択します。
「スケジュール」ページが表示されます。
「作成」をクリックして新規のスケジュールを定義するか、「編集」をクリックして既存のスケジュールを変更します。
「スケジュールの作成」ページが表示されます。
次の情報を入力します。
名前: スケジュールの名前を入力します。
説明: オプションで、スケジュールの説明テキストを追加します。
頻度: ドロップダウンから、このスケジュールを使用する項目が実行される頻度を選択します。頻度オプションの詳細の指定方法は、各オプションによって異なります。詳細を指定するときに、カレンダ・アイコンをクリックしてタイムゾーンも指定できます。
「OK」をクリックして、スケジュールを保存します。
スケジュールのリストからスケジュールを削除できます。
スケジュールを削除するには:
ナビゲーション・ペインで、「スケジューリング・サービス」フォルダを展開し、Oracle Enterprise Schedulerアプリケーションを選択します。
「スケジューリング・サービス」メニューから、「作業割当て」→「スケジュール」を選択します。
「スケジュール」ページが表示されます。
削除するスケジュールを選択し、「削除」ボタンをクリックします。
ジョブ・メタデータの作業に対して割り当てるアクセス・レベルを管理できます。Fusion Middleware Controlを使用して、アプリケーションのリソースに対する権限を付与するポリシーを作成できます。
特定のアクションをリソースに関連付け、それらの権限(または権限/リソースの組合せ)を特定のユーザー、グループまたはロールに付与することで、権限を付与します。
権限を付与するときには、指定したリソースに対してユーザーが実行できるアクションを指定します。表5-3に使用できるアクションを示します。
表5-3 メタデータ・セキュリティのためのアクションの付与
アクション | 効果 |
---|---|
|
ジョブ・メタデータを読み取ります。 |
|
ジョブ・リクエストを送信します。 |
|
メタデータを追加します。 |
|
メタデータを変更します。 |
|
メタデータを削除します。 |
権限を関連付けるリソースは、アプリケーションが認識できるエンティティ(エンティティに含まれているパッケージなど)として表現されます。そのリストには、Oracle Enterprise Schedulerで定義された項目に加え、自分またはアプリケーション開発者が定義した項目が含まれています。表5-4に、特定のリソースに特定のアクションの権限を付与したときの効果を例示します。
表5-4 セキュリティのためのサンプル権限付与
リソース | アクション | 効果 |
---|---|---|
|
|
単一のメタデータ項目に対してリクエストを送信する権限を付与します。 |
|
|
mypackage/subpackageに新規のメタデータ項目を作成して実行する権限を付与します。 |
|
|
その場かぎりの送信権限を付与します。 |
|
|
制限なしの権限を付与します。 |
Enterprise Managerを使用して関数を作成できます。メタデータ権限を管理するには:
ナビゲーション・ペインで、「WebLogicドメイン」フォルダを展開し、ポリシーを作成するドメインを選択します。
「WebLogicドメイン」メニューから、「セキュリティ」→「アプリケーション・ポリシー」を選択します。
「アプリケーション・ポリシー」ページが表示されます。
「検索」セクションの「アプリケーション・ストライプ」ドロップダウンから、作業するアプリケーション・ストライプを選択します。
「作成」をクリックして、ユーザー、グループまたはアプリケーション・ロールへの権限の付与を開始します。
「アプリケーション権限の作成」ページが表示されます。
「アプリケーション権限の作成」ページの「権限受領者」セクションで、「追加」をクリックします。
「プリンシパルの追加」ウィンドウの「タイプ」ドロップダウンでプリンシパルのタイプを選択し、プリンシパル名または表示名を入力し、検索ボタンをクリックして追加するプリンシパルを検索します。
プリンシパルの検索の下で、使用するプリンシパルをクリックし、「OK」をクリックします。
「権限」セクションで「追加」をクリックします。
「検索」セクションで「権限」をクリックします。
「権限クラス」ドロップダウンから、「oracle.as.scheduler.security.MetadataPermission」を選択します。
「検索」ボタンをクリックします。
「検索結果」の下で、権限を割り当てるリソースを選択します。
「検索結果」表に、アプリケーションよって認識されるエンティティを表すリソースが表示されます。表5-4にいくつか例を示します。
「続行」をクリックします。
「権限の追加」ウィンドウの「権限アクション」フィールドで、カンマ区切りの権限アクションのリストを、付与する権限のリストになるように編集します。
表5-3に使用できるアクションを示します。
「OK」をクリックします。