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Oracle® Fusion Middleware Oracle Business Data Synchronization Server管理者ガイド
11g リリース1 (11.1.1.7.0)
B69393-02
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E BDSSのトラブルシューティング

この付録では、トラブルシューティングに関する問題を説明します。

この付録では、同期化の問題について説明します。

E.1 Exchange 2007コネクタによる最初の同期化の失敗

問題

Exchange 2007コネクタを使用した最初の同期化は、「<サーバー>から受け取った証明書チェーンが信頼されていないため、SSLハンドシェイクが失敗しました。」を示すエラーで失敗したが、後続の同期化には成功している。

解決方法

BDSSは、SHA256withRSAという名前の署名アルゴリズムを含む証明書を格納している証明書ストアが、Oracle WebLogic Serverで実行時にロードされた場合、同期化を終了します。JDK jdk1.6.0_13以降のバージョンでは、cacertsストアには、この署名アルゴリズムを含む2つの証明書があります。このエラーの発生を防ぐには、keytoolユーティリティを使用して、最初にttelesecglobalrootclass2cattelesecglobalrootclass3caの別名を含むこれらの証明書を削除し、次にOracle WebLogic Serverを再起動します。あるいは、このエラーを無視することもできます。


注意:

これらの指示に含まれるコマンドでは、デフォルトのストア(通常は<JDK>\jre\lib\securityにあります)およびデフォルトのパスワードchangeitが想定されています。


keytoolユーティリティを使用して証明書を削除する手順は、次のとおりです。

  1. 次のコマンドを使用して、cacertsストアの証明書をリストします。署名アルゴリズム名: SHA256withRSAが含まれたエントリの別名にはすべて注意してください。

    keytool -list - v -keystore cacerts -storepass changeit
    
  2. ステップ1で取得した各別名に対して次のコマンドを使用し、このストアから証明書を削除します。

    keytool -delete -keystore <keystore file name> -alias <certificate alias name> -storepass <store pass phrase>
    

    たとえば、次のように入力します。

    keytool -delete -keystore cacerts -alias ttelesecglobalrootclass2ca -storepass changegit
    

注意:

このエラーは、Oracle WebLogic Serverの起動後および同期化セッションの開始後1回のみ発生する場合、無視することもできます。BDSSでエラーが発生するとユーザーの同期化は失敗しますが、後続の同期化セッションでは失敗しません。