Oracle® Fusion Middleware Oracle Business Intelligenceインストレーション・ガイド 11g リリース1 (11.1.1) B63027-04 |
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インストール・プロセスを完了した後、1つ以上のオプションまたは構成に関連する必須作業の実行が必要になる場合があります。この章では、このようなインストール後の作業について取り上げています。これには、次の項目があります。
第5.1項「Oracle Business Intelligenceクライアント・ツールのインストールおよびアンインストール」
第5.8項「SampleApp.rpdとSampleAppLite.rddのサンプル・リポジトリのインストールおよびSampleAppLite.rpdのデフォルト・パスワードの変更」
他のガイドで扱っている構成および管理に関するトピックの参照が必要になる場合があります。表5-1「他のガイドで取り上げられているトピック」に、これらのトピックと詳細の参照先を示します。
表5-1 他のガイドで取り上げられているトピック
トピック | 詳細の参照先 |
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全般的な構成 |
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デプロイメント |
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Oracle Business Intelligenceは、次のクライアント・ツールを32ビットおよび64ビットのWindowsオペレーティング・システムでのみサポートします。
Financial Reporting Studio
Oracle Essbase管理サービス・コンソール
Oracle Essbase Studioコンソール
Smart View for Office
Oracle Business Intelligenceカタログ・マネージャ・クライアント・ツールは、32ビットまたは64ビットのWindowsおよびLinuxオペレーティング・システムでサポートされます。
注意: Linux上のカタログ・マネージャは、Standard Widget Toolkit (SWT)を利用したEclipse Javaプラグインに基づいており、動作させるにはGimp Toolkit (GTK)のインストールが必要になります。したがって、Linuxでカタログ・マネージャを開く前に、GTK (32ビットまたは64ビット)のパッケージおよび依存関係にあるパッケージがLinuxオペレーティング・システムにインストールされていることを確認してください。詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionシステム管理者ガイド』のカタログ・マネージャの起動とカタログのオープンに関する項を参照してください。 |
この項では、Oracle Business Intelligenceクライアント・ツールのインストールおよびアンインストールについて説明します。この項の内容は次のとおりです。
第5.1.2項「Oracle Business Intelligenceクライアント・ツールのインストールに関する考慮事項」
第5.1.3項「Oracle BI EE Plusクライアント・インストーラを使用したOracle Business Intelligenceクライアント・ツールのインストールとアンインストール」
第5.1.4項「Oracle Business Intelligence 11g インストーラを使用したOracle Business Intelligenceクライアント・ツールのインストール」
Oracle Business Intelligenceをインストールすると、Oracle Business Intelligence 11gインストーラにより、Oracle Business Intelligenceクライアント・ツールが自動的にインストールされます。インストールされるクライアント・ツールのビット・バージョンは、使用するOracle Business Intelligence 11g インストーラのビット・バージョンによって決まります。たとえば、Oracle Business Intelligence 11gの32ビット版インストーラによって32ビット版のクライアント・ツールがインストールされ、Oracle Business Intelligence 11gの64ビット版インストーラによって64ビット版のクライアント・ツールがインストールされます。
LinuxまたはUNIXオペレーティング・システムを実行しているコンピュータにOracle Business Intelligenceをインストールする場合、インストールされるクライアント・ツールはOracle Business Intelligenceカタログ・マネージャのみです。カタログ・マネージャの実行に関する詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionシステム管理者ガイド』のカタログ・マネージャの起動とカタログのオープンに関する項を参照してください。
ただし、Oracle Business IntelligenceをLinuxまたはUNIXオペレーティング・システムを実行しているコンピュータにインストールした場合、あるいはOracle Business Intelligenceを32ビットまたは64ビットのWindowsオペレーティング・システムにインストールして、クライアント・ツールは別のWindowsコンピュータで使用する場合は、次のいずれかのオプションを使用する必要があります。
Oracle Business Intelligence管理ツール、Oracle Business Intelligenceジョブ・マネージャおよびOracle Business Intelligenceカタログ・マネージャ(オンライン・モード)をインストールするには、Oracle BI EEクライアント・インストーラを実行します。
Oracle Business Intelligence管理ツール、Oracle Business Intelligenceジョブ・マネージャおよびOracle Business Intelligenceカタログ・マネージャをインストールするには、Oracle Universal Installerを実行します。
続行するには、次の各トピックを参照してください。
第5.1.2項「Oracle Business Intelligenceクライアント・ツールのインストールに関する考慮事項」
第5.1.3項「Oracle BI EE Plusクライアント・インストーラを使用したOracle Business Intelligenceクライアント・ツールのインストールとアンインストール」
第5.1.4項「Oracle Business Intelligence 11g インストーラを使用したOracle Business Intelligenceクライアント・ツールのインストール」
クライアント・ツールをインストールした後、それらを使用する方法については、次のものを参照してください。
カタログ・マネージャ
Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionシステム管理者ガイド
管理ツール
Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionメタデータ・リポジトリ作成者ガイド
ジョブ・マネージャ
Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionジョブ・スケジューリング・ガイド
Oracle Business Intelligenceクライアント・ツールをインストールする前に次の事項を考慮します。
32ビットまたは64ビットのOracle BI EE Plusクライアント・インストーラでは、32ビット版または64ビット版のOracle Business Intelligence管理ツール、Oracle Business Intelligenceジョブ・マネージャおよびOracle Business Intelligenceカタログ・マネージャがインストールされます。Oracle BI EE Plusクライアント・インストーラでインストールされる64ビット版のクライアント・ツールは、64ビットのオペレーティング・システムのみで使用してください。
注意: Oracle BI EE Plusクライアント・インストーラでは、Oracle Database Clientはインストールされません。Oracleデータベースにアクセスするには、同じマシンにDatabase Clientを別途インストールする必要があります。同様に、IBM DB2データベースにアクセスするには、同じマシンにIBM DB2 CLIをインストールする必要があります。詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionメタデータ・リポジトリ作成者ガイド』の「メタデータのインポートおよびデータ・ソースの使用」を参照してください。 |
管理ツールには、Oracle Business Intelligenceシステムに接続するために、独自のシステムDSNが必要です。Oracle Business Intelligenceクライアント・ツールをインストールした後に、システムDSNを作成し、構成します。Oracle Business Intelligenceのシステム管理者は、システムDSNの作成に必要な詳細を提供する必要があります。別のODBC DSNを構成する手順は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionインテグレーターズ・ガイド』のWindows上でのOracle BI ServerのODBC DSNの構成に関する項を参照してください。
注意: Oracle Business Intelligence Enterprise Edition Plus Client Installerの実行時に、インストール・パスにマルチバイト文字が含まれていると、ジョブ・マネージャおよび管理ツールを起動できません。この問題を回避するには、インストール・パスにマルチバイト文字が含まれている場合にはインストール・パスを変更する必要があります。インストール・パスにはASCII文字のみが含まれていることを確認してください。 |
Oracle Business Intelligenceは、同じコンピュータ上でOracle Business Intelligenceクライアント・ツールの複数のインスタンスをサポートします。したがって、Oracle Business Intelligenceの複数のインスタンスをインストール済の場合、Oracle Business Intelligenceクライアント・ツールを複数回インストールして構成できます。つまり、Oracle Business IntelligenceのインスタンスごとにOracle Business Intelligenceクライアント・ツールを1回インストールできます。ただし、Oracle Business Intelligenceサーバー・インスタンスをホストしている同じコンピュータ上には、Oracle Business Intelligenceをインストールする過程ですでにクライアント・ツールがインストールされているので、これらのコンピュータにクライアント・ツールはインストールしないようにします。
この項では、Oracle BI EE Plusクライアント・インストーラを使用してOracle Business Intelligenceクライアントをインストールおよびアンインストールする方法について説明します。この項の内容は次のとおりです。
Oracle BI EE Plusクライアント・インストーラを実行する前に、次のすべてを実行します。
サポート対象の32ビットまたは64ビットのWindowsオペレーティング・システムが実行されているコンピュータを特定します。このコンピュータがOracle Business Intelligenceクライアント・ツールのインストール先になります。
Oracle Business Intelligenceクライアント・ツールをインストールするコンピュータが、Oracle Business IntelligenceシステムをホストしているLinux、UNIXまたはWindowsコンピュータ(32ビットまたは64ビット)にアクセスできることを確認します。
システム管理者に連絡して、管理ツールのシステムDSNを作成するために必要な情報を入手します。
次のいずれかの方法で、Oracle BI EE Plusクライアント・インストーラのファイル(biee_client_install.exe)を入手します。
Oracle BIホームページで「BIデスクトップ・ツールのダウンロード」リンクを選択し、「Oracle BIクライアント・インストーラ」を選択することにより、Oracle BI EE Plusクライアント・インストーラ・ファイルにアクセスします。Oracle BIホームページは、次のURLから表示できます。
http://<host>:<port>/analytics/saw.dll?bieehome
例:
http://computer1:9704/analytics/saw.dll?bieehome
Oracleホームでbiee_client_install.exeにアクセスし、このファイルのコピーをクライアント・ツールのインストール先とするコンピュータに転送します。biee_client_install.exeは、次の場所にあります。
ORACLE_HOME
/clients/biserver
OTN上でOracle BI EE Plusクライアント・インストーラのファイルにアクセスし、クライアント・ツールのインストール先とするコンピュータにダウンロードします。OTN上では、次のリンクにOracle BI EE Plusクライアント・インストーラのファイルがあります。
Oracle BI EE Plusクライアント・インストーラを使用してOracle Business Intelligenceクライアント・ツールをインストールするには:
第5.1.3.1項「Oracle BI EE Plusクライアント・インストーラを実行するための前提条件」で説明した前提条件が満たされていることを確認します。
biee_client_install.exeにアクセスし、これをダブルクリックして、Oracle BI EE Plusクライアント・インストーラを起動します。インストーラが起動し、「概要」画面が開きます。
注意: 現在のコンピュータにOracle Business Intelligenceクライアント・ツールをインストール済の場合、かわりにインスタンスの管理ウィンドウが開きます。新規インスタンスのインストールをクリックし、「OK」をクリックして「概要」画面を開きます。 |
「次へ」をクリックします。「インストール・フォルダの選択」ウィンドウが開きます。
「インストール・フォルダの選択」ウィンドウで、デフォルトのインストール場所を受け入れるか、または別のインストール場所を指定します。別の場所を指定するには、テキスト・ボックスに場所を入力するか、「選択」をクリックしてインストール場所にナビゲートします。テキスト・ボックスのパスをデフォルトの場所に戻すには、デフォルトのフォルダに戻すをクリックします。
続行するには、「次へ」をクリックします。「ショートカット・フォルダの選択」ウィンドウが開きます。
「ショートカット・フォルダの選択」ウィンドウで、インストーラでOracle Business Intelligenceクライアント・ツールの製品アイコンを作成する場所を指定できます。適切なオプションを選択します。
続行するには、「次へ」をクリックします。インストール前のサマリーウィンドウが開きます。
インストール前のサマリーウィンドウで、インストール設定を確認します。設定を変更するには、「前へ」をクリックし、変更する設定が含まれている画面に戻ります。
インストールを開始するには、「インストール」をクリックします。
インストールが完了したら、「終了」をクリックします。ODBCデータ・ソース管理者ダイアログが開きます。
ODBCデータ・ソース管理者ダイアログ・ウィンドウで、管理ツールのシステムDSNを構成して、Oracle Business Intelligenceシステムに接続します。別のODBC DSNを構成する手順は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionインテグレーターズ・ガイド』のWindows上でのOracle BI ServerのODBC DSNの構成に関する項を参照してください。
Oracle Business Intelligenceクライアント・ツールをアンインストールするには:
次のいずれか1つを実行します。
Oracle Business Intelligenceクライアントをインストールしたときに製品アイコンを作成することを選択した場合、アイコンを作成した場所(デスクトップ上または「プログラム」メニューのOracle Business Intelligence Enterprise Edition Plusクライアント・プログラム・グループ内)で、Oracle Business Intelligence Enterprise Edition Plusクライアント・インストールの変更をクリックします。
Oracle Business Intelligenceクライアントをインストールしたときに製品アイコンを作成しないことを選択している場合は、Oracle Business Intelligenceクライアントのインストール先ディレクトリにアクセスします。インストール先ディレクトリで、Oracle Business Intelligence Enterprise Edition PlusのClient_installationフォルダを開き、ファイルChange Oracle Business Intelligence Enterprise Edition Plus Client Installation.exe
をダブルクリックします。
メンテナンス・モードウィンドウが開きます。
メンテナンス・モードウィンドウで、製品のアンインストール→「次へ」をクリックします。アンインストールの確認lウィンドウが開きます。
アンインストールの確認ウィンドウで、「次へ」をクリックし、Oracle Business Intelligenceクライアント・ツールをアンインストールします。
アンインストール・プロセスが完了したら、「終了」をクリックします。
Oracle Business Intelligenceクライアント・ツールの他のインストールをアンインストールするには、インストールそれぞれに対してステップ1 - 4を繰り返します。
Oracle Business Intelligence 11g インストーラを使用してOracle Business Intelligenceクライアント・ツールをインストールするには:
RCUを使用して、BIPLATFORMスキーマおよびMDSスキーマの新しいセットをデータベースに作成します(第3.3.6項「RCUの実行によるOracle Business Intelligenceデータベース・スキーマの作成」を参照)。このスキーマ・セットは、新しいOracle Business Intelligenceインスタンスでクライアント・ツール用として使用されます。ステップ3でこの新しいインスタンスをインストールします。
クライアント・ツールの新しいインスタンスをホストする、32ビットまたは64ビットのWindowsオペレーティング・システムを実行しているコンピュータを特定します。特定したWindowsコンピュータが、アクティブなOracle Business Intelligenceシステムをホストしているコンピュータにアクセスできることを確認します。
新しいOracle Business Intelligenceインスタンスを32ビットまたは64ビットのWindowsオペレーティング・システムを実行しているコンピュータにインストールします。このインストールでは簡易インストール・タイプを使用できます(第4.5.1「簡易インストール」を参照)。
新しいOracle Business Intelligenceインスタンスをインストールした後、OPMNおよびノード・マネージャを含むすべてのサービスを停止します。『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionシステム管理者ガイド』の第4章「Oracle Business Intelligenceの起動と停止」を参照してください。
クライアント・ツールをホストしているコンピュータで、管理ツールの別のDSNを構成して、アクティブなOracle Business Intelligenceシステムに接続します。デフォルトの中央管理DSNを使用してアクティブなシステムに接続しないでください。別のODBC DSNを構成する手順は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionインテグレーターズ・ガイド』のWindows上でのOracle BI ServerのODBC DSNの構成に関する項を参照してください。
クライアント・ツールをアンインストールするには、Oracle Business Intelligenceのアンインストールに関する手順に従います。第6章「Oracle Business Intelligenceのアンインストール」を参照してください。
Oracle Business Intelligence構成アシスタントを使用して、「ソフトウェアのみのインストール」タイプでインストールしたOracle Business Intelligenceソフトウェアを構成します。Oracle Business Intelligence構成アシスタントを使用すると、次の作業を実行できます。
Oracle Business Intelligenceの新しいエンタープライズ・インストールを構成します。新しいエンタープライズ・インストールを構成するとき、構成アシスタントによってOracle Business Intelligence用に新しいドメインが作成されます。
Oracle Business Intelligenceのスケールアウトしたエンタープライズ・インストールを構成します。スケールアウトしたエンタープライズ・インストールを構成するとき、構成アシスタントによって、Oracle Business Intelligenceのスケールアウトしたインスタンスが、指定した既存のインスタンスに関連付けられます。
注意: 構成アシスタントを使用してOracle Business IntelligenceをIBM WebSphereに構成するには、Oracle Fusion Middlewareサード・パーティ・アプリケーション・サーバー・ガイドの新しいIBM WebSphereセルでのOracle Business Intelligenceの構成に関する項を参照してください。 |
Oracle Business Intelligenceを使用してOracle WebLogic Serverドメインを拡張します。Oracle Business Intelligenceを使用してWebLogic Serverドメインを拡張するとき、構成アシスタントでは、Oracle Business Intelligenceの新しいドメインは作成されません。そのかわり、Oracle Business Intelligenceのコンポーネントおよび管理対象サーバーが、指定のWebLogic Serverドメインに追加されます。また、構成アシスタントでは、既存のWebLogic Serverドメインのドメイン・ポートおよびノード・マネージャ・ポートが使用され、カスタム構成ファイル(staticports.iniなど)で指定したドメイン・ポートの値およびノード・マネージャ・ポートの値はすべて無視されます(第4.2.8項「Oracle Business Intelligenceのカスタム・ポート値の設定」を参照)。
Oracle Business Intelligenceドメインを更新します。
Oracle Business Intelligenceドメインを更新する場合は、以前のOracle BI EE 11gリリースから最新のOracle BI EE 11gリリースに移行します。
Oracle Business Intelligenceドメインの更新方法の詳細は、Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligenceアップグレード・ガイドを参照してください。
ソフトウェアのみのインストール・タイプを使用してOracle Business Intelligenceを他のOracle Fusion Middleware製品の既存のMiddlewareホームにインストールした場合、「Oracle Business Intelligenceの更新」シナリオを除くすべての構成シナリオの手順を実行できます(インストールがそのシナリオの前提条件を満たすことが前提)。
この項の項目は次のとおりです。
第5.2.1項「構成アシスタントを使用してOracle Business Intelligenceを構成する場合の考慮事項および制限」
第5.2.8項「Oracle Business Intelligenceのスケールアウトしたエンタープライズ・インストールの構成」
第5.2.9項「Oracle Business Intelligenceを使用したOracle WebLogic Serverドメインの拡張」
構成アシスタントを使用してOracle Business Intelligenceを構成するときに、次の考慮事項および制限が適用されます。
Oracle Business Intelligence構成アシスタントで垂直スケーリングは実行しないでください。垂直スケーリングの詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionシステム管理者ガイド』の第5章「デプロイメントのスケール」を参照してください。
構成アシスタントは、「簡易インストール」タイプを使用してインストールされたOracle Business Intelligenceインストールではサポートされません。
スケールアウトしたエンタープライズ・インストールを構成する前に、構成アシスタントを実行するコンピュータから、管理サーバーを実行しているコンピュータのTCPポート7にTCP/IPパケットをルーティングできることを確認してください。このルーティングは構成プロセスの実行中に必要になります。ルーティングができない場合は、エラー・メッセージが表示されます。
管理サーバーで複数のIPアドレス(複数のネットワーク・カードなど)を使用している場合、管理サーバーのデフォルトのリスニング・アドレスは、管理対象サーバーが通信可能なIPアドレスである必要があります。管理サーバーのデフォルトのリスニング・アドレスを変更するには、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Serverサーバー環境の構成』のネットワーク・リソースの構成に関する項を参照してください。
スケールアウトしたサーバーを構成すると、構成アシスタントによって管理対象サーバーが作成されます。管理対象サーバーがデフォルトのリスニング・アドレスで管理サーバーと通信できない場合、構成アシスタントにエラー・メッセージが表示され、管理対象サーバーは作成されません。
Oracle WebLogic Serverが管理チャネルを使用するように構成されている場合、次のパラメータをインストーラのコマンドラインに追加すると、管理サーバーに対する通信チェックを無効にできます。
DISABLE_ACCESS_TO_ADMIN_SERVER_CHECK=true
ORACLE_HOME/common/binにあるOracle Fusion Middleware構成ウィザードではドメインを拡張できません。特にこの構成ウィザードでは、既存のBusiness Intelligence、Oracle WebLogic Serverドメインおよび他の任意のOracle Fusion Middleware製品のドメインのいずれにもOracle Business Intelligenceコンポーネントを追加できません。
今回初めてシステムを構成する場合(つまり既存のOracleインベントリの場所が存在しない場合)、環境が構成要件を満たしているかどうか検証することをお薦めします。このタスクは、対話型、サイレントのいずれでも実行可能です。
環境が構成要件を満たしているかどうかを対話型で検証するには、使用しているオペレーティング・システムに応じて次のコマンドを実行します。
UNIXの場合:
./config.sh -validate
Windowsの場合:
config.bat -validate
環境が構成要件を満たしているかどうかをサイレントで検証するには、使用しているオペレーティング・システムに応じて次のコマンドを実行します。
UNIXの場合:
./config.sh -silentvalidate -response
response_file_path
Windowsの場合:
config.bat -silentvalidate -response
response_file_path
サイレント・モードでの構成アシスタントの実行の詳細は、第5.2.6項「サイレント・モードでの構成アシスタントの実行」を参照してください。
Oracle Business Intelligence構成アシスタントは、対話型モードまたはサイレント・モードで起動できます。
この項では、Oracle Business Intelligence構成アシスタントを対話型モードで起動する手順について説明します。
Oracle Business Intelligence構成アシスタントのサイレント・モードでの起動の詳細は、第5.2.6.3項「Oracle Business Intelligence構成アシスタントのサイレント・モードでの起動」を参照してください。
次のようにオペレーティング・システムに基づいて、ORACLE_HOME
(デフォルト・フォルダ名はOracle_BI1)のbinディレクトリからOracle Business Intelligence構成アシスタントを起動します。
UNIXコマンド:
cd
ORACLE_HOME
/bin
./config.sh
Windowsコマンド:
cd
ORACLE_HOME
\bin
config.bat
Oracleインベントリ・ディレクトリは、コンピュータ上にインストールされるすべてのOracle製品を追跡するために、構成アシスタントによって使用されます。インベントリ・ディレクトリは、oraInst.locという名前のファイルに格納されます(UNIXおよびLinux)。このファイルがシステムに存在しない場合は、構成アシスタントによって自動的に作成されます。
Oracle Business Intelligenceは、コマンドライン・オプション使用して構成できます。表5-2に、構成アシスタントのコマンドライン・オプションを示します。
オプション | 説明 |
---|---|
-help --help --usage |
構成コマンドの使用オプションを表示します。 |
-invPtrLoc file |
インベントリの場所ファイルを指します。ファイルには、oraInst.locファイルのフルパスと名前を代入します。 |
-response file -responseFile file |
レスポンス・ファイルを指します。ファイルには、レスポンス・ファイルのフルパスと名前を代入します。 |
-jreLoc location |
Java Runtime Environment (JRE)がインストールされる場所を指します。locationを、JREがインストールされるjreディレクトリへのフルパスに置き替えます。 |
-logLevel level |
構成アシスタントによって実行されるロギングのレベルを指定します。指定したレベルより優先順位が高いすべてのメッセージが記録されます。有効なレベルは次のとおりです。
|
-debug |
構成アシスタントからデバッグ情報を取得します。 |
-force |
空でないディレクトリでサイレント構成を続行できます。 |
-printdiskusage |
ディスク使用量に関連するデバッグ情報をログに記録します。 |
-printmemory |
メモリー使用量に関連するデバッグ情報をログに記録します。 |
-printtime |
時間の使用状況に関連するデバッグ情報をログに記録します。このコマンドにより、timeTakentimestamp.logファイルが作成されます。 |
-waitforcompletion |
Javaエンジンを起動して終了するかわりに、処理の完了まで待機します。この構成プログラムはWindows専用です。 |
-noconsole |
メッセージをコンソール・ウィンドウに表示しません。 |
-ignoreSysPrereqs |
システムの前提条件チェックの結果を無視して構成を続行します。 |
-executeSysPrereqs |
システムの前提条件チェックのみを実行して終了します。 |
-paramFile path |
oraparam.iniファイルへのフルパスを指定します。このファイルは構成アシスタントの初期化ファイルです。デフォルトの場所は、Disk1/install/platformです。 |
-novalidation |
構成アシスタントにより実行されるすべての検証チェックを無効にします。 |
-nodefaultinput |
使用した場合、予期しない結果が発生します。このパラメータは現在はサポートされていません。 |
たとえば、構成アシスタントを実行して、システムの前提条件チェックのみを実行するには、次のようにコマンドを入力します。
UNIXコマンド:
./config.sh -executeSysPrereqs
Windowsコマンド:
config.bat -executeSysPrereqs
この項では、構成アシスタントをコマンドラインからサイレント・モードで実行する方法について説明します。構成アシスタントをサイレント・モードで実行すると、出力が表示されず、レスポンスを求めるプロンプトも表示されません。
この項の項目は次のとおりです。
サイレント構成は、構成アシスタントをサイレント・モードで実行してOracle Business Intelligenceを構成するプロセスです。構成アシスタントをサイレント・モードで実行する手順は次のとおりです。
レスポンス・ファイルを作成して、構成アシスタントで実行する操作を指定します。
構成アシスタントをサイレント・モードで実行し、レスポンス・ファイルの名前を指定します。
表5-3に、構成アシスタントのサイレント・モードで使用するコマンドライン・オプションを示します。
構成アシスタントをサイレント・モードで実行するには、レスポンス・ファイルを指定する必要があります。
レスポンス・ファイルは、次の2つの方法で作成できます。
テキスト・エディタを使用する。
構成アシスタントを対話形式で実行し、入力情報をファイルに保存する。
テキスト・エディタを使用してレスポンス・ファイルを作成するには:
レスポンス・ファイルが配置されているディレクトリに移動します。
ファイルをテキスト・エディタで開きます。
ファイルを編集します。
詳細は、ファイル内の手順を参照してください。
構成アシスタントを対話形式で実行し、入力情報をファイルに保存してレスポンス・ファイルを作成するには:
構成アシスタントを実行し、各画面で構成プリファレンスを選択します。
インストールまたは構成のサマリー画面で、「保存」をクリックします。
構成アシスタントにより、レスポンス・ファイルの名前とその保存先を入力するように求められます。
ファイルの名前と保存先を指定して、構成アシスタントを終了します。構成を完了させる必要はありません。
レスポンス・ファイルを作成すると、そのファイルを使用して別のシステムに構成をレプリケートできます。また、必要に応じてテキスト・エディタでそのファイルを修正することもできます。
構成アシスタントをサイレント・モードで起動する場合は、-silentモード・オプションを使用します。
Oracle Business Intelligence構成アシスタントをサイレント・モードで起動するには:
構成アシスタントが格納されているディレクトリに移動します。構成は、ORACLE_HOME
/binディレクトリにあります。
例:
UNIXの場合:
cd
MW_HOME/Oracle_BI1
/bin
Windowsの場合:
cd
c:\MW_HOME\Oracle_BI1
\bin
次のように、使用するレスポンス・ファイルとOracleインベントリの場所(オプション)を指定して、構成アシスタントをサイレント・モードで実行します。
UNIXの場合:
./config.sh -silent
-responseFile
file
[-invPtrLoc
file]
例:
./config.sh -silent -responseFile /home/jdoe/response/oracle.classicwls.top.Custom.rsp -invPtrLoc /home/jdoe/oraInst.loc
Windowsの場合:
config.bat -silent
-responseFile
file
[-invPtrLoc
file]
例:
config.bat -silent -responseFile C:\jdoe\response\oracle.classicwls.top.Custom.rsp -invPtrLoc C:\jdoe\oraInst.loc
コマンドライン・オプションのリストは、表5-2を参照してください。
サイレント構成では、次のソフトウェア更新オプションのみがサポートされます。
ソフトウェアの更新のスキップ
ローカル・ディレクトリからのソフトウェア更新のインストール
サイレント構成では、My Oracle Supportからソフトウェア更新をダウンロードしてインストールするオプションはサポートされていません。
注意: ソフトウェアのみのインストール・タイプを使用してOracle Business Intelligenceを他のOracle Fusion Middleware製品の既存のMiddlewareホームにインストールした場合、この項で説明する手順に従って、インストールの構成を完了できます(インストールがこの構成シナリオの前提条件を満たすことが前提)。 |
構成アシスタントを使用してOracle Business Intelligenceの新しいエンタープライズ・インストールを構成するには:
Oracle Business Intelligence構成アシスタントを起動します。第5.2.3項「Oracle Business Intelligence構成アシスタントの起動」を参照してください。
「ようこそ」画面で「次へ」をクリックします。
「前提条件のチェック」画面で、エラーが発生せずに前提条件のチェックが完了したら、「次へ」をクリックします。
エラー・メッセージが表示された場合は、そのエラーを修正し、「再試行」をクリックして再度前提条件のチェックを実行します(推奨)。前提条件のチェックがエラーが発生せずに完了するまで、この処理を繰り返します。
構成プロセスを停止して前提条件エラーを修正するには、「中断」をクリックします。
エラーまたは警告メッセージを無視し、構成プロセスを続行するには、「続行」をクリックします(お薦めしません)。
注意: 前提条件のチェック時にエラー・メッセージまたは警告メッセージの原因となった問題を解決せずに続行すると、インストールが正常に動作しなくなる可能性があります。 |
BIシステムの作成、スケールアウトまたは拡張画面で、新規BIシステムの作成をクリックして次の情報を入力します。
新しいOracle Business Intelligenceシステムのシステム管理者のユーザー名とパスワード
新しいOracle Business Intelligenceシステムのドメイン名
「次へ」をクリックします。
インストール場所の指定(エンタープライズ)画面に、現在のMiddlewareホームおよび新しいインストールの他の重要な場所が表示されます。
必要に応じて次の設定を変更します。
ドメイン・ホームの場所
Oracleインスタンスの場所
Oracleインスタンス名
「次へ」をクリックします。
「コンポーネントの構成」画面では、デフォルトですべての製品が選択されています。構成しないコンポーネントそれぞれの横にあるボックスをクリックします。
構成する製品または構成する可能性がある製品をすべて選択します。一部の製品は構成できない場合があります。後でその他の製品を現在のドメインで構成します。
注意: Oracle BI EEを構成すると、Oracle BI Publisherが自動的に構成されます。 |
選択が完了したら、「次へ」をクリックします。
BIPLATFORMスキーマ画面で、次を指定します。
使用するOracle Business Intelligenceシステムのデータベース・タイプ。
データベースの接続文字列。第4.2.9項「データベース接続文字列の指定」を参照してください。
BIPLATFORMスキーマのユーザー名。
BIPLATFORMスキーマのパスワード。
データベース設定を指定したら、「次へ」をクリックします。
MDSスキーマ画面で、次の指定を行います。
MDSスキーマのデータベースのタイプ。
データベースの接続文字列。第4.2.9項「データベース接続文字列の指定」を参照してください。
MDSスキーマのユーザー名。
MDSスキーマのパスワード。
データベース設定を指定したら、「次へ」をクリックします。
「ポートの構成」画面で、「自動でポートを構成」または構成ファイルを使用してポートを指定をクリックします。
後者のオプションを選択する場合は、Oracle Business Intelligenceのインストール用のカスタム・ポート値が格納された構成ファイルを指定する必要があります。ファイルを選択するには、「参照」をクリックします。ファイルを表示および編集するには、「表示/編集」をクリックします。ファイルを編集したら、「保存」をクリックして変更を保存します。
注意: staticports.iniなどの構成ファイルを使用して手動でOracle Business Intelligenceのポートを指定する場合を除き(第4.2.8項「Oracle Business Intelligenceのカスタム・ポート値の設定」を参照)、Oracle Business Intelligence構成アシスタントは、ノード・マネージャのポートを自動的に割り当てます(デフォルトは9556)。ただし、ノード・マネージャがインストールされている共有MiddlewareホームでOracle Business Intelligenceを構成している場合、Oracle Business Intelligence構成アシスタントでは既存のノード・マネージャおよびそのポート番号が使用されます。 |
「次へ」をクリックします。
セキュリティ・アップデート画面で、My Oracle Supportのアカウント情報を入力し、「次へ」をクリックします。
「サマリー」画面で、「保存」をクリックして、この構成の設定をレスポンス・ファイルに保存し(オプション)、「構成」をクリックして構成プロセスを開始します。
「構成の進行状況」画面では、ソフトウェアの構成の進行状況を監視でき、エラーが発生した場合は、それに応答できます。
構成タスクが失敗すると、エラー・メッセージが表示されます。タスクを再実行するには、「再試行」をクリックします。エラーを無視して次のタスクに進むには、「続行」をクリックします(これはお薦めできません)。インストールおよび構成プロセスを完全に停止するには、「中止」をクリックします。
詳細は、第4.7項「インストール・プロセスおよび構成プロセスのトラブルシューティング」を参照してください。
注意: エラーまたは警告メッセージの原因となった問題を解決せずに構成プロセスを続行すると、インストールが正常に動作しなくなる可能性があります。構成プロセスを続行または再開する前にすべての問題の解決を試みることをお薦めします。第4.7項「インストール・プロセスおよび構成プロセスのトラブルシューティング」を参照してください。 |
エラーが発生せずに構成が完了したら、「次へ」をクリックします。
「完了」画面で、「保存」をクリックしてこのインストールの設定をレスポンス・ファイルに保存し(オプション)、「終了」をクリックしてOracle Business Intelligence構成アシスタントを終了します。
注意: ソフトウェアのみのインストール・タイプを使用してOracle Business Intelligenceを他のOracle Fusion Middleware製品の既存のMiddlewareホームにインストールした場合、この項で説明する手順に従って、インストールの構成を完了できます(インストールがこの構成シナリオの前提条件を満たすことが前提)。 |
構成アシスタントを使用してOracle Business Intelligenceのスケールアウトしたエンタープライズ・インストールを構成するには:
Oracle Business Intelligence構成アシスタントを起動します。第5.2.3項「Oracle Business Intelligence構成アシスタントの起動」を参照してください。
「ようこそ」画面で「次へ」をクリックします。
「前提条件のチェック」画面で、エラーが発生せずに前提条件のチェックが完了したら、「次へ」をクリックします。
エラー・メッセージが表示された場合は、そのエラーを修正し、「再試行」をクリックして再度前提条件のチェックを実行します(推奨)。前提条件のチェックがエラーが発生せずに完了するまで、この処理を繰り返します。
構成プロセスを停止して前提条件エラーを修正するには、「中断」をクリックします。
エラーまたは警告メッセージを無視し、構成プロセスを続行するには、「続行」をクリックします(お薦めしません)。
注意: 前提条件のチェック時にエラー・メッセージまたは警告メッセージの原因となった問題を解決せずに続行すると、インストールが正常に動作しなくなる可能性があります。 |
BIシステムの作成、スケールアウトまたは拡張画面で、BIシステムの拡張をクリックして次の情報を入力します。
管理サーバー・ドメインのホスト名およびポート番号
WebLogic管理サーバーにログインするためのユーザー名およびパスワード
「次へ」をクリックします。
BIシステムのスケールアウトの詳細画面で、次の設定を変更します(オプション)。
Oracleインスタンスの場所
Oracleインスタンス名
「次へ」をクリックします。
「ポートの構成」画面で、「自動でポートを構成」または構成ファイルを使用してポートを指定をクリックします。
後者のオプションを選択する場合は、Oracle Business Intelligenceのインストール用のカスタム・ポート値が格納された構成ファイルを指定する必要があります。ファイルを選択するには、「参照」をクリックします。ファイルを表示および編集するには、「表示/編集」をクリックします。ファイルを編集したら、「保存」をクリックして変更を保存します。
注意: staticports.iniなどの構成ファイルを使用して手動でOracle Business Intelligenceのポートを指定する場合を除き(第4.2.8項「Oracle Business Intelligenceのカスタム・ポート値の設定」を参照)、Oracle Business Intelligence構成アシスタントは、ノード・マネージャのポートを自動的に割り当てます(デフォルトは9556)。ただし、ノード・マネージャがインストールされている共有MiddlewareホームでOracle Business Intelligenceを構成している場合、Oracle Business Intelligenceスクリプトでは既存のノード・マネージャおよびそのポート番号が使用されます。 |
「次へ」をクリックします。
セキュリティ・アップデート画面で、My Oracle Supportのアカウント情報を入力し、「次へ」をクリックします。
「サマリー」画面で、「保存」をクリックして、この構成の設定をレスポンス・ファイルに保存し、「構成」をクリックして構成プロセスを開始します。
「構成の進行状況」画面では、ソフトウェアの構成の進行状況を監視でき、エラーが発生した場合は、それに応答できます。
構成タスクが失敗すると、エラー・メッセージが表示されます。タスクを再実行するには、「再試行」をクリックします。エラーを無視して次のタスクに進むには、「続行」をクリックします(これはお薦めできません)。インストールおよび構成プロセスを完全に停止するには、「中止」をクリックします。
詳細は、第4.7項「インストール・プロセスおよび構成プロセスのトラブルシューティング」を参照してください。
注意: エラーまたは警告メッセージの原因となった問題を解決せずに構成プロセスを続行すると、インストールが正常に動作しなくなる可能性があります。構成プロセスを続行または再開する前にすべての問題の解決を試みることをお薦めします。第4.7項「インストール・プロセスおよび構成プロセスのトラブルシューティング」を参照してください。 |
エラーが発生せずに構成が完了したら、「次へ」をクリックします。
「完了」画面で、「保存」をクリックしてこの構成の設定をレスポンス・ファイルに保存し(オプション)、「終了」をクリックしてOracle Business Intelligence構成アシスタントを終了します。
注意: ソフトウェアのみのインストール・タイプを使用してOracle Business Intelligenceを他のOracle Fusion Middleware製品の既存のMiddlewareホームにインストールした場合、この項で説明する手順に従って、インストールの構成を完了できます(インストールがこの構成シナリオの前提条件を満たすことが前提)。 |
Oracle Business Intelligence構成アシスタントを使用して、Oracle WebLogic Serverドメインの既存のMiddlewareホームに以前インストールされたOracle Business Intelligenceのインスタンスを構成できます。これは、ドメインの拡張と呼ばれます。
Oracle Business Intelligence構成アシスタントを使用して既存のOracle WebLogic Serverドメインを拡張する前に、次の事項を確認します。
Oracle WebLogic Serverが以前インストールされ、関連ドメインがWebLogic Server構成ウィザードを使用して作成されている。詳細は、Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Serverインストレーション・ガイドを参照してください。
Oracle Business Intelligenceがソフトウェアのみのインストール・タイプを使用して、既存のMiddlewareホームに以前インストールされています。詳細は、第4.5.4項「ソフトウェアのみのインストール」を参照してください。
Oracle Business Intelligenceをインストールしたコンピュータと同じコンピュータに目的のドメインが存在しています。ドメインをリモートで拡張することはサポートされていません。
目的のドメインが空です。
目的のドメインを実行中です。
目的のドメインの管理サーバーの名前がAdminServerです。他の名前の管理サーバーはサポートされていません。
構成アシスタントを使用してOracle Business IntelligenceでOracle WebLogic Serverドメインを拡張するには:
Oracle Business Intelligence構成アシスタントを起動します。第5.2.3項「Oracle Business Intelligence構成アシスタントの起動」を参照してください。
「ようこそ」画面で「次へ」をクリックします。
「前提条件のチェック」画面で、エラーが発生せずに前提条件のチェックが完了したら、「次へ」をクリックします。
エラー・メッセージが表示された場合は、そのエラーを修正し、「再試行」をクリックして再度前提条件のチェックを実行します(推奨)。前提条件のチェックがエラーが発生せずに完了するまで、この処理を繰り返します。
構成プロセスを停止して前提条件エラーを修正するには、「中断」をクリックします。
エラーまたは警告メッセージを無視し、構成プロセスを続行するには、「続行」をクリックします(お薦めしません)。
注意: 前提条件のチェック時にエラー・メッセージまたは警告メッセージの原因となった問題を解決せずに続行すると、インストールが正常に動作しなくなる可能性があります。 |
BIシステムの作成、スケールアウトまたは拡張画面で、BIシステムの拡張をクリックして次の情報を入力します。
既存のWebLogic Serverドメインのホスト名およびポート番号
Oracle WebLogic Serverをインストールして構成したときに作成した管理者アカウントのユーザー名およびパスワード
「次へ」をクリックします。
インストール場所の指定(エンタープライズ)画面に、現在のMiddlewareホームおよび新しいインストールの他の重要な場所が表示されます。
必要に応じて次の設定を変更します。
ドメイン・ホームの場所
Oracleインスタンスの場所
Oracleインスタンス名
「次へ」をクリックします。
「コンポーネントの構成」画面では、デフォルトですべての製品が選択されています。構成しないコンポーネントそれぞれの横にあるボックスをクリックします。
構成する製品または構成する可能性がある製品をすべて選択します。一部の製品は構成できない場合があります。後でその他の製品を現在のドメインで構成します。
注意: Oracle BI EEを構成すると、Oracle BI Publisherが自動的に構成されます。 |
選択が完了したら、「次へ」をクリックします。
BIPLATFORMスキーマ画面で、次を指定します。
使用するOracle Business Intelligenceシステムのデータベース・タイプ。
データベースの接続文字列。第4.2.9項「データベース接続文字列の指定」を参照してください。
Business Intelligence Platformスキーマのユーザー名。
Business Intelligence Platformスキーマのパスワード。
データベース設定を指定したら、「次へ」をクリックします。
MDSスキーマ画面で、次の指定を行います。
MDSスキーマのデータベースのタイプ。
データベースの接続文字列。第4.2.9項「データベース接続文字列の指定」を参照してください。
MDSスキーマのユーザー名。
MDSスキーマのパスワード。
データベース設定を指定したら、「次へ」をクリックします。
「ポートの構成」画面で、「自動でポートを構成」または構成ファイルを使用してポートを指定をクリックします。
後者のオプションを選択する場合は、Oracle Business Intelligenceのインストール用のカスタム・ポート値が格納された構成ファイルを指定する必要があります。ファイルを選択するには、「参照」をクリックします。ファイルを表示および編集するには、「表示/編集」をクリックします。ファイルを編集したら、「保存」をクリックして変更を保存します。
注意: 構成アシスタントは、既存のWebLogic Serverドメインのドメインおよびノード・マネージャのポートを参照し、カスタム構成ファイル(staticports.iniなど)で指定されたドメインおよびノード・マネージャのポート値をすべて無視します(第4.2.8項「Oracle Business Intelligenceのカスタム・ポート値の設定」を参照)。 |
「次へ」をクリックします。
セキュリティ・アップデート画面で、My Oracle Supportのアカウント情報を入力し、「次へ」をクリックします。
「サマリー」画面で、「保存」をクリックして、この構成の設定をレスポンス・ファイルに保存し(オプション)、「構成」をクリックして構成プロセスを開始します。
「構成の進行状況」画面では、ソフトウェアの構成の進行状況を監視でき、エラーが発生した場合は、それに応答できます。
構成タスクが失敗すると、エラー・メッセージが表示されます。タスクを再実行するには、「再試行」をクリックします。エラーを無視して次のタスクに進むには、「続行」をクリックします(これはお薦めできません)。インストールおよび構成プロセスを完全に停止するには、「中止」をクリックします。
詳細は、第4.7項「インストール・プロセスおよび構成プロセスのトラブルシューティング」を参照してください。
注意: エラーまたは警告メッセージの原因となった問題を解決せずに構成プロセスを続行すると、インストールが正常に動作しなくなる可能性があります。構成プロセスを続行または再開する前にすべての問題の解決を試みることをお薦めします。第4.7項「インストール・プロセスおよび構成プロセスのトラブルシューティング」を参照してください。 |
エラーが発生せずに構成が完了したら、「次へ」をクリックします。
「完了」画面で、「保存」をクリックしてこのインストールの設定をレスポンス・ファイルに保存し(オプション)、「終了」をクリックしてOracle Business Intelligence構成アシスタントを終了します。
Oracle BI EEのBIコンポーザのインストールと構成は、11.1.1.7.0を新規にインストールするか、以前の11.1.1.xリリースから11.1.1.7.0にアップグレードするかによって異なります。
この項の内容は次のとおりです。
11.1.1.7.0 BIを新規にインストールする場合は、BIコンポーザのインストールおよび構成が自動的に行われます。
以前の11gリリースから11.1.1.7.0にアップグレードする場合は、『Oracle Fusion Middlewareパッチ適用ガイド』のOracle Business Intelligenceのコンポーザ機能の有効化に関する項を参照してください。
IBM DB2またはMicrosoft SQL Serverデータベース上でRCUを使用してOracle Business Intelligenceスキーマをインストールし、複数のホスト上でシステムをスケールアウトしている場合、Oracle Business IntelligenceをスケールアウトしたノードごとにODBCデータ・ソース名(DSN)を作成する必要があります。クラスタのプライマリ・ノードでBI Schedulerが使用するODBC DSNのデータ・ソースの詳細と同じデータを使用して各ODBC DSNを作成します。実行する手順は、Oracle Business Intelligenceをスケールアウトしたコンピュータのオペレーティング・システムによって異なります。
Oracle Business IntelligenceクラスタのスケールアウトしたノードでODBC DSNを作成するには:
「デプロイメント」ページの「スケジューラ」タブを開き、クラスタのプライマリ・ノードのIBM DB2またはMicrosoft SQL Serverのデータ・ソースを特定します。
Fusion Middleware Controlを閉じます。
Oracle Business Intelligenceクラスタのプライマリ・ノードにアクセスし、次のデータ・ソース詳細を特定します。
UNIX:
データ・ソース詳細は、odbc.iniにあります。次の場所からodbc.iniを開きます。
ORACLE_INSTANCE
/bifoundation/OracleBIApplication/coreapplication/setup/
Windows:
データ・ソース詳細は、「ODBC データ ソース アドミニストレータ」ウィンドウにあります。このウィンドウにアクセスするには、「スタート」をクリックし、「設定」を選択して「コントロール パネル」をクリックします。
「コントロール パネル」で、「管理ツール」をダブルクリックします。「管理ツール」ウィンドウで、「データ ソース」をダブルクリックします。
「ODBC データ ソース アドミニストレータ」ウィンドウで、「システム DSN」タブをクリックし、クラスタのプライマリ・ノードのSQL ServerまたはDB2のデータ・ソースを選択し、「構成」をクリックします。
ドライバのタイプおよびデータ・ソース詳細を書き留めておきます。BI SchedulerはODBCデータ・ソースを使用します。ODBCデータ・ソースは、データベースのタイプに応じて、次の形式で表示されます。
IBM DB2:
instancename
_DB2
Microsoft SQL Server:
instancename
_MSSS
オペレーティング・システムに応じて、odbc.iniまたは「ODBCデータ ソース アドミニストレータ」ウィンドウを閉じます。
スケールアウトしたノードごとに、オペレーティング・システムに応じて次の操作を実行します。
UNIX:
次の場所からodbc.iniを開きます。
ORACLE_INSTANCE
/bifoundation/OracleBIApplication/ coreapplication/setup/
プライマリ・ノードのデータ・ソース詳細と同じデータ・ソース詳細を使用してodbc.iniを更新します。変更を保存し、odbc.iniを閉じます。
Windows:
「スタート」をクリックし、「設定」を選択して「コントロール パネル」をクリックします。「コントロール パネル」で、「管理ツール」をダブルクリックし、「データ ソース (ODBC)」をダブルクリックします。
「ODBC データ ソース アドミニストレータ」ウィンドウで、「システム DSN」タブをクリックしてから「追加」をクリックします。「データ ソースの新規作成」ウィンドウで、ドライバのタイプを選択し、「完了」をクリックします。
次に、ウィザードの手順に従って、プライマリ・ノードのデータ・ソース詳細を入力します。
Oracle Business IntelligenceをIBM DB2データベースとともにインストールすると、Oracle Business IntelligenceインストーラによりODBC 2.0ドライバが構成され、この結果、マルチバイト・データで問題が発生することがあります。この問題を回避するには、Oracle Fusion Middleware Controlを使用して、かわりにネイティブのDB2 CLIドライバを使用するようにOracle Business Intelligenceを構成します。
IBM DB2でDB2 CLIドライバを使用するようにOracle Business Intelligenceを構成する手順は、次のとおりです。
Oracle Business Intelligenceが存在するコンピュータ上にIBM DB2クライアント・ソフトウェアをインストールし、スケジューラ・データベースに対するデータ・ソースを作成します。
Oracle Business Intelligenceをインストールした後、Fusion Middleware Controlにログインします。
「Business Intelligence」フォルダを展開して、coreapplicationノードを選択します。
「スケジューラ」タブに移動します。
この要素のページレベルのヘルプにアクセスするには、ページの「ヘルプ」ボタンをクリックします。
「構成をロックして編集」をクリックします。
「コール・インタフェース」ドロップダウン・リストをクリックし、「DB2 CLI (Unicode)」を選択します。
「データ・ソース」フィールドにデータ・ソース名を入力します。
「適用」をクリックしてから、「変更のアクティブ化」をクリックします。
インストール後、Oracle Business Intelligence 11g インストーラでOPMNを直接起動すると、OPMNサービスがWindowsオペレーティング・システムの「サービス」リストに「停止中
」として表示されます。opmnctl.batを実行してOPMNを管理できます。opmnctl.batは、次のディレクトリにあります。
ORACLE_INSTANCE
\bin
OPMNサービスが「手動
」に設定されます。したがって、システムを再起動する場合、このサービスを手動で再起動する必要があります。
Oracle Business Intelligenceには、BI Publisherを使用してアクセスできるサンプル・レポートがいくつか用意されています。その中には、Oracle Databaseで提供されるOEサンプル・スキーマからデータを取得するデータ・モデルに依存するものがあります。これらのレポートを正しく実行するには、次の手順に従ってOEサンプル・スキーマのロックを解除し、BI Publisherの管理ページでデモのJDBC接続を構成します。
BI Publisherのサンプル・レポートを構成するには:
OEサンプル・スキーマのロックを解除し、これの接続文字列を取得します。詳細は、Oracle Databaseサンプル・スキーマを参照してください。
サポートされているWebブラウザで、JDBCデータ・ソース接続のBI Publisher管理ページを開きます。
デモのJDBCデータ・ソース接続の詳細で、OEサンプル・スキーマの接続文字列を指定し、保存します。
例:
Connection String: jdbc:oracle:thin:@foobar.com.example:1521:orcl
Username: OE
Password:
oe password
注意: OEスキーマへのアクセス権またはデモJDBCデータ・ソースを更新する権限がない場合、サンプル・レポートによっては次のエラーが発生する可能性があります。
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Oracle Business Intelligenceをインストールするとき、Oracle Business Intelligenceのインストーラは、デフォルト・リポジトリ・パスワードをAdmin123としてSampleAppLite.rpdファイルを自動的にインストールします。本番システムでSampleAppLite.rpdファイルを使用する場合、セキュリティ上の理由からリポジトリのパスワードを変更することをお薦めします。詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionメタデータ・リポジトリ作成者ガイド』のリポジトリ・パスワードの変更に関する項を参照してください。
サンプル・アプリケーション(完全版)をOTNの次の場所からダウンロードできます。
http://www.oracle.com/technetwork/middleware/bi-foundation/obiee-samples-167534.html
Windowsオペレーティング・システムへのOracle Business Intelligenceのインストール終了後に管理サーバーまたは管理対象サーバーのポート番号を変更した場合、StartStopServices.cmdファイルでも、それらの値を更新する必要があります。
Windowsオペレーティング・システムで、インストール後の管理サーバーまたは管理対象サーバーのポート番号の変更を行った後、StartStopServices.cmdファイルのポート番号設定を変更するには:
StartStopServices.cmdファイルを次のディレクトリから編集用に開きます。
INSTANCE\bifoundation\OracleBIApplication\coreapplication
必要に応じて、たとえば、次のように管理サーバーおよび管理対象サーバーのポート値を更新します。
set wls.admin.port=7002
set wls.mgd.port=9705
StartStopServices.cmdファイルからの前述の例は、管理サーバーと管理対象サーバーのポートをそれぞれ7002と9705に変更した場合に入力する必要がある更新値を示しています。
StartStopServices.cmdファイルを保存します。