Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Publisherレポート・デザイナーズ・ガイド 11gリリース1 (11.1.1) B63038-04 |
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この章では、BI Publisherでレポート処理および出力ドキュメントのプロパティを構成する方法について説明します。
この章の内容は次のとおりです。
「レポート・プロパティ」ダイアログの「フォーマット」タブを使用して、ランタイム・フォーマットのプロパティをレポート・レベルで設定できます。これらのプロパティは、システム・レベルでも設定できます。各レベルのプロパティで競合する値が設定されている場合、レポート・レベルが優先されます。
レポート・レベルでプロパティを設定するには:
レポート・エディタでレポートを開きます。
「プロパティ」をクリックして「レポート・プロパティ」ダイアログを表示します。
「フォーマット」タブをクリックして、フォーマット・プロパティを表示します。
各プロパティの「レポート値」は更新可能ですが、「サーバー値」は参照用として表示されています。
「レポート・プロパティ」ダイアログの「フォーマット」タブを図10-1に示します。
サーバー・レベルでのプロパティ設定の詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Publisher管理者ガイド』のランタイム構成の定義に関する項を参照してください。
表10-1では、PDF出力で使用可能なプロパティについて説明します。
表10-1 「PDF出力」プロパティ
プロパティ名 | 説明 |
---|---|
圧縮PDF出力 |
デフォルト: true 説明: trueまたはfalseを指定して、出力PDFファイルの圧縮を制御します。 内部名: |
PDFビューア・メニュー・バーの非表示 |
デフォルト: false 説明: trueを指定すると、文書がアクティブなときにビューア・アプリケーションのメニュー・バーが非表示になります。ブラウザの外部にあるスタンドアロンAcrobat Readerアプリケーションで出力を表示する「エクスポート」ボタンを使用するときのみ、メニュー・バー・オプションは有効になります。 内部名: |
PDFビューア・ツール・バーの非表示 |
デフォルト: false 説明: trueを指定すると、文書がアクティブなときにビューア・アプリケーションのツールバーが非表示になります。 内部名: |
スマート引用符の置換 |
デフォルト: true 説明: PDF出力でスマート引用符をストレート引用符に置換しない場合はfalseに設定します。 内部名: |
すべてのページで1つの共有リソース・オブジェクトのみを使用 |
デフォルト: true 説明: BI Publisherのデフォルト・モードでは、PDFファイルのすべてのページで共有されるリソース・オブジェクトが1つ作成されます。このモードには全体的なファイル・サイズをより小さくできる利点があります。ただし、次のような欠点があります。
このプロパティをfalseに設定すると、ページごとにリソース・オブジェクトが作成されます。ファイル・サイズは大きくなりますが、PDFの表示は速くなり、PDFをより小さいファイルへ分割することもより簡単になります。 内部名: |
PDFナビゲーション・パネルの初期表示 |
デフォルト: ブックマークを開く 説明: ユーザーがPDFレポートを最初に開いたときのナビゲーション・パネルの表示を制御します。次のオプションがサポートされています。
内部名: |
表10-2で説明するプロパティは、出力PDF文書のセキュリティ設定の制御に使用します。
表10-2 PDFセキュリティのプロパティ
プロパティ名 | 説明 |
---|---|
PDFセキュリティ有効化 |
デフォルト: false 説明: trueを指定すると、出力PDFファイルが暗号化されます。次のプロパティも指定できます。
内部名: |
ドキュメント・パスワードを開く |
デフォルト: なし 説明: 文書を開くには、このパスワードが必要です。ユーザーは文書を開くことのみ可能になります。このプロパティは「PDFセキュリティ有効化」をtrueに設定した場合にのみ有効化されます。BI Publisherは、Adobeのパスワード制限に従うことに注意してください。パスワードに含められるのはLatin 1の文字のみで、長さは32バイトまでです。 内部名: |
権限パスワードの変更 |
デフォルト: なし 説明: このパスワードを使用すると、ユーザーはセキュリティ設定をオーバーライドできます。このプロパティは「PDFセキュリティ有効化」をtrueに設定した場合にのみ有効です。BI Publisherは、Adobeのパスワード制限に従うことに注意してください。パスワードに含められるのはLatin 1の文字のみで、長さは32バイトまでです。 内部名: |
暗号化レベル |
デフォルト: 2 - 高 説明: 出力PDFファイルの暗号化レベルを指定します。可能な値は次のとおりです。
このプロパティは「PDFセキュリティ有効化」をtrueに設定した場合にのみ有効です。「暗号化レベル」が0に設定されている場合、次のプロパティも設定できます。
「暗号化レベル」が1以上に設定されている場合、次のプロパティが使用可能です。
内部名: |
ドキュメント変更無効化 |
デフォルト: false 説明: 「暗号化レベル」が0に設定されている場合に使用できる権限。trueに設定すると、PDFファイルを編集できません。 内部名: |
印刷無効化 |
デフォルト: false 説明: 「暗号化レベル」が0に設定されている場合に使用できる権限。trueに設定すると、PDFファイルの印刷を使用できません。 内部名: |
コメントとフォーム・フィールドの追加および変更無効化 |
デフォルト: false 説明: 「暗号化レベル」が0に設定されている場合に使用できる権限。trueに設定すると、コメントおよびフォーム・フィールドでの追加機能または変更機能を使用できません。 内部名: |
コンテキストのコピー、抽出およびアクセシビリティ無効化 |
デフォルト: false 説明: 「暗号化レベル」が0に設定されている場合に使用できる権限。trueに設定すると、コンテキストのコピー、抽出およびアクセシビリティ機能を使用できません。 内部名: |
スクリーン・リーダー用のテキスト・アクセス有効化 |
デフォルト: true 説明: 「暗号化レベル」が1以上に設定されている場合に使用できる権限。trueに設定すると、スクリーン・リーダー用のテキスト・アクセスを使用できます。 内部名: |
テキストやイメージ、その他のコンテンツのコピー有効化 |
デフォルト: false 説明: 「暗号化レベル」が1以上に設定されている場合に使用できる権限。trueに設定すると、テキスト、イメージ、およびその他のコンテンツをコピーできます。 内部名: |
許可変更レベル |
デフォルト: 0 説明: 「暗号化レベル」が1以上に設定されている場合に使用できる権限。有効な値は次のとおりです。
内部名: |
許可印刷レベル |
デフォルト: 0 説明: 「暗号化レベル」が1以上に設定されている場合に使用できる権限。有効な値は次のとおりです。
内部名: |
表10-3で説明するプロパティは、レポート・レベルでのみ設定する必要があります。これにより、レポートのデジタル署名を有効にし、出力PDF文書の署名場所を定義できます。出力PDFドキュメントのデジタル署名を有効にする方法の詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Publisher管理者ガイド』のデジタル署名の実装に関する項を参照してください。
注意: PDFレイアウト・テンプレートまたはRTFレイアウト・テンプレートに基づいてレポートのデジタル署名を実装するには、レポートの「デジタル署名の有効化」プロパティをTrueに設定する必要があります。 |
出力レポートの必要な場所にデジタル署名を配置するには、プロパティを適切に設定することも必要です。デジタル署名の配置場所の選択肢は、テンプレート・タイプによって異なります。選択肢は次のようになります。
(PDFのみ)「既存の署名フィールド名」プロパティを設定し、特定のフィールドにデジタル署名を配置します。
(RTFとPDF)「署名フィールドの場所」プロパティを設定し、ページの一般的な場所(左上、上部中央または右上)にデジタル署名を配置します。
(RTFとPDF)「署名フィールドのX座標」と「署名フィールドのY座標」のプロパティを設定し、特定の場所をX座標とY座標で指定してデジタル署名を配置します。
このオプションを選択すると、「署名フィールドの幅」と「署名フィールドの高さ」を設定して、文書におけるフィールドのサイズも定義できます。
表10-3 PDFデジタル署名のプロパティ
プロパティ名 | 説明 |
---|---|
デジタル署名の有効化 |
デフォルト: false 説明: レポートのデジタル署名を有効にするには、trueに設定します。 内部名: |
既存の署名フィールド名 |
デフォルト: なし 説明: このプロパティは、PDFレイアウト・テンプレートにのみ適用されます。レポートがPDFテンプレートに基づく場合、デジタル署名の配置先であるPDFテンプレートのフィールドを入力できます。 PDFテンプレートで署名用フィールドを定義する方法の詳細は、第7.12項「デジタル署名用フィールドの追加または指定」を参照してください。 内部名: |
署名フィールドの場所 |
デフォルト: なし 説明: このプロパティは、RTFまたはPDFのレイアウト・テンプレートに適用できます。このプロパティには、「左上」、「上部中央」、「右上」で構成されるリストがあります。これらの一般的な場所のいずれかを選択すると、BI Publisherによって、デジタル署名が適切なサイズと位置に調整され出力文書に挿入されます。このプロパティを設定する場合、X座標とY座標のプロパティまたは幅と高さのプロパティは入力しないでください。 内部名: |
署名フィールドのX座標 |
デフォルト: 0 説明: このプロパティは、RTFまたはPDFのレイアウト・テンプレートに適用できます。文書の左端をX軸の原点として使用し、その左端からのポイント値でデジタル署名の配置場所を入力します。たとえば、8.5インチx11インチ(つまり、幅が612ポイントで高さが792ポイント)の文書の中央において水平方向にデジタル署名を配置する場合は、306と入力します。 内部名: |
署名フィールドのY座標 |
デフォルト: 0 説明: このプロパティは、RTFまたはPDFのレイアウト・テンプレートに適用できます。文書の下端をY軸の原点として使用し、その下端からのポイント値でデジタル署名の配置場所を入力します。たとえば、8.5インチx11インチ(つまり、幅が612ポイントで高さが792ポイント)の文書の中央において垂直方向にデジタル署名を配置する場合は、396と入力します。 内部名: |
署名フィールドの幅 |
デフォルト: 0 説明: 挿入するデジタル署名フィールドに必要な幅をポイント単位(72ポイントで1インチ)で入力します。これは、「署名フィールドのX座標」と「署名フィールドのY座標」のプロパティも設定している場合にのみ適用されます。 内部名: |
署名フィールドの高さ |
デフォルト: 0 説明: 挿入するデジタル署名フィールドに必要な高さをポイント単位(72ポイントで1インチ)で入力します。これは、「署名フィールドのX座標」と「署名フィールドのY座標」のプロパティも設定している場合にのみ適用されます。 内部名: |
PDF/A出力を構成するには、表10-4で説明するプロパティを設定します。PDF/A出力の詳細は、第E.1項「PDF/A出力の生成」を参照してください。
表10-4 PDF/A出力のプロパティ
プロパティ名 | 説明 |
---|---|
PDF/A ICCプロファイル・データ |
デフォルト: JVMによって提供されるデフォルト・プロファイル・データ 説明: ICCプロファイル・データ・ファイルの名前(例: CoatedFOGRA27.icc) ICC (International Color Consortium)プロファイルは、このPDF/Aファイルを表示する環境の色特性を記述したバイナリ・ファイルです。(詳細はhttp://en.wikipedia.org/wiki/ICC_profileの記事を参照してください)。 選択するICCプロファイルのメジャー・バージョンは4未満である必要があります。 JVMでデフォルト設定以外の特定のプロファイル・データ・ファイルを使用するには、そのファイルを取得して 内部名: |
PDF/A ICCプロファイル情報 |
デフォルト: sRGB IEC61966-2.1 説明: ICCプロファイル情報(pdfa-icc-profile-dataが指定されている場合に必須) 内部名: |
PDF/Aファイル識別子 |
デフォルト: 自動的に生成されるファイル識別子 説明: メタデータ・ディクショナリのxmpMM:Identifierフィールドに設定されている、1つ以上の有効なファイル識別子。複数の識別子を指定するには、値をカンマ(,)で区切ります。 内部名: |
PDF/AドキュメントID |
デフォルト: なし 説明: 有効なドキュメントID。この値は、メタデータ・ディクショナリのxmpMM:DocumentIDフィールドに設定されています。 内部名: |
PDF/AバージョンID |
デフォルト: なし 説明: 有効なバージョンID。この値は、メタデータ・ディクショナリのxmpMM:VersionIDフィールドに設定されています。 内部名: |
PDF/Aレンディション・クラス |
デフォルト: なし 説明: 有効なレンディションID。この値は、メタデータ・ディクショナリのxmpMM:RenditionClassフィールドに設定されています。 内部名: |
表10-5で説明するプロパティを設定して、PDF/X出力を構成します。これらのプロパティに設定する値は、印刷デバイスによって異なります。他のプロパティに対する次の制限事項に注意してください。
pdf-version
- PDF/X-1a出力には、1.4を超える値は許容されません。
pdf-security
- Falseに設定する必要があります。
pdf-encryption-level
- 0に設定する必要があります。
pdf-font-embedding
- Trueに設定する必要があります。
PDF/X出力の詳細は、第E.2項「PDF/X出力の生成」を参照してください。
表10.5 PDF/X出力のプロパティ
プロパティ名 | 説明 |
---|---|
PDF/X ICCプロファイル・データ |
デフォルト: なし 説明: (必須) ICCプロファイル・データ・ファイルの名前。例: CoatedFOGRA27.icc. ICC (International Color Consortium)プロファイルは、想定される出力デバイスの色特性を記述したバイナリ・ファイルです(詳細はhttp://en.wikipedia.org/wiki/ICC_profileの記事を参照してください)。本番環境では、カラー・プロファイルは、生成されたPDF/Xファイルを印刷する印刷会社により提供されます。このファイルは プロファイルはAdobe(http://www.adobe.com/support)またはcolormanagement.org ( 内部名: |
PDF/X出力条件識別子 |
デフォルト: なし 説明: (必須) ICC (International Color Consortium)に登録された標準の印刷条件のいずれかの名前。PDF/X-1aで使用する標準のCMYK印刷条件のリストは、次のICC Webサイトで提供されています: 想定される印刷環境に適した値を選択します。この名前は、PDF/Xドキュメントの使用者により、ファイルの自動処理をガイドするのに使用されたり、対話型のアプリケーションでデフォルトの設定を通知するのに使用される場合が多くあります。 内部名: |
PDF/X出力条件 |
デフォルト: なし 説明: 交換ファイルを受信するサイトで人間のオペレータが意味を把握できる形式で、目的の印刷条件を記述する文字列。この値は、OutputIntentsディクショナリのOutputConditionフィールドで設定されています。 内部名: |
PDF/Xレジストリ名 |
デフォルト: http://www.color.org 説明: レジストリ名。このプロパティは、 内部名: |
PDF/Xバージョン |
デフォルト: PDF/X-1a:2003 説明: InfoディクショナリのGTS_PDFXVersionフィールドおよびGTS_PDFXConformanceフィールドに設定されているPDF/Xバージョン。現在サポートされている値はPDF/X-1a:2003のみです。 内部名: |
表10-6で説明するプロパティを設定して、RTF出力を構成します。
表10-6 RTF出力のプロパティ
プロパティ名 | 説明 |
---|---|
変更トラッキング有効化 |
デフォルト: false 説明: trueに設定すると、出力RTFドキュメントでの変更トラッキングを有効化します。 内部名: |
追跡済変更のためのドキュメントの保護 |
デフォルト: false 説明: trueに設定すると、ドキュメントの追跡済変更が保護されます。 内部名: |
デフォルト・フォント |
デフォルト: Arial:12 説明: 他のフォントが定義されていない場合に、このプロパティを使用してRTF出力のフォント・スタイルとサイズを定義します。これは、生成されたレポートにおいて空の表セルのサイズを制御する場合に特に便利です。<FontName>:<size>の書式でフォント名とサイズを入力します。例: Arial:12。選択するフォントは、実行時にBI Publisher処理エンジンで使用可能である必要があります。BI Publisherサーバー用のフォントのインストール方法およびBI Publisher用に事前定義されているフォントのリストは、第10.16項「フォント・マッピングの定義」を参照してください。 内部名: |
HTML出力ファイルを制御するには、表10-7で説明するプロパティを設定します。
表10-7 HTML出力のプロパティ
プロパティ名 | 説明 |
---|---|
ヘッダーの表示 |
デフォルト: true 説明: HTML出力でテンプレート・ヘッダーを非表示にするには、falseに設定します。 内部名: |
フッターの表示 |
デフォルト: true 説明: HTML出力でテンプレート・フッターを非表示にするには、falseに設定します。 内部名: |
スマート引用符の置換 |
デフォルト: true 説明: HTML出力でスマート引用符がストレート引用符に置換されないようにするには、falseに設定します。 内部名: |
キャラクタ・セット |
デフォルト: UTF-8 説明: 出力HTMLのキャラクタ・セットを指定します。 内部名: |
HTML出力のアクセス可能化 |
デフォルト: false 説明: HTML出力へのアクセスを可能にするには、trueを指定します。 内部名: |
デフォルト: true 説明: ポイント単位の値ではなく表の全幅におけるパーセンテージ値に応じて表の列をレンダリングするには、このプロパティをtrueに設定します。このプロパティは、ブラウザで列幅が非常に広い表がレンダリングされる場合に特に便利です。このプロパティをtrueに設定すると、表が見やすくなります。 内部名: |
|
ページ区切りで表示 |
デフォルト: false 説明: trueに設定すると、レポート・ビューアでは、HTML出力がページが区切られた状態でレンダリングされます。これらの機能は次のとおりです。
これらの機能は、レポート・ビューアを使用したオンライン表示でのみサポートされていることに注意してください。 |
FO処理を制御するには、表10-8で説明するプロパティを設定します。
表10-8 FO処理のプロパティ
プロパティ名 | 説明 |
---|---|
BI PublisherのXSLTプロセッサの使用 |
デフォルト: true 説明: BI Publisherのパーサーの使用を制御します。falseに設定すると、XSLTは解析されません。 内部名: |
XSLTプロセッサのスケーラブル機能有効化 |
デフォルト: false 説明: XDOパーサーのスケーラブル機能を制御します。このプロパティを有効にするには、プロパティ「BI PublisherのXSLTプロセッサの使用」をtrueに設定する必要があります。 内部名: |
XSLTランタイム最適化の有効化 |
デフォルト: true 説明: trueに設定すると、FOプロセッサのパフォーマンス全体が向上し、一時ディレクトリに生成される一時FOファイルのサイズは大幅に減少します。レポートが小さい場合(1から2ページ程度)、パフォーマンスの向上は顕著ではありません。このプロパティをtrueに設定して、パフォーマンスをさらに向上させるには、「属性セットの抽出」プロパティをfalseに設定することをお薦めします。第10.10項「RTFテンプレートのプロパティ」を参照してください。 内部名: |
XPATH最適化の有効化 |
デフォルト: false 説明: trueに設定すると、XMLデータ・ファイルで要素の頻度が解析されます。この情報はXSLでのXPathの最適化に使用されます。 内部名: |
処理中にキャッシュされたページ |
デフォルト: 50 説明: このプロパティは、「一般」プロパティで「一時ディレクトリ」を指定した場合のみ有効になります。目次の生成に、FOプロセッサでは、ページ数がこのプロパティで指定した値を超えるまでページをキャッシュします。その後、キャッシュしたページを一時ディレクトリ内のファイルに書き込みます。 内部名: |
Bidi言語の桁代替タイプ |
デフォルト: National 説明: 有効な値は、NoneとNationalです。Noneに設定すると、東ヨーロッパの数字が使用されます。Nationalに設定すると、ヒンディー形式(アラビア・インド数字)が使用されます。この設定は、ロケールがアラビア語の場合のみ有効です。それ以外の場合は無視されます。 内部名: |
変数ヘッダー・サポート無効化 |
デフォルト: false 説明: trueの場合は、変数ヘッダーのサポートが無効になります。変数ヘッダーをサポートすると、ヘッダーのサイズがコンテンツに応じて自動的に拡張されます。 内部名: |
FOのマージ時にプリフィクスをIDに追加 |
デフォルト: false 説明: 複数のXSL-FO入力をマージする際、IDの競合を解決するため、FOプロセッサがランダムな接頭辞を自動的に追加します。このプロパティをtrueにすると、この機能が無効になります。 内部名: |
マルチスレッド有効化 |
デフォルト: false 説明: マルチプロセッサ・マシンまたはデュアルコア・シングル・プロセッサを備えたマシンを使用している場合、このオプションをTrueにすると、ドキュメントの生成速度が上がります。 内部名: |
外部参照無効化 |
デフォルト: true 説明: true(デフォルト)に設定されていると、XSL処理とXML解析の実行中、セカンダリ・ファイル(サブ・テンプレートや他のXMLドキュメントなど)のインポートが許可されません。これによって、システムのセキュリティが向上します。レポートやテンプレートで外部ファイルがコールされる場合は、falseに設定します。 内部名: |
FO解析バッファ・サイズ |
デフォルト: 1000000 説明: FOプロセッサのバッファ・サイズを設定します。バッファがフルになると、バッファの要素はレポートでレンダリングされます。大きな表やピボット・テーブルのあるレポートでは複雑なフォーマット処理や計算処理が必要になりますが、これらのオブジェクトをレポートにおいて適切にレンダリングするには、大きなバッファが必要になる場合があります。このようなレポートの場合は、レポート・レベルでバッファのサイズを大きくします。この値を大きくすると、システムのメモリー使用量に影響します。 内部名: |
サブ・テンプレートのXSLTランタイム最適化の有効化 |
デフォルト: true 注意: BI Publisherサーバーのデフォルトはtrueです。FOProcessorを直接コールする場合、デフォルトはfalseです。 説明: XSLを1つのみXDKに渡して後続処理を行う前に、FOProcessorでXSLインポートを実行するオプションを提供します。これにより、サブ・テンプレートがすでに含まれているメインXSLテンプレート全体にxslt-optimizationを適用できます。 内部名: |
PPTXネイティブ・チャート・サポートの有効化 |
デフォルト: false 説明: このプロパティはPowerPoint 2007出力に適用されます。trueに設定すると、PowerPoint 2007出力のチャートはネイティブPowerPoint (PPTX)チャートとしてレンダリングされます。falseに設定すると、チャートは埋込みPNGイメージとしてレンダリングされます。 内部名: |
RTFテンプレートを制御するには、表10-9で説明するプロパティを設定します。
表10-9 RTFテンプレートのプロパティ
プロパティ名 | 説明 |
---|---|
属性セットの抽出 |
デフォルト:: 自動 説明: RTFプロセッサによって、生成されたXSL-FO内の属性セットが自動的に抽出されます。抽出されたセットは追加FOブロックに配置され、参照できます。これにより、処理パフォーマンスが向上し、ファイル・サイズが縮小されます。有効な値は次のとおりです。
内部名: |
XPathリライト有効化 |
デフォルト: true 説明: RTFテンプレートをXSL-FOへ変換する際に、RTFプロセッサはXMLタグ名を自動的に書き換え、フルXPath表記が示されるようにします。この機能を無効にするには、このプロパティをfalseに設定します。 内部名: |
チェックボックスに使用する文字 |
デフォルト: Albany WT J;9746;9747/A 説明: BI PublisherのデフォルトのPDF出力フォントには、チェック・ボックスを表す絵文字が含まれていません。テンプレートにチェック・ボックスが含まれている場合は、このプロパティを使用してPDF出力のチェック・ボックス表記するUnicodeフォントを定義します。次の構文を使用して、選択された状態と選択解除の状態を表すUnicodeフォント番号を定義する必要があります。 例: Albany WT J;9746;9747/A、指定するフォントは、実行時にBI Publisherで使用可能である必要があります。 内部名: |
PDFテンプレートを制御するには、表10-10で説明するプロパティを設定します。
表10-10 PDFテンプレートのプロパティ
プロパティ名 | 説明 |
---|---|
出力からPDFフィールドを削除 |
デフォルト: false 説明: 出力からPDFフィールドを削除する場合はtrueを指定します。PDFフィールドを削除した場合、フィールドに入力されたデータは抽出できません。 詳細は、第7.10.2項「フィールドに対する更新可能または読取り専用の設定」を参照してください。 内部名: |
出力ですべてのフィールドを読取専用に設定 |
デフォルト: true 説明: BI Publisherのデフォルトでは、PDFテンプレートの出力PDFの全フィールドが読取り専用に設定されます。すべてのフィールドを更新可能に設定する場合は、このプロパティをfalseに設定します。 詳細は、第7.10.2項「フィールドに対する更新可能または読取り専用の設定」を参照してください。 内部名: |
各フィールドの読取専用設定を保持 |
デフォルト: false 説明: 各フィールドの読取り専用設定をPDFテンプレートの定義どおりに保持する場合は、このプロパティをtrueに設定します。このプロパティは「出力ですべてのフィールドを読取専用に設定」の設定よりも優先されます。 詳細は、第7.10.2項「フィールドに対する更新可能または読取り専用の設定」を参照してください。 内部名: |
Flashテンプレートを制御するには、表10-11で説明するプロパティを設定します。
表10-11 Flashテンプレートのプロパティ
プロパティ名 | 説明 |
---|---|
ラッパー・ドキュメントのページ幅 |
デフォルト: 792 説明: 出力PDF文書の幅をポイント単位で指定します。デフォルトは792(11インチ)です。 内部名: |
ラッパー・ドキュメントのページの高さ |
デフォルト: 612 説明: 出力PDF文書の高さをポイント単位で指定します。デフォルトは612(8.5インチ)です。 内部名: |
PDFのフラッシュ領域の開始X位置 |
デフォルト: 18 説明: 文書の左端を軸の原点として使用し、PDF文書におけるFlashオブジェクトの横方向の開始位置をポイント単位で指定します。デフォルトは18(0.25インチ)です。 内部名: |
PDFのフラッシュ領域の開始Y位置 |
デフォルト: 18 説明: 文書の左上隅を軸の原点として使用し、PDF文書におけるFlashオブジェクトの縦方向の開始位置をポイント単位で指定します。デフォルトは18(0.25インチ)です。 内部名: |
フラッシュ領域の幅 |
デフォルト: SWFにおけるポイント単位のフラッシュの幅と同じ 説明: 文書におけるFlashオブジェクトの占有領域の幅をポイント単位で入力します。デフォルトはSWFオブジェクトの幅です。 内部名: |
フラッシュ領域の高さ |
デフォルト: SWFにおけるポイント単位のフラッシュの高さと同じ 説明: 文書におけるFlashオブジェクトの占有領域の高さをポイント単位で入力します。デフォルトはSWFオブジェクトの高さです。 内部名: |
表10-12で説明するプロパティは、カンマ区切り値の出力の制御に使用します。
表10-13で説明するプロパティは、Excel 2007の出力の制御に使用します。
表10-13 EXCEL 2007の出力のプロパティ
プロパティ名 | 説明 |
---|---|
グリッド線の表示 |
デフォルト: false 説明: Excelの表のグリッド線をレポート出力に表示する場合はtrueに設定します。 |
新規シートとして改ページ |
デフォルト: true 説明: Trueに設定すると、レポート・テンプレートで指定した改ページによって、Excelワークブックに新しいシートが生成されます。 |
列の最小幅 |
デフォルト: 3(単位はポイント、0.04インチ) 説明: 列の幅が指定の最小値よりも狭く、データが含まれていない場合、この列は前の列とマージされます。値は、ポイント単位で設定する必要があります。このプロパティの有効な範囲は0.5から20ポイントです。 |
行の最小高 |
デフォルト: 1(単位はポイント、0.01インチ) 説明: 行の高さが指定の最小値よりも低く、データが含まれていない場合、この行は削除されます。値は、ポイント単位で設定する必要があります。このプロパティの有効な範囲は.001から5ポイントです。 |
表10-14のプロパティは、すべての出力に適用されます。
表10-14 すべての出力
プロパティ名 | 説明 |
---|---|
出力のバージョン番号を非表示 |
デフォルト: false 説明: 一部のレポート出力ドキュメントでは、ドキュメント・プロパティにOracle BI Publisherが表示されます。たとえば、PDF文書は、文書のプロパティでOracle BI PublisherをPDF Producerとして識別します。文書を生成したBI Publisherのバージョン(Oracle BI Publisher 11.1.1.4.0など)を含めない場合は、このプロパティをtrueに設定します。 |
11.1.1.5互換モードの使用 |
予約済。オラクル社から指示された場合を除き、更新はしないでください。 |
BI Publisherのフォント・マッピング機能を使用すると、RTFテンプレートまたはPDFテンプレートのベース・フォントを、発行文書で使用されるターゲット・フォントにマップできます。フォント・マッピングは、サイト・レベルまたはレポート・レベルで指定できます。フォント・マッピングはPDFおよびPowerPointの出力でのみ実行されます。
フォント・マッピングには次の2種類があります。
RTFテンプレート - RTFテンプレートおよびXSL-FOテンプレートからPDFおよびPowerPointの出力フォントにフォントをマッピングします。
PDFテンプレート - PDFテンプレートから別のPDF出力フォントにフォントをマッピングします。
BI PublisherではType1フォントおよびTrueTypeフォントのセットが用意されています。これらのセットのフォントは、ターゲット・フォントとして追加設定なしで選択できます。事前定義済フォントのリストは、第10.16.4項「BI Publisherの事前定義済のフォント」を参照してください。
事前定義済のフォントは、Oracle Business Intelligence OracleホームのORACLE_HOME/common/fontsにあります。別のフォントへのマッピングが必要な場合、そのフォントをこのディレクトリに配置して、BI Publisherで実行時に使用できるようにします。環境がクラスタ化されている場合、そのフォントは各サーバー上に配置する必要があります。
注意: フォントの位置はXDO_FONT_DIR変数によって設定されます。環境でこの変数が設定されていない場合、フォントは$JAVA_HOME/jre/lib/fontsに配置されます。 |
フォント・マッピングは、サイト・レベルまたはレポート・レベルで定義できます。
マッピングをサイト・レベルで設定するには、「管理」ページから「フォント・マッピング」リンクを選択します。
マッピングをレポート・レベルで設定するには、レポートの「構成」リンクを選択してから、「フォント・マッピング」タブを選択します。この設定は、選択したレポートにのみ適用されます。
レポート・レベルの設定は、サイト・レベルの設定よりも優先されます。
「管理」ページの「ランタイム構成」で、「フォント・マッピング」を選択します。
フォント・マッピングを作成するには:
「RTFテンプレート」または「PDFテンプレート」で、「フォント・マッピングの追加」を選択します。
「フォント・マッピングの追加」ページで、次を入力します。
ベース・フォント - 新しいフォントにマップするフォント・ファミリを入力します。たとえば、Arialと入力します。
スタイル: 「標準」または「斜体」を選択します(「PDFテンプレート」フォント・マッピングには適用されません)。
重み: 「標準」または「太字」を選択します(「PDFテンプレート」フォント・マッピングには適用されません)。
ターゲット・フォント・ファイル: 「Type 1」または「Truetype」を選択します。
「ターゲット・フォント」を入力します。
「Truetype」を選択した場合、コレクション内の特定の番号付きフォントを入力できます。目的のフォントの「TrueTypeコレクション(TTC)番号」を入力します。
事前定義済のフォントのリストは、第10.16.4項「BI Publisherの事前定義済のフォント」を参照してください。
次のType1フォントはAdobe Acrobatに組み込まれており、BI Publisherには、デフォルトでこれらのフォントとのマッピングが用意されています。これらのフォントは、ターゲット・フォントとして追加設定なしで選択できます。
表10-15は、Type1フォントのリストです。
表10-15 Type 1フォント
番号 | フォント・ファミリ | スタイル | 太さ | フォント名 |
---|---|---|---|---|
1 |
serif |
標準 |
標準 |
Time-Roman |
1 |
serif |
標準 |
太字 |
Times-Bold |
1 |
serif |
イタリック体 |
標準 |
Times-Italic |
1 |
serif |
イタリック体 |
太字 |
Times-BoldItalic |
2 |
sans-serif |
標準 |
標準 |
Helvetica |
2 |
sans-serif |
標準 |
太字 |
Helvetica-Bold |
2 |
sans-serif |
イタリック体 |
標準 |
Helvetica-Oblique |
2 |
sans-serif |
イタリック体 |
太字 |
Helvetica-BoldOblique |
3 |
monospace |
標準 |
標準 |
Courier |
3 |
monospace |
標準 |
太字 |
Courier-Bold |
3 |
monospace |
イタリック体 |
標準 |
Courier-Oblique |
3 |
monospace |
イタリック体 |
太字 |
Courier-BoldOblique |
4 |
Courier |
標準 |
標準 |
Courier |
4 |
Courier |
標準 |
太字 |
Courier-Bold |
4 |
Courier |
イタリック体 |
標準 |
Courier-Oblique |
4 |
Courier |
イタリック体 |
太字 |
Courier-BoldOblique |
5 |
Helvetica |
標準 |
標準 |
Helvetica |
5 |
Helvetica |
標準 |
太字 |
Helvetica-Bold |
5 |
Helvetica |
イタリック体 |
標準 |
Helvetica-Oblique |
5 |
Helvetica |
イタリック体 |
太字 |
Helvetica-BoldOblique |
6 |
Times |
標準 |
標準 |
Times |
6 |
Times |
標準 |
太字 |
Times-Bold |
6 |
Times |
イタリック体 |
標準 |
Times-Italic |
6 |
Times |
イタリック体 |
太字 |
Times-BoldItalic |
7 |
記号 |
標準 |
標準 |
記号 |
8 |
ZapfDingbats |
標準 |
標準 |
ZapfDingbats |
表10-16は、TrueTypeフォントのリストです。すべてのTrueTypeフォントはPDFに埋め込まれます。
表10-16 TrueTypeフォント
番号 | フォント・ファミリ名 | スタイル | 太さ | 実際のフォント | 実際のフォント・タイプ |
---|---|---|---|---|---|
1 |
Albany WT |
標準 |
標準 |
ALBANYWT.ttf |
TrueType(Latin1のみ) |
2 |
Albany WT J |
標準 |
標準 |
ALBANWTJ.ttf |
TrueType(日本語用) |
3 |
Albany WT K |
標準 |
標準 |
ALBANWTK.ttf |
TrueType(韓国語用) |
4 |
Albany WT SC |
標準 |
標準 |
ALBANWTS.ttf |
TrueType(簡体字中国語用) |
5 |
Albany WT TC |
標準 |
標準 |
ALBANWTT.ttf |
TrueType(繁体字中国語用) |
6 |
Andale Duospace WT |
標準 |
標準 |
ADUO.ttf |
TrueType(Latin1のみ、固定幅) |
6 |
Andale Duospace WT |
太字 |
太字 |
ADUOB.ttf |
TrueType(Latin1のみ、固定幅) |
7 |
Andale Duospace WT J |
標準 |
標準 |
ADUOJ.ttf |
TrueType(日本語用、固定幅) |
7 |
Andale Duospace WT J |
太字 |
太字 |
ADUOJB.ttf |
TrueType(日本語用、固定幅) |
8 |
Andale Duospace WT K |
標準 |
標準 |
ADUOK.ttf |
TrueType(韓国語用、固定幅) |
8 |
Andale Duospace WT K |
太字 |
太字 |
ADUOKB.ttf |
TrueType(韓国語用、固定幅) |
9 |
Andale Duospace WT SC |
標準 |
標準 |
ADUOSC.ttf |
TrueType(簡体字中国語用、固定幅) |
9 |
Andale Duospace WT SC |
太字 |
太字 |
ADUOSCB.ttf |
TrueType(簡体字中国語用、固定幅) |
10 |
Andale Duospace WT TC |
標準 |
標準 |
ADUOTC.ttf |
TrueType(繁体字中国語用、固定幅) |
10 |
Andale Duospace WT TC |
太字 |
太字 |
ADUOTCB.ttf |
TrueType(繁体字中国語用、固定幅) |
BI Publisherには、表10-17に示すバーコード・フォントも含まれています。
表10-17 含まれているバーコード・フォント
フォント・ファイル | サポートされているアルゴリズム |
---|---|
128R00.TTF |
code128a、code128b、およびcode128c |
B39R00.TTF |
code39、code39mod43 |
UPCR00.TTF |
upca、upce |
RTFテンプレートでのバーコード・フォントの使用の詳細は、第4.17.1項「BI Publisherに付属のバーコード・フォントの使用」を参照してください。