Oracle® Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Publisher管理者ガイド リリース11g (11.1.1) B66709-03 |
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この章では、カタログおよび個々のレポート・レイアウトについて翻訳ファイルをエクスポートおよびインポートする方法について説明します。
内容は次のとおりです。
BI Publisherは、次の2つのタイプの翻訳をサポートしています。
カタログ翻訳
テンプレート(またはレイアウト)翻訳
カタログ翻訳によって、選択したカタログ・フォルダに含まれるすべてのオブジェクトから翻訳可能文字列を単一の翻訳ファイルに抽出できます。その後、このファイルを翻訳してBI Publisherにアップロードし、適切な言語コードを割り当てることができます。
カタログ翻訳では、レポート・レイアウトの翻訳可能文字列のみでなく、ユーザーに表示されるカタログ・オブジェクトの説明、レポート・パラメータ名、およびデータ表示名などのユーザー・インタフェース文字列も抽出されます。
カタログを表示しているユーザーには、「アカウント」のプリファレンスで選択したUI言語に対応したアイテムの翻訳が表示されます。また、ユーザーには、「アカウント」のプリファレンスで選択したレポート・ロケールに対応するレポートの翻訳が表示されます。
テンプレート翻訳によって、単一のRTFベースのテンプレート(サブテンプレートとスタイル・テンプレートを含む)または単一のBI Publisherレイアウト・テンプレート(.xptファイル)から翻訳可能な文字列を抽出できます。このオプションは、最終的なレポート・ドキュメントを翻訳する必要があるときに使用します。たとえば、企業が翻訳された請求書をドイツと日本の顧客に送信する必要がある場合などです。
この章では、翻訳ファイルをダウンロードおよびアップロードするプロセスについて説明します。ファイルの翻訳の概念とプロセスの詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Publisherレポート・デザイナーズ・ガイド』のレポートとカタログ・オブジェクトの翻訳に関する項を参照してください。
この手順は、カタログからのXLIFFファイルのエクスポート、翻訳済ファイルのカタログへのインポート、および翻訳のテストを実行するプロセスを説明しています。XLIFFファイルのインポートとエクスポートは、管理者のみが実行できます。
XLIFFファイルをインポートおよびエクスポートする手順は次のとおりです。
カタログ内でフォルダを選択し、「翻訳」ツールバー・ボタンをクリックして、「XLIFFのエクスポート」をクリックします。
XLIFFファイルをローカル・ディレクトリに保存します。
図14-1に示すように、翻訳ファイル(catalog.xlf)を開いて、ボイラープレート・テキストに翻訳を適用します。
XLIFFファイルの翻訳方法の詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Publisherレポート・デザイナーズ・ガイド』のXLIFFの概要に関する項を参照してください。
ファイルを翻訳したら、XLIFFファイルをBI Publisherサーバーにアップロードします。これには、「翻訳」ツールバー・ボタンをクリックして、「XLIFFのインポート」をクリックします。翻訳済のXLIFFファイルをサーバーにアップロードします。
翻訳をテストするには、グローバル・ヘッダーの「次としてサインイン」から「アカウント」を選択します。
「アカウント」ダイアログの「一般」タブで、「レポート・ロケール」と「UI言語」のプリファレンスを適切な言語に変更し、「OK」をクリックします。
翻訳済フォルダのオブジェクトを表示します。
テンプレート翻訳には、次のものが含まれます。
RTFテンプレート
RTFサブ・テンプレート
スタイル・テンプレート
BI Publisherテンプレート(.xpt)
RTFテンプレートとBI Publisherテンプレート(.xpt)は「プロパティ」ページから翻訳できます。「プロパティ」ページにアクセスするには、図14-2に示すように、レポート・エディタの「プロパティ」リンクをクリックします。
「プロパティ」ページから、単一のテンプレートのXLIFFファイルを生成できます。「翻訳の抽出」をクリックして、XLIFFファイルを生成します。
レポート・レイアウト・テンプレートのXLIFFファイルを生成する手順は次のとおりです。
カタログ内のレポートにナビゲートし、これを編集するために「編集」をクリックして開きます。
レポートのレイアウトのサムネイル・ビューで、レイアウト(RTFまたはXPT)の「プロパティ」リンクをクリックして、「レイアウト プロパティ」ページを開きます。
「翻訳」リージョンで、「翻訳の抽出」をクリックします。
BI Publisherによって、テンプレートから翻訳可能文字列が抽出され、XLIFF(.xlf)にエクスポートされます。
XLIFFをローカル・ディレクトリに保存します。
スタイル・テンプレートとサブ・テンプレートのXLIFFファイルを生成する手順は次のとおりです。
カタログ内のスタイル・テンプレートまたはサブ・テンプレートにナビゲートし、「編集」をクリックして「テンプレート・マネージャ」を開きます。
「翻訳」リージョンで、「翻訳の抽出」をクリックします。
BI Publisherによって、テンプレートから翻訳可能文字列が抽出され、XLIFF(.xlf)にエクスポートされます。
XLIFFをローカル・ディレクトリに保存します。
XLIFFファイルのダウンロードが終わったら、そのファイルを翻訳プロバイダに送信したり、テキスト・エディタを使用して各文字列の翻訳を入力したりできます。XLIFFファイルの編集手順は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Publisherレポート・デザイナーズ・ガイド』のXLIFFファイルの構造に関する項を参照してください。
翻訳可能文字列は、表ヘッダーやフィールド・ラベルなど、発行レポートに表示される、テンプレート内の任意のテキストです。実行時にデータから設定されるテキスト、およびMicrosoft Wordフォームの各フィールドに指定したテキストは翻訳不可です。
テンプレートXLIFFファイルは、必要な種類の言語に翻訳し、それらの翻訳をオリジナル・テンプレートに関連付けることができます。
翻訳済XLIFFファイルをアップロードする手順は次のとおりです。
カタログ内のレポート、サブ・テンプレートまたはスタイル・テンプレートにナビゲートし、これを編集するために「編集」をクリックして開きます。
レポートの場合のみ:
レポートのレイアウトのサムネイル・ビューで、レイアウトの「プロパティ」リンクをクリックして、Template Managerを開きます。
「翻訳」リージョンで、「アップロード」ツールバー・ボタンをクリックします。
「翻訳ファイルのアップロード」ダイアログで、ローカル・ディレクトリ内のファイルを見つけ、この翻訳の「ロケール」を選択します。
「OK」をクリックして、ファイルをアップロードし、「翻訳」テーブルで参照します。
ローカライゼーションごとに異なるレポートのレイアウトを設計し、表示する必要がある場合は、ロケールごとに設計および翻訳した新しいRTFファイルを作成し、そのファイルをテンプレート・マネージャにアップロードできます。
注意: ローカライズ済テンプレート・オプションは、XPTテンプレートではサポートされません。 |
ローカライズ済テンプレート・オプションの使用に関する手順の概要は、次の各項で説明されています。
基本テンプレート・ファイルの作成に使用したツールと同じツールを使用して文字列を翻訳し、ロケールに適したレイアウトにカスタマイズします。
ローカライズ済テンプレートをアップロードする手順は次のとおりです。
カタログ内のレポート、サブテンプレートまたはスタイル・テンプレートにナビゲートし、これらを編集するために「編集」をクリックして開きます。
レポートの場合のみ:
レポートのレイアウトのサムネイル・ビューで、レイアウトの「プロパティ」リンクをクリックして、Template Managerを開きます。
「テンプレート」リージョンで、「アップロード」ツールバー・ボタンをクリックします。
「テンプレート・ファイルのアップロード」ダイアログでローカル・ディレクトリ内のファイルを見つけ、「テンプレート・タイプ」としてrtfを選択して、このテンプレート・ファイルの「ロケール」を選択します。
「OK」をクリックしてファイルをアップロードし、「テンプレート」表で確認します。