Oracle® Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Publisherデータ・モデリング・ガイド 11g リリース1 (11.1.1) B66712-03 |
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この章では、BI Publisherデータ・モデルのフレックスフィールドのサポートについて説明します。
この章の内容は次のとおりです。
フレックスフィールドは、Oracle Applicationsに特有のものです。Oracle Applicationsからのデータについてのレポートを作成する場合は、データ・モデルのこのコンポーネントを使用してフレックスフィールド・データを取得します。
データ・モデルでフレックスフィールドを使用するには:
レポート・データに使用するSELECT文を定義します。
SELECT文の内部で、各フレックスフィールドを字句として定義します。SELECT文にフレックスフィールド関連字句を埋め込むには、&LEXICAL_TAGを使用します。
フレックスフィールド・コンポーネントをデータ・モデルに追加します。
フレックスフィールド参照を使用すると、SELECT、FROM、WHERE、ORDER BYまたはHAVINGの後続の句を置換できます。フレックスフィールド参照は、実行時にパラメータを複数の値に置換する必要があるときに使用します。データ・モデル・エディタは、次のフレックスフィールド・タイプをサポートしています。
Where - このタイプの字句は、文のWHEREセクションで使用されます。これは、キー・フレックスフィールド・セグメント・データに基づいてSELECT文がフィルタ処理できるようにWHERE句を変更する際に使用されます。
Order by - このタイプの字句は、文のORDER BYセクションで使用されます。この字句では、出力結果をフレックス・セグメント値によりソートできるように列の式のリストが戻されます。
Select - このタイプの字句は、文のSELECTセクションで使用されます。これは、字句定義に基づき、キー・フレックスフィールド(kff)コード組合せ関連データの取得および処理に使用されます。
Filter - このタイプの字句は、文のWHEREセクションで使用されます。これは、Oracle Enterprise Scheduling Serviceから渡されたフィルタIDに基づいてSELECT文がフィルタ処理できるようにWHERE句を変更するために使用します。
Segment Metadata - フレックスフィールド関連のメタデータを取得するには、このタイプの字句を使用します。この字句を使用する場合、このメタデータの取得にPL/SQLコードを作成する必要はありません。そのかわり、ダミーSELECT文を定義してから、この字句を使用してメタデータを取得します。この字句は、定数文字列を返します。
データ・モデルのフレックスフィールド・コンポーネントを設定してから、SQL問合せで次の構文を使用してフレックスフィールド参照を作成します。
&LEXICAL_TAG ALIAS_NAME
例:
&FLEX_GL_BALANCING alias_gl_balancing
SQL問合せを入力したら、「OK」をクリックします。
フレックスフィールドを追加するには:
次の項目を入力します。
名前 - フレックスフィールド・コンポーネントの名前を入力します。
タイプ - リストからフレックスフィールドのタイプを選択します。ここで選択したタイプによって、必要になる追加フィールドが決まります。第6.2.1項「フレックスフィールドの詳細の入力」を参照してください。
アプリケーションの短縮名 - このフレックスフィールドを所有するOracle Applicationの短縮名を入力します(例 - GL)。
IDフレックス・コード - このフレックスフィールドに定義したフレックスフィールド・コードを、登録キー・フレックスフィールド形式で入力します(例 - GL#)。
IDフレックス番号 - フレックスフィールド構造情報を格納しているソース列またはパラメータの名前を入力します。たとえば、101です。パラメータを使用するには、:PARAM_STRUCT_NUMのようにパラメータ名の前にコロンを付けます。
Segment Metadata、「SELECT」、「WHERE」、「ORDER BY」、「Filter」を選択します。選択したタイプに応じて、詳細ペインに適切なフィールドが表示されます。このフィールドについての説明は、表6-1を参照してください。
表6-1 Segment Metadataの詳細フィールド
フィールド | 説明 |
---|---|
セグメント |
(オプション)このデータが要求されるセグメントの識別子。デフォルト値は「ALL」です。構文は、Oracle E-Business Suite開発者ガイドを参照してください。 |
親セグメントの表示 |
このボックスを選択すると、依存セグメントの親セグメントが自動的に表示されます。これにより、そのセグメントの属性で表示しないように指定されているセグメントも表示されます。 |
メタデータ・タイプ |
返すメタデータのタイプを選択します。 上プロンプト - セグメントの上プロンプト。 左プロンプト - セグメントの左プロンプト。 |
表6-2に、Selectフレックスフィールド・タイプの詳細フィールドを示します。
表6-2 Selectの詳細フィールド
フィールド | 説明 |
---|---|
複数IDフレックス番号 |
この字句が複数構造をサポートしているかどうかを示します。このボックスを選択することで、潜在的にすべての構造がデータのレポート作成に使用されることを示します。データ・エンジンは、<code_combination_table_alias>.<set_def ining_column_name>を使用して構造番号を取得します。 |
コード組合せ表別名 |
列名の接頭辞として追加する表別名を指定します。SELECTが別のフレックス表と結合している場合や、自己結合を使用している場合は、TABLEALIASを使用します。 |
セグメント |
(オプション)このデータが要求されるセグメントの識別子。デフォルト値は「ALL」です。構文は、Oracle E-Business Suite開発者ガイドを参照してください。 |
親セグメントの表示 |
このボックスを選択すると、依存セグメントの親セグメントが自動的に表示されます。これにより、そのセグメントの属性で表示しないように指定されているセグメントも表示されます。 |
出力タイプ |
次のいずれかを選択します。
|
表6-3に、Whereフレックスフィールド・タイプの詳細フィールドを示します。
表6-3 Whereの詳細フィールド
フィールド | 説明 |
---|---|
コード組合せ表別名 |
列名の接頭辞として追加する表別名を指定します。SELECTが別のフレックス表と結合している場合や、自己結合を使用している場合は、TABLEALIASを使用します。 |
セグメント |
(オプション)このデータが要求されるセグメントの識別子。デフォルト値は「ALL」です。構文は、Oracle E-Business Suite開発者ガイドを参照してください。 |
演算子 |
適切な演算子を選択します。 |
オペランド1 |
条件式の右側に使用する値を入力します。 |
オペランド2 |
(オプション)BETWEEN演算子の上限値です。 |
表6-4に、Order byフレックスフィールド・タイプの詳細フィールドを示します。
表6-4 Order Byの詳細フィールド
フィールド | 説明 |
---|---|
複数IDフレックス番号 |
この字句が複数構造をサポートしているかどうかを示します。このボックスを選択すると、潜在的にすべての構造がデータ・レポート作成に使用されることになります。データ・エンジンは、<code_combination_table_alias>.<set_defining_column_name>を使用して構造番号を取得します。 |
コード組合せ表別名 |
列名の接頭辞として追加する表別名を指定します。SELECTが別のフレックス表と結合している場合や、自己結合を使用している場合は、TABLEALIASを使用します。 |
セグメント |
(オプション)このデータが要求されるセグメントの識別子。デフォルト値は「ALL」です。構文は、Oracle E-Business Suite開発者ガイドを参照してください。 |
親セグメントの表示 |
このボックスを選択すると、依存セグメントの親セグメントが自動的に表示されます。これにより、そのセグメントの属性で表示しないように指定されているセグメントも表示されます。 |
表6-5に、Filterフレックスフィールド・タイプの詳細フィールドを示します。