Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Discoverer Portlets公開ガイド 11g リリース1(11.1.1) E51912-01 |
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この章では、Oracle PortalでのDiscovererポートレットの使用について説明します。項目は次のとおりです。
認証済またはログインしているユーザーはすべて、作成した各Discovererポートレットの特定のプロパティをカスタマイズできます。たとえば、ポートレット・タイトルおよびその他のポートレット・オプションを変更し、「Discovererワークシート」ポートレットにフォーマットのカスタマイズを設定できます。また、使用するデータベース接続、パラメータ値またはワークシートのリストなど、ポートレットの追加プロパティのカスタマイズをユーザーに許可できます。
さらに、Single Worksheet Viewerの「Discovererワークシート」または「Discovererゲージ」ポートレットの基準として使用されるワークシートの分析をユーザーに許可できます。Single Worksheet ViewerはDiscoverer Viewerの特殊なインスタンスであり、Discovererポートレットでのみ使用できます。ユーザーが「Discovererワークシートのリスト」ポートレットからワークシートを開いた場合も、Single Worksheet Viewerが使用されます。Single Worksheet Viewerでは、ユーザーは開いたワークシートを変更したり、使用する接続を変更したりすることができません。Single Worksheet Viewerは、ユーザーがDiscovererポートレットから1つのワークシートにアクセスするように制限する特殊な設計となっています。
認証済のユーザーがSingle Worksheet Viewerを起動すると(ワークシートまたはゲージ・ポートレットの「分析」リンクを使用した場合、または「Discovererワークシートのリスト」ポートレットからワークシートを開いた場合のいずれか)、OracleAS Single Sign-Onユーザー名が実行中のクエリーに渡され、データがSingle Worksheet Viewerに戻される点に注意してください。このように、データがSingle Sign-Onユーザーごとに異なる場合、ユーザーには自分に表示されることになっているデータのみが表示されます。
Single Worksheet Viewerでは、ユーザーはポートレット・カスタマイズ・ページで使用できない追加カスタマイズおよびアクションにアクセスできます。たとえばSingle Worksheet Viewerでは、ユーザーは列の移動またはスワッピングによりレイアウトを変更したり、ページ・アイテム値を変更して表示されるデータを変更できます。Single Worksheet Viewerでは、ユーザーは拡張カスタマイズの他に、ポートレットで直接使用できない次のアクションにアクセスできます。
クエリーの再実行
元に戻す
印刷
エクスポート
電子メールで送信
次の表ではカスタマイズをまとめ、ポートレット・カスタマイズ・ページまたはSingle Worksheet Viewerのどちらで使用できるかを示しています。
表4-1 使用可能なカスタマイズのサマリー
カスタマイズ | ポートレットのカスタマイズ | ワークシートの分析 |
---|---|---|
データベース接続 |
はい |
いいえ |
パラメータ値 |
はい |
はい |
ページ・アイテム値の変更 |
いいえ |
はい |
レイアウト |
いいえ |
はい |
ストップライト・フォーマット |
はい |
はい |
セル・フォーマット |
はい |
はい |
ソート(リレーショナル・ワークシートおよびテーブル・ワークシートのみ) |
いいえ |
はい |
保存済選択(OLAPワークシートのみ) |
いいえ |
はい |
グラフのリンク/リンク解除(OLAPワークシートのみ) |
いいえ |
はい |
グラフ・タイプ |
はい |
はい |
ポートレット・オプション-表示オプション |
はい |
いいえ |
ポートレット・オプション-分析オプション |
はい |
いいえ |
ポートレット・オプション-行と列 |
はい |
いいえ |
行と列 |
いいえ |
はい |
注意: 「行と列」は、ポートレットおよびSingle Worksheet Viewerでそれぞれ別の設定となり、相互に影響しません。
さらに、Discovererユーザーには、ワークシートおよびワークシートのリストDiscovererポートレットについてSingle Worksheet Viewerで加えたこれらのカスタマイズの保存を許可できます(パラメータ値のカスタマイズを除きます)。こうすることでパーソナライズ・フレームワークを作成し、少数のワークシートで多数のユーザーを効果的にサポートできます。各Oracle Portal/OracleAS Single Sign-Onユーザーに対して、関心のあるワークシートに対して独自のパーソナライズされたカスタム・ビューを、データベース・アカウントの作成や管理、データベースへのDiscovererワークブックの作成や保存権限の付与といった作業負荷なしに許可できます。
すべての場合において、カスタマイズ・ポートレット・ページとSingle Worksheet Viewerのどちらで変更したかにかかわらず、すべてのカスタマイズがユーザー単位、ポートレット単位で格納され、そのOracle Portalユーザーにのみ表示されます。カスタマイズは、その他のユーザーには影響せず、表示もされません。