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Oracle® Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalエンタープライズ・デプロイメント・ガイド
11gリリース1 (11.1.1.7.0)
B55900-07
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A Oracle RACでのマルチ・データ・ソースの使用

新しいOracle RACアプリケーションを構築する際には、GridLinkデータ・ソースを使用することをお薦めします。ただし、GridLinkデータ・ソースをサポートしないレガシー・アプリケーションとデータベースを使用している場合、この付録の次の情報を参照します。

この付録の内容は次のとおりです。

A.1 マルチ・データ・ソースおよびOracle RACについて

マルチ・データ・ソースには、接続リクエストに対応するために使用する順番付きのデータ・ソースのリストがあります。通常、このようなマルチ・データ・ソースへのすべての接続リクエストは、リストの最初のデータ・ソースによって処理されます。データベースの接続のテストが失敗し、接続を置換できない場合、またはデータ・ソースが中止となった場合、リスト内の次のデータ・ソースから接続が順番に探されます。

Oracle RACでマルチ・データ・ソースを構成する方法の詳細は、Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Server JDBCの構成と管理のOracle RACでのマルチ・データ・ソースの使用に関する説明を参照してください。

A.2 EDGトポロジ用のマルチ・データ・ソースの構成の標準的な手順

ドメインの構成時、データ・ソースを構成できます。たとえば、エンタープライズ・デプロイメントの参照トポロジ用に最初の管理ドメインを構成する場合、構成ウィザードを使用してドメインの特徴とデータ・ソースを定義できます。

このエンタープライズ・デプロイメント・ガイドのトポロジの構成手順では、Oracle RACでGridLinkデータ・ソースを定義する場合の具体的な手順が含まれています。GridLinkデータ・ソースのかわりにマルチ・データ・ソースを使用する場合は、GridLinkの手順を次に置き換えます。

  1. 「JDBCコンポーネント・スキーマの構成」画面で、次の操作を行います。

    1. 適切なスキーマを選択します。

    2. コンポーネント・スキーマのRAC構成については、「RACマルチ・データ・ソースへ変換」を選択します。

    3. Repository Creation Utilityを実行したときに、次のデータ・ソースがスキーマ接頭辞とともに画面に表示されることを確認します。

    4. 次へ」をクリックします。

  2. 「RACマルチ・データ・ソース・コンポーネント・スキーマの構成」画面が表示されます(図A-1)。

    図A-1 「RACマルチ・データ・ソース・コンポーネント・スキーマの構成」画面

    「RACマルチ・データ・ソース・コンポーネント・スキーマの構成」画面

    この画面で、次の手順を実行します。

    1. 次の各フィールドに値を入力して、RCUでシードされたOracle RACデータベースの接続情報を指定します。

      • ドライバ: 「Oracle driver (Thin) for RAC Service-Instance connections, Versions:10, 11」を選択します。

      • サービス名: データベースのサービス名を入力します。

      • ユーザー名: データベース・スキーマの完全なユーザー名(接頭辞を含む)を入力します。

      • パスワード: スキーマへのアクセスに使用するパスワードを入力します。

    2. ホスト名、インスタンス名およびポートを入力します。

    3. 追加」をクリックします。

    4. この手順をOracle RACインスタンスごとに実行します。

    5. 次へ」をクリックします。

  3. 「JDBCデータ・ソースのテスト」画面で、接続が自動的にテストされます。「ステータス」列に結果が表示されます。すべての接続が正常に確立したことを確認してください。正常に接続できない場合は、「前へ」をクリックして前の画面に戻り、入力内容を修正します。

    すべての接続に成功したら「次へ」をクリックします。