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Oracle® Fusion Middleware Oracle Service Bus開発者ガイド
11gリリース1 (11.1.1.7)
B61435-07
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9 Format Builderのメイン・ウィンドウ

この章では、Format Builderのメイン・ウィンドウのユーザー・インタフェース・リファレンスを提供します。

Format Builderのメイン・ウィンドウは2つのペインに分かれています。左ペインには、データ・フォーマットの構造情報が表示されます。右ペインには、左ペインで選択した項目の詳細が表示されます。

次の方法でメイン・ウィンドウ内を移動したり、メイン・ウィンドウからコマンドを実行することができます。

9.1 メニュー・バーの使用

メニュー・バーには、メニューの見出しが表示されます。使用できるメニューは、左ペインで選択されている項目に応じて異なります。メニューを開くには、メニュー・バーを使用するか、「Alt」を押しながらメニュー見出しのアンダースコア文字を押します。たとえば、「Alt」+「F」を押すと「File」メニューが開きます。

メニュー・コマンドの詳細は、第18章「Format Builderのメニュー」を参照してください。

9.2 ツールバーの使用

Format Builderのツール・バーには、頻繁に使用する一部のメニュー・コマンドにアクセスするためのボタンがあります。使用できないコマンドのボタンは「グレー表示」されます。

次にFormat Builderのツール・バーのボタンの説明を示します。

表9-1ツール・バーのボタンのリスト

ツールバー・ボタン名 説明

新規

新しいメッセージ・フォーマットを作成します。

開く/取得

既存のメッセージ・フォーマットを開きます。

保存/格納

現在のメッセージ・フォーマットを保存します。

切取り

左ペインで現在選択されている項目とその子オブジェクトをツリーから切り取ります。

注意: メッセージ・フォーマット(ルート)項目が選択されている場合、このコマンドは使用できません。

コピー

左ペインで現在選択されている項目をツリーの他の場所に挿入するために、コピーを作成します。

注意: メッセージ・フォーマット(ルート)項目が選択されている場合、このコマンドは使用できません。

兄弟として貼付け

切り取った、またはコピーした項目を、選択した項目の兄弟オブジェクトとして挿入します。

参照として貼付け

切り取った、またはコピーした項目の参照を、選択した項目の兄弟オブジェクトとして挿入します。

元に戻す

直前の操作を取り消します。ツール・チップは取消し可能な操作を反映して変化します。たとえば、フィールドの名前を「Field1」に変更して「適用」をクリックすると、ツール・チップに元に戻す 適用 フィールド Field1と表示されます。

注意: Format Builderでは、複数レベルの取消し操作とやり直し操作がサポートされています。

再実行

「元に戻す」コマンドの結果を取り消します。ツール・チップはやり直し可能な操作を反映して変化します。たとえば、フィールドの名前を「Field1」に変更してからその操作を取り消すと、ツール・チップに再実行 適用 フィールド Field1と表示されます。

注意: Format Builderでは、複数レベルの取消し操作とやり直し操作がサポートされています。

フィールドの挿入

フィールドを、ツリー・ペインで選択した項目の兄弟として挿入します。

グループの挿入

グループを、ツリー・ペインで選択した項目の兄弟として挿入します。

コメントの挿入

コメントを、ツリー・ペインで選択した項目の兄弟として挿入します。

上に移動

選択した項目を、その親の中でポジションを1つ上に移動します。

下に移動

選択した項目を、その親の中でポジションを1つ下に移動します。

項目の昇格

選択した項目を、ツリー内のすぐ上のレベルに昇格させます。たとえば、Field1がGroup1の子オブジェクトであるとします。Field1を選択して昇格ツールをクリックすると、そのフィールドはGroup1の兄弟になります。

項目の降格

選択した項目を、ツリー内のすぐ下のレベルに降格させます。たとえば、Group1がField1の兄弟であるとします。ツリー内でField1はGroup1のすぐ次にあります。Field1を選択して降格ツールをクリックすると、そのフィールドはGroup1の子になります。

すべて開く

ツリー・ペイン内のすべての項目を展開し、子項目を表示します。

すべて閉じる

ツリー・ペインを折りたたんで、最初のレベルの項目のみを表示します。

Format Tester

第17章「Format Tester」のウィンドウを開きます。


9.3 ツリー・ペインの使用

ツリー・ペインには、ツリー内の非XMLデータのフォーマットに関する階層情報および構造情報が表示されます。ツリーのルート・ノードは、作成中または編集中のMFLドキュメントに対応します。ルート・ノードはメッセージ・ノードと呼ばれます。子ノードには、グループ名またはフィールド名が付けられます。フィールドは、ツリーではリーフ・ノードで表されます。グループにはフィールドまたは他のグループが含まれ、ツリーでは非リーフ・ノードで表されます。

各ノードのアイコンは、ノードに関する情報をカプセル化したものです。このアイコンによって、ノードがどの要素(メッセージ、グループ、フィールド、コメント、参照のいずれか)を表しているかがわかります。また、グループまたはフィールドが繰返し要素であるかどうか、グループがグループ選択であるかどうか、およびグループまたはフィールドが省略可能か必須かどうかもわかります。さらに、ツリーのノードを追加、削除、移動、コピー、および名前変更することができます。これらの操作には、メニューまたはツール・バーを使用します(9.1項「メニュー・バーの使用」9.2項「ツールバーの使用」および9.4項「ショートカット・メニューの使用」を参照してください)。

次の表に、ツリー・ペインに表示されるアイコンの説明を示します。

表9-2 ツリー・アイコンの説明

ツリー・アイコン名 説明

メッセージの書式

最上位の要素。

グループ

何らかの関連があるフィールド、コメント、および他のグループまたは参照の集合(たとえば、PAYDATEフィールド、HOURSフィールドおよびRATEフィールドをPAYINFOグループに入れることができます)。そのグループに含まれるすべての項目のフォーマットを定義します。

省略可能なグループ

メッセージ・フォーマットに任意で含めることができるグループ。

繰返しグループ

1回または複数回出現するグループ。

省略可能な繰返しグループ

任意で使用できるが、使用する場合は複数回出現するグループ。

グループ参照

グループの別のインスタンスがデータ内に存在することを示します。参照グループのフォーマットは元のグループと同じですが、参照グループのOptional設定とOccurrence設定は変更できます。

グループ選択

当該グループ内の1項目のみを、メッセージ・フォーマットに取り込むことを示します。

フィールド

アプリケーションにとって何らかの意味を持つバイト・シーケンス(たとえば、フィールドEMPNAMEには、従業員名が入力されます)。フィールドのフォーマットを定義します。

省略可能なフィールド

該当するメッセージ・フォーマットに任意で使用できるフィールド。

繰返しフィールド

1回または複数回出現するフィールド。

フィールド参照

フィールドの別のインスタンスがデータ内に存在することを示します。参照フィールドのフォーマットは元のフィールドと同じですが、参照フィールドのOptional設定とOccurrence設定は変更できます。

省略可能な繰返しフィールド

該当するメッセージ・フォーマットに任意で使用できるが、使用する場合は複数回出現するフィールド。

コメント

メッセージ・フォーマット、またはメッセージ・フォーマットによって変換されたデータについてのメモが含まれます。

閉じる

オブジェクトの横のマイナース記号は、そのオブジェクトを折りたためることを示します。

開く

オブジェクトの横のプラス記号は、そのオブジェクトを展開して他のオブジェクトを表示できることを示します。


9.4 ショートカット・メニューの使用

標準メニューを使用して必要なコマンドを表示するかわりに、左ペインの項目を右クリックできます。表示されるメニューには、その項目で最もよく使用されるコマンドが含まれます。

ショートカット・メニュー・コマンドの詳細は、18.7項「ショートカット・メニュー」を参照してください。

9.5 ドラッグ・アンド・ドロップの使用

Format Builderのドラッグ・アンド・ドロップ機能を使用して、ツリー・ビューの項目をコピーおよび移動できます。

ドラッグ・アンド・ドロップで項目を移動するには、次の手順を実行します。

  1. 移動する項目を選択します。

  2. マウスの左ボタンを押したまま項目を目的の場所にドラッグします。

  3. 項目を適切な場所まで移動したら、マウスの左ボタンを離します。項目が目的の場所に移動します。

ドラッグ・アンド・ドロップで項目をコピーするには、次の手順を実行します。

  1. コピーする項目を選択します。

  2. 「Ctrl」を押したままにします。

  3. 「Ctrl」を押したままマウスの左ボタンを押し、そのまま選択した項目を目的の場所までドラッグします。

  4. 項目を適切な場所まで移動したら、マウスの左ボタンと「Ctrl」を離します。項目のコピーが新しい場所に配置されます。

9.6 有効な名前

メッセージ・フォーマット、フィールド、およびグループは、名前によって識別されます。この名前は、非XMLデータがXMLに変換されるときにXMLタグとして使用されます。そのため、名前はXMLの命名規則に準拠する必要があります。

次に名前フォーマットのガイドラインを示します。

次に有効な名前の例を示します。

MyField
MyField1
MyField_again
MyField-again

次に無効な名前の例を示します。

1MyField - 先頭に数字を使用できません。

My>Field - 不等号(>)は無効な文字です。

My Field - スペースは使用できません。

My/Field - バック・スラッシュ(/)は無効な文字です。

My\Field - フォワード・スラッシュ(\)は無効な文字です。

My:Field - セミコロン(;)は無効な文字です。