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Oracle® WebCenter Content Imaging開発者ガイド
11g リリース1 (11.1.1)
B72422-01
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10 URLツールを使用したユーザー・インタフェース機能へのアクセス

この章の内容は次のとおりです。

この章で使用する例は、既存のImagingアプリケーションが存在すること、アプリケーションに1つ以上のドキュメントが保存されていること、およびアプリケーションに以前に保存した検索があることを前提としています。

10.1 URLツールを使用したユーザー・インタフェース機能へのアクセスについて

URLツールはImagingユーザー・インタフェースのURLのセットで、このURLを使用して、検索の実行やドキュメントの表示など、特定のユーザー・インタフェース機能へ直接アクセスすることができます。これらのツールは、専用のアクセス・ページから公開され、正式なAPIとして、アプリケーションでサポートされています。Imaging 11g URLツールは、以前のImaging 10g URLツールと同様の方法で実装されています。

このセクションでは、Imaging 11gでどのようにURLツールが実装されているか、その基本的な情報を説明します。この情報は、どのサーバーにどのようなURLツールがインストールされているかの判断や、インストールされているURLツールの管理に役立ちます。imaging-uiプロジェクトでは、URLツールは一括実装されているため、特定のコード・ベースでどのようなツールが使用できるかを判断するのは簡単です。また、コードを調べることにより、特定のURLツールで想定されているパラメータや動作を判断することもできます。

10.2 URLツールの使用

現在、URLツールのアクセスポイントは、http://<server>:<port>/imaging/faces/Pages/UrlTools.jspxにあるUrlTools.jspxページです。

現在、次のツールがサポートされています。

10.2.1 サポートされるURLツール・パラメータ

次のURLパラメータはすべてのツールで使用され、どのURLツールにでもパラメータとして追加できます。セミコロンで区切られたパラメータ名は、これらのパラメータ名が同じものを意味していることを示します。これはImaging 10gで使用されていた名前との下位互換のための機能です。

パラメータ名 説明 有効な値 デフォルト

HideBanner

バナーを表示するかしないかを示します。デフォルトでは、バナーは表示されます。ViewDocumentツールによって使用されません。

1またはtrue:

バナーを非表示にします

0またはfalse (デフォルト):

バナーを表示します

0 - 別途指定のないかぎり、すべてのURLツールにバナーを表示します

HideWorkcenter

UIのナビゲーション・ペインが表示されないことを示します。ViewDocumentツールによって使用されません。

1またはtrue:

ナビゲーション・ペインを非表示にします

0またはfalse:

ナビゲーション・ペインを表示します

1 - 別途指定のないかぎり、すべてのURLツールでナビゲーション・ペインを非表示にします

LockBanner

バナーをロックするか、ロックを解除するかを示します。バナーをロックするとは、バナーが非表示にされ、展開できなくなるという意味です。

URLでこのパラメータが指定されていても、HideBanner=0の方が優先されます。

1またはtrue:

バナーをロックします

0またはfalse:

バナーのロックを解除します

0 - 別途指定のないかぎり、すべてのURLツールでバナーのロックを解除します

LockWorkcenter

ナビゲーション・ペインをロックするか、ロックを解除するかを示します。ナビゲーション・ペインをロックするとは、ナビゲーション・ペインが非表示にされ、展開できなくなるという意味です。

URLでこのパラメータが指定されていても、HideWorkcenter=0の方が優先されます。

1またはtrue:
ナビゲーション・ペインをロックします。

0またはfalse:

ナビゲーション・ペインのロックを解除します。

1 - 別途指定のないかぎり、すべてのURLツールでナビゲーション・ペインをロックします

ToolName

リクエストの処理に使用するツールを示します。

現在、使用できるツールはExecuteSearch (またはAWSER)とViewDocument (またはAWVWR)の2つのみです。

なし

skin

使用するスキンを示します。

アプリケーションに展開された任意の値。通常は

  • blafplus-rich

  • blafplus-medium

  • blafplus

  • fusion

  • fusion-11.1.1.3.0

デフォルトはユーザーが選択します。


10.2.2 サポートされているURLツール

次のURLツールがサポートされています。

10.2.2.1 検索URLツール

検索URLツール(ExecuteSearch)は、直接アクセスが可能なツールとして、検索結果ユーザー・インタフェースを公開します。ExecuteSearchツールで使用できるURLパラメータの概要は次のとおりです。残りのパラメータはすべてフィールド値で、これらは検索条件に挿入する必要があります。

パラメータ名 説明 有効な値 デフォルト

SearchId

これは実行する検索のIDです。これが指定されていない場合、SearchNameが使用されます。SearchIdおよびSearchNameが指定されていないと、ユーザーにエラーが表示されます。

Imagingシステムに存在し、現在のユーザーがアクセスできるSearchIdのすべての値

なし

SearchName

パラメータにSearchIdが見つからない場合、SearchNameが検索されます。SearchIdおよびSearchNameが指定されていないと、ユーザーにエラーが表示されます。

Imagingシステムに存在し、現在のユーザーがアクセスできるSearchNameのすべての値。ただし、検索名で使用されている特殊ASCII文字はすべて16進数(base 16)コードで置き換える必要があります。たとえば、This&Thatという名前の検索で使用されているアンパサンドは、URLではhttp://machinename:port/imaging/faces/Pages/UrlTools.jspx?ToolName=AWSER&SearchName=This%26Thatのように定義する必要があります。

なし

ClearSearches

セッションのこの時点までに実行された検索をすべて削除します。

1またはtrue:

検索をクリアします。

Falseまたは0

_ipmOperator.<FieldName>

<FieldName>で指定されたフィールドの演算子を指定します。たとえば、フィールドCompany_ipmOperator.Companyを使用します。このパラメータは省略可能で、検索でPicklist演算子が使用されている場合のみ使用されます。

Java APIのSearch.Operator列挙の文字列値。text型フィールドで使用できるオプションは次のとおりです。

  • BEGINS_WITH

  • ENDS_WITH

  • EQUAL_TEXT

  • NOT_EQUAL_TEXT

  • CONTAINS

number、decimal、およびdate型フィールドで使用できるオプションは次のとおりです。

  • EQUAL

  • GREATER_THAN

  • GREATER_THAN_OR_EQUAL

  • LESS_THAN

  • LESS_THAN_OR_EQUAL

  • NOT_EQUAL

値が指定されていない場合、APIにはnoneが指定され、APIはnoneが指定されたように動作します。

ORAIPM_EMPTY_URL_PARAMETER

検索フィールドのデフォルト値が存在する場合は、これを削除します。

ORAIPM_EMPTY_URL_PARAMETER

なし


URLにあるパラメータが検索フィールドとして含まれているときに、ユーザーがその検索条件で使用される演算子の選択をできる場合、ユーザーが別の値を入力しないかぎり、保存済検索のパラメータに指定された値がこの演算子のデフォルトとして使用されます。例10-1および例10-2は、ExecuteSearch URLツールを使用して検索を実行するURLの例です。

例10-1 検索の実行

この例では、Find HR Docsという名前の検索により、Employee Nameフィールドの値がJon Doeであるドキュメントすべての結果リストが戻されます。

http://<server>:<port>/imaging/faces/Pages/UrlTools.jspx?ToolName=ExecuteSearch&SearchName=Find+HR+DOCS&EmployeeName=Jon+Doe

例10-2 検索フィールドのデフォルト値の削除

ExecuteSearch検索ツールは、検索フィールドのデフォルト値があれば、それを使用します。このデフォルト値を削除する必要がある場合は、空のURLパラメータを示すURLパラメータを追加します。そのためには、パラメータに値"ORAIPM_EMPTY_URL_PARAMETER"を指定します。たとえば、検索を実行するときに、フィールド"AText80"のデフォルト値を削除しなければならない場合は、次のURLを指定します。

http://<server>:<port>/imaging/faces/Pages/UrlTools.jspx?ToolName=ExecuteSearch&SearchName=Search%20Documents&AText80=ORAIPM_EMPTY_URL_PARAMETER

ただし、ExecuteSearchツールのデフォルトではImagingユーザー・インタフェースのバナーとナビゲーション・ペインはロックされています。また、このツールでは検索結果のフォームもロックされています。

10.2.2.2 ビューアURLツール

ビューアURLツールは、直接アクセスが可能なツールとして、ImagingビューアUIツールを公開します。ViewDocumentツールで使用できるURLパラメータの概要は次のとおりです。

パラメータ名 説明 有効な値 デフォルト

showHistory

ビューアの履歴パネルを表示または非表示にします。

1またはtrue:
履歴を表示します

0またはfalse:
履歴を非表示にします

False

showProperties

ビューアの「プロパティ・パネル」を表示または非表示にします。

1またはtrue:

プロパティを表示します

0またはfalse:

プロパティを非表示にします

False

showStickyNotes

ビューアの「付箋」パネルを表示または非表示にします。

1またはtrue:

付箋を表示します

0またはfalse:

付箋を非表示にします

False

DocumentId

ユーザーに表示するドキュメントのドキュメントID。これが指定されていない場合、ドキュメントの表示は失敗し、エラーが表示されます。

有効なドキュメントID。これは検索により、またはユーザー・インタフェースもしくはWebサービスAPIを通じたドキュメントの索引付けの結果として取得されます。

なし

supportingKey

表示すべきサポート情報のキー

任意の有効なサポート情報キーの値。

なし

folder

ビューアの保存先フォルダ名。これは省略可能な値です。これにより、UIキャッシュ内に様々なドキュメントを分類して蓄積することができます。

フォルダ名として使用できる文字列値。

これが指定されていない場合、フォルダ名は"default"となります。これは検索結果が表示済ドキュメントを保存するフォルダと同じです。

showTabs

ユーザーがフォルダ内のドキュメントを切り替えられるように、タブを表示するかどうかを示します。

1またはtrue - タブを非表示にします。0またはfalse - タブを表示します。

False

closeAllTabs

URLツールに対して、ドキュメントが開かれるフォルダ内のタブをすべて閉じるように指示します。

1またはtrue - フォルダ内のドキュメントをすべて閉じます。0またはfalse - フォルダ内のドキュメントは閉じません。

False

forceHideProperties

ビューアの「プロパティ・パネル」を閉じます。このオプションにより、システムのデフォルトおよびユーザー・プリファレンスが無視されます。

1またはtrue - 「プロパティ・パネル」を強制的に閉じます。

0またはfalse - 「プロパティ・パネル」を強制的に閉じません。

False

forceHideStickyNotes

ビューアの付箋パネルを閉じます。このオプションにより、システムのデフォルトおよびユーザー・プリファレンスが無視されます。

1またはtrue - 付箋パネルを強制的に閉じます。

0またはfalse - 付箋パネルを強制的に閉じません。

False

forceHideHistory

ビューアの履歴パネルを閉じます。このオプションにより、システムのデフォルトおよびユーザー・プリファレンスが無視されます。

1またはtrue - 履歴パネルを強制的に閉じます。0またはfalse - 履歴パネルを強制的に閉じません。

False


例10-3は、ViewDocument URLツールを使用して、ビューアにドキュメントを開くURLの例です。

例10-3 ドキュメントを開いて表示

この例ではIDが123.RPO_456のドキュメントがフォルダEBS1に入っています。パラメータshowTabs=0によりビューアのドキュメント・タブが非表示になっているため、ユーザーはフォルダ内の別のドキュメントに表示を切り替えられません。

http://<server>:<port>/imaging/faces/Pages/UrlTools.jspx?ToolName=ViewDocument&DocumentId=123.RPO_456&folder=EBS1&showTabs=0

10.2.2.3 アップロードURLツール

アップロードURLツールは、直接アクセスが可能なツールとして、アップロード・ユーザー・インタフェースを公開します。UploadDocumentツールで使用できるURLパラメータの概要は次のとおりです。残りのパラメータはすべてフィールド値とみなされ、アップロード・フォームのアプリケーション・フィールドに自動的に移入するために使用されます。

パラメータ名 説明 有効な値 デフォルト

AppId

これは、ドキュメントを索引付けするアプリケーションのIDです。これが指定されていない場合、AppNameが使用されます。AppIdおよびAppNameが指定されていないと、ユーザーにエラーが表示されます。

Imagingシステムに存在し、現在のユーザーがアクセスできる検索Idのすべての値

なし

AppName

パラメータにAppIdが見つからない場合、AppNameが検索されます。AppIdおよびAppNameが指定されていないと、ユーザーにエラーが表示されます。

Imagingシステムに存在し、現在のユーザーがアクセスできる検索名のすべての値

なし

ShowFieldsWithValues

通常、URLに指定されたフィールドはすべてアップロード・フォームから削除されます。このパラメータをtrueに設定すると、これらのフィールドが他のフィールドとともに表示されます。

1またはtrue - 検索をクリアします

0またはfalse - 検索をクリアしません

False


例10-4および例10-5は、UploadDocument URLツールを使用してドキュメントをアップロードするURLの例です。

例10-4 AppIdを使用してドキュメントをアップロード

この例では、アップロード・ツールによりIDが157のアプリケーションがロードされ、表示されます。フィールドMyTextFieldおよびMyNumberFieldには自動的に値が移入され、ユーザーが使用できるフィールドのリストから削除されます。

http://<server>:<port>/imaging/faces/Pages/UrlTools.jspx?ToolName=UploadDocument&AppId=157&MyTextField=Text%20Value&MyNumberField=123

例10-5 AppNameを使用してドキュメントをアップロード

この例では、アップロード・ツールによりMy Appという名前のアプリケーションがロードされ、表示されます。フィールドMyTextFieldおよびMyNumberFieldには自動的に値が移入されますが、ShowFieldsWithValuesパラメータがtrueに設定されているため、ユーザーが使用できるフィールドのリストからは削除されません。

http://<server>:<port>/imaging/faces/Pages/UrlTools.jspx?ToolName=UploadDocument&AppName=My%20App&MyTextField=Text%20Value&MyNumberField=123&ShowFieldsWithValues=true

UploadDocumentツールのデフォルトでは、Imagingユーザー・インタフェースのバナーとナビゲーション・ペインはロックされています。


注意:

日付フィールドの必須フォーマットは、次のISOの標準日付書式と時間書式です。

yyyy-MM-dd'T'HH:mm:ss.SSSZ
 

次に例を示します。

2022-12-30T00:00:00.000-0700

10.2.2.4 ユーザー・プリファレンスURLツール

ユーザー・プリファレンスURLツールは、直接アクセスが可能なツールとして、プリファレンス・ページ・ユーザー・インタフェースを公開します。現在、ツール名以外のUserPreferences URLパラメータはありません。例10-6は、ユーザー・プリファレンスURLツールへのアクセスに使用できるURLの例です。

例10-6 ユーザー・プリファレンスのロード

これにより、ユーザー・プリファレンス・ユーザー・インタフェース・ツールがロードされ、ユーザーのImagingユーザー・プリファレンスがすべて表示されます。ユーザー・プリファレンス・ツールを使用すると、ユーザー・インタフェースから「閉じる」ボタンが削除されます。

http://<server>:<port>/imaging/faces/Pages/UrlTools.jspx?ToolName=UserPreferences