パッチをアンインストールする場合もあります。Smart Updateを使用してインストール済のパッチを削除することによってインストールを元に戻します。
製品をアンインストールしても、その製品に適用されているパッチは削除されません。このことが重要になるのは、ミドルウェア・ホーム・ディレクトリにある複数の製品のパッチが同一のパッチ・プロファイルに適用されているときに、1つの製品をアンインストールしても他の製品は引き続き使用する場合です。この状況が発生した場合、使用を継続する製品は、アンインストールされた製品のパッチが適用された状態で実行されます。
Smart Updateを使用すると、パッチ・ファイルに適用されているパッチを簡単に削除できます。
注意: インストール適用範囲の共有アーカイブ・パッチをカスタム・プロファイルから削除することはできません。デフォルト・プロファイルでのみ削除できます。この場合、インストールと同様に、デフォルト・プロファイル、およびデフォルト・プロファイルが最初に適用されたすべてのカスタム・プロファイルからパッチが削除されます。 |
パッチまたはパッチ・セットを削除するには、次の手順を実行します:
Smart Updateを起動します。
「ターゲット・インストール」ペインで、削除するパッチをホストする製品のインストールを選択します。
「パッチの管理」タブを選択します。
削除するパッチまたはパッチ・セットを含むパッチ・プロファイルを選択します。
削除するパッチまたはパッチ・セットの右側にある下矢印付きの「削除」ボタンをクリックします。
「プロファイルからのパッチの削除」ダイアログ・ボックスで、「OK」をクリックします。
検証のダイアログ・ボックスが表示されます。別のパッチが依存しているパッチを削除しようとすると、削除によって発生する競合が報告されるので、続行する前に解決する必要があります。パッチ削除による競合の解決方法は、『パッチの削除時の検証』を参照してください。パッチ削除の進捗はステータス画面から確認できます。削除が完了すると、メッセージが表示されます。
パッチ削除が有効になるように、実行中のWebLogic Serverインスタンスがあればシャットダウンして再起動します。
注意: パッチ・セットに属するパッチを削除した場合、「ダウンロードされたパッチ」パネルに表示されるパッチ・プロファイルの内容の一覧から、そのパッチ・セットのエントリが削除されます。ただし、パッチ・セットの中で削除されていない他のパッチについては、その場所で引き続き一覧に表示されます。 |
Smart Updateは、個々のパッチの削除にのみ使用できます。Smart Updateを使用してサービス・パック、メンテナンス・パックまたはアップグレード・インストーラでインストールしたバージョンのアップグレードを削除することはできません。これらのアップグレードを削除するには、WebLogic Serverのアンインストール・プログラムを使用します。詳細は、『Oracle WebLogic Serverインストレーション・ガイド』のソフトウェアのアンインストールに関する項を参照してください。