Oracle® Fusion Middleware Oracle Enterprise Repositoryインストレーション・ガイド 11g リリース1 (11.1.1.7) B66435-03 |
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この章では、Oracle Enterprise Repositoryをインストールする方法について説明します。
この章には次の項が含まれます:
インストール・プログラムには、Oracleソフトウェア製品全体、または個々のコンポーネントを必要に応じてインストールおよびアンインストールするための完全なフレームワークが用意されています。Oracle Enterprise Repositoryとその例をインストールできるデフォルトのオプションを使用して、Oracle Enterprise Repositoryをインストールできます。
次の節では、Oracle製品のインストール・プログラムで使用できるモードの概要を示します。
Oracle製品のインストール・プログラムは、次のいずれかのモードで使用できます。
グラフィカル・モード・インストールは、GUIベースで対話的にソフトウェアをインストールする方法です。WindowsシステムとUNIXシステムの両方で利用できます。インストール手順は、第2.2.1項「グラフィック・モードでのインストール・プログラムの実行」を参照してください。
グラフィカル・モードのインストールを実行するには、ソフトウェアをインストールするコンピュータに付属のコンソールで、JavaベースのGUIがサポートされている必要があります。WindowsシステムのすべてのコンソールではJavaベースのGUIがサポートされていますが、UNIXシステムのコンソールではサポートされていないものもあります。
注意: グラフィカル表示がサポートされていないシステム上で、グラフィカル・モード・インストールを試みると、自動的にコンソール・モード・インストールが開始されます。 |
コンソール・モード・インストールは、UNIXシステムまたはWindowsシステムで、コマンド・ラインから、テキストベースで対話的にソフトウェアをインストールする方法です。この方法の使用手順については、第2.2.2項「コンソール・モードでのインストールの実行」を参照してください。
サイレント・モード・インストールでは、非対話的な方法でソフトウェアをインストールします。インストール・オプションを選択するには、XMLプロパティ・ファイルを使用する必要があります。サイレント・モード・インストールには2とおりの方法があります。つまり、スクリプトの一部として、またはコマンド・ラインから実行できます。サイレント・モード・インストールは、インストール構成を1回のみ設定し、それらを使用して多くのコンピュータにインストールを複製するための方法です。サイレント・モードでのインストール・プログラムの実行については、第2.2.3項「サイレント・モードでのインストールの実行」を参照してください。
この節では、Oracle Enterprise Repositoryのサイズ変更のガイドラインについて説明します。
Oracle Enterprise Repositoryは、64ビット・アーキテクチャで最大容量を提供します。Oracle Enterprise Repositoryは基本的に単一のJavaプロセスです。32ビット・アーキテクチャでは、システムのメモリー容量に関係なく、すべてのプロセスが4GB (Windowsでは若干少なくなります)に制限されます。64ビット・アーキテクチャでは、プロセスはシステムのメモリー容量に制限され、JDKは詳細なチューニングが可能です。これにより、アセットが読み込まれるキャッシュを含むアプリケーション・サーバーで使用できるメモリー容量を増やすことができます。
環境のサイズを変更する場合は、仮想化環境を実際のハードウェアのように扱います。
最小構成
32ビット・アーキテクチャ
アプリケーション・サーバー
サポートされるプラットフォーム
Oracle Enterprise Repositoryでサポートされるプラットフォームのリストは、http://www.oracle.com/technology/products/soa/repository/index.html
を参照してください。
アプリケーション・サーバーの使用状況に対応できる最低2GBのRAM (Oracle Enterprise Repository内で予想されるアセットの数に依存します)。多数のアセットおよび複雑な分類を作成すると、メモリーを消費します。
アプリケーション・サーバーの初期RAMサイズ: 1GB
アプリケーション・サーバーの初期ディスク領域使用量: 2GB (Eclipseを含む)
CPUの最低速度: 1.8Ghz (2.4Ghz Dual Coreプロセッサを推奨)
アプリケーション・サーバーおよびデータベース・サーバーに接続するネットワークの最低速度: 100Mbit (1Gbitを推奨)
最大構成
64ビット・アーキテクチャ
複数のCPUクラスタ
開発環境とテスト環境の分離
一般的なデータベース構成
Oracle 11gの使用
データ用の20MB (blobデータを含む)
インデックス用の20MB
大まかには、DBドライブのサイズは、100Kの表と1.1GBのインデックスの場合、物理表とインデックス・サイズの10倍になるため、DBドライブ領域は10または11GBになります。これは、DBAがドライブをどのように構成しているかによって異なります。
適切に構成されたデータベース・サーバーには、ディスク使用率を最適化するのに十分なドライブがあります。Oracle Enterprise Repositoryに対応したOracleのパフォーマンス・テスト・データベース・サーバーには6個のドライブがあります。
注意: Oracle Enterprise RepositoryはHAデータベースではテストされていません。 |
Oracle Enterprise Repositoryの設計は、最も重要なパフォーマンス・コンポーネントの1つであり、次のものがパフォーマンスに影響する可能性があります。
アセット数(Oracle Enterprise Repositoryは数十万のアセットを簡単に格納できます。しかし、GUIにはいくつかの制限があります。)
アセット・タイプの数
ネストされた分類(分類が複雑な場合、パフォーマンスに大きな影響を及ぼし、アセット・コンシューマのユーザビリティが低下する可能性があります)
関係の数
アクティブなユーザーの数
Oracle製品のインストール・プログラムを使用すると、システムに次のコンポーネントをインストールできます。
詳細情報の参照先
Oracle Enterprise Repositoryの機能については、第1.3.1項「Oracle Enterprise Repository」を参照してください。
ご使用のソフトウェアによってサポートされているオペレーティング・システムおよびハードウェアについては、「Oracle製品によってサポートされる構成」を参照してください。
Oracle Enterprise Repositoryは、ビジネス・プロセスやWebサービスからパターン、フレームワーク、アプリケーション、コンポーネントに至るまで、あらゆる種類のソフトウェア・アセットのメタデータを管理します。また、これらのアセットを結び付ける関係や依存関係を割り当てることにより、影響分析を強化し、アセットの再利用を促進および最適化し、最終結果に与える影響を測定します。
Oracle Enterprise Repositoryは、システムにインストール可能な以下のサブコンポーネントで構成されています。
サンプル付きのコア・リポジトリ: Oracle Enterprise Repositoryに必要なものすべてをインストールします。評価版のユーザーはこのオプションのみを選択する必要があります。
Eclipse用のOracle Enterprise Repositoryプラグイン: このプラグインを使用すると、Eclipseからリポジトリにアクセスできます。Repository Access Viewでは、Oracle Enterprise Repositoryからのアセットの参照、検索、および取得をサポートします。
Oracle Enterprise Repositoryプラグイン
Oracle Enterprise Repositoryプラグインは、Eclipse用のOEPEプラグインに依存します。OEPEプラグインはEclipse WSTプロジェクトに依存するため、Oracle Enterprise Repositoryは推移的にWSTに依存することになります。次の場所からWSTプロジェクトを取得できます。
http://download.eclipse.org/webtools/updates/
次のリストは、Oracle Enterprise Repositoryで使用できるプラグインについて説明しています。
開発環境(IDE)
Oracle JDeveloper
Eclipse
VS .NET
サービス・レジストリ
Oracle Service Registry
UDDI v3.0
バージョン管理システム
Clear Case
CVS
PVCS
Harvest
Serena
ワークフロー・エンジン
Oracle BPM
ハーベスタ・プラグイン
WLST
Ant
Oracle Enterprise Manager Management Pack Plus for SOA
JDeveloper
Eclipse
不具合追跡システム
ClearQuest
OracleソフトウェアはOracle Webサイトで配布されます。
次のOracle Webサイトからソフトウェアをダウンロードできます。
http://www.oracle.com/technetwork/middleware/repository/downloads/index.html?ssSourceSiteId=ocomen
ダウンロード・パネルで、「Oracle Enterprise Repository」をクリックしてOracle Enterprise Repositoryダウンロード・ページに移動します。オペレーティング・システムのリストから、適切なオペレーティング・システムを選択し、インストーラをローカル・コンピュータにダウンロードします。
注意: インストーラをダウンロードする前に、ライセンス契約に同意する必要があります。 |
以下の節では、インストールの前提条件を示します。
注意: Oracle Enterprise Repositoryのサイズ変更のガイドラインの詳細は、第1.2項「Oracle Enterprise Repositoryのサイズ変更のガイドライン」を参照してください。 |
インストールのためのシステム要件を次の表に示しています。
表1-1 システム要件
コンポーネント | 要件 |
---|---|
プラットフォーム構成 |
ハードウェア、オペレーティング・システム、アプリケーション・サーバー、JDK、およびデータベースのサポート対象の構成が必要です。「Oracle製品によってサポートされる構成」を参照してください。 「サポート対象の構成」には、他の前提条件や、JDKの推奨バージョンなどの推奨事項も記載されています。 |
プロセッサ |
2GHzのCPU (推奨) |
ハード・ディスク・ドライブ |
完全インストールでは、約1.2GBのディスク・スペースが必要です。 |
メモリー |
2GBのRAM (最小) |
文字エンコーディング |
サポートされているデータベースおよびアプリケーション・サーバーについて、UTF-8/Unicode文字エンコーディングを構成する必要があります。 |
カラー・ビット深度ディスプレイおよびサイズ |
グラフィカル・ユーザー・インタフェース(GUI)モード・インストールの場合は、8ビット色深度(256色)が必要です。 コンソール・モードおよびサイレント・モードでインストールする場合、カラー・ビット深度の要件はありません。 |
JDK |
Oracle Enterprise Repositoryインストール・プログラムを実行するには、Java Runtime Environment (JRE)が必要です。 .jarインストール・プログラムを実行するには、適切なバージョンのJDKをシステムにインストールし、PATH変数定義の先頭にJDKのbinディレクトリを追加する必要があります。インストール・プロセスではJDKディレクトリを参照するJAVA_HOME変数および関連する変数に値を割り当てるため、JDKを使用することが重要です。 |
JDBC |
Oracle Enterprise Repositoryインストール・プログラムでは、サポートされているデータベース・サーバーと通信するために、サポートされているJDBCドライバ・ファイルの場所を指定する必要があります。 Oracle Enterprise Repositoryのインストールを続行する前に、JDBCドライバ・ファイルがアプリケーション・サーバーのJDK/JREバージョンと互換性があることを確認してください。 IBM WebSphereアプリケーション・サーバーを使用する場合、バンドルされているJDK/JREでは、新しいJDKを使用してコンパイルされるJDBCドライバはサポートされていません。たとえば、Oracle 11g JDBCドライバのojdbc6.jarはWebSphere 6.1.0.5インストール内では機能しませんが、ojdbc5.jarドライバは使用できます。 |
Oracleインストール・プログラムでは、ターゲット・システムにソフトウェアをインストールするとき、一時ディレクトリの中に必要なファイルが抽出されます。インストール処理中、一時ディレクトリには、インストール・プログラムにバンドルされている圧縮されたJava実行時環境(JRE)および一時ディレクトリに展開される解凍済JREのための十分なスペースが必要です。解凍されたファイルは、インストール・プロセスの終了時に一時ディレクトリから削除されます。一般的に、インストール・プログラムには、インストールされたファイルで最終的に必要となるスペースの約2.5倍の一時スペースが必要です。
デフォルトでは、インストール・プログラムによって以下の一時ディレクトリが使用されます。
Windowsプラットフォーム: TMPシステム変数で参照されるディレクトリ
UNIXプラットフォーム: システム依存の一時ディレクトリ
注意: インストール・プログラムを実行するための十分な一時スペースがない場合は、別のディレクトリを指定するかインストール・プログラムを終了するよう求められます。 |
十分な一時領域を確保するために、かわりのディレクトリの割当てが必要になる場合があります。この場合、次の表に記載されている指示に従ってください。
プラットフォーム | 一時フォルダのスペースを追加するための手順 |
---|---|
Windows |
以下のいずれかを実行します。
|
UNIX |
インストール・プログラムを起動するときに、コマンド・ラインに次のオプションを入力します。
ここで、 |
データベース管理者は、Oracle Enterprise Repositoryのファイルのインストール先となる空のデータベースを作成する必要があります。また、このデータベースのユーザー(例: OER_USER
)を作成して、Oracle Enterprise Repositoryデータベースのデータベース・オーナーの権限を与える必要があります。
この項には次のトピックが含まれます:
このプロセスを完了するには、適切な管理者権限が必要です。この項には次のトピックが含まれます:
DBAとしてデータベースに接続します。
SQL Plusのコマンド・プロンプトから、次のコマンドを実行します。select * from nls_database_parameters where Parameter='NLS_CHARACTERSET
';
出力にはParameterとValueの2つの列があります。最も一般的な値は以下のとおりです。
UTF-8エンコーディング: AL32UTF8(インターナショナル・サポート)
ISO-8859-1エンコーディング: WE8ISO8859P1(英語(米国)エンコーディング)
Oracle Enterprise Repositoryのインストール・プロセスを開始する前に、次に示すデータベースの前提条件を確認する必要があります。
データベース管理者権限を使用したログイン
サポートされているOracle用JDBCドライバの名前: アプリケーション・サーバーで使用されるJDKに応じて、ojdbc5.jarまたはojdbc6.jarを使用できます。サポートされているOracle Databaseのバージョンは、10.2.0.4.0、11.1.0.7.0および11.2です。
サポートされているOracle Enterprise Repository JDBCドライバについては、表2-1「Oracle Enterprise Repository 11gでサポートされているJDBCドライバの情報」を参照してください。
注意: 使用するOracle Databaseのドライバは、アプリケーション・サーバーのJDKに基づいている必要があります。 |
JDK 1.5.x以上(現在のワークステーション/サーバーに必要)
SQL *Plus Clientツール
Oracle Enterprise Repositoryをインストールする前に、必要な表領域を作成するには:
Oracleにログインします(システム権限またはDBA権限が必要です)。
少なくとも300Mの使用可能な容量を持つ、OER_DATA
という名前のデータ表領域を作成します。
少なくとも300Mの使用可能な容量を持つ、OER_INDEX
という名前のインデックス表領域を作成します。
表領域作成のサンプル・スクリプト
次のサンプル・スクリプトは、OER_DATA
表領域とOER_INDEX
表領域を作成する方法を示しています。
注意: これらのスクリプトはUNIX/LinuxベースのDataFile用です。Windowsの場合は、c:\oracle\...\file.dbfというファイル・パス値が適切な構文になります。 |
CREATE TABLESPACE OER_DATA DATAFILE '/opt/oracle/oradata/oer/oer_data.dbf' SIZE 300M AUTOEXTEND ON NEXT 10240K MAXSIZE UNLIMITED EXTENT MANAGEMENT LOCAL AUTOALLOCATE LOGGING ONLINE SEGMENT SPACE MANAGEMENT AUTO; CREATE TABLESPACE OER_LOB DATAFILE '/opt/oracle/oradata/oer/oer_lob.dbf' SIZE 300M AUTOEXTEND ON NEXT 10240K MAXSIZE UNLIMITED EXTENT MANAGEMENT LOCAL AUTOALLOCATE LOGGING ONLINE SEGMENT SPACE MANAGEMENT AUTO;
CREATE TABLESPACE OER_INDEX DATAFILE '/opt/oracle/oradata/oer/oer_index.dbf' SIZE 300M AUTOEXTEND ON NEXT 5120K MAXSIZE UNLIMITED EXTENT MANAGEMENT LOCAL AUTOALLOCATE LOGGING ONLINE SEGMENT SPACE MANAGEMENT AUTO;
Oracle Enterprise Repositoryをインストールする前に、必要なデータベース・ユーザーを作成するには:
Oracleにログインします(管理者権限が必要です)。
ユーザーとパスワードを作成します。
ユーザーに以下の権限を与えます。
セッションを作成する権限
表を作成する資格
デフォルトの表領域: oer_data
oer_data
への300Mの割当て
oer_lob
への300Mの割当て
oer_index
への300Mの割当て
ユーザー作成のサンプル・スクリプト
次のサンプル・スクリプトは、新規に作成されたOracle Enterprise Repository表領域のユーザーを作成する方法を示しています。
CREATE USER OER IDENTIFIED BY OER_PWD DEFAULT TABLESPACE OER_DATA TEMPORARY TABLESPACE TEMP;
GRANT CREATE MATERIALIZED VIEW TO OER; GRANT CREATE SEQUENCE TO OER; GRANT CREATE SESSION TO OER; GRANT CREATE SYNONYM TO OER; GRANT CREATE TABLE TO OER; GRANT CREATE TRIGGER TO OER; GRANT CREATE VIEW TO OER; GRANT UNLIMITED TABLESPACE TO OER;
Oracle Enterprise Repository 11g リリース1 (11.1.1.7)インストーラでは、Oracle Real Application Cluster (Oracle RAC)環境へのインストールはサポートされていませんが、Oracle RACのインストール後構成がサポートされています。Oracle Enterprise Repositoryインストーラには、関係の接続と作成、およびOracle Enterprise Repositoryの初期インストールで使用するサンプル・データを挿入するための標準SIDが必要です。
SIDからOracle RAC環境に移行する必要がある場合、Oracle Database管理者はOracle Enterprise Repositoryのデータベース構成をサポートする必要があります。次の例に示すように、Oracle Database管理者によるOracle RAC環境の構成および検証が完了した後、Oracle Enterprise Repositoryアプリケーション内のdatabase.propertiesファイルに、db.urlプロパティの適切な値が追加されます。
db.url=jdbc:oracle:thin:@(DESCRIPTION = (load_balance = true) (failover =true) (ADDRESS = (PROTOCOL = TCP)(HOST = db_host1)(PORT = 1521)) (ADDRESS =(PROTOCOL = TCP)(HOST = db_host2)(PORT = 1521)) (CONNECT_DATA = (SERVICE_NAME = siprc)(failover_mode = (type = session) (method = basic) (retries = 0) (delay = 0))))
このプロセスを完了するには、適切な管理者権限が必要です。以下の手順では、Enterprise Managerを使用することを前提としています。この項には次のトピックが含まれます:
Oracle Enterprise Repositoryのインストール・プロセスを開始する前に、次に示すデータベースの前提条件を確認する必要があります。
データベース管理者権限を使用したログイン(通常はSAアカウント)
サポートされているSQL Server 2008用JDBCドライバの名前: sqljdbc.jar (ドライバ・バージョン1.1.1501.101)
Oracle Enterprise Repositoryをインストールする前に、必要なデータベースを作成するには:
SQL Server 2008 Management Studioを開きます。
「データベース」フォルダを右クリックし、「新しいデータベース」を選択します。
「新しいデータベース」ウィンドウで、データベース名として「Oracle Enterprise Repository」と入力します。
「データベース ファイル」セクションで、Oracle Enterprise Repositoryの論理名を「OER_DATA
」に変更します。
データベースのオーナーとして「OER_USER
」と入力します。または、セキュリティ・ポリシーに適したWindowsログイン・アカウントを選択します。
「追加」をクリックして、次のようにファイル・グループを作成します。
「論理名」に、「OER_INDX
」と入力します。
「ファイルグループ」セルをクリックし、<new filegroup>
を選択します。
「Oracle Enterprise Repositoryの新しいファイルグループ」ページで、名前として「INDEX
」と入力します。
「OK」をクリックします。
もう一度「OK」をクリックしてデータベースを作成します。
Oracle Enterprise Repositoryをインストールする前に、必要なユーザーを作成するには:
注意: この手順が必要なのは、Oracle Enterprise RepositoryアプリケーションのインストールにSQL Server認証を使用する場合のみです。 |
SQL Server 2008 Management Studioを開きます。
サーバー・ツリーを展開して「セキュリティ」フォルダを開きます。
「ログイン」を右クリックし、「新しいログイン」を選択します。
ログイン名として「OER_USER
」と入力します。または、セキュリティ・ポリシーに適したWindowsログイン・アカウントを選択します。
「SQL Server認証」を選択します。
「パスワード」フィールドと「パスワードの確認入力」フィールドに、パスワード・ポリシーに合ったパスワードを入力します。
デフォルト・データベースをOracle Enterprise Repositoryに変更します。
ページ・リストを選択し、「ユーザー マッピング」を選択して、「マップ」列で「Oracle Enterprise Repository」データベース・オプションを選択します。
publicとdb_ownerのデータベース・ロールを与えます。
「OK」をクリックしてユーザー・アカウントを作成します。
このプロセスを完了するには、適切な管理者権限が必要です。この項には次のトピックが含まれます:
DBAとしてデータベースに接続します。
DB2シェル・コマンド・プロンプトから、次のコマンドを実行します。
> get db cfg
出力にはDatabase code set = UTF-8
という行が含まれている必要があります。この行が出力されない場合は、UTF-8データベースを作成する必要があります。
Oracle Enterprise Repositoryをインストールする前に、必要なデータベースを作成するには:
DB2コマンド・エディタを開きます。
db2 -tv
を実行して、DB2シェル・コマンド・プロンプトを起動します。コマンドの末尾にはセミコロンを付けます。
バッファ・プールと表領域を含む、OERという名前のデータベースを作成します。
バッファ・プールをOER32kDataBP、OER32kIndxBP、OER32kBlobBPおよびOER32kTempBPとして指定します。
少なくとも300Mの使用可能な容量を持つ、OERDataTS、OERIndxTSおよびOERLobTSという名前の2つの大きな表領域を作成します。
少なくとも100Mの使用可能な容量を持つ、OERTempTSという名前の一時表領域を作成します。
注意: 表領域名OERDataTS、OERIndxTSおよびOERLobTSは、Oracle Enterprise Repositoryのインストール・プロセスで必要です。 |
例1-1 データベース作成スクリプトの例
CREATE DATABASE OER USING CODESET UTF-8 TERRITORY US; -- Connect to the OER database -- Replace <user> and <password> with the user who would own the OER schema. CONNECT TO OER USER <user> USING <password>; -- Create the OER 32K Buffer Pools CREATE BUFFERPOOL OER32KDATAbp SIZE 1000 PAGESIZE 32K; CREATE BUFFERPOOL OER32KINDXbp SIZE 1000 PAGESIZE 32K; CREATE BUFFERPOOL OER32KBLOBbp SIZE 1000 PAGESIZE 32K; CREATE BUFFERPOOL OER32KTEMPbp SIZE 1000 PAGESIZE 32K; CONNECT RESET; -- Same <user> and <password> replacements as before are required. CONNECT TO OER USER <user> USING <password>; CREATE LARGE TABLESPACE oerdatats PAGESIZE 32 K MANAGED BY DATABASE USING(file '/opt/IBM/DB2/data/oerdatats.dat' 300M) extentsize 512k BUFFERPOOL OER32KDATAbp; CREATE LARGE TABLESPACE oerindxts PAGESIZE 32 K MANAGED BY DATABASE USING(file '/opt/IBM/DB2/data/oerindxts.dat' 300M) extentsize 512k BUFFERPOOL OER32KINDXbp; CREATE LARGE TABLESPACE oerlobts PAGESIZE 32 K MANAGED BY DATABASE USING(file '/opt/IBM/DB2/data/oerlobts.dat' 300M) extentsize 512k BUFFERPOOL OER32kBLOBbp; -- Create the OER Temp Tablespace CREATE TEMPORARY TABLESPACE oertempts PAGESIZE 32 K MANAGED BY DATABASE USING(file '/opt/IBM/DB2/data/oertempts.dat' 128M) BUFFERPOOL OER32KTEMPbp;
チューニング・パラメータを構成するには、構成アドバイザ・ウィザードで次の手順を実行します。
DB2 Control Centerで、「Tools」、「Wizards」の順にクリックし、「Configuration Advisor」を選択します。「Configuration Advisor Wizard - Introduction」ページが表示されます。
新しいOracle Enterprise Repositoryデータベースを選択し、「Next」をクリックします。「Configuration Advisor Wizard - Server」ページが表示されます。
DB2でOracle Enterprise Repositoryデータベースに割り当てるメモリーの割合を選択し、「Next」をクリックします。「Configuration Advisor Wizard - Workload」ページが表示されます。
「Optimize for Workload Type」リストで「Mixed」オプションを選択し、「Next」をクリックします。「Configuration Advisor Wizard - Transactions」ページが表示されます。
「Average Number of SQL Statements Per Unit of Work」リストで、「More than 10(long transactions)」オプションを選択します。分単位のトランザクションのデフォルト数を取得します。
「Next」をクリックします。「Configuration Advisor Wizard - Priority」ページが表示されます。
データベース管理の優先度を選択します。デフォルトのオプションは「Both」です。
「Next」をクリックします。「Configuration Advisor Wizard - Populated」ページが表示されます。
データベースにはまだデータが移入されていないため、「No」を選択します。「Next」をクリックします。「Configuration Advisor Wizard - Connections」ページが表示されます。
注意: Oracle Enterprise Repositoryデータベースについてこのウィザードに将来アクセスする際は、常に回答として「Yes」を選択します。 |
接続済のアプリケーションの平均数として0(ローカル)および25(リモート)を選択し、「Next」をクリックします。「Configuration Advisor Wizard - Isolation」ページが表示されます。
「Cursor Stability (many locks of short duration)」オプションを選択し、「Next」を選択します。「Configuration Advisor Wizard - Results」ページが表示されます。
提示された変更内容を受け入れ、「Finish」をクリックして変更をデータベースに適用します。
注意: 多くのチューニング・パラメータはデータに依存するため、大量のデータをロードした後、または指定した期間(毎月、四半期ごとなど)が経過した後、このウィザードを再実行できます。 |
インストール・プロセス中に、次のディレクトリの場所を指定する必要があります。
Oracleソフトウェアのインストール時には、Oracleホーム・ディレクトリの指定を要求されます。このディレクトリは、同じコンピュータにインストールされた各種のOracle製品で使用される共通ファイルのリポジトリとして機能します。このため、Oracleホーム・ディレクトリは、システムにインストールされているすべてのOracle製品の中心的なサポート・ディレクトリと見なすことができます。
Oracleソフトウェアがシステム上で正しく動作するには、Oracleホーム・ディレクトリ内のファイルが不可欠です。これらのファイルの役割を次に示します。
インストール時に製品間の依存関係のチェックを容易にします。
サービス・パックをインストールします。
これらのファイルがインストールされるデフォルトのOracleホーム・ディレクトリは、次のとおりです。
$ORACLE_HOME/repository111
アプリケーションのインストールに関連するファイルはすべて、このOracleホーム・ディレクトリの下にあります。WebLogic Serverインストールの場合、アプリケーション・ドメイン・テンプレート・ファイルは$ORACLE_HOME/wl_server11.x/templates/applicationsディレクトリにあります。
注意:
|
リスト2-1
For Oracle home directory selection task: Oracle_HOME directory is not empty. Proceed with installation?
For product installation directories selection task:One or more installation directories are not empty. Proceed with installation?
現在のインストーラの製品メンテナンス・レベルとインストール済みの製品のメンテナンス・レベルとの間には互換性が必要です。そうでない場合はエラー・メッセージが表示されるため、互換性のあるインストーラを入手するか、またはメンテナンスを実行して互換性を確保する必要があります。
製品インストール・ディレクトリには、システムにインストールするように選択したすべてのソフトウェア・コンポーネント(プログラム・ファイルやサンプルも含む)が格納されます。初期インストール時に、製品インストール・ディレクトリを選択するよう求められます。たとえば、Windowsシステムでデフォルトの場所をそのまま使用する場合、ソフトウェアは次のディレクトリにインストールされます。
<ORACLE_HOME>/repositoryXXX
ここで、ORACLE_HOME
はOracleホーム・ディレクトリ、repositoryXXX
はOracle Enterprise Repositoryソフトウェアの製品インストール・ディレクトリです。ただし、製品インストール・ディレクトリには任意の名前とシステム上の場所を指定できます。ディレクトリ名をrepositoryXXX
にしたり、Oracleホーム・ディレクトリ内に製品インストール・ディレクトリを作成したりする必要はありません。
Oracle Enterprise Repository製品インストールを実行するには:
汎用アプリケーション・サーバー(Tomcat、JBoss、Jetty.)を使用する予定の場合、Oracle Enterprise Repositoryをインストールする前に、サポートされているJDKをインストールする必要があります。
JAVA_HOME
環境変数、およびPATH環境変数の先頭に追加されるJAVA_HOME/binディレクトリとして、WebSphereまたはWebLogic ServerとともにインストールされるJDKを使用します。
次のコマンド・ライン・オプションを実行して、Oracle Enterprise Repositoryインストーラを起動します。
java -jar OER1111xx_generic.jar
コマンド・ラインまたはスクリプトからインストールを起動する場合は、詳細なインストール・ログを生成する-log
オプションを指定できます。インストール・ログには、インストール・プロセスで発生したイベントに関するメッセージ(情報、警告、エラーおよびリカバリ不能)が記録されます。インストール・ログ・ファイルは、サイレント・インストールで特に役立ちます。
注意: インストール・ログに警告メッセージが表示されることがあります。しかし、リカバリ不能なエラーが発生しないかぎり、インストール・プログラムはインストールを正常に完了します。インストール・ユーザー・インタフェースにより、各インストールの成否が示され、インストール・ログ・ファイルにはインストールが成功したことを示すエントリが格納されます。 |
構文
インストール時に詳細なインストール・ログを作成するには、コマンド・ラインで-log=full_path_to_log_fileオプションを使用します。例:
$JAVA_HOME/bin/java -jar OER1111xx_generic.jar -log=c:\logs\OER_install.log
JAVA_HOME
は、ユーザーjavaのパスです。
パスにはファイルを指定する必要があります。パス名にフォルダの名前を指定するだけでフォルダを作成することはできません。パスは、既存のフォルダのみを示す必要があります。コマンドを実行するとき、存在しないフォルダがパスに含まれていると、インストール・プログラムではログ・ファイルが作成されません。
注意: ソフトウェアのアップグレードの詳細は、Oracle Fusion Middleware Oracle Enterprise Repositoryアップグレード・ガイドを参照してください。 |