Oracle TopLinkには、Javaオブジェクトをリレーショナル・データベースに格納したり、JavaオブジェクトをXML文書に変換するための、強力で柔軟性の高いJava永続性フレームワークが備わっています。TopLinkには、Java EEアプリケーションの永続性レイヤーを実装するためのAPIとランタイム環境が備わっています。
TopLinkは、Eclipse Foundationのオープン・ソースの永続性フレームワークであるEclipseLinkに基づいて(包含して)います。EclipseLinkプロジェクトの詳細は、http://wiki.eclipse.org/EclipseLink
の『Eclipse Persistence Services Project (EclipseLink) wiki home』を参照してください。EclipseLink Documentation Centerは、http://wiki.eclipse.org/EclipseLink/Documentation_Center
を参照してください。
この『Oracle TopLinkソリューション・ガイド』では、TopLinkの機能および一般的な開発プロセスを示す、多数のシナリオまたはユース・ケースを説明します。これらは、プロジェクトを完了するために必要なすべてのタスクを順を追って説明するチュートリアルではありません。このドキュメントでは、特定の問題を解決するための概略プロセスおよび重要な部分のみの詳細を説明し、さらに詳細を説明する他のドキュメントへのリンクを示しています。
このドキュメントを利用するには、次のことをすでによく理解している必要があります。
Java SEおよびJava EEの概念およびプログラミング技法。TopLinkの現在のリリースでは、Java EE 6がサポートされています。ただし、WebLogic Serverの現在のリリース(いくつかのユース・ケースで説明されています)では、Java EE 5のみがサポートされています。詳細は、次を参照してください。
Java
Javaのホーム・ページ: http://www.oracle.com/us/technologies/java/index.html
Java EE 5のチュートリアル: http://download.oracle.com/javaee/5/tutorial/doc/bnbpy.html
Java EE 6のチュートリアル: http://download.oracle.com/javaee/6/tutorial/doc/bnbpy.html
Javaに関する多数の書籍およびWebサイト
Oracle Java EEアプリケーション・サーバー
Oracle WebLogic Serverのホーム・ページ: http://www.oracle.com/technetwork/middleware/weblogic/overview/index.html
Oracle Glassfish Serverのホーム・ページ: http://www.oracle.com/technetwork/middleware/glassfish/overview/index.html
Oracle Java EE統合開発環境
Oracle JDeveloper: http://www.oracle.com/technetwork/developer-tools/jdev/overview/index.html
Oracle Enterprise Pack for Eclipse (OEPE): http://www.oracle.com/technetwork/developer-tools/eclipse/overview/index.html
TopLinkは、Eclipse Foundationが提供するEclipseLinkに基づいています。次を参照してください。
EclipseLinkプロジェクト・ホーム: http://wiki.eclipse.org/EclipseLink
EclipseLink Documentation Center: http://wiki.eclipse.org/EclipseLink/Documentation_Center
TopLink Java永続性アーキテクチャを使用して作業する場合は、http://jcp.org/en/jsr/detail?id=317
のJava Persistence APIバージョン2.0に定義されているJPA 2.0の概念およびプログラミング技法をよく理解している必要があります。
TopLink MOXyを使用して作業する場合は、http://jcp.org/en/jsr/detail?id=222
のJava Architecture for XML Binding (JAXB) 2.0に定義されているJAXB 2.0の概念およびプログラミング技法をよく理解している必要があります。
TopLink DBWSを使用する開発者は、http://jcp.org/en/jsr/detail?id=224
のJava API for XML-Based Web Services (JAX-WS) 2.0に定義されているJAX-WS 2.0の概念およびプログラミング技法をよく理解している必要があります。
JavaプラットフォームのRESTful (Representational State Transfer) Web Servicesのサポートはhttp://jcp.org/en/jsr/detail?id=311
に説明されています。
この本では、次のユース・ケースが説明されています。
第2章「WebLogic ServerでのTopLinkの使用」: WebLogic ServerにデプロイされたTopLink Java Persistence Architecture (JPA) 2.0のアプリケーションに対してTopLinkを永続性プロバイダとして使用する方法。
第3章「GlassFish ServerでのTopLinkの使用」: GlassFish ServerにデプロイされたTopLink Java Persistence Architecture (JPA) 2.0のアプリケーションに対してTopLinkを永続性プロバイダとして使用する方法。
第4章「コンポジット永続性ユニットによる複数データベースの使用」: 複数の永続性ユニット(エンティティ・タイプの独自のセットがそれぞれに指定されている)を単一の永続性コンテキストとして公開する方法。
第5章「クラスタ内のTopLinkアプリケーションのスケーリング」: クラスタ化されたアプリケーション・サーバー環境でスケーラビリティを確保しながらTopLinkアプリケーションを構成する方法。
第6章「サービスとしてのソフトウェアの提供」: JPAエンティティまたはJAXB Beanを拡張可能にする方法。マルチ・テナントを使用する方法。外部メタデータ・ソースを使用する方法。
第7章「XMLへのJPAのマッピング」: TopLink MOXyを使用して、JPAエンティティをXMLにマップする方法。
第8章「コンテナ外部のTopLink JPAのテスト」: コンテナ外部のTopLinkアプリケーションをテストする方法。
第9章「パフォーマンスの拡張」: Oracle TopLinkで最高のパフォーマンスを得る方法。
第10章「HibernateからTopLinkへの移行」: Hibernate JPAの使用からTopLink JPAの使用へアプリケーションを移行する方法。