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Oracle® WebCenter Contentコンセプト・ガイド
11gリリース1(11.1.1)
B66700-02
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3 Oracle WebCenter Content: Imaging

Oracle WebCenter Content: Imagingは、Oracle WebCenter Contentスイートで使用可能なツールの1つとして提供されます。これは、プロセス志向のイメージング・アプリケーションやイメージ利用のソリューションを開発するための、拡張性の高いソリューションを提供します。

Oracle WebCenter Imagingは、個別の製品としても使用できます。このドキュメントでは、WebCenter Contentの一部として使用するImagingの機能について説明します。

この章の内容は、次のとおりです。

Imagingの詳細は、次の各マニュアルに記載されています。

その他の詳細は、『Oracle WebCenter Contentインストレーション・ガイド』および『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Contentエンタープライズ・デプロイメント・ガイド』を参照してください。

3.1 Imagingの概要

Oracle WebCenter Imagingは、複数のOracleテクノロジを組み合せることで、合理化されたドキュメント・イメージング・プラットフォームを提供します。このプラットフォーム上でイメージ利用、アプリケーション拡張および長期アーカイブを活用することによって、数多くのビジネス・ソリューションを構築できます。Imagingにより、メタデータに焦点を当てたドキュメント管理モデル、強力なビューア・ツール、イメージの注釈付け機能、大容量データの取込みと保存、および拡張検索ツールがこれらのソリューションに追加されます。

Oracle Document CaptureおよびOracle Distributed Document Captureを追加すると、イメージの収集およびカテゴリ化を自動化できます。Imagingは、Content Serverをドキュメント・リポジトリとして利用します。これにより、Recordsソフトウェアを使用した、Imagingコンテンツのライフサイクルおよび配置の管理が可能になります。

Oracle BPMやBPELといったツールとの簡易構成の統合では、Imagingのドキュメント・コンテンツを自動化されたコア・ビジネス・プロセスに直接導入することで、手動による手順を削減して効率を高めることができます。

各組織は、Oracle E-Business SuiteおよびPeopleSoft EnterpriseなどのOracleエンタープライズ・アプリケーションとの統合により、これらのソリューションを迅速に拡張できます。トランザクション・ベースのすべてのコンテンツに対してソースを一元化することで、ユーザーは様々な利点を得ることができます。

Oracle WebCenter Imagingは、イメージの取込みからアーカイブまで、ドキュメントのライフサイクル全体でドキュメントを管理します。ドキュメントは、個別ユーザーによって単独に、またはバックグラウンド・エージェントによって一括して、Imagingにアップロードされます。アップロードの後、ドキュメントはアプリケーションの一部として取り込まれます。アプリケーションは、アプリケーション内の全ドキュメントのメタデータ、記憶域情報およびBPELプロセス構成を定義する、一種のドキュメントのコンテナです。

アプリケーションは、特定の業務上のニーズに応じてシステム管理者が定義します。たとえば、請求書アプリケーションでは、請求書番号、送付日付、期限、状態、および経理部門が必要とするその他のメタデータが追跡されます。

リポジトリの構成に応じて、アップロードされたドキュメントを、Oracleデータベース内、ファイル・システム上、またはストレージ専用ハードウェアに保存して取り出すことができます。Imagingドキュメントにはアプリケーションに基づくセキュリティが適用されるため、アクセスは権限のあるユーザーのみに限られます。また、Oracle WebCenter Imagingを構成して、Oracle BPELサーバー内でビジネス・プロセス・インスタンスを開始することもできます。

事前定義の検索は、ドキュメントのメタデータと全文検索の索引に基づいてドキュメントを検索するために作成されます。正しい権限があれば、ユーザーは次の操作を実行できます。

3.2 Oracle WebCenter ImagingおよびContent Server

Oracle WebCenter ImagingはWebLogic Server内にあり、データベースに接続されています。Imagingイベントは、Java Messaging Service (JMS)を使用してWebLogic Server経由でルーティングされ、バックグラウンドのエージェントと通信します。

カスタム・アプリケーションは、一連のアプリケーション・プログラミング・インタフェース(API)を介してImagingと対話できます。Imagingシステムと統合する必要のあるカスタム・アプリケーションは、Imagingの公開APIを使用してImagingと通信できます。APIには次の2つの形式があります:

Imagingは、ビジネス・マネージャがイメージング・ソリューションの構築プロセスを簡略化するのに役立つように設計された、アーキテクチャ上の機能を備えています。ユーザーは、アプリケーション、検索および入力などの機能を利用して、データを編成し、ユーザー・グループにセキュリティを適用し、システム間(開発インスタンスと本番インスタンス間など)を容易に移動できます。

Imagingエージェントはバックグラウンドで稼働し、ユーザーからの緊急のリクエストに関連しないタスクを実行します。Input Agentは大容量のドキュメント・コンテンツの取込みを容易にし、Workflow Agentはドキュメント操作で必要な場合にBPELサーバーとの対話を処理します。

Imagingのビジネス・ロジックおよびエージェントの動作を構成するために、標準のJava Management J2EE Bean (MBean)が使用されます。これらのMBean構成オブジェクトの値は、Oracle Enterprise ManagerおよびWebLogic Scripting Toolを使用して操作できるため、必要に応じて最適なシステム管理ツールを選択できます。

3.3 Oracle WebCenter ImagingとOracleテクノロジの統合

Imagingは、その他の主要なOracleテクノロジと次のように統合されます。