Oracle® Fusion Middleware Oracle WebCenter Contentエンタープライズ・デプロイメント・ガイド 11g リリース1 (11.1.1) B66703-04 |
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この章では、Oracle WebCenter Contentエンタープライズ・デプロイメントの参照用トポロジに必要なソフトウェアをインストールする手順を説明します。Oracle HTTP Serverをインストールした後に、Oracle Fusion Middlewareをインストールします。
注意: セットアップのプロセスを開始する前に、各プラットフォームのOracle Fusion Middlewareリリース・ノートを読み、インストールおよびデプロイメントに関する追加情報を確認してください。 |
この章は次の項で構成されています。
エンタープライズ・デプロイメントのソフトウェアのインストールは、2つの部分に分割できます。最初のパートでは必要なWeb層のインストールについて説明し、2番目のパートでは必要なOracle Fusion Middlewareコンポーネントについて説明します。以降の章では、Oracle WebCenter Contentの参照用トポロジを作成するために必要な構成手順を説明します。
ソフトウェアの入手
ソフトウェアを入手する場所の詳細は、『Oracle Fusion Middlewareインストレーション・プランニング・ガイド』のOracle Fusion Middlewareソフトウェアの入手に関する項を参照してください。
いずれかのダウンロード場所を選択して、Oracle WebCenter ContentおよびOracle SOA Suiteをダウンロードします。ZIPアーカイブ・ファイルがシステムに保存されます。
アーカイブ・ファイルをダウンロードした後、インストールを実行するマシン上の任意のディレクトリにアーカイブ・ファイルを解凍します。
インストールするソフトウェア
表6-1に、各ホストにインストールする必要があるソフトウェアまたは各ホストからアクセス可能なソフトウェアを示します。
この項の項目は次のとおりです。
Oracle HTTP Server (OHS)をインストールする前に、ご使用のマシンが次の要件を満たしていることを確認します。
『Oracle Fusion Middleware Oracle Web Tierインストレーション・ガイド』で指定されているように、システム、パッチ、カーネルおよびその他の要件が満たされていることを確認します。
Oracle HTTP Serverはデフォルトではポート7777にインストールされるので、ノード上のどのサービスでもポート7777を使用していないことを確認する必要があります。このポートが使用中かどうかを確認するには、Oracle HTTP Serverをインストールする前に次のコマンドを実行します。
netstat -an | grep 7777
ポート7777が使用されている場合は解放する必要があります。
Linuxプラットフォームで、/etc/oraInst.loc
ファイルが存在する場合はその内容が正しいことを確認します。具体的には、インベントリ・ディレクトリが正しいことおよびそのディレクトリに対する書込み権限があることを確認します。/etc/oraInst.loc
が存在しない場合は、この手順を省略してもかまいません。
インストールを開始する前に、次の環境変数が設定されていないことを確認します。
LD_ASSUME_KERNEL
ORACLE_INSTANCE
第4章「エンタープライズ・デプロイメント用のファイル・システムの準備」の説明のとおり、冗長性を確保するため、Oracle Fusion Middlewareを記憶域上の少なくとも2つの場所にインストールします。
Oracle HTTP Serverのインストーラを次のインストール・メディアから起動します。
./runInstaller
「インベントリ・ディレクトリの指定」画面で、次の手順を実行します。
HOME
/oraInventory
と入力します。ここで、HOME
はインストールを実行するユーザーのホーム・ディレクトリです(これが推奨場所です)。
インストールを実行するユーザーのOSグループを入力します。
「次へ」をクリックします。
画面の手順に従って、createCentralInventory.sh
をroot
として実行します。
「OK」をクリックします。
「ようこそ」画面で、「次へ」をクリックします。
「ソフトウェア更新のインストール」画面で、「ソフトウェアの更新のスキップ」を選択して、「次へ」をクリックします。
「インストール・タイプの選択」画面でインストール - 構成なしを選択し、「次へ」をクリックします。
「前提条件のチェック」画面で、すべてのチェックが正常に完了したことを確認して「次へ」をクリックします。
Fusion Middlewareホームの場所(インストール場所): ORACLE_BASE
/product/fmw
Oracleホームの場所のディレクトリ: web
「次へ」をクリックします。
セキュリティ・アップデートの指定画面で、セキュリティ更新をOracleサポートから受信するかどうかを選択します。受信する場合は、電子メール・アドレスを入力します。
「インストール・サマリー」画面で、選択内容が正しいことを確認します。正しくない場合は「戻る」をクリックして前の画面に戻り、選択を修正します。問題がなければ、「インストール」をクリックします。
UNIXシステムでoracleRoot.sh
スクリプトの実行を要求された場合は、root
ユーザーとして実行します。
Oracle HTTP Serverソフトウェアがインストールされます。
「インストール完了」画面で「終了」をクリックして終了します。
Oracle HTTP Serverのインストール後、MW_HOME
ディレクトリに次のディレクトリが表示されることを確認し、インストールが成功したことを確認します。
oracle_common
Web
この章では、Oracle WebCenter Contentエンタープライズ・デプロイメントの参照用トポロジに必要なOracle Fusion Middlewareソフトウェアをインストールする方法を説明します。インストールするソフトウェア・コンポーネントは、WebLogic Serverホーム(WL_HOME)およびOracleホーム(ORACLE_HOME)です。第4章「エンタープライズ・デプロイメント用のファイル・システムの準備」の説明のとおり、冗長性を確保するため、Oracle Fusion Middlewareを記憶域上の少なくとも2つの場所にインストールします。
注意: セットアップのプロセスを開始する前に、各プラットフォームのOracle Fusion Middlewareリリース・ノートを読み、インストールおよびデプロイメントに関する追加情報を確認してください。 |
この項の項目は次のとおりです。
Oracle WebLogic ServerをSOAHOST1およびSOAHOST2にインストールする手順は次のとおりです。
注意: 64ビットJDKを使用して64ビット・プラットフォームにWebLogic Serverをインストールするための汎用インストーラ実行の詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Serverインストレーション・ガイド』の64ビット・プラットフォームへの64ビットJDKを使用したWebLogic Serverのインストールに関する項を参照してください。 |
Oracle WebLogic Serverのインストーラを起動します。
$ ./wls1036_linux32.bin
「ようこそ」画面で、「次へ」をクリックします。
「ミドルウェア・ホーム・ディレクトリの選択」画面で、次の手順を実行します。
「新しいミドルウェア・ホームを作成する」を選択します。
「ミドルウェア・ホーム・ディレクトリ」で、ORACLE_BASE
/product/fmw
と入力します。
ORACLE_BASE
は、Oracle製品のインストール先であるベース・ディレクトリです。このディレクトリは/u01/app/oracle
とすることをお薦めします。詳細は、第4.3項「各種ディレクトリの推奨場所について」を参照してください。
「次へ」をクリックします。
「セキュリティ更新のための登録」画面で、セキュリティ更新の通知を受け取る連絡先の情報を入力して、「次へ」をクリックします。
「インストール・タイプの選択」画面で、「カスタム」を選択して「次へ」をクリックします。
「製品とコンポーネントの選択」画面で、「次へ」をクリックします。
「JDKの選択」画面で、「Oracle JRockit 1.6.0_version SDK」のみを選択して「次へ」をクリックします。
「製品インストール・ディレクトリの選択」画面で、ORACLE_BASE/product/fmw/wlserver_10.3とORACLE_BASE/product/fmw/coherence_3.7ディレクトリを受け入れ、「次へ」をクリックします。
「インストールの概要」画面で「次へ」をクリックします。
Oracle WebLogic Serverソフトウェアがインストールされます。
「インストール完了」画面で、「Quickstartの実行」チェック・ボックスの選択を解除して「完了」をクリックします。
Oracle WebLogic Serverのインストール後、MW_HOME
/
ディレクトリに次のディレクトリおよびファイルが表示されることを確認し、インストールが成功したことを確認します。
coherence_
version
jrockit-jdk1.6.0_
version
modules
registry.xml
utils
domain-registry.xml
logs
ocm.rsp
registry.dat
wlserver_10.3
この項の項目は次のとおりです。
Oracle SOA SuiteをSOAHOST1およびSOAHOST2にインストールする手順は次のとおりです
Linuxプラットフォームで、/etc/oraInst.loc
ファイルが存在する場合はその内容が正しいことを確認します。具体的には、インベントリ・ディレクトリが正しいことおよびそのディレクトリに対する書込み権限があることを確認します。/etc/oraInst.loc
が存在しない場合は、この手順を省略してもかまいません。
Oracle SOA Suiteのインストーラを次のインストール・メディアから起動します。
./runInstaller
インストーラで、JRE/JDKの場所を入力するように求められたら、Oracle WebLogic Serverのインストールで作成したOracle SDKの場所を入力します(例: ORACLE_BASE
/product/fmw/jrockit-jdk1.6.0_
version
)。詳細は、第6.3.1項「Oracle WebLogic ServerのインストールおよびMiddlewareホームの作成」を参照してください。
「インベントリ・ディレクトリの指定」画面で、次の手順を実行します。
HOME
/oraInventory
と入力します。ここで、HOME
はインストールを実行するユーザーのホーム・ディレクトリです(これが推奨場所です)。
インストールを実行するユーザーのOSグループを入力します。
「OK」をクリックします。
画面に指示に従い、createCentralInventory.sh
をroot
として実行します。
「OK」をクリックします。
「ようこそ」画面で、「次へ」をクリックします。
「ソフトウェア更新のインストール」画面で、「ソフトウェアの更新のスキップ」を選択して、「次へ」をクリックします。
「前提条件のチェック」画面で、すべてのチェックが正常に完了したことを確認して「次へ」をクリックします。
「インストール場所の指定」画面(図6-1)で、Oracle SOA Suiteのインストール場所を指定します。すでにインストールされているMiddlewareホームをドロップダウン・リストから選択します。「Oracleホーム」ディレクトリとして、ディレクトリ名(soa
)を入力します。
注意: インストールは共有記憶域で実行されるため、Middlewareホームは、WCCHOST1とWCCHOST2のOracle WebCenter Contentサーバーによるアクセスおよび使用が可能です。 |
完了したら、「次」をクリックします。
「アプリケーション・サーバー」画面で、「WebLogic Server」が選択されていること(これがデフォルト)を確認してから「次へ」をクリックします。
「インストールの概要」画面で「インストール」をクリックします。
Oracle SOA Suiteソフトウェアがインストールされます。
「インストール 完了」画面で「終了」をクリックします。
Oracle WebLogic Server、Oracle Fusion MiddlewareおよびOracle SOA Suiteのインストール後、MW_HOME
/
ディレクトリに次のディレクトリおよびファイルが表示されることを確認し、インストールが成功したことを確認します。
coherence_
version
jrockit-jdk
version
modules
oracle_common
registry.xml
utils
domain-registry.xml
logs
ocm.rsp
registry.dat
soa
wlserver_10.3
Oracle WebCenter Contentソフトウェアをインストールする際には、次の機能セットに対応する製品ビットをシステムにインストールします。
Oracle WebCenter Content
Oracle WebCenter Content: Imaging
Oracle WebCenter Content: Records
Oracle WebCenter Content: Inbound Refinery
SOAHOST1およびSOAHOST2にOracle WebCenter Contentをインストールする手順は次のとおりです。
注意: インストールは共有記憶域で実行されるため、Middlewareホームは、WCCHOST1とWCCHOST2のOracle WebCenter Contentサーバーによるアクセスおよび使用が可能です。 |
Oracle WebCenter Contentのインストーラを起動します。
./runInstaller
インストーラで、JRE/JDKの場所を入力するように求められたら、Oracle WebLogic Serverのインストールで作成したOracle SDKの場所を入力します(例: ORACLE_BASE
/product/fmw/jrockit-jdk1.6.0_
version
)。詳細は、第6.3.1項「Oracle WebLogic ServerのインストールおよびMiddlewareホームの作成」を参照してください。
「ようこそ」画面で「次へ」をクリックします。
「ソフトウェア更新のインストール」画面で、「ソフトウェアの更新のスキップ」を選択して、「次へ」をクリックします。
「前提条件のチェック」画面で、すべてのチェックが正常に完了したことを確認して「次へ」をクリックします。
「インストール場所の指定」画面で、Oracle WebCenter Contentをインストールする場所を指定します。すでにインストールされているMiddlewareホームをドロップダウン・リストから選択します。「Oracleホーム」ディレクトリには、ディレクトリ名(wcc
)を入力します。
完了したら、「次」をクリックします。
「アプリケーション・サーバー」画面で、「WebLogic Server」が選択されていること(これがデフォルト)を確認してから「次へ」をクリックします。
「インストールの概要」画面で「インストール」をクリックします。
Oracle WebCenter Contentソフトウェアがインストールされます。
「インストール 完了」画面で「終了」をクリックします。
Oracle WebLogic Server、Oracle Fusion Middleware、Oracle SOA SuiteおよびOracle WebCenter Contentのインストール後、MW_HOME
/
ディレクトリに次のディレクトリおよびファイルが表示されることを確認し、インストールが成功したことを確認します。
coherence_
version
jrockit-jdk
version
modules
oracle_common
registry.xml
utils
domain-registry.xml
logs
ocm.rsp
registry.dat
soa
wlserver_10.3
wcc