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Oracle® Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionジョブ・スケジューリング・ガイド
11gリリース1(11.1.1)
B66707-02
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1 Oracle BI Schedulerの概要

この章ではOracle BI Schedulerに関する一般情報について説明します。内容は次のとおりです。

1.1 Oracle BI Schedulerとは

Oracle BI Schedulerは、ジョブの管理およびスケジュールを行うサーバーです。Oracle BI Schedulerは次の2種類のジョブをサポートしています。

1.2 Oracle BI Schedulerのサーバー・コンポーネントについて

Oracle BI Schedulerは、次のコンポーネントで構成されます。

1.3 Oracle BI Schedulerにおけるエージェントのサポートについて

ユーザーがエージェントを作成してスケジュールすると、Oracle BI Presentation Servicesでは、エージェントに関する情報(優先度、対象受信者、コンテンツ配信先デバイスなど)を収集します。Presentation Servicesによりこの情報やその他の特性がジョブにパッケージ化され、Oracle BI Schedulerに対してジョブを実行するタイミングを通知します。

エージェントは別々のスレッドで並列に実行できます。並列に実行できるエージェントの数は、Schedulerのスレッド・プールのサイズ(構成可能な設定)とエージェントごとに使用されるスレッドの数によって異なります。同時にトリガーされるエージェントの数が多すぎると、キューイングが発生する場合があります。

エージェントの詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionユーザーズ・ガイド』を参照してください。

1.4 Oracle BI Schedulerにおけるデータベースのサポートについて

Oracle BI Schedulerでは、単一のバックエンド・データベースを使用して、ジョブ、そのインスタンスおよびそのパラメータに関する情報が格納されます。詳細は、「システム要件と動作要件」を参照してください。

バックエンド・データベースが次の要件を満たす場合のみ、Oracle BI Schedulerのサービスが起動します。

バックエンド・データベース要件 注意

構成

バックエンド・データベース・スキーマとOracle BI Schedulerとの間には1対1の関係があります。複数のOracle BI Schedulerのアプリケーションが単一のデータベース・スキーマを使用するように構成しないでください。

運用

Oracle BI Schedulerでサポートしている特定のバックエンド・データベースの詳細は、「システム要件と動作要件」を参照してください。

混在認証モード

たとえば、データベースがSQL Serverの場合、ログオンでSQL ServerとWindows認証の両方が可能になるようにセキュリティ・モードを設定する必要があります。

オペレーティング・システム認証をバックエンド・データベースのログインで使用しないでください。使用すると、Oracle BI Schedulerのサービスが起動しない場合があります。


1.5 Oracle BI Schedulerのスキーマについて

リポジトリ作成ユーティリティ(RCU)を使用して、Oracle BI Schedulerに関連付けられているデータベース・スキーマを作成します(詳細は、第2.1項「RCUの使用によるOracle BI Schedulerのデータベースと表の作成」を参照してください)。また、SQLスクリプトを次のディレクトリで実行することで、他の主要な商用データベースで使用するために、表をOracle BI Schedulerのスキーマで作成できます。

\orainst\bifoundation\OracleBISchedulerComponent\coreapplication_obisch1\schema\


注意:

Schedulerの表をアップグレードするには、Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionアップグレード・ガイドを参照してください。


表1-1に、Oracle BI Schedulerで使用されるデータベース表に関する簡潔な説明を示します。

使用状況トラッキングがNQSConfig.INIファイルで有効な場合、Oracle BI Serverでは使用状況トラッキング・データ・ファイルが生成されます。JavaScriptサンプルが用意されており、これによって、情報が使用状況トラッキング・ファイルから抽出され、リレーショナル・データベースの表にロードされます。S_NQ_ACCT表には、会計データに関するすべての情報が格納されます。詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionシステム管理者ガイド』の使用状況トラッキングの管理に関する項を参照してください。

表1-1 Oracle BI Schedulerで使用する表

表名 表の説明

S_NQ_JOB

スケジュールされたジョブに関する情報が格納されます。

S_NQ_INSTANCE

スケジュールされたジョブ・インスタンスに関する情報が格納されます。

S_NQ_ERR_MSG

正常に完了しないOracle BI Schedulerジョブ・インスタンスに関するエラー・メッセージが格納されます。エージェント実行中にSchedulerのフェイルオーバーが発生する場合におけるエージェント再起動を調整する情報も格納されます。

S_NQ_JOB_PARAM

スケジュールされたジョブのOracle BI Schedulerジョブ・パラメータに関する情報が格納されます。たとえば、エージェントのパスなどです。


Oracle BI Schedulerのスキーマ表の特徴を次に示します。

1.6 その他のガイド内の関連トピック

セキュリティ管理者に関連するトピックが、他のガイドでもいくつか取り上げられています。表1-2に、これらのトピックとその詳細の参照先を示します。

表1-2 他のガイドで取り上げられているトピック

トピック 詳細の参照先

エージェントに影響する構成設定

Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionシステム管理者ガイド


データソースの構成

Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionメタデータ・リポジトリ作成者ガイド


SSOとSSLの構成などセキュリティに関する情報

Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionセキュリティ・ガイド


インストールとアップグレード

Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligenceインストレーション・ガイド

Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionアップグレード・ガイド