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Oracle® WebCenter Content Content Portlet Suiteデプロイメント・ガイド
11g リリース1 (11.1.1)
B69397-01
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5 CPSポートレットの機能

この章では、CPSポートレットに関する情報を提供します。これには、CPSポートレットの使用方法に関する短いチュートリアルと、LibraryおよびGuest Libraryポートレットのカスタマイズ方法に関する手順が含まれます。内容は次のとおりです。

この項では、例示の目的でのみポートレットの画像が示されています。ポータル・サーバー・インスタンスの実際の外観(アイコン、色など)は、異なる場合があります。


注意:

ポートレットがWebSphere上にあり、ユーザーがInternet Explorer 8を使用している場合は、互換モードでポートレット・ページを表示することをお薦めします。これを行わない場合、ポートレット・アイコンのメニュー・オプションが正しくレンダリングされず、使用できません。

5.1 Guest Libraryポートレット

Guest Libraryポートレットによって、ポータル・ユーザーは、ポートレット管理者が事前に定義した基準に一致するコンテンツを表示できます。定義済の検索の結果は、リスト形式でユーザーに配信されます。ユーザーはリストからハイパーリンク・アイテムを選択することで、コンテンツを表示できます。また、ユーザーは、コンテンツ・アイテムの情報ページも表示できます。ユーザーに表示されるコンテンツは、ポータル管理者が定義します。

図5-1 Guest Libraryポートレット

図5-1の説明が続きます
「図5-1 Guest Libraryポートレット」の説明

Guest Libraryポートレットの使用方法

  1. パーソナライズをクリックします。

    ユーザーはパーソナライズによって、表示される検索結果を変更できます。

    • ページごとの結果: ページ当たりに表示する結果の数を入力します。デフォルトは20です。

    • ソート: ソートの基準とするフィールドを選択します。オプションは「日付」または「タイトル」です。

    • ソート順序: ソート順序を選択します。オプションは「昇順」または「降順」です。

  2. 必要に応じて設定を変更し、編集が完了したら「保存」をクリックします。

  3. 検索問合せ(例: 新着)を選択します。

    結果がリスト形式で表示されます。

  4. 「戻る」をクリックします。

5.2 Guest Searchポートレット

Guest Searchポートレットによって、ポータル・ユーザーは、コンテンツ・サーバーでビジネス・コンテンツを検索できます。ユーザーは、件名またはキーワード、あるいはその両方で検索できます。検索結果は、リスト形式でユーザーに配信されます。ユーザーはリストからハイパーリンク・アイテムを選択することで、コンテンツを表示できます。

図5-2 Guest Searchポートレット

図5-2の説明が続きます
「図5-2 Guest Searchポートレット」の説明

Guest Searchポートレットの使用方法

  1. パーソナライズをクリックします。

    ユーザーはパーソナライズによって、表示される検索結果を変更できます。

    • ページごとの結果: ページ当たりに表示する結果の数を入力します。デフォルトは20です。

    • ソート: ソートの基準とするフィールドを選択します。オプションは「日付」または「タイトル」です。

    • ソート順序: ソート順序を選択します。オプションは「昇順」または「降順」です。

  2. 必要に応じて設定を変更し、編集が完了したら「保存」をクリックします。

  3. 件名またはキーワードを入力して、「検索」をクリックします。

    取得するアイテムについて指定の件名またはキーワードを含むコンテンツが、コンテンツ・サーバーにチェックインされている必要があります。

  4. 検索結果の画面で、「保存」をクリックします。

    検索問合せの保存画面が表示されます。この機能により、Saved Searchポートレットの保存済検索リストに検索が保存されます。

  5. 検索の実行に使用したキーワードは「キーワード」フィールドに表示されます。検索を保存するには、問合せのタイトル(コンテンツ・アイテムのタイトル)を入力して、「新規問合せの追加」をクリックします。

  6. 「戻る」をクリックして、検索結果のページに戻ります。

5.3 Saved Searchポートレット

Saved Searchポートレットにより、ポータル・ユーザーは、以前保存された検索を表示できます。保存済検索は、リスト形式でユーザーに配信されます。ユーザーは、リストからハイパーリンク・アイテムを選択することで、保存済検索のコンテンツを表示できます。保存済検索は、Searchポートレットを使用して検索を実行してその検索を保存するか、またはSaved Searchポートレット上で検索パラメータを直接定義することで、リストに保存できます。

図5-3 Saved Searchポートレット

図5-3の説明が続きます
「図5-3 Saved Searchポートレット」の説明

Saved Searchポートレットの使用方法

検索は、Searchポートレットを使用して検索を実行してその検索を保存するか、またはSaved Searchポートレット上で検索パラメータを直接定義することで、保存済検索リストに保存できます。

  1. パーソナライズをクリックします。

    検索基準ページが表示されます。このページで、標準検索パラメータを編集し、保存済検索リストのアイテムを表示または削除し、新規問合せを作成できます。

  2. 新しい問合せに関する次の情報を入力します。

    • 問合せのタイトル(例: Sales Images)。

    • 問合せの説明(例: Sales Department Images)。

    • 問合せテキスト(例: dDocTitle <substring> `salesimage`)。

    問合せ文字列を入力するかわりに、Searchポートレットを使用して標準検索を実行し、「保存」「新規問合せの追加」をクリックできます。

  3. 「新規問合せの追加」をクリックします。

    図5-4 Saved Searchポートレット - 保存された問合せ

    図5-4の説明が続きます
    「図5-4 Saved Searchポートレット - 保存された問合せ」の説明

  4. 保存済検索のタイトルをクリックします。

    保存済検索結果がリスト形式で表示されます。

  5. 「戻る」をクリックします。

5.4 Contributionポートレット

Contributionポートレットによって、ポータル・ユーザーは、管理および公開用にネイティブのビジネス・コンテンツを送信できます。 コンテンツの送信によって、自動索引付け、ワークフロー・ルーティング、サブスクリプション・サービスおよびセキュリティをトリガーできます。さらに、コンテンツ・サーバーのアドオン・モジュールにより、様々な形式で公開できます。

図5-5 Contributionポートレット

図5-5の説明が続きます
「図5-5 Contributionポートレット」の説明

Contributionポートレットの使用方法

  1. Contributionポートレットで、必要なメタデータと希望するオプションのメタデータを入力します。

    Contributionポートレットにより、ユーザーは、公開とリビジョン管理のためにネイティブ・アプリケーションで作成されたビジネス・コンテンツを送信できます。メタデータ・フィールドはコンテンツ・サーバー管理者が定義します。

  2. 「プライマリ・ファイル」フィールドで、コンテンツの完全パスを入力するか、「参照」をクリックしてチェックインするコンテンツを選択します。

  3. 「チェックイン」をクリックして、コンテンツを送信します。


注意:

contributionポートレットでは、Oracle WebCenter Content: RecordsまたはOracle Universal Records Management (Oracle URM)のコンポーネントがコンテンツ・サーバーで有効化されると、次の既知の問題が発生します。
  • CPS contributionポートレットのレンダリングに長時間かかります。コンシューマ上でのWSRPリクエストのタイムアウトが十分長い時間に設定されていることを確認してください。

  • CPS contributionポートレットによって、「フォルダID」および「カテゴリID」という2つの追加フィールドが表示されます。これらのフィールドは、コンテンツ・サーバーのチェックイン・ページには表示されません。

  • 「カテゴリまたはフォルダ」フィールドは、アイテムをコンテンツ・サーバーにチェックインするための必須フィールドです。しかし、contributionポートレットでは、このフィールドが必須フィールドとして強調表示されません。このフィールドに値を入力しないでcontributionポートレットからドキュメントをチェックインしようとすると、チェックインは失敗します。


5.5 Workflow Queueポートレット

Workflow Queueポートレットによって、ポータル・ユーザーは、ユーザーのレビュー待ちのコンテンツに迅速にアクセスできます。ユーザーはこのポートレットによって、ビジネス・コンテンツのレビューおよび承認のためのワークフロー・インボックスに直接アクセスできます。このポートレットが機能を提供するようにワークフローを定義する必要があります。このポートレットでは、コンテンツ・アイテムのタイトル、ワークフロー・ステップ情報、実行された最後のアクションおよび許可されているアクションがリストされて、コンテンツ・アイテム情報へのリンクが提供されます。

図5-6 Workflow Queueポートレット

図5-6の説明が続きます
「図5-6 Workflow Queueポートレット」の説明

このポートレットが機能を提供するようにワークフローを定義する必要があります。ワークフローの定義手順は、Oracle WebCenter Content Application Content Server管理者ガイドのワークフローに関する章を参照してください。

この例は、次のプロパティが指定された基準ワークフローを想定しています。

また、次のプロパティのワークフロー・ステップが想定されています。

Workflow Queueポートレットの使用方法

  1. Workflow Queueポートレットを見つけます。

  2. ワークフローの作成後、ワークフロー・レビューア(例: user1)としてログインし、指定の基準に一致するコンテンツ・アイテムをチェックインします。

  3. ワークフロー・アイテムをレビューします。

    Workflow Queueポートレットでは、次の機能が提供されます。

    • タイトル: コンテンツ・アイテムがリストされます。クリックすると、ファイルをダウンロードできます。

    • ワークフロー情報: アクティブなステップがリストされます。クリックすると、ワークフロー・ステップ情報を表示できます。

    • 最終アクション: ワークフローでユーザーが実行した最後のアクションがリストされます。

    • アクション: レビューアとして定義されたユーザーは、コンテンツを承認または却下できます。レビューア/コントリビュータとして定義されたユーザーは、コンテンツを承認、却下またはコントリビュートできます。

    • 情報: コンテンツ・アイテム情報が表示されます。

    図5-7 Workflow Queueポートレット - 定義されたワークフロー

    図5-7の説明が続きます
    「図5-7 Workflow Queueポートレット - 定義されたワークフロー」の説明

  4. 「ワークフロー情報」のステップ名をクリックして、ワークフロー・ステップ情報を表示します。

  5. 「戻る」をクリックします。

  6. 「承認」または「却下」をクリックします。

    承認基準がどのように定義されているかに応じて、「承認」をクリックすると、コンテンツ・アイテムが次のワークフロー・ステップに送信される場合があります。ただし、各ワークフローは、複数のレビューと通知のステップで構成でき、各ステップには、コンテンツを承認または却下する複数のレビューアを割り当てることができます。したがって、ワークフロー・ステップがワークフローの次のステップに進むには、多数のレビューアの承認を必要とする可能性があります。

    「却下」をクリックすると、そのコンテンツ・アイテムは、直前の、リビジョンのレビュー/編集手順またはリビジョンのレビュー/新規作成手順に戻ります。該当するステップがない場合、コンテンツは最初の作成者に戻ります。

    詳細は、Oracle WebCenter Content Application Content Server管理者ガイドのワークフローに関する章を参照してください。

5.6 Libraryポートレット

Libraryポートレットによって、ポータル・ユーザーは、コンテンツ・サーバーで選択されたメタデータおよびキーワード検索を実行し、返されたコンテンツに対する読取り/書込みアクセスを実行できます。また、ユーザーはこのポートレットを使用して、Saved Searchポートレットで表示する問合せを保存できます。

図5-8 Libraryポートレット

図5-8の説明が続きます
「図5-8 Libraryポートレット」の説明

Libraryポートレットの使用方法

  1. パーソナライズをクリックします。

    ユーザーはパーソナライズによって、表示される検索結果を変更できます。

    • ページごとの結果: ページ当たりに表示する結果の数を入力します。デフォルトは20です。

    • ソート: ソートの基準とするフィールドを選択します。オプションは「日付」または「タイトル」です。

    • ソート順序: ソート順序を選択します。オプションは「昇順」または「降順」です。

  2. 必要に応じて設定を変更し、編集が完了したら「保存」をクリックします。

  3. 検索問合せ(例: 新着)を選択します。

    検索結果が表示されます。

  4. 「情報」アイコンをクリックします。

  5. 「コンテンツ情報」ページで、リストから次のオプションを選択できます。

    • コンテンツ情報

    • チェックアウト

    • 類似をチェックイン

    • 電子メールでリンクを送信

  6. 「戻る」をクリックします。

5.7 Searchポートレット

Searchポートレットによって、ポータル・ユーザーは、ユーザー定義の問合せ基準に一致するコンテンツを表示して、返されたコンテンツに対する読取り/書込みアクセスを実行できます。また、ユーザーはこのポートレットを使用して、Saved Searchポートレットで表示する問合せを保存できます。

図5-9 Searchポートレット

図5-9の説明が続きます
「図5-9 Searchポートレット」の説明

検索ポートレットの使用

  1. 検索問合せ(例: Sample)を入力して「送信」をクリックします。

    検索問合せの結果が表示されます。

  2. 「情報」アイコンをクリックします。

  3. 「コンテンツ情報」ページで、リストから次のオプションを選択できます。

    • コンテンツ情報

    • チェックアウト

    • 類似をチェックイン

    • 電子メールでリンクを送信

  4. 「戻る」をクリックします。

5.8 Metadata Adminポートレット

Metadata Adminポートレットによって、管理者は、カスタム・メタデータのプロパティを変更できます。

図5-10 Metadata Adminポートレット

図5-10の説明が続きます
「図5-10 Metadata Adminポートレット」の説明

Metadata Adminポートレットの使用方法

  1. 「情報フィールド」をクリックします。

    「情報フィールド」リストが表示されます。情報フィールドは、コンテンツ・サーバー管理者が定義します。

    図5-11 Metadata Adminポートレット - 情報フィールド

    図5-11の説明が続きます
    「図5-11 Metadata Adminポートレット - 情報フィールド」の説明

  2. 情報フィールド(例: コメント)をクリックします。

    「フィールドの編集」ページが表示されます。

  3. 必要な変更を加え、「適用」または「取消」をクリックします。

5.9 ポートレットのカスタマイズ

この項では、ポートレットのカスタマイズに関する情報を提供します。これには、管理者が事前に定義した問合せを表示するLibraryポートレットとGuest Libraryポートレットのカスタマイズに関する情報が含まれます。

これらの手順は管理者が実行し、ユーザーは構成できません。

管理者はportlet.xmlファイルを編集することで、ポートレットでユーザーに表示されるビジネス・コンテンツを定義できます。問合せ文字列を使用して、検索に関するパラメータを定義します。検索問合せの定義には、任意のメタデータ・フィールドを使用できます。

  1. CPS配布ファイルを解凍するか、ポータル・サーバー・インスタンス上でデプロイされたポートレットEARファイルを見つけます。

  2. WARファイルを解凍します(例: cps-oracle-war-version.war)。

  3. WEB-INFディレクトリで、portlet.xmlファイルをテキスト専用エディタで開きます。

  4. LibraryポートレットとGuest Libraryポートレットの<portlet>エントリを見つけます。

    <portlet>
      <description>Oracle Library Portlet</description>
      <portlet-name>stellentLibrary</portlet-name>
    
    <portlet>
      <description>Oracle Guest Library Portlet</description>
      <portlet-name>stellentGuestLibrary</portlet-name>
    
  5. LibraryポートレットまたはGuest Libraryポートレットについて、問合せの定義を提供する<preference>エントリを見つけます。ポートレットをカスタマイズするには、<value>エントリを編集する必要があります。

    <preference>
      <name>query1.title</name>
      <value>What&apos;s New</value>
    </preference>
    <preference>
      <name>query1.description</name>
      <value>Content from the past 30 days</value>
    </preference>
    <preference>
      <name>query1.query</name>
      <value>dInDate &gt; `&lt;$dateCurrent(-30)$&gt;`</value>
    </preference>
    
  6. タイトルおよび説明エントリを編集します。タイトルはユーザーに表示される検索タイトルで、説明はユーザーに表示される検索に関する短い説明です。

    例: Important NoticesとImportant messages from the company president.

    <name>query3.title</name>
    <value>Important Notices</value>
    
    <name>query3.description</name>
    <value>Important messages from the company president.</value>
    
  7. 標準XML表記法を使用して問合せ文字列で定義された問合せエントリを編集します。問合せ文字列をコーディングするには、定義済のメタデータ・パラメータ、問合せ文字列修飾子および適切なメタデータ値を使用してください。

    たとえば、作成者のpresidentによってチェックインされたコンテンツ・アイテム(dDocAuthorがpresidentに一致)を返す問合せ文字列を定義します。

    <name>query3.query</name>
    <value>dDocAuthor &lt;matches&gt; &apos;president&apos;</value>
    

    任意の定義済メタデータ・パラメータを使用して、コマンドを作成できます。次に例を示します。

    • dInDate: コンテンツ・アイテムのリリース日(つまり、コンテンツ・アイテムがWebにリリースされた日付)。

    • dDocAuthor: コンテンツ・アイテムの作成者(例: user1またはsysadmin)。

    • dDocType: コンテンツ・アイテムのタイプ(例: ADACCTまたはFILES)。

    フィールド・タイトルではなく、メタデータ・パラメータを使用してください(例: Authorではなく、dDocAuthorを使用)。

    次の問合せ文字列修飾子を使用できます。

    • contains

    • starts

    • ends

    • matches

    • substring

  8. 編集が完了したら、portlets.xmlファイルを保存します。

  9. WARファイルを再度圧縮します。

  10. 編集したポートレットの更新されたバージョンをデプロイします。