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Oracle® Fusion Middleware Oracle Data Integratorアプリケーション・アダプタ・ガイド
11g リリース1 (11.1.1)
B70181-02
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B SAP ABAP ERPアダプタの追加情報

この付録では、SAPシステムへの接続に必要な権限、スタンドアロンのJavaユーティリティを使用したODI外部での接続テストの方法、およびSAPコンポーネントのアンインストール方法について説明します。

この付録の内容は次のとおりです。

B.1 SAP ABAP ERPで必要な権限

SAPシステムへの接続、RKMのインストール、および開発時のLKMの実行には、SAPダイアログ・ユーザーであることが必要です。SAP RFCユーザーでは不十分です。開発の際、このユーザーには開発者ライセンス・キーが必要です。ライセンス・キーは、http://service.sap.comから取得できます。この開発者ライセンス・キーがないまま実行を試みると、失敗し、クリーンアップが必要となる場合があります。本番環境でのRKMおよびLKMの実行には、SAP RFCユーザーで十分です。以降の項では、SAP ERPナレッジ・モジュールを使用するために必要な権限をリストしています。

B.1.1 RKM SAP ERPの設定に必要な認可

RKM SAP ERPの構成を設定し、SAP表に関するメタデータの取得に必要なRFCプログラムをインストールするには、表B-1に示す認可が必要です。

表B-1 RKM SAP ERPの設定に必要な認可

オブジェクト フィールド名

S_ADMI_FCD

S_ADMI_FCD

*


S_ADMI_FCD

S_ADMI_FCD

NADM

S_ADMI_FCD

S_ADMI_FCD

PADM

S_CTS_ADMI

CTS_ADMFCT

EPS1

S_CTS_ADMI

CTS_ADMFCT

EPS2

S_CTS_ADMI

CTS_ADMFCT

PROJ

S_C_FUNCT

ACTVT

16

S_C_FUNCT

CFUNCNAME

*


S_C_FUNCT

PROGRAM

*


S_CTS_ADMI

CTS_ADMFCT

TABL

S_TCODE

TCD

SU53

S_TCODE

TCD

SE38

S_TCODE

TCD

SE80

S_DATASET

ACTVT

6

S_DATASET

ACTVT

33

S_DATASET

ACTVT

34

S_DATASET

FILENAME

*


S_TCODE

TCD

SE91

S_TCODE

TCD

ST22

S_DATASET

PROGRAM

*


S_RFC

RFC_TYPE

*


S_RFC

RFC_NAME

*


S_RFC

ACTVT

16

S_DEVELOP

ACTVT

*


S_DEVELOP

DEVCLASS

*


S_DEVELOP

OBJNAME

*


S_DEVELOP

OBJTYPE

*


S_DEVELOP

P_GROUP

*


S_DOKU_AUT

DOKU_ACT

RAW_VERS

S_DOKU_AUT

DOKU_DEVCL

TEST

S_DOKU_AUT

DOKU_MODE

MAINTAIN

S_RFC_ADM

ACTVT

3

S_RFC_ADM

ICF_VALUE

*


S_RFC_ADM

RFCDEST

*


S_RFC_ADM

RFCTYPE

*


S_RZL_ADM

ACTVT

*


S_TABU_DIS

ACTVT

*


S_TABU_DIS

DICBERCLS

*


S_TCODE

TCD

AL11

S_TCODE

TCD

SE10

S_TCODE

TCD

SE11

S_TCODE

TCD

SE16

S_TCODE

TCD

SE37

S_TCODE

TCD

SM58

S_TCODE

TCD

SM59

S_TRANSPRT

ACTVT

1

S_TRANSPRT

ACTVT

2

S_TRANSPRT

ACTVT

3

S_TRANSPRT

ACTVT

5

S_TRANSPRT

ACTVT

6

S_TRANSPRT

ACTVT

23

S_TRANSPRT

ACTVT

43

S_TRANSPRT

ACTVT

65

S_TRANSPRT

ACTVT

78

S_TRANSPRT

ACTVT

90

S_TRANSPRT

TTYPE

CUST

S_TRANSPRT

TTYPE

DTRA

S_TRANSPRT

TTYPE

MOVE

S_TRANSPRT

TTYPE

PIEC

S_TRANSPRT

TTYPE

TASK

S_TRANSPRT

TTYPE

TRAN


表B-2にトランザクション・コードをリストします。

表B-2 トランザクション・コード

SU53

SE38

SE80

SE91

ST22

AL11

SE10

SE11

SE16

SE37

SM58

SM59


B.1.2 RKMの実行に必要な認可

RKM SAP ERPを使用してリバース・エンジニアリングを実行するには、表B-3に示す認可が必要です。

表B-3 RKMの実行に必要な認可

オブジェクト フィールド名

S_ADMI_FCD

S_ADMI_FCD

*


S_ADMI_FCD

S_ADMI_FCD

NADM

S_ADMI_FCD

S_ADMI_FCD

PADM

S_CTS_ADMI

CTS_ADMFCT

EPS1

S_CTS_ADMI

CTS_ADMFCT

EPS2

S_CTS_ADMI

CTS_ADMFCT

PROJ

S_C_FUNCT

ACTVT

16

S_C_FUNCT

CFUNCNAME

*


S_C_FUNCT

PROGRAM

*


S_CTS_ADMI

CTS_ADMFCT

TABL

S_TCODE

TCD

SU53

S_TCODE

TCD

SE38

S_TCODE

TCD

SE80

S_DEVELOP

ACTVT

16

S_DATASET

ACTVT

33

S_DATASET

FILENAME

*


S_TCODE

TCD

SE91

S_TCODE

TCD

ST22

S_DATASET

PROGRAM

*


S_RFC

RFC_TYPE

*


S_RFC

RFC_NAME

*


S_RFC

ACTVT

16

S_DEVELOP

ACTVT

3

S_DEVELOP

DEVCLASS

*


S_DEVELOP

OBJNAME

*


S_DEVELOP

OBJTYPE

*


S_DEVELOP

P_GROUP

*


S_DOKU_AUT

DOKU_ACT

RAW_VERS

S_DOKU_AUT

DOKU_DEVCL

TEST

S_DOKU_AUT

DOKU_MODE

MAINTAIN

S_RFC_ADM

ACTVT

3

S_RFC_ADM

ICF_VALUE

*


S_RFC_ADM

RFCDEST

*


S_RFC_ADM

RFCTYPE

*


S_RZL_ADM

ACTVT

3

S_TABU_DIS

ACTVT

3

S_TABU_DIS

DICBERCLS

*


S_TCODE

TCD

AL11

S_TCODE

TCD

SE10

S_TCODE

TCD

SE11

S_TCODE

TCD

SE16

S_TCODE

TCD

SE37

S_TCODE

TCD

SM58

S_TCODE

TCD

SM59

S_TRANSPRT

ACTVT

3

S_TRANSPRT

TTYPE

CUST

S_TRANSPRT

TTYPE

DTRA

S_TRANSPRT

TTYPE

MOVE

S_TRANSPRT

TTYPE

PIEC

S_TRANSPRT

TTYPE

TASK

S_TRANSPRT

TTYPE

TRAN


B.1.3 LKMの実行に必要な認可

LKM SAP ERP to Oracle (SQLLDR)を使用するには、表B-4に示す認可が必要です。LKMにより生成されたABAPコードをインストールし、これを実行するには、この認可セットが必要となります。

表B-4 LKMの実行に必要な認可

オブジェクト フィールド名

S_ADMI_FCD

S_ADMI_FCD

*


S_ADMI_FCD

S_ADMI_FCD

NADM

S_ADMI_FCD

S_ADMI_FCD

PADM

S_CTS_ADMI

CTS_ADMFCT

EPS1

S_CTS_ADMI

CTS_ADMFCT

EPS2

S_CTS_ADMI

CTS_ADMFCT

PROJ

S_C_FUNCT

ACTVT

16

S_C_FUNCT

CFUNCNAME

*


S_C_FUNCT

PROGRAM

*


S_CTS_ADMI

CTS_ADMFCT

TABL

S_TCODE

TCD

SU53

S_TCODE

TCD

SE38

S_TCODE

TCD

SE80

S_DEVELOP

ACTVT

16

S_DATASET

ACTVT

33

S_DEVELOP

ACTVT

7

S_DATASET

FILENAME

*


S_DEVELOP

ACTVT

1

S_TCODE

TCD

SE91

S_TCODE

TCD

ST22

S_DEVELOP

ACTVT

40

S_DEVELOP

ACTVT

41

S_DATASET

ACTVT

34

S_DEVELOP

ACTVT

94

S_DEVELOP

ACTVT

2

S_TRANSPRT

ACTVT

2

S_TRANSPRT

ACTVT

1

S_TRANSPRT

ACTVT

60

S_TABU_DIS

ACTVT

2

S_RZL_ADM

ACTVT

1

S_DATASET

PROGRAM

*


S_RFC

RFC_TYPE

*


S_RFC

RFC_NAME

*


S_DEVELOP

ACTVT

*


S_DEVELOP

DEVCLASS

*


S_DEVELOP

OBJNAME

*


S_DEVELOP

OBJTYPE

*


S_DEVELOP

P_GROUP

*


S_DOKU_AUT

DOKU_ACT

RAW_VERS

S_DOKU_AUT

DOKU_DEVCL

TEST

S_DOKU_AUT

DOKU_MODE

MAINTAIN

S_RFC_ADM

ACTVT

3

S_RFC_ADM

ICF_VALUE

*


S_RFC_ADM

RFCDEST

*


S_RFC_ADM

RFCTYPE

*


S_RZL_ADM

ACTVT

3

S_TABU_DIS

ACTVT

3

S_TABU_DIS

DICBERCLS

*


S_TCODE

TCD

AL11

S_TCODE

TCD

SE10

S_TCODE

TCD

SE11

S_TCODE

TCD

SE16

S_TCODE

TCD

SE37

S_TCODE

TCD

SM58

S_TCODE

TCD

SM59

S_TRANSPRT

ACTVT

3

S_TRANSPRT

TTYPE

CUST

S_TRANSPRT

TTYPE

DTRA

S_TRANSPRT

TTYPE

MOVE

S_TRANSPRT

TTYPE

PIEC

S_TRANSPRT

TTYPE

TASK

S_TRANSPRT

TTYPE

TRAN


B.1.4 本番環境でのLKMの実行に必要な認可

本番環境でLKM SAP ERP to Oracle (SQLLDR)を使用するには、表B-5に示す認可が必要です。このような環境でLKMによって生成されたABAPコードは、LKMによってインストールされるのではなく、そのまま単純に実行されます。

表B-5 本番環境でのLKMの実行に必要な認可

オブジェクト フィールド名

S_ADMI_FCD

S_ADMI_FCD

*


S_ADMI_FCD

S_ADMI_FCD

NADM

S_ADMI_FCD

S_ADMI_FCD

PADM

S_CTS_ADMI

CTS_ADMFCT

EPS1

S_CTS_ADMI

CTS_ADMFCT

EPS2

S_CTS_ADMI

CTS_ADMFCT

PROJ

S_C_FUNCT

ACTVT

*


S_C_FUNCT

CFUNCNAME

*


S_C_FUNCT

PROGRAM

*


S_CTS_ADMI

CTS_ADMFCT

TABL

S_TCODE

TCD

SU53

S_TCODE

TCD

SE38

S_TCODE

TCD

SE80

S_DEVELOP

ACTVT

16

S_DATASET

ACTVT

33

S_DATASET

FILENAME

*


S_TCODE

TCD

SE91

S_TCODE

TCD

ST22

S_DATASET

PROGRAM

*


S_RFC

RFC_TYPE

*


S_RFC

RFC_NAME

*


S_RFC

ACTVT

16

S_DEVELOP

ACTVT

3

S_DEVELOP

DEVCLASS

*


S_DEVELOP

OBJNAMEv

*


S_DEVELOP

OBJTYPE

*


S_DEVELOP

P_GROUP

*


S_DOKU_AUT

DOKU_ACT

RAW_VERS

S_DOKU_AUT

DOKU_DEVCL

TEST

S_DOKU_AUT

DOKU_MODE

MAINTAIN

S_RFC_ADM

ACTVT

3

S_RFC_ADM

ICF_VALUE

*


S_RFC_ADM

RFCDEST

*


S_RFC_ADM

RFCTYPE

*


S_RZL_ADM

ACTVT

3

S_TABU_DIS

ACTVT

3

S_TABU_DIS

DICBERCLS

*


S_TCODE

TCD

AL11

S_TCODE

TCD

SE10

S_TCODE

TCD

SE11

S_TCODE

TCD

SE16

S_TCODE

TCD

SE37

S_TCODE

TCD

SM58

S_TCODE

TCD

SM59

S_TRANSPRT

ACTVT

3

S_TRANSPRT

TTYPE

CUST

S_TRANSPRT

TTYPE

DTRA

S_TRANSPRT

TTYPE

MOVE

S_TRANSPRT

TTYPE

PIEC

S_TRANSPRT

TTYPE

TASK

S_TRANSPRT

TTYPE

TRAN


B.2 SAP接続テスト

この接続テストは、トポロジでSAP ABAPデータ・サーバーを構成した後で実行する必要があります。

このテストでは、次の処理を実行します。

このテストは、RKM SAP ERP Connection TestというRKMを使用して実行されます。このKMではリバース処理は行われません。接続テストが実行されるのみです。

接続テストを実行する手順は次のとおりです。

  1. 『Oracle Fusion Middleware Oracle Data Integrator開発者ガイド』のモデルの作成に関する項の説明に従って、標準の手順を使用してSAP ABAPテクノロジおよびSAP ABAP論理スキーマに基づくSAP ERPモデルを作成します。

  2. SAP ERPモデルの「リバース」タブでRKM SAP ERP Connect Testを選択します。

  3. モデルを保存します。

  4. 「リバースエンジニアリング」をクリックしてリバースを開始します。

数秒以内にSAP JCoの「About」ダイアログが表示されます。表示されない場合は、オペレータ・ナビゲータでセッション実行ログを確認してください。タスク「Test SAP Connection」の出力にSuccessfully connected to SAP Systemが含まれていることを確認してください。含まれていない場合、接続テストに失敗しており、接続の問題を分析する必要があります。

B.3 SAPスタンドアロン接続テスト

接続テストに加え、スタンドアロンJavaユーティリティを使用してODIの外部でテストを実行できます。このユーティリティは、スタンドアロン・エージェントとともに使用できます。

スタンドアロンJavaユーティリティを使用して接続をテストする手順は次のとおりです。

  1. コマンド・ウィンドウを開きます。

  2. <ODI_HOME>/odi_miscディレクトリに移動します。

  3. JAVA_HOMEがサポートされているJVMを指していることを確認します。

  4. SAP Java Connectorがインストールされており、sapjco3.jarおよびsapjco3ライブラリが<ODI_HOME>/odi_miscディレクトリにあることを確認します。

  5. 次のコマンドを使用してユーティリティを起動します。

    java –cp sapjco3.jar;../oracledi/agent/lib/odi-sap.jar oracle.odi.sap.km.test.JCoTest

    このコマンドにより、<ODI_HOME>/odi_miscフォルダにODI_SAP_CON_POOL.jcoDestinationファイルが生成されます。

  6. テキスト・エディタでODI_SAP_CON_POOL.jcoDestinationファイルを開きます。このファイルは次のようになっています。

    #for tests only!
    jco.client.lang=EN
    jco.destination.peak_limit=10
    jco.client.client=800
    jco.client.passwd=<SAP Password>
    jco.client.user=<SAP User>
    jco.client.sysnr=00
    jco.destination.pool_capacity=5
    jco.client.ashost=<SAP Application Server>
    
  7. SAP管理者から取得したSAP接続情報を入力します。

  8. 同じコマンドを使用してユーティリティを起動します。ユーティリティは編集したファイルを使用し、テスト結果または考えられる問題を出力します。

    単なるSAP接続のテストに加え、ユーティリティでは、RKMで必要な特定のファンクション・モジュールが存在するかどうかの検証も行います。これらのモジュールはRKMの最初の実行の際にインストールされます(UPLOAD_ABAP = Yes)。

  9. ODI_SAP_CON_POOL.jcoDestinationファイルは、SAPのログイン資格証明が含まれているため、実行が終わってから削除してください。

B.4 ODI SAPコンポーネントのアンインストール

より新しいODI SAP Connectorリリースにアップグレードする場合や永久にODI接続を削除する場合は、この項の手順に従ってください。

これによって、生成された抽出プログラムを含むすべてのコンポーネントが削除されることに注意してください。

より新しいODI SAP Connectorリリースにアップグレードする、またはODI接続を永久に削除する手順は次のとおりです。

  1. SAP GUIを起動します。

  2. アンインストールするSAPシステムに接続します。

  3. トランザクションSE80に進みます。

  4. ドロップダウン・ボックスからパッケージまたは開発クラスのオプションを選択します。

  5. そのパッケージまたは開発クラスのフィールドでZODI_DEVCLASSと入力します。

  6. オブジェクト名のタブの下にあるZODI_DEVCLASSオブジェクトを右クリックします。

  7. ドロップダウン・メニューで「Delete」を選択し、その開発クラスを削除します。

    開発クラスを個別に削除できない場合は、すべてのオブジェクトを1つずつ削除してからその開発クラスを削除します。

  8. トランザクションSE10に進みます。「Modifiable」および「Workbench Requests」を選択します。「Display」をクリックします。

  9. ODIオブジェクトのあるトランスポート・リクエストを選択し、これらを解放します。

  10. 手順3から手順7までを繰り返し、開発クラスを削除します。

  11. トランザクションSE01に進みます。「Modifiable」および「Workbench Requests」を選択します。「Display」をクリックします。ZODI_DEVCLASSを持つトランスポート・リクエストを解放します。