ヘッダーをスキップ
Oracle® WebCenter Content Site Studio for External Applications開発者ガイド
11g リリース1 (11.1.1)
B72419-01
  目次へ移動
目次
索引へ移動
索引

前
 
次
 

1 Site Studio for External Applicationsについて

Site Studio for External Applicationsを使用すると、生産性を大幅に改善できます。また、組織は正確でタイムリな最新のWebコンテンツを維持し、すべての企業サイトで一貫したブランディングとプレゼンテーションを提供できます。Site Studioを使用すると、サイト・アーキテクチャとプレゼンテーションの制御を一元管理する一方で、コンテンツ開発と継続的なメンテナンスを部署またはその他のチームに分散できます。さらに、Site Studio for External Applicationsをサード・パーティ製のアプリケーション・サーバーと統合することもできます。

この項の内容は次のとおりです。

1.1 このリリースの新機能

このリリースで新しく加わった拡張機能、アップグレードおよび変更は次のとおりです。

1.2 Site Studio for External Applicationsの概要

Site Studio for External Applicationsは、強力で柔軟性の高いWeb開発ツールです。アプリケーション・サーバー環境で企業規模のWebサイトを設計、構築およびメンテナンスするための包括的なアプローチを提供します。Webサイトの開発とテンプレートの作成は、JDeveloper環境で行います。ファイルやグラフィックなどのサイト・アセットは、コンテンツ・サーバーに保存して管理されます。テンプレートはそのタイプに応じて、コンテンツ・サーバーで保存して管理することも、プロジェクトの一部としてJDeveloperで保存して管理することもできます。

Site StudioのJSP/JSPXテンプレートは(ページ・テンプレート、リージョン・テンプレートおよびサブテンプレートを含む)、Oracle JDeveloperにローカルで保存することも、Oracle WebCenter Content Server 11gR1またはOracle Content Server 10gR3のインスタンスにチェックインすることもできます。

ローカルで保存されたJSPXテンプレートと、Oracle WebCenter Content Server 11gR1またはOracle Content Server 10gR3に保存されたJSPXテンプレートの両方を、プロジェクトに含めることができます。しかし、各プロジェクトを1つのテンプレート・タイプを使用して作成することをお薦めします。

1.3 Site Studio for External Applicationsのインストール

Site Studio for External Applicationsを使用するには、Oracle JDeveloperに2つの拡張機能をインストールし、Oracle WebCenter Content Serverで2つのコンポーネントを有効にする必要があります。

次の各セクションで説明する手順に従って、必要な拡張機能とコンポーネントをインストールしてください。

1.3.1 Oracle JDeveloperへの必要な拡張機能のインストール

Site Studio for External Applications 11gR1を使用するには、Oracle JDeveloperのRemote Intradoc Client(RIDC)拡張機能とSite Studio for External Applications(SSXA)拡張機能をインストールする必要があります。

必要な拡張機能

次の拡張機能をOracle JDeveloperにインストールする必要があります。

  • Oracle Remote Intradoc Client(RIDC)拡張機能11.1.1.6(11gR1 PS5)。JDeveloperのRemote Intradoc Client(RIDC)拡張機能は、Remote Intradoc Client(RIDC)スイート・ディストリビューションに含まれています。

    RIDC拡張機能(oracle.ucm.ridc.jdev-11.1.1.6.zip)は、RIDCスイート・ディストリビューション(ridc-suite-11.1.1.6.zip)のmodules/jdevディレクトリにあります。

  • Oracle Site Studio for External Applications(SSXA)拡張機能11.1.1.6(11gR1 PS5)。JDeveloperのSite Studio for External Applications(SSXA)拡張機能は、Webコンテンツ管理(WCM)スイート・ディストリビューションに含まれています。

    SSXA拡張機能(oracle.ucm.wcm.jdev-11.1.1.6.zip)は、Webコンテンツ管理(WCM)スイート・ディストリビューション(wcm-suite-11.1.1.6.zip)のmodules/jdevディレクトリにあります。

Remote Intradoc Client(RIDC)スイート・ディストリビューションとWebコンテンツ管理(WCM)スイート・ディストリビューションは、Oracle Technology Network(OTN)(http://otn.oracle.com)からダウンロードできます。

インストールの手順

必要な拡張機能をOracle JDeveloper 11gR1にインストールするには、次の手順を実行します。

  1. Remote Intradoc Client(RIDC)スイート・ディストリビューションとWebコンテンツ管理(WCM)スイート・ディストリビューションをOracle Technology Network(OTN)からダウンロードします。

  2. Remote Intradoc Client(RIDC)スイート・ディストリビューション(ridc-suite-11.1.1.6.zip)を、Oracle JDeveloperインスタンスをホストしているシステム上の場所にアンバンドルします。

  3. Webコンテンツ管理(WCM)スイート・ディストリビューション(wcm-suite-11.1.1.6.zip)を、Oracle JDeveloperインスタンスをホストしているシステム上の場所にアンバンドルします。

  4. JDeveloperのメイン・メニューから、「ヘルプ」「更新の確認」を選択します。

  5. 「ローカル・ファイルからインストール」オプションを有効にします。

  6. 「参照」をクリックして、アンバンドルしたRemote Intradoc Client(RIDC)スイート・ディストリビューション(ridc-suite-11.1.1.6.zip)へナビゲートします。

  7. modules/jdevディレクトリにあるRIDC拡張機能(oracle.ucm.ridc.jdev-11.1.1.6.zip)を選択し、「開く」をクリックします。

  8. 「次へ」をクリックして、拡張機能をインストールまたは更新します。

  9. 「終了」をクリックします。

  10. JDeveloperのメイン・メニューから、「ヘルプ」「更新の確認」を選択します。

  11. 「ローカル・ファイルからインストール」オプションを有効にします。

  12. 「参照」をクリックして、アンバンドルしたWebコンテンツ管理(WCM)スイート・ディストリビューション(wcm-suite-11.1.1.6.zip)へナビゲートします。

  13. modules/jdevディレクトリにあるSSXA拡張機能(oracle.ucm.wcm.jdev-11.1.1.6.zip)を選択し、「開く」をクリックします。

  14. 「次へ」をクリックして、拡張機能をインストールまたは更新します。

  15. 「終了」をクリックします。

JDeveloperの拡張機能の詳しいインストール方法は、『Oracle Fusion Middleware Oracle JDeveloperインストレーション・ガイド』またはOracle JDeveloperのオンライン・ヘルプを参照してください。

1.3.2 Oracle WebCenter Content Server 11gR1での必要なコンポーネントの有効化

Site Studio for External Applications 11gR1を使用するには、Oracle WebCenter Content ServerでSiteSudioコンポーネントとSiteStudioExternalApplicationsコンポーネントを有効にする必要があります。

SiteStudioコンポーネントとSiteStudioExternalApplicationsコンポーネントは両方とも、Oracle UCMのフル・インストールの一環としてインストールされるため、必要な操作はOracle WebCenter Content Server 11gR1上での有効化のみです。

Site Studio Webサイトでネイティブ・ドキュメントの動的変換を使用する場合は、Oracle Content ServerでDynamic Converterを構成する必要があります。

必須コンポーネント

Oracle WebCenter Content Server 11gR1では、次のコンポーネントを有効にする必要があります。

  • SiteStudio 11.1.1.6(11gR1 PS5)。

  • SiteStudioExternalApplications 11.1.1.6(11gR1 PS5)。

コンポーネントを有効化する手順は、Oracle WebCenter Content Serverのドキュメントまたはオンライン・ヘルプを参照してください。

1.3.3 Oracle Content Server 10gR3での必要なコンポーネントの有効化

Site Studio for External Applicationsは、Oracle Content Server 10gR3プラットフォームで使用できます。ただし、Universal Content Management 11gR1ディストリビューションは10gR3ディストリビューションとは大きく異なるため、いくつかの操作を手動で実行する必要があります。

必要な更新および追加構成

次の更新と追加構成を完了する必要があります。

  • Oracle Content Server 10gR3が、最新の10gR35CoreUpdateおよび10gR35NativeUpdateバンドルとともにインストールされている必要があります。これらのバンドルは、Oracle Content ServerおよびDynamic Converterを必要な機能レベルに更新し、Webフィルタを必要なバージョンに更新します。

  • SSUrlMapPlugin.dll(.so)11.1.1.3.0以上

    このDLLは10gR35NativeUpdateバンドルに含まれています。バージョン番号を確認するには、コンテンツ・サーバーの「管理」メニューから「フィルタ管理」を選択します。

  • Dynamic Converter 8.1.0.736以上

    Site Studio Webサイトでネイティブ・ドキュメントの動的変換を使用する場合は、Oracle Content ServerにDynamic Converterビルド・バージョン8.1.0.736以上をインストールして構成する必要があります。

  • JDKバージョン1.6がインストールされている必要があります(Oracle Content Server 10gR3はJDK 1.5とともに出荷されます)。

  • Oracle Content Serverの構成ファイルIntradoc.cfgを更新して、新しいJDK 1.6のインストール・ディレクトリを参照するように設定する必要があります。そのエントリは、構成ファイルの#Additional Variablesセクションに追加します(例: JDK_custom="C:\Program Files\Java\SDK 1.6.0")。

  • JDeveloper Site Studio for External Applicationsの接続ダイアログでは、Oracle WebCenter Content Server 11gインスタンス用としてデフォルトのWeb接続ポート値16200が事前に移入されています。Oracle Content Server 10gR3 Webサーバーはほとんどの場合、ポート80をリスニングします。したがって、Oracle Content Server 10gR3インスタンスに接続する場合は、この値を変更する必要があると考えられます。

必須コンポーネント

Server10gR3では、次のコンポーネントをインストールして有効にする必要があります。

  • SiteStudio 11.1.1.6(11gR1 PS5)。

    SiteStudio 11.1.1.6コンポーネントは、Site Studioスイート・ディストリビューションとともに提供されます(sitestudio-11.1.1.6.zip)。

  • SiteStudioExternalApplications 11.1.1.6(11gR1 PS5)。

    SiteStudioExternalApplications 11.1.1.6コンポーネント(oracle.ucm.wcm.idc-component-11.1.1.6.zip)は、Webコンテンツ管理(WCM)スイート・ディストリビューション(wcm-suite-11.1.1.6.zip)の/componentディレクトリにあります。

Site Studioスイート・ディストリビューションとWebコンテンツ管理(WCM)スイート・ディストリビューションは、Oracle Technology Network(OTN)(http://otn.oracle.com)からダウンロードできます。

コンポーネントのインストールと有効化の手順は、Oracle Content Server 10gR3のドキュメントまたはOracle Content Serverのオンライン・ヘルプを参照してください。

1.4 Site Studioプロジェクトの構造の理解

JDeveloper環境でのSite Studioプロジェクトの基本構造は、次のようになっています。

+ Site Files
     + templates
       + page
       + region
       + subtemplates
+ Web Content
     + wcm
     + WEB-INF
       + sites
       - wcm-config.xml
       - web.xml
       - weblogic.xml

次のノードとファイルに注意してください。

1.5 Site Studioのサイト・ファイルの理解

JDeveloperでは、Site Studioのサイト・ファイルはSite Studioプロジェクトのsitesディレクトリにあります(メイン・メニューから「表示」「アプリケーション・ナビゲータ」「プロジェクト」を選択し、Web Contentを開いてWEB_INFを開き、sitesを開きます)。

Site Studioのサイト・ファイルは、Site Studioサイトのデータと構成情報が保存されるXMLファイルです。これらのXMLファイルはJDeveloper上に保持されますが、コンテンツはすべてコンテンツ・サーバー上にあります。

サイト・ファイルには、次のようなサイトに関連する情報が保存されます。

1.6 サイトURLフォーマットの理解

サイトURLは階層化されており、プロジェクト・ファイル内をナビゲートできます。サイトURLの一般的なフォーマットは次のとおりです。

/[Site Identifier]/[Section 1]/[Section 2]/.../[content].html

たとえば、「About」セクションのプライマリ・ページのパスは次のようになります。

/mysite/About/index.html

「Products」セクションに表示するコンテンツの1つへのパスは次のようになります。

/mysite/Products/new_product.html

1.7 セキュリティおよびコントリビュータ認証の理解

セキュリティ・チェックは、Site Studio for External Applicationsレイヤーで実行されます。Webブラウザのユーザー(通常は匿名)はuserIdとして認識され、そのuserIdがコンテンツ・サーバーのWebインタフェース全体を通じて同じ権限を持っているかどうかを評価するために、各データファイルがSite Studio for External Applicationsレイヤーによってチェックされます。コンテンツ・サーバーからデータファイルをフェッチしてSite Studio for External Applicationsのキャッシュに保存するには、adminUserのuserIdが使用されます。

セキュリティの設定

セキュリティがどのように処理されるかは、wcm-config.xmlファイル内のsecurity要素によって定義されます。有効になっている属性がfalseに設定されると、消費モードではセキュリティ・チェックが実行されなくなり、プレースホルダを通じて表示されるすべてのコンテンツが読取り可能になります。この場合も、プロキシ・サーブレットを介したリクエストは検証されます。

コンテンツ・サーバーの構成によっては、securityType属性を使用してセキュリティのレベルを指定することもできます(各レベルは先行するレベルに追加されていきます)。

コントリビューションモードと設計モードでの認証

コントリビューション・モードとデザイン・モードでは、サイトを実行しているアプリケーション・サーバーに対する認証が必要です。これは、これらの設定がweb.xmlファイルを確認していることを検証するために、自動的にweb.xmlファイルに保存されます。コントリビューション・モードと設計モードの詳細は、オンライン・ヘルプのコントリビュータおよび設計者のセキュリティ・ロールの割当てに関するトピックを参照してください。

例:

<security-constraint>
  <web-resource-collection>
    <web-resource-name>ContributionMode</web-resource-name>
    <url-pattern>/wcm-contrib/*</url-pattern>
  </web-resource-collection>
  <auth-constraint>
    <role-name>WCMContributor</role-name>
  </auth-constraint>
</security-constraint>

<login-config>
  <auth-method>FORM</auth-method>
  <realm-name>OpenWCM</realm-name>
  <form-login-config>
    <form-login-page>/wcm/support/login/wcm-login.jsp</form-login-page>
    <form-error-page>/wcm/support/login/wcm-login.jsp</form-error-page>
  </form-login-config>
</login-config>

<security-role>
  <role-name>WCMContributor</role-name>
</security-role>

プレースホルダ・コンテンツを含むページで[Ctrl]と[Shift]を押しながら[F5](コントリビューション・モードに切り替えるためのデフォルトのキーボード・ショートカット)を押すと、ページが/wcm-contribを最初のセグメントとするURLにリフレッシュされます。次に、そのユーザーがアプリケーション・サーバーを通じて適切なアプリケーション・ロールを割り当てられていることをアプリケーション・サーバーが検証します。web.xmlに記述されているロール名は、WCMContributorです。ユーザーがこのロールを持っていない場合はログイン画面が表示され、資格証明が検証されてロール条件が満たされるまで、アプリケーション・サーバーへのアクセスが拒否されます。

カスタマイズしたJAASログイン・ページを指すようにweb.xmlを変更したり、/wcm/support/login/wcm-login.jspファイルのローカル・コピーをWebアプリケーションに追加することにより、デフォルトのログイン・ページをカスタマイズできます。その後は、そのページが共有のデフォルト・バージョンのかわりに使用されるようになります。

コントリビューション・モードまたは設計モードでは、ユーザーIDを使用してセキュリティが検証され、すべてのプレースホルダ・コンテンツがコンテンツ・サーバーからライブで取得されます。また、レンディションが「最新リリース」から「最新」に切り替わるため、コントリビュータ・ユーザーがワークフロー内のコンテンツやまだリリースされていないコンテンツを表示できるようになります。

1.8 コンテンツ・キャッシュの理解

コンテンツは、アプリケーション・サーバー上の一時的な場所にキャッシュされます。これは、wcm-config.xmlファイル内のstaging要素のstagingDir属性を使用して、特定の場所にカスタマイズすることができます。コンテンツ・キャッシュには、すべてのファイルのローカル・コピー、関連するメタデータ、および関連する変換またはレンディションが保存されます。

コンテンツに対するリクエストはすべて、まずローカル・キャッシュをチェックします。ローカル・キャッシュ内で見つからない場合はコンテンツ・サーバーへの接続が実行され、コンテンツがキャッシュに保存されます。セキュリティ情報はキャッシュされないという点に注意してください。セキュリティ・コールはすべてコンテンツ・サーバーへ送られます。また、キャッシュされるのは最新リリース・コンテンツのみであり、コントリビュータ・モードまたは設計モードで取得されたコンテンツ(最新レンディション)はキャッシュされません。

pollerInterval属性を使用するcontentServer要素によって制御されるバックグラウンド・スレッドは、キャッシュの内容を最新の状態に保つために、コンテンツ・サーバーを定期的にpingします。コンテンツ・サーバー管理者は、次のURLにあるコンテンツ・サーバーのキャッシュ管理ページ(例)を使用して、すべてのキャッシュをリフレッシュするように要求することができます。

http://localhost:16200/cs/idcplg?IdcService=SSXA_GET_ADMIN_PAGE

1.9 Site Studioタグ・ライブラリを使用したサービス・キャッシュの理解

Site Studioのキャッシュ機能により、サービス・コールをキャッシングできます。サービス・コールはすべて、.コンテンツとメタデータが現在キャッシュされているのと同じ場所にキャッシュできます。キャッシュ機能はDataBinderプロパティを使用して定義されます。

  1. キャッシングを有効にするための特殊パラメータを指定します。

  2. 次のいずれかの方法で、キャッシュ・キーを決定します。

    • カスタム・キャッシュ・キーを指定します。

    • キーを生成するために使用するローカル・データ・フィールドを指定します。

    • すべてのローカル・データのハッシュを使用してキャッシュ・キーが自動的に算出されるようにします。

キャッシュのプロパティ

キャッシングはすべて、DataBinderで設定されたプロパティを使用して制御されます。JSP/JSPXの場合、これらのプロパティはwcm:idcParameterタグを使用してwcm:idcServiceコールまたはwcm:dynamicListコールに追加されます。

パラメータ

値が60秒ごとにリフレッシュされる動的リストのキャッシングの例

<wcm:dynamicList var="searchResponse" element="nativedocs">
  <wcm:idcParameter name="__ssxaCacheEnabled" value="true" />
  <wcm:idcParameter name="__ssxaCacheTTL" value="60000" />
</wcm:dynamicList>

GET_SEARCH_RESULTSサービス・コールのキャッシングの例

<wcm:idcService var="dataBinder" service="GET_SEARCH_RESULTS">
  <wcm:idcParameter name="QueryText" value="" />
  <wcm:idcParameter name="__ssxaCacheEnabled" value="true" />
</wcm:dynamicList>

キャッシュ詳細

サービス・コールは、コンテンツ、メタデータおよびプロジェクト・ファイルとともに、キャッシュ・ディレクトリにステージングされます。次のディレクトリ構造を持つディレクトリ/idc-serviceが作成されます。

/idc-service/service_name/user_name/cacheID.hda

次の例は、GET_SEARCH_RESULTSサービス・コールのキャッシュ・ディレクトリを示しています。

+- idc-service/
   +- ssxa_get_dynamic_list_results/
      +- anonymous/
         +- 3164744485.hda
   +- get_search_results/
      +- anonymous/
         +- 2452981209.hda

1.10 Site StudioのJSP/JSPXテンプレートの理解

Site StudioのJSP/JSPXテンプレートは(ページ・テンプレート、リージョン・テンプレートおよびサブテンプレートを含む)、ローカルでJDeveloper内に保存することも、リモートでOracle WebCenter Content Server上に保存することもできます。

ローカルで保存されたJSPXテンプレートと、Oracle WebCenter Content Server 11gR1またはOracle Content Server 10gR3に保存されたJSPXテンプレートの両方を、プロジェクトに含めることができます。しかし、各プロジェクトを1つのテンプレート・タイプを使用して作成することをお薦めします。

テンプレートの構文と構造

どのテンプレート・タイプも、任意の有効なJSP構文を含むことができます。ただし、テンプレートは次のような構造を持っているものと想定されています。

テンプレート登録

テンプレートは、一意の識別子を付けてwcm-config.xmlファイルに登録されます。この識別子は、Site Studioアプリケーション全体でテンプレートを識別するために使用されます。識別子は、プロジェクト・ファイル内でのページ・テンプレートの識別(プライマリまたはセカンダリ)、プレースホルダ定義の識別、およびリージョン・テンプレートまたはサブテンプレートの識別に使用されます。

次のテンプレートでは、homepageという名前がパス/wcm/templates/page/homepage.jspxにマップされています。ホームページ識別子に遭遇すると、そのパスを含めるためにRequestDispatcherが起動されます。

<mappings>
  <pageTemplates>
    <mapping path="/wcm/templates/page/homepage.jspx" id="homepage"/>
  </pageTemplates>
</mappings>

テンプレートがJSPファイルまたはJSPXファイルを指している必要はありません。このマッピングは、任意の有効なWebアプリケーション・リソースを指すことができます。たとえば、あるセクションが処理のために別のサーブレットを指すこともできます。

<mappings>
  <pageTemplates>
    <mapping path="/servlets/reserveMeetingRoom.do" id="reserveMeeting"/>
  </pageTemplates>
</mappings>

1.10.1 ローカルJSPXテンプレートの作成

JDeveloper上にローカルで保存されるJSPXテンプレートを作成するには(通常はJDeveloperのプロジェクト内のサブディレクトリに)、次の手順を実行します。

  1. メイン・メニューから、「表示」「アプリケーション・ナビゲータ」を選択します。

  2. アプリケーション・ナビゲータで「プロジェクト」パネルを開きます。

  3. Site Studioプロジェクトを選択します。

  4. Web Contentを開いてwcmを開き、templatesを開きます。

  5. ページを右クリックして「新規」を選択します。

    「新規ギャラリ」ダイアログが開きます。

  6. 「カテゴリ」リストから「Web層」を開き、「JSP」を選択します。

  7. アイテム・リストで、「JSP」を選択します。

  8. 「OK」をクリックします。

    「JSPの作成」ダイアログが開きます。

  9. 「ファイル名」に、このファイルがこのサイトのテンプレートであることを示すわかりやすいファイル名を入力します。

  10. 「ディレクトリ」では、デフォルトを受け入れるか、別のディレクトリを指定します。デフォルトでは、JDeveloperのSite Studioテンプレート・ディレクトリが使用されます。JDeveloperディレクトリ構造の外にファイルを保存する場合は、その場所を指定します。

  11. 「XMLドキュメントの作成(*.jspx)」を選択します。これにより、XML構文に従って書かれたJSPページが作成されます。ファイル拡張子はJSPXになります。

  12. 「サイト・ファイルの登録」を選択して、テンプレートをサイトに登録します。ほとんどの場合、テンプレートは自サイトに登録されます。

  13. 「アセット・タイプ」ドロップダウン・リストからテンプレートのタイプを選択します。

  14. このファイルをこのサイトのテンプレートとして識別するサイト・ファイルIDを入力します。

  15. 新しいテンプレートの説明を入力します。

  16. 「OK」をクリックします。

  17. メイン・メニューから、「ファイル」「すべて保存」を選択します。

ローカルでJDeveloper上に保存されるJSPXテンプレートの作成と編集の詳細は、オンライン・ヘルプのローカル・テンプレートの作成と編集に関するトピックを参照してください。

1.10.2 リモートJSPXテンプレートの作成

Oracle WebCenter Content Server上に保存されるリモートJSPXテンプレートを作成するには、次の手順を実行します。

  1. メイン・メニューから「表示」「Site Studio」「サイト・アセット」を選択します。

  2. 「プロジェクト」ドロップダウン・リスト(左上)から、プロジェクトを選択します。

    プロジェクトがリストされない場合は、接続にログインしていないことを示します。「アプリケーション・リソース」パネルで「接続」「Site Studio」を選択し、接続を右クリックして「ログイン」を選択します。

  3. 「アセット・タイプ」ドロップダウン・リスト(右上)から、テンプレートのタイプを選択します。たとえば、「ページ・テンプレート」、「リージョン・テンプレート」または「サブテンプレート」を選択します。

  4. 新規アセット・タイプを作成するボタンをクリックし、新規JSPXテンプレートを選択します。

  5. 「新規アセットの作成」ダイアログで、タイトルとコンテンツIDを入力します。たとえば、ss-homepage-ptのように入力します。

  6. 「OK」をクリックします。

  7. サイト・アセットウィンドウで、「リフレッシュ」ボタンをクリックして新しく作成したコンテンツ・サーバー・テンプレートを表示します。

Oracle WebCenter Content Server上に保存されるリモートJSPXテンプレートの作成と編集の詳細は、オンライン・ヘルプのリモート・テンプレートの作成と編集に関するトピックを参照してください。

1.11 Oracle Site Studio Manager機能の組込み

Oracle Site Studio Managerは、セクションの追加と削除、セクションに割り当てるページ・テンプレートの変更、サイト・プロパティの変更など、サイト・マネージャがサイト階層に変更を加えることができる環境を提供します。

Site Studio for External Applicationsを使用する外部サイト上で、Oracle Site Studio Manager機能を有効にすることができます。ただし、環境の違いにより、外部アプリケーション内でのManagerの機能は、Oracle WebCenter Content Serverインスタンス内で実行されているOracle Site Studio Managerとはいくつかの点で異なります。その相違点には、Manager機能の提供と起動の方法、外部で管理されるJSP/JSPXページ・テンプレートの取り扱い、プレビューURLの生成方法などが含まれます。

Oracle Site Studio Managerのサイトへの組込み

Site Studio for External ApplicationsでOracle Site Studio Manager機能をサポートするために、site-managerページが提供されています。このページで、Oracle Site Studio Manager機能がホストされます。Oracle Site Studio Manager機能をサイトに組み込むには、そのサイトからsite-manager.jspファイルへのリンクを提供する必要があります。


注意:

このセクションで使用しているコード・サンプルでは、当該のサイト上にManagerという名前のセクションがあり、そのセクションがコントリビューション・モードでのみ表示されるようにするコントリビュータ専用セクションのマークがそのセクションに付けられているものと想定されています。

そのためには、Managerセクションに割り当てられるページ・テンプレートが次のコードを含んでいる必要があります。

<?xml version='1.0' encoding='UTF-8'?>
<jsp:root xmlns:jsp="http://java.sun.com/JSP/Page" version="2.1"
  xmlns:c="http://java.sun.com/jsp/jstl/core"
  xmlns:wcm="http://www.oracle.com/jsp/wcm">
<c:redirect url="/wcm-contrib/wcm/support/manager/
  site-manager.jsp?siteID=${wcmContext.siteID}" /></jsp:root>

redirectタグは、ブラウザをsite-manager.jspファイルにリダイレクトします。ユーザーがサイトのManagerセクションへナビゲートすると、自動的にこのファイルにリダイレクトされます。

Oracle Site Studio Managerの使用方法と、Oracle Site Studio Manager機能に関するその他の詳細は、Oracle Site Studio管理者およびマネージャ・ガイドを参照してください。

1.12 HCSPベースのカスタム要素フォームの有効化

Site Studio for External ApplicationをHCSPベースのカスタム要素とともに使用する場合は、MIMEマッピングを変更する必要があります。

Site Studio for External Applicationsでは、カスタム要素フォームは要素で使用するカスタム・フォーム(たとえば、特定のファイル・タイプを選択するためのフォーム)を定義するHTMLファイルです。Hyper Content Server Page(HCSP)フォームは、HTMLおよびIdoc Scriptコード(固有のスクリプト言語)を含んでおり、コンテンツ・サーバーからサービスを要求するためによく使用されます。HCSPベースのカスタム要素フォームのファイル拡張子は、.hcspです。HCSPベースのカスタム要素フォームは、デフォルトではSite Studio for External ApplicationsのJDeveloper環境にはロードされず、ユーザーはそのファイルをダウンロードして保存するように求められます。HCSPベースのカスタム要素フォームを使用するには、カスタム要素フォームがダウンロードされるかわりに実行されるようにするために、Site Studioプロジェクトのweb.xmlファイル(UCMのweb.xmlファイルではなく)にMIMEマッピングを追加する必要があります。

Site Studioプロジェクトのweb.xmlファイルにMIMEマッピングを追加するには、次の手順を実行します。

  1. 「アプリケーション・ナビゲータ」で、「プロジェクト」パネルを選択します。

  2. Site Studioプロジェクトを開きます。

  3. 「Webコンテンツ」を開いてから「WEB-INF」を開きます。

  4. 「web.xml」を右クリックして「開く」を選択します。

  5. 「ソース」タブを選択します。

  6. 次のMIMEマッピングを、web.xmlファイルの最後、web-appタグの閉じタグの前に追加します。

    <mime-mapping>
      <extension>hcsp</extension>
      <mime-type>text/html</mime-type>
    </mime-mapping>
    
  7. メイン・メニューで「ファイル」「すべて保存」を選択します。