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Oracle® Fusion Middleware Oracle WebCenter Contentでの開発
11gリリース1(11.1.1)
B72427-01
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20 処理アクションのカスタマイズ

この章では、Oracle WebCenter Content: Recordsに対する処理アクションのカスタマイズの方法について説明します。処理は、コンテンツのライフ・サイクル中にコンテンツに対して実行されるアクションの順序を定義する処理手順で使用されます。

この章では、次の項目について説明します。

20.1 処理アクションのカスタマイズについて


重要:

旧バージョンのRecordsシステムを使用してカスタム処理が作成されている場合、その処理を再調査して、最新のサービスとアクションを使用するように更新する必要があります。アクション・サービスのパラメータはこのソフトウェアの以前のバージョンから変更されており、既存のカスタム処理に対する変更は自動的にマップされません。


カットオフ、破棄、転送、移動、分類解除などの大量のビルトイン・処理アクションが組み込まれています。環境によっては、事前定義オプション以外の処理アクションが必要になる場合があります。処理アクションは、組織固有のニーズが反映されるように作成できます。

カスタム処理アクションは、処理アクションの動作を定義する特定のパラメータを使用してコールできるOracle WebCenter Contentサービスに基づいています。たとえば、NumberOfRevisions=3パラメータを指定したDELETE_ALL_BUT_LAST_N_REVISIONS_SERVICEサービスを使用して、最後の3つのリビジョンのコンテンツ・アイテムを自動的に保持する処理アクションを作成できます。


重要:

カスタム処理機能を使用するには、Rma.Admin.Customizationの権限が必要です。デフォルトでは、この権限は、事前定義されたロールには割り当てられていません。この機能を公開する前に、ロールにこの権限を割り当てる必要があります。


20.2 カスタム処理の管理

次のタスクは、処理の管理に対応しています。

20.2.1 カスタム処理アクションの作成または編集

カスタム処理アクションを作成するには:


重要:

カスタム処理アクションを作成するには、Oracle WebCenter Contentに関して十全な技術的知識が必要です。カスタム処理アクションの定義方法については、コンサルティング・サービスに問い合せてください。



権限:

このタスクを実行するには、RMA.管理.カスタマイズ権限が必要です。この権限は、デフォルトでは事前定義済ロールに割り当てられません。つまり、この機能を公開するには、この権限をロールに割り当てる必要があります。


  1. 「レコード」を選択し、トップ・メニューから「構成」を選択します。その後、「処理アクション」「カスタム」を選択します。

  2. 処理の構成ページで、「カスタム処理アクション」セクションの「追加」をクリックします。

  3. 処理アクションの作成または編集ページで、カスタム処理アクションの一意のIDを「アクションID」テキスト・ボックスに入力します。

  4. カスタム処理アクションの名前を「アクション名」テキスト・ボックスに入力します。

  5. カスタム処理アクションの説明を「簡単な説明」テキスト・ボックスに入力します。

  6. カスタム処理アクションのグループ名を「グループ名」テキスト・ボックスに入力します。このフィールドのデフォルト値は、wwOptGroupLabelCustomDispositionActionsList.にあるww_strings.htmファイルに格納されます。これは、デフォルトでは、Custom Actionsに設定されています。

    「カスタム・アクション」以外のグループ名を使用するには、リソース・ファイル内の文字列値を変更し、コンテンツ・サーバーを再起動します。「グループ名」フィールドの推奨デフォルト値を変更しないでください。

  7. カスタム処理アクションに使用するサービスを、「アクション・サービス」リストから選択します。

  8. (オプション)選択したアクション・サービスに対して1つ以上のパラメータを指定します。

  9. (オプション)必要に応じて、任意のチェックボックスを選択します。選択項目には、「最初であることが必要」「最後であることが必要」「承認が必要」があります。これらのアクションによって、カスタム処理アクションの使用時期と使用方法が決定します。

  10. 「作成」をクリックします。

    処理アクションが正常に作成されたことを示すメッセージが、アクション情報とともに表示されます。

  11. 「OK」をクリックします。

次のアクション・サービス・パラメータは、特定のアクション・サービスに必要です。

処理/イベント サービス・パラメータ

差替え

isScrub=1

すべてのリビジョンを削除(メタデータを破棄)

NumberOfRevisions=0, isDestroy=1, dRevRank=0

リビジョンの削除

NumberOfRevisions=0, isDestroy=1

転送完了としてマーク

NumberOfRevisions=0, isDestroy=1, dRevRank=0

移動完了としてマーク

NumberOfRevisions=0, isDestroy=1, dRevRank=0

登録を完了としてマーク

NumberOfRevisions=0, isDestroy=1, dRevRank=0

以前のリビジョンの削除

NumberOfRevisions=1

古いリビジョンを削除する

NumberOfRevisions=1

アーカイブ完了としてマーク

NumberOfRevisions=0, isDestroy=1, dRevRank=0

アーカイブ(メタデータは残す)

isScrub=1

登録を完了としてマーク(メタデータは残す)

isScrub=1

移動完了としてマーク(メタデータは残す)

isScrub=1

転送完了としてマーク(メタデータは残す)

isScrub=1

リビジョンの削除完了としてマーク

NumberOfRevisions=0, isDestroy=1

削除完了

NumberOfRevisions=0, isDestroy=1

転送完了としてマーク(メタデータ保持または削除のプロンプト)

NumberOfRevisions=0, isDestroy=1

移動完了としてマーク(メタデータ保持または削除のプロンプト)

NumberOfRevisions=0, isDestroy=1

登録を完了としてマーク(メタデータ保持または削除のプロンプト)

NumberOfRevisions=0, isDestroy=1

アーカイブ完了としてマーク(メタデータ保持または削除のプロンプト)

NumberOfRevisions=0, isDestroy=1

関連コンテンツとしてマーク

IsMarkAllRelations=1


カスタム処理アクションを編集するには:

  1. 「レコード」を選択し、トップ・メニューから「構成」を選択します。その後、「処理アクション」「カスタム」を選択します。

  2. 処理の構成ページで、「アクション」メニューから「アクションの編集」を選択します。

  3. 処理アクションの作成または編集ページで必要な変更を行い、完了後に「更新の送信」をクリックします。

    処理アクションが正常に作成されたことを示すメッセージが、アクション情報とともに表示されます。

  4. 「OK」をクリックします。

20.2.2 カスタム処理アクション情報の表示

カスタム処理アクションに関する情報を表示するには:


権限:

このタスクを実行するには、RMA.管理.カスタマイズ権限が必要です。この権限は、デフォルトでは定義済ロールに割り当てられません。つまり、この機能を公開するには、この権限を事前にロールに割り当てておく必要があります。


  1. 「レコード」を選択し、トップ・メニューから「構成」を選択します。その後、「処理アクション」「カスタム」を選択します。

  2. 処理の構成ページで、表示する処理名をクリックします。

  3. 表示が終了したら、「OK」をクリックします。

20.2.3 カスタム処理アクションの削除


権限:

このタスクを実行するには、RMA.管理.カスタマイズ権限が必要です。この権限は、デフォルトでは定義済ロールに割り当てられません。つまり、この機能を公開するには、この権限を事前にロールに割り当てておく必要があります。


カスタム処理アクションは、どのカテゴリの処理手順でも使用されなくなった場合のみ削除できます。

カスタム処理アクションを削除するには:

  1. 「レコード」を選択し、トップ・メニューから「構成」を選択します。その後、「処理アクション」「カスタム」を選択します。

  2. 処理の構成ページで、処理のアイテムの「アクション」メニューから「アクションの削除」を選択します。アクション名でチェックボックスを選択して、「表」メニューから「削除」を選択することもできます。

    処理アクションが正常に削除されたことを示すメッセージが表示されます。

  3. 「OK」をクリックします。

複数の処理を削除するには、処理の構成ページで、削除する処理のチェックボックスを選択して、「表」メニューから「削除」を選択します。

20.3 カスタム処理アクションの無効化


権限:

このタスクを実行するには、Rma.Admin.Customization権限が必要です。この権限は、デフォルトでは定義済ロールに割り当てられません。つまり、この機能を公開するには、この権限を事前にロールに割り当てておく必要があります。



重要:

手順の処理が発生するには、いくつかの処理が必要です。処理を無効化すると、処理手順の処理が妨げられることがあります。処理の無効化が受け入れられることを、常に事前に検証してください。


カスタム処理アクションを無効化するには:

  1. 「レコード」を選択し、トップ・メニューから「構成」を選択します。その後、「処理アクション」「無効化」を選択します。

  2. 処理アクション構成ページで、無効化するアクションの横のチェックボックスを選択します。

  3. 終了したら、「更新の送信」をクリックします。

20.4 カスタム処理アクションの作成

この例では、コンテンツ・アイテムの最後の3つのリビジョンを自動的に保持するカスタム処理アクションが作成されます。


権限:

このタスクを実行するには、RMA.管理.カスタマイズ権限が必要です。この権限は、デフォルトでは定義済ロールに割り当てられません。つまり、この機能を公開するには、この権限を事前にロールに割り当てておく必要があります。


  1. 「レコード」を選択し、トップ・メニューから「構成」を選択します。その後、「処理アクション」「カスタム」を選択します。

  2. 処理の構成ページで、「カスタム処理アクション」セクションの「追加」をクリックします。

  3. 処理アクションの作成または編集ページで、メタデータ・フィールドを次のように完成します。

    1. 「アクションID」フィールドに、「RetainLast3Rev」と入力します。

    2. 「アクション名」フィールドに、「Retain Last 3 Revisions」と入力します。

    3. 「簡単な説明」フィールドに、「Only keep the last 3 revisions of a content item」と入力します。

    4. 「グループ名」フィールドに、「Custom」と入力します。

    5. 「アクション・サービス」リストから、処理アクションのwwString名(たとえば、Notify Author)を選択します。

    6. 「アクション・サービス・パラメータ」フィールドに、「NumberOfRevisions=3」と入力します。

  4. 「作成」をクリックします。

新規作成された処理アクションは、処理ルールの作成時に、使用可能な処理アクションのリストから選択できるようになります。

20.5 物理コンテンツの処理ルールの作成

物理アイテムには、そのライフ・サイクルを定義した保存スケジュールを割り当てることができます。物理アイテムの作成時に、保存スケジュールを割り当てることができます。これにより、物理アイテムは、アイテムの保存期間および、アイテムを破棄する時期と方法を指定した一連の保存ルールおよび処理ルールにリンクされます。

電子アイテムの保存スケジュールおよび処理ルールと同じものを物理アイテムにも使用できますが、物理アイテムのみに使用する処理ルールを定義することもできます。