Oracle® Fusion Middleware Oracle WebCenter Contentでの開発 11gリリース1(11.1.1) B72427-01 |
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この章では、Oracle WebCenter Content: Recordsのカスタム・レポートを作成して、サイトに合ったデータ表示を行う方法について説明します。
この章では、次の項目について説明します。
権限: このタスクを実行するには、 |
サイトのカスタム・レポートを作成するには、レポート用のデータを収集し、レポート・テンプレートを選択し、データを移入して、レポートを生成します。データは、XML形式で収集された後にテンプレートを使用してフォーマット化され、使用可能になります。このプロセスによって、データをデータの表示から切り離しておくことができます。
Recordsシステムのインストール時に、いくつかのデフォルトのレポートとテンプレートが用意されます。新規レポートを作成するには、現在のレポートをベースとして使用するか、まったく新しいレポートを設計することができます。
カスタム・レポートを作成する場合、コンテンツ・サーバー・アダプタ・システムのコンテンツは、それがRecordsシステムにより管理されている場合でも、レポートに含まれません。アダプタのコンテンツに関するレポートを生成するには、コンテンツ・サーバー・アダプタ・システム上でレポートを実行します。
この項では、Oracle WebCenter Contentのサービスと問合せを使用してカスタマイズされたレポートの作成方法について説明します。ソフトウェアで提供されるデフォルトのレポートを使用してユーザーとコンテンツに関するレポートを作成する方法は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Contentの管理』を参照してください。
テンプレートを新規作成するには、Oracle Business Intelligence Publisher (BI Publisher)機能を購入してインストールする必要があります。このドキュメントでは、システムで提供されるデフォルトのテンプレートの使用方法について説明します。テンプレートの新規作成、またはデフォルトのテンプレートの編集に関する詳細は、BI Publisherのドキュメントを参照してください。
注意: カスタム・レポートを使用する前に、レポート・ライブラリが正しく構成されていることを検証します。詳細は、『Oracle WebCenter Contentインストレーション・ガイド』のコンテンツ・サーバーでのレコード管理に対するレポート・ライブラリの構成に関する項を参照してください。 |
テンプレートを新規作成した後で、そのテンプレートを使用可能なテンプレートのリストに追加すると、他のユーザーも使用できるようになります。テンプレートは、レポート(データが含まれているレポート)と同様に、コンテンツとしてチェックインできます。これは別個のチェックインであるため、データをレポート形式と別にすることができます。
同様のインタフェースを使用して、レポートの様々な要素(レポート・タイプ、テンプレート、レポート・ソース)を作成します。
作成したレポートにアクセスするには、「コンテンツの参照」を選択し、「カスタム物理レポート」または「カスタム・レコード・レポート」を選択します。
レポートのデータにアクセスするには、レポートそのものへのアクセス権のみでなく、ユーザー権限も必要であることに注意してください。したがって、2人のユーザーが1つのレポートを実行している場合、表示される結果はそれぞれの権限に応じて異なる場合があります。
デフォルトのテンプレートとソースを使用してカスタム・レポートを作成する手順は、次のとおりです。
「レコード」を選択し、トップ・メニューから「構成」を選択します。「レポート」を選択して、コンテンツ・アイテムのレポートを作成します。「物理」→「構成」→「レポート」を選択して、物理アイテムのレポートを作成します。
「新規レポートの作成」をクリックして、次のレポート・オプションを選択します。
新規レポートの作成: 新規レポートの作成プロセスを開始するために使用します。このオプションにより、レポート名および他の詳細なレポート情報の保存に使用されるチェックイン・ページが表示されます。
レポート・ソース: レポートのデータ収集条件の選択に使用されるレポート・ソースの構成ページを表示します。
テンプレート: レポート用のテンプレートをリストする検索結果ページを表示します。
BI XMLデータのダウンロード: レポートに使用されるXMLデータを開くか、またはデータを保存するかをユーザーが選択できるダイアログを表示します。
レポート要素の構成ページで、作成するレポートのタイプを選択し、「構成」をクリックします。
レポート・チェックインページで、サイトでの必要に応じてレポートのコンテンツ情報を入力します。レポートに対して、次のレポート固有の情報も入力します。
レポート・テンプレート: リストからテンプレートを選択するか、「新規追加」をクリックして新規テンプレートを作成します。新規テンプレートの作成の詳細は、第23.2項「カスタム・テンプレートの作成」を参照してください。
レポート・フォーマット: リストからフォーマットを選択します。バーコード・レポートを作成している場合は、フォーマット・タイプとしてPDFを使用します。選択項目は次のとおりです。
システム
ユーザー
HTML
RTF
XLS
レポート・ソース・タイプ: レポートのデータ収集に使用するソースのタイプを選択します。オプションは次のとおりです。
サービス: Oracle WebCenter Contentのサービスを使用してレポートのデータを作成します。
問合せ: Oracle WebCenter Contentの問合せを使用してデータを収集します。
動的問合せ: 動的問合せを使用してデータを収集します。
「サービス」または「問合せ」を選択した場合は、正しいサービスまたは問合せを使用してテンプレートを操作する必要があります。動的問合せでは、使用する適切なデータが収集されます。
レポート・ソース: 以前に構成されたレポート・ソースをデータ用に選択するか、「レポート・ソースの構成」ページで「新規追加」をクリックして、新規ソースを作成します。詳細は、第23.3項「新規レポート・ソースの作成または編集」を参照してください。
テンプレートは、システムにチェックインしたり、システムからチェックアウトできるファイルです。テンプレートはコンテンツ・アイテムとして処理されます。既存テンプレートをガイドとして使用しないで新規テンプレートを作成する方法の詳細は、BI Publisherのドキュメントを参照してください。
新規カスタム・テンプレートを編集または作成する手順は、次のとおりです。
「レコード」を選択し、トップ・メニューから「構成」を選択します。「レポート」を選択して、コンテンツ・アイテムのテンプレートを作成します。「物理」→「構成」→「レポート」を選択して、物理アイテムのレポートを作成します。
「テンプレート」をクリックします。
レポート要素の構成ページで、作成するテンプレートのタイプを選択します。「構成」をクリックします。
「レポート・テンプレート」ページでは、次のオプションが使用できます。
既存テンプレートに基づいて新規テンプレートを作成するには、使用するテンプレートの「アクション」メニューから「ネイティブ・ファイルの取得」をクリックします。その後でファイルを保存し、必要に応じてファイルを編集して、新規テンプレートとしてチェックインすることができます。
既存テンプレートをチェックアウトして編集するには、使用するテンプレートの「アクション」メニューから「チェックアウト」をクリックします。ファイルを保存し、編集したあとで、システムに再度チェックインします。
テンプレートが存在していて、そのテンプレートを、類似したメタデータを別のテンプレートとして使用してチェックインするには、コピーするメタデータのあるテンプレートの「アクション」メニューから「類似をチェックイン」をクリックします。
このページの「表」メニューを使用して、すべてのテンプレート・ファイルまたは選択したファイルに対してアクションを実行します。表示されるオプションは、システム構成およびページにアクセスしているユーザーの権限によって異なります。
選択: すべてのアイテムを選択またはアイテムの選択を解除できます。
アクション: コンテンツ・バスケットまたはフォリオにアイテムを追加する際に使用します。
編集: 選択したアイテムを凍結または凍結を解除する際に使用します。
日付の設定: レビュー日、廃棄日、その他のアクションの日付など、アイテムに関連付けられている日付をマークする際に使用します。
レポートの作成: 特定のテンプレートを使用してレポートを作成する際に使用します。
メタデータ履歴の削除: メタデータ履歴の変更をクリアする際に使用します。
表示の変更: 検索結果の表示方法を変更する際に使用します。
検索アクション: 検索名に基づいて検索を保存する際に使用します。
このページの追加オプションを使用して、テンプレート・ファイルの凍結または凍結解除、あとで使用するためのフォリオまたはコンテンツ・バスケットへのファイルの追加、ファイルを処理する日付の設定、あるいはテンプレートからのレポート作成を行います。
重要: カスタム・レポート・ソースの作成には、サービスおよび問合せについての詳細な技術的知識が必要となります。必要に応じて、コンサルティング・サービスにサポートを依頼してください。 |
レポート・ソースを編集する手順は、次のとおりです。
「レコード」を選択し、トップ・メニューから「構成」を選択します。「レポート」を選択して、コンテンツ・アイテムのレポートのソースを編集します。「物理」→「構成」→「レポート」を選択して、物理アイテムのレポートのソースを編集します。
「レポート・ソース」をクリックします。
レポート要素の構成ページで、変更するソースのあるレポートを選択します。「構成」をクリックします。
「レポート・ソースの構成」ページで、ページの左側にある問合せまたはサービスを強調表示します。問合せまたはサービスを使用するために右列に移動するには、右矢印をクリックします。
問合せまたはサービスを使用対象から削除するには、名前を強調表示し、左矢印をクリックしてアイテムを左列に移動します。
終了後、「更新」をクリックします。特定のタイプのレポートに対するレポート・ソースが変更され、次回にレポートを実行するときに使用されます。
次の手順に従って、新規レポート・ソースを作成します。
前述の手順を使用して、新規レポートを作成します。
レポート・チェックインページの「レポート・ソース」セクションで、「新規追加」をクリックします。
ダイアログが開きます。前述の手順に従って、新規ソースの問合せとサービスを追加します。
終了したら、「OK」をクリックします。レポート・ソースが追加され、新規レポートで使用できるようになります。
提供されたXMLデータ・ファイルをBI Publisherとともに使用して、レポート・テンプレートをカスタマイズできます。このXMLデータ・ファイルを使用すると、データをWord文書にインポートしてテンプレートを編集し、特化されたレポートを作成できます。
XMLデータ・ファイルを選択する手順は、次のとおりです。
「レコード」または 「物理」を選択し、トップ・メニューから「構成」を選択します。「レポート」→「BI XMLデータのダウンロード」を選択します。
レポート要素の構成ページで、ダウンロードするXMLデータのタイプを選択します。「ダウンロード」をクリックします。
ブラウザ・ウィンドウでデータ・ファイルを開いてコンテンツを調べたり、ファイルを保存してあとで使用したりすることができます。
終了したら、「OK」をクリックします。