Oracle® Fusion Middleware Oracle WebCenter Contentでの開発 11gリリース1(11.1.1) B72427-01 |
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ホーム > Oracle WebCenter Contentによる開発 > Oracle Fusion Order Demoサンプル・アプリケーションの概要
この章では、Oracle Fusion Order Demoサンプル・アプリケーション、その設定方法、およびSuppliersモジュールの実行方法について説明します。
この章では、次の項目について説明します。
この章で示している手順は、Oracle WebLogic Serverでサンプル・アプリケーションを設定および実行するためのものです。Oracle WebCenter Contentは、IBM WebSphere Application Serverにデプロイすることもできます。詳細は、Oracle Fusion Middlewareサードパーティ・アプリケーション・サーバー・ガイドのIBM WebSphereでのOracle WebCenter Contentの管理に関する項を参照してください。
Oracle Fusion Order Demoサンプル・アプリケーションでは、オンライン・ショッピング用のWebアプリケーションを通して電子デバイスが販売されています。顧客はWebサイトにアクセスし、登録して、製品を注文できます。
デモの表示と実行には、Oracle JDeveloper 11gをインストールする必要があります。このデモには、アプリケーションをダウンロードする必要があります。これらのタスクの実行手順については、第2.2項「Fusion Order Demoアプリケーションの設定」を参照してください。
アプリケーションをインストールして実行した後は、Oracle JDeveloperを使用してコードを表示できます。既存の顧客としてログインして注文を行うと、実行時にアプリケーションを表示できます。
Fusion Order DemoのSuppliersモジュールでは、Java EEを使用してWebサプライヤ管理システム用のWebアプリケーションを作成する処理を示します。デモ・アプリケーションを通して、要点が示され、サンプル・コードが提供されます。
Suppliersモジュールは、Model
という名前のビジネス・サービス・プロジェクトとViewController
という名前のWebユーザー・インタフェース・プロジェクトで構成されます。ViewController
プロジェクトを実行して、JDeveloperでFusion Order DemoのSuppliersモジュールを実行します。ViewController
プロジェクトでは、ビュー・テクノロジとしてJavaServer Faces(JSF)を使用し、Model
プロジェクトでは、EJBとの対話に際して、プロジェクトはADFモデル・レイヤーに依存します。Suppliersモジュールについての知識を深め、実装の詳細を理解するには、第2.3.1項「Supplierモジュール・コード」および第2.3.2項「Supplierモジュールのページ」を参照してください。
Fusion Order Demoアプリケーションは、OracleデータベースとOracle JDeveloper 11gを使用して実行されます。サポートされるプラットフォームは、JDeveloperによってサポートされるプラットフォームと同じです。
Fusion Order Demoアプリケーションを設定する手順は次のとおりです。
Oracle JDeveloper 11gをインストールし、インストールの前提条件を満たします。Fusion Order Demoアプリケーションには、既存のOracleデータベースが必要です。
Oracle Technology NetworkからFusion Order Demoアプリケーションをインストールします。
Mozilla FireFoxバージョン2.0以上またはInternet Explorerバージョン7.0以上をインストールします。
画面解像度1024×768以上をサポートするモニターでアプリケーションを実行します。
詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Application Development Framework Fusion開発者ガイド』のFusion Order Demoアプリケーションの設定に関する項を参照してください。
Fusion Order DemoアプリケーションのSuppliersモジュールを実行する手順:
『Oracle Fusion Middleware Oracle Application Development Framework Fusion開発者ガイド』のFusion Order Demoアプリケーションの設定に関する項に記載のとおり、Fusion Order Demoアプリケーションをダウンロードし、インストールします。
Oracle JDeveloperでアプリケーションを開きます。
JDeveloperのメイン・メニューで、「ファイル」メニューから「開く」を選択します。
デモ用ZIPファイルを解凍した場所に移動し、SupplierModuleディレクトリからSupplierModule_2.0.jwsアプリケーション・ワークスペースを選択して「開く」をクリックします。
図2-1は、アプリケーション・ワークスペースにファイルを開いた後のアプリケーション・ナビゲータを示しています。ワークスペースの各プロジェクトの詳細は、第2.3.1項「Supplierモジュール・コード」を参照してください。
アプリケーション・ナビゲータで、「アプリケーション・リソース」アコーディオン・タイトルをクリックし、パネルを展開します。
「アプリケーション・リソース」パネルで、「接続」→「データベース」ノードを展開します。
FOD接続を右クリックして、「プロパティ」を選択します。
「データベース接続の編集」ダイアログで、使用する環境の表2-1にある接続情報を変更します。
表2-1 Fusion Order Demoアプリケーションの実行に必要な接続プロパティ
プロパティ | 説明 |
---|---|
ホスト名 |
データベースのホスト名。次に例を示します。
|
JDBCポート |
データベースのポート。次に例を示します。
|
SID |
データベースのSID。次に例を示します。
|
ユーザー名とパスワードfod/fusion
は変更しないでください。これらはそのままにしておく必要があります。「OK」をクリックします。
アプリケーション・ナビゲータで、「モデル」を右クリックして「再ビルド」を選択します。
アプリケーション・ナビゲータで、「ViewController」を右クリックして「実行」を選択します。
login.jspx
ページが表示されます。このモジュールでのセキュリティの構成上、まずログインする必要があります。
「ユーザー名」にSHEMANT
、「パスワード」にwelcome1
と入力します。
ログインすると、browseページが表示され、製品を検索できます。結果の表で製品を選択すると、製品情報の編集や削除を行えます。ページの上部のコマンド・リンクを使用して、仕入先の情報を編集したり、仕入先を新たに追加できます。実行時のSuppliersモジュールの詳細は、第2.3.2項「Supplierモジュールのページ」を参照してください。
Oracle JDeveloperでプロジェクトを開くと、各プロジェクト内のアーティファクトの確認を開始できます。Model
プロジェクトには、Webアプリケーションにデータを表示できるようにするJava クラスとメタデータ・ファイルが含まれています。oracle.fodemo.common
プロジェクトには、アプリケーション内の複数のクラスで使用されるコンポーネントが含まれています。oracle.fodemo.supplier
プロジェクトには、仕入先のデータへのアクセスに使用されるコンポーネントが含まれています。図2-2は、Model
プロジェクトおよび関連するディレクトリを示しています。
ViewController
プロジェクトには、バッキングBean、デプロイメント・ファイル、JSPXファイルなど、Webインタフェース用のファイルが含まれています。「アプリケーション・ソース」ノードには、マネージドBeanおよびバッキングBean、国際化に使用するプロパティ・ファイル、Oracle ADFによってバインド・データの表示に使用されるメタデータなど、Webクライアントで使用されるコードが含まれています。「Webコンテンツ」ノードには、JSPファイル、イメージ、スキン・ファイル、デプロイメント・ディスクリプタ、ライブラリなどのWebファイルが含まれています。図2-3は、ViewController
プロジェクトおよび関連するディレクトリを示しています。
Supplierモジュールには、ユーザーが次のタスクを実行できる8個のメイン・ページが含まれています。
製品の検索: browse.jspx
ページでは、ユーザーは製品を検索できます。検索結果は、表に表示されます。図2-4は、browse
ページの検索フォームを示しています。
表内の行データの編集: browse.jspx
ページの表から、ユーザーは製品を選択し、「Update」を選択してproductInfo.jspx
ページに移動できます(製品リンクのクリックでも、このページに移動します)。ユーザーは、この表から「削除」をクリックして、選択した製品を削除できるポップアップ・ウィンドウを起動することもできます。図2-5は、browse
ページの表を示しています。
フォーム内の行データの編集: productInfo.jspx
ページで、ユーザーは行のデータを変更できます。選択リストには、製品ステータスの有効な値が含まれています。「ファイルの選択」ボタンを使用して、ユーザーはグラフィック・ファイルをアップロードできます。このファイルはフォームの下に表示されます。図2-6は、productInfo.jspx
ページを示しています。
「サプライヤの追加」リンクをクリックすると、図2-7に示す、新規サプライヤの作成に使用されるregisrationDetails.jspx
ページに含まれる一連のページに移動します。
アプリケーションへのログイン: login.jspx
ページで、ユーザーはアプリケーションにログインできます。詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Application Development Framework Fusion開発者ガイド』のFusion WebアプリケーションでのADFセキュリティの有効化に関する項を参照してください。