Oracle WebCenter Content: Desktopは、デスクトップ環境をOracle WebCenter Contentサーバー、Oracle Content Server、Oracle Content Databaseまたはその他のWebDAVベースのコンテンツ・リポジトリとシームレスに統合するのに役立つ一連の埋込みアプリケーションを提供します。すなわち、Microsoft Windowsエクスプローラ、Microsoft Officeアプリケーション(Word、ExcelおよびPowerPoint)、電子メール・クライアント(Microsoft OutlookおよびLotus Notes)およびWebブラウザ(Internet Explorer、Mozilla FirefoxおよびGoogle Chrome)から、これらのコンテンツ・サーバーに直接簡単にアクセスできます。
この章では、次の項目について説明します。
Oracle WebCenter Contentサーバーなどのコンテンツ・リポジトリをデスクトップ・アプリケーションと統合すると、コンテンツ・サーバーのファイルを操作する能力が向上します。サーバー上のファイルを簡単に管理でき、Webブラウザ・インタフェースを使用するほかに、デスクトップから直接他のユーザーとファイルを共有できます。Desktopには、使い慣れたあらゆるデスクトップ・アプリケーションから、統一された方法でファイルを管理するための簡略化されたインタフェースが用意されています。
コンテンツ・サーバーをWindowsエクスプローラに統合すると、使い慣れた作業環境を使用してこれらのサーバー上のファイルを簡単に管理できるようになります。Webブラウザまたはその他の独自のクライアント・インタフェースでコンテンツ・サーバー上のファイルを操作する必要はありません(ただし、このオプションは現在も使用可能です)。かわりに、Windowsエクスプローラのフォルダ・ツリーを使用して、コンテンツ・サーバーおよびそのファイルと対話できます。
デスクトップ・クライアント・ソフトウェアをコンピュータにインストールすると、Windowsエクスプローラのフォルダ階層に、WebCenter Contentサーバーというトップレベル・ノードが含まれ、これによりサーバーに接続してサーバー上のファイルを操作するためのインタフェースが提供されます。ドラッグ・アンド・ドロップ、コピーと貼付け、ショートカットなどの標準Windows機能の多くを利用し、カスタム・コンテキスト・メニューを使用してコンテンツ・サーバー上のファイルとフォルダを管理できます。
コンピュータにDesktopクライアント・ソフトウェアをインストールすると、様々なMicrosoft Officeアプリケーションからコンテンツ・サーバーおよびコンテンツ・サーバー上のファイルを操作できます。コンテンツ・サーバーからファイルを開く(チェックアウト)、サーバーへのファイルの保存(チェックイン)、サーバー上のファイルの検索、サーバー上のドキュメント・リビジョンの比較、サーバー上のファイルの現在のドキュメントへの挿入、サーバー上のファイルへのリンクの現在のドキュメントへの挿入などの、数多くのコンテンツ管理タスクを実行できます。
実行できる作業は、サーバーのタイプ、およびご使用のMicrosoft Officeアプリケーションによって異なります。
次のMicrosoft Officeアプリケーションがサポートされています。
Microsoft Word 2002 (XP)から2010
Microsoft PowerPoint 2002 (XP)から2010
Microsoft Excel 2002 (XP)から2010
Desktopクライアント・ソフトウェアをコンピュータにインストールした後は、電子メールのメッセージとその添付ファイルをMicrosoft OutlookまたはLotus Notesからコンテンツ・サーバーに直接チェックインし、組織内の他のメンバーと共有できます。電子メールをサーバー上のコンテンツ・フォルダに直接ドラッグ・アンド・ドロップできます。さらに、特殊なコンテンツ・チェックイン・フォームを使用できます(Oracle WebCenter Contentサーバーのみ)。
チェックインした電子メール・メッセージは、チェックアウト、変更およびチェックインして戻すことは意図されていません。電子メール・メッセージは、受信時とまったく同じ状態で保持するという明確な目的のためにコンテンツ・サーバーにチェックインされます。チェックインされた電子メール・メッセージをサーバーから開いて、デフォルトの電子メール・アプリケーションで表示できます。メッセージは必要に応じて変更することもできますが、サーバーにチェックインして戻すことはできません。ただし、メッセージを他のユーザーに送信したり、コピーをローカル・コンピュータに保存することはできます。
次の電子メール・アプリケーションがサポートされます。
Microsoft Outlook 2002 (XP)から2010
Lotus Notes電子メール・クライアントのバージョン6.5.2、7.x、8.5(およびリリース6、7または8のメール・テンプレートに基づいたLotus Dominoメール・データベース)
Oracle WebCenter Content: Desktopには、Oracle WebCenter Contentサーバー・インスタンス上のコンテンツをWebブラウザの検索フィールドから直接検索できるようにする、Webブラウザのプラグインが用意されています。
Webブラウザのコンテンツ・サーバー検索プロバイダは、特定のOracle WebCenter Contentサーバー・インスタンス専用です。単一の検索プロバイダを使用して、複数のコンテンツ・サーバーを検索することはできません。
検索結果は、WebブラウザのOracle WebCenter ContentサーバーWebインタフェースに表示されます。
検索対象のコンテンツ・サーバーに現在ログインしている場合は、検索条件を満たすサーバー上のすべてのコンテンツ・アイテムのうち、アクセス権限のあるコンテンツ・アイテムが表示されます。ログインしていない場合は、パブリック・コンテンツのみが表示されます。
次のWebブラウザがサポートされています。
Microsoft Internet Explorer 7.0以上
Mozilla Firefox 3.5以上
Google Chrome 10以上