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Oracle® Fusion Middleware Oracle Data IntegratorのためのSAP ABAP ERPアダプタ・スタート・ガイド
11g リリース1 (11.1.1)
B72792-01
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6 統合インタフェースの作成と実行

この章では、統合インタフェースの作成方法と実行方法について説明します。

内容は次のとおりです。

統合インタフェースの作成

ソースおよびターゲットのデータ・モデルが作成された結果、T005TおよびT005U SAP表からWS_GEO_DS Oracle表にデータを統合するインタフェースを作成できるようになりました。

統合インタフェースを作成するには、次のステップを実行します。

  1. インタフェースの作成

  2. ソースおよびターゲットのデータストアの定義

  3. ソース間の結合の定義

  4. マッピングの作成

  5. インタフェース・フローの定義

インタフェースの作成

  1. デザイナを開きます。

  2. 「プロジェクト」ツリー・ビューで、SAP Demoプロジェクトを開きます。

  3. SDE_SAP_GeoDimensionフォルダを開きます。

  4. インタフェース・ノードを選択します。

  5. 右クリックして、「インタフェースの挿入」を選択します。

  6. インタフェース定義タブで、インタフェース名: SDE_SAP_GeoDimension.W_GEO_DSを入力します。

  7. 「ダイアグラム」タブを選択します。

  8. 次の情報ウィンドウが表示されたら、「OK」をクリックします。

    image034.jpgの説明が続きます
    図image034.jpgの説明

インタフェース・ダイアグラムは次のように表示されます。

image036.jpgの説明が続きます
図image036.jpgの説明

ソースおよびターゲットのデータストアの定義

ソースおよびターゲットのデータストアを定義するには:

  • 「モデル」ツリー・ビューで、Oracleターゲット・モデルからWS_GEO_DSデータストアを選択します。

  • このデータストアを「ターゲット・データストア」パネル(「ダイアグラム」タブの右側の領域)にドラッグします。このパネルは、次のように表示されています。

    image038.jpgの説明が続きます
    図image038.jpgの説明

  • 「モデル」ツリー・ビューで、SAP ERPソース・モデルから「T005T Country Names」データストアを選択します。

  • このデータストアを「ソース」ダイアグラム・パネル(「ダイアグラム」タブの左側の領域)にドラッグします。

  • 「自動マッピングを実行しますか。」と尋ねるポップアップ・ウィンドウが表示された場合は、「いいえ」をクリックします。

  • SAP ERPソース・モデルからの「T005U Taxes: Region Key」データストアでも同じ操作を実行します。「ソース」ダイアグラムは次のように表示されています。

    image040.jpgの説明が続きます
    図image040.jpgの説明

ソース間の結合の定義

インタフェースのソース・データストアの結合を作成するには:

  1. 「ソース」ダイアグラムで、「T005T Country Name」データストアのSPRAS列を「T005U Taxes: Region Key」表のSPRAS列にドラッグします。これにより、次のようにLanguage Key識別子での最初の結合が定義されます。

    image042.jpgの説明が続きます
    図image042.jpgの説明

  2. 「T005T Country Name」表のLAND1列を、「T005U Taxes: Region Key」表のLAND1列にドラッグします。結合が新しい列で拡張されます。「プロパティ」パネルに、次の結合句が表示されます: (T005T.SPRAS=T005U.SPRAS) AND T005T.LAND1=T005U.LAND1

  3. 「プロパティ」パネルで、「順序付き結合」を選択し、この結合が次のようにソースで実行されることを確認します。

    image044.jpgの説明が続きます
    図image044.jpgの説明

  4. T005Uの表番号がT005Tの表番号よりも小さいことを確認します。1:n関係では、親表が結合の最初にくる必要があります。

マッピングの作成

ターゲット・データストアのマッピングを作成するには:

  1. ターゲット・データストアからLANGUAGE KEY列を選択します。

  2. 「T005T Country Names」ソース表からSPRAS列を「プロパティ」パネルの「実装」フィールドにドラッグします。

  3. 「実行」「ソース」に設定されていることを確認します。マッピングが次のように表示されます。

    image046.jpgの説明が続きます
    図image046.jpgの説明

  4. この操作を繰り返して、次の単純なマッピングを実行します。

  • W_GEO_DS.COUNTRY = T005T.LAND1

  • W_GEO_DS.COUNTY = T005T.LANDX

  • W_GEO_DS.STATE_PROV = T005U.BLAND

  • W_GEO_DS.NATIONALITY = T005T.NATIO

インタフェース・フローの定義

インタフェース・フローを定義するには:

  1. 「フロー」タブを選択します。「フロー」ダイアグラムは次のように表示されています。

    image048.jpgの説明が続きます
    図image048.jpgの説明

  2. T005TT005Uの両方の表を含むソース・セットSS_0 (SAP_ERP)を選択します。このソース・セットは、2つの統合されたSAP ERP表で構成されています。

  3. 「LKMの選択」ボックスで、LKM SAP ERP to Oracle (SQLLDR)を選択します。

  4. Target + Staging Areaボックスを選択します。これは、このインタフェースのステージング領域としても使用されている、ターゲットのOracleデータベースを示しています。

  5. 「LKM」セクションで、LKM SAP ERP to Oracle (SQLLDR)またはLKM SAP ERP to SQLを選択します。

  6. 「IKMの選択」で、「IKM Oracle Incremental Update」を選択します。

  7. 次のようにIKMのオプションを設定します。

  1. FLOW_CONTROLオプションではNoを選択します。

  2. データ転送にFTPを使用している場合は、FTP_TRANSFER_METHODオプションをFTPに設定します。FTPサーバーがODIエージェント・マシンにインストールされている場合は、NONEを選択します。

  3. その他のオプションはそのままにします。フローが次のように表示されます。

    image050.jpgの説明が続きます
    図image050.jpgの説明

  4. 「OK」をクリックして、インタフェースを保存して閉じます。

統合インタフェースの実行

この項の内容は、次のとおりです。

インタフェースの実行

統合インタフェースを実行するには:

  1. 「プロジェクト」ツリー・ビューで、SAP Demoプロジェクトを開きます。

  2. SDE_SAP_GeoDimensionフォルダを開きます。

  3. インタフェース・ノードを開きます。

  4. SDE_SAP_GeoDimension.W_GEO_DSインタフェースを選択します。

  5. 右クリックして「実行」を選択します。

  6. 表示された「実行」ウィンドウで、「OK」をクリックします。

  7. 「セッションを開始しました」ウィンドウで、「OK」をクリックします。

インタフェースを実行した場合の処理

まず、Oracle Data Integratorで、次を実行するABAPプログラムが作成されます。

  • SAPエンジンでデータの抽出を実行します。この例では、抽出が2つのソース表を結合してから、結合された結果セットを抽出ファイルに返します。

  • 抽出ファイルをFTPデータ・サーバーにアップロードします。このFTPホストは、File Server for SAP ABAPと呼ばれるファイル論理スキーマによって指定されます。この論理スキーマは物理スキーマにマップされるため、指定されたコンテキストのデータ・サーバーにマップされます。このデータ・サーバーには、FTPホストに関する接続情報が含まれています。

次に、OdiSapAbapExecuteツールを使用してABAPコードがアップロードされます。ABAPプログラムが、SAP_FUNCTION_GROUP_NAME LKMオプションで指定されたSAP関数グループにプッシュされます。このフェーズは、UPLOAD_ABAP_CODE LKMオプションをNoに設定すると出現しません。

ABAPコードは、OdiSapAbapExecuteツールによっても実行されます。ABAPコードの実行が終了すると、FTPホストで抽出ファイルが使用可能になります。

Oracle Data Integratorエージェントは、IKMオプションで指定されたFTP_TRANSFER_METHODに応じて、この抽出ファイルをFTPホストからダウンロードするか、またはファイルに直接アクセスします。

最後に、エージェントが抽出ファイルにアクセスし、SQL*LoaderまたはJDBC接続を使用して、このファイルをOracleまたはOracle以外のステージング領域にロードします。残りの統合プロセスは、OracleまたはOracle以外のエンジンで実行されます。

インタフェース実行のレビュー

インタフェース実行をレビューするには:

  1. オペレータに接続します。

  2. オペレータで、「セッション・リスト」ツリー・ビューを選択します。

  3. このツリー・ビューで、「すべての実行」ノードを開きます。

  4. 最新のセッションがリストの最初にエントリされ、次のように表示されます。

    image052.jpgの説明が続きます
    図image052.jpgの説明

  5. SDE_SAP_GeoDimension.W_GEO_DSノードをダブルクリックして、セッション詳細および処理された行数を表示します。

結果データのレビュー

結果データをレビューするには:

  1. デザイナの「モデル」ツリー・ビューで、Oracleターゲット・モデルを開きます。

  2. W_GEO_DSデータストアを選択し、右クリックして「データ」を選択して、ターゲットのOracle表に統合されたデータを表示します。