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Oracle® Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalインストレーション・ガイド
11gリリース1 (11.1.1.7.0)
B55910-05
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4 WebCenter Portalコンポーネントの使用開始

必要なWebCenter Portalコンポーネントをインストールしたら、それを構成して稼働可能にし、使用する準備をする必要があります。この章では、実行する必要がある構成タスクの概要を説明します。

この章の内容は次のとおりです。

4.1 WebCenter Portalコンポーネントおよび管理対象サーバー

WebCenter Portalをインストールすると、インストール時に選択したコンポーネントが様々なデフォルトの管理対象サーバーにデプロイされます。表4-1に、WebCenter Portalコンポーネントがデプロイされる管理対象サーバーおよびポート番号のリストを示します。

表4-1 WebCenter Portalコンポーネントおよび管理対象サーバー

コンポーネント 管理対象サーバー ポート

Oracle WebCenter Portal: Spaces


WC_Spaces

8888

Oracle WebCenter Portalのディスカッション・サーバー


WC_Collaboration

8890

Oracleポートレット・プロデューサ

WC_Portlet

8889

Oracle WebCenterページレット・プロデューサ

WC_Portlet

8889

Oracle WebCenterアクティビティ・グラフ・エンジン

WC_Utilities

8891

Oracle WebCenter Personalization

WC_Utilities

8891

Oracle WebCenter Analyticsコレクタ

WC_Utilities

8891

カスタム・ポータル管理対象サーバー

WC_CustomPortal

8892

カスタム・サービス・プロデューサ管理対象サーバー

WC_CustomServicesProducer

8793


4.2 Oracle WebCenter Portal: Spacesの使用

Oracle WebCenter Portal: Spacesは、ソーシャル・ネットワーキング、通信、コラボレーション、および個人の生産性に関する最新のテクノロジを提供するWebベースのアプリケーションです。Spacesアプリケーションにアクセスするには、WC_Spaces管理対象サーバーを起動します。その後、次のURL形式を使用して、管理者としてSpacesにログオンします。

http://host:port/webcenter

ここで、host:portは、Spacesがインストールされているシステムのホスト名とポート番号です。デフォルトでは、Spacesはポート8888にインストールされます。

WebCenter Portalドメインの作成時に、ドメイン管理者としてweblogic以外のユーザーを指定する場合、Spacesではその非デフォルト・ユーザーに対して管理者ロールを手動で付与する必要があります。詳細は、Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portal管理者ガイドのSpacesの管理者ロールの付与に関する項を参照してください。

Spacesでは、特定のWebCenter Portalサービスの自動サービス構成をサポートしています。Spacesを起動するたびに、すでに存在する場合を除き、特定のWebCenter Portalサービスの接続を自動的に作成しようとします。したがって、特定の接続を手動で作成する必要はありません。表4-2に、自動サービス構成が実装されているサービスを示します。

表4-2 Spacesに対して自動的に構成される接続

コンポーネント/サービス デフォルトの接続名

ディスカッションおよびお知らせサービス

WebCenterSpaces-Discussions

ドキュメント・サービス

WebCenterSpaces-ucm

ページレット・プロデューサ

WebCenterSpaces-PageletProducer

事前構成済ポートレット・プロデューサ

wc-OmniPortlet

wc-WebClipping

wc-WSRPTools

ワークリスト・サービスおよびSpacesワークフロー

WebCenterSpaces-Worklist


Spaces接続を自動的に構成するには、次の一般的な条件を満たす必要があります。

ターゲット・コンポーネントがアプリケーション起動時にすでに自動的に構成されている場合、その結果(失敗または成功)に関係なく、ターゲット・コンポーネントが再度構成されることはありません。サービスの自動接続構成は、ターゲットのコンポーネントがターゲット・コンポーネントに固有のルールを渡さないと失敗します。特定のコンポーネントの自動構成が失敗する場合、そのサービスは手動で構成する必要があります。詳細は、この章の必要なターゲット・コンポーネント固有の項を参照してください。

必要に応じて、次のJavaプロパティを設定することによって、自動構成機能を無効にできます。

-Dwebcenter.spaces.disableAutoConfigure=true

このJavaプロパティは、2つの方法で設定できます。domain_home/bin/setDomainEnv.sh(UNIX)、またはdomain_home\bin\setDomainEnv.cmd(Windows)で、JAVA_PROPERTIESにこのプロパティを追加できます。または、WC_Spaces管理対象サーバーの起動時に、スクリプトの末尾に追加できます。たとえば、次のように指定します。

domain_home/bin/startManagedWebLogic.sh WC_Spaces -Dwebcenter.spaces.disableAutoConfigure=true

Spacesの使用の開始の詳細は、Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portal管理者ガイドのSpacesアプリケーションの起動と稼働に関する説明をを参照してください。


注意:

Oracle WebLogic Server管理者コンソールからSpacesアプリケーションを直接起動または停止することはできません。SpacesアプリケーションがデプロイされるWC_Spaces管理対象サーバーを起動または停止する必要があります。


4.2.1 自動サービス構成でのサービスの構成の確認

Spacesアプリケーションのサービス接続が、管理対象サーバーの起動時に自動構成済であることを確認するには、次を実行します。

  1. Oracle Enterprise Manager Fusion Middleware Controlコンソールに、http://host_name.domain_name:port_number/emのURL形式を使用してアクセスします。

    例: http://myhost.mycompany.com:7001/em

  2. ファームの有効な管理者ユーザーの名前とパスワードを入力し、「ログイン」をクリックします。

  3. Enterprise Managerコンソールで次に移動します。

    「farm_wc_domain」「WebCenter」「Portal」→「Spaces」「webcenter」

    Spacesアプリケーション・ホーム・ページが「WebCenter Portal」メニューに表示されます。

  4. 「WebCenter Portal」メニューから「設定」「サービス構成」を選択します。

  5. 別のサービスを選択し、自動サービス構成をサポートするサービスが構成されたことを確認します。

    図4-1にSpacesアプリケーションに構成された、ポートレット・プロデューサ接続を示します。

    図4-1 Spacesの自動サービス構成

    図4-1の説明は次にあります。
    図4-1「Spacesの自動サービス構成」の説明

4.3 Oracle WebCenter Portalディスカッション・サーバーの使用

Oracle WebCenter Portalディスカッション・サーバーでは、FrameworkアプリケーションおよびSpacesアプリケーションにディスカッション・フォーラムとお知らせを統合する機能があります。WC_Collaboration管理対象サーバーにデプロイされます。Oracle WebCenterディスカッションは、第3章「Oracle WebCenter Portalの構成」の説明に従って、WebCenter Portalのインストール時に、または後でWebCenter Portalドメインを拡張することによってインストールすることを選択できます。

Oracle WebCenter Portalディスカッション・サーバーにアクセスするには:

  1. 管理対象サーバーWC_Collaborationを起動します。

    詳細は、『Oracle Application Server管理者ガイド』のOracle Fusion Middlewareの起動と停止に関する説明を参照してください。

  2. 次のURLへ移動します。

    http://host:port/owc_discussions
    

    ここで、host:portは、Oracle WebCenter Portalディスカッション・サーバーがインストールされているシステムのホスト名とポート番号です。デフォルトで、Oracle WebCenter Portalディスカッション・サーバーは、ポート8890にインストールされます。


    注意:

    Oracle WebCenter Portalディスカッション・サーバーは、Oracle WebLogic Server管理サーバーから直接起動または停止することはできません。ディスカッション・サーバーを起動または停止するには、WC_Collaborationの管理対象サーバーを起動または停止する必要があります。


WebCenter Portalに作成されるデフォルトのドメイン管理者は、Oracle WebCenter Portalディスカッション・サーバーの管理者でもあります。ドメインの作成中に、weblogic以外のユーザーをドメイン管理者として指定した場合は、そのユーザーにすべてのドメイン管理権限が付与されます。ディスカッション・サーバーにおいては、ドメインを作成した後に、その非デフォルト・ユーザーに管理者ロールを手動で付与する必要があります。詳細は、Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portal管理者ガイドのOracle WebCenter Portalディスカッション・サーバーの管理者ロールの付与に関する項を参照してください。

Oracle WebCenter Portalディスカッション・サーバーをWebCenter Portalで使用できるようにするには、次のタスクを実行します。

  1. WebServiceセキュリティ・ポリシー構成を添付します。詳細は、Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portal管理者ガイドのSpacesおよびディスカッションのWebサービス・エンド・ポイントのセキュリティ・ポリシーの添付に関する項を参照してください。

  2. トポロジに応じて、Oracle WebCenter Portalディスカッション・サーバーのWS-Securityの信頼できる認証を有効にします。単純なトポロジでは、ディスカッション・サーバーはOracle WebCenter Portal: Spacesと同じドメインに存在し、WebCenter Portalドメインに構成されたキーストア構成はディスカッション・サービスにも使用されるので、キーストア構成を別途実行する必要はありません。ただし、本番環境では、ディスカッション・サービスのWebサービス・エンド・ポイントをOWSMポリシーで保護し、ディスカッション・サーバーの接続を設定する必要があります。

    WS-Securityを使用すると、WebCenter PortalアプリケーションとWebCenter Portalディスカッション・サーバー間に信頼できる関係が確立され、アプリケーションはユーザーの資格証明を認識しなくてもサーバーにユーザーのアイデンティティ情報を渡すことができるようになります。詳細は、Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portal管理者ガイドのディスカッション・サーバーのセキュリティの考慮事項に関する項を参照してください。

  3. WebCenter Portalディスカッション・サーバーへの接続を登録します。

    詳細は、Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portal管理者ガイドのディスカッション・サーバーの登録に関する項を参照してください。


    注意:

    Spacesについては、Oracle WebCenter Portalディスカッション・サーバーへの接続を手動で登録する必要がない場合があります。Spacesアプリケーションを起動すると、次の条件を満たす場合にWebCenterSpaces-Discussionsという名前の接続がデフォルトの接続として自動的に設定されます(まだ存在しない場合のみ)。

    • SpacesとOracle WebCenter Portalディスカッション・サーバーが同じドメイン内に存在する。

    • WC_Collaboration管理対象サーバーは明示的なリスニング・アドレスを持つか、または明示的なアドレスでシステムが関連付けられている。

    • Oracle WebCenter Portalディスカッション・サーバーがクラスタにデプロイされていない。

    • 管理ロールが付与されたユーザーが存在する。

    詳細は、第4.2項「Oracle WebCenter Portal: Spacesの使用」を参照してください。


4.4 Oracle WebCenter Portalポートレット・プロデューサの使用

Oracleポートレット・プロデューサでは、事前構成済のポートレット・プロデューサがいくつか提供されています。Oracleポートレット・プロデューサをインストールすると、WC_Portlets管理対象サーバーが作成され、次のアプリケーションがサーバーにデプロイされます。

事前構成済のポートレット・プロデューサにアクセスするには、アクセスする事前構成済ポートレット・プロデューサに応じて、次のURLを使用できます。

ここで、host:portは、Oracleポートレット・プロデューサがインストールされているシステムのホスト名とポート番号です。デフォルト・ポート番号は8889です。

WebCenter Portalで利用可能な事前構成済のポートレットを使用するには、次の手順を実行する必要があります。

  1. WC_Portlet管理対象サーバーを起動します。

    詳細は、『Oracle Application Server管理者ガイド』のOracle Fusion Middlewareの起動と停止に関する説明を参照してください。

  2. 必要な事前構成済ポートレット・プロデューサを登録します。

    ポートレットの登録の詳細は、Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portal管理者ガイドの「ポートレット・プロデューサの管理」の章を参照してください。

    ポートレット・プロデューサを保護する場合は、Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portal管理者ガイドで「ポートレット・プロデューサのセキュリティの構成」の章を参照してください。


    注意:

    Spacesアプリケーションについては、事前構成済のポートレット・プロデューサへの接続を手動で登録する必要がない場合があります。Spacesを起動すると、次の条件を満たす場合に、接続が自動的に構成されます。

    • SpacesとOracleポートレット・プロデューサが同じドメイン内に存在する。

    • WC_Portlet管理対象サーバーが実行されている。

    • WC_Portlet管理対象サーバーは明示的なリスニング・アドレスを持つか、または明示的なアドレスでシステムが関連付けられている。

    • Oracleポートレット・プロデューサは、クラスタにデプロイされない。

    詳細は、第4.2項「Oracle WebCenter Portal: Spacesの使用」を参照してください。


事前構成済のポートレット・プロデューサを登録すると、アプリケーション開発者またはSpacesユーザーは自分のアプリケーション・ページにポートレットを追加できるようになります。

4.5 Oracle WebCenter Portalページレット・プロデューサ

Oracle WebCenter Portalページレット・プロデューサ(以前のOracle WebCenter Ensemble)には、動的なページレット開発が容易になる便利なツールおよび機能のコレクションが用意されています。

ページレット・プロデューサは、WC_Portlet管理対象サーバーにデプロイされます。ページレット・プロデューサにアクセスするには、次のURLを使用します。

http://host:port/pagelets/

ここで、host:portはページレット・プロデューサがインストールされているシステムのホスト名およびポート番号です。デフォルトのコンテキスト・ルートはpageletsですが、ページレット・プロデューサは選択した任意の場所にデプロイできます。

たとえば、次のように指定します。

http://myhost.com:8889/pagelets/

ページレット・プロデューサ・コンソールにアクセスするには、URL: http://host:port/pagelets/adminを使用します。

すべてのデプロイメント後の接続構成は、Oracle Metadata Services(MDS)リポジトリに格納されます。ページレット・プロデューサは、RCUのMDSスキーマの別のパーティションですべての構成データを格納します。通常、このスキーマは、WebCenter Portalインストールの一部としてインストールされます。この構成データは、他のサービスに属するデータとは競合しません。ページレット・プロデューサ・ドメイン・テンプレートをデプロイすると、構成ウィザード・プロンプトによって、スキーマが作成されているデータベースへの接続情報の入力が求められます。ページレット・プロデューサが期待する名前は、次のとおりです。

ページレット・プロデューサを使用するには:

  1. WC_Portlet管理対象サーバーを起動します。

  2. ページレット・プロデューサをFrameworkアプリケーションおよびSpacesアプリケーション用に登録します。詳細は、Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portal管理者ガイドの「Oracle WebCenterページレット・プロバイダの管理」の章を参照してください。

    JavaScriptまたはREST APIを使用してページレット・プロデューサにアクセスすることもできます。


    注意:

    Spacesアプリケーションについては、接続を手動で登録する必要がない場合があります。Spacesアプリケーションを起動すると、次の条件を満たす場合にWebCenterSpaces-PageletProducerという名前の接続がデフォルトの接続として自動的に設定されます(まだ存在しない場合のみ)。

    • Spacesとページレット・プロデューサが同じドメイン内に存在する。

    • WC_Portlet管理対象サーバーは明示的なリスニング・アドレスを持つか、または明示的なアドレスでシステムが関連付けられている。

    • ページレット・プロデューサがクラスタにデプロイされていない。

    詳細は、第4.2項「Oracle WebCenter Portal: Spacesの使用」を参照してください。


4.6 Oracle WebCenter Portal Analyticsコレクタの使用

Oracle WebCenter Portal Analyticsコレクタは、ユーザーがWebCenter Portalアプリケーションの使用状況およびパフォーマンス・メトリックを表示することが可能なAnalyticsサービスをサポートします。Analyticsサービスには分析スキーマ(ACTIVITIES)がインストールされている必要があります。デフォルトでは、AnalyticsコレクタはWC_Utilities管理対象サーバーにポート8891でインストールされます。

Analyticsコレクタは、そのままの状態で、インストール時のデフォルトを使用してイベントを受信するように構成されています。ただし、SpacesはAnalyticsコレクタにイベントを送信するようには構成されていません。Spacesアプリケーション(または任意のFrameworkアプリケーション)の使用状況とパフォーマンス・メトリックを収集する場合は、Analyticsコレクタを登録してイベント収集を有効にする必要があります。アクティビティ・グラフがインストールされている場合、ACTIVITIESスキーマをアプリケーション間で共有することはできません。

Oracle WebCenter Portal Analyticsコレクタを使用するには:

  1. WC_Utilities管理対象サーバーを起動します。

  2. アプリケーションのAnalyticsコレクタを登録します。詳細は、Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portal管理者ガイドの「Analyticsサービスの管理」の章を参照してください。

4.7 Oracle WebCenter Portalアクティビティ・グラフ・エンジンの使用

Oracle WebCenter Portalアクティビティ・グラフ・エンジンを使用すると、ユーザーはAnalyticsで収集される様々な統計を分析できるようになります。アクティビティ・グラフによる分析の出力は、オブジェクトおよびユーザーについて収集されたスコアであり、推奨事項を示すために使用されます。そのスコアはアクティビティ・グラフ・データベースに格納されます。アクティビティ・グラフ・エンジンは、WC_Utilities管理対象サーバー上のアプリケーションとしてインストールされます。

アクティビティ・グラフ・エンジンにアクセスするには、次のURLを使用します。

http://host:port/activitygraph-engines

アクティビティ・グラフのデフォルトのポート番号は、8891です。

アクティビティ・グラフ・エンジン・テンプレートがデプロイされると、構成ウィザードによって、スキーマが作成されているデータベースへの接続情報の入力が求められます。アクティビティ・グラフ・エンジンが期待する名前は、次のとおりです。

Oracle WebCenter Portalアクティビティ・グラフ・エンジンを使用するには:

  1. WC_Utilities管理対象サーバーを起動します。

  2. アプリケーションのAnalyticsコレクタを登録します。詳細は、Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portal管理者ガイドのアプリケーション用のAnalyticsコレクタの登録に関する項を参照してください。

詳細は、Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portal管理者ガイドの「アクティビティ・グラフ・サービスの管理」の章を参照してください。


注意:

Analyticsとアクティビティ・グラフは、ドメイン内の単一のアプリケーションでのみ使用することができます(アプリケーションがSpacesアプリケーションであるか、Frameworkアプリケーションであるかは関係ありません)。アクティビティ・グラフがインストールされていない場合、ACTIVITIESスキーマをアプリケーション間で共有することができます。ただし、アクティビティ・グラフがインストールされている場合、ACTIVITIESスキーマをアプリケーション間で共有することはできません。


4.8 Oracle WebCenter PortalのPersonalizationの使用

Oracle WebCenter PortalのPersonalizationを使用すると、ユーザーは選択した基準に基づいて対象ユーザーにアプリケーション・コンテンツを配信できます。アプリケーションとして、WC_Utilities管理対象サーバーにポート8891でインストールします。

カスタマ・アプリケーションは、RESTfulサービスを使用してHTTPを介してリモートからパーソナライズにアクセスします。WebCenter PortalのPersonalizationには、コンダクタおよびプロパティ・サービスが含まれています。コンダクタはシナリオと呼ばれる作業の単位を含み、これを実行します。プロパティ・サービスは、Java REST APIを使用してユーザーに関するプロパティ(年齢、性別など)を格納および取得します。

パーソナライズ・サーバーのプロパティ・サービスにアクセスするには、次のURLを使用します。

http://host:port/wcps/api/property/resourceIndex

ここで、host:portは、Oracle WebCenter PortalのPersonalizationがインストールされているシステムのホスト名とポート番号です。

パーソナライズ・サーバーのコンダクタにアクセスするには、次のURLを使用します。

http://host:port/wcps/api/conductor/resourceIndex

Oracle WebCenter PortalのPersonalizationを使用するには:

  1. WC_Utilities管理対象サーバーを起動します。

  2. Oracle WebCenter PortalのPersonalizationへの接続を登録します。この手順では、コンダクタとプロパティの接続の登録を行います。詳細は、Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portal管理者ガイドの「WebCenter Personalizationの管理」の章を参照してください。


    注意:

    Spacesアプリケーションについては、接続を手動で登録する必要がない場合があります。Spacesを起動すると、存在しない場合、Conductor-WCPSSpacesProperties-WCPSSpacesのコンダクタおよびプロパティ接続が自動的に構成されます。これらの接続は、次の条件を満たす場合に作成されます。

    • SpacesとOracle WebCenter PortalのPersonalizationが同じドメイン内に存在する。

    • WC_Utilities管理対象サーバーが明示的なリスニング・アドレスを持つか、明示的なアドレスを持つシステムが関連付けられている。

    • Oracle WebCenter PortalのPersonalizationがクラスタにデプロイされていない。

    詳細は、第4.2項「Oracle WebCenter Portal: Spacesの使用」を参照してください。


4.9 カスタム管理対象サーバーの使用

アプリケーション開発者は、Oracle JDeveloperを使用して、Frameworkアプリケーションおよびポートレット・プロデューサ・アプリケーションを開発できます。これらのアプリケーションをデプロイするには、第3.2.3.2項「カスタム管理対象サーバーを作成するためのドメインの拡張」に従って、カスタム管理対象サーバーを作成する必要があります。これらのカスタム管理対象サーバーを使用するには、他に構成は必要ありません。


注意:

Frameworkアプリケーションポータルまたはポートレット・プロデューサ・アプリケーションを、管理サーバーまたはWebCenter Portalのインストール時に作成したデフォルトの管理対象サーバーに、デプロイすることはお薦めしません。


Frameworkアプリケーションとポートレット・プロデューサ・アプリケーション用にWebCenterスキーマを作成するには、RCUを実行する必要があります。このスキーマは、Spaces アプリケーションで使用されるWebCenterスキーマとは別であることに注意してください。WebCenterスキーマを必要とするWebCenter Portalサービスの詳細は、表5-1を参照してください。スキーマの作成方法の詳細は、『Oracle Fusion Middleware Repository Creation Utilityユーザーズ・ガイド』のスキーマの作成に関する項を参照してください。

4.10 Oracle WebCenter Portalサービス・ポートレットの使用

Oracle WebCenterサービス・ポートレットは、事前定義されたすぐに使用できるプロデューサであり、アプリケーション開発者はこれを利用し、WebCenter Portalサービス・タスク・フローをWSRPポートレットまたはページレットとしてOracle Portal、Oracle WebLogic PortalおよびOracle WebCenter Interactionで公開できます。WebCenterサービス・ポートレットには、ドキュメント・マネージャ、コンテンツ・プレゼンタ、ブログ、ディスカッション・フォーラム、お知らせ、リスト、投票マネージャ、投票の実施、ワークリストのタスクフローがポートレットとして含まれています。WebCenterサービス・ポートレットに含まれる多くのサービスが完全に機能するには、バックエンド・サーバーへの接続が必要です。たとえば、ドキュメント・サービスではOracle WebCenterコンテンツ・リポジトリへの接続が必要です。

WebCenterサービス・ポートレットを使用するには:

  1. WC_Portlet管理対象サーバーを起動します。

    詳細は、『Oracle Application Server管理者ガイド』のOracle Fusion Middlewareの起動と停止に関する説明を参照してください。

  2. 必要なバックエンド・コンポーネントがインストールされていることを確認し、必要なWebCenter Portalサービスのバックエンド接続を構成します。

    詳細は、第5章「WebCenter Portalサービスのバックエンド・コンポーネントの準備」を参照してください。

  3. WebCenterサービス・ポートレットのセキュリティを構成します。詳細は、Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portal管理者ガイドのWSRPプロデューサの保護に関する項を参照してください。

WebCenterサービス・ポートレットの構成の詳細は、Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portal管理者ガイドのWebCenterサービス・ポートレットの構成に関する項を参照してください。アプリケーションでのWebCenterサービス・ポートレットの使用の詳細は、『Oracle WebCenter Framework開発者ガイド』のWebCenterサービス・ポートレットの使用に関する項を参照してください。