| Oracle® Fusion Middlewareリリース・ノート 11gリリース1 (11.1.1) for Microsoft Windows (32-Bit) B55923-08 |
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この章では、現在の環境およびアプリケーションをOracle Fusion Middleware 11gにアップグレードする場合の問題について説明します。次のトピックが含まれています。
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注意: この章では、任意のOracle Fusion Middleware製品のアップグレード時に発生する可能性がある問題が含まれます。 使用中の製品固有の問題については、この文書内で、その製品固有のリリース・ノートの章を参照してください。 |
この項では、一般的な問題および回避策について説明します。次のトピックが含まれています。
3.1.4項「無効なODSスキーマを原因とするOracle Internet Directoryのアップグレード時のエラー」
3.1.6項「Oracle HTTP Serverが別のホストで実行されている場合にOracle Forms Servicesのアップグレードを検証できない問題」
3.1.11項「Oracle Fusion Middleware 11gにSOA Order Bookingサンプル・アプリケーションを再デプロイする場合に必要な追加手順」
3.1.14項「Oracle Internet Directoryのアップグレード失敗時におけるアップグレード・アシスタント画面への入力」
3.1.18項「Oracle SOA Suite 10gプロジェクト内のテスト・スイートが11gにアップグレードされない」
3.1.19項「特定のOracle SOA Suite 10gプロジェクトを11gに移行するときの間違ったワイヤリング」
通常、Oracle Fusion Middleware 11gにアップグレードする前には、Oracle Application Server 10gの最新のパッチ・セットが実行されているとみなされます。
また、一部の特定の環境では、アップグレード・プロセスを開始する前にOracle Application Server 10gコンポーネントに追加のソフトウェア・パッチを適用する必要があります。これらのパッチは、Oracle Application Server 10g環境をOracle Fusion Middleware 11gにアップグレードする際に発生する可能性のある特定の相互運用性の問題に対処するよう設計されています。
表3-1に、Oracle Fusion Middleware 11gの特定のアップグレードおよび互換性の要件に対処するための特定のパッチ・セットを示します。
詳細は、次の項を参照してください。
3.1.1.1項「My Oracle Support(旧OracleMetaLink)からのパッチおよびサポート・ドキュメントの取得」
3.1.1.2項「Microsoft Windows上のOracle Database 11gでのOracle BAMスキーマのアップグレード」
表3-1 特定のアップグレードおよび互換性の要件に対処するためのパッチ
| パッチ・セット番号 | 説明および用途 | 追加情報 |
|---|---|---|
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8404955 |
Oracle B2Bスキーマのアップグレードを実行する前に、Oracle Application Server Integration B2B 10gリリース2 (10.1.2)中間層にこの必須パッチを適用する必要があります。 このパッチ・セットは、取引パートナ契約をエクスポートする際に使用するJavaコマンドを有効化するために必要です(後述の手順を参照)。 |
『Oracle Fusion Middleware Oracle SOA Suite, WebCenterおよびADFアップグレード・ガイド』の「タスク6b: B2Bスキーマのアップグレード（必要な場合）」 |
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8451592 |
Microsoft Windows 32ビット・コンピュータ上のOracle Database 11g (10.1.0.7)にOracle BAM 10gスキーマが格納されている場合、アップグレード・アシスタントを使用してスキーマを11gにアップグレードする前に、このパッチをデータベースに適用する必要があります。 |
3.1.1.2項「Microsoft Windows上のOracle Database 11gでのOracle BAMスキーマのアップグレード」 |
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5746866 |
Oracle Application Server 10gスキーマをホストするデータベースがOracle Database 10g (10.1.0.x)データベースの場合、そのデータベースを必須のOracle Database 10g (10.2.0.4)にアップグレードする前に、このデータベース・パッチ(またはデータベース・パッチ5126270)が10g(10.1.0.x)データベースに適用済であることを確認してください。 データベース・パッチ5746866には、パッチ5126270が含まれます。 |
『Oracle Fusion Middlewareアップグレード・プランニング・ガイド』のOracle Database 10gリリース2 (10.2.0.4)へのアップグレードに関する項 |
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7685124 |
このパッチは、Oracle Secure Enterprise SearchをOracle Portal 11gで使用する前にOracle Secure Enterprise Search (10.1.8.3.0)に適用します。 |
『Oracle Fusion Middleware Oracle Portal管理者ガイド』のOracle Secure Enterprise Searchに関する項 |
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8372141 |
このパッチは、Oracle SOA Suite 10gリリース3 (10.1.3.4)とOracle BPEL Process Manager 11g間の相互運用性を確保するために、Oracle Application Server 10gリリース3 (10.1.3.4)環境に適用します。 このパッチは、Oracle SOA Suite 10g Release 3 (10.1.3.4) Cumulative MLR #7とも呼ばれます。 |
『Oracle Fusion Middleware Oracle SOA Suite, WebCenterおよびADFアップグレード・ガイド』のOracle SOA Suiteクライアント・アプリケーションのアップグレードに関する項 |
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6522654 |
このパッチは、Oracle BAMスキーマをアップグレードする前にOracle Databaseに適用します。 スキーマのアップグレードを実行する前にこのパッチをOracle Database 10g(10.2.0.3)、10g(10.2.0.4)またはOracle Database 11g(11.1.0.7)に適用しないと、次のエラーが発生する可能性があります。 BAM MRUA: SCHEMA UPGRADE FAILED SQLException: ORA-39002: invalid operation My Oracle Supportにおけるこのパッチの説明は、「USING DATA PUMP THROUGH DBLINK CAUSED DATA CORRUPTION FOR CLOB VALUES」です。 |
『Oracle Fusion Middleware Oracle SOA Suite、WebCenterおよびADFアップグレード・ガイド』の「タスク6c: BAMスキーマのアップグレード（必要な場合）」 |
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7675269 |
このパッチは、Oracle Real Application Clusters (Oracle RAC) 11g(11.1.0.7)データベースでORA-01591エラーの発生を抑止するために適用します。 このエラーは、2フェーズ・コミットが進行中のトランザクションによりロックされている行で発生する可能性があります。 My Oracle Supportにおけるこのパッチの説明は、「ODAC 2008:RAC NODE AFFINITY: DISTRIBUTED TXN ABORTS WITH ORA-01591」です。 |
『Oracle Fusion Middlewareアップグレード・プランニング・ガイド』のデータベースのアップグレードおよび準備に関する項 |
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8291981 |
このパッチは、Oracle Database 11g(11.1.0.7)データベースに対するメタデータ・リポジトリ(MDS)の問合せで結果(ドキュメントまたは要素)の一部が検出されない問題を訂正するために適用します。 My Oracle Supportにおけるこのパッチの説明は、「SELECT INCORRECT RESULTS: SOME RESULTS NOT FOUND」です。 |
Oracle Fusion Middleware管理者ガイドのMDSリポジトリの管理に関する項 |
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9007079 |
このバンドル・パッチは、Oracle Fusion Middleware Oracle SOA Suiteコンポーネントと組み合せてOracle RACデータベースを使用する際の3つの既知の問題に対処するために、Oracle Database 11g(11.1.0.7) Real Application Clusters (Oracle RAC)環境に適用します。 このパッチで対処される不具合のリストは、パッチのREADMEファイルを参照してください。 My Oracle Supportにおけるこのパッチの説明は、「MERGE REQUEST FOR 8886255 AND 7675269」です。 |
『Oracle Fusion Middleware高可用性ガイド』のOracle Real Application ClustersおよびFusion Middlewareに関する項 |
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8607693 |
このパッチは、XAトランザクション・ブランチが複数のセッションによって非同期にロールバックされる場合に発生する可能性のあるエラーを抑止するために、Oracle Real Application Clusters (Oracle RAC) 11g(11.1.0.7)データベースに適用します。 My Oracle Supportにおけるこのパッチの説明は、「STRESS SOA - ORA-00600: 内部エラー・コード、引数: [504] (Oracle AC)」です。 |
『Oracle Fusion Middleware高可用性ガイド』のOracle Real Application ClustersおよびFusion Middlewareに関する項 |
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7682186 |
このパッチは、ORA-600エラーの原因となる問題を抑止するために、Oracle Real Application Clusters (Oracle RAC) 11g(11.1.0.7)データベースに適用します。 この動作には、索引とブロック間のCR不整合や、Oracle RACマルチノード・グローバル・トランザクション環境における間違った結果が含まれます。 My Oracle Supportにおけるこのパッチの説明は、「ORA-600[KDSGRP1] SIGNALLED DURING BUGOLTP-XA WORKLOAD」です。 |
『Oracle Fusion Middleware高可用性ガイド』のOracle Real Application ClustersおよびFusion Middlewareに関する項 |
パッチを取得するには、次の場所にあるMy Oracle Support(旧OracleMetaLink)にログインし、「パッチと更新版」をクリックしてパッチ番号を検索してください:
http://support.oracle.com/
サポート・ノートまたはドキュメントを入手するには、My Oracle Supportにログインし、「My Oracle Support」ウィンドウの一番上にある「クイック検索」フィールドにサポート・ノート番号を入力して、ノート番号のナレッジ・ベースを検索します。
Oracle BAMスキーマをホストするために使用するOracle DatabaseがOracle Database 11gデータベースの場合、必須パッチを適用して現在のデータベースをOracle Database 11g (10.1.0.7)にアップグレードする必要があります。
また、そのデータベースがMicrosoft Windows 32ビット・コンピュータ上で稼働している場合、アップグレード・アシスタントを実行してOracle BAMスキーマを11gにアップグレードする前に、Oracle Database 11g (10.1.0.7)データベースにパッチ8451592も適用する必要があります。
パッチ8451592は、Oracle Database Serverバージョン11.1.0.7パッチ11とも呼ばれます。
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重要: Oracle Database Serverバージョン11.1.0.7パッチ11バンドル・パッチ・アップデート・ノートのインストール後の作業に関する項に記載されている手順を実行する必要があります。この手順では、 データベース・パッチの適用後に パッチ・アップデート・ノートを入手するには、My Oracle Supportでパッチの場所を特定した際に、「READMEの表示」ボタンをクリックします。パッチ・ファイルを含むダウンロードされたZIPファイルもここに含まれます。 |
Oracle BAMスキーマのアップグレードの詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle SOA Suite, WebCenterおよびADFアップグレード・ガイド』を参照してください。
『Oracle Fusion Middleware Oracle SOA Suite, WebCenterおよびADFアップグレード・ガイド』には、Oracle JDeveloper 11gでOracle SOA Suite 10gアプリケーションの特定の機能を自動的に11gにアップグレードする方法が記載されています。
ただし、JDeveloper 11gでのアプリケーションのアップグレード中に次のエラーが発生しても、そのエラーは無視して問題ありません。アプリケーションはアップグレードされますが、アップグレード後に新しいSOA-SARデプロイメント・プロファイルを作成する必要があります。この新しく作成したプロファイルを使用して、SOAコンポジットをデプロイします。
SEVERE: Unable to read composite model for project project_name
詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle SOA Suite開発者ガイド』のOracle JDeveloperで単一のSOAコンポジットのデプロイに関する項を参照してください。
次の項では、Oracle BAM 10gからOracle BAM 11gへのアップグレードに関連する特定の問題について説明します。
Oracle BAM 11gスキーマを11gにアップグレードする前に、Oracle Database 10g(10.2.0.3)、10g(10.1.2.0.4)およびOracle Database 11g(11.1.0.7)にパッチ6522654を適用する必要があります。
このパッチを適用しない場合、Oracle BAMスキーマのアップグレード時に次のエラーが発生する可能性があります。
BAM MRUA: SCHEMA UPGRADE FAILED SQLException: ORA-39002: invalid operation
詳細は、3.1.1項「特定のアップグレードおよび互換性の要件に対処するためのパッチ」を参照してください。
Oracle BAM 10gのアラートが他のアラートに依存している場合、その依存アラートはGUID参照に基づいて親アラートへの参照を維持します。このようなアラートを10gからエクスポートする場合、そのアラートには親アラートへのGUID参照が含まれているため、Oracle BAM 11gシステムへのインポートは失敗します。
エクスポートされたアラート定義ファイルを次のように変更することで、Oracle BAM 11gシステムへのインポート時の問題を回避できます。
Oracle BAM 10gシステムからエクスポートした依存アラートのファイルの内容を編集し、親アラートに対する参照を含む次の要素を変更します。
次の内容を変更します。
<param name="RuleID" order="0"> //private:weblogic/Rule/624567ffe84de34c-6e6bdbaa120eb7f6ea6-8000 </param>
これを次のように変更します。
<param name="RuleID" order="0"> ParentAlertName </param>
つまり、親アラートに対するGUID参照を親アラートの名前で置き換えます。
Oracle BAM 10gまたはOracle BAM 11gリリース1 (11.1.1.1.0)でレポートを作成し、そのレポートにdatetime型フィールドを使用する計算フィールドが含まれる場合、Oracle BAM 11gリリース1 (11.1.1.2.0)の「計算」タブに次のエラーが表示されます。
BAM-01610: INVALID FILTER EXPRESSION
具体的には、この計算が、文字列形式の日時型フィールドに対する等価チェックの式である場合に、このエラーが発生します。たとえば、「最終変更」などの日時型フィールドの場合、次の計算は機能しません。
If {Last Modified}=="7/18/2002 1:33:10 PM"
レポートをアップグレードするには、計算フィールドを削除する必要があります。
Oracle BAM 11gリリース1 (11.1.1.2.0)へのアップグレード後、レポートの計算フィールドは、フィールド名ではなくフィールドIDに基づいて各フィールドを参照します。
特に、アップグレード後、式で参照されるフィールド名は、フィールドID(_Num_Soldなど)を使用するように変換されます。
たとえば、アップグレード後、フィールド参照は次のようになります。
If({_Num_Sold}==5000)
Then("met")
Else("notmet")
計算フィールドは、アップグレード後およびこの自動変換後も引き続き機能します。
Oracle BAM 11gをインストールすると、インストーラによって、Oracle SOA SuiteのOracleホームにサンプル・アプリケーションのセットがコピーされます。Oracle BAM 10gからOracle BAM 11gへのアップグレード後にこれらのサンプルを使用する方法の詳細は、次の項を参照してください。
Oracle Fusion Middleware 11gリリース1 (11.1.1.1.0)からの移行後にOracle BAM 11gを使用する方法の詳細は、3.2.8項「11.1.1.1.0からの移行後にOracle BAM 11gのパッケージ済サンプルを使用する方法」を参照してください。
Oracle Fusion Middlewareのインストーラによって、Oracle SOA SuiteのOracleホームの次の場所にOracle BAMサンプルがコピーされます。
SOA_ORACLE_HOME/bam/samples/bam/
これらのサンプルを構成および使用する手順と、最新のサンプルを取得するには、Oracle Technology Network (OTN)の次のURLにアクセスしてください。
http://www.oracle.com/technology/products/integration/bam/collateral/samples11g.html
この手順では、Oracle BAM 11g環境でデモを構成するプロパティ設定スクリプトの使用方法について説明しています。各サンプル・ディレクトリ内のデモごとに個別のREADMEファイルも用意されています。
OTNの手順を使用してOracle BAM 11gサンプルを設定する前に、既存の10gサンプルに関連するすべてのデータ・オブジェクト、レポートまたはアラートを削除してください。
たとえば、設定スクリプトを実行する前に、必ずOracle BAM 10gのCall CenterおよびAthertonのデモに関連するすべてのアーティファクトを削除します。
アップグレード・アシスタントを使用してOracle Internet Directoryスキーマを10gリリース2 (10.1.2.3)から11gにアップグレードする際にエラーが発生した場合、ODS 10gスキーマが有効であることを確認してください。
データベースのOracle Application Server 10gスキーマのステータスを表示するには、次のSQLコマンドを使用します。
SELECT comp_id, version, status FROM app_registry;
このコマンドの出力でODSスキーマがINVALIDであると示された場合、次のMy Oracle Supportドキュメントの指示に従って参照整合性をインストールおよび構成してください。
730360.1, "Referential Integrity in Oracle Internet Directory Version 10.1.2.3"
サポート・ドキュメントの指示を実行したら、Oracle Internet Directoryスキーマのアップグレードを再試行します。
アップグレード・アシスタントを使用してOracle Internet DirectoryとOracle Directory Integration Platformの両方をアップグレードする場合、次のことを考慮してください。
Oracle Internet Directoryのアップグレードに失敗した場合、アップグレード・アシスタントを再実行する前に、Oracle Internet Directory 10gのバックアップをリストアする必要があります。そうしないと、アップグレード・アシスタントでOracle Directory Integration Platformをアップグレードできません。
アップグレード・アシスタントを使用してOracle HTTP Serverのローカル・インスタンスを含まないOracle Forms Servicesインスタンスをアップグレードする場合、アップグレード・アシスタントの検証機能でアップグレードが成功したかどうかを確認できません。検証機能では、アップグレードが成功したことはレポートされず、かわりにサーバーが使用できないことがレポートされます。この検証エラーは、Oracle HTTP ServerがOracle Forms Servicesインスタンスとは異なるホストにインストールされて構成されている場合、間違っている可能性があります。
次の不具合とリリース・ノートは、カスタムWebCenterアプリケーションを10.1.3.xからアップグレードする際のセキュリティ上の変更に関連します。
10.1.3では、ADFフレームワークにより、ページ権限のチェックに加え、行セット、属性およびメソッドの権限チェックが実行されました。10.1.3アプリケーションで行セットおよび属性に対する読取り権限と、メソッドに対する実行権限をすべてのユーザーに付与している場合、アプリケーションは追加の設定なしで11R1で正常に動作します。
ただし、10.1.3アプリケーションで一部のユーザーのみに行セットおよび属性の表示とメソッドの実行を許可している場合、この種のセキュリティをサポートするために特別なフラグを設定する必要があります。このフラグを設定しない場合、11R1では権限チェックがページとタスクフローに対してのみ実行されるため、ページへのアクセス権を持つすべてのユーザーは、属性および行セットを表示し、メソッドを実行できます。このフラグは、アプリケーションごとにadf-config.xmlファイルで設定する必要があります。
<sec:adf-security-child xmlns="http://xmlns.oracle.com/adf/security/config">
<JaasSecurityContext
initialContextFactoryClass=
"oracle.adf.share.security.JAASInitialContextFactory"
jaasProviderClass=
"oracle.adf.share.security.providers.jps.JpsSecurityContext"
authorizationEnforce="true"/>
<contextEnv name="oracle.adf.security.metadata" value="false"/>
<CredentialStoreContext
credentialStoreClass=
"oracle.adf.share.security.providers.jps.CSFCredentialStore"
credentialStoreLocation="../../src/META-INF/jps-config.xml"/>
</sec:adf-security-child>
10.1.3アプリケーションに許可のない権限が含まれる場合、権限は適切に移行されません。開発者は、移行を実行する前に、10.1.3ワークスペースのapp-jazn-data.xmlファイルを調査して、許可が空に設定されているすべての権限を削除する必要があります。
10.1.3アプリケーションをセキュリティで保護している場合、移行の前に、アプリケーションのadf-config.xmlファイルでJaasSecurityContext要素とCredentialStoreContext要素が重複していないことを確認してください。次の例では、最初のJaasSecurityContext要素は空であり、削除する必要があります(次のXMLスニペットのRemove entryを参照してください)。
<adf-config-child xmlns="http://xmlns.oracle.com/adf/security/config">
<CredentialStoreContext
credentialStoreClass=
"oracle.adf.share.security.providers.jazn.JAZNCredentialStore"
credentialStoreDefaultUser="anonymous"
credentialStoreLocation="./credential-store.xml"/>
<JaasSecurityContext/> <!--Remove entry-->
<JaasSecurityContext
initialContextFactoryClass=
"oracle.adf.share.security.JAASInitialContextFactory"
jaasProviderClass=
"oracle.adf.share.security.providers.jazn.JAZNSecurityContext"
authorizationEnforce="true"/>
</adf-config-child>
次のリリース・ノートは、Oracle B2B 10gをOracle B2B 11gにアップグレードする場合に適用されます。
Oracle B2B 11gでebMSプロトコルを使用する場合、「サービス名」パラメータは必須であるため、10gデータのインポート後に状況に応じてこのフィールドの値を指定する必要があります。
ドラフト状態の契約で、「パートナ」→「ドキュメント」タブのフィールドを更新します。ebMSプロトコルを使用するドキュメント定義を選択すると、「ドキュメントの詳細」領域に「ドキュメント・タイプ」→「ebMS」タブが表示されます。「サービス名」フィールドはこのタブにあります。
Oracle B2B 11gへのアップグレード後、orapki pkcs12_to_jksオプションを使用してキーストア全体を置換します。次のようにウォレットをキーストアに変換します。
元のキーストアをバックアップします。
orapki wallet pkcs12_to_jksオプションを使用してキーストアに変換します。
keytool -listを使用して別名をリストし、検証します。
keytool -importkeystoreを使用して、変換したキーストアを元のキーストアのバックアップ(手順1を参照)にインポートします。
OracleAS Integration B2Bでは、カスタム・ドキュメント・オプションでUCCnetのサポートが提供されます。UCCnetは、小売りおよび消費財の業界で取引パートナが標準規格に準拠したデータを交換できるサービスです。
ただし、UCCnetのドキュメントは、Oracle B2B 11gに自動的にアップグレードされません。Oracle B2B 11gでUCCnetのドキュメントを使用する方法の詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle B2Bユーザーズ・ガイド』のUCCnetのドキュメント・プロトコルの使用に関する項を参照してください。
Oracle Fusion Middlewareアップグレード・アシスタントを使用してOracle B2Bスキーマをアップグレードする場合、Oracle B2Bスキーマ・アップグレードが成功してもアップグレード・ログ・ファイルにエラーが記録される可能性があります。
たとえば、次のようなエラーが表示される可能性があります。
oracle.jrf.UnknownPlatformException: JRF is unable to determine the current application server platform
アップグレード・アシスタントからアップグレードが成功したとレポートされるかぎり、これらのエラーは無視してもかまいません。これらは、今後のリリースで対処される予定です。
アップグレード・ログ・ファイルの使用方法を含むアップグレード問題のトラブルシューティングの詳細は、『Oracle Fusion Middlewareアップグレード・プランニング・ガイド』の一般的なトラブルシューティングのガイドラインに関する項を参照してください。
Oracle B2Bスキーマ・アップグレードの詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle SOA Suite、WebCenterおよびADFアップグレード・ガイド』の必要に応じたB2Bスキーマのアップグレードに関する項を参照してください。
Oracle HTTP Server 11gへのアップグレード後、httpd.confのDirectoryIndexディレクティブはindex.htmlに設定されます。その結果、推奨されるURLに移動してOracle Fusion Middlewareの「ようこそ」ページを表示すると、かわりにhello worldというサンプル・アプリケーション・ページが表示されます。
この問題に対処するには:
次の場所にあるhttpd.confファイルを編集します。
ORACLE_INSTANCE/config/OHS/ohs_component_name/
httpd.confファイルでDirectoryIndexディレクティブを検索し、index.htmlをwelcome-index.htmlに変更します。
Oracle HTTP Serverインスタンスを再起動します。
Oracle Internet Directory 11gへのアップグレード時に、アップグレード・アシスタントにエラー・メッセージ(例3-1)が表示されることがあります。このエラー・メッセージは、一部の管理プロセスの起動に失敗したことを示します。
アップグレード・アシスタントのメッセージですべてのコンポーネントが正常にアップグレードされたことも同時に示されていれば、このメッセージは無視して問題ありません。このエラーは、アップグレード・アシスタントがOracle Enterprise Managerエージェントを起動しようと試み、エージェントがすでに実行中である場合に発生します。
例3-1 Oracle Internet Directoryのアップグレード時のエラー・メッセージ
-----------------------------------------------------------
Starting Destination Components
Starting OPMN and managed processes in the destination Oracle instance.
->UPGAST-00141: startup of 11g OPMN managed processes failed.
Starting WebLogic managed server wls_ods1
Clicked OK to continue
Upgrade Progress 100%
All components were upgraded successfully.
------------------------------------------------------------
『Oracle Fusion Middleware Oracle SOA Suite, WebCenterおよびADFアップグレード・ガイド』の付録Aには、Oracle JDeveloper 11gのアップグレードを使用してOracle Fusion Middleware 11gに複合アプリケーションを再デプロイする方法の例が含まれます。
ただし、Oracle Fusion Middleware 11g (11.1.1.3.0)のインストール後、Oracle JDeveloper 11gでアプリケーションを正常にコンパイルおよびデプロイするには、次の追加タスクを実行する必要があります。
Oracle JDeveloper 11gでアプリケーションを開いてアップグレードする前に、元のweb.xmlを編集して<web-app>要素を次のように置き換えます。
<web-app xmlns:xsi="http://www.w3.org/2001/XMLSchema-instance"
xsi:schemaLocation="http://java.sun.com/xml/ns/javaee
http://java.sun.com/xml/ns/javaee/web-app_2_5.xsd"
version="2.5" xmlns="http://java.sun.com/xml/ns/javaee">
『Oracle Fusion Middleware Oracle SOA Suite, WebCenterおよびADFアップグレード・ガイド』の付録Aの手順に従って、Oracle JDeveloper 11gでSOA Order Bookingアプリケーションを開き、アプリケーション内のプロジェクトをアップグレードします。
A.8.10項「ApproveOrderTaskForm」に進んだら、web.xmlを開き、WFTTaskUpdateサーブレットに<servlet>要素と<servlet_mapping>要素が含まれることを確認します。
これらの要素がweb.xmlファイルに存在しない場合、web.xmlファイルを編集して例3-2のように各要素を追加します。
プロジェクトをデプロイするための残りの手順を続行します。
例3-2 SOA Order Bookingのweb.xmlファイルに追加するサーブレットの要素
<servlet>
<servlet-name>
WFTaskUpdate
</servlet-name>
<servlet-class>
oracle.bpel.services.workflow.worklist.servlet.WFTaskUpdate
</servlet-class>
</servlet>
<servlet-mapping>
<servlet-name>
WFTaskUpdate
</servlet-name>
<url-pattern>
/WFTaskUpdate
</url-pattern>
</servlet-mapping>
デフォルトでは、ヒューマン・タスクフロー・プロジェクトを含むアップグレードされたOracle SOA Suite 10gリリース3 (10.1.3)アプリケーションをOracle Fusion Middleware 11g (11.1.1.3.0)にデプロイする場合、タスクフローの詳細を表示できません。
この問題を回避するには、ヒューマン・タスクフロー・プロジェクトを含むアプリケーションをデプロイする際に、次の追加手順を実行します。
Oracle JDeveloper 11gでアプリケーションを開いてアップグレードする前に、元のweb.xmlを編集して<web-app>要素を次のように置き換えます。
<web-app xmlns:xsi="http://www.w3.org/2001/XMLSchema-instance"
xsi:schemaLocation="http://java.sun.com/xml/ns/javaee
http://java.sun.com/xml/ns/javaee/web-app_2_5.xsd"
version="2.5" xmlns="http://java.sun.com/xml/ns/javaee">
Oracle JDeveloper 11gでアプリケーションを開いてアップグレードしてから、次の手順を実行します。
Oracle JDeveloper 11gで、アプリケーションをEARファイルにデプロイします。
ディスク上にEARファイルを展開し、次にディスク上にパッケージ済WARファイルを展開します。
例:
jar -xvf ear_file_name.ear jar -xvf war_file_name.war
WARファイルのWEB-INFディレクトリにあるweb.xmlファイルを開き、次のエントリをコメント・アウトします。
<!--servlet-mapping>
<servlet-name>jsp</servlet-name>
<url-pattern>*.jsp</url-pattern>
</servlet-mapping-->
WARを再パッケージし、次にEARを再パッケージします。
例:
jar -cvf war_file_name.war * jar -cvf ear_file_name.ear *
WebLogic管理コンソールを使用してEARをデプロイします。
アプリケーションをデプロイする場合、Oracle JDeveloper 11gではなく、Oracle WebLogic Server管理コンソールを使用することが重要です。その理由は、Oracle JDeveloperの場合、アプリケーションが強制的に再ビルドされ、変更内容が上書きされてしまうためです。
Oracle Virtual Directoryを11gにアップグレードする際に、複数のOracle Virtual Directoryプロセスが実行されている場合、それらのOracle Virtual Directoryプロセスを手動で停止する必要があります。Oracle Virtual Directoryを停止しようとすると、開始されている最後のプロセスのみが停止します。複数のOracle Virtual Directoryプロセスが実行されている場合、Oracle Virtual Directory 11gにアップグレードする前に、kill -9コマンドを使用してそれらのプロセスを停止する必要があります。
Oracle Internet Directoryのアップグレードがアップグレード・プロセスの調査フェーズ中に失敗した場合、各画面で入力した内容を変更しないでください。かわりに、アップグレード・アシスタント・ウィザードを終了し、アップグレード・プロセスを再開します。
アップグレード・アシスタントを使用してOracle Single Sign-On 10gをOracle Access Manager 11gにアップグレードする場合、Oracle Access Managerの管理対象サーバーが実行されている同じマシンからアップグレード・アシスタントを実行する必要があります。
一部のアップグレード・シナリオの場合、Oracle Fusion Middlewareアップグレード・アシスタントには、アップグレードした11g環境を分析しようとする検証機能が用意されています。検証機能を実行すると、アップグレード・アシスタントにより、アップグレードした環境で見つかった問題が自動的にレポートされます。
ただし、検証機能によって問題が誤って識別される場合もあります。たとえば、シングル・サインオンが有効である場合、アップグレードしたコンポーネントの特定のURLにアクセスできないとレポートされる可能性があります。
このような場合、URLをWebブラウザに直接入力してURLを検証する必要があります。この際、URLは実際には有効である可能性があり、この場合は検証機能によって生成されたエラーは無視してかまいません。
Oracle Fusion Middlewareアップグレード・アシスタントを起動してOracle Identity and Access Management製品のアップグレードを開始すると、次のファイルがないことを示すエラー・メッセージがターミナル・ウィンドウに表示されます。
temp\jdk_version.log
このエラーが表示されたら、アップグレード・アシスタントを停止してから、アップグレード・アシスタントを実行する前に次のディレクトリを手動で作成してください。
ORACLE_HOME/upgrade/temp
この例では、ORACLE_HOMEは、Oracle Identity and Access Manager製品がインストールされているディレクトリです。
Oracle SOA Suite 10gプロジェクトをOracle SOA Suite 11gにアップグレードしても、Oracle JDeveloperプロジェクトに定義されているテスト・スイートが11gにアップグレードされません。ほとんどの場合、Oracle JDeveloper 11g内でテスト・スイートを変更または再作成する必要があります。
詳細は、次のドキュメントを参照してください。
『Oracle Fusion Middleware Oracle SOA Suite、WebCenterおよびADFアップグレード・ガイド』のOracle BPEL Process Managerテスト・スイートの問題の修正に関する項
『Oracle Fusion Middleware Oracle SOA Suite開発者ガイド』のSOAコンポジット・アプリケーションの自動テストに関する項
特定のOracle SOA Suite 10gプロジェクトを11gに移行するとき、移行ツールは間違ってコンポジットにワイヤリングされます。これは、porttypesまたはpartnerlinktypesが重複している場合に発生します。
この問題の回避策は、porttypesまたはpartnerlinktypesが一意であることを確認し、参照を調節してから移行処理を開始します。
この項では、Oracle Fusion Middleware 11g リリース1 (11.1.1.1.0)から開始しており、『Oracle Fusion Middlewareパッチ適用ガイド』の付録B「パッチ・アシスタントを使用した11gリリース1 (11.1.1.1.0)からリリース1 (11.1.1.2.0)への移行」を使用している場合のみ適用される一般的な問題および回避策について説明します。
この項には次のトピックが含まれます:
ant master-stop-domain-newコマンドを使用して11.1.1.2.0ドメインを停止する場合、管理サーバーと管理対象サーバーが停止していると、次の例外が表示されることがあります。
java.net.ConnectException: Connection refused: connect; No available router to destination.
The admin server and the managed servers should be up while running the command.
WindowsでpatchMaster.propertiesファイルの値を指定する場合、ファイル・デリミタには必ず「/」を使用してください。エスケープ文字として\を使用できます。\がpatchMaster.propertiesファイルで使用されている場合、パッチ・アシスタントでは、その文字があることが警告され、パッチ操作を継続するかどうかを入力するよう求められます(["y"/"n"])。この対話操作を希望せず、patchMaster.propertiesファイルの整合性を確認済の場合、antコマンドを-noinputオプション付きで実行します。
Oracle Internet Directoryのスキーマにパッチを適用する場合、patchMaster.propertiesファイルのpatchMaster.Componentlistプロパティのパラメータとして、必ずOIDのみを指定してください。
デフォルトでは、patchMaster.ValidationErrorContinueファイルは、patchmaster.ValidationErrorContinueとして表示されます。このプロパティを実行すると、エラーが発生します。
そのため、このプロパティを使用する場合、パッチ・アシスタントを実行する前にデフォルト・プロパティをpatchMaster.ValidationErrorContinueで置き換えてください。
パッチ・アシスタントでは、patchMaster.propertiesファイルに指定されているプロパティを検証します。それ以外に、次の検証タスクも実行します。
使用可能なソース、ターゲット・ホームおよびインスタンスのパスが存在するかどうかを確認します。
インスタンスやホームなどが存在する場合、それらの検出場所を確認します。
個々の移行タスクを検証します。たとえば、ドメインを移行する場合、スキーマベースのプロパティは必要ありません。スキーマベースのプロパティを指定する場合、必ずスキーマベースのプロパティの完全で適切なセットを設定してください。
特定のコンポーネントに関する例外を認識しようと試みます。たとえば、パッチが適用されるコンポーネントとしてOracle Internet Directoryが単独で指定されている場合、property patchMaster.Schemaprefixは必要ありません。ただし、他のコンポーネントにもパッチが適用される場合、patchMaster.Schemaprefixはスキーマ・プロパティ検証の必須要素とみなされます。
検証エラーの発生後にパッチ・アシスタントのタスクを続行する場合、patchMasterディレクトリにあるpatchMaster.propertiesファイルをテキスト・エディタで開き、patchMaster.ValidationErrorContinueプロパティの値をtrueに変更します(デフォルト値はfalseです)。または、Antコマンドライン・ユーティリティを使用して、patchMaster.propertiesファイルのプロパティ・セットを上書きすることもできます。コマンドラインで次のように必須プロパティを指定する必要があります。
ant-DpatchMaster.ValidationErrorContinue
execute-sql-rcuマクロの実行時に、次のエラー・メッセージが表示されることがあります(ただし、SQLスクリプトの実行は継続されます)。
[java] SEVERE: Error while registering Oracle JDBC Diagnosability MBean. [java] java.security.AccessControlException: access denied (javax.management.MBeanTrustPermission register)
このエラーを解決するには、登録権限を付与するために次の構文をjava.policyファイルに追加する必要があります(このファイルは、UNIXではJAVA_HOME/jre/lib/securityに、WindowsではJAVA_HOME\jre\lib\securityにあります)。
.
grant codeBase "file:${PATCH-MASTER-HOME}/lib/*.jar" {
permission javax.management.MBeanTrustPermission "register";
};
|
注意:
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パッチ・アシスタントの実行後、Oracle WebLogic Server管理コンソールに、11.1.1.1.0および11.1.1.2.0で構成されたマシン(Machine-0およびMachine-1)のリストが表示されません。11.1.1.2.0への移行後、Oracle WebLogic Server管理コンソールを使用してマシン名を再入力する必要があります。詳細は、Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Server管理コンソール・オンライン・ヘルプに含まれるマシンの作成および構成に関する項を参照してください。
Oracle BAM 11gサンプル・アプリケーションを使用する場合、Oracle Fusion Middleware 11gリリース1 (11.1.1.1.0)からリリース1 (11.1.1.2.0)への移行後にサンプルを使用する方法に関して、次の項を参照してください。
Oracle BAM 11gサンプルの詳細は、3.1.3.5.1項「Oracle BAMサンプルの一般情報」を参照してください。
Oracle Fusion Middleware 11gリリース1 (11.1.1.1.0)から11gリリース1 (11.1.1.2.0)に移行したら、必ず適切な設定スクリプトを実行してサンプルを設定してください。厳密には、設定スクリプトではなく再作成スクリプトを実行する必要があります。
詳細は、各Oracle BAM 11gサンプルのREADMEファイルを参照してください。
11.1.1.1.0からの移行後に、再作成スクリプトを実行してForeign Exchangeサンプルを設定すると、レポート(Shared Reports/Demos/Foreign Exchange)を開いたときに次のエラーが発生する可能性があります。
The "Trade Volume" has an error: CACHEEXCEPTION_NULL_NULL_NULL Message:BAM-01274: The field ID 1 is not recognized.
この問題を修正するには、次の手順を実行します。
アクティブ・スタジオを起動します。
次のレポートを開きます。
Shared Reports/Demos/Foreign Exchange/SLAViolation Report
「編集」を選択します。
「貿易量」ビューを選択し、「ビューの編集」をクリックします。
「グループ化」の下の「フィールド」タブで、GroupByフィールドを選択します。
「サーフェス・プロンプト」タブに移動します。
「表示場所」ドロップダウン・メニューで、「ビュー・タイトル」を選択します。
「適用」をクリックしてレポートを保存します。
OTNのOracle BAMサンプル・ページに定期的にアクセスして、最新のサンプルと、Oracle BAMサンプル・アプリケーションの詳細情報を入手してください。
この項では、次のガイドに関するドキュメントの訂正箇所を示します。
この項には、『Oracle Fusion Middleware Java EEアップグレード・ガイド』の訂正箇所が含まれます。内容は次のとおりです。
『Oracle Fusion Middleware Java EEアップグレード・ガイド』の7.5.2項「アップグレード後のOracle HTTP ServerおよびOracle Web Cacheポートの検証および更新」には、一部の状況でOracle HTTP Serverに対して実行する必要があるアップグレード後の追加ステップに関する情報が記載されています。
特に、Oracle Application Server 10gインストールに使用されているポートではなく、Oracle Fusion Middleware 11gインストールに定義されている新しいポートを使用することを決定した場合、リスニング・ポート、元のサーバー、サイト定義、およびサイト・サーバー間マッピング設定を検証し、必要に応じて変更を行う必要があります。
この項では、Oracle HTTP ServerインスタンスとOracle Web Cacheインスタンスが同じOracleホーム内にあり、これらのインスタンスをまとめてアップグレードする場合でも、このタスクを実行する必要があるという記載が抜けています。
たとえば、10g環境でエンドツーエンドSSLが有効である場合、アップグレードしたOracleホーム内のssl.confファイルを編集し、Oracle HTTP Server 11gのssl.confファイル内のServerNameエントリが正しいことを確認する必要があります。Oracle Fusion Middleware 11g Oracleホーム内のssl.confファイルを見つけ、ServerNameディレクトリが11g Oracle Web Cacheのホストおよびリスニング・ポートに設定されていることを確認してください。
例:
ServerName testbox01.example.com:443
