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Oracle® Fusion Middlewareリリース・ノート
11gリリース1 (11.1.1) for Microsoft Windows (32-Bit)
B55923-08
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14 Oracle WebCenter Portal

この章では、Oracle WebCenter Portalに関連する問題について説明します。次のトピックが含まれています。


注意:

IBM WebSphereにインストールしたWebCenter Portalに関するリリース・ノートについては、第7章「IBM WebSphereのOracle Fusion Middleware」を参照してください。


14.1 一般的な問題および回避策

この項では、一般的な問題および回避策について説明します。次のトピックが含まれています。

14.1.1 Jive Softwareからのディスカッション・サーバーのサポート

Oracleでは、Jive Softwareからの組込みディスカッション・サーバーをサポートしています。WebCenter Portalに付属のタスク・フローを使用して、このディスカッション・サーバーをコールします。Jive Webサービス・レイヤーのAPIに対するカスタム・デプロイは、Oracleによる再検討の対象となっているため、サポートされないことがあります。

Jive Softwareがディスカッション・サーバーの一部として配信しているベータ機能の限定セットがありますが、Oracle推奨ではなく、サポートされていません。

参照専用として、Jive Forumsのドキュメントが付属しています。WebCenter Portal製品のインストール対象外となるJive Softwareのインストールおよびアップグレードは、サポートされません。

14.1.2 Oracle WebCenter Portalページレット・プロデューサのフェイルオーバーのサポート

Oracle WebCenter Portalページレット・プロデューサは、クラスタ化構成でフェイルオーバーをサポートします。ただし、処理中のデータ(未保存または保留中の変更)は保持されません。フェイルオーバー時には、管理者は管理セッションを再確立する必要があります。特定の状態を保持するためにプロキシが必要な場合は、エンド・ユーザーもセッションを再確立する必要があります。SSOが構成されている場合、資格証明が自動的に提供され、セッションが再確立されます。

14.1.3 デザインタイム・タスクフローに表示されるポータル・リソースを作成するオプション

JDeveloperにランタイム・タスクフローを取り込み、これらを編集し、デプロイしたアプリケーションにエクスポートし戻すことができます。ただし、JDeveloperで作成したタスクフローはポータル・リソースとして公開しないことをお薦めします。/oracle/webcenter/portalappフォルダ内にADFタスクフローを作成する場合、タスクフロー定義ファイルのコンテキスト・メニューに「ポータル・リソースの作成」オプションが表示されます。このオプションを使用してデザインタイム・タスクフローをポータル・リソースとして公開しないでください。通常、タスクフローには複数のファイルが含まれます。JDeveloperから新しいタスク・フローをエクスポートすると、一部のファイルが正しくエクスポートされない可能性があります。この結果、デプロイメント後にタスク・フローが破損する可能性があります。

14.1.4 NCHARデータ型を使用したSQL問合せで例外がスローされる

SQLデータ・コントロールを使用するときに、NCHARデータ型を使用した列が問合せに含まれる場合、エラーが発生する可能性があります。回避策として、to_char(NCHAR_COLUMN NAME)関数を使用できます。

14.1.5 JDK 1.6.22を使用してWNAベースのSSOを設定するとエラーが発生する

SUN JDK 1.6.22を使用してWindows Native Authenticationベースのシングル・サインオンを設定すると、エラーが発生します。Sun JDKのかわりにJRockit JDKを使用するか、Oracleサポートに連絡してバグ10631797のバックポート・リクエストを取得してください。

14.1.6 インストール後のRESTサーバーの構成

Oracle WebCenter Portal iPhoneアプリケーションなどのRESTクライアントの使用時にWebCenter Portal RESTサーバーの特定の機能が正しく機能するには、使用しているOracle WebLogic ServerプラグインでフラグWLForwardUriUnparsedONに設定する必要があります。

  • WebLogic Serverの前にApacheを実行している場合、このフラグをweblogic.confに追加します。

  • WebLogic Serverの前にOracle HTTP Server (OHS)を実行している場合、このフラグをmod_wl_ohs.confに追加します。

次の例は、これら両方の事例で使用可能な構成を示しています。

WebLogic Serverプラグインの構成方法の詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic ServerにおけるWebサーバー1.1プラグインの使用』を参照してください。

例1: <location /rest>を使用して/rest URIに対してのみフラグを適用する(推奨)

<Location /rest>
  # the flag below MUST BE set to "On"
  WLForwardUriUnparsed    On
 
  # other settings, example: WebLogicCluster or WebLogicHost & WebLogicPort
 
  # set the handler to be weblogic
  SetHandler weblogic-handler
</Location>

例2: Oracle WebLogic Serverによって処理されるすべてのURIにフラグを適用する

<IfModule mod_weblogic.c>
   # the flag below MUST BE set to "On"
  WLForwardUriUnparsed    On
 
  # other settings, example: WebLogicCluster or WebLogicHost & WebLogicPort
  WebLogicCluster johndoe02:8005,johndoe:8006
  Debug ON
  WLLogFile             c:/tmp/global_proxy.log 
  WLTempDir             "c:/myTemp"
  DebugConfigInfo       On
  KeepAliveEnabled ON
  KeepAliveSecs  15
</IfModule>

14.1.7 アプリケーションの再デプロイメント後にFrameworkアプリケーション内のリソースがなくなる

実行時にリソース・マネージャを介して新しいリソースを追加するようFrameworkアプリケーションがカスタマイズされている場合、同じアプリケーションの新規デプロイメントまたは再デプロイメント後にこれらの新しいリソースがなくなります。

リソース自体がリソース・マネージャで使用できなくなっても、失われたリソースを使用する、実行時に作成された新規ページは依然として使用可能なままです。

この問題が発生するのは、Fusion Middleware ControlまたはWLSTを使用してアプリケーションの再デプロイメント時にアプリケーション・バージョンまたは再デプロイメント・バージョンが変更された場合です。また、この問題は、(たとえば、新しいリソースの作成によって)設計時にgeneric-site-resources.xmlファイルが変更されている場合の再デプロイメントでも発生します。

この問題が発生する原因は、再デプロイメントでgeneric-site-resources.xmlファイルが上書きされたことにあります。

この問題を回避するには、mds-transfer-config.xmlファイルをアプリケーションに手動で追加する必要があります。


注意:

設計時に作成されたリソースは、ランタイム・アプリケーションの再デプロイメントの前にこのアプリケーションに手動で追加する必要があります。


  1. 次の場所からmds-transfer-config.xmlファイルをダウンロードします。

    https://support.oracle.com/oip/faces/secure/km/DownloadAttachment.jspx?attachid=1343209.1:mdstransferconfig

  2. EARファイルからMARファイル(AutoGeneratedMar.marなど)を抽出します。

  3. 抽出したMARファイル・ディレクトリで、META-INFという名前の新しいディレクトリを作成し、mds-transfer-config.xmlファイルを新しいディレクトリにコピーします。

  4. META-INF\mds-transfer-config.xmlを使用してMARファイルを更新します。例:

    jar -uvf AutoGeneratedMar.mar META-INF\mds-transfer-config.xml
    
  5. 更新したMARファイルを使用してEARファイルを更新します。

    jar -uvf YourApp.ear AutoGeneratedMar.mar
    
  6. YourApp.marを再デプロイします。

14.1.8 サンプルのWSRPプロデューサ・テスト・ページのスタイル・シートがOracle HTTP Serverを介して正しくロードされない

Oracle HTTP ServerがサンプルのWSRPポートレット・プロデューサのフロント・エンドとして使用されている場合、WSRPツールおよびリッチ・テキスト・エディタのポートレット・プロデューサのWSRPプロデューサ・テスト・ページのスタイル・シートがMozilla FirefoxまたはGoogle Chromeでは正しくロードされません。ただし、Internet Explorerでは、スタイル・シートは正しくロードされます。ポートレットの機能に影響はありません。

14.1.9 JSFポートレットをカスタマイズまたはパーソナライズできない

JSFポートレット(つまり、Oracle JSF Portlet Bridgeを使用して作成されたポートレット)のカスタマイズまたはパーソナライズ後に「OK」をクリックすると、ポートレットが応答せず、タイムアウト・メッセージが表示されます。これは、編集アクションの実行とポートレット・モードの変更を1操作で行うと発生します。エンドユーザーは、「適用」を(「OK」のかわりに)クリックして編集アクションを最初に実行してから、「戻る」をクリックしてポートレット・モードを「ビュー」モードに戻すことでこの問題を回避できます。ポートレット開発者は、生成された「デフォルトの編集」モード(edit_defaults.jspxファイル)および「編集」モード(edit.jspxファイル)のコードを編集し、「適用」ボタンをかわりに使用することをエンドユーザーに強制するように「OK」ボタンのコードを削除することで、発生する問題を回避できます。

14.1.10 カスタム翻訳のフォールバック・サポート

カスタム翻訳のフォールバック・サポートがありません。たとえば、scope-resource-bundle_fr.xlfというカスタム翻訳ファイルを作成し、スペースの言語設定が国固有(fr-FR)である場合、Spacesではscope-resource-bundle_fr-FR.xlfを探すため、カスタム翻訳ファイルは使用されません。回避策として、_fr xlfをコピーし、国指定をカスタム翻訳ファイルの名前に含めます(たとえば、scope-resource-bundle_fr-FR.xlfなど)。

14.1.11 OAMを使用してSpacesアプリケーションにアクセスするとスペースに正しい言語が表示されない

ユーザーがOAMを介してSpacesアプリケーションにアクセスすると、スペースにOAMログイン・ページで選択した言語が表示されません。Spacesアプリケーションでは、OAMと同じxlfファイル名規格を使用しません。

14.1.12 Thaiでは通知公開形式が正しくない可能性がある

表示言語をThaiに設定すると、通知公開形式が正しくない可能性があります。これは、通知を開いて編集した後保存すると、通知自体が更新されていない場合でも発生します。

14.1.13 言語プリファレンスをen-USから変更すると、シード・ページに基づいたお気に入りがなくなる

シード・ページ(「アクティビティ」ページなど)を「お気に入り」リストに追加して、「プリファレンス」を使用して優先アプリケーション言語をen-USから変更すると、お気に入りのシード・ページが見つかりません。

14.1.14 プロデューサ・テスト・ページの「サーブレットとして実行」リンクがJSFポートレットに対して動作しない

JSFポートレット(Oracle JSF Portlet Bridgeを使用するポートレット)は、「JSR 286 Javaポートレットの作成」ウィザードを使用して、ウィザードの第3ステップで「ADF-Faces JSPXの生成」実装方法を選択することで作成できます。

この方法でJSFポートレットを作成すると、ポートレットのプロデューサ・テスト・ページで「サーブレットとして実行」リンクをクリックすると、エラーが発生することがあります。ただし、ポートレット自体は正しく実行されます。

この問題を回避するには、そのポートレットが含まれるプロジェクトに「ADFページ・フロー」スコープを追加します。詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter開発者ガイド』のテクノロジ・スコープの追加および削除に関する項を参照してください。

14.1.15 OpenSocialページレットを使用したユーザーのアクティビティ・ストリームへのアクティビティのポスト

OpenSocialガジェットに基づいたページレットは、アクティビティをユーザーのアクティビティ・ストリームにポストできません。一時的な解決方法を実行するには、次のWLST/WSAdminコマンドを使用してユーザー・プロファイルの「編集」権限をOracle WebCenter Portalのページレット・プロデューサに付与します。

grantPermission(appStripe="pagelet-producer",
principalClass="oracle.security.jps.internal.core.principals.JpsAuthenticatedRoleImpl", principalName="authenticated-role",
permClass="oracle.webcenter.peopleconnections.profile.security.ProfilePermission",
permTarget="/oracle/webcenter/peopleconnections/profile/s8bba98ff_4cbb_40b8_beee_296c916a23ed/.*", permActions="view,edit")

コマンドの実行後に、ページレット・プロデューサ・サーバーを再起動します。

14.1.16 OpenSocial APIを使用した所有者のプロファイル情報へのアクセス

OpenSocial APIをOracle WebCenter Portalのページレット・プロデューサとともに使用して所有者のプロファイル、アクティビティ、友人情報にアクセスするには、『Oracle Fusion Middleware for Oracle WebCenter管理者ガイド』で説明されているように、WebCenterDSデータソースをWC_Portlet管理対象サーバーに対してターゲット指定する必要があります。この構成を保存すると、アクティビティおよび友人情報はフェッチできますが、プロファイル情報は戻されません。プロファイル情報にアクセスするには、WC_Portlet管理対象サーバーを再起動します。

14.1.17 階層スペースのパブリック・ユーザーおよび認証済ユーザーへのView Document権限の付与

階層スペースでView Document権限をPublic-UserロールおよびAuthenticated-Userロールに付与すると、コンテンツ・サーバーで同等の「読取り」権限が正しく設定されません。パブリック・ユーザーおよび認証済ユーザーにスペースに対するView Document権限を持たせる場合、両方のロールに対して別個に権限を付与する必要はありません。View Document権限をパブリック・ユーザーに付与すると、認証済ユーザーはView Document権限を自動的に継承します。

View Document権限をパブリック・ユーザーから取り消して、View Document権限を認証済ユーザーに付与する場合は、Public-Userロールから権限を取り消してAuthenticated-Userロールに追加します。

14.1.18 ロシア語またはスウェーデン語を使用するときの問題

Spacesアプリケーションで言語がロシア語に設定されている場合、新しいユーザーのスペースへの追加、登録したユーザーのスペースへの招待、ユーザーのロール割当ての変更または失効を含む、スペースの特定のユーザー管理タスクを実行できません。

言語がスウェーデンに設定されていると、「スペース管理」の下の「ロール」にはアクセスできません。

14.1.19 アクティビティ・ストリームからメッセージを削除する条件

ユーザーはPublisherタスク・フローから入力され、リンクを含むアクティビティ・ストリームからのメッセージしか削除できません(つまり、ユーザーはPublisher経由で入力されず、リンクを含まないアクティビティ・ストリームからのメッセージは削除できません)。ユーザーはアクティビティ・ストリームからのリンクを含むメッセージのみを削除できます。ページ作成の通知などの、その他のアクティビティ・ストリーム・エントリは削除できません。

14.1.20 ディスカッション・サーバー用Webサービス・セキュリティの構成

リリース11.1.1.7.0では、ディスカッション・サーバーがディスカッション・サーバーとSpaces間でのWebサービスの相互作用に対するメッセージ保護なしで提供されるので、ディスカッション・サーバーを追加構成なしで使用できます。しかし、Oracle WebCenter 11.1.1.4.0またはそれ以前のバージョンにパッチを適用した後で、WSセキュリティ関連エラーが発生したら、ディスカッション・サーバーのセキュリティ設定を再構成する必要があります。詳細は、『Oracle Fusion Middlewareパッチ適用ガイド』のSpaces、DiscussionsおよびPortlet Producer Web Service End Pointsのセキュリティ・ポリシーの構成に関する項を参照してください。

14.1.21 スクロールバーが表示されないためiPad上にコンテンツ全体を表示できない

Apple iOSプラットフォームはスクロールバーを表示しません。iPad上にページを表示すると、スクロールバーが表示されないため、コンテンツが切り捨てられて表示される場合があります。同様に、iFrameのコンポーネントはiPad上では寸法を無視します。コンテンツ領域全体を表示するには、iPad上で2本指でのスクロールを使用します。

14.1.22 iPadでRSSリンクが正しく動作しない

Apple iOSプラットフォームは、サイトreader.mac.comを使用してRSSリンクをロードすることによってRSSリンクをレンダリングします。WebCenter Portalインスタンスがファイアウォールの外側からアクセスできない場合、RSSリンクは表示できません。

14.1.23 iPadを使用してコンテンツをアップロードできない

Apple iOSプラットフォームはネイティブ・ファイル・システム・ブラウザをサポートしません。したがって、iPadからコンテンツをアップロードできません。公開、アップロード、共有などのすべてのアップロード・アクションは、iPadからWebCenter Portalにアクセスするとき無効または非表示になっています。

14.1.24 ページ上に表示されているテキストをコピーできない

iPadを介してページにアクセスする場合、ページに表示されているテキストをコピーできません。これは、Apple iOSプラットフォームの制限です。

14.1.25 埋め込まれたイメージをレンダリングできない

メール・タスク・フローは、埋め込まれたイメージをレンダリングしません。電子メールにインライン・イメージが含まれている場合、これらは添付ファイルとして表示され、メッセージ本体には組み込まれません。

14.1.26 初めてFirefoxを使用したときにドキュメントをチェックアウトできない

Mozilla Firefoxブラウザを使用してWebCenter Portalに初めてアクセスし、SSL接続またはHTTPS接続を介してDesktop Integrationを使用してドキュメントを開こうとすると、環境に有効な証明書がある場合でも証明書が信頼されていないという警告が表示されます。ドキュメントを開くことはできますが、Microsoft Officeアプリケーション内からドキュメントをチェックインまたはチェックアウトできません。ただし、Firefoxブラウザを介したその後のDesktop Integrationの使用では期待どおりに動作し、ドキュメントをMicrosoft Officeアプリケーション内からチェックインおよびチェックアウトできます。

14.1.27 Internet Explorer 9での「プリファレンス」ダイアログへの移動(アクセシビリティの問題)

「プリファレンス」ダイアログの「一般プリファレンス」ページにおいて、Internet Explorer 9のWebCenter Portalでキーボードのみを使用する場合、下矢印キーを使用して値を変更した後に「式エディタ」ダイアログはカーソルのフォーカスを失います。カーソルのフォーカスは、「式エディタ」ダイアログではなく「一般プリファレンス」ページに戻ります。この問題を回避するには、Internet Explorer 8を使用するか、他にサポートされるブラウザ(Safari 23.xやFirefox 10.xなど)を使用します。

14.1.28 Webクリッピング・ポートレットは非推奨

Webクリッピング・ポートレットは、リリース11g (11.1.1.7.0)で非推奨になりました。これを使用しないでください。かわりに、Oracle WebCenter Portalのページレット・プロデューサを使用してクリッパ・ページレットを作成します。

14.1.29 インポートまたはエクスポート中に表示されるメッセージが不完全(アクセシビリティの問題)

Internet Explorer 10を使用してWebCenter Portal: Spacesにアクセス中、スペースのインポートまたはエクスポート中に表示される進行状況メッセージが不完全になります。この問題を回避するには、アドレス・バーの隣にあるブラウザ互換性アイコンをクリックし、ブラウザ互換性を有効にします。

14.1.30 バージョニングされたアプリケーションはサポートされないためデプロイに失敗する

アプリケーションのバージョニングは、デフォルトではADFアプリケーションに対してサポートされなくなりました。最初のデプロイでは、既存の11.1.1.6.0(またはこれ以前)あるいは新しいアプリケーション(11.1.1.7.0以降)は、アプリケーションのバージョニングに関係なく正常にデプロイされます。ただし、アプリケーションのバージョニングされたインスタンスがすでに実行されている場合にそのバージョニングされていないアプリケーションをJDeveloper 11.1.1.7.0からWebLogic Serverに再デプロイすると、デプロイは失敗します。これは、サーバーがバージョニングされたインスタンスをすでに実行していて、WebLogic Serverが同じアプリケーションのバージョニングされていないインスタンスのデプロイを許可しないためです。次のようなエラー・メッセージが表示されます。

Weblogic Server Exception: 
weblogic.management.ManagementException: [Deployer:149082]You cannot deploy application 'Application1_application1' without version. The application was previously deployed with version 'V2.0'.

この問題を解決するには、まずバージョニングされたアプリケーションをアンデプロイしてからバージョニングされていないアプリケーションをデプロイします。

14.1.31 リッチ・テキストまたはHTMLからWikiマークアップに移行するとリッチ・テキスト・エディタで一部のフォーマットが失われる

リッチ・テキスト・エディタでは、リッチ・テキストまたはHTMLペインからWikiマークアップ・ペインに切り替えると、フォーマットの問題が発生する場合があります。たとえば、Wikiマークアップに切り替えるとき、イメージ・ソースおよびタイトルのプロパティまたは属性のみが保存されます。

14.2 ドキュメントの訂正箇所

この項では、ドキュメントの訂正箇所を示します。内容は次のとおりです。

14.2.1 Oracle SESアクティブ接続

『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter管理者ガイド』の「表22-3 Oracle SES接続 - 名前」で、アクティブな接続の定義は次のように読み替える必要があります。

「WebCenter Portalアプリケーションの検索プラットフォームとしてこの接続で定義されたOracle SESインスタンスの使用を選択します。1つのアプリケーションに対して複数のOracle SES接続を登録できますが、使用されるのは1つの接続(デフォルト接続またはアクティブ接続)のみです。」