この章では、Oracle Real-Time Decisions (Oracle RTD)に関連する問題について説明します。Decision Studio、統合およびセキュリティに関する問題を含みます。
この章の内容は次のとおりです。
Oracle Fusion Middlewareの実装によっては、このドキュメントの次の章に含まれる一部の情報も関係します。
この項では、Oracle RTDに関連する一般的な問題および回避策について説明します。内容は次のとおりです。
44.1.3項「インライン・サービスが特定の機能を使用する場合、コマンドラインからインライン・サービスをデプロイするとエラーが発生する」
44.1.6項「SDDBがOracle RACデータベース上にある場合、学習サービスは一部の学習レコードの処理をスキップする場合がある」
モデルの初期段階では、未熟な予測モデルによって、NaNではなく実際の可能性が返される場合があります。また、モデルに対して「可能性のランダム化」オプションが有効化されている場合、成熟した予測モデルによって、実際の可能性ではなくNaNが返されることもあります。これらの状況は一時的なもので、後者の場合は「可能性のランダム化」機能の利点の方が重要です。
デプロイメント状態は今後のリリースで非推奨になる予定です。それまでの間は、開発以外のデプロイメント状態を使用しないでください。
最後のイベントから経過した日数、チャネルでの最後のイベントから経過した日数、最新イベントの数、またはチャネルでの最新イベントの数の各組込み機能の1つ以上を使用するインライン・サービスは、コマンドライン・デプロイヤを使用してデプロイできません。
回避策は次のとおりです。
解凍されたRTDdeploytoolフォルダ(C:\<myDir>\OracleBI\RTDdeploytool)にナビゲートします。
includesフォルダをRTD_HOME\eclipse\plugins\com.sigmadynamics.studio_11.1.1.5.0(例: C:\OracleBI\RTD\eclipse\plugins\com.sigmadynamics.studio_11.1.1.5.0\includes
)から、解凍されたRTDdeploytoolフォルダにコピーします。
インライン・サービス名とバッチ名はクラスタ内で一意であることが標準の要件です。
インライン・サービスがクラスタ内でコピーされた後、インライン・サービスに登録されたバッチ名は一意性を得るために手動で変更することができます。この手動の手順は、次の一般的な例に示すように、インライン・サービスのバッチ登録コードにより、バッチ名が新しいインライン・サービス名から自動的に生成される場合は不要です。
batchAgent.registerBatch(
batchAgent.getInlineService().getName() + ".FeedBackBatchJob",
"com.<mycompany>.rtd.batch.FeedBackBatchJob",
FeedBackBatchJob.description,
FeedBackBatchJob.paramDescriptions,
FeedBackBatchJob.paramDefaults);
または
batchAgent.registerBatch(
Application.getApp().getName() + ".FeedBackBatchJob",
"com.<mycompany>.rtd.batch.FeedBackBatchJob",
FeedBackBatchJob.description,
FeedBackBatchJob.paramDescriptions,
FeedBackBatchJob.paramDefaults);
バッチを呼び出す可能性のあるすべてのプログラムに、新しいバッチ名を知らせる必要があることに注意してください。
正しいキーボード操作のために特別なSafariの設定を選択する必要がある
Safariがインストールされたら、次のプロパティが選択されていることを確認してください。
Webページの各項目を強調表示する「プリファレンス > 詳細 > 押下げ」タブ
このプロパティが選択されない場合、Oracle Application Development Frameworkでビルドされたルール・エディタおよびExternal Rules Deployment Helperルール・エディタ内の一部のタブ移動操作は正しく機能しません。
ChromeおよびSafariブラウザのコンボ・ボックスでAlt +下矢印により予期せぬ結果が発生する
コンボ・ボックス内のAlt +下矢印による想定されるアクション (Internet Explorer 9およびFirefox 10.0.5のアクション)は次のとおりです。
コンボ・ボックスに展開された値のリストが表示されます。
コンボ・ボックスで上矢印または下矢印を使用してオプションを移動し、リストから値を選択できます。
[Enter]キーが押されるまで画面は更新されません。
Chromeでは、コンボ・ボックスでAlt +下矢印を押すと、次のような結果になります。
コンボ・ボックスは展開されません。
上矢印および下矢印を使用すると、コンボ・ボックスの値は定位置で変化します。
矢印キーが使用されるとコンボ・ボックスの値が変更されて画面が更新されます。
Safari 5.1.7では、コンボ・ボックスでAlt +下矢印を押すと、次のような結果になります。
コンボ・ボックスは展開されません。
上矢印および下矢印を使用すると、コンボ・ボックスの値は定位置で変化します。
画面は、値が選択されて[Enter]キーが押されるまで更新されません。
JAWSはWindows上のSafariで機能しない場合がある
詳細は、Freedom ScientificおよびSafariのドキュメントを参照してください。
SafariおよびChromeでJAWSによりキーをリフレッシュする
JAWSユーザーは<JAWS KEY>
+ escape
および<JAWS KEY>
+ 3
を使用してページ・オブジェクト・アクションをクリアおよび入力する必要があります(特にChromeおよびSafariブラウザの場合)。
ChromeおよびSafariはネイティブでWindowsの高コントラストをサポートしない
Chromeでは、高コントラストをサポートする拡張機能が必要です。
Safariには、高コントラストをサポートするスタイル・シートが必要です。
Oracle RTDデータベース・シーケンスSDLEARNING_SEQ定義は、厳密な順序を課しません。RAC環境では、これはシーケンスの値のギャップを意味する場合があります。これにより、学習レコードの正しい処理で潜在的な学習サービスの失敗を引き起こします。
この場合の回避策は、シーケンスSDLEARNING_SEQで順序オプションを課すことです。特に、ALTER ANY SEQUENCEシステム権限を持つデータベース・ユーザーは、SDDBスキーマに対して次のコマンドを発行する必要があります。
ALTER SEQUENCE SDLEARNING_SEQ ORDER;
この時点で既知の問題はありません。
この時点で既知の問題はありません。
この時点で既知の問題はありません。
この項では、Oracle RTDおよびセキュリティに関連する一般的な問題および回避策について説明します。内容は次のとおりです。
Webゲート10gがOracle Access Manager (OAM) 11gでOracle RTD Decision CenterへのアクセスのSSOプロバイダとして構成されている場合、ログアウトしてからDecision Centerに戻って再ログインするユーザーに対して、ユーザー名とパスワードの資格証明の入力を要求する必要があります。この動作が正常に行われるようにするには、OAM/Webゲートで次のOracle RTD Decision Centerリソースをパブリック(保護対象外または匿名のアクセス)として構成する必要があります。1. Decision CenterのログアウトURI /ui/do/logout。2. Decision Centerの画像 /ui/images/*
構成の実行方法の詳細は、次の場所にある『Oracle Fusion Middleware Oracle Access Manager管理者ガイド』のリソースの保護およびSSOの有効化のためのポリシーの管理に関する項を参照してください。
http://download.oracle.com/docs/cd/E14571_01/doc.1111/e15478/app_domn.htm#CHEIDJAF
この時点で既知の問題はありません。
この項では、Oracle RTD統合に関連する問題および回避策について説明します。内容は次のとおりです。
Javaスマート・クライアントのサンプルを設定する際には、サンプルを実行する前に、使用するプロパティ・ファイルに応じてDecision Studioで実行構成を変更する必要があります。
注意:
「引数」タブで行う変更では、明示的なフルパス名を入力する必要があります。 |
プロパティ・ファイルとしてsdclient.properties
を使用する場合は、次の変更を行います。
「引数」タブのプログラム引数ボックスに、次を追加します。<RTD_HOME>
は、クライアント側ファイルのインストール・ディレクトリの完全な名前に置き換えてください。
-u "
<RTD_HOME>
\client\Client Examples\Java Client Example\lib\sdclient.properties"
プロパティ・ファイルとしてsdjrfclient.properties
を使用する場合は、次の変更を行います。
「引数」タブのプログラム引数ボックスに、次を追加します。<RTD_HOME>
は、クライアント側ファイルのインストール・ディレクトリの完全な名前に置き換えてください。
-u "
<RTD_HOME>
\client\Client Examples\Java Client Example\lib\sdjrfclient.properties"
プロパティ・ファイルとしてclientHttpEndPoints.properties
を使用する場合は、次の変更を行います。
「引数」タブのプログラム引数ボックスに、次を追加します。<RTD_HOME>
は、クライアント側ファイルのインストール・ディレクトリの完全な名前に置き換えてください。
-u "
<RTD_HOME>
\client\Client Examples\Java Client Example\lib\clientHttpEndPoints.properties"
クラスパス・タブで次の手順を行います。
既存のプロジェクトを削除します。
次のjarファイルを追加します。commons-code.jar、commons-httpclient.jar、commons-logging.jar、j2ee-client.jar、rtd-ds-client.jar(存在しない場合)。
デフォルトでプロジェクトを追加します。
この項では、Oracle RTD Decision Studioに関連する問題および回避策について説明します。内容は次のとおりです。
通常、親子エンティティ階層では、子エンティティが親エンティティの属性として定義されます。子エンティティが「配列」属性である場合、子の「配列」属性は直接の親エンティティのみのデータソースにマップするよう注意してください。たとえば、多くの「アカウント」を持つ「顧客」がおり、この各「アカウント」には多くの「契約」があるとします。Decision Studioでは、「顧客」エンティティの「マッピング」タブには、次のような完全な階層が表示されます: - 「顧客」エンティティには、「アカウント」エンティティが「配列」属性として含まれます。- 「アカウント」属性には、「契約」エンティティが「配列」属性として含まれます。「アカウント」エンティティの「マッピング」タブには、「契約」エンティティが「配列」属性として含まれます。この例では、「アカウント」エンティティの「マッピング」タブ内の「契約」属性のみをマップします。「顧客」エンティティの「マッピング」タブ内の「契約」属性はマップしないでください。
既知の問題として、エンティティ・キャッシングを有効化する際に、次に示す多数の設計要因が重なる場合、コンパイルおよびランタイム・エラーが発生します。
マルチレベル・エンティティ階層を使用しており、子エンティティが親エンティティの配列属性である
子エンティティのデータソースには入力列が定義されていない
子エンティティでのキャッシングを有効化する
可能であれば、子エンティティの構造(特に、ソースにマップされる属性)を単純化してください。これが不可能な場合は、Oracleサポート・サービスに連絡して具体的な設計構成の詳細を伝えてください。
アクティブ・セッションの終了オプションを選択してクラスタにインライン・サービスをデプロイすると、インライン・サービスのデプロイメント・リクエストを受信するデシジョン・サーバーのセッションのみが終了します。
この時点で既知の問題はありません。
この時点で既知の問題はありません。
この時点で既知の問題はありません。
この時点で既知の問題はありません。
この項では、Oracle RTDのドキュメントおよびヘルプ・システムの訂正箇所について説明します。内容は次のとおりです。
44.13.1項「Oracle Fusion Middleware Oracle Real-Time Decisions管理者ガイド」
44.13.2項「Oracle Fusion Middleware Oracle Real-Time Decisionsプラットフォーム開発者ガイド」
現時点では『Oracle Fusion Middleware Oracle Real-Time Decisions管理者ガイド』の既知の訂正箇所はありません。
この項では、『Oracle Fusion Middleware Oracle Real-Time Decisionsプラットフォーム開発者ガイド』の訂正箇所について説明します。内容は次のとおりです。
現在DC_Demoインライン・サービスとともにリリースされている外部ルール開発ヘルパーは、17.2.8項「外部インタフェースおよび組込みルール・エディタの設定」および17.3項「動的選択および外部ルールを使用したエンドツーエンド開発の例」で説明されているように機能しません。
『Oracle Fusion Middleware Oracle Real-Time Decisionsプラットフォーム開発者ガイド』のスタート・チュートリアルの章には、セッション関連のエンティティに選択肢が格納されています。選択肢オブジェクト全体ではなく、選択肢のIDのみが保存されるように構成することをお薦めします。
この項では、サード・パーティのソフトウェアについて説明します。内容は次のとおりです。
サード・パーティ・パッケージのDisplaytagは、http://displaytag.sourceforge.net
からダウンロードできます。