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Oracle® Fusion Middlewareアップグレード・プランニング・ガイド
11g リリース1(11.1.1.7.0)
B56244-05
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A Upgrade Assistantコマンドライン・モード・インタフェースの使用方法

この章では、コマンドライン・インタフェースからのOracle Fusion Middleware Upgrade Assistantの実行方法について説明します。

デフォルトでは、アップグレード・ドキュメントは、グラフィカル・ユーザー・インタフェースを使用してOracle Application Server 10gコンポーネントをOracle Fusion Middleware 11gにアップグレードする方法を示しています。ただし、この付録で説明されているコマンドライン・インタフェースでは、オペレーティング・システム・スクリプトを使用してアップグレード・プロセスを自動化したり、ターミナル・ウィンドウでUpgrade Assistantをリモートに実行することができます。

この章の内容は次のとおりです。

A.1 グラフィカル・ユーザー・インタフェースの起動

Upgrade Assistantのグラフィカル・ユーザー・インタフェースを起動する場合、次の引数を使用できます。

Windowsシステムの場合:

ORACLE_HOME\bin\ua.bat
   [-logLevel log_level]

UNIXシステムの場合:

ORACLE_HOME/bin/ua
   [-logLevel log_level]
   [-invPtrLoc inventory_location]

Upgrade Assistantのグラフィカル・ユーザー・インタフェース(GUI)を起動する場合に使用可能なコマンドライン引数については、表A-1を参照してください。

表A-1 グラフィカル・ユーザー・インタフェース起動時のUpgrade Assistantコマンドライン引数の概要

引数 説明

-logLevel log_level

log_levelは、次のいずれかの値に置き換えます。

  • NOTIFICATION

  • WARNING

  • ERROR

  • INCIDENT_ERROR

  • TRACE

この引数を指定しない場合のデフォルト設定はNOTIFICATIONです。

-invPtrLoc inventory_location

UNIXシステムでは、この引数は、ホスト上に複数のOracleインベントリ・ファイルが存在する場合に使用できます。

詳細は、B.7項「Oracle Universal Installerで複数のインベントリの場所を使用している場合のUNIXシステムでのUpgrade Assistantの起動」を参照してください。


A.2 Upgrade Assistantコマンドライン・オプションのヘルプの取得

次のコマンドを使用して、Upgrade Assistantコマンドラインから使用可能なオプションのリストをいつでも表示できます。

A.3 Upgrade Assistantコマンドラインを使用した中間層のアップグレード

Upgrade Assistantコマンドラインを使用して中間層をアップグレードするには、オペレーティング・システムのプロンプトで次のコマンドを入力します。

たとえば、ここに記載した引数を使用して、Oracle Portal、Forms、ReportsおよびDiscoverer中間層、またはWeb層といった中間層をアップグレードできます。


注意:

Upgrade AssistantをWeb層のOracleホームから実行している場合、wls(Oracle WebLogic Server)のオプションはサポートされません。


中間層のアップグレード時に使用可能なコマンドライン引数については、表A-2を参照してください。

表A-2 中間層のアップグレード時のUpgrade Assistantコマンドライン引数の概要

引数 説明

-sourcehome
SOURCE_ORACLE_HOME

SOURCE_ORACLE_HOMEは、アップグレードするOracle Application Server 10g Oracleホームのフルパスに置き換えます。

これは中間層のアップグレードに必須の引数です。

-destInstanceHome
ORACLE_INSTANCE

ORACLE_INSTANCEは、新しくインストールしたOracle Fusion Middleware 11g Oracleインスタンスのフルパスに置き換えます。

これは中間層のアップグレードに必須の引数です。

-logLevel log_level

log_levelは、次のいずれかの値に置き換えます。

  • NOTIFICATION

  • WARNING

  • ERROR

  • INCIDENT_ERROR

  • TRACE

この引数を指定しない場合のデフォルト設定はNOTIFICATIONです。

-[no]verbose

この引数は、Upgrade Assistantをコマンドライン・モードで実行している際に詳細を画面に出力する場合に使用します。-noverboseは、画面に表示される詳細を制限する場合に使用します。

この引数を指定しない場合のデフォルト設定は-noverboseです。

-[no]silent

この引数は、アップグレード時にプロンプトおよびユーザーの確認を無効にする場合に使用します。この引数を指定しない場合のデフォルト設定は-nosilentです。Upgrade Assistantによって求められるのは、パスワードの入力のみです。

-[no]retainPorts

このオプションは、ソース中間層で使用するポート番号を保持する場合に選択します。

デフォルト設定は-retainPortsです。

注意: 『Oracle Fusion Middleware Oracle Portal, Forms, Reports and Discovererアップグレード・ガイド』のアップグレード先OracleインスタンスでソースOracleホーム・ポートを使用する際の重要な注意事項に関する項を参照してください。

-[no]stopComponents

この引数を使用して、アップグレード・プロセスの開始前にソースOracleホームのすべてのコンポーネントを停止します。

デフォルト設定は-stopComponentsです。

ソース・コンポーネントを停止するのは、GUIの「アップグレード先でソースOracleホーム・ポートを使用」オプションを選択した場合、または-retainPortsコマンドライン引数を選択した場合に、ポートの競合を避けるためです。

-[no]startComponents

このオプションを選択すると、アップグレード直後にUpgrade Assistantによって11 g Oracleインスタンスの起動が試行されます。アップグレード後にコンポーネントを手動で起動するには、-nostartComponents引数を使用します。

デフォルト設定は-startComponentsです。

wls_host wls_host

wls_port wls_port

wls_user wls_user

これらの引数を使用して、アップグレード先であるOracle WebLogic Serverドメイン内の管理サーバーのホスト、ポートおよびユーザー名を指定します。

たとえば、通常、ポートは7001、ユーザー名はweblogicとなります。

これらは、特定のOracle Fusion Middleware 11g Oracleインスタンスに関連する値に対するデフォルト設定です。

Web層のOracleホームをアップグレードする場合、これらの引数は不要であり、サポートされません。

-invPtrLoc inventory_location

UNIXシステムでは、この引数は、ホスト上に複数のOracleインベントリ・ファイルが存在する場合に使用できます。

詳細は、B.7項「Oracle Universal Installerで複数のインベントリの場所を使用している場合のUNIXシステムでのUpgrade Assistantの起動」を参照してください。


A.4 Upgrade Assistantコマンドラインを使用したOracle SOA Suiteスキーマのアップグレード

次の項では、Upgrade Assistantコマンドラインを使用したOracle SOA Suiteスキーマのアップグレード方法について説明します。

A.4.1 コマンドラインを使用したOracle B2Bスキーマのアップグレード

Upgrade Assistantコマンドラインを使用してOracle B2Bスキーマをアップグレードするには、オペレーティング・システムのプロンプトで次のコマンドを入力します。

  • Windowsシステムの場合:

    ORACLE_HOME\bin\ua.bat B2B
         -targetURL target_database_connect_string 
         -targetUserName target_database_user
         -[no]ErrorMode
         -[no]CheckMode
         -[no]UpgradeMode
    
  • UNIXシステムの場合:

    ORACLE_HOME/bin/ua B2B
         -targetURL target_database_connect_string 
         -targetUserName target_database_user
         -[no]ErrorMode
         -[no]CheckMode
         -[no]UpgradeMode
    

表A-3に、Oracle B2Bスキーマのアップグレード・コマンドラインのアップグレード・オプションを示します。表A-4には、Oracle SOA Suiteスキーマ、およびOracle Portal、Forms、ReportsおよびDiscovererスキーマのすべてのアップグレードに共通のコマンドライン引数の説明を示します。

表A-3 Oracle B2Bスキーマのアップグレード時のUpgrade Assistantコマンドライン引数の概要

引数 説明

-targetURL target_database_connect_string

ターゲット・データベースのデータベース接続文字列を入力します。

  • ターゲット・データベースは、Oracle B2B 11gスキーマが存在するデータベースです。

  • 接続文字列は、ターゲット・データベースのホスト、ポートおよびシステム識別子(SID)を識別します。

    host:port:SID
    

    たとえば、次のとおりです。

    dbhost2:1521:schemaDB2
    

これは必須の引数です。

-targetUserName target_database_user

ターゲット・データベースへの接続に使用するデータベース・ユーザー名を入力します。たとえば、SYSと入力します。

これは必須の引数です。


表A-4 すべてのスキーマのアップグレードに共通するUpgrade Assistantコマンドライン引数

引数 説明

-[no]ErrorMode

この引数を使用して、エラー状態が最初に発生したときにスキーマのアップグレード・プロセスを停止するかどうかを制御します。

デフォルト設定はnoErrorModeです。

-[no]CheckMode

この引数を使用して、Upgrade Assistantでアップグレードの確認フェーズを実行するかどうかを制御します。

デフォルト設定はCheckModeです。

-[no]UpgradeMode

この引数を使用して、確認フェーズの実行後、Upgrade Assistantでアップグレードを実際に実行するかどうかを制御します。

デフォルト設定はUpgradeModeです。


A.4.2 コマンドラインを使用したOracle Business Activity Monitoringスキーマのアップグレード

Upgrade Assistantコマンドラインを使用してOracle BAMスキーマをアップグレードするには、オペレーティング・システムのプロンプトで次のコマンドを入力します。

  • Windowsシステムの場合:

    ORACLE_HOME\bin\ua.bat BAM
         -targetURL target_db_connection_string
         -targetUserName target_db_user_name
         -dbHost source_db_host
         -dbPort source_db_port
         -dbServiceName source_db_service_name
         -bamUserName source_bam_schema_name
         -[no]ErrorMode
         -[no]CheckMode
         -[no]UpgradeMode
    
  • UNIXシステムの場合:

    ORACLE_HOME/bin/ua BAM
         -targetURL target_db_connection_string
         -targetUserName target_db_user_name
         -dbHost source_db_host
         -dbPort source_db_port
         -dbServiceName source_db_service_name
         -bamUserName source_bam_schema_name
         -[no]ErrorMode
         -[no]CheckMode
         -[no]UpgradeMode
    

表A-5に、Oracle BAMスキーマのアップグレード時に必要なコマンドライン引数の説明を示します。

表A-5 Oracle BAMスキーマのアップグレード時のUpgrade Assistantコマンドライン引数の概要

引数 説明

-targetURL target_db_connection_string

ターゲット・データベースのデータベース接続文字列を入力します。

  • ターゲット・データベースは、Oracle B2B 11gスキーマが存在するデータベースです。

  • 接続文字列は、ターゲット・データベースのホスト、ポートおよびシステム識別子(SID)を識別します。

    host:port:SID
    

    たとえば、次のとおりです。

    dbhost2:1521:schemaDB2
    

これは必須の引数です。

-targetUserName target_db_user_name

ターゲット・データベースへの接続に使用するデータベース・ユーザー名を入力します。たとえば、SYSと入力します。

これは必須の引数です。

-dbHost source_db_host

ソース・データベースが存在するホストの名前を入力します。これはOracle BAM 10gスキーマを含むデータベースです。

これは必須の引数です。

-dbPort source_db_port

ソース・データベースのリスニング・ポート(1521など)を入力します。これはOracle BAM 10gスキーマを含むデータベースです。

これは必須の引数です。

-dbServiceName
source_db_service_name

ソース・データベースのサービス名を入力します。たとえば、次のとおりです。

schemadb2.example.com

これはOracle BAM 10gスキーマを含むデータベースです。

これは必須の引数です。

-bamUserName
source_bam_schema_name

ソース・データベースのOracle BAMスキーマに関連するデータベース・ユーザーを入力します。

これは必須の引数です。

-[no]ErrorMode -[no]CheckMode -[no]UpgradeMode

表A-4「すべてのスキーマのアップグレードに共通するUpgrade Assistantコマンドライン引数」を参照してください。


A.5 Upgrade Assistantコマンドラインを使用したOracle PortalスキーマおよびOracle BI Discovererスキーマのアップグレード

Upgrade Assistantコマンドラインを使用して、Oracle Portal、Forms、ReportsおよびDiscovererのインストールでOracle PortalスキーマおよびOracle Business Intelligence Discovererスキーマをアップグレードするには、オペレーティング・システムのプロンプトで次のコマンドを入力します。

表A-6に、Oracle PortalスキーマおよびOracle Business Intelligence Discovererスキーマのアップグレード時に必要なコマンドライン引数の説明を示します。

表A-6 Oracle BAMスキーマのアップグレード時のUpgrade Assistantコマンドライン引数の概要

引数 説明

-portal

Oracle Portalスキーマのアップグレード時に、この引数を使用します。

この引数は、Oracle PortalスキーマとOracle Business Intelligence Discovererスキーマを同時にアップグレードしている場合には、単独で、または-discoverer引数とともに使用できます。

-discoverer

Oracle Business Intelligence Discovererスキーマのアップグレード時に、この引数を使用します。

この引数は、Oracle PortalスキーマとOracle Business Intelligence Discovererスキーマを同時にアップグレードしている場合には、単独で、または-portal引数とともに使用できます。

-oidHost oid_host

Oracle Internet Directoryインスタンスが存在するホストの名前を入力します。

これは必須の引数です。

-oidSslPort oid_ssl_port

Oracle Internet Directoryインスタンスのセキュアな(SSL)リスニング・ポートを入力します。

これは必須の引数です。

-schemaName disco_schema_name

ターゲットのOracle Business Intelligence Discoverer 11gスキーマの名前を入力します。

これは、Repository Creation UtilityでDiscovererスキーマを作成するときに入力したスキーマ名です。11gスキーマ名は、通常、データベースのスキーマの識別に使用される固有の接頭辞を含みます。

-[no]ErrorMode

-[no]CheckMode

-[no]UpgradeMode

表A-4「すべてのスキーマのアップグレードに共通するUpgrade Assistantコマンドライン引数」を参照してください。


A.6 Upgrade Assistantコマンドラインを使用したOracle Identity Managementのアップグレード

次の項では、Upgrade Assistantコマンドライン・インタフェースを使用したOracle Identity Managementコンポーネントをアップグレードする方法について説明します。

A.6.1 Oracle Internet DirectoryおよびOracle Directory Integration PlatformのUpgrade Assistantコマンドライン引数

Upgrade Assistantコマンドラインを使用してOracle Internet DirectoryおよびOracle Directory Integration Platformをアップグレードするには、オペレーティング・システムのプロンプトで次のコマンドを入力します。

  • Windowsシステムの場合:

    ORACLE_HOME\bin\ua.bat IM
         -sourceHome SOURCE_ORACLE_HOME 
         -destInstanceHome ORACLE_INSTANCE
         [-logLevel log_level]
         [-[no]verbose]
         [-[no]silent]
         [-[no]retainPorts]
         [-[no]startComponents]
         [-wlsHost wls_host]
         [-wlsPort wls_port]
         [-wlsUserName wls_user]
         [-dbHost db_host]
         [-dbPort db_port]
         [-dbServiceName db_service]
    
  • UNIXシステムの場合:

    ORACLE_HOME/bin/ua IM
         -sourceHome SOURCE_ORACLE_HOME 
         -destInstanceHome ORACLE_INSTANCE
         [-logLevel log_level]
         [-[no]verbose]
         [-[no]silent]
         [-[no]retainPorts]
         [-[no]startComponents]
         [-wlsHost wls_host]
         [-wlsPort wls_port]
         [-wlsUserName wls_user]
         [-dbHost oid_db_host]
         [-dbPort oid_db_port]
         [-dbServiceName oid_db_service]
         [-rac db_racspec]
         [-invPtrLoc inventory_location]
    

Oracle Internet DirectoryおよびOracle Directory Integration Platformのアップグレード時に使用可能なコマンドライン引数については、表A-7を参照してください。

表A-7 Oracle Internet DirectoryおよびOracle Directory Integration Platformのアップグレード時のUpgrade Assistantコマンドライン引数の概要

引数 説明

-sourcehome
SOURCE_ORACLE_HOME

SOURCE_ORACLE_HOMEは、アップグレードするOracle Application Server 10g Oracleホームのフルパスに置き換えます。

これは必須の引数です。

-destInstanceHome
ORACLE_INSTANCE

ORACLE_INSTANCEは、新しくインストールしたOracle Fusion Middleware 11g Oracleインスタンスのフルパスに置き換えます。

これは必須の引数です。

-logLevel log_level

log_levelは、次のいずれかの値に置き換えます。

  • NOTIFICATION

  • WARNING

  • ERROR

  • INCIDENT_ERROR

  • TRACE

この引数を指定しない場合のデフォルト設定はNOTIFICATIONです。

-[no]verbose

この引数は、Upgrade Assistantをコマンドライン・モードで実行している際に詳細を画面に出力する場合に使用します。-noverboseは、画面に表示される詳細を制限する場合に使用します。

この引数を指定しない場合のデフォルト設定は-noverboseです。

-[no]silent

この引数は、アップグレード時にプロンプトおよびユーザーの確認を無効にする場合に使用します。この引数を指定しない場合のデフォルト設定は-nosilentです。

-[no]retainPorts

このオプションは、10g のソースOracleホームで使用するポート番号を保持する場合に選択します。

デフォルト設定は-retainPortsです。

注意: 『Oracle Fusion Middleware Oracle Portal, Forms, Reports and Discovererアップグレード・ガイド』のアップグレード先OracleインスタンスでソースOracleホーム・ポートを使用する際の重要な注意事項に関する項を参照してください。

-[no]startComponents

このオプションを選択すると、アップグレード直後にUpgrade Assistantによって11 g Oracleインスタンスの起動が試行されます。アップグレード後にコンポーネントを手動で起動するには、-nostartComponents引数を使用します。

デフォルト設定は-startComponentsです。

wls_host wls_host

wls_port wls_port

wls_user wls_user

これらの引数を使用して、アップグレード先であるOracle WebLogic Serverドメイン内の管理サーバーのホスト、ポートおよびユーザー名を指定します。

たとえば、通常、ポートは7001、ユーザー名はweblogicとなります。

-dbHost oid_db_host

-dbPort oid_db_port

-dbServiceName oid_db_service

これらの引数を使用して、Oracle Internet Directoryインスタンスが存在するデータベースのホスト、ポートおよびサービス名を入力します。

たとえば、次のとおりです。

schemadb2.example.com

これらの引数は、Oracle Internet DirectoryまたはOracle Identity Federationのアップグレード時にのみ必要です。

-rac db_racspec

UNIXシステムでは、この引数は、Real Application Clusters環境のノードに接続の詳細を入力する場合に使用します。

この引数は、Real Application Clusters環境のOracle Directory Integration Platformのアップグレード時にのみ必要です。

クラスタのインスタンスのリストを、次の形式で入力する必要があります。

host:port:instance^host:port:instance^...@service

詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Identity Managementアップグレード・ガイド』の「データベースの詳細の指定」画面におけるReal Application Clusters(RAC)データベースの詳細の指定に関する項を参照してください。

-invPtrLoc inventory_location

UNIXシステムでは、この引数は、ホスト上に複数のOracleインベントリ・ファイルが存在する場合に使用できます。

詳細は、B.7項「Oracle Universal Installerで複数のインベントリの場所を使用している場合のUNIXシステムでのUpgrade Assistantの起動」を参照してください。


A.6.2 Oracle Access ManagerのUpgrade Assistantコマンドライン引数

Upgrade Assistantコマンドラインを使用してOracle Access Managerをアップグレードするには、オペレーティング・システムのプロンプトで次のコマンドを入力します。

  • Windowsシステムの場合:

    ORACLE_HOME\bin\ua.bat MT -OAM
         -propertyFile property_file_path 
         -dbHost db_host
         -dbPort db_port
         -dbServiceName db_service
         -oidHost oid_host_name
         -oidSslPort oid_ssl_port
         -wlsHost wls_host
         -wlsPort wls_port
         -wlsUserName wls_user
         [-logLevel log_level]
         [-[no]verbose]
         [-[no]silent]
         [-[no]startComponents]
         [-[no]oamAllowExternal] 
    
  • UNIXシステムの場合:

    ORACLE_HOME/bin/ua MT -OAM
         -propertyFile property_file_path 
         -dbHost db_host
         -dbPort db_port
         -dbServiceName db_service
         -oidHost oid_host_name
         -oidSslPort oid_ssl_port
         -wlsHost wls_host
         -wlsPort wls_port
         -wlsUserName wls_user
         [-logLevel log_level]
         [-[no]verbose]
         [-[no]silent]
         [-[no]startComponents]
         [-[no]oamAllowExternal]
         [-invPtrLoc inventory_location]
    

Oracle Access Managerのアップグレード時に使用可能なコマンドライン引数については、表A-8を参照してください。

表A-8 Oracle Access Managerのアップグレード時のUpgrade Assistantコマンドライン引数の概要

引数 説明

-propertyFile property_file_path

property_file_pathは、Oracle Single Sign-On 10gpolicy.propertiesファイルのフルパスに置き換えます。

Oracle Access Manager 11gインストールが、Oracle Single Sign-On 10gインストールとは別のホスト上にある場合は、10gpolicy.propertiesファイルをOracle Access Manager 11gホストの一時ディレクトリにコピーする必要があります。その後、一時フォルダ内にあるpolicy.propertiesファイルのパスを指定します。

これは必須の引数です。

-dbHost db_host

db_hostは、Oracle Single Sign-On 10gスキーマがインストールされているデータベースのホストのフルパスに置き換えます。

これは必須の引数です。

-dbPort db_port

db_portは、Oracle Single Sign-On 10gスキーマがインストールされているデータベースのポート番号に置き換えます。

これは必須の引数です。

-dbServiceName db_service

db_serviceは、Oracle Single Sign-On 10gスキーマがインストールされているデータベースのサービス名に置き換えます。

これは必須の引数です。

-oidHost oid_host_name

oid_host_nameは、Oracle Internet Directoryサーバーが実行されているホストの名前に置き換えます。

これは必須の引数です。

-oidSslPort oid_ssl_port

oid_ssl_portは、Oracle Internet DirectoryインスタンスのSSLポートに置き換えます。

これは必須の引数です。

wls_host wls_host

wls_port wls_port

wls_user wls_user

これらの引数を使用して、アップグレード先であるOracle WebLogic Serverドメイン内の管理サーバーのホスト、ポートおよびユーザー名を指定します。

たとえば、通常、ポートは7001、ユーザー名はweblogicとなります。

[-logLevel log_level]

[-[no]verbose]

[-[no]silent]

[-[no]startComponent]

これらの要素の説明については、「表A-2 中間層のアップグレード時のUpgrade Assistantコマンドライン引数の概要」を参照してください。

[-[no]oamAllowExternal]

外部のPortalアプリケーションがある場合でも、Oracle Access Managerをアップグレードします。デフォルト設定は-noOamAllowExternalです。

-invPtrLoc inventory_location

UNIXシステムでは、この引数は、ホスト上に複数のOracleインベントリ・ファイルが存在する場合に使用できます。

詳細は、B.7項「Oracle Universal Installerで複数のインベントリの場所を使用している場合のUNIXシステムでのUpgrade Assistantの起動」を参照してください。


A.6.3 Oracle Adaptive Access Manager中間層のUpgrade Assistantコマンドライン引数

Upgrade Assistantコマンドラインを使用してOracle Adaptive Access Manager中間層をアップグレードするには、オペレーティング・システムのプロンプトで次のコマンドを入力します。

  • Windowsシステムの場合:

    ORACLE_HOME\bin\ua.bat MT -OAAM
         -asaDir asa_directory
         -armDir arm_directory
         -dbType db_type
         -dbConnectString db_connect_string
         -oaamUserName oaam_user_name
         -wlsHost wls_host
         -wlsPort wls_port
         -wlsUserName wls_user
         [-logLevel log_level]
         [-[no]verbose]
         [-[no]silent]
         [-[no]startComponents]
    
  • UNIXシステムの場合:

    ORACLE_HOME/bin/ua MT -OAAM
         -asaDir asa_directory
         -armDir arm_directory
         -dbType db_type
         -dbConnectString db_connect_string
         -oaamUserName oaam_user_name
         -wlsHost wls_host
         -wlsPort wls_port
         -wlsUserName wls_user
         [-logLevel log_level] 
         [-[no]verbose]
         [-[no]silent]
         [-[no]startComponents]
         [[-invPtrLoc <inventory_loc>] ...]
    

Oracle Adaptive Access Managerのアップグレード時に使用可能なコマンドライン引数については、表A-9を参照してください。

表A-9 Oracle Adaptive Access Manager中間層のアップグレード時のUpgrade Assistantコマンドライン引数の概要

引数 説明

-asaDir asa_directory

asa_directoryは、Oracle Adaptive Access Manager Adaptive Strong Authenticator Web Application 10g(ASA)アプリケーションのディレクトリの場所に置き換えます。

これは必須の引数です。

-armDir arm_directory

arm_directoryは、Oracle Adaptive Access Manager Adaptive Risk Manager Web Application 10g(ARM)アプリケーションのディレクトリの場所に置き換えます。

これは必須の引数です。

-dbType db_type

db_typeは、Oracle Adaptive Access Managerスキーマを含むデータベースのタイプに置き換えます。

可能な値は次のとおりです。

  • Microsoft

  • Oracle

これは必須の引数です。

-dbConnectString
db_connect_string

db_connect_stringは、データベース接続文字列に置き換えます。

  • Oracle Databaseの場合は、接続文字列の書式host:port:SIDを使用します。

  • Microsoftデータベースの場合は、次を使用します。

    //host:port:DatabaseName=database_name
    

これは必須の引数です。

-oaam_UserName
oaam_schema_user_name

oaam_schema_nameは、OAAMスキーマに関連付けられているデータベース・ユーザーの名前に置き換えます。

wls_host wls_host

wls_port wls_port

wls_user wls_user

これらの引数を使用して、アップグレード先であるOracle WebLogic Serverドメイン内の管理サーバーのホスト、ポートおよびユーザー名を指定します。

たとえば、通常、ポートは7001、ユーザー名はweblogicとなります。

[-logLevel log_level]

[-[no]verbose]

[-[no]silent]

[-[no]startComponent]

これらの要素の説明については、「表A-2 中間層のアップグレード時のUpgrade Assistantコマンドライン引数の概要」を参照してください。

-invPtrLoc inventory_location

UNIXシステムでは、この引数は、ホスト上に複数のOracleインベントリ・ファイルが存在する場合に使用できます。

詳細は、B.7項「Oracle Universal Installerで複数のインベントリの場所を使用している場合のUNIXシステムでのUpgrade Assistantの起動」を参照してください。


A.6.4 Oracle Adaptive Access ManagerスキーマのUpgrade Assistantコマンドライン引数

Upgrade Assistantコマンドラインを使用してOracle Adaptive Access Managerスキーマをアップグレードするには、オペレーティング・システムのプロンプトで次のコマンドを入力します。

  • Windowsシステムの場合:

    ORACLE_HOME\bin\ua.bat OAAM
         -dbtype db_type
         -dbConnectString db_connect_string
         -dbaUserName dba_user_name
         -oaamUserName oaam_user_name
         -[no]ErrorMode
         -[no]CheckMode
         -[no]UpgradeMode
    
  • UNIXシステムの場合:

    ORACLE_HOME/bin/ua OAAM
         -dbtype db_type
         -dbConnectString db_connect_string
         -dbaUserName dba_user_name
         -oaamUserName oaam_user_name
         -[no]ErrorMode
         -[no]CheckMode
         -[no]UpgradeMode
         [[-invPtrLoc <inventory_loc>] ...]
    

Oracle Adaptive Access Managerスキーマのアップグレード時に使用可能なコマンドライン引数については、表A-10を参照してください。

表A-10 Oracle Adaptive Access Managerスキーマのアップグレード時のUpgrade Assistantコマンドライン引数の概要

引数 説明

-dbType db_type

db_typeは、Oracle Adaptive Access Managerスキーマを含むデータベースのタイプに置き換えます。

可能な値は次のとおりです。

  • Microsoft

  • Oracle

これは必須の引数です。

-dbConnectString
database_connect_string

database_connect_stringは、データベース接続文字列に置き換えます。

  • Oracle Databaseの場合は、接続文字列の書式host:port:SIDを使用します。

  • Microsoftデータベースの場合は、次を使用します。

    //host:port:DatabaseName=database_name
    

これは必須の引数です。

-oaam_UserName
oaam_schema_user_name

oaam_schema_nameは、OAAMスキーマに関連付けられているデータベース・ユーザーの名前に置き換えます。

-[no]ErrorMode

-[no]CheckMode

-[no]UpgradeMode

表A-4「すべてのスキーマのアップグレードに共通するUpgrade Assistantコマンドライン引数」を参照してください。

-invPtrLoc inventory_location

UNIXシステムでは、この引数は、ホスト上に複数のOracleインベントリ・ファイルが存在する場合に使用できます。

詳細は、B.7項「Oracle Universal Installerで複数のインベントリの場所を使用している場合のUNIXシステムでのUpgrade Assistantの起動」を参照してください。


A.7 Upgrade Assistantコマンドラインを使用したOracle WebCenter Contentのアップグレード

次の項では、Upgrade Assistantコマンドライン・インタフェースを使用してOracle WebCenter Contentコンポーネントをアップグレードする方法について説明します。

A.7.1 Oracle WebCenter Content中間層のUpgrade Assistantコマンドライン引数

Upgrade Assistantコマンドラインを使用してOracle WebCenter Content(WebCenter Content)中間層をアップグレードするには、オペレーティング・システムのプロンプトで次のコマンドを入力します。

  • Windowsシステムの場合:

    ORACLE_HOME\bin\ua.bat MT -UCM
         -binDir 10g_bindir_directory
         -intradocDir 11g_intradocDir_directory
         -wlsHost wls_host
         -wlsPort wls_port
         -wlsUserName wls_user
         [-logLevel log_level]
         [-[no]verbose]
    
  • UNIXシステムの場合:

    ORACLE_HOME/bin/ua MT -UCM
         -binDir 10g_bindir_directory
         -intradocDir 11g_intradocDir_directory
         -wlsHost wls_host
         -wlsPort wls_port
         -wlsUserName wls_user
         [-logLevel log_level]
         [-[no]verbose]
         [-invPtrLoc inventory_location]
    

WebCenter Contentのアップグレード時に使用可能なコマンドライン引数については、表A-11を参照してください。

表A-11 WebCenter Content中間層のアップグレード時のUpgrade Assistantコマンドライン引数の概要

引数 説明

-binDir
10g_bindir_directory

10g_bindir_directoryは、WebCenter Content 10g binDirディレクトリのフルパスに置き換えます。

これは必須の引数です。

-intradocDir
11g_intradocDir_directory

11g_intradocDir_directoryは、新しくインストールしたOracle WebCenter Content 11g OracleインスタンスのOracleインスタンス・ディレクトリのフルパスに置き換えます。

Oracleインスタンス・ディレクトリのパスは、Oracle Content ServerインスタンスのIntradocDir変数に保存されます。

この変数は、Oracle UCMドメインにデプロイされたContent Serverインスタンスに固有の構成ファイルとデータファイルのルート・ディレクトリを指します。

このディレクトリは別の場所にあってもかまいませんが、デフォルトの場所はDomainHome/ucm/short-product-idです。

これは必須の引数です。

-logLevel log_level

log_levelは、次のいずれかの値に置き換えます。

  • NOTIFICATION

  • WARNING

  • ERROR

  • INCIDENT_ERROR

  • TRACE

この引数を指定しない場合のデフォルト設定はNOTIFICATIONです。

-[no]verbose

この引数は、Upgrade Assistantをコマンドライン・モードで実行している際に詳細を画面に出力する場合に使用します。-noverboseは、画面に表示される詳細を制限する場合に使用します。

この引数を指定しない場合のデフォルト設定は-noverboseです。

wls_host wls_host

wls_port wls_port

wls_user wls_user

これらの引数を使用して、アップグレード先であるOracle WebLogic Serverドメイン内の管理サーバーのホスト、ポートおよびユーザー名を指定します。

たとえば、通常、ポートは7001、ユーザー名はweblogicとなります。

これらは必須の引数です。

-invPtrLoc inventory_location

UNIXシステムでは、この引数は、ホスト上に複数のOracleインベントリ・ファイルが存在する場合に使用できます。

詳細は、B.7項「Oracle Universal Installerで複数のインベントリの場所を使用している場合のUNIXシステムでのUpgrade Assistantの起動」を参照してください。


A.7.2 Oracle WebCenter Content: Records中間層のUpgrade Assistantコマンドライン引数

Upgrade Assistantコマンドラインを使用してOracle WebCenter Content: Records(Records)中間層をアップグレードするには、オペレーティング・システムのプロンプトで次のコマンドを入力します。

  • Windowsシステムの場合:

    ORACLE_HOME\bin\ua.bat MT -URM
         -binDir 10g_bindir_directory
         -intradocDir 11g_intradocDir_directory
         -wlsHost wls_host
         -wlsPort wls_port
         -wlsUserName wls_user
         [-logLevel log_level]
         [-[no]verbose]
    
  • UNIXシステムの場合:

    ORACLE_HOME/bin/ua MT -URM
         -binDir 10g_bindir_directory
         -intradocDir 11g_intradocDir_directory
         -wlsHost wls_host
         -wlsPort wls_port
         -wlsUserName wls_user
         [-logLevel log_level]
         [-[no]verbose]
         [-invPtrLoc inventory_location]
    

Recordsのアップグレード時に使用可能なコマンドライン引数については、表A-12を参照してください。

表A-12 Records中間層のアップグレード時のUpgrade Assistantコマンドライン引数の概要

引数 説明

-binDir
10g_bindir_directory

10g_bindir_directoryは、Records 10g binDirディレクトリのフルパスに置き換えます。

これは必須の引数です。

-intradocDir
11g_intradocDir_directory

11g_instradocDir_directoryは、新しくインストールしたRecords 11g OracleインスタンスのOracleインスタンス・ディレクトリのフルパスに置き換えます。

Oracleインスタンス・ディレクトリのパスは、Oracle Content ServerインスタンスのIntradocDir変数に保存されます。

この変数は、Oracle UCMドメインにデプロイされたContent Serverインスタンスに固有の構成ファイルとデータファイルのルート・ディレクトリを指します。

このディレクトリは別の場所にあってもかまいませんが、デフォルトの場所はDomainHome/ucm/short-product-idです。

これは必須の引数です。

-logLevel log_level

log_levelは、次のいずれかの値に置き換えます。

  • NOTIFICATION

  • WARNING

  • ERROR

  • INCIDENT_ERROR

  • TRACE

この引数を指定しない場合のデフォルト設定はNOTIFICATIONです。

-[no]verbose

この引数は、Upgrade Assistantをコマンドライン・モードで実行している際に詳細を画面に出力する場合に使用します。-noverboseは、画面に表示される詳細を制限する場合に使用します。

この引数を指定しない場合のデフォルト設定は-noverboseです。

wls_host wls_host

wls_port wls_port

wls_user wls_user

これらの引数を使用して、アップグレード先であるOracle WebLogic Serverドメイン内の管理サーバーのホスト、ポートおよびユーザー名を指定します。

たとえば、通常、ポートは7001、ユーザー名はweblogicとなります。

-invPtrLoc inventory_location

UNIXシステムでは、この引数は、ホスト上に複数のOracleインベントリ・ファイルが存在する場合に使用できます。

詳細は、B.7項「Oracle Universal Installerで複数のインベントリの場所を使用している場合のUNIXシステムでのUpgrade Assistantの起動」を参照してください。


A.7.3 WebCenter ContentスキーマのUpgrade Assistantコマンドライン引数

Upgrade Assistantコマンドラインを使用してWebCenter Contentスキーマをアップグレードするには、オペレーティング・システムのプロンプトで次のコマンドを入力します。

  • Windowsシステムの場合:

    ORACLE_HOME\bin\ua.bat UCM
         [-dbtype database_type]
         -dbConnectionString database_connect_string
         -dbaUserName database_admin_user
         -ucmUserName Oracle_UCM_user
         -sourceHome 10g_oracle_home
         [-[no]ErrorMode]
         [-[no]CheckMode]
         [-[no]UpgradeMode]
    
  • UNIXシステムの場合:

    ORACLE_HOME/bin/ua UCM
         [-dbtype database_type]
         -dbConnectionString database_connect_string
         -dbaUserName database_admin_user
         -ucmUserName Oracle_UCM_user
         -sourceHome 10g_oracle_home
         [-[no]ErrorMode]
         [-[no]CheckMode]
         [-[no]UpgradeMode]
    

Recordsのアップグレード時に使用可能なコマンドライン引数については、表A-13を参照してください。

表A-13 WebCenter Contentスキーマのアップグレード時のUpgrade Assistantコマンドライン引数の概要

引数 説明

-dbType
database_type

database_typeは、次のいずれかに置き換えます。

  • Oracle

  • Microsoft

  • IBM

デフォルト設定(値を入力しない場合の設定)はOracleです。

-dbConnectString
database_connect_string

database_connect_stringは、10gスキーマを含むデータベースのURL接続文字列に置き換えます。

たとえば、Oracle Databaseの接続文字列は、次のいずれかの書式で指定する必要があります。

  • host:port:sid
    

    または

  • //host:port/service_name
    

Microsoft SQL ServerデータベースまたはIBM DB2データベースの接続文字列は、次の書式であることが必要です。

//host:port:DatabaseName=database_name

これは必須の引数です。

-dbaUserName
database_admin_user

database_admin_userは、10gデータベースのデータベース管理者のユーザー名に置き換えます。

  • Oracle Databaseの場合は、SYSユーザーまたはDBAロールを持つユーザーを使用します。

  • Microsoft SQL Serverの場合は、saまたはdb_ownerロールを持つユーザーを入力します。

  • IBM DB2の場合は、db2adminを入力します。

これは必須の引数です。

-ucmUserName
Oracle_UCM_user

Oracle_UCM_userは、WebCenter Contentデータベース・ユーザーの名前に置き換えます。

これは必須の引数です。

-sourceHome 10g_oracle_home

10g_oracle_homeは、WebCenter Content 10g Oracleホームのフルパスに置き換えます。

これは必須の引数です。

-[no]ErrorMode -[no]CheckMode -[no]UpgradeMode

表A-4「すべてのスキーマのアップグレードに共通するUpgrade Assistantコマンドライン引数」を参照してください。


A.7.4 RecordsスキーマのUpgrade Assistantコマンドライン引数

Upgrade Assistantコマンドラインを使用してRecordsスキーマをアップグレードするには、オペレーティング・システムのプロンプトで次のコマンドを入力します。

  • Windowsシステムの場合:

    ORACLE_HOME\bin\ua.bat URM
         [-dbtype database_type]
         -dbConnectionString database_connect_string
         -dbaUserName database_admin_user
         -urmUserName Oracle_URM_user
         -sourceHome 10g_oracle_home
         [-[no]ErrorMode]
         [-[no]CheckMode]
         [-[no]UpgradeMode]
    
  • UNIXシステムの場合:

    ORACLE_HOME/bin/ua URM
         [-dbtype database_type]
         -dbConnectString <db_connect_string> 
         -dbaUserName database_admin_user
         -ucmUserName Oracle_URM_user
         -sourceHome 10g_oracle_home
         [-[no]ErrorMode]
         [-[no]CheckMode]
         [-[no]UpgradeMode]
    

Recordsのアップグレード時に使用可能なコマンドライン引数については、表A-14を参照してください。

表A-14 Recordsスキーマのアップグレード時のUpgrade Assistantコマンドライン引数の概要

引数 説明

-dbType
database_type

database_typeは、次のいずれかに置き換えます。

  • Oracle

  • Microsoft

  • IBM

デフォルト設定(値を入力しない場合の設定)はOracleです。

-dbConnectString
database_connect_string

database_connect_stringは、10gスキーマを含むデータベースのURL接続文字列に置き換えます。

たとえば、Oracle Databaseの接続文字列は、次のいずれかの書式で指定する必要があります。

  • host:port:sid
    

    または

  • //host:port/service_name
    

Microsoft SQL ServerデータベースまたはIBM DB2データベースの接続文字列は、次の書式であることが必要です。

//host:port:DatabaseName=database_name

これは必須の引数です。

-dbaUserName
database_admin_user

database_admin_userは、10gデータベースのデータベース管理者のユーザー名に置き換えます。

  • Oracle Databaseの場合は、SYSユーザーまたはDBAロールを持つユーザーを使用します。

  • Microsoft SQL Serverの場合は、saまたはdb_ownerロールを持つユーザーを入力します。

  • IBM DB2の場合は、db2adminを入力します。

これは必須の引数です。

-urmUserName
Oracle_URM_user

Oracle_URM_userは、Recordsデータベース・ユーザーの名前に置き換えます。

これは必須の引数です。

-sourceHome
10g_oracle_home

10g_oracle_homeは、Records 10g Oracleホームのフルパスに置き換えます。

これは必須の引数です。

-[no]ErrorMode -[no]CheckMode -[no]UpgradeMode

表A-4「すべてのスキーマのアップグレードに共通するUpgrade Assistantコマンドライン引数」を参照してください。


A.8 Upgrade Assistantコマンドラインを使用したOracle Data Integratorのアップグレード

次の項では、Upgrade Assistantコマンドライン・インタフェースを使用したOracle Data Integratorコンポーネントをアップグレードする方法について説明します。

A.8.1 Oracle Data Integrator中間層のUpgrade Assistantコマンドライン引数

Upgrade Assistantコマンドラインを使用してOracle Data Integrator中間層をアップグレードするには、オペレーティング・システムのプロンプトで次のコマンドを入力します。

  • Windowsシステムの場合:

    ORACLE_HOME\bin\ua.bat MT
         -sourceHome 10g_ODI_Oracle_home
         [-logLevel log_level]
         [-[no]verbose]
    
  • UNIXシステムの場合:

    ORACLE_HOME/bin/ua MT
         -sourceHome 10g_ODI_Oracle_home
         [-logLevel log_level]
         [-[no]verbose]
         [-invPtrLoc inventory_location]
    

Oracle Data Integrator中間層のアップグレード時に使用可能なコマンドライン引数については、表A-15を参照してください。

表A-15 Oracle Data Integrator中間層のアップグレード時のUpgrade Assistantコマンドライン引数の概要

引数 説明

-sourceHome
10g_ODI_Oracle_home

10g_ODI_Oracle_homeは、Oracle Data Integrator 10g Oracleホームのフルパスに置き換えます。

これは必須の引数です。

-logLevel log_level

log_levelは、次のいずれかの値に置き換えます。

  • NOTIFICATION

  • WARNING

  • ERROR

  • INCIDENT_ERROR

  • TRACE

この引数を指定しない場合のデフォルト設定はNOTIFICATIONです。

-[no]verbose

この引数は、Upgrade Assistantをコマンドライン・モードで実行している際に詳細を画面に出力する場合に使用します。-noverboseは、画面に表示される詳細を制限する場合に使用します。

この引数を指定しない場合のデフォルト設定は-noverboseです。

-invPtrLoc inventory_location

UNIXシステムでは、この引数は、ホスト上に複数のOracleインベントリ・ファイルが存在する場合に使用できます。

詳細は、B.7項「Oracle Universal Installerで複数のインベントリの場所を使用している場合のUNIXシステムでのUpgrade Assistantの起動」を参照してください。


A.8.2 Oracle Data IntegratorスキーマのUpgrade Assistantコマンドライン引数

Upgrade Assistantコマンドラインを使用してOracle Data Integratorスキーマをアップグレードするには、オペレーティング・システムのプロンプトで次のコマンドを入力します。

  • Windowsシステムの場合:

    ORACLE_HOME\bin\ua.bat ODI
         [-dbtype database_type]
         -dbConnectionString database_connect_string
         -dbaUserName <dba_user_name> 
         -odiMasterUserName ODI_master_user_name
         -odiSupervisorName ODI_supervisor_name
         -odiWorkrep ODI_work_repository_list
         -odiWorkrepUserName ODI_work_repository_user_name_list
         [-cloneOption]
         [-noCloneOption]
         [-kmOption]
         [-noKmOption]
         [-topologyOption]
         [-noTopologyOption]
    
  • UNIXシステムの場合:

    ORACLE_HOME/bin/ua ODI
         [-dbtype database_type]
         -dbConnectionString database_connect_string
         -dbaUserName <dba_user_name> 
         -odiMasterUserName ODI_master_user_name
         -odiSupervisorName ODI_supervisor_name
         -odiWorkrep ODI_work_repository_list
         -odiWorkrepUserName ODI_work_repository_user_name_list
         [-cloneOption]
         [-noCloneOption]
         [-kmOption]
         [-noKmOption]
         [-topologyOption]
         [-noTopologyOption]
    

Oracle Data Integratorスキーマのアップグレード時に使用可能なコマンドライン引数については、表A-16を参照してください。

表A-16 Oracle Data Integratorスキーマのアップグレード時のUpgrade Assistantコマンドライン引数の概要

引数 説明

-dbType
database_type

database_typeは、次のいずれかに置き換えます。

  • Oracle

  • Microsoft

  • IBM

  • Postgres

  • Sybase

  • Hypersonic

デフォルト設定(値を入力しない場合の設定)はOracleです。

-dbConnectString
database_connect_string

database_connect_stringは、10gスキーマを含むデータベースのURL接続文字列に置き換えます。

各データベース・タイプで必要な接続文字列の詳細は、Oracle Fusion MiddlewareのOracle Data Integratorアップグレード・ガイドのターゲット・データベースに関する項にある「接続文字列」フィールドの説明を参照してください。

これは必須の引数です。

-dbaUserName
database_admin_user

database_admin_userは、データベースへの接続に使用するデータベース管理者のユーザー名に置き換えます。

  • Oracle Databaseの場合は、SYSユーザーまたはDBAロールを持つユーザーを使用します。

  • Microsoft SQL Serverの場合は、saまたはdb_ownerロールを持つユーザーを入力します。

  • IBM DB2の場合は、db2adminを入力します。

これは必須の引数です。

-odiMasterUserName
ODI_master_user_name

ODI_master_user_nameは、Oracle Data Integratorのマスター・リポジトリ所有者のユーザー名に置き換えます。

たとえば、次のとおりです。

DEV_ODI_REPO

これは必須の引数です。

-odiSupervisorName
ODI_supervisor_name

ODI_supervisor_nameは、スーパーバイザ権限を持つOracle Data Integratorユーザーのユーザー名に置き換えます。

たとえば、次のとおりです。

SUPERVISOR

これは必須の引数です。

-odiWorkrep
ODI_work_repository_list

ODI_work_repository_listは、1つ以上のODI作業リポジトリ名のカンマ区切りリストに置き換えます。

-odiWorkrepUserName
ODI_work_repository_user_name_list

ODI_work_repository_user_name_listは、-odiWorkrep引数にリストされた各作業リポジトリに関連付けられたユーザー名のカンマ区切りリストに置き換えます。

[-cloneOption | -noCloneOption]

Upgrade Assistantグラフィカル・ユーザー・インタフェースの「操作の指定」画面の「クローンされたリポジトリでのみアップグレードが実行されることを確認」オプションに対応します。

詳細は、Oracle Fusion MiddlewareのOracle Data Integratorアップグレード・ガイドの操作の指定についての説明を参照してください。

デフォルト設定は-cloneOptionです。

[-kmOption | -noKmOption]

Upgrade Assistantグラフィカル・ユーザー・インタフェースの「操作の指定」画面の「KMを必須更新で置換」オプションに対応します。

詳細は、Oracle Fusion MiddlewareのOracle Data Integratorアップグレード・ガイドの操作の指定についての説明を参照してください。

デフォルト設定は-kmOptionです。

[-topologyOption | -noTopologyOption]

Upgrade Assistantグラフィカル・ユーザー・インタフェースの「操作の指定」画面の「トポロジおよびセキュリティ・メタデータの更新」オプションに対応します。

詳細は、Oracle Fusion MiddlewareのOracle Data Integratorアップグレード・ガイドの操作の指定についての説明を参照してください。

デフォルト設定は-topologyOptionです。

-[no]ErrorMode

-[no]CheckMode

-[no]UpgradeMode

表A-4「すべてのスキーマのアップグレードに共通するUpgrade Assistantコマンドライン引数」を参照してください。


A.9 Upgrade Assistantコマンドラインを使用したOracle Business Intelligenceのアップグレード

次の項では、Upgrade Assistantコマンドライン・インタフェースを使用したOracle BI Enterprise EditionおよびOracle Business Intelligence Publisherをアップグレードする方法について説明します。

A.9.1 Oracle BI Enterprise Edition中間層のUpgrade Assistantコマンドライン引数

Upgrade Assistantコマンドラインを使用してOracle BI Enterprise Edition中間層をアップグレードするには、オペレーティング・システムのプロンプトで次のコマンドを入力します。

  • Windowsシステムの場合:

    ORACLE_HOME\bin\ua.bat -BIEE
        -rpdFile rpd_file
        -rpdAdminUser rpd_admin_user
        -webCatDir webcat_directory
        -webCatDeliveriesDir webcatdeliveries_directory
        -wlsPort wls_port
        -wlsUserName wls_user
        [-logLevel log_level]
        [-[no]verbose]
    
  • UNIXシステムの場合:

    ORACLE_HOME/bin/ua MT -BIEE
        -rpdFile rpd_file
        -rpdAdminUser rpd_admin_user
        -webCatDir webcat_directory
        -webCatDeliveriesDir webcatdeliveries_directory
        -wlsPort wls_port 
        -wlsUserName wls_user
        [-logLevel log_level] 
        [-[no]verbose]
        [[-invPtrLoc inventory_loc]
    

中間層のアップグレード時に使用可能なコマンドライン引数については、表A-17を参照してください。

多くのコマンドライン・オプションは、Upgrade Assistantグラフィカル・ユーザー・インタフェースで使用可能なオプションを表しています。詳細は、Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligenceのアップグレード・ガイドのOracle Business IntelligenceのUpgrade Assistant画面についての説明を参照してください。

表A-17 Oracle BI Enterprise Edition中間層のアップグレード時のUpgrade Assistantコマンドライン引数の概要

引数 説明

-rpdfile rpd_file

-rpdAdminUser rpd_admin_user

rpd_fileは、Oracle Business Intelligence 10gリポジトリ・ファイルの名前に置き換えます。

rpd_admin_userは、管理者ユーザーの名前(通常はAdministrator)に置き換えます。

Oracle Business Intelligence 10gのリポジトリ・ファイルを11gにアップグレードする場合、中間層のアップグレードにこれらの引数が必要です。

-webCatDir webcat_directory

-webCatDeliveriesDir
webcatdeliveries_directory

webcat_directoryは、Oracle Business Intelligence 10g Webカタログ・ディレクトリのフルパスに置き換えます。

webcatdeliveries_directoryは、Webカタログdeliveriesディレクトリのパスに置き換えます。

Oracle Business Intelligence 10gのWebカタログを11gにアップグレードする場合、中間層のアップグレードにこれらの引数が必要です。

wls_port wls_port

wls_userName wls_user

これらの引数を使用して、アップグレード先であるOracle WebLogic Serverドメイン内の管理サーバーのOracle WebLogic Serverポートおよびユーザー名を指定します。

たとえば、通常、ポートは7001、ユーザー名はweblogicとなります。

これらは、特定のOracle Fusion Middleware 11g Oracleインスタンスに関連する値に対するデフォルト設定です。

Oracle WebLogic Serverホストは指定できません。その値のデフォルトはローカルホストで、値の変更はできません。

-logLevel log_level

log_levelは、次のいずれかの値に置き換えます。

  • NOTIFICATION

  • WARNING

  • ERROR

  • INCIDENT_ERROR

  • TRACE

この引数を指定しない場合のデフォルト設定はNOTIFICATIONです。

-[no]verbose

この引数は、Upgrade Assistantをコマンドライン・モードで実行している際に詳細を画面に出力する場合に使用します。-noverboseは、画面に表示される詳細を制限する場合に使用します。

この引数を指定しない場合のデフォルト設定は-noverboseです。

-invPtrLoc inventory_location

UNIXシステムでは、この引数は、ホスト上に複数のOracleインベントリ・ファイルが存在する場合に使用できます。

詳細は、B.7項「Oracle Universal Installerで複数のインベントリの場所を使用している場合のUNIXシステムでのUpgrade Assistantの起動」を参照してください。


A.9.2 Oracle Business Intelligence Publisher中間層のUpgrade Assistantコマンドライン引数

Upgrade Assistantコマンドラインを使用してOracle Business Intelligence Publisher中間層をアップグレードするには、オペレーティング・システムのプロンプトで次のコマンドを入力します。

  • Windowsシステムの場合:

    ORACLE_HOME\bin\ua.bat -BIP
         [-sourceReposDir source_repos | -sourceTemplateDir source_template]
         -destReposDir dest_repos
         -wlsHost wls_host
         -wlsPort wls_port
         -wlsUserName wls_user
         [-logLevel log_level]
         [-[no]verbose]
    
  • UNIXシステムの場合:

    ORACLE_HOME/bin/ua MT -BIP
         [-sourceReposDir source_repos | -sourceTemplateDir source_template]
         -destReposDir dest_repos
         -wlsHost wls_host
         -wlsPort wls_port
         -wlsUserName wls_user
         [-logLevel log_level]
         [-[no]verbose]
         [[-invPtrLoc inventory_loc] ...]
    

中間層のアップグレード時に使用可能なコマンドライン引数については、表A-18を参照してください。

多くのコマンドライン・オプションは、Upgrade Assistantグラフィカル・ユーザー・インタフェースで使用可能なオプションを表しています。詳細は、Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligenceのアップグレード・ガイドのOracle Business IntelligenceのUpgrade Assistant画面についての説明を参照してください。

表A-18 Oracle Business Intelligence Publisher中間層のアップグレード時のUpgrade Assistantコマンドライン引数の概要

引数 説明

-sourceReposDir source_repos

source_reposは、Oracle BI Publisher 10gのリポジトリのディレクトリ・パスに置き換えます。

この引数または-sourceTemplateDir引数を使用する必要がありますが、両方は指定できません。

-sourceTemplateDir source_template

source_templateは、Oracle E-Business Suiteのデータ・テンプレートのディレクトリ・パスに置き換えます。

この引数または-sourceReposDir引数を使用する必要がありますが、両方は指定できません。

-destReposDir dest_repos

dest_reposは、次のいずれかに置き換えます。

  • Oracle BI Publisherのリポジトリ・ディレクトリ内のテンプレートをアップグレードする場合は、Oracle BI Publisher 11gのリポジトリ・ディレクトリのフルパスを入力します。

  • Oracle E-Business Suiteのデータ・テンプレート・ディレクトリ内のテンプレートをアップグレードする場合は、Oracle BI Publisher 11gのデータ・モデル・ディレクトリのフルパスを入力します。

これは中間層のアップグレードに必須の引数です。

wls_host wls_host

wls_port wls_port

wls_userName wls_user

これらの引数を使用して、アップグレード先であるOracle WebLogic Serverドメイン内の管理サーバーのホスト、ポートおよびユーザー名を指定します。

たとえば、通常、ポートは7001、ユーザー名はweblogicとなります。

これらは、特定のOracle Fusion Middleware 11g Oracleインスタンスに関連する値に対するデフォルト設定です。

Web層のOracleホームをアップグレードする場合、これらの引数は不要であり、サポートされません。

-logLevel log_level

log_levelは、次のいずれかの値に置き換えます。

  • NOTIFICATION

  • WARNING

  • ERROR

  • INCIDENT_ERROR

  • TRACE

この引数を指定しない場合のデフォルト設定はNOTIFICATIONです。

-[no]verbose

この引数は、Upgrade Assistantをコマンドライン・モードで実行している際に詳細を画面に出力する場合に使用します。-noverboseは、画面に表示される詳細を制限する場合に使用します。

この引数を指定しない場合のデフォルト設定は-noverboseです。

-invPtrLoc inventory_location

UNIXシステムでは、この引数は、ホスト上に複数のOracleインベントリ・ファイルが存在する場合に使用できます。

詳細は、B.7項「Oracle Universal Installerで複数のインベントリの場所を使用している場合のUNIXシステムでのUpgrade Assistantの起動」を参照してください。


A.9.3 Oracle Business Intelligence SchedulerスキーマのUpgrade Assistantコマンドライン引数

Upgrade Assistantコマンドラインを使用してOracle BI Enterprise Edition Schedulerをアップグレードするには、オペレーティング・システムのプロンプトで次のコマンドを入力します。

  • Windowsシステムの場合:

    ORACLE_HOME\bin\ua.bat BISCHEDULER
        -targetURL target_url
        -targetUserName target_user_name
        -dbtype db_type
        -dbConnectString db_connect_string
        -biUserName bi_user_name
        -dbaUserName dba_user_name
        -sourceUserName source_user_name
    
  • UNIXシステムの場合:

    ORACLE_HOME/bin/ua BISCHEDULER
        -targetURL target_url
        -targetUserName target_user_name
        -dbtype db_type
        -dbConnectString db_connect_string
        -biUserName bi_user_name
        -dbaUserName dba_user_name
        -sourceUserName source_user_name
    

Oracle BI Enterprise Edition BISCHEDULERスキーマのアップグレード時に使用可能なコマンドライン引数については、表A-19を参照してください。

表A-19 Oracle BI EEスキーマおよびOracle BI Publisherスキーマのアップグレード時のUpgrade Assistantコマンドライン引数の概要

引数 説明

-targetURL target_url

target_urlは、11gスキーマを含むターゲット・データベースのURL接続文字列に置き換えます。

各データベース・タイプで必要な接続文字列の詳細は、Oracle Fusion MiddlewareのOracle Data Integratorアップグレード・ガイドのターゲット・データベースに関する項にある「接続文字列」フィールドの説明を参照してください。

これは必須の引数です。

-targetUserName target_user_name

target_user_nameは、ターゲット・データベース内のOracle Business Intelligence 11gスキーマの名前に置き換えます。このスキーマ名は、次の形式になります。

RCUPREFIX_BIPLATFORM

たとえば、次のとおりです。

DEV_BIPLATFORM

これは必須の引数です。

-dbType database_type

database_typeは、10gスキーマを含むソース・データベースのデータベース・タイプに置き換えます。タイプは、次のいずれかであることが必要です。

  • Oracle

  • Microsoft

  • IBM

デフォルト設定(値を入力しない場合の設定)はOracleです。

注意: ソース・データベースのデータベース・タイプは、ターゲット・データベースのデータベース・タイプと同じであることが必要です。そのため、データベース・タイプを指定する必要があるのはソース・データベースのみです。

-dbConnectString
database_connect_string

database_connect_stringは、10gスキーマを含むソース・データベースのURL接続文字列に置き換えます。

各データベース・タイプで必要な接続文字列の詳細は、Oracle Fusion MiddlewareのOracle Data Integratorアップグレード・ガイドのターゲット・データベースに関する項にある「接続文字列」フィールドの説明を参照してください。

これは必須の引数です。

-biUserName bi_user_name

bi_user_nameは、ソース・データベース内のOracle Business Intelligence 10gスキーマの名前に置き換えます。

これは必須の引数です。

-dbaUserName dba_user_name

dba_user_nameは、11gスキーマがあるターゲット・データベースへの接続に使用するデータベース管理者のユーザー名に置き換えます。

  • Oracle Databaseの場合は、SYSユーザーまたはDBAロールを持つユーザーを使用します。

  • Microsoft SQL Serverの場合は、saまたはdb_ownerロールを持つユーザーを入力します。

  • IBM DB2の場合は、db2adminを入力します。

これは必須の引数です。

-sourceUserName source_user_name

source_user_nameは、10gスキーマがあるソース・データベースへの接続に使用するデータベース管理者のユーザー名に置き換えます。

  • Oracle Databaseの場合は、SYSユーザーまたはDBAロールを持つユーザーを使用します。

  • Microsoft SQL Serverの場合は、saまたはdb_ownerロールを持つユーザーを入力します。

  • IBM DB2の場合は、db2adminを入力します。

これは必須の引数です。

-[no]ErrorMode

-[no]CheckMode

-[no]UpgradeMode

表A-4「すべてのスキーマのアップグレードに共通するUpgrade Assistantコマンドライン引数」を参照してください。


A.9.4 Oracle BI Publisher SchedulerスキーマのUpgrade Assistantコマンドライン引数

Upgrade Assistantコマンドラインを使用してOracle BI Publisher Schedulerスキーマをアップグレードするには、オペレーティング・システムのプロンプトで次のコマンドを入力します。

  • Windowsシステムの場合:

    ORACLE_HOME\bin\ua.bat BIPUBLISHER
        -targetURL target_url
        -targetUserName target_user_name
        -dbtype db_type
        -dbConnectString db_connect_string
        -biUserName bi_user_name
        -dbaUserName dba_user_name
        -sourceUserName source_user_name
    
  • UNIXシステムの場合:

    ORACLE_HOME/bin/ua BIPUBLISHER
        -targetURL target_url
        -targetUserName target_user_name
        -dbtype db_type
        -dbConnectString db_connect_string
        -biUserName bi_user_name
        -dbaUserName dba_user_name
        -sourceUserName source_user_name
    

Oracle Business Intelligence Publisher Schedulerスキーマのアップグレード時に使用可能なコマンドライン引数については、表A-19を参照してください。

A.10 Upgrade Assistantコマンドラインを使用したアップグレードされた環境の検証

Upgrade Assistantコマンドラインを使用してOracle Fusion Middleware環境を検証するには、オペレーティング・システムのプロンプトで次のコマンドを入力します。

アップグレードの検証時に使用可能なコマンドライン引数については、表A-20を参照してください。

表A-20 アップグレードの検証時のUpgrade Assistantコマンドライン引数の概要

引数 説明

-destInstanceHome
ORACLE_INSTANCE

ORACLE_INSTANCEは、新しくインストールしたOracle Fusion Middleware 11g Oracleインスタンスのフルパスに置き換えます。

-logLevel log_level

log_levelは、次のいずれかの値に置き換えます。

  • NOTIFICATION

  • WARNING

  • ERROR

  • INCIDENT_ERROR

  • TRACE

この引数を指定しない場合のデフォルト設定はNOTIFICATIONです。

wls_host wls_host

wls_port wls_port

wls_user wls_user

これらの引数を使用して、アップグレード先であるOracle WebLogic Serverドメイン内の管理サーバーのホスト、ポートおよびユーザー名を指定します。

たとえば、通常、ポートは7001、ユーザー名はweblogicとなります。

-invPtrLoc inventory_location

UNIXシステムでは、この引数は、ホスト上に複数のOracleインベントリ・ファイルが存在する場合に使用できます。

詳細は、B.7項「Oracle Universal Installerで複数のインベントリの場所を使用している場合のUNIXシステムでのUpgrade Assistantの起動」を参照してください。