Oracle® Fusion Middleware Oracle Business Process Management Business Process Composerユーザーズ・ガイド 11g リリース1(11.1.1.7) B61410-07 |
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この章では、ヒューマン・タスクを使用して、エンド・ユーザーとプロセスベースのアプリケーションとの相互作用を定義する方法について説明します。Oracle Business Process Composerを使用してヒューマン・タスクを作成および編集する方法について説明します。
この章の内容は次のとおりです。
ヒューマン・タスクは、Oracle Human Workflowのコンポーネントの1つです。Oracle Human Workflowは、Oracle SOA SuiteとOracle BPM Suitesのコンポーネントで、ユーザーとプロセスベースのアプリケーションとの対話を管理するためのランタイム環境を提供します。ヒューマン・タスクは、ユーザー・インタフェースとワークフローを含む、ユーザー相互作用を定義します。
Business Process Composerを使用して、新規ヒューマン・タスクを作成し、その基本プロパティを構成できます。ただし、ヒューマン・タスクのより詳細な構成を行う場合は、Oracle BPM Studioを使用する必要があります。詳細は、Oracle BPMモデリングおよび実装ガイドのヒューマン・ワークフローの概要を参照してください。
ヒューマン・タスクは、BPMプロジェクト内のサービスとして定義され、ビジネス・カタログに格納されます。
ヒューマン・タスクでは次が定義されます。
参加者: ヒューマン・タスクの作業を実行するユーザーまたはユーザー・グループを指定します。
承認パターン: ヒューマン・タスクの作業を実行する順序を指定します。
アクセス権: タスクにアクセスできるユーザーを決定します。
ペイロード: ヒューマン・タスクによって使用されるデータ構造を定義します。ペイロード・データはBPMNプロセスのユーザー・タスクからヒューマン・タスクに渡されます。
有効期限: ヒューマン・タスクの期間を定義します。
プレゼンテーション: BPMNプロセスと対話する参加者が使用するユーザー・インタフェースを定義します。プレゼンテーションはフォームによって定義されます。Oracle BPMは、WebフォームとOracle Application Development Framework (ADF)タスク・フォームの2つのタイプのフォームをサポートしています。
Business Process Composerを使用したフォームの作成と使用の詳細は、第9章「Webフォームの使用」を参照してください。Oracle BPM Studioを使用したADFタスク・フォームの作成については、Oracle BPMモデリングおよび実装ガイドのヒューマン・ワークフローの概要を参照してください。
ヒューマン・タスクでは、アプリケーションでユーザーが様々なタスクを実行する順序を決定できます。この順序はヒューマン・タスクのルーティングによって定義されます。参加者とは各タスクの実行を担当するユーザーまたはグループです。ヒューマン・タスク・エディタを使用して、ヒューマン・タスクのルーティング・フローおよび参加者を指定できます。
ヒューマン・タスクでは、次の一般的なルーティング・シナリオのパターンがサポートされます。
単一の承認者
これは、1人の参加者を単一のユーザー、グループまたはロールにマップする単純なケースです。詳細は、11.1.2項「参加者割当ての概要」を参照してください。
たとえば、休暇申請がマネージャに割り当てられているとします。マネージャは、休暇が始まる3日前までに申請タスクを操作する必要があります。マネージャが申請を正式に承認または却下すると、その決定が従業員に通知されます。マネージャがタスクを操作しない場合、申請は却下として処理されます。正式な却下の場合と同様に通知アクションが実行されます。
パラレル
この参加者タイプは、一連のユーザーがパラレルで作業する必要があることを示します。このパターンは通常、投票で使用されます。
たとえば、雇用に関して複数のユーザーが応募者の採否を票決する必要がある場合です。結果が有効になるために必要な得票率(多数決や満場一致など)を指定します。
FYI
この参加者は、単一の承認者と同様に、単一のユーザー、グループまたはロールにマップします。ただし、このパターンでは、参加者は通知タスクを単に受信するのみで、ビジネス・プロセスでは参加者のレスポンスを待機しません。FYIの参加者は、タスクの結果に直接影響を与えることはできませんが、場合によっては、コメントを提供したり、添付ファイルを追加できます。
たとえば、採用候補者の採用について地域マネージャが承認し、その候補が承認または却下のために州全体の統括マネージャに渡されたことが、地域の営業所に通知される場合です。
シリアル
この参加者タイプは、一連のユーザーが順番に作業する必要があることを示します。ルーティング・ポリシーには、複数の参加者を順番に使用した順番による作業を指定できますが、このパターンは一連のユーザーが動的である場合に有用です。このシリアル・タイプの一般的なシナリオは、管理チェーン・エスカレーションです。このエスカレーションは、このパターンの指定内にある管理チェーンに基づいてリストを指定することで実行されます。
ヒューマン・タスクを作成すると、デフォルトの単純参加者が含まれます。ヒューマン・タスク・エディタを使用して、参加者タイプを変更したり、参加者を追加できます。詳細は、11.3.6項「デフォルト参加者の変更方法」を参照してください。
図11-1は、単一の参加者のみが含まれている基本的なルーティングを示しています。
参加者タイプに加えて、ヒューマン・タスクでは、より制御機能が高い複雑なルーティング・タイプもサポートされています。これらのルーティング・タイプには、次のものがあります。
順次
順次ルーティングでは、様々な参加者が、タスクを順番に処理します。図11-2は、順次ルーティングの例を示しています。この例では、Participant_1はルーティング・フローの最初の参加者です。Participant_1がタスクの処理を終了した後、タスクはParticpant_2に渡されます。Participant_2がタスクの処理を終了した後、ヒューマン・タスクは完了となります。
パラレル
パラレル・ルーティングでは、複数の参加者がタスクを同時に処理します。図11-3は、パラレル・ルーティングの例を示しています。この例では、Participant_1とParticipant_2がタスクを同時に処理します。
パラレル・ルーティングでは、パラレル・ブロックの後、タスク・フローが次の参加者にどのように続くかを決定するルーティングの結果を定義できます。詳細は、11.1.1.3項「結果」を参照してください。
結果には、ヒューマン・タスクについて可能性がある結果引数を指定します。Oracle BPM Worklistとプロセス・ワークスペースには、ランタイム時に実行できるタスクとして選択した結果が表示されます。
デフォルトの結果リストで選択されたデフォルトの結果よりも優先される投票時結果を指定できます。この結果は、必要なパーセンテージに達した場合に有効になります。結果は、表にリストされている順に評価されます。
ヒューマン・タスクに対して次の結果を定義できます。
遅延
はい
承認
承認
却下
いいえ
ヒューマン・タスクの結果の構成については、11.3.4項「基本タスク・プロパティの構成方法」を参照してください。パラレル・ルーティングの結果の構成については、11.3.9項「パラレル・ルーティングの結果の構成方法」を参照してください。
参加者割当ては、アプリケーションを使用する組織内のユーザーにヒューマン・タスクをマップするプロセスです。各参加者を次のいずれかにマップして割り当てます。
ユーザー
個々のユーザーをタスクの処理に割り当てることができます。たとえば、ユーザーjlondonまたはjsteinを特定のタスクに割り当てることができます。ユーザーは、SOAインフラストラクチャで構成されるアイデンティティ・ストアに定義されます。これらのユーザーは、Oracle WebLogic Server、Oracle Internet Directoryまたはサード・パーティのLDAPディレクトリの埋込みLDAPにできます。
ユーザーと同様に、グループはSOAインフラストラクチャのアイデンティティ・ストアに定義されます。
グループ
グループをタスクの処理に割り当てることができます。グループには、タスクの申告と処理を実行できる個々のユーザーが登録されます。たとえば、ユーザーjcooperおよびfkafkaは、タスクの処理に割り当てるLoanAgentGroupというグループのメンバーにできます。
アプリケーション・ロール
タスクの要求と操作に、アプリケーション・ロールのメンバーであるユーザーを割り当てることができます。
ユーザー、グループまたはロールをヒューマン・タスク参加者に割り当てる手順は、11.3.8項「参加者へのユーザー、グループまたはロールの割当て方法」を参照してください。
期間は、別のアクションが実行されるまでヒューマン・タスクがアイドル状態でいる期間を定義します。期間は、ヒューマン・タスク全体または各ヒューマン・タスク参加者に対して定義できます。
ヒューマン・タスク全体に対して期間を定義する方法は、11.3.5項「ヒューマン・タスクに対する期限(期間)の定義方法」を参照してください。
Oracle Business Process Composerには、ヒューマン・タスクを作成および編集できるヒューマン・タスク・エディタがあります。ヒューマン・タスク・エディタは、図11-4に示すようなタブ付きペインで構成されています。
ヒューマン・タスク・エディタには次のタブが含まれています。
基本: ヒューマン・タスクの基本プロパティを構成したり、ヒューマン・タスクの期限を定義したり、プレゼンテーションを構成できます。詳細は、11.3.4項「基本タスク・プロパティの構成方法」と11.3.11項「ヒューマン・タスクのプレゼンテーションの指定方法」を参照してください。
ルーティング・スリップ: ヒューマン・タスクの参加者とルーティング・タイプを定義および構成できます。詳細は、11.3.6項「デフォルト参加者の変更方法」および11.3.8項「参加者へのユーザー、グループおよびロールの割当て方法」を参照してください。
データ: ヒューマン・タスクによって使用されるデータ・ペイロードを定義します。詳細は、11.3.10項「ヒューマン・タスクに対するデータ・ペイロードの作成および構成方法」を参照してください。
次の項では、ヒューマン・タスクの作成、構成および編集の方法について説明します。
次の手順では、ヒューマン・タスクの作成と構成に必要な一般的なステップを示します。
ヒューマン・タスクを作成して構成するには:
新しいヒューマン・タスクを作成します。新規ヒューマン・タスクはプロジェクトのようこそページから直接作成できます。詳細は、11.3.2項「新しいヒューマン・タスクの作成方法」を参照してください。
ヒューマン・タスクを開きます。詳細は、11.3.3項「ヒューマン・タスクを開く方法」を参照してください。
ヒューマン・タスクの基本プロパティと期限を構成します。
ヒューマン・タスクのペイロード・データを定義します。
ヒューマン・タスクにフォームを割り当てます。
ヒューマン・タスクをユーザー・タスクに割り当てます。
Oracle Business Process Composerでは、プロジェクトのようこそページから直接、新しいヒューマン・タスクを作成できます。ヒューマン・タスクは、サービスとして定義され、BPMプロジェクトのビジネス・カタログに格納されます。
新しいヒューマン・タスクを作成する手順は、次のとおりです:
新しいヒューマン・タスクを作成するプロジェクトを開きます。
プロジェクトが編集モードであることを確認します。
プロジェクトのようこそページから、「ヒューマン・タスク」タブを選択します。
「新規ヒューマン・タスク」をクリックします。
新規ヒューマン・タスクの名前を入力し、「作成」をクリックします。
ヒューマン・タスクのリストに新規ヒューマン・タスクが表示されます。
既存のヒューマン・タスクは、開いて表示または編集できます。
既存のヒューマン・タスクを開く手順は、次のとおりです。
表示または編集するヒューマン・タスクがあるプロジェクトを開きます。
プロジェクトのようこそページから、「ヒューマン・タスク」を選択します。
開くヒューマン・タスクの名前をクリックします。
ヒューマン・タスクがヒューマン・タスク・エディタで開きます。詳細は、11.2項「ヒューマン・タスク・エディタの概要」を参照してください。
ヒューマン・タスク・エディタの「基本」タブを使用して、ヒューマン・タスクの基本プロパティ(タスクのタイトル、優先度、結果など)を構成します。
基本タスク・プロパティを構成するには:
ヒューマン・タスクを開きます。
ヒューマン・タスク・エディタから、「基本」タブを選択します。
タスクの・タイトルの隣のドロップダウン・リストから、次のいずれかを選択します。
プレーン・テキスト: テキスト・ボックスを使用してタスク・タイトルを定義します。このオプションを選択した後、テキスト・ボックスにタスク・タイトルを入力します。
XPath: XPath機能に基づいてタスク・タイトルを定義します。
変換: タスク・タイトルの変換バージョンを定義します。
タスクのタイトルは、プロセス・ワークスペースに表示されるヒューマン・タスクのタイトルを定義します。
「優先度」の隣のドロップダウン・リストから、ヒューマン・タスクの優先度を選択します。有効値は1(優先度最高)から5(優先度最低)です。この値はプロセス・ワークスペースに表示されます。
ヒューマン・タスクの結果を定義します。
「結果」フィールドの隣の虫眼鏡アイコンをクリックします。
構成する結果を選択します。最後に1つの結果を選択する必要があります。詳細は、11.1.1.3項「結果」を参照してください。
「OK」をクリックします。
プロジェクトを保存して、変更を保存します。
タスク・エディタを使用して、ヒューマン・タスクの期間を定義します。
ヒューマン・タスクの期限(期間)を構成するには:
ヒューマン・タスクを開きます。
ヒューマン・タスク・エディタから、「基本」タブを選択します。
「期限」の下のドロップダウン・リストから、次のいずれかを選択します。
有効期限なし: ヒューマン・タスクに有効期限がないことを示します。
有効期限切れまでの時間: 指定の期間後、ヒューマン・タスクの有効期限が切れることを示します。オプションを選択したら、次を構成できます。
固定期間: ヒューマン・タスクの期間を定義します。このオプションを指定したら、特定の日数、時間数および分数を定義できます。
式別: 式を使用して、ヒューマン・タスクの期間を定義できます。
ビジネス・カレンダのベース有効期限: ビジネス・カレンダに基づいてヒューマン・タスクの期間を定義できます。
期限更新までの時間: ヒューマン・タスクの有効期限を延長します。このオプションを選択したら、次を構成できます。
固定期間: ヒューマン・タスクの有効期限を延長する期間を定義します。このオプションを指定したら、特定の日数、時間数および分数を定義できます。
式別: 式を使用して、ヒューマン・タスクの有効期限を延長する期間を定義できます。
期限更新の最大回数: 期限更新できる回数を定義します。
ビジネス・カレンダのベース有効期限: 選択すると、ビジネス・カレンダに基づいてヒューマン・タスクの期間が定義されます。
エスカレートまでの時間: 有効期限が切れたら、タスクをマネージャにエスカレートします。このオプションを選択したら、次を構成できます。
固定期間: ヒューマン・タスクの期間を定義します。このオプションを指定したら、特定の日数、時間数および分数を定義できます。
式別: 式を使用して、ヒューマン・タスクの期間を定義できます。
エスカレーション・レベルの最大数: 有効期限後にタスクをエスカレートできるレベル数を定義します。
承認の最高役職: エスカレーションが到達する管理チェーン内の最高役職を定義します。
ビジネス・カレンダのベース有効期限: 選択すると、ビジネス・カレンダに基づいてヒューマン・タスクの期間が定義されます。
プロジェクトを保存して、変更を保存します。
新規ヒューマン・タスクを作成すると、デフォルトの単純参加者が含まれます。ヒューマン・タスク・エディタを使用して、デフォルト参加者のタイプを変更できます。
ヒューマン・タスクのデフォルト参加者を変更するには:
共有プロジェクトの場合は、編集モード中であることを確認します。
ヒューマン・タスクを開いて、「ルーティング・スリップ」タブを選択します。
図11-5に示されているように、参加者をクリックして、「削除」(X)アイコンをクリックし、参加者を削除します。
ルーティング・スリップ・ボックスをクリックします。
「追加」(+)アイコンをクリックし、参加者タイプを選択します。各参加者タイプについては、11.1.1項「参加者とルーティング・タイプの概要」を参照してください。
新しい参加者がルーティング・スリップ・ボックスに表示されます。ヒューマン・タスクへの参加者の追加については、次の手順を参照してください。
ヒューマン・タスク・エディタを使用して、ヒューマン・タスクに参加者またはルーティング・タイプを追加します。
参加者をヒューマン・タスクに追加する手順は、次のとおりです。
共有プロジェクトの場合は、編集モード中であることを確認します。
ヒューマン・タスクを開いて、「ルーティング・スリップ」タブを選択します。
ルーティング・スリップ・ブロックをクリックします。
「+」アイコンをクリックし、参加者タイプを選択します。各参加者タイプについては、11.1.1項「参加者とルーティング・タイプの概要」を参照してください。
新しい参加者がルーティング・スリップの一番右に追加されます。
ヒューマン・タスク内において、参加者は、抽象的に、ヒューマン・タスクとそのワークフローに参加する責任を持つユーザーを定義します。ヒューマン・タスクで定義されている参加者とルーティングが、実際の組織内の参加者にどのようにマップされるかは、参加者の選択を構成することにより定義できます。
参加者の選択方法は次のとおりです。
名前と式
レーン参加者
パラメータ・ロール
注意: ヒューマン・タスクはパラメータ・ロールを使用するように構成できますが、Business Process Composerを使用してパラメータ・ロールを作成または構成することはできません。パラメータ・ロールは、プロセス・ワークスペースまたはOracle BPM Studioを使用して作成し、ヒューマン・タスクに割り当てる必要があります。 |
各方法については、次の手順で説明します。
名前と式を使用して参加者を選択するには:
共有プロジェクトの場合は、編集モード中であることを確認します。
ヒューマン・タスクを開いて、「ルーティング・スリップ」を選択します。
参加者をダブルクリックします。
「参加者のリストの作成で使用」の隣のドロップダウン・リストから「名前および式」を選択します。
「参加者名」の下の「追加」アイコンをクリックして、次のいずれかを選択します。
ユーザーの追加:
グループの追加:
アプリケーション・ロールの追加:
これらのオプションの1つを選択したら、表内に表示されます。必要に応じて、表内のドロップダウン・リストを使用して、値を変更できます。
「データ型」列で、ドロップダウン・リストから「名前別」または「式別」のいずれかを選択します。
参加者に対して値を選択します。
「値」列の「検索」アイコンをクリックします。
ドロップダウン・リストから、「ユーザー」、「グループ」または「アプリケーション・ロール」のいずれかを選択します。
検索する名前を入力し、「検索」をクリックします。すべての名前、グループまたはロールのリストを表示するには、テキスト・フィールドを空白のままにして、「検索」をクリックします。
追加するユーザー、グループまたはロールの隣のチェック・ボックスを選択します。
「OK」をクリックします。
名前が「値」列に表示されます。
レーン参加者を使用して参加者を選択するには:
共有プロジェクトの場合は、編集モード中であることを確認します。
ヒューマン・タスクを開いて、「ルーティング・スリップ」を選択します。
参加者をダブルクリックします。
「参加者のリストの作成で使用」の横のドロップダウン・リストから「レーン参加者」を選択します。
次の中から選択します。
前のレーン参加者
現在のレーン参加者
パラメータ・ロールを使用して参加者を選択するには:
Oracle BPM Studioを使用してプロジェクトに対してパラメータ・ロールを作成していることを確認します。
共有プロジェクトの場合は、編集モード中であることを確認します。
ヒューマン・タスクを開いて、「ルーティング・スリップ」を選択します。
参加者をダブルクリックします。
「参加者のリストの作成で使用」の隣のドロップダウン・リストから「パラメータ・ロール」を選択します。
「データ型」列で、ドロップダウン・リストから「名前別」または「式別」のいずれかを選択します。
参加者に対して値を選択します。
「値」列の「検索」アイコンをクリックします。
ドロップダウン・リストから、「ユーザー」、「グループ」または「アプリケーション・ロール」のいずれかを選択します。
検索する名前を入力し、「検索」をクリックします。すべての名前、グループまたはロールのリストを表示するには、テキスト・フィールドを空白のままにして、「検索」をクリックします。
追加するユーザー、グループまたはロールの隣のチェック・ボックスを選択します。
「OK」をクリックします。
パラレル・ブロックのルーティング結果を構成できます。
パラレル・ルーティングの結果を構成する手順は、次のとおりです。
共有プロジェクトの場合は、編集モード中であることを確認します。
ヒューマン・タスクを開いて、「ルーティング・スリップ」を選択します。
「一般」タブを選択します。
「参加者」エディタで、パラレル・ブロックのいずれかの交点をダブルクリックします。
図11-6に示すような投票結果エディタが表示されます。
「追加」アイコンをクリックし、次のいずれかの結果を選択します。
承認
却下
表に、結果の値を入力します。
デフォルトの結果に対応する値をドロップダウン・リストから選択します。
「OK」をクリックします。
ヒューマン・タスク・エディタを使用して、ヒューマン・タスク内で使用するデータ型を定義できます。このデータは、ユーザー相互作用で入力される情報を保存する際に使用されます。
ヒューマン・タスクのタスク・データを作成する手順は、次のとおりです。
共有プロジェクトの場合は、編集モード中であることを確認します。
ヒューマン・タスクを開きます。
「データ」タブを選択します。
「追加」ボタンをクリックします。
次の中から選択します。
文字列
整数
整数(64)
小数
実数(32)
実数
ブール
時間間隔
TaskExecutionData
「タスク・データ」表に、タスク・データが表示されます。
新しいタスク・データの名前を表に入力します。
ヒューマン・タスクのプレゼンテーションは、アプリケーションのユーザー・インタフェースを定義します。プレゼンテーションは、ヒューマン・タスク用のユーザー・インタフェース、データ構造および接続情報を定義するフォームに関連付けられます。Oracle BPMは、WebフォームとADFタスク・フォームの2つのタイプのフォームをサポートしています。フォームの使用の詳細は、9.1項「Oracle BPMでのフォームの概要」を参照してください。
ADFタスク・フォームを使用してヒューマン・タスクのプレゼンテーションを指定するには:
ヒューマン・タスクを開きます。
「Basic」タブを選択します。
「プレゼンテーション」で、「ADFフォーム」を選択します。
ADFフォームに対して次の接続情報を入力します。
ホスト名: プレゼンテーションのデプロイ先サーバーのホスト名を指定します。
HTTPポート: プレゼンテーションのデプロイ先サーバーのポートを指定します。
HTTPSポート: プレゼンテーションのデプロイ先サーバーのセキュアなポートを指定します。
URI: プレゼンテーションのURIを指定します。
「OK」をクリックします。
Webフォームを使用してヒューマン・タスクのプレゼンテーションを指定するには:
ヒューマン・タスクを開きます。
「Basic」タブを選択します。
「プレゼンテーション」で、「Webフォーム」を選択します。
「参照」ボタンをクリックします。
Webフォーム・ブラウザが表示されます。
選択するWebフォームの名前をクリックします。
ヒューマン・タスクを作成すると、BPMプロジェクトのビジネス・カタログの一部になります。ヒューマン・タスクをBPMNプロセスに組み込むには、そのプロセス内のユーザー・タスクに割り当てる必要があります。
ヒューマン・タスクをユーザー・タスクに割り当てるには:
共有プロジェクトの場合は、編集モード中であることを確認します。
ビジネス・プロセスを開きます。
プロセスにユーザー・タスクを追加します。
ユーザー・タスクを右クリックして、「実装」を選択します。
「ヒューマン・タスク」テキスト・ボックスの隣の「参照」アイコンをクリックします。
ヒューマン・タスク・ブラウザが表示されます。
選択するヒューマン・タスクの名前をクリックします。
名前をクリックしたら、ヒューマン・タスクがヒューマン・タスク・テキスト・ボックスに表示されます。
実装エディタで「変更の適用」をクリックします。