Oracle® Fusion Middleware Oracle Business Process Management Business Process Composerユーザーズ・ガイド 11g リリース1(11.1.1.7) B61410-07 |
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この章では、BPMNプロセスの技術的な実装に関連する、Business Process Composerの機能について説明します。通常、この章で説明する機能はプロセス開発者が実行します。
この章の内容は次のとおりです。
操作をBPMNプロセスに追加するときは、他のプロセスまたはサービスとの通信に使用できるポイントをプロセス内に定義します。通常、プロセスが他のプロセスまたはサービスと通信するときは、入力が要求され、出力が返されます。BPMNプロセスの操作を定義するために使用するフロー・イベントでは、入力引数と出力引数を定義できます。これらの入力引数と出力引数によって、プロセスの入力と出力が定義されます。
メッセージ開始イベントから開始するプロセスを作成する場合は、そのプロセスに渡される入力引数を定義する必要があります。
プロセスに入力引数を定義するには:
メッセージ開始イベントをプロセスに追加します。
メッセージ開始イベントを右クリックし、「プロパティ」を選択します。
「実装」タブをクリックします。
「インタフェースの定義」を選択します。
「追加」アイコンをクリックします。
データ・オブジェクトのタイプを決定します。
「OK」をクリックします。
プロセスに入力引数を定義した後は、その内容をプロセス内のデータ・オブジェクトにマップする必要があります。
メッセージ開始イベントにデータ・アソシエーションを定義するには:
プロセスのメッセージ開始イベントを選択します。
「データ・アソシエーション」をクリックします。
右側のリストから「出力」の下にリストされたテキスト・ボックスに、データ・オブジェクトをドラッグします。
「適用」をクリックします。
メッセージ終了イベントを含むプロセスを作成する場合は、終了イベントごとに出力引数を定義する必要があります。それらはプロセスに対する出力引数になります。
プロセスに出力引数を定義するには:
メッセージ終了イベントをプロセスに追加します。
メッセージ終了イベントを右クリックし、「プロパティ」を選択します。
「実装」タブをクリックします。
「インタフェースの定義」を選択します。
「追加」アイコンをクリックします。
データ・オブジェクトのタイプを決定します。
「OK」をクリックします。
次の各項では、Business Process Composerを使用して会話を編集する方法について説明します。詳細は、Oracle BPMモデリングおよび実装ガイドを参照してください。
複数のプロセス間のメッセージ交換は、会話によってグループ化されます。プロセス間のメッセージ交換をコラボレーションと呼びます。1つのプロジェクト内に複数の会話を定義すると、そのプロジェクト内のプロセス間で再利用できます。
コラボレーション・ダイアグラムを使用してプロセス・フローを表示すると、会話での他の参加者とプロセスとの相互作用も表示できます。
デフォルトでは、BPMプロジェクトに1つの会話が定義されています。複数の会話を定義しない場合は、このデフォルトの会話を使用して、プロジェクト内のプロセス間のメッセージ交換をすべて収集する必要があります。
プロジェクトごとに定義できるデフォルトの会話は1つのみです。ただし、デフォルトで使用する会話ではなく、別の会話をデフォルトとして使用するようにプロジェクトを変更できます。
様々なタイプの会話を使用すると、プロセスが他のプロセスやサービスとの間で確立できる各種の相互作用を指定できます。次に、各タイプの会話について説明します:
インタフェースの定義: BPMNプロセスと相互作用するために他のサービスやプロセスで起動できる操作を定義する場合は、このタイプを使用します。
インタフェースの使用: ビジネス・カタログのコンポーネントからインタフェースを使用するようにプロセスを構成する場合は、このタイプを使用します。
プロセス・コール: 別のBPMNプロセスを起動する場合は、このタイプを使用します。
サービス・コール: BPMプロジェクトに定義されているサービスを起動する場合は、このタイプを使用します。
次の各項では、Business Process Composerを使用して会話を定義および構成する方法について説明します。
プロセスを開きます。
プロセス・エディタ・ツールバーで「会話の編集」ボタンをクリックします。
「会話の追加」ボタンをクリックします。
会話の名前を入力します。
定義する会話のタイプを選択します。
「OK」をクリックします。
プロセスを開きます。
プロセス・エディタ・ツールバーで「会話の編集」ボタンをクリックします。
リストから会話を選択し、「編集」ボタンをクリックします。
「デフォルトの会話」チェック・ボックスを選択します。
「OK」をクリックします。
プロセスを開きます。
次のいずれかのタイプのBPMNフロー・オブジェクトを右クリックします:
メッセージ・イベント(スローおよびキャッチ)
送信タスクおよび受信タスク
サービス・タスク
これらのBPMフロー・オブジェクトに対してのみ会話を定義できます。
「実装」を選択します。
「実装」タブで、「会話」テキスト・フィールドの隣にある「参照」ボタンをクリックします。
リストから会話を選択し、「OK」をクリックします。
次の各項では、Business Process Composerを使用してサービスを作成する方法について説明します。
Business Process Composerでは、ビジネス・カタログに新しいサービスを作成できます。これらのサービスは、標準的なWebサービスに基づきます。
Webサービスに基づくサービスは、Webサービス記述言語(WSDL)ファイルを使用して定義されます。WSDLファイルは、Webサービスの実装方法を記述するために使用するXMLファイルです。Business Process Composerを使用して新規サービスを作成する場合は、コンピュータにローカルに格納されているWSDLファイル、または使用可能なWSDLファイルを指定できます。
WSDLファイルまたはURLの場所の提供は、プロセス開発者が担当します。
新しいサービスを作成する手順は、次のとおりです。
新しいサービスを作成するプロジェクトを開きます。
メイン・メニューから「新規」を選択し、次に「新規サービス」を選択します。
次の情報を入力します。
名前: ビジネス・カタログに表示するとおりに、サービスの名前を定義します。
タイプ: 作成するサービスのタイプを定義します。
WSDL: 新しいサービスの作成に使用するWSDLのソースとして、次のいずれかを指定できます:
URL: WSDLのリモートURLを指定します。
ファイル: ローカル・ファイル・システムにあるWSDLファイルまたはZIPファイルのいずれかを指定します。
ZIPファイルを使用する場合、そこに含めることができるのはWSDLおよびXSDファイルのみです。WSDLファイルには、有効な参照が必要です。
ポート・タイプ: ポート・タイプには、使用するサービスを指定します。WSDLファイルは1つ以上のポート・タイプを公開します。
コールバック・タイプ: このWebサービスで使用するコールバック・タイプを指定します。これは、非同期サービスにのみ適用可能です。
トランザクション参加:
バージョン:
「OK」をクリックします。