Oracle® Fusion Middleware Oracle Application Development Framework Webユーザー・インタフェース開発者ガイド 11gリリース1 (11.1.1.7.0) B52029-07 |
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この付録では、ポインティング・デバイスのかわりに使用できるキーボード・ショートカットについて説明します。
この付録では次の項について説明します。
ポインティング・デバイスのかわりにキーボード・ショートカットを使用してページのナビゲートを行えます。BLAF Plusアプリケーションで提供されるキーボード・ショートカットには次の5つのタイプがあります。
[Tab]キーおよび[Shift]+[Tab]キーを使用したタブのトラバース: 画面上のUI要素間でフォーカスを移動します。
アクセラレータ・キー(ホット・キー): メニューおよびページ・ナビゲーションを省略し、操作を直接実行します([Ctrl]+[C]によるコピーなど)。
アクセス・キー: [Alt]+[F](Windowsの場合)で「ファイル」メニューに移動するなど、フォーカスを特定のUI要素に移動します。
カーソル/フォーカスのデフォルトの配置: 1つのコンポーネントに初期フォーカスされているため、キーボード・ユーザーはあまり移動せずにページとの対話操作を開始できます。
[Enter]キー: カーソルが特定のフィールドに置かれたり、フォーカスがリンクまたはボタンに置かれるとアクションが起動されます。
キーボード・ショートカットはアクセシビリティには必要ありません。ユーザーはキーボード・ショートカットなしで[Tab]キーや矢印キーを使用して、アプリケーションのすべての部分および機能にナビゲートできる必要があります。キーボード・ショートカットは、機能に迅速にアクセスするための追加の方法を提供するものです。
タブのトラバースを使用すると、ユーザーはページ上の様々なUI要素にフォーカスを移動できます。
タブのトラバースによって、つまり[Tab]キーを使用して次のコントロールに移動し、[Shift]+[Tab]を使用して前のコントロールに移動することで、ページのすべてのアクティブな要素にアクセスできます。多くの場合、コントロールにフォーカスがあるときに[Enter]を押すとアクションを開始できます。
複雑なコンポーネントでは、[Tab]キーを使用してコンポーネントにフォーカスを置いた後で、矢印キーを使用してナビゲートする場合もあります。
デフォルトのタブのトラバースの順序は、図C-1に示すように左から右、上から下です。2列のフォーム・レイアウトのタブのトラバースは、このパターンには従わず、列パターンに従って行われます。最下部に到達すると、タブの順序は上部から再度繰り返されます。
タブのトラバースの順序の管理にカスタム・コードを使用しないようにしてください。結果のページの管理が難しくなりすぎて、1つのアプリケーションおよびアプリケーション間で、ページ全体のユーザー操作に一貫性がなくなる可能性があります。
ユーザーのキーボード・ナビゲーションの効率を向上するには、最初のコンテンツ関連のタブ位置に直接ナビゲートするskip navigation
リンクをページの上部に含める必要があります。
表のタブのトラバースは、ユーザーが[Tab]キーを数回押してセルから別のセルに順番にナビゲートする場合に一意の行型のナビゲーション・パターンを形成します。[Enter]を押すと、フォーカスは次の行に移動し、同じパターンが続きます。ナビゲーションの順序は、前の行と同じ列で開始して終了します。
図C-2に、表のタブのトラバースの順序例を示します。
図C-2では、ユーザーが次の方法で行をナビゲートしています。
ユーザーがinputText列のセルをクリックすると、そのセルがフォーカスされ、編集可能になります。
[Tab]キーを使用してナビゲートするため、inputText列は、ナビゲーション・パターンの開始列と認識されます。
[Tab]キーを押して、同じ行のフォーカスを* Required field列のセルに移動します。
[Tab]キーを押して、同じ行のフォーカスをinputComboListOf列のセルに移動します。
[Enter]キーを押すと、フォーカスは次の行のinputText列に移動します。
[Enter]キーを押すと、[Tab]キーの最初のセットに基づいてナビゲーション・パターンが設定されます。このパターンは、以降の行に続きます。
注意: ナビゲーション・パターンは、矢印キーを使用してセルから別のセルにナビゲートする場合は認識されません。 |
アクセラレータ・キーを使用すると、メニューやページのナビゲーションを経由せずにアクションを直接実行できます。アクセラレータ・キーは、ホット・キーと呼ばれることもあります。Internet ExplorerなどのWindowsアプリケーションには、[Ctrl]+[O]で開く、[Ctrl]+[P]で印刷などの共通のアクセラレータ・キーがあります。
アクセラレータ・キーは、キーを1回押す([Enter]および[Esc])またはキーの組合せ([Ctrl]+[A]など)によって、アクティブになるとすぐにアクションが開始します。キーの組合せはメタキーと実行キーで構成されます。メタキーは、[Ctrl](Macintoshキーボードでは[Command])、[Alt](Macintoshキーボードでは[Option]])または[Shift]になります。実行キーはメタキーと組み合せて押されるキーです。
BLAF Plusコンポーネントには、いくつかのビルトイン・アクセラレータ・キーがあります。カスタムのアクセラレータ・キーは、図C-3に示すように、メニューでのみサポートされています。
アクセラレータ・キーを定義する場合、次のガイドラインに従う必要があります。
アクセラレータ・キーでは常に、マウスでの直接処理(ボタンをクリックする、ドラッグ・アンド・ドロップ)など別の操作が必要になります。
アクセラレータ・キーはアクションを直接実行するため、ユーザーがアクセラレータ・キーを気付かずに押すと、データが失われたり、不適切なデータが入力されたりする可能性があります。ユーザーのエラーが発生する可能性を低くするため、アクセラレータ・キーは慎重に、アプリケーション全体で頻繁および繰り返し使用される機能にのみ使用する必要があります。原則として、アクセラレータ・キーを設定するのは使用可能な機能の25%未満にしてください。
BLAF Plusがサポートされたブラウザのメニューで使用されるアクセラレータ・キーをカスタムのアクセラレータ・キーでオーバーライドすることはできません(BLAF Plusでサポートされるオペレーティング・システムおよびブラウザについてはブラウザおよびシステム要件を参照)。また、スクリーン・リーダーなどの支援技術で使用されるアクセラレータ・キーをオーバーライドすることもできません。
カスタム・メニューのアクセラレータ・キーは、常にキーの組合せにする必要があります。メタキーは、[Ctrl]、[Ctrl]+[Shift]または[Ctrl]+[Alt]になります。[Ctrl]および[Ctrl]+[Shift]はブラウザでよく使用されるため、メタキーには[Ctrl]+[Alt]をお薦めします。実行キーは、印刷可能な文字である必要があります(ASCIIコード33から126)。
カスタム・メニューのアクセラレータ・キーは、ページ全体でグローバルにする必要があります。1つのページの異なるメニューで同じアクセラレータが使用されていると、ブラウザはそのアクセラレータがどのアクションを実行するのかを予測することが常に困難になる場合があります。
注意: Windowsの場合、ユーザーは[Ctrl]+[Alt]+文字キーの順番をアプリケーションのデスクトップ・ショートカットに割り当てることができます。この場合、このキー割当てがブラウザレベルのキーのキー割当てをオーバーライドします。ただし、この機能はめったに使用されないため通常は無視されます。 |
一部のBLAF Plusコンポーネントには、コンポーネントにフォーカスがあるときに適用されるビルトイン・アクセラレータ・キーがあります。そのうちの一部はページレベルのコンポーネントに予約されていますが、その他はそのコンポーネントがページに使用されていなければメニューに割り当てることができます。表C-1に、ページレベルのBLAF Plusコンポーネントにすでに組み込まれているアクセラレータ・キーを示します。これらのアクセラレータ・キーは、絶対に使用しないでください。
表C-1 ページレベルのコンポーネントに予約されたアクセラレータ・キー
アクセラレータ・キー | 使用箇所 | 機能 |
---|---|---|
[Ctrl]+[Alt]+[R] |
アクティブ・データ |
更新されたデータの確認 |
[Ctrl]+[Alt]+[W] |
メニュー メッセージング 2次ウィンドウ |
ポップアップと1次ウィンドウとの間のフォーカスの切替え |
[Ctrl]+[Alt]+[P] |
スプリッタ |
スプリッタ・バーへのフォーカスの移動 |
メニュー・コマンドは、ページレベルのコンポーネントと同じページ上にある場合に優先され、同じアクセラレータ・キーがあります。このため、関連するコンポーネントも同じページに表示されている場合、表C-2に示されているメニューのアクセラレータ・キーを使用しないでください。
表C-2 オプションのコンポーネントに割り当てられたアクセラレータ・キー
アクセラレータ・キー | コンポーネント | 機能 |
---|---|---|
[Ctrl]+[Alt]+[+] |
リッチ・テキスト・エディタ |
上付き |
[Ctrl]+[Alt]+[-] |
リッチ・テキスト・エディタ |
下付き |
[Ctrl]+[/] |
階層ビューア |
コンテンツ・パネルの切替え |
[Ctrl]+[Alt]+[0]. . .[Ctrl]+[Alt]+[5] |
階層ビューア |
ダイアグラム・レイアウトの切替え |
[Ctrl]+[5] |
リッチ・テキスト・エディタ |
取消し線 |
[Ctrl]+[A] |
ファイルのアップロード 複数選択の選択肢リスト 複数選択のリスト・ボックス ピボット・テーブル リッチ・テキスト・エディタ スピン・ボックス テキストボックスおよび領域 表 |
すべて選択 |
[Ctrl]+[B] |
リッチ・テキスト・エディタ |
太字 |
[Ctrl]+[Alt]+[C] |
リッチ・テキスト・エディタ |
ソース・コード編集の切替え |
[Ctrl]+[E] |
リッチ・テキスト・エディタ |
中央揃え |
[Ctrl]+[H] |
リッチ・テキスト・エディタ |
ハイパーリンクの作成 |
[Ctrl]+[Shift]+[H] |
リッチ・テキスト・エディタ |
ハイパーリンクの削除 |
[Ctrl]+[I] |
リッチ・テキスト・エディタ |
イタリック体 |
[Ctrl]+[J] |
リッチ・テキスト・エディタ |
両端揃え |
[Ctrl]+[L] |
リッチ・テキスト・エディタ |
左揃え |
[Ctrl]+[Alt]+[L] |
リッチ・テキスト・エディタ |
番号付きリスト |
[Ctrl]+[M] |
リッチ・テキスト・エディタ |
インデントの増加 |
[Ctrl]+[Shift]+[M] |
リッチ・テキスト・エディタ |
インデントの減少 |
[Ctrl]+[Alt]+[M] |
ガント ピボット・テーブル 表 ツリー ツリー表 |
ポップアップ・メニューの起動 |
[Ctrl]+[R] |
リッチ・テキスト・エディタ |
右揃え |
[Ctrl]+[Alt]+[R] |
リッチ・テキスト・エディタ |
リッチ・テキスト編集の切替え |
[Ctrl]+[Shift]+[S] |
リッチ・テキスト・エディタ |
テキスト・スタイルのクリア |
[Ctrl]+[U] |
リッチ・テキスト・エディタ |
下線 |
[Ctrl]+[Y] |
リッチ・テキスト・エディタ |
やり直し |
[Ctrl]+[Z] |
リッチ・テキスト・エディタ |
元に戻す |
[Ctrl]+[Shift]+[^] |
階層ビューア ツリー ツリー表 |
1つ上に移動 |
[Esc] |
表 |
行のすべての編集の破棄と編集モードの無効化 |
[Enter] [Shift]+[Enter] |
表 |
列の次のセルまたは前のセルに移動 |
[↑] [↓] |
表 ツリー表 |
フォーカスを移動します。 注意: |
ADFデータ視覚化コンポーネントは、データを表示および分析するためのグラフィック機能と表機能を提供します。表C-3に、ガント・チャート・コンポーネント、階層ビューア・コンポーネント、ピボット・テーブル・コンポーネント、地理マップ・コンポーネントなどのADFデータ視覚化コンポーネントに割り当てられたアクセラレータ・キーを示します。ADFデータ視覚化コンポーネントの詳細は、第23章「ADFデータ視覚化コンポーネントの概要」を参照してください。
表C-3 ADFデータ視覚化コンポーネントに割り当てられたアクセラレータ・キー
アクセラレータ・キー | コンポーネント | 機能 |
---|---|---|
[←] [→] |
すべてのガント・チャート・タイプのリスト・リージョン プロジェクト・ガントのチャート・リージョン スケジュール・ガントのチャート・リージョン リソース使用率ガントのチャート・リージョン ADF地理マップ ADF階層ビューア - ノード ピボット・テーブル ピボット・フィルタ・バー |
フォーカスを移動します。 スケジュール・ガント・コンポーネントのチャート領域にフォーカスが配置されている場合、矢印キーのナビゲーションで現在の行の前または次のタスク・バーを選択します。 リソース使用率ガント・コンポーネントの時間バケットにフォーカスが配置されている場合、矢印キーのナビゲーションで現在の行の前または次の時間バケットを選択します。 ADF地理マップにフォーカスが配置されている場合、矢印キーのナビゲーションで左または右に少しずつパンします。[Home]または[End]キーを押すと大きくパンします。 ADF階層ビューア・コンポーネントのノード・コンポーネントにフォーカスが配置されている場合、[Ctrl]+矢印キーを押して、コンポーネントを選択せずにフォーカスを左右に移動します。 |
[↑] [↓] |
すべてのガント・チャート・タイプのリスト・リージョン プロジェクト・ガントのチャート・リージョン スケジュール・ガントのチャート・リージョン リソース使用率ガントのチャート・リージョン ADF地理マップ ADF階層ビューア - ノード ピボット・テーブル ピボット・フィルタ・バー |
フォーカスを移動します。 プロジェクト・ガントのチャート・リージョンにフォーカスが配置されている場合、矢印キーのナビゲーションで前または次の行を選択します。 スケジュール・ガント・コンポーネントのチャート領域のタスク・バーにフォーカスが配置されている場合、矢印キーのナビゲーションで前の行または次の行の最初のタスク・バーを選択します。 リソース使用率ガント・コンポーネントの時間バケットにフォーカスが配置されている場合、矢印キーのナビゲーションで前の行または次の行の時間バケットを選択します。 ADF地理マップ・コンポーネントにフォーカスが配置されている場合、矢印キーのナビゲーションで上または下に少しずつパンします。 ADF階層ビューアのノード・コンポーネントにフォーカスが配置されている場合、[Ctrl]+矢印キーを押して、コンポーネントを選択せずにフォーカスを上下に移動します。 |
[Page Up] [Page Down] |
ADF地理マップ ADF階層ビューア - ダイアグラム |
ADF地理マップ・コンポーネントにフォーカスが配置されている場合、ページ・キーのナビゲーションで上または下に大きくパンします。 ADF階層ビューア・コンポーネントのダイアグラムにフォーカスが配置されている場合、[Page Up]または[Page Down]キーを押したままにして、上または下に続けてパンします。[Ctrl]+[Page Up]または[Ctrl]+[Page Down]を押して、左または右に続けてパンします。 |
[+] |
ADF地理マップ ADF階層ビューア - ダイアグラム |
ズーム・レベルを上げます。 ADF階層ビューア・コンポーネントのダイアグラムにフォーカスが配置されている場合、数字キーの[1]から[5]を押すことで、10%から100%までズームできます。[0]を押すと、使用可能な領域内に収まるようにダイアグラムがズームします。 |
[-] |
ADF地理マップ ADF階層ビューア - ダイアグラム |
ズーム・レベルを下げます。 ADF階層ビューア・コンポーネントのダイアグラムにフォーカスが配置されている場合、数字キーの[1]から[5]を押すことで、10%から100%までズームできます。[0]を押すと、使用可能な領域内に収まるようにダイアグラムがズームします。 |
[Ctrl]+[Alt]+[M] |
すべてのガント・チャート・タイプ ピボット・テーブル |
コンテキスト・メニューを起動します。 |
[Home] |
ADF階層ビューア - ノード |
現在のレベルの最初のノードにフォーカスを移動します。 |
[End] |
ADF階層ビューア - ノード |
現在のレベルの最後のノードにフォーカスを移動します。 |
[Ctrl]+[Home] |
ADF階層ビューア - ノード |
フォーカスを移動してルート・ノードを選択します。 |
< |
ADF階層ビューア - ノード |
アクティブなノードの前のパネルに切り替えます。 |
[>] |
ADF階層ビューア - ノード |
アクティブなノードの次のパネルに切り替えます。 |
[Ctrl]+[/] |
ADF階層ビューア - ノード |
すべてのノードを同期してアクティブなノードのパネルを表示します。 |
[Ctrl]+[Shift]+[^] |
ADF階層ビューア - ノード |
レベルを1つ上げます。 |
[Ctrl]+[/] |
ADF階層ビューア - ノード |
コンテンツ・パネルを切り替えます。 |
[Ctrl]+[Alt]+[0] |
ADF階層ビューア - ダイアグラム |
アクティブなノードを中央に配置してダイアグラムを100%までズームします。 |
[Tab] |
ADF階層ビューア - ノード ピボット・テーブル ピボット・フィルタ・バー |
要素間でフォーカスを移動します。 |
[Esc] |
ADF階層ビューア - ノード |
格納ノードにフォーカスを戻します。 検索パネルにフォーカスが配置されている場合、パネルを閉じます。 ノード上にカーソルを合せたときに表示される「詳細」ウィンドウを閉じます。 |
[Space] |
ADF階層ビューア - ノード ピボット・テーブル ピボット・フィルタ・バー |
アクティブなノードを選択します。[Ctrl]+[Space]を押して、アクティブなノードの選択を切り替えたり、複数のノードを選択します。 |
[Enter] |
ADF階層ビューア - ノード ピボット・テーブル ピボット・フィルタ・バー |
アクティブなノードを分離して選択します。[Shift]+[Enter]を押してノードの状態を切り替えます。 |
[/] |
ADF階層ビューア - ノード |
コントロール・パネルを切り替えます。 |
[Ctrl]+[F] |
ADF階層ビューア - ノード |
ADF階層ビューア・コンポーネントが検索機能をサポートするように構成されている場合、検索パネルが開きます。 |
[Ctrl]+[Alt]+[1]から[Ctrl]+[Alt]+[5] |
ADF階層ビューア - ノード |
ダイアグラムのレイアウトを切り替えます。 |
[Ctrl]+[Alt]+矢印キー |
ピボット・テーブル ピボット・フィルタ・バー |
行、列またはフィルタ・レイヤーを新しい場所にピボットすることで、レイアウトを変更します。[Ctrl]+[Alt]+矢印キーを使用して次の操作を実行します。
|
一部のADFデータ視覚化コンポーネントは、メニュー・バー、ツールバー、コンテキスト・メニューまたは「タスク・プロパティ」ダイアログを通じて共通の機能を提供します。これらの機能は、表示と非表示を切り替えたり、置換することができます。機能を非表示にするか、置換する場合、それらの機能に代替キーボード・アクセシビリティを割り当てる必要があります。
アクセス・キーはフォーカスを特定のUI要素に移動します。
アクセス・キーにより、カーソルまたは選択のフォーカスを特定のインタフェース・コンポーネントに移動できます。定義可能なフォーカスのあるページ上の各コンポーネントは、タブのトラバース([Tab]および[Shift]+[Tab]を使用)でアクセスできますが、アクセス・キーを使用すると、頻繁に使用されるコンポーネントに迅速にアクセスできます。アクセス・キーはページ内で一意であることが必要です。
アクセス・キーを押した結果は、関連付けられた要素およびブラウザによって異なります。
ボタン: FirefoxおよびInternet Explorerでアクセス・キーを使用すると、コンポーネントにフォーカスが移動して直接アクションが実行されます。Internet Explorer 7でアクセス・キーを使用すると、コンポーネントがフォーカスされますが、アクションは実行されないことに注意してください。
リンク: Firefoxでアクセス・キーを使用すると、コンポーネントにフォーカスが移動して直接リンクにナビゲートします。Internet Explorerでアクセス・キーを使用した場合は、フォーカスがリンクに移動するだけです。
その他の要素: どちらのブラウザでアクセス・キーを使用した場合も、フォーカスが要素に移動するだけです。チェック・ボックス・コンポーネントの場合、アクセス・キーによってチェック・ボックスの選択が切り替わります。オプション・ボタンの場合、アクセス・キーによってオプション・ボタンが選択されます。
各種オペレーティング・システムの様々なブラウザでは、アクセス・キーが異なる点に注意してください。アクセス・キーとその動作の詳細は、ブラウザのドキュメントを参照する必要があります。表C-4に、一部の共通ブラウザのボタン・コンポーネントとアンカー・コンポーネントのアクセス・キーの組合せを示します。
表C-4 各種ブラウザのアクセス・キー
ブラウザ | オペレーティング・システム | キーの組合せ | アクション |
---|---|---|---|
Google Chrome |
Linux |
[Alt]+ニーモニック |
クリック |
Google Chrome |
Mac OS X |
[Control]+[Option]+ニーモニック |
クリック |
Google Chrome |
Windows |
[Alt]+ニーモニック |
クリック |
Mozilla Firefox |
Linux |
[Alt]+[Shift]+ニーモニック |
クリック |
Mozilla Firefox |
Mac OS X |
[Control]+ニーモニック |
クリック |
Mozilla Firefox |
Windows |
[Alt]+[Shift]+ニーモニック |
クリック |
Microsoft Internet Explorer 7 |
Windows |
[Alt]+ニーモニック |
フォーカスの設定 |
Microsoft Internet Explorer 8 |
Windows |
[Alt]+ニーモニック |
クリックまたはフォーカスの設定 |
Apple Safari |
Windows |
[Alt]+ニーモニック |
クリック |
Apple Safari |
Mac OS X |
[Control]+[Option]+ニーモニック |
クリック |
注意:
|
ニーモニックがコンポーネント・ラベルまたはプロンプトのテキストに存在する場合(メニュー名、ボタンのラベルまたはテキスト・ボックスのプロンプトなど)、図C-4に示すように下線付き文字としてインタフェースに表示されます。文字がラベルまたはプロンプトのテキストの一部でない場合は、インタフェースに表示されません。
アクセス・キーを定義する場合、次のガイドラインに従う必要があります。
アクセス・キーは、使用頻度の高いボタンおよびその他のコンポーネントに使用します。保存や取消などの共通するアクションに、クロスアプリケーションの標準的なキー割当てを設定できます。これらの各ボタンには保存はS、取消はCなど、各言語で標準的なニーモニック文字が割り当てられます。
1つの文字または記号は、1つのページのアクションの単一のインスタンスにのみ割り当てることができます。1つのページに、同じニーモニックを使用するボタンのインスタンスが複数あると、ユーザーがどのボタンでアクセス・キーが起動されるかわからなくなる可能性があります。
アクセス・キーで開始されるフォーカス変更には、マウスでの直接処理(ボタンをクリックする)など、別の操作が必要になります。
ニーモニックは句読点や記号ではなく英数字にする必要があり、大文字と小文字は常に区別されません。ニーモニックには、数字より文字を使用することをお薦めします。
Internet Explorerでは、アプリケーションのアクセス・キーがブラウザ固有のメニュー・アクセス・キー(「ファイル」メニューの[Alt]+[F]など)をオーバーライドするため、習慣的にブラウザのアクセス・キーを使用するユーザーにユーザビリティの問題が生じる場合があります。このため、チームはBLAF Plusがサポートされたブラウザでは、トップレベルのメニュー・アクセス・キーと競合するアクセス・キーを使用しないでください(Windows XP用英語版Internet Explorerでは、[Alt]+[F]、[E]、[V]、[A]、[T]または[H]など)。
特定のコンポーネントにアクセス・キーを割り当てます。アクセス・キーの文字を選択する場合に、重要な考慮事項がいくつかあります。
学習容易性: ラベルに下線付き文字を使用することで、ユーザーにはどの文字がアクセス・キーかが明確に示されますが、ラベルを見なくてもユーザーが簡単に覚えられるような文字を選択することをお薦めします。よく使用されるのは、YesのYのようなラベルの最初の文字、またはNextのxのようにラベルを読み上げたときに強く発音される文字です。
一貫性: 複数ページで同じコマンドには同じアクセス・キーを使用することをお薦めします。ただし、同じコマンド・ラベルが1つのページに複数回表示されたり、そのページでより頻繁に使用される別のコマンドに同じアクセス・キーが使用されている場合があるため、これは常に可能とはかぎません。
翻訳: ラベルを翻訳すると英語でアクセス・キーに使用されている文字が翻訳に存在しない場合があります。開発者は、ローカライゼーション部門と連携して、翻訳後のコンポーネント・ラベルにかわりのアクセス・キーが存在することを確認する必要があります。たとえば、英語ではNextボタンにニーモニック文字xを割り当てることができますが、ラベルをフランス語でSuivantesに翻訳すると、この文字はラベルには表示されません。どの文字が使用可能かによって、Sまたはv(またはSuivantesという単語の中で割当てがされていないその他の文字)などのかわりの文字を翻訳された用語に割り当てる必要があります。
注意: 翻訳上の理由により、アクセス・キーはラベルの一部として指定する必要があります。たとえば、CancelというラベルをCというアクセス・キーでレンダリングする場合は、 |
デフォルト・カーソルによって、キーボード・ユーザーが冗長なナビゲーションなしにページを操作できるように、コンポーネントに最初のフォーカスが配置されます。
フォーカスとは、ユーザーが[Tab]キーまたはアクセス・キーを押したときに、ページ内を移動する選択領域のことです。フォーカスがデータの入力が可能なフィールドに移動すると、フィールドにはカーソルが表示されます。フィールドにすでにデータが含まれている場合は、そのデータが強調表示されます。また、一部のコントロールを使用した後(値リスト(LOV)や日時ピッカーなど)、カーソルまたはフォーカスの配置はコンポーネントによって事前定義された特定の場所に移動します。
標準的なBLAF Plusページのロード中、フォーカスはページ上で最初のフォーカス可能なコンポーネント、つまり編集可能なウィジェットまたはナビゲーション・コンポーネント上に表示されます。そのページにフォーカス可能な要素がない場合、フォーカスはブラウザのアドレス・フィールドに表示されます。
デフォルトのカーソルおよびフォーカスの配置を定義する場合、次のガイドラインに従う必要があります。
BLAF Plusアプリケーションでは、キーボード・ユーザーがページの上部でUI要素をタブで移動せずに、コンテンツ領域に直接アクセスできるように、大半のページでデフォルトのカーソルまたはフォーカスの配置を提供する必要があります。
ページをロードする場合、デフォルト以外のコンポーネントにフォーカスを設定できます。ページにデータ・エントリの共通の開始点がある場合、ユーザーがキーボードやマウスでそれほど移動せずにデータ入力を開始できるようにフォーカスやカーソルのデフォルトの場所を変更できます。それ以外の場合、この操作は行わないでください。ページのロード後にキーボード・ユーザー(特に、スクリーン・リーダー・ユーザー)が自身の正しい位置を定めることがより難しくなるためです。
[Enter]キーにより、カーソルが特定のフィールドに置かれたり、フォーカスがリンクまたはボタンに置かれるとアクションが起動されます。ログイン・フォームやダイアログなどで共通のコミット・ボタンをアクティブ化する場合に[Enter]キーを使用します。
多くのコンポーネントに、[Enter]キーのビルトインのアクションが設定されています。次のような例があります。
フォーカスがリンクまたはボタンにある場合、[Enter]キーにより、リンクにナビゲートされるかアクションが起動されます。
カーソルが問合せ検索領域、クイック問合せ検索または例による問合せ(QBE)フィールドにある場合、[Enter]キーにより検索が実行されます。
表では、[Enter]キーによって、下のセルにフォーカスが移動し、[Shift]+[Enter]を押すと、フォーカスは上のセルに移動します。フォーカスが移動すると、現在のセルは読取り専用モードに戻ります。