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Oracle® Fusion Middleware Oracle WebLogic Serverメッセージング・ブリッジの構成と管理
11gリリース1 (10.3.6)
B55550-05
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5 FAQ : WebLogicメッセージング・ブリッジ

この章では、WebLogicメッセージング・ブリッジに関するよくある質問(FAQ)に対する回答を紹介します。

メッセージング・ブリッジによるソース・ブリッジ宛先への接続が失敗したのはなぜですか。

ソース・ブリッジ宛先のパラメータの構成でエラーが発生したか、実際のソース宛先が動作しておらずメッセージング・ブリッジと通信できないかのいずれかと考えられます。

一部のメッセージが転送されないのはなぜですか。

通常、メッセージング・ブリッジはすべてのメッセージを転送します。一部のメッセージが転送されない場合は次の理由が考えられます。

メッセージング・ブリッジで、別個のWebLogic Serverドメイン間または異なるリリース間の2フェーズ・トランザクションやグローバル・トランザクションを処理できますか。

はい - 「WebLogic Serverの別のリリースとの相互運用」を参照してください。

2フェーズ・トランザクションで「必ず1回」サービス品質を使用するように、メッセージング・ブリッジを構成しました。サービスの質を確保できないというエラーが発生するのはなぜですか。

メッセージング・ブリッジでWebLogicドメイン間のトランザクションを処理するには、以下を追加で構成する必要があります。

複数のリリース間で相互運用する場合の「必ず1回」のQOSの使用については、「WebLogic Serverの別のリリースとの相互運用」を参照してください。

「必ず1回」サービスがソースまたはターゲット・ブリッジ宛先で利用できない場合、メッセージング・ブリッジで自動的にサービス品質をダウングレードできますか。

はい - 管理コンソールの「メッセージング・ブリッジ」「構成」「全般」ページで「QOSデグラデーション」チェック・ボックスを選択すれば可能です。

メッセージング・ブリッジが動作するドメインにトランザクションjms-xa-adp.rarリソース・アダプタをデプロイしましたが、まだ「ブリッジ・アダプタが見つかりませんでした」というメッセージが表示されます。

ブリッジがソース・ブリッジ宛先およびターゲット・ブリッジ宛先と通信できるようにするには、それぞれの宛先を適切な.rarアダプタに関連付けます。jms-xa-adp.rarトランザクション・アダプタの場合は、ソース・ブリッジ宛先およびターゲット・ブリッジ宛先の「JMSブリッジ宛先:構成」タブの「アダプタのJNDI名」属性でeis.jms.WLSConnectionFactoryJNDIXAとして識別される必要があります。


注意:

「ブリッジ・アダプタが見つかりませんでした」のメッセージが1回だけ表示される場合、特に問題がないこともあります。しかし、このメッセージが繰返し表示される場合は、アダプタのデプロイメントと、ソース・ブリッジ宛先およびターゲット・ブリッジ宛先で使用されているアダプタのJNDI名を確認する必要があります。

ブリッジ・リソース・アダプタの詳細は、「リソース・アダプタ」を参照してください。

メッセージング・ブリッジのソース宛先またはターゲット宛先を構成する際に、「アダプタ・クラス・パス」フィールドを設定する必要はありますか。

ソース宛先およびターゲット宛先が両方ともWebLogic Serverインスタンスで動作している場合、「アダプタ・クラス・パス」フィールドは空白のままにします。サード・パーティのJMSプロバイダに接続する場合、ブリッジ宛先はWebLogic ServerのCLASSPATHにそのプロバイダのCLASSPATHを指定する必要があります。

メッセージング・ブリッジのデバッグを有効にするにはどうすればよいですか。

メッセージング・ブリッジのデバッグは、以下のいずれかの方法で有効にできます。

メッセージング・ブリッジのデバッグを有効にすると、デバッグ・メッセージはデフォルトではサーバー・ログに送信されます。デバッグ・メッセージを管理コンソールに表示する場合は、上記の文に「DumpToConsole」を追加します。例:

-Dweblogic.debug.DebugMessagingBridgeStartupDumpToConsole=true

管理コンソールのメッセージング・ブリッジの概要ページでメッセージング・ブリッジのモニター状態は何を意味しますか。

メッセージング・ブリッジの状態をモニターする際は、次の表5-1を参考にして対処方法を判断してください。詳細は、「メッセージング・ブリッジ・インスタンスの管理」を参照してください。

表5-1 メッセージング・ブリッジのモニター状態

説明 アクション

警告: ソース・アダプタが見つかりませんでした

アダプタがデプロイされているか、またはソースJMSBridgeDestinationインスタンスのJNDI名が正しいかどうかを確認します。

警告: ターゲット・アダプタが見つかりませんでした

アダプタがデプロイされているか、またはターゲットJMSBridgeDestinationインスタンスのJNDI名が正しいかどうかを確認します。

両方のアダプタが見つかりました - 接続を作成しています

なし

警告: 管理者によって停止されました

なし

警告: ソース・アダプタの検索に失敗しました

アダプタがデプロイされているか、またはソースJMSBridgeDestinationインスタンスのJNDI名が正しいかどうかを確認します。

警告: ターゲット・アダプタの検索に失敗しました

アダプタがデプロイされているか、またはターゲットJMSBridgeDestinationインスタンスのJNDI名が正しいかどうかを確認します。

2つのアダプタが見つかりました - 接続を作成します

なし

警告: ソースへの接続に失敗しました

  • ソース・ブリッジ宛先に構成されているすべてのパラメータを確認します。

  • ソース・サーバーが動作しているかどうか、および実際の宛先がアクティブかどうかを確認します。

ソースに接続しました

なし

警告: ターゲットへの接続に失敗しました

  • ターゲット・ブリッジ宛先に構成されているすべてのパラメータを確認します。

  • ターゲット・サーバーが動作しているかどうか、および実際の宛先がアクティブかどうかを確認します。

ターゲットに接続しました

なし

メッセージを転送しています

なし

警告: 接続に失敗しました - あとで再接続します

ソース・ブリッジ宛先およびターゲット・ブリッジ宛先が正常に動作しているかどうかを確認します。


管理コンソールを使用せずにメッセージング・ブリッジをモニターする方法はありますか。

各ブリッジ・インスタンスの実行時MBean (MessagingBridgeRuntimeMBean)を使用する方法があります。WebLogic Serverの実行時MBeanでは、ドメイン・リソースに関する特定の時点での情報が提供されます。ドメインの特定のリソース(メッセージング・ブリッジなど)がインスタンス化されると、そのリソースについての情報を収集するMBeanのインスタンスが作成されます。

MessagingBridgeRuntimeMBeanには、現時点でString (「Active」または「Inactive」)を返すgetState()メソッドと、より詳細な情報が格納されたStringを返すgetDescription()メソッドがあります。ブリッジ実行時MBeanの名前は、WebLogic Serverインスタンス名とブリッジ名で構成されます。mybridgeというブリッジがmyserverというWebLogic Serverインスタンスで実行されている場合、ブリッジ実行時MBeanの名前はmyserver.bridge.mybridgeとなります。

詳細は、次を参照してください:

メッセージング・ブリッジで、ソース宛先やターゲット宛先として分散宛先を使用できますか。

はい。メッセージング・ブリッジを使用して、分散宛先との間で送受信できます。以下の構成をお薦めします。