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Oracle® Fusion Middleware WebLogic Scripting Toolコマンド・リファレンス
11gリリース1 (10.3.6)
B55569-05
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13 Java Required FilesカスタムWLSTコマンド

Oracle JRFは、Oracleビジネス・アプリケーションおよびアプリケーション・フレームワークに共通の機能を提供する、WebLogic Serverインストールに含まれていないコンポーネントで構成されています。この章では、Java Required Files(JRF)用のカスタムWLSTコマンド、およびそのコマンド構文、引数、コマンド例を詳細に説明します。

Oracle JRFは、共通の場所にデプロイされている個別に開発したライブラリおよびアプリケーションで構成されています。次のコンポーネントはJava Required Filesの一部と見なされます。Oracleアプリケーション開発フレームワーク、Oracle Fusion Middleware監査フレームワーク、動的監視サービス、Fabric Common、HTTPクライアント、インフラストラクチャ・セキュリティ、 Javaオブジェクト・キャッシュ、JMXフレームワーク、JPS、ログイン、MDS、OJSP.Next、Oracle Webサービス、Oracle Webサービス・マネージャ、Oracle TopLink、UCP、XDK。

Java Required Filesコマンド

Java Required Files (JRF)アプリケーションおよびサービスで、管理対象サーバーまたはクラスタを構成する、および1つの管理対象サーバーまたはクラスタからアプリケーションおよびサービスをコピーし、別の管理対象サーバーまたはクラスタに適用するには、表13-1に指定されているコマンドを使用します。

WLSTカラムで使用する場合は、オンラインとは、コマンドが実行中のサーバーに接続されている場合のみに使用されることを意味します。オフラインとは、コマンドが実行中のサーバーに接続されてない場合のみに使用されることを意味します。オンラインまたはオフラインとは、コマンドは両方の状況に使用できることを意味します。


注意:

これらのJRFカスタムWLSTコマンドを使用するには、Oracle共通ホームからWLSTスクリプトを起動する必要があります。『Oracle Fusion Middleware管理者ガイド』の「カスタムWLSTコマンドの使用」を参照してください。


表13-1 JRFコマンド

コマンド 説明 WLSTの使用状況

applyJRF


Java Required Filesのアプリケーションおよびサービスで管理対象サーバーまたはクラスタを構成する。

オンラインまたはオフライン

cloneDeployments


管理対象サーバーまたはクラスタからアプリケーションまたはサービスをコピーして別の管理対象サーバーまたはクラスタに適用する。

オンラインまたはオフライン


applyJRF

WLSTの使用状況:オンラインまたはオフライン

説明

Java Required Files (JRF)のアプリケーションおよびサービスで管理対象サーバーまたはクラスタを構成する。テンプレート拡張プロセス中に製品テンプレートにより追加した管理対象サーバーは、このコマンドを使用してJRFで明示的に構成する必要はありません。

製品テンプレートで初期拡張した後、追加の管理対象サーバーまたはクラスタがドメインに追加している場合は、applyJRFコマンドを使用します。JRF専用ドメインに管理対象サーバーを追加するときおよび他のOracle製品を含まれているドメインにJRFに対して構成されている管理対象サーバーを追加した場合は、applyJRFコマンドが必要です。

構文

applyJRF(target, [domainDir], [shouldUpdateDomain])
引数 定義
target

JRFアプリケーションまたはサービスで構成する管理サーバーまたはクラスタの名前。

対象のためのアスタリスク(*)の値は、すべてのクラスタおよびスタンドアロンの管理対象サーバーがJRFによって構成されている必要であることを示します。

domainDir

WebLogic Serverドメインの絶対パス。

shouldUpdateDomain

ドメインの更新を実行する方法を管理するブール型フラグ(省略可能)。「true」に設定すると(デフォルト)、関数は次のオフライン・コマンドを暗黙的に呼び出します。readDomain()およびupdateDomain()、またはオンライン・コマンドのedit()、startEdit()、save()、およびactivate()

「false」に設定すると、ドメインを更新するには、WLSTコマンドを呼び出す必要があります。


次の例では、JRFと管理対象サーバーserver1を構成します。

wls:/offline> applyJRF('server1', '/my_path/user_templates/domains/my_domain')

cloneDeployments

WLSTの使用状況:オンラインまたはオフライン

説明

特定の管理対象サーバーまたは第2管理対象サーバーのクラスタを対象指定できるすべてのデプロイメントをレプリケートします。このコマンドは、既存の管理対象サーバーまたはクラスタと同じデプロイメントがあるように、新しい管理対象サーバーまたはクラスタを構成する便利なコマンドとして提供されます。

cloneDeploymentsコマンドは、新しい管理サーバーは作成しません。また、対象の管理対象サーバーにデプロイメント情報以外のプロパティはコピーされません。

構文

cloneDeployments(domain, source, target, [shouldUpdateDomain])
引数 定義
domain

WebLogic Serverドメインの絶対パス。ドメインを読み終わった場合またはオンライン・モードで接続した場合は、無視される。

source

デプロイメントをクローンする管理対象サーバーまたはクラスタの名。これは、有効な管理対象サーバーまたはクラスタの名前である。

target

ソース・サーバーのアプリケーションおよびサービスを受け取る対象の管理対象サーバーまたはクラスタ。対象の管理対象サーバーはすでに存在する必要がある。

shouldUpdateDomain

ドメインの更新を実行する方法を管理するブール型フラグ(省略可能)。「true」に設定すると(デフォルト)、関数は次のオフライン・コマンドを呼び出します。readDomain()およびupdateDomain()、またはオンライン・コマンドのedit()、startEdit()、save()、およびactivate()。「false」に設定すると、ドメインを更新するには、WLSTコマンドを呼び出す必要があります。


次の例では、sourceServerからdestinationServerまでデプロイメントをレプリケートします。

wls:/offline> cloneDeployments( '/my_path/user_templates/domains/my_domain',
 'sourceServer','destinationServer', 'false')