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Oracle Fusion Middleware Webサービスのためのセキュリティおよび管理者ガイド
11g リリース1(11.1.1.7)
B56247-06
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C 事前定義済アサーション・テンプレート

この付録では、ポリシーの作成に使用することや、新規ポリシー作成のためにコピーすることが可能な事前定義済アサーション・テンプレートについて説明します。


注意:

有効な既知のテンプレート・セットをいつでも使用できるように、事前定義済アサーション・テンプレートは編集しないことをお薦めします。ただし、事前定義済アサーション・テンプレートから新規のアサーション・テンプレートを作成したり、ポリシーに添付した後にアサーションの属性を構成できます。アサーション・テンプレートの管理およびポリシーへの追加の詳細は、「ポリシー・アサーション・テンプレートの管理」を参照してください。


この章の内容は次のとおりです。

セキュリティ・アサーション・テンプレート

次の項では、セキュリティ・アサーション・テンプレートをより詳細に説明します。

次のリンク(アルファベット順)を使用して、特定のアサーション・テンプレートの説明に移動できます。

認証のみのアサーション・テンプレート

表C-1に、認証のみを実行するアサーション・テンプレートをまとめ、トークンがトランスポート・レイヤーまたはSOAPヘッダーに組み込まれるかどうかを示します。

表C-1 認証のみのアサーション・テンプレート

クライアント・テンプレート サービス・テンプレート 認証(トランスポート) 認証(SOAP) 認証(REST) メッセージ保護(トランスポート) メッセージ保護(SOAP)

N/A

oracle/http_oam_token_service_template


いいえ

いいえ

はい

いいえ

いいえ

oracle/http_saml20_token_bearer_client_template


oracle/http_saml20_token_bearer_service_template


いいえ

いいえ

はい

はい

いいえ

oracle/http_spnego_token_client_template


oracle/http_spnego_token_service_template


いいえ

いいえ

はい

はい

いいえ

oracle/wss_http_token_client_template


oracle/wss_http_token_service_template


はい

いいえ

いいえ

いいえ

いいえ

oracle/wss_username_token_client_template


oracle/wss_username_token_service_template


いいえ

はい

いいえ

いいえ

いいえ

oracle/wss10_saml_token_client_template


oracle/wss10_saml_token_service_template


いいえ

はい

いいえ

いいえ

いいえ

oracle/wss10_saml20_token_client_template


oracle/wss10_saml20_token_service_template


いいえ

はい

いいえ

いいえ

いいえ

oracle/wss11_kerberos_token_client_template


oracle/wss11_kerberos_token_service_template


いいえ

はい

いいえ

いいえ

いいえ


oracle/http_oam_token_service_template

http_oam_token_service_templateアサーション・テンプレートは、OAMエージェントがユーザーを認証し、アイデンティティを確立したことを検証します。このポリシーは、HTTPベースのすべてのエンドポイントに適用できます。

設定

表C-2は、http_oam_token_service_templateアサーション・テンプレートの設定を示しています。

表C-2 http_oam_token_service_templateの設定

名前 説明 デフォルト値

認証ヘッダー - メカニズム

認証のメカニズム。

有効な値は次のとおりです。

  • basic: ユーザー名およびパスワードを送信することで、クライアントが自身を認証します。

    注意: Basic認証を使用する場合はSSLを構成することをお薦めします。詳細は、「SSLに関するキーストアの構成」を参照してください。

  • cert: このリリースではサポートされていません。証明書を送信することで、クライアントが自身を認証します。

  • custom: このリリースではサポートされていません。カスタムの認証メカニズム。

  • digest: このリリースではサポートされていません。暗号化されたパスワードをMD5ダイジェストを使用して送信することで、クライアントが自身を認証します。

  • oam: クライアントはOAMエージェントを使用して自身を認証します。

  • saml20-bearer: クライアントはSAML 2.0 Bearerトークンを使用して自身を認証します。

  • spnego: クライアントはKerberos SPNEGOを使用して自身を認証します。

<orasp:auth-header 
  orasp:mechanism="oam"/>

認証ヘッダー - ヘッダー名

認証ヘッダーの名前。

なし


構成

表C-3は、http_oam_token_service_templateアサーション・テンプレートのデフォルト構成プロパティを示しています。

表C-3 http_oam_token_service_templateの構成プロパティ

名前 説明

reference.priority

ポリシー添付の優先順位を指定するオプションのプロパティ。添付ポリシーに対して指定されると、有効なポリシー・セット・アルゴリズムでは、最高の整数値の優先順位を持つポリシーを、そのスコープにかかわらず、競合するポリシー添付より優先します。

reference.priorityには、(-231)から(231 - 1)の範囲の任意の値を指定できます。値が高いほど、有効なポリシー計算で割り当てられる優先順位が高くなります。値を持たないポリシーまたは数値以外の値を持つポリシーは、値0を持つものとして扱われます。値にyes、true、onのいずれかの単語が設定されている場合、値は1に設定されます。

詳細は、「ポリシー・アタッチメントの優先度の指定」を参照してください。

デフォルト設定:

<orawsp:Property orawsp:contentType="optional" 
  orawsp:name="reference.priority" 
  orawsp:type="string"/>

oracle/http_saml20_token_bearer_client_template

http_saml20_token_bearer_client templateアサーション・テンプレートは、アウトバウンドSOAPリクエスト・メッセージにSAML 2,0トークンを含めます。確認方法がBearerのSAMLトークンが自動的に作成されます。

設定

表C-4は、http_saml20_token_bearer_client_templateアサーション・テンプレートの設定を示しています。

表C-4 http_saml20_token_bearer_client_templateの設定

名前 説明 デフォルト値

認証ヘッダー - メカニズム

認証のメカニズム。

有効な値は次のとおりです。

  • basic: ユーザー名およびパスワードを送信することで、クライアントが自身を認証します。

    注意: Basic認証を使用する場合はSSLを構成することをお薦めします。詳細は、「SSLに関するキーストアの構成」を参照してください。

  • cert: このリリースではサポートされていません。証明書を送信することで、クライアントが自身を認証します。

  • custom: このリリースではサポートされていません。カスタムの認証メカニズム。

  • digest: このリリースではサポートされていません。暗号化されたパスワードをMD5ダイジェストを使用して送信することで、クライアントが自身を認証します。

  • oam: クライアントはOAMエージェントを使用して自身を認証します。

  • saml20-bearer: クライアントはSAML 2.0 Bearerトークンを使用して自身を認証します。

  • spnego: クライアントはKerberos SPNEGOを使用して自身を認証します。

<orasp:auth-header 
orasp:mechanism="saml20-bearer"/>

認証ヘッダー - ヘッダー名

認証ヘッダーの名前。

なし


構成

表C-5は、http_saml20_token_bearer_client_templateアサーション・テンプレートの構成プロパティとデフォルト設定を示しています。

表C-5 http_saml20_token_bearer_client_templateの構成プロパティ

名前 デフォルト値

user.attributes

SAMLトークンのプリンシパルに関連するユーザー属性。

含まれる属性をカンマ区切りのリストで指定します。たとえば、attrib1,attrib2と指定します。指定する属性名は、構成済アイデンティティ・ストア内の有効な属性に正確に一致する必要があります。Oracle WSMランタイムは、構成済のアイデンティティ・ストアからこれらの属性の値を読み取り、属性とその値をSAMLアサーションに含めます。

サブジェクトが有効であり、subject.precedenceがtrueに設定されている必要があります。

クライアント・ポリシーは、user.attributesを使用して指定された属性の値を、構成済のアイデンティティ・ストアから読み取ります。すべての有効な属性名と値を使用して、SAML属性文が作成されます。

user.attributesプロパティは1つのアイデンティティ・ストアに対してサポートされるものであり、リスト内の先頭のアイデンティティ・ストアのみが使用されます。そのため、ユーザーは、構成済WebLogic Serverの認証プロバイダで使用されるアイデンティティ・ストアに存在し、有効になっている必要があります。認証プロバイダについては、「WebLogic Serverへの認証プロバイダの構成」を参照してください。

必要なアイデンティティ・ストアが先頭のアイデンティティ・ストアでない場合、検索する追加のアイデンティティ・ストアを指定できます。詳細は、「アサーションへのユーザー属性の組込み」を参照してください。

デフォルト設定:

<orawsp:Property orawsp:contentType="optional" 
  orawsp:name="user.attributes" orawsp:type="string"/>

saml.issuer.name

発行者URI。

デフォルト設定:

<orawsp:Property orawsp:contentType="optional" 
  orawsp:name="saml.issuer.name" orawsp:type="string">
  <orawsp:Value>www.oracle.com</orawsp:Value>
</orawsp:Property>

user.roles.include

ユーザー・ロールの組込み。

デフォルト設定:

<orawsp:Property orawsp:contentType="optional"   
  orawsp:name="user.roles.include" orawsp:type="string">
  <orawsp:Value>false</orawsp:Value>
</orawsp:Property>

csf-key

Oracle Platform Security Servicesアイデンティティ・ストアのユーザー名およびパスワードにマップする資格証明ストア・キー。

デフォルト設定:

<orawsp:Property orawsp:contentType="optional" 
  orawsp:name="csf-key" orawsp:type="string">
  <orawsp:Value>basic.credentials</orawsp:Value>
</orawsp:Property>

subject.precedence

認証されたサブジェクトではなくクライアント指定のユーザー名を使用できるようにするには、subject.precedenceをfalseに設定します。

subject.precedenceがtrueの場合、SAMLアサーションを作成するユーザー名はサブジェクトからのみ取得されます。同様に、subject.precedenceがfalseの場合、SAMLアサーションを作成するユーザー名は、csf-keyユーザー名プロパティからのみ取得されます。

デフォルト設定:

<orawsp:Property orawsp:contentType="optional" 
  orawsp:name="subject.precedence" orawsp:type="string">
  <orawsp:Value>true</orawsp:Value>
</orawsp:Property>

saml.audience.uri

リライイング・パーティをカンマ区切りのURIで表します。このフィールドでは次のワイルドカードを使用できます。

  • 任意の場所の*

  • URI末尾の/*

  • URI末尾の.*

<orawsp:Property orawsp:contentType="optional" 
  orawsp:name="saml.audience.uri" orawsp:type="string">
  <orawsp:Value/>
</orawsp:Property>

keystore.sig.csf.key

署名キー・パスワードをキーストアに格納するために使用する別名とパスワード。このプロパティにより、ドメイン・レベルのかわりに添付レベルで署名キーを指定できます。このキーは、saml.envelope.signature.requiredフラグを使用して指定されるエンベロープ署名の生成時に使用されます。

デフォルト設定:

<orawsp:Property orawsp:contentType="optional" 
  orawsp:name="keystore.sig.csf.key" orawsp:type="string"/>

saml.envelope.signature.required

Bearerトークンがドメインの署名鍵を使用して署名されるかどうかを指定するフラグ。ドメインの署名鍵は、keystore.sig.csf.keyを使用して構成されるプライベートの署名鍵でオーバーライドできます。

Bearerトークンを未署名にするには、(クライアントおよびサービス・ポリシーの両方で)このフラグをfalseに設定します。

デフォルト設定:

<orawsp:Property orawsp:contentType="optional" 
  orawsp:name="saml.enveloped.signature.required" 
  orawsp:type="boolean">
  <orawsp:Value>true</orawsp:Value>
</orawsp:Property>

reference.priority

ポリシー添付の優先順位を指定するオプションのプロパティ。添付ポリシーに対して指定されると、有効なポリシー・セット・アルゴリズムでは、最高の整数値の優先順位を持つポリシーを、そのスコープにかかわらず、競合するポリシー添付より優先します。

reference.priorityには、(-231)から(231 - 1)の範囲の任意の値を指定できます。値が高いほど、有効なポリシー計算で割り当てられる優先順位が高くなります。値を持たないポリシーまたは数値以外の値を持つポリシーは、値0を持つものとして扱われます。値にyes、true、onのいずれかの単語が設定されている場合、値は1に設定されます。

詳細は、「ポリシー・アタッチメントの優先度の指定」を参照してください。

デフォルト設定:

<orawsp:Property orawsp:contentType="optional" 
  orawsp:name="reference.priority" orawsp:type="string"/>

propagate.identity.context

アイデンティティ・コンテキストをWebサービス・クライアントからWebサービスへ伝搬し、他のコンポーネントが認証および認可の目的でこれを使用できるようにします(発行します)。

デフォルト設定:

<orawsp:Property orawsp:contentType="optional"
 orawsp:name="propagate.identity.context" orawsp:type="string"><orawsp:Value/>

oracle/http_saml20_token_bearer_service_template

http_saml20_token_bearer_service_templateアサーション・テンプレートは、WS-Security SOAPヘッダー内の確認方法がBearerのSAMLトークンに含まれる資格証明を使用してユーザーを認証します。

設定

http_saml20_token_bearer_service_templateアサーション・テンプレートの設定は、クライアント・バージョンのアサーション・テンプレートの設定と同じです。設定の詳細は、表C-4を参照してください。

構成

表C-6は、http_saml20_token_bearer_service_templateアサーション・テンプレートの構成プロパティとデフォルト設定を示しています。

表C-6 http_saml20_token_bearer_service_templateの構成プロパティ

名前 デフォルト値

saml.trusted.issuers

SAMLトークンの信頼できる発行者のカンマ区切りのリスト。信頼できる発行者をドメイン・レベルでオーバーライドするアプリケーション用です。

デフォルト設定:

<orawsp:Property orawsp:contentType="optional"  
  orawsp:name="saml.trusted.issuers" orawsp:type="string">
  <orawsp:Value/>
</orawsp:Property>

saml.envelope.signature.required

Bearerトークンがドメインの署名鍵を使用して署名されるかどうかを指定するフラグ。ドメインの署名鍵は、keystore.sig.csf.keyを使用して構成されるプライベートの署名鍵でオーバーライドできます。

Bearerトークンを未署名にするには、(クライアントおよびサービス・ポリシーの両方で)このフラグをfalseに設定します。

デフォルト設定:

<orawsp:Property orawsp:contentType="optional" 
  orawsp:name="saml.enveloped.signature.required" 
  orawsp:type="boolean">
  <orawsp:Value>true</orawsp:Value>
</orawsp:Property>

reference.priority

ポリシー添付の優先順位を指定するオプションのプロパティ。添付ポリシーに対して指定されると、有効なポリシー・セット・アルゴリズムでは、最高の整数値の優先順位を持つポリシーを、そのスコープにかかわらず、競合するポリシー添付より優先します。

reference.priorityには、(-231)から(231 - 1)の範囲の任意の値を指定できます。値が高いほど、有効なポリシー計算で割り当てられる優先順位が高くなります。値を持たないポリシーまたは数値以外の値を持つポリシーは、値0を持つものとして扱われます。値にyes、true、onのいずれかの単語が設定されている場合、値は1に設定されます。

詳細は、「ポリシー・アタッチメントの優先度の指定」を参照してください。

デフォルト設定:

<orawsp:Property orawsp:contentType="optional" 
  orawsp:name="reference.priority" orawsp:type="string"/>

propagate.identity.context

アイデンティティ・コンテキストをWebサービス・クライアントからWebサービスへ伝搬し、他のコンポーネントが認証および認可の目的でこれを使用できるようにします(発行します)。

デフォルト設定:

<orawsp:Property orawsp:contentType="optional"
 orawsp:name="propagate.identity.context" orawsp:type="string"><orawsp:Value/>

oracle/http_spnego_token_client_template

http_spnego_token_client_templateアサーション・テンプレートは、KerberosトークンとSimple and Protected GSSAPI Negotiation Mechanism (SPNEGO)プロトコルを使用した認証を提供します。

設定

表C-7は、http_spnego_token_client_templateアサーション・テンプレートの設定を示しています。

表C-7 http_spnego_token_client_templateの設定

名前 説明 デフォルト値

認証ヘッダー - メカニズム

認証のメカニズム。

有効な値は次のとおりです。

  • basic: ユーザー名およびパスワードを送信することで、クライアントが自身を認証します。

    注意: Basic認証を使用する場合はSSLを構成することをお薦めします。詳細は、「SSLに関するキーストアの構成」を参照してください。

  • cert: このリリースではサポートされていません。証明書を送信することで、クライアントが自身を認証します。

  • custom: このリリースではサポートされていません。カスタムの認証メカニズム。

  • digest: このリリースではサポートされていません。暗号化されたパスワードをMD5ダイジェストを使用して送信することで、クライアントが自身を認証します。

  • oam: クライアントはOAMエージェントを使用して自身を認証します。

  • saml20-bearer: クライアントはSAML 2.0 Bearerトークンを使用して自身を認証します。

  • spnego: クライアントはKerberos SPNEGOを使用して自身を認証します。

<orasp:auth-header 
  orasp:mechanism="spnego"/>

認証ヘッダー - ヘッダー名

認証ヘッダーの名前。

なし


構成

表C-8は、http_spnego_token_client_templateアサーション・テンプレートのデフォルト構成プロパティを示しています。

表C-8 http_spnego_token_client_templateの構成プロパティ

名前 デフォルト値

service.principal.name

サービスを識別するKerberosプリンシパルの名前。

デフォルト設定:

<orawsp:Property orawsp:name="service.principal.name" 
  orawsp:type="string">
  <orawsp:Value>HOST/localhost@EXAMPLE.COM</orawsp:Value>
</orawsp:Property>

keytab.location

クライアントのキータブ・ファイルの場所。

デフォルト設定:

<orawsp:Property orawsp:contentType="optional" 
  orawsp:name="keytab.location" orawsp:type="string">
  <orawsp:Value/>
</orawsp:Property>

caller.principal.name

ktpassコマンドを使用して生成されたクライアントのプリンシパル名で、kerberosトークンの生成先のユーザー名にマップされます。<username>@<REALM NAME>の形式を使用します。

注意: keytab.locationcaller.principal.nameは、Java EEアプリケーションのクライアント・アイデンティティの伝搬で必要です。

デフォルト設定:

<orawsp:Property orawsp:contentType="optional" 
  orawsp:name="caller.principal.name" 
  orawsp:type="string">
  <orawsp:Value/>
</orawsp:Property>

role

SOAPロール。

デフォルト設定:

<orawsp:Property orawsp:contentType="constant" 
  orawsp:name="role" orawsp:type="string">
  <orawsp:DefaultValue>
    ultimateReceiver
  </orawsp:DefaultValue>
</orawsp:Property>

reference.priority

ポリシー添付の優先順位を指定するオプションのプロパティ。添付ポリシーに対して指定されると、有効なポリシー・セット・アルゴリズムでは、最高の整数値の優先順位を持つポリシーを、そのスコープにかかわらず、競合するポリシー添付より優先します。

reference.priorityには、(-231)から(231 - 1)の範囲の任意の値を指定できます。値が高いほど、有効なポリシー計算で割り当てられる優先順位が高くなります。値を持たないポリシーまたは数値以外の値を持つポリシーは、値0を持つものとして扱われます。値にyes、true、onのいずれかの単語が設定されている場合、値は1に設定されます。

詳細は、「ポリシー・アタッチメントの優先度の指定」を参照してください。

デフォルト設定:

<orawsp:Property orawsp:contentType="optional" 
 orawsp:name="reference.priority" orawsp:type="string"/>

oracle/http_spnego_token_service_template

このhttp_spnego_token_service_templateアサーション・テンプレートは、KerberosトークンとSPNEGOプロトコルを使用した認証を提供します。

設定

http_spnego_token_service_templateアサーション・テンプレートの設定は、クライアント・バージョンのアサーション・テンプレートの設定と同じです。設定の詳細は、表C-7を参照してください。

構成

表C-9は、http_spnego_token_service_templateアサーション・テンプレートのデフォルト構成プロパティを示しています。

表C-9 http_spnego_token_service_templateの構成プロパティ

名前 デフォルト値

role

SOAPロール。

デフォルト設定:

<orawsp:Property orawsp:contentType="constant" 
  orawsp:name="role" orawsp:type="string">
  <orawsp:DefaultValue>
    ultimateReceiver
  </orawsp:DefaultValue>
</orawsp:Property>

reference.priority

ポリシー添付の優先順位を指定するオプションのプロパティ。添付ポリシーに対して指定されると、有効なポリシー・セット・アルゴリズムでは、最高の整数値の優先順位を持つポリシーを、そのスコープにかかわらず、競合するポリシー添付より優先します。

reference.priorityには、(-231)から(231 - 1)の範囲の任意の値を指定できます。値が高いほど、有効なポリシー計算で割り当てられる優先順位が高くなります。値を持たないポリシーまたは数値以外の値を持つポリシーは、値0を持つものとして扱われます。値にyes、true、onのいずれかの単語が設定されている場合、値は1に設定されます。

詳細は、「ポリシー・アタッチメントの優先度の指定」を参照してください。

デフォルト設定:

<orawsp:Property orawsp:contentType="optional" 
  orawsp:name="reference.priority" 
  orawsp:type="string"/>

oracle/wss_http_token_client_template

wss_http_token_client_templateアサーション・テンプレートは、HTTPヘッダー内にユーザー名およびパスワード資格証明を含めます。一方向認証または双方向認証が必要かどうかを制御できます。

設定

表C-10に、wss_http_token_client_templateアサーション・テンプレートの設定をリストします。

表C-10 wss_http_token_client_templateの設定

名前 説明 デフォルト値

認証ヘッダー - メカニズム

認証のメカニズム。

有効な値は次のとおりです。

  • basic: ユーザー名およびパスワードを送信することで、クライアントが自身を認証します。

    注意: Basic認証を使用する場合はSSLを構成することをお薦めします。詳細は、「SSLに関するキーストアの構成」を参照してください。

  • cert: このリリースではサポートされていません。証明書を送信することで、クライアントが自身を認証します。

  • custom: このリリースではサポートされていません。カスタムの認証メカニズム。

  • digest: このリリースではサポートされていません。暗号化されたパスワードをMD5ダイジェストを使用して送信することで、クライアントが自身を認証します。

  • oam: クライアントはOAMエージェントを使用して自身を認証します。

  • saml20-bearer: クライアントはSAML 2.0 Bearerトークンを使用して自身を認証します。

  • spnego: クライアントはKerberos SPNEGOを使用して自身を認証します。

basic

認証ヘッダー - ヘッダー名

認証ヘッダーの名前。

なし

トランスポート・セキュリティ

SSLを有効にするかどうかを指定するフラグ。

Enabled

トランスポート・セキュリティ - 相互認証が必要

双方向認証が必要かどうかを指定するフラグ。

有効な値は次のとおりです。

  • Enabled: サービスをクライアントに対して認証し、クライアントをサービスに対して認証する必要があります。

  • Disabled: 一方向認証が必要です。サービスをクライアントに対して認証する必要がありますが、クライアントをサービスに対して認証する必要はありません。

Disabled

トランスポート・セキュリティ - タイムスタンプを含める

タイムスタンプを含めるかどうかを指定するフラグ。タイムスタンプを使用して、メッセージが無効になる有効期限を識別することで、リプレイ攻撃を防止できます。

Disabled


構成

表C-11は、wss_http_token_client_templateアサーション・テンプレートの構成プロパティとデフォルト設定を示しています。構成プロパティ設定の詳細は、「構成プロパティの編集」を参照してください。

ポリシーのオーバーライドの詳細は、「オーバーライド可能なクライアント・ポリシーの添付」を参照してください。

表C-11 wss_http_token_client_templateの構成

名前 説明

csf-key

Oracle Platform Security Servicesアイデンティティ・ストアのユーザー名およびパスワードにマップする資格証明ストア・キー。

デフォルト設定:

  • 値: 未設定

  • デフォルト: basic.credentials

  • ContentType: 必須

  • 説明: 未設定

role

SOAPロール。

デフォルト設定:

  • 値: 未設定

  • デフォルト: ultimateReceiver

  • ContentType: 定数

  • 説明: 未設定

reference.priority

ポリシー添付の優先順位を指定するオプションのプロパティ。添付ポリシーに対して指定されると、有効なポリシー・セット・アルゴリズムでは、最高の整数値の優先順位を持つポリシーを、そのスコープにかかわらず、競合するポリシー添付より優先します。

デフォルト設定:

  • 値: 未設定

  • デフォルト: 未設定

  • ContentType: オプション

  • 説明: 未設定

reference.priorityには、(-231)から(231 - 1)の範囲の任意の値を指定できます。値が高いほど、有効なポリシー計算で割り当てられる優先順位が高くなります。値を持たないポリシーまたは数値以外の値を持つポリシーは、値0を持つものとして扱われます。値にyes、true、onのいずれかの単語が設定されている場合、値は1に設定されます。

詳細は、「ポリシー・アタッチメントの優先度の指定」を参照してください。


oracle/wss_http_token_service_template

wss_http_token_service_templateアサーション・テンプレートでは、HTTPヘッダーの資格証明を使用して、Oracle Platform Security Servicesアイデンティティ・ストアに対してユーザーを認証します。一方向認証または双方向認証が必要かどうかを制御できます。

設定

wss_http_token_service_templateの設定は、クライアント・バージョンのアサーション・テンプレートの設定と同じです。設定の詳細は、表C-10を参照してください。

構成

表C-12は、wss_http_token_service_templateアサーション・テンプレートの構成プロパティとデフォルト設定を示しています。構成プロパティ設定の詳細は、「構成プロパティの編集」を参照してください。

ポリシーのオーバーライドの詳細は、「オーバーライド可能なWebサービス・ポリシーの添付」を参照してください。

表C-12 wss_http_token_service_templateの構成

名前 説明

realm

HTTPレルム。

デフォルト設定:

  • 値: 未設定

  • デフォルト: owsm

  • ContentType: 定数

  • 説明: 未設定

role

SOAPロール。

デフォルト設定:

  • 値: 未設定

  • デフォルト: ultimateReceiver

  • ContentType: 定数

  • 説明: 未設定

reference.priority

ポリシー添付の優先順位を指定するオプションのプロパティ。添付ポリシーに対して指定されると、有効なポリシー・セット・アルゴリズムでは、最高の整数値の優先順位を持つポリシーを、そのスコープにかかわらず、競合するポリシー添付より優先します。

デフォルト設定:

  • 値: 未設定

  • デフォルト: 未設定

  • ContentType: オプション

  • 説明: 未設定

reference.priorityには、(-231)から(231 - 1)の範囲の任意の値を指定できます。値が高いほど、有効なポリシー計算で割り当てられる優先順位が高くなります。値を持たないポリシーまたは数値以外の値を持つポリシーは、値0を持つものとして扱われます。値にyes、true、onのいずれかの単語が設定されている場合、値は1に設定されます。

詳細は、「ポリシー・アタッチメントの優先度の指定」を参照してください。


oracle/wss_username_token_client_template

wss_username_token_client_templateアサーション・テンプレートは、WS-Security UsernameTokenヘッダー内にユーザー名およびパスワード資格証明を使用した認証を含めます。アサーションでは、3つのタイプのパスワード資格証明(プレーン・テキスト、ダイジェストおよびパスワードなし)がサポートされています。


注意:

このリリースでは、ダイジェスト・パスワードはサポートされていません。

このテンプレートを使用して作成したポリシーは安全ではありません。パスワードをクリア・テキストで送信します。このアサーションは、セキュリティが低くても問題にならない場合のみ、または他のメカニズムでトランスポートが保護されていることがはっきりしている場合に使用してください。または、このアサーションのSSLバージョンであるoracle/wss_username_token_over_ssl_client_templateの使用を検討します。


リプレイ攻撃から保護するため、アサーションには、ユーザー名トークンにNonceまたは作成時間を必要とするオプションが用意されています。

設定

表C-13に、wss_username_token_client_templateアサーション・テンプレートの設定をリストします。

表C-13 wss_username_token_client_templateの設定

名前 説明 デフォルト値

パスワード・タイプ

必要なパスワードのタイプ。

有効な値は次のとおりです。

  • none: パスワードは使用されません。

  • plaintext: クリア・テキストのパスワード。

  • digest: このリリースではサポートされていません。暗号化されたパスワードをMD5ダイジェストを使用して送信することで、クライアントが自身を認証します。

注意: 保護されていないチャネルでトークンの伝播が発生する場合、プレーン・テキスト・タイプはお薦めできません。ただし、クライアントとサーバー間のポイント・ツー・ポイント接続を保護するためにSSLを転送チャネルとして使用している場合は、チャネルでパスワードが保護されるため、プレーン・テキストタイプを使用できます。

plaintext

必要なNonce

リプレイ攻撃を防止するためユーザー名にNonceを含める必要があるかどうかを指定するフラグ。

注意:

  • 「パスワード・タイプ」がdigestに設定されている場合は、この属性をtrueに設定する必要があります。設定しない場合、添付先のポリシーは検証されません。

  • 「必要な作成時間」がtrueに設定されている場合は、この属性をtrueに設定する必要があります。設定しない場合、リプレイ攻撃を防止するためにNonceが永久にキャッシュされます。

False

必要な作成時間

ユーザー名トークンの作成にタイム・スタンプが必要かどうかを指定するフラグ。

注意:

  • 「パスワード・タイプ」がdigestに設定されている場合は、この属性をtrueに設定する必要があります。設定しない場合、添付先のポリシーは検証されません。

  • 「必要なNonce」がtrueに設定されている場合は、この属性をtrueに設定する必要があります。設定しない場合、リプレイ攻撃を防止するためにNonceが永久にキャッシュされます。

False


構成

表C-14は、wss_username_token_client_templateアサーション・テンプレートの構成プロパティとデフォルト設定を示しています。構成プロパティ設定の詳細は、「構成プロパティの編集」を参照してください。

ポリシーのオーバーライドの詳細は、「オーバーライド可能なクライアント・ポリシーの添付」を参照してください。

表C-14 wss_username_token_client_templateの構成

名前 説明

csf-key

Oracle Platform Security Servicesアイデンティティ・ストアのユーザー名およびパスワードにマップする資格証明ストア・キー。

デフォルト設定:

  • 値: 未設定

  • デフォルト: basic.credentials

  • ContentType: 必須

  • 説明: 未設定

role

SOAPロール。

デフォルト設定:

  • 値: 未設定

  • デフォルト: ultimateReceiver

  • ContentType: 定数

  • 説明: 未設定

reference.priority

ポリシー添付の優先順位を指定するオプションのプロパティ。添付ポリシーに対して指定されると、有効なポリシー・セット・アルゴリズムでは、最高の整数値の優先順位を持つポリシーを、そのスコープにかかわらず、競合するポリシー添付より優先します。

デフォルト設定:

  • 値: 未設定

  • デフォルト: 未設定

  • ContentType: オプション

  • 説明: 未設定

reference.priorityには、(-231)から(231 - 1)の範囲の任意の値を指定できます。値が高いほど、有効なポリシー計算で割り当てられる優先順位が高くなります。値を持たないポリシーまたは数値以外の値を持つポリシーは、値0を持つものとして扱われます。値にyes、true、onのいずれかの単語が設定されている場合、値は1に設定されます。

詳細は、「ポリシー・アタッチメントの優先度の指定」を参照してください。

user.tenant.name

Oracle Cloud用に予約済。


oracle/wss_username_token_service_template

wss_username_token_service_templateアサーション・テンプレートは、WS-Security UsernameToken SOAPヘッダー内のユーザー名およびパスワード資格証明を使用した認証を実行します。アサーションでは、3つのタイプのパスワード資格証明(プレーン・テキスト、ダイジェストおよびパスワードなし)がサポートされています。


注意:

このリリースでは、ダイジェスト・パスワードはサポートされていません。

このテンプレートを使用して作成したポリシーは安全ではありません。パスワードをクリア・テキストで送信します。このアサーションは、セキュリティが低くても問題にならない場合のみ、または他のメカニズムでトランスポートが保護されていることがはっきりしている場合に使用してください。または、このアサーションのSSLバージョンであるoracle/wss_username_token_over_ssl_service_templateの使用を検討します。


リプレイ攻撃から保護するため、アサーションには、ユーザー名トークンにNonceまたは作成時間を必要とするオプションが用意されています。

設定

wss_username_token_service_templateの設定は、クライアント・バージョンのアサーション・テンプレートの設定と同じです。設定の詳細は、表C-13を参照してください。

構成

表C-15は、wss_username_token_service_templateアサーション・テンプレートの構成プロパティとデフォルト設定を示しています。構成プロパティ設定の詳細は、「構成プロパティの編集」を参照してください。

ポリシーのオーバーライドの詳細は、「オーバーライド可能なWebサービス・ポリシーの添付」を参照してください。

表C-15 wss_username_token_service_templateの構成

名前 説明

role

SOAPロール。

デフォルト設定:

  • 値: 未設定

  • デフォルト: ultimateReceiver

  • ContentType: 定数

  • 説明: 未設定

reference.priority

ポリシー添付の優先順位を指定するオプションのプロパティ。添付ポリシーに対して指定されると、有効なポリシー・セット・アルゴリズムでは、最高の整数値の優先順位を持つポリシーを、そのスコープにかかわらず、競合するポリシー添付より優先します。

デフォルト設定:

  • 値: 未設定

  • デフォルト: 未設定

  • ContentType: オプション

  • 説明: 未設定

reference.priorityには、(-231)から(231 - 1)の範囲の任意の値を指定できます。値が高いほど、有効なポリシー計算で割り当てられる優先順位が高くなります。値を持たないポリシーまたは数値以外の値を持つポリシーは、値0を持つものとして扱われます。値にyes、true、onのいずれかの単語が設定されている場合、値は1に設定されます。

詳細は、「ポリシー・アタッチメントの優先度の指定」を参照してください。


oracle/wss10_saml_token_client_template

wss10_saml_token_client_templateアサーション・テンプレートは、アウトバウンドSOAPリクエスト・メッセージにSAMLトークンを含めます。SAMLトークンは自動的に作成されます。

設定

表C-16に、wss10_saml_token_client_templateアサーション・テンプレートの設定をリストします。

表C-16 wss10_saml_token_client_templateの設定

名前 説明 デフォルト値

バージョン

SAMLバージョン。有効な値は1.1のみです。

1.1

確認タイプ

確認タイプ。次の値のみ有効です。

  • sender-vouches: 認証に送信者保証のSAMLトークンが使用されます。

sender-vouches

名前識別子フォーマット

名前識別子で使用するフォーマットのタイプを指定します。

「名前識別子フォーマット」は、subject.precedenceがfalseに設定されている場合のみ適用されます。subject.precedenceがfalseの場合、SAMLアサーションを作成するユーザー名は、csf-keyユーザー名プロパティまたはusernameプロパティ(「SAMLアサーションのユーザー名の構成」を参照)から取得されます。ユーザー名のフォーマットは、「名前識別子フォーマット」に設定されたフォーマットと同じである必要があります。

subject.precedenceがtrueの場合、SAMLアサーションを作成するユーザー名はサブジェクトから取得されます。この場合、「名前識別子フォーマット」は常に「未指定」であり、「名前識別子フォーマット」を設定してこれを変更することはできません。

次のいずれかの値を指定します。

  • unspecified

  • emailAddress

  • X509SubjectName

  • WindowsDomainQualifiedName

unspecified


構成

表C-17は、wss10_saml_token_client_templateアサーション・テンプレートの構成プロパティとデフォルト設定を示しています。構成プロパティ設定の詳細は、「構成プロパティの編集」を参照してください。

ポリシーのオーバーライドの詳細は、「オーバーライド可能なクライアント・ポリシーの添付」を参照してください。

表C-17 wss10_saml_token_client_templateの構成

名前 説明

user.attributes

SAMLトークンのプリンシパルに関連するユーザー属性。

含まれる属性をカンマ区切りのリストで指定します。たとえば、attrib1,attrib2と指定します。指定する属性名は、構成済アイデンティティ・ストア内の有効な属性に正確に一致する必要があります。Oracle WSMランタイムは、構成済のアイデンティティ・ストアからこれらの属性の値を読み取り、属性とその値をSAMLアサーションに含めます。

サブジェクトが有効であり、subject.precedenceがtrueに設定されている必要があります。

デフォルト設定:

  • 値: 未設定

  • デフォルト: 未設定。属性名はカンマで区切る必要があります。

  • ContentType: オプション

  • 説明: 未設定

クライアント・ポリシーは、user.attributesを使用して指定された属性の値を、構成済のアイデンティティ・ストアから読み取ります。すべての有効な属性名と値を使用して、SAML属性文が作成されます。

user.attributesプロパティは1つのアイデンティティ・ストアに対してサポートされるものであり、リスト内の先頭のアイデンティティ・ストアのみが使用されます。そのため、ユーザーは、構成済WebLogic Serverの認証プロバイダで使用されるアイデンティティ・ストアに存在し、有効になっている必要があります。認証プロバイダについては、「WebLogic Serverへの認証プロバイダの構成」を参照してください。

必要なアイデンティティ・ストアが先頭のアイデンティティ・ストアでない場合、検索する追加のアイデンティティ・ストアを指定できます。詳細は、「アサーションへのユーザー属性の組込み」を参照してください。

user.roles.include

ユーザー・ロールの組込み。

デフォルト設定:

  • 値: 未設定

  • デフォルト: false

  • ContentType: オプション

  • 説明: 未設定

saml.issuer.name

発行者URI。

デフォルト設定:

  • 値: 未設定

  • デフォルト: www.oracle.com

  • ContentType: オプション

  • 説明: 未設定

csf-key

Oracle Platform Security Servicesアイデンティティ・ストアのユーザー名およびパスワードにマップする資格証明ストア・キー。

デフォルト設定:

  • 値: basic.credentials

  • デフォルト: 未設定

  • ContentType: オプション

  • 説明: 未設定

subject.precedence

認証されたサブジェクトではなくクライアント指定のユーザー名を使用できるようにするには、subject.precedenceをfalseに設定します。

subject.precedenceがtrueの場合、SAMLアサーションを作成するユーザー名はサブジェクトからのみ取得されます。同様に、subject.precedenceがfalseの場合、SAMLアサーションを作成するユーザー名は、csf-keyユーザー名プロパティからのみ取得されます。

デフォルト設定:

  • 値: true

  • デフォルト: 未設定

  • ContentType: オプション

  • 説明: 未設定

saml.audience.uri

リライイング・パーティをカンマ区切りのURIで表します。このフィールドでは次のワイルドカードを使用できます。

  • 任意の場所の*

  • URI末尾の/*

  • URI末尾の.*

デフォルト設定:

  • 値: 未設定

  • デフォルト: null

  • ContentType: オプション

  • 説明: 未設定

reference.priority

ポリシー添付の優先順位を指定するオプションのプロパティ。添付ポリシーに対して指定されると、有効なポリシー・セット・アルゴリズムでは、最高の整数値の優先順位を持つポリシーを、そのスコープにかかわらず、競合するポリシー添付より優先します。

デフォルト設定:

  • 値: 未設定

  • デフォルト: 未設定

  • ContentType: オプション

  • 説明: 未設定

reference.priorityには、(-231)から(231 - 1)の範囲の任意の値を指定できます。値が高いほど、有効なポリシー計算で割り当てられる優先順位が高くなります。値を持たないポリシーまたは数値以外の値を持つポリシーは、値0を持つものとして扱われます。値にyes、true、onのいずれかの単語が設定されている場合、値は1に設定されます。

詳細は、「ポリシー・アタッチメントの優先度の指定」を参照してください。

propagate.identity.context

アイデンティティ・コンテキストをWebサービス・クライアントからWebサービスへ伝搬し、他のコンポーネントが認証および認可の目的でこれを使用できるようにします(発行します)。デフォルトはfalseです。


oracle/wss10_saml_token_service_template

wss10_saml_token_service_templateアサーション・テンプレートは、WS-Security SOAPヘッダー内のSAMLトークンに含まれる資格証明を使用してユーザーを認証します。

設定

wss10_saml_token_service_templateの設定は、「名前識別子フォーマット」がないことを除けば、クライアント・バージョンのアサーションの設定と同じです。設定の詳細は、表C-16を参照してください。

構成

表C-18は、wss10_saml_token_service_templateアサーション・テンプレートの構成プロパティとデフォルト設定を示しています。構成プロパティ設定の詳細は、「構成プロパティの編集」を参照してください。

ポリシーのオーバーライドの詳細は、「オーバーライド可能なWebサービス・ポリシーの添付」を参照してください。

表C-18 wss10_saml_token_service_templateの構成

名前 説明

role

SOAPロール。

デフォルト設定:

  • 値: 未設定

  • デフォルト: ultimateReceiver

  • ContentType: 定数

  • 説明: 未設定

saml.trusted.issuers

SAMLトークンの信頼できる発行者のカンマ区切りのリスト。信頼できる発行者をドメイン・レベルでオーバーライドするアプリケーション用です。

デフォルト設定:

  • 値: 未設定

  • デフォルト: null

  • ContentType: オプション

  • 説明: 未設定

reference.priority

ポリシー添付の優先順位を指定するオプションのプロパティ。添付ポリシーに対して指定されると、有効なポリシー・セット・アルゴリズムでは、最高の整数値の優先順位を持つポリシーを、そのスコープにかかわらず、競合するポリシー添付より優先します。

デフォルト設定:

  • 値: 未設定

  • デフォルト: 未設定

  • ContentType: オプション

  • 説明: 未設定

reference.priorityには、(-231)から(231 - 1)の範囲の任意の値を指定できます。値が高いほど、有効なポリシー計算で割り当てられる優先順位が高くなります。値を持たないポリシーまたは数値以外の値を持つポリシーは、値0を持つものとして扱われます。値にyes、true、onのいずれかの単語が設定されている場合、値は1に設定されます。

詳細は、「ポリシー・アタッチメントの優先度の指定」を参照してください。

propagate.identity.context

アイデンティティ・コンテキストをWebサービス・クライアントからWebサービスへ伝搬し、他のコンポーネントが認証および認可の目的でこれを使用できるようにします(発行します)。デフォルトはfalseです。


oracle/wss10_saml20_token_client_template

wss10_saml20_token_client_templateアサーション・テンプレートは、アウトバウンドSOAPリクエスト・メッセージにSAMLトークンを含めます。SAMLトークンは自動的に作成されます。

設定

表C-19は、wss10_saml20_token_client_templateアサーション・テンプレートの設定を示しています。

表C-19 wss10_saml20_token_client_templateの設定

名前 説明 デフォルト値

バージョン

SAMLバージョン。有効な値は2.0のみです。

2.0

確認タイプ

確認タイプ。次の値のみ有効です。

  • sender-vouches: 認証に送信者保証のSAMLトークンが使用されます。

sender-vouches

名前識別子フォーマット

名前識別子で使用するフォーマットのタイプを指定します。

「名前識別子フォーマット」は、subject.precedenceがfalseに設定されている場合のみ適用されます。subject.precedenceがfalseの場合、SAMLアサーションを作成するユーザー名は、csf-keyユーザー名プロパティまたはusernameプロパティ(「SAMLアサーションのユーザー名の構成」を参照)から取得されます。ユーザー名のフォーマットは、「名前識別子フォーマット」に設定されたフォーマットと同じである必要があります。

subject.precedenceがtrueの場合、SAMLアサーションを作成するユーザー名はサブジェクトから取得されます。この場合、「名前識別子フォーマット」は常に「未指定」であり、「名前識別子フォーマット」を設定してこれを変更することはできません。

次のいずれかの値を指定します。

  • unspecified

  • emailAddress

  • X509SubjectName

  • WindowsDomainQualifiedName

  • kerberos

unspecified


構成

表C-20は、wss10_saml20_token_client_templateアサーション・テンプレートの構成プロパティとデフォルト設定を示しています。構成プロパティ設定の詳細は、「構成プロパティの編集」を参照してください。

ポリシーのオーバーライドの詳細は、「オーバーライド可能なクライアント・ポリシーの添付」を参照してください。

表C-20 wss10_saml20_token_client_templateの構成

名前 説明

user.attributes

SAMLトークンのプリンシパルに関連するユーザー属性。

含まれる属性をカンマ区切りのリストで指定します。たとえば、attrib1,attrib2と指定します。指定する属性名は、構成済アイデンティティ・ストア内の有効な属性に正確に一致する必要があります。Oracle WSMランタイムは、構成済のアイデンティティ・ストアからこれらの属性の値を読み取り、属性とその値をSAMLアサーションに含めます。

サブジェクトが有効であり、subject.precedenceがtrueに設定されている必要があります。

デフォルト設定:

  • 値: 未設定

  • デフォルト: 未設定。属性名はカンマで区切る必要があります。

  • ContentType: オプション

  • 説明: 未設定

クライアント・ポリシーは、user.attributesを使用して指定された属性の値を、構成済のアイデンティティ・ストアから読み取ります。すべての有効な属性名と値を使用して、SAML属性文が作成されます。

user.attributesプロパティは1つのアイデンティティ・ストアに対してサポートされるものであり、リスト内の先頭のアイデンティティ・ストアのみが使用されます。そのため、ユーザーは、構成済WebLogic Serverの認証プロバイダで使用されるアイデンティティ・ストアに存在し、有効になっている必要があります。認証プロバイダについては、「WebLogic Serverへの認証プロバイダの構成」を参照してください。

必要なアイデンティティ・ストアが先頭のアイデンティティ・ストアでない場合、検索する追加のアイデンティティ・ストアを指定できます。詳細は、「アサーションへのユーザー属性の組込み」を参照してください。

user.roles.include

ユーザー・ロールの組込み。

デフォルト設定:

  • 値: 未設定

  • デフォルト: false

  • ContentType: オプション

  • 説明: 未設定

saml.issuer.name

発行者URI。

デフォルト設定:

  • 値: 未設定

  • デフォルト: www.oracle.com

  • ContentType: オプション

  • 説明: 未設定

csf-key

Oracle Platform Security Servicesアイデンティティ・ストアのユーザー名およびパスワードにマップする資格証明ストア・キー。

デフォルト設定:

  • 値: basic.credentials

  • デフォルト: 未設定

  • ContentType: オプション

  • 説明: 未設定

subject.precedence

認証されたサブジェクトではなくクライアント指定のユーザー名を使用できるようにするには、subject.precedenceをfalseに設定します。

subject.precedenceがtrueの場合、SAMLアサーションを作成するユーザー名はサブジェクトからのみ取得されます。同様に、subject.precedenceがfalseの場合、SAMLアサーションを作成するユーザー名は、csf-keyユーザー名プロパティからのみ取得されます。

デフォルト設定:

  • 値: true

  • デフォルト: 未設定

  • ContentType: オプション

  • 説明: 未設定

saml.audience.uri

リライイング・パーティをカンマ区切りのURIで表します。このフィールドでは次のワイルドカードを使用できます。

  • 任意の場所の*

  • URI末尾の/*

  • URI末尾の.*

デフォルト設定:

  • 値: 未設定

  • デフォルト: null

  • ContentType: オプション

  • 説明: 未設定

reference.priority

ポリシー添付の優先順位を指定するオプションのプロパティ。添付ポリシーに対して指定されると、有効なポリシー・セット・アルゴリズムでは、最高の整数値の優先順位を持つポリシーを、そのスコープにかかわらず、競合するポリシー添付より優先します。

デフォルト設定:

  • 値: 未設定

  • デフォルト: 未設定

  • ContentType: オプション

  • 説明: 未設定

reference.priorityには、(-231)から(231 - 1)の範囲の任意の値を指定できます。値が高いほど、有効なポリシー計算で割り当てられる優先順位が高くなります。値を持たないポリシーまたは数値以外の値を持つポリシーは、値0を持つものとして扱われます。値にyes、true、onのいずれかの単語が設定されている場合、値は1に設定されます。

詳細は、「ポリシー・アタッチメントの優先度の指定」を参照してください。

propagate.identity.context

アイデンティティ・コンテキストをWebサービス・クライアントからWebサービスへ伝搬し、他のコンポーネントが認証および認可の目的でこれを使用できるようにします(発行します)。デフォルトはfalseです。


oracle/wss10_saml20_token_service_template

wss10_saml20_token_service_templateアサーション・テンプレートは、WS-Security SOAPヘッダー内のSAMLトークンに含まれる資格証明を使用してユーザーを認証します。

設定

wss10_saml20_token_service_templateの設定は、「名前識別子フォーマット」がないことを除けば、クライアント・バージョンのアサーション・テンプレートの設定と似ています。設定の詳細は、表C-19を参照してください。

構成

表C-21は、wss10_saml20_token_service_templateアサーション・テンプレートの構成プロパティとデフォルト設定を示しています。構成プロパティ設定の詳細は、「構成プロパティの編集」を参照してください。

ポリシーのオーバーライドの詳細は、「オーバーライド可能なWebサービス・ポリシーの添付」を参照してください。

表C-21 wss10_saml20_token_service_templateの構成

名前 説明

role

SOAPロール。

デフォルト設定:

  • 値: 未設定

  • デフォルト: ultimateReceiver

  • ContentType: 定数

  • 説明: 未設定

saml.trusted.issuers

SAMLトークンの信頼できる発行者のカンマ区切りのリスト。信頼できる発行者をドメイン・レベルでオーバーライドするアプリケーション用です。

デフォルト設定:

  • 値: 未設定

  • デフォルト: null

  • ContentType: オプション

  • 説明: 未設定

reference.priority

ポリシー添付の優先順位を指定するオプションのプロパティ。添付ポリシーに対して指定されると、有効なポリシー・セット・アルゴリズムでは、最高の整数値の優先順位を持つポリシーを、そのスコープにかかわらず、競合するポリシー添付より優先します。

デフォルト設定:

  • 値: 未設定

  • デフォルト: 未設定

  • ContentType: オプション

  • 説明: 未設定

reference.priorityには、(-231)から(231 - 1)の範囲の任意の値を指定できます。値が高いほど、有効なポリシー計算で割り当てられる優先順位が高くなります。値を持たないポリシーまたは数値以外の値を持つポリシーは、値0を持つものとして扱われます。値にyes、true、onのいずれかの単語が設定されている場合、値は1に設定されます。

詳細は、「ポリシー・アタッチメントの優先度の指定」を参照してください。

propagate.identity.context

アイデンティティ・コンテキストをWebサービス・クライアントからWebサービスへ伝搬し、他のコンポーネントが認証および認可の目的でこれを使用できるようにします(発行します)。デフォルトはfalseです。


oracle/wss11_kerberos_token_client_template

wss11_kerberos_token_client_templateアサーション・テンプレートでは、WS-Security Kerberos Token Profile v1.1標準に従い、WS-SecurityヘッダーにKerberosトークンを含めます。

設定

表C-22は、wss11_kerberos_token_client_templateアサーション・テンプレートの設定を示しています。

表C-22 wss11_kerberos_token_client_templateの設定

名前 説明 デフォルト値

Kerberosトークン・タイプ

Kerberosトークンのタイプ。有効な値は、gss-apreq-v5(Kerberosバージョン5 GSS-API)のみです。

gss-apreq-v5


構成

表C-23は、wss11_kerberos_token_client_templateアサーション・テンプレートの構成プロパティとデフォルト設定を示しています。構成プロパティ設定の詳細は、「構成プロパティの編集」を参照してください。

ポリシーのオーバーライドの詳細は、「オーバーライド可能なクライアント・ポリシーの添付」を参照してください。

表C-23 wss11_kerberos_token_client_templateの構成

名前 説明

service.principal.name

サービスを識別するKerberosプリンシパルの名前。

デフォルト設定:

  • 値: 未設定

  • デフォルト: HOST/localhost@EXAMPLE.COM

  • ContentType: 必須

  • 説明: 未設定

keytab.location

クライアントのキータブ・ファイルの場所。

デフォルト設定:

  • 値: 未設定

  • デフォルト: 未設定

  • ContentType: オプション

  • 説明: 未設定

caller.principal.name

ktpassコマンドを使用して生成されたクライアントのプリンシパル名で、kerberosトークンの生成先のユーザー名にマップされます。<username>@<REALM NAME>の形式を使用します。

デフォルト設定:

  • 値: 未設定

  • デフォルト: 未設定

  • ContentType: オプション

  • 説明: 未設定

注意: keytab.locationcaller.principal.nameは、Java EEアプリケーションのクライアント・アイデンティティの伝搬で必要です。

reference.priority

ポリシー添付の優先順位を指定するオプションのプロパティ。添付ポリシーに対して指定されると、有効なポリシー・セット・アルゴリズムでは、最高の整数値の優先順位を持つポリシーを、そのスコープにかかわらず、競合するポリシー添付より優先します。

デフォルト設定:

  • 値: 未設定

  • デフォルト: 未設定

  • ContentType: オプション

  • 説明: 未設定

reference.priorityには、(-231)から(231 - 1)の範囲の任意の値を指定できます。値が高いほど、有効なポリシー計算で割り当てられる優先順位が高くなります。値を持たないポリシーまたは数値以外の値を持つポリシーは、値0を持つものとして扱われます。値にyes、true、onのいずれかの単語が設定されている場合、値は1に設定されます。

詳細は、「ポリシー・アタッチメントの優先度の指定」を参照してください。


oracle/wss11_kerberos_token_service_template

wss11_kerberos_token_service_templateアサーション・テンプレートは、WS-Security Kerberos Token Profile v1.1標準に従って実行されます。このテンプレートは、SOAPヘッダーからKerberosトークンを抽出し、ユーザーを認証します。コンテナには、Oracle Platform Security Servicesを介して構成されたKerberosインフラストラクチャが含まれている必要があります。

設定

wss11_keberos_token_service_templateの設定は、クライアント・バージョンのアサーション・テンプレートの設定と同じです。設定の詳細は、表C-22を参照してください。

構成

表C-24は、wss11_kerberos_token_service_templateアサーション・テンプレートの構成プロパティとデフォルト設定を示しています。構成プロパティ設定の詳細は、「構成プロパティの編集」を参照してください。

ポリシーのオーバーライドの詳細は、「オーバーライド可能なWebサービス・ポリシーの添付」を参照してください。

表C-24 wss11_kerberos_token_service_templateの構成

名前 説明

role

SOAPロール。

デフォルト設定:

  • 値: 未設定

  • デフォルト: ultimateReceiver

  • ContentType: 定数

  • 説明: 未設定

reference.priority

ポリシー添付の優先順位を指定するオプションのプロパティ。添付ポリシーに対して指定されると、有効なポリシー・セット・アルゴリズムでは、最高の整数値の優先順位を持つポリシーを、そのスコープにかかわらず、競合するポリシー添付より優先します。

デフォルト設定:

  • 値: 未設定

  • デフォルト: 未設定

  • ContentType: オプション

  • 説明: 未設定

reference.priorityには、(-231)から(231 - 1)の範囲の任意の値を指定できます。値が高いほど、有効なポリシー計算で割り当てられる優先順位が高くなります。値を持たないポリシーまたは数値以外の値を持つポリシーは、値0を持つものとして扱われます。値にyes、true、onのいずれかの単語が設定されている場合、値は1に設定されます。

詳細は、「ポリシー・アタッチメントの優先度の指定」を参照してください。


メッセージ保護のみのアサーション・テンプレート

表C-25に、メッセージ保護のみを実行するアサーション・テンプレートをまとめ、トークンがトランスポート・レイヤーまたはSOAPヘッダーに組み込まれるかどうかを示します。

表C-25 メッセージ保護のみのアサーション・テンプレート

クライアント・テンプレート サービス・テンプレート 認証(トランスポート) 認証(SOAP) メッセージ保護(トランスポート) メッセージ保護(SOAP)

oracle/wss10_message_protection_client_template


oracle/wss10_message_protection_service_template


いいえ

いいえ

いいえ

はい

oracle/wss11_message_protection_client_template


oracle/wss11_message_protection_service_template


いいえ

いいえ

いいえ

はい


oracle/wss10_message_protection_client_template

wss10_message_protection_client_templateアサーション・テンプレートは、WS-Security 1.0標準に従って、アウトバウンドSOAPリクエストのメッセージ保護(整合性および機密保護)を実行します。

設定

表C-26に、wss10_message_protection_client_templateアサーション・テンプレートの設定をリストします。

表C-26 wss10_message_protection_client_templateの設定

名前 説明 デフォルト値

X509トークン



署名鍵参照メカニズム

リクエストの署名に使用できるメカニズム。

有効な値は次のとおりです。

  • direct: リクエストに含まれるX.509トークン。

  • ski: 証明書の参照に使用されるX.509証明書のサブジェクト・キー識別子(SKI)の拡張子の値。(一部の証明書にはこの拡張子がありません。)メッセージの受信者は、SKIに対応する証明書のキーストアを調査し、それに対して署名を検証します。

  • issuerserial: 発行者名およびX.509証明書の参照に使用されるシリアル番号属性のコンポジット・キー。メッセージの受信者は、発行者名およびシリアル番号に対応する証明書のキーストアを調査し、それに対して署名を検証します。

direct

暗号化キー参照メカニズム

リクエストの暗号化に使用されるメカニズム。有効な値は、前述の「署名鍵参照メカニズム」と同じです。

direct

受信者署名鍵参照メカニズム

受信の署名に使用できるメカニズム。有効な値は、前述の「署名鍵参照メカニズム」と同じです。

direct

受信者暗号化キー参照メカニズム

受信の暗号化に使用されるメカニズム。有効な値は、前述の「署名鍵参照メカニズム」と同じです。

direct

メッセージ・セキュリティ



アルゴリズム・スイート

メッセージ保護に使用されるアルゴリズム・スイート。「サポートされているアルゴリズム・スイート」を参照してください。

Basic128

タイムスタンプを含める

タイムスタンプを含めるかどうかを指定するフラグ。タイムスタンプを使用して、メッセージが無効になる有効期限を識別することで、リプレイ攻撃を防止できます。

Enabled

署名の暗号化

署名を暗号化するかどうかを指定するフラグ。

Disabled

「リクエスト・メッセージ」設定

表C-104を参照してください。

N/A

「レスポンス・メッセージ」設定

表C-104を参照してください。

N/A

「フォルト・メッセージ」設定

表C-104を参照してください。

N/A


構成

表C-27は、wss10_message_protection_client_templateアサーション・テンプレートの構成プロパティとデフォルト設定を示しています。構成プロパティ設定の詳細は、「構成プロパティの編集」を参照してください。

ポリシーのオーバーライドの詳細は、「オーバーライド可能なクライアント・ポリシーの添付」を参照してください。

表C-27 wss10_message_protection_client_templateの構成

名前 説明

keystore.recipient.alias

ピア証明書に関連付けられているキーストア別名。実行時セキュリティは、この別名を使用して構成済のキーストアからピア証明書を抽出し、ピアへのメッセージを暗号化します。

デフォルト設定:

  • 値: 未設定

  • デフォルト: orakey

  • ContentType: 必須

  • 説明: 未設定

role

SOAPロール。

デフォルト設定:

  • 値: 未設定

  • デフォルト: ultimateReceiver

  • ContentType: 定数

  • 説明: 未設定

reference.priority

ポリシー添付の優先順位を指定するオプションのプロパティ。添付ポリシーに対して指定されると、有効なポリシー・セット・アルゴリズムでは、最高の整数値の優先順位を持つポリシーを、そのスコープにかかわらず、競合するポリシー添付より優先します。

デフォルト設定:

  • 値: 未設定

  • デフォルト: 未設定

  • ContentType: オプション

  • 説明: 未設定

reference.priorityには、(-231)から(231 - 1)の範囲の任意の値を指定できます。値が高いほど、有効なポリシー計算で割り当てられる優先順位が高くなります。値を持たないポリシーまたは数値以外の値を持つポリシーは、値0を持つものとして扱われます。値にyes、true、onのいずれかの単語が設定されている場合、値は1に設定されます。

詳細は、「ポリシー・アタッチメントの優先度の指定」を参照してください。

ignore.timestamp.in.response

サービスからレスポンスを受信したときにSOAPセキュリティ・ヘッダー内のタイムスタンプを無視するために、クライアントが使用するプロパティ。デフォルト動作では、タイムスタンプは無視されません(このプロパティのデフォルト値はfalse)。trueに設定されている場合、レスポンス・メッセージ内にタイムスタンプは必要ありません。タイムスタンプがある場合は、無視されます。

タイムスタンプは、リプレイ攻撃を防止するために必要です。そのため、相互運用性の問題を解決する場合を除いて、通常は、このプロパティをtrueに設定することはお薦めできません。

注意: このプロパティはFusion Middleware Controlには表示されません。プロパティの追加の詳細は、「ユーザー定義のクライアント側またはサーバー側のオーバーライド・プロパティの構成」を参照してください。


oracle/wss10_message_protection_service_template

wss10_message_protection_service_templateアサーション・テンプレートは、WS-Security 1.0標準に従って、インバウンドSOAPリクエストのメッセージ保護(整合性および機密保護)を実行します。

設定

wss10_message_protection_service_templateの設定は、クライアント・バージョンのアサーション・テンプレートの設定と同じです。設定の詳細は、表C-26を参照してください。

構成

表C-28は、wss10_message_protection_service_templateアサーション・テンプレートの構成プロパティとデフォルト設定を示しています。構成プロパティ設定の詳細は、「構成プロパティの編集」を参照してください。

ポリシーのオーバーライドの詳細は、「オーバーライド可能なWebサービス・ポリシーの添付」を参照してください。

表C-28 wss10_message_protection_service_templateの構成

名前 説明

role

SOAPロール。

デフォルト設定:

  • 値: 未設定

  • デフォルト: ultimateReceiver

  • ContentType: 定数

  • 説明: 未設定

reference.priority

ポリシー添付の優先順位を指定するオプションのプロパティ。添付ポリシーに対して指定されると、有効なポリシー・セット・アルゴリズムでは、最高の整数値の優先順位を持つポリシーを、そのスコープにかかわらず、競合するポリシー添付より優先します。

デフォルト設定:

  • 値: 未設定

  • デフォルト: 未設定

  • ContentType: オプション

  • 説明: 未設定

reference.priorityには、(-231)から(231 - 1)の範囲の任意の値を指定できます。値が高いほど、有効なポリシー計算で割り当てられる優先順位が高くなります。値を持たないポリシーまたは数値以外の値を持つポリシーは、値0を持つものとして扱われます。値にyes、true、onのいずれかの単語が設定されている場合、値は1に設定されます。

詳細は、「ポリシー・アタッチメントの優先度の指定」を参照してください。


oracle/wss11_message_protection_client_template

wss11_message_protection_client_templateアサーション・テンプレートは、WS-Security 1.1標準に従って、アウトバウンドSOAPリクエストのメッセージ保護(整合性および機密保護)を実行します。

設定

表C-29に、wss11_message_protection_client_templateアサーション・テンプレートの設定をリストします。

表C-29 wss11_message_protection_client_templateの設定

名前 説明 デフォルト値

X509トークン



暗号化キー参照メカニズム

リクエストの暗号化に使用されるメカニズム。有効な値は次のとおりです。

  • direct: リクエストに含まれるX.509トークン。

  • ski: 証明書の参照に使用されるX.509証明書のサブジェクト・キー識別子(SKI)の拡張子の値。(一部の証明書にはこの拡張子がありません。)メッセージの受信者は、SKIに対応する証明書のキーストアを調査し、それに対して署名を検証します。

  • issuerserial: 発行者名およびX.509証明書の参照に使用されるシリアル番号属性のコンポジット・キー。メッセージの受信者は、発行者名およびシリアル番号に対応する証明書のキーストアを調査し、それに対して署名を検証します。

  • thumbprint: 証明書のコンテンツのメッセージ・ダイジェスト(SHA1ハッシュ)。証明書を格納する、オーバーヘッドの少ない方法を提供します。

thumbprint

メッセージ・セキュリティ



アルゴリズム・スイート

メッセージ保護に使用されるアルゴリズム・スイート。「サポートされているアルゴリズム・スイート」を参照してください。

Basic128

タイムスタンプを含める

タイムスタンプを含めるかどうかを指定するフラグ。タイムスタンプを使用して、メッセージが無効になる有効期限を識別することで、リプレイ攻撃を防止できます。

Enabled

署名の暗号化

署名を暗号化するかどうかを指定するフラグ。

Disabled

シグネチャの確認

クライアントにシグネチャの確認を送信するかどうかを指定するフラグ。

Enabled

導出キー

導出キーを使用するどうかを指定するフラグ。

Disabled

「リクエスト・メッセージ」設定

表C-104を参照してください。

N/A

「レスポンス・メッセージ」設定

表C-104を参照してください。

N/A

「フォルト・メッセージ」設定

表C-104を参照してください。

N/A


構成

表C-30は、wss11_message_protection_client_templateアサーション・テンプレートの構成プロパティとデフォルト設定を示しています。構成プロパティ設定の詳細は、「構成プロパティの編集」を参照してください。

ポリシーのオーバーライドの詳細は、「オーバーライド可能なクライアント・ポリシーの添付」を参照してください。

表C-30 wss11_message_protection_client_templateの構成

名前 説明

keystore.recipient.alias

ピア証明書に関連付けられているキーストア別名。実行時セキュリティは、この別名を使用して構成済のキーストアからピア証明書を抽出し、ピアへのメッセージを暗号化します。

デフォルト設定:

  • 値: 未設定

  • デフォルト: orakey

  • ContentType: 必須

  • 説明: 未設定

role

SOAPロール。

デフォルト設定:

  • 値: 未設定

  • デフォルト: ultimateReceiver

  • ContentType: 定数

  • 説明: 未設定

reference.priority

ポリシー添付の優先順位を指定するオプションのプロパティ。添付ポリシーに対して指定されると、有効なポリシー・セット・アルゴリズムでは、最高の整数値の優先順位を持つポリシーを、そのスコープにかかわらず、競合するポリシー添付より優先します。

デフォルト設定:

  • 値: 未設定

  • デフォルト: 未設定

  • ContentType: オプション

  • 説明: 未設定

reference.priorityには、(-231)から(231 - 1)の範囲の任意の値を指定できます。値が高いほど、有効なポリシー計算で割り当てられる優先順位が高くなります。値を持たないポリシーまたは数値以外の値を持つポリシーは、値0を持つものとして扱われます。値にyes、true、onのいずれかの単語が設定されている場合、値は1に設定されます。

詳細は、「ポリシー・アタッチメントの優先度の指定」を参照してください。

ignore.timestamp.in.response

サービスからレスポンスを受信したときにSOAPセキュリティ・ヘッダー内のタイムスタンプを無視するために、クライアントが使用するプロパティ。デフォルト動作では、タイムスタンプは無視されません(このプロパティのデフォルト値はfalse)。trueに設定されている場合、レスポンス・メッセージ内にタイムスタンプは必要ありません。タイムスタンプがある場合は、無視されます。

タイムスタンプは、リプレイ攻撃を防止するために必要です。そのため、相互運用性の問題を解決する場合を除いて、通常は、このプロパティをtrueに設定することはお薦めできません。

注意: このプロパティはFusion Middleware Controlには表示されません。プロパティの追加の詳細は、「ユーザー定義のクライアント側またはサーバー側のオーバーライド・プロパティの構成」を参照してください。


oracle/wss11_message_protection_service_template

wss11_message_protection_service_templateアサーション・テンプレートは、WS-Security 1.1標準に従って、インバウンドSOAPリクエストのメッセージ保護(整合性および機密保護)を実行します。

設定

wss11_message_protection_service_templateの設定は、クライアント・バージョンのアサーション・テンプレートの設定と同じです。設定の詳細は、表C-29を参照してください。

構成

表C-31は、wss11_message_protection_service_templateアサーション・テンプレートの構成プロパティとデフォルト設定を示しています。構成プロパティ設定の詳細は、「構成プロパティの編集」を参照してください。

ポリシーのオーバーライドの詳細は、「オーバーライド可能なWebサービス・ポリシーの添付」を参照してください。

表C-31 wss11_message_protection_service_templateの構成

名前 説明

role

SOAPロール。

デフォルト設定:

  • 値: 未設定

  • デフォルト: ultimateReceiver

  • ContentType: 定数

  • 説明: 未設定

reference.priority

ポリシー添付の優先順位を指定するオプションのプロパティ。添付ポリシーに対して指定されると、有効なポリシー・セット・アルゴリズムでは、最高の整数値の優先順位を持つポリシーを、そのスコープにかかわらず、競合するポリシー添付より優先します。

デフォルト設定:

  • 値: 未設定

  • デフォルト: 未設定

  • ContentType: オプション

  • 説明: 未設定

reference.priorityには、(-231)から(231 - 1)の範囲の任意の値を指定できます。値が高いほど、有効なポリシー計算で割り当てられる優先順位が高くなります。値を持たないポリシーまたは数値以外の値を持つポリシーは、値0を持つものとして扱われます。値にyes、true、onのいずれかの単語が設定されている場合、値は1に設定されます。

詳細は、「ポリシー・アタッチメントの優先度の指定」を参照してください。


メッセージ保護および認証のアサーション・テンプレート

表C-32に、メッセージ保護および認証の両方を実行するアサーション・テンプレートをまとめ、トークンがトランスポート・レイヤーまたはSOAPヘッダーに組み込まれるかどうかを示します。

表C-32 メッセージ保護および認証のアサーション・テンプレート

クライアント・テンプレート サービス・テンプレート 認証(トランスポート) 認証(SOAP) メッセージ保護(トランスポート) メッセージ保護(SOAP)

oracle/wss_http_token_over_ssl_client_template


oracle/wss_http_token_over_ssl_service_template


はい

いいえ

はい

いいえ

oracle/wss_saml_token_bearer_client_template


oracle/wss_saml_token_bearer_service_template


いいえ

はい

はい

いいえ

oracle/wss_saml_token_bearer_over_ssl_client_template


oracle/wss_saml_token_bearer_over_ssl_service_template


いいえ

はい

はい

いいえ

oracle/wss_saml20_token_bearer_over_ssl_client_template


oracle/wss_saml20_token_bearer_over_ssl_service_template


いいえ

はい

はい

いいえ

oracle/wss_saml_token_over_ssl_client_template


oracle/wss_saml_token_over_ssl_service_template


いいえ

はい

はい

いいえ

oracle/wss_saml20_token_over_ssl_client_template


oracle/wss_saml20_token_over_ssl_service_template


いいえ

はい

はい

いいえ

oracle/wss_username_token_over_ssl_client_template


oracle/wss_username_token_over_ssl_service_template


いいえ

はい

はい

いいえ

oracle/wss10_saml_hok_token_with_message_protection_client_template


oracle/wss10_saml_hok_token_with_message_protection_service_template


いいえ

はい

いいえ

はい

oracle/wss10_saml_token_with_message_protection_client_template


oracle/wss10_saml_token_with_message_protection_service_template


いいえ

はい

いいえ

はい

oracle/wss10_saml20_token_with_message_protection_client_template


oracle/wss10_saml20_token_with_message_protection_service_template


いいえ

はい

いいえ

はい

oracle/wss10_username_token_with_message_protection_client_template


oracle/wss10_username_token_with_message_protection_service_template


いいえ

はい

いいえ

はい

oracle/wss10_x509_token_with_message_protection_client_template


oracle/wss10_x509_token_with_message_protection_service_template


いいえ

はい

いいえ

はい

oracle/wss11_kerberos_token_with_message_protection_client_template


oracle/wss11_kerberos_token_with_message_protection_service_template


いいえ

はい

いいえ

はい

oracle/wss11_saml_token_with_message_protection_client_template


oracle/wss11_saml_token_with_message_protection_service_template


いいえ

はい

いいえ

はい

oracle/wss11_saml20_token_with_message_protection_client_template


oracle/wss11_saml20_token_with_message_protection_service_template


いいえ

はい

いいえ

はい

oracle/wss11_username_token_with_message_protection_client_template


oracle/wss11_username_token_with_message_protection_service_template


いいえ

はい

いいえ

はい

oracle/wss11_x509_token_with_message_protection_client_template


oracle/wss11_x509_token_with_message_protection_service_template


いいえ

はい

いいえ

はい


oracle/wss_http_token_over_ssl_client_template

wss_http_token_over_ssl_client_templateアサーション・テンプレートは、アウトバウンド・クライアント・リクエストのHTTPヘッダーに資格証明を含め、Oracle Platform Security Servicesアイデンティティ・ストアに対してユーザーを認証します。

設定

表C-33に、wss_http_token_over_ssl_client_templateアサーション・テンプレートの設定をリストします。

表C-33 wss_http_token_over_ssl_client_templateの設定

名前 説明 デフォルト値

認証ヘッダー - メカニズム

認証のメカニズム。

有効な値は次のとおりです。

  • basic: ユーザー名およびパスワードを送信することで、クライアントが自身を認証します。

    注意: Basic認証を使用する場合はSSLを構成することをお薦めします。詳細は、「SSLに関するキーストアの構成」を参照してください。

  • cert: このリリースではサポートされていません。証明書を送信することで、クライアントが自身を認証します。

  • custom: このリリースではサポートされていません。カスタムの認証メカニズム。

  • digest: このリリースではサポートされていません。暗号化されたパスワードをMD5ダイジェストを使用して送信することで、クライアントが自身を認証します。

  • oam: クライアントはOAMエージェントを使用して自身を認証します。

  • saml20-bearer: クライアントはSAML 2.0 Bearerトークンを使用して自身を認証します。

  • spnego: クライアントはKerberos SPNEGOを使用して自身を認証します。

basic

認証ヘッダー - ヘッダー名

認証ヘッダーの名前。

なし

トランスポート・セキュリティ

SSLを有効にするかどうかを指定するフラグ。

Enabled

トランスポート・セキュリティ - 相互認証が必要

双方向認証が必要かどうかを指定するフラグ。

有効な値は次のとおりです。

  • Enabled: サービスをクライアントに対して認証し、クライアントをサービスに対して認証する必要があります。

  • Disabled: 一方向認証が必要です。サービスをクライアントに対して認証する必要がありますが、クライアントをサービスに対して認証する必要はありません。

Disabled

トランスポート・セキュリティ - タイムスタンプを含める

タイムスタンプを含めるかどうかを指定するフラグ。タイムスタンプを使用して、メッセージが無効になる有効期限を識別することで、リプレイ攻撃を防止できます。

Disabled


構成

表C-34は、wss_http_token_over_ssl_client_templateアサーション・テンプレートの構成プロパティとデフォルト設定を示しています。構成プロパティ設定の詳細は、「構成プロパティの編集」を参照してください。

ポリシーのオーバーライドの詳細は、「オーバーライド可能なクライアント・ポリシーの添付」を参照してください。

表C-34 wss_http_token_over_ssl_client_templateの構成

名前 説明

csf-key

Oracle Platform Security Servicesアイデンティティ・ストアのユーザー名およびパスワードにマップする資格証明ストア・キー。

デフォルト設定:

  • 値: 未設定

  • デフォルト: basic.credentials

  • ContentType: 必須

  • 説明: 未設定

role

SOAPロール。

デフォルト設定:

  • 値: 未設定

  • デフォルト: ultimateReceiver

  • ContentType: 定数

  • 説明: 未設定

reference.priority

ポリシー添付の優先順位を指定するオプションのプロパティ。添付ポリシーに対して指定されると、有効なポリシー・セット・アルゴリズムでは、最高の整数値の優先順位を持つポリシーを、そのスコープにかかわらず、競合するポリシー添付より優先します。

デフォルト設定:

  • 値: 未設定

  • デフォルト: 未設定

  • ContentType: オプション

  • 説明: 未設定

reference.priorityには、(-231)から(231 - 1)の範囲の任意の値を指定できます。値が高いほど、有効なポリシー計算で割り当てられる優先順位が高くなります。値を持たないポリシーまたは数値以外の値を持つポリシーは、値0を持つものとして扱われます。値にyes、true、onのいずれかの単語が設定されている場合、値は1に設定されます。

詳細は、「ポリシー・アタッチメントの優先度の指定」を参照してください。


oracle/wss_http_token_over_ssl_service_template

wss_http_token_over_ssl_service_templateアサーション・テンプレートでは、HTTPヘッダーの資格証明を抽出し、Oracle Platform Security Servicesアイデンティティ・ストアに対してユーザーを認証します。

設定

wss_http_token_over_ssl_service_templateの設定は、クライアント・バージョンのアサーション・テンプレートの設定と同じです。設定の詳細は、表C-33を参照してください。

構成

表C-35は、wss_http_token_service_templateアサーション・テンプレートの構成プロパティとデフォルト設定を示しています。構成プロパティ設定の詳細は、「構成プロパティの編集」を参照してください。

ポリシーのオーバーライドの詳細は、「オーバーライド可能なWebサービス・ポリシーの添付」を参照してください。

表C-35 wss_http_token_over_ssl_service_templateの構成

名前 説明

realm

HTTPレルム。

デフォルト設定:

  • 値: 未設定

  • デフォルト: owsm

  • ContentType: 定数

  • 説明: 未設定

role

SOAPロール。

デフォルト設定:

  • 値: 未設定

  • デフォルト: ultimateReceiver

  • ContentType: 定数

  • 説明: 未設定

reference.priority

ポリシー添付の優先順位を指定するオプションのプロパティ。添付ポリシーに対して指定されると、有効なポリシー・セット・アルゴリズムでは、最高の整数値の優先順位を持つポリシーを、そのスコープにかかわらず、競合するポリシー添付より優先します。

デフォルト設定:

  • 値: 未設定

  • デフォルト: 未設定

  • ContentType: オプション

  • 説明: 未設定

reference.priorityには、(-231)から(231 - 1)の範囲の任意の値を指定できます。値が高いほど、有効なポリシー計算で割り当てられる優先順位が高くなります。値を持たないポリシーまたは数値以外の値を持つポリシーは、値0を持つものとして扱われます。値にyes、true、onのいずれかの単語が設定されている場合、値は1に設定されます。

詳細は、「ポリシー・アタッチメントの優先度の指定」を参照してください。


oracle/wss_saml_token_bearer_client_template

wss_saml_token_bearer_clientアサーション・テンプレートは、アウトバウンドSOAPリクエスト・メッセージにSAMLトークンを含めます。確認方法がBearerのSAMLトークンが自動的に作成されます。

設定

表C-36は、wss_saml_token_bearer_client_templateアサーション・テンプレートの設定を示しています。

表C-36 oracle/wss_saml_token_bearer_client_templateの設定

名前 説明 デフォルト値

バージョン

SAMLバージョン。有効な値は1.1のみです。

1.1

確認タイプ

確認タイプ。有効な値はbearerのみです。

bearer

署名済

SAMLトークンを署名するかどうかを指定するフラグ。

False

暗号化済

SAMLトークンを暗号化するかどうかを指定するフラグ。

False

名前識別子フォーマット

名前識別子で使用するフォーマットのタイプを指定します。

「名前識別子フォーマット」は、subject.precedenceがfalseに設定されている場合のみ適用されます。subject.precedenceがfalseの場合、SAMLアサーションを作成するユーザー名は、csf-keyユーザー名プロパティまたはusernameプロパティ(「SAMLアサーションのユーザー名の構成」を参照)から取得されます。ユーザー名のフォーマットは、「名前識別子フォーマット」に設定されたフォーマットと同じである必要があります。

subject.precedenceがtrueの場合、SAMLアサーションを作成するユーザー名はサブジェクトから取得されます。この場合、「名前識別子フォーマット」は常に「未指定」であり、「名前識別子フォーマット」を設定してこれを変更することはできません。

次のいずれかの値を指定します。

  • unspecified

  • emailAddress

  • X509SubjectName

  • WindowsDomainQualifiedName

unspecified


構成

wss_saml_token_bearer_client_templateアサーション・テンプレートの構成プロパティとデフォルト設定を示しています。構成プロパティ設定の詳細は、「構成プロパティの編集」を参照してください。

ポリシーのオーバーライドの詳細は、「オーバーライド可能なクライアント・ポリシーの添付」を参照してください。

表C-37 wss_saml_token_bearer_client_templateの構成

名前 説明

user.attributes

SAMLトークンのプリンシパルに関連するユーザー属性。

含まれる属性をカンマ区切りのリストで指定します。たとえば、attrib1,attrib2と指定します。指定する属性名は、構成済アイデンティティ・ストア内の有効な属性に正確に一致する必要があります。Oracle WSMランタイムは、構成済のアイデンティティ・ストアからこれらの属性の値を読み取り、属性とその値をSAMLアサーションに含めます。

サブジェクトが有効であり、subject.precedenceがtrueに設定されている必要があります。

デフォルト設定:

  • 値: 未設定

  • デフォルト: Null。属性名はカンマで区切る必要があります。

  • ContentType: オプション

  • 説明: 未設定

クライアント・ポリシーは、user.attributesを使用して指定された属性の値を、構成済のアイデンティティ・ストアから読み取ります。すべての有効な属性名と値を使用して、SAML属性文が作成されます。

user.attributesプロパティは1つのアイデンティティ・ストアに対してサポートされるものであり、リスト内の先頭のアイデンティティ・ストアのみが使用されます。そのため、ユーザーは、構成済WebLogic Serverの認証プロバイダで使用されるアイデンティティ・ストアに存在し、有効になっている必要があります。認証プロバイダについては、「WebLogic Serverへの認証プロバイダの構成」を参照してください。

必要なアイデンティティ・ストアが先頭のアイデンティティ・ストアでない場合、検索する追加のアイデンティティ・ストアを指定できます。詳細は、「アサーションへのユーザー属性の組込み」を参照してください。

user.roles.include

ユーザー・ロールの組込み。

デフォルト設定:

  • 値: 未設定

  • デフォルト: false

  • ContentType: オプション

  • 説明: 未設定

saml.issuer.name

発行者URI。

デフォルト設定:

  • 値: 未設定

  • デフォルト: www.oracle.com

  • ContentType: オプション

  • 説明: 未設定

csf-key

Oracle Platform Security Servicesアイデンティティ・ストアのユーザー名およびパスワードにマップする資格証明ストア・キー。

デフォルト設定:

  • 値: basic.credentials

  • デフォルト: 未設定

  • ContentType: オプション

  • 説明: 未設定

subject.precedence

認証されたサブジェクトではなくクライアント指定のユーザー名を使用できるようにするには、subject.precedenceをfalseに設定します。

subject.precedenceがtrueの場合、SAMLアサーションを作成するユーザー名はサブジェクトからのみ取得されます。同様に、subject.precedenceがfalseの場合、SAMLアサーションを作成するユーザー名は、csf-keyユーザー名プロパティからのみ取得されます。

デフォルト設定:

  • 値: true

  • デフォルト: true

  • ContentType: オプション

  • 説明: 未設定

saml.audience.uri

リライイング・パーティをカンマ区切りのURIで表します。このフィールドでは次のワイルドカードを使用できます。

  • 任意の場所の*

  • URI末尾の/*

  • URI末尾の.*

デフォルト設定:

  • 値: 未設定

  • デフォルト: null

  • ContentType: オプション

  • 説明: 未設定

reference.priority

ポリシー添付の優先順位を指定するオプションのプロパティ。添付ポリシーに対して指定されると、有効なポリシー・セット・アルゴリズムでは、最高の整数値の優先順位を持つポリシーを、そのスコープにかかわらず、競合するポリシー添付より優先します。

デフォルト設定:

  • 値: 未設定

  • デフォルト: 未設定

  • ContentType: オプション

  • 説明: 未設定

reference.priorityには、(-231)から(231 - 1)の範囲の任意の値を指定できます。値が高いほど、有効なポリシー計算で割り当てられる優先順位が高くなります。値を持たないポリシーまたは数値以外の値を持つポリシーは、値0を持つものとして扱われます。値にyes、true、onのいずれかの単語が設定されている場合、値は1に設定されます。

詳細は、「ポリシー・アタッチメントの優先度の指定」を参照してください。

propagate.identity.context

アイデンティティ・コンテキストをWebサービス・クライアントからWebサービスへ伝搬し、他のコンポーネントが認証および認可の目的でこれを使用できるようにします(発行します)。デフォルトはfalseです。

user.tenant.name

Oracle Cloud用に予約済。


oracle/wss_saml_token_bearer_service_template

wss_saml_token_bearer_service_templateアサーション・テンプレートは、WS-Security SOAPヘッダー内の確認方法がBearerのSAMLトークンに含まれる資格証明を使用してユーザーを認証します。

設定

表C-38は、wss_saml_token_bearer_service_templateアサーション・テンプレートの設定を示しています。

表C-38 wss_saml_token_bearer_service_templateの設定

名前 説明 デフォルト値

バージョン

SAMLバージョン。有効な値は1.1のみです。

1.1

確認タイプ

確認タイプ。次の値のみ有効です。

  • sender-vouches: 認証に送信者保証のSAMLトークンが使用されます。

sender-vouches

署名済

SAMLトークンを署名するかどうかを指定するフラグ。このポリシーの場合、有効な値はTrueのみです。

True

暗号化済

SAMLトークンを暗号化するかどうかを指定するフラグ。

False


構成

表C-39は、wss_saml_token_over_ssl_service_templateアサーション・テンプレートの構成プロパティとデフォルト設定を示しています。構成プロパティ設定の詳細は、「構成プロパティの編集」を参照してください。

ポリシーのオーバーライドの詳細は、「オーバーライド可能なWebサービス・ポリシーの添付」を参照してください。

表C-39 wss_saml_token_bearer_service_templateの構成

名前 説明

role

SOAPロール。

デフォルト設定:

  • 値: 未設定

  • デフォルト: ultimateReceiver

  • ContentType: 定数

  • 説明: 未設定

saml.trusted.issuers

SAMLトークンの信頼できる発行者のカンマ区切りのリスト。信頼できる発行者をドメイン・レベルでオーバーライドするアプリケーション用です。

デフォルト設定:

  • 値: 未設定

  • デフォルト: null

  • ContentType: オプション

  • 説明: 未設定

reference.priority

ポリシー添付の優先順位を指定するオプションのプロパティ。添付ポリシーに対して指定されると、有効なポリシー・セット・アルゴリズムでは、最高の整数値の優先順位を持つポリシーを、そのスコープにかかわらず、競合するポリシー添付より優先します。

デフォルト設定:

  • 値: 未設定

  • デフォルト: 未設定

  • ContentType: オプション

  • 説明: 未設定

reference.priorityには、(-231)から(231 - 1)の範囲の任意の値を指定できます。値が高いほど、有効なポリシー計算で割り当てられる優先順位が高くなります。値を持たないポリシーまたは数値以外の値を持つポリシーは、値0を持つものとして扱われます。値にyes、true、onのいずれかの単語が設定されている場合、値は1に設定されます。

詳細は、「ポリシー・アタッチメントの優先度の指定」を参照してください。

propagate.identity.context

アイデンティティ・コンテキストをWebサービス・クライアントからWebサービスへ伝搬し、他のコンポーネントが認証および認可の目的でこれを使用できるようにします(発行します)。デフォルトはfalseです。

user.tenant.name

Oracle Cloud用に予約済。


oracle/wss_saml_token_bearer_over_ssl_client_template

wss_saml_token_bearer_over_ssl_client_templateアサーション・テンプレートは、アウトバウンドSOAPリクエスト・メッセージにSAMLトークンを含めます。確認方法がBearerのSAMLトークンが自動的に作成されます。

設定

表C-40に、wss_saml_token_bearer_over_ssl_client_templateアサーション・テンプレートの設定をリストします。

表C-40 wss_saml_token_bearer_over_ssl_client_templateの設定

名前 説明 デフォルト値

バージョン

SAMLバージョン。有効な値は1.1のみです。

1.1

確認タイプ

確認タイプ。有効な値はbearerのみです。

bearer

署名済

SAMLトークンを署名するかどうかを指定するフラグ。

False

暗号化済

SAMLトークンを暗号化するかどうかを指定するフラグ。

False

名前識別子フォーマット

名前識別子で使用するフォーマットのタイプを指定します。

「名前識別子フォーマット」は、subject.precedenceがfalseに設定されている場合のみ適用されます。subject.precedenceがfalseの場合、SAMLアサーションを作成するユーザー名は、csf-keyユーザー名プロパティまたはusernameプロパティ(「SAMLアサーションのユーザー名の構成」を参照)から取得されます。ユーザー名のフォーマットは、「名前識別子フォーマット」に設定されたフォーマットと同じである必要があります。

subject.precedenceがtrueの場合、SAMLアサーションを作成するユーザー名はサブジェクトから取得されます。この場合、「名前識別子フォーマット」は常に「未指定」であり、「名前識別子フォーマット」を設定してこれを変更することはできません。

次のいずれかの値を指定します。

  • unspecified

  • emailAddress

  • X509SubjectName

  • WindowsDomainQualifiedName

unspecified

トランスポート・セキュリティ

SSLを有効にするかどうかを指定するフラグ。

Enabled

トランスポート・セキュリティ - 相互認証が必要

双方向認証が必要かどうかを指定するフラグ。

有効な値は次のとおりです。

  • Enabled: サービスをクライアントに対して認証し、クライアントをサービスに対して認証する必要があります。

  • Disabled: 一方向認証が必要です。サービスをクライアントに対して認証する必要がありますが、クライアントをサービスに対して認証する必要はありません。

Disabled

トランスポート・セキュリティ - タイムスタンプを含める

タイムスタンプを含めるかどうかを指定するフラグ。タイムスタンプを使用して、メッセージが無効になる有効期限を識別することで、リプレイ攻撃を防止できます。

Disabled


構成

表C-41は、wss_saml_token_bearer_over_ssl_client_templateアサーション・テンプレートの構成プロパティとデフォルト設定を示しています。構成プロパティ設定の詳細は、「構成プロパティの編集」を参照してください。

ポリシーのオーバーライドの詳細は、「オーバーライド可能なクライアント・ポリシーの添付」を参照してください。

表C-41 wss_saml_token_bearer_over_ssl_client_templateの構成

名前 説明

user.attributes

SAMLトークンのプリンシパルに関連するユーザー属性。

含まれる属性をカンマ区切りのリストで指定します。たとえば、attrib1,attrib2と指定します。指定する属性名は、構成済アイデンティティ・ストア内の有効な属性に正確に一致する必要があります。Oracle WSMランタイムは、構成済のアイデンティティ・ストアからこれらの属性の値を読み取り、属性とその値をSAMLアサーションに含めます。

サブジェクトが有効であり、subject.precedenceがtrueに設定されている必要があります。

デフォルト設定:

  • 値: 未設定

  • デフォルト: Null。属性名はカンマで区切る必要があります。

  • ContentType: オプション

  • 説明: 未設定

クライアント・ポリシーは、user.attributesを使用して指定された属性の値を、構成済のアイデンティティ・ストアから読み取ります。すべての有効な属性名と値を使用して、SAML属性文が作成されます。

user.attributesプロパティは1つのアイデンティティ・ストアに対してサポートされるものであり、リスト内の先頭のアイデンティティ・ストアのみが使用されます。そのため、ユーザーは、構成済WebLogic Serverの認証プロバイダで使用されるアイデンティティ・ストアに存在し、有効になっている必要があります。認証プロバイダについては、「WebLogic Serverへの認証プロバイダの構成」を参照してください。

必要なアイデンティティ・ストアが先頭のアイデンティティ・ストアでない場合、検索する追加のアイデンティティ・ストアを指定できます。詳細は、「アサーションへのユーザー属性の組込み」を参照してください。

user.roles.include

ユーザー・ロールの組込み。

デフォルト設定:

  • 値: 未設定

  • デフォルト: false

  • ContentType: オプション

  • 説明: 未設定

saml.issuer.name

発行者URI。

デフォルト設定:

  • 値: 未設定

  • デフォルト: www.oracle.com

  • ContentType: オプション

  • 説明: 未設定

csf-key

Oracle Platform Security Servicesアイデンティティ・ストアのユーザー名およびパスワードにマップする資格証明ストア・キー。

デフォルト設定:

  • 値: basic.credentials

  • デフォルト: 未設定

  • ContentType: オプション

  • 説明: 未設定

subject.precedence

認証されたサブジェクトではなくクライアント指定のユーザー名を使用できるようにするには、subject.precedenceをfalseに設定します。

subject.precedenceがtrueの場合、SAMLアサーションを作成するユーザー名はサブジェクトからのみ取得されます。同様に、subject.precedenceがfalseの場合、SAMLアサーションを作成するユーザー名は、csf-keyユーザー名プロパティからのみ取得されます。

デフォルト設定:

  • 値: true

  • デフォルト: true

  • ContentType: オプション

  • 説明: 未設定

saml.audience.uri

リライイング・パーティをカンマ区切りのURIで表します。このフィールドでは次のワイルドカードを使用できます。

  • 任意の場所の*

  • URI末尾の/*

  • URI末尾の.*

デフォルト設定:

  • 値: 未設定

  • デフォルト: null

  • ContentType: オプション

  • 説明: 未設定

reference.priority

ポリシー添付の優先順位を指定するオプションのプロパティ。添付ポリシーに対して指定されると、有効なポリシー・セット・アルゴリズムでは、最高の整数値の優先順位を持つポリシーを、そのスコープにかかわらず、競合するポリシー添付より優先します。

デフォルト設定:

  • 値: 未設定

  • デフォルト: 未設定

  • ContentType: オプション

  • 説明: 未設定

reference.priorityには、(-231)から(231 - 1)の範囲の任意の値を指定できます。値が高いほど、有効なポリシー計算で割り当てられる優先順位が高くなります。値を持たないポリシーまたは数値以外の値を持つポリシーは、値0を持つものとして扱われます。値にyes、true、onのいずれかの単語が設定されている場合、値は1に設定されます。

詳細は、「ポリシー・アタッチメントの優先度の指定」を参照してください。

propagate.identity.context

アイデンティティ・コンテキストをWebサービス・クライアントからWebサービスへ伝搬し、他のコンポーネントが認証および認可の目的でこれを使用できるようにします(発行します)。デフォルトはfalseです。

user.tenant.name

Oracle Cloud用に予約済。


oracle/wss_saml_token_bearer_over_ssl_service_template

wss_saml_token_bearer_over_ssl_service_templateアサーション・テンプレートは、WS-Security SOAPヘッダー内の確認方法がBearerのSAMLトークンに含まれる資格証明を使用してユーザーを認証します。

設定

wss_saml_token_bearer_over_ssl_service_templateアサーション・テンプレートの設定は、「名前識別子フォーマット」がないことを除けば、クライアント・バージョンのアサーション・テンプレートの設定と同じです。設定の詳細は、表C-40を参照してください。

構成

表C-42は、wss_saml_token_bearer_over_ssl_service_templateアサーション・テンプレートの構成プロパティとデフォルト設定を示しています。構成プロパティ設定の詳細は、「構成プロパティの編集」を参照してください。

ポリシーのオーバーライドの詳細は、「オーバーライド可能なWebサービス・ポリシーの添付」を参照してください。

表C-42 wss_saml_token_bearer_over_ssl_service_templateの構成

名前 説明

role

SOAPロール。

デフォルト設定:

  • 値: 未設定

  • デフォルト: ultimateReceiver

  • ContentType: 定数

  • 説明: 未設定

saml.trusted.issuers

SAMLトークンの信頼できる発行者のカンマ区切りのリスト。信頼できる発行者をドメイン・レベルでオーバーライドするアプリケーション用です。

デフォルト設定:

  • 値: 未設定

  • デフォルト: 未設定

  • ContentType: オプション

  • 説明: 未設定

reference.priority

ポリシー添付の優先順位を指定するオプションのプロパティ。添付ポリシーに対して指定されると、有効なポリシー・セット・アルゴリズムでは、最高の整数値の優先順位を持つポリシーを、そのスコープにかかわらず、競合するポリシー添付より優先します。

デフォルト設定:

  • 値: 未設定

  • デフォルト: 未設定

  • ContentType: オプション

  • 説明: 未設定

reference.priorityには、(-231)から(231 - 1)の範囲の任意の値を指定できます。値が高いほど、有効なポリシー計算で割り当てられる優先順位が高くなります。値を持たないポリシーまたは数値以外の値を持つポリシーは、値0を持つものとして扱われます。値にyes、true、onのいずれかの単語が設定されている場合、値は1に設定されます。

詳細は、「ポリシー・アタッチメントの優先度の指定」を参照してください。

propagate.identity.context

アイデンティティ・コンテキストをWebサービス・クライアントからWebサービスへ伝搬し、他のコンポーネントが認証および認可の目的でこれを使用できるようにします(発行します)。デフォルトはfalseです。


oracle/wss_saml20_token_bearer_over_ssl_client_template

wss_saml20_token_bearer_over_ssl_client_templateアサーション・テンプレートは、アウトバウンドSOAPリクエスト・メッセージにSAMLトークンを含めます。確認方法がBearerのSAMLトークンが自動的に作成されます。

設定

表C-43は、wss_saml20_token_bearer_over_ssl_client_templateアサーション・テンプレートの設定を示しています。

表C-43 wss_saml20_token_bearer_over_ssl_client_templateの設定

名前 説明 デフォルト値

バージョン

SAMLバージョン。有効な値は2.0のみです。

2.0

確認タイプ

確認タイプ。有効な値はbearerのみです。

bearer

署名済

SAMLトークンを署名するかどうかを指定するフラグ。

False

暗号化済

SAMLトークンを暗号化するかどうかを指定するフラグ。

False

名前識別子フォーマット

名前識別子で使用するフォーマットのタイプを指定します。

「名前識別子フォーマット」は、subject.precedenceがfalseに設定されている場合のみ適用されます。subject.precedenceがfalseの場合、SAMLアサーションを作成するユーザー名は、csf-keyユーザー名プロパティまたはusernameプロパティ(「SAMLアサーションのユーザー名の構成」を参照)から取得されます。ユーザー名のフォーマットは、「名前識別子フォーマット」に設定されたフォーマットと同じである必要があります。

subject.precedenceがtrueの場合、SAMLアサーションを作成するユーザー名はサブジェクトから取得されます。この場合、「名前識別子フォーマット」は常に「未指定」であり、「名前識別子フォーマット」を設定してこれを変更することはできません。

次のいずれかの値を指定します。

  • unspecified

  • emailAddress

  • X509SubjectName

  • WindowsDomainQualifiedName

  • kerberos

unspecified

トランスポート・セキュリティ

SSLを有効にするかどうかを指定するフラグ。

Enabled

トランスポート・セキュリティ - 相互認証が必要

双方向認証が必要かどうかを指定するフラグ。

有効な値は次のとおりです。

  • Enabled: サービスをクライアントに対して認証し、クライアントをサービスに対して認証する必要があります。

  • Disabled: 一方向認証が必要です。サービスをクライアントに対して認証する必要がありますが、クライアントをサービスに対して認証する必要はありません。

Disabled

トランスポート・セキュリティ - タイムスタンプを含める

タイムスタンプを含めるかどうかを指定するフラグ。タイムスタンプを使用して、メッセージが無効になる有効期限を識別することで、リプレイ攻撃を防止できます。

Disabled


構成

表C-44は、wss_saml20_token_bearer_over_ssl_client_templateアサーション・テンプレートの構成プロパティとデフォルト設定を示しています。構成プロパティ設定の詳細は、「構成プロパティの編集」を参照してください。

ポリシーのオーバーライドの詳細は、「オーバーライド可能なクライアント・ポリシーの添付」を参照してください。

表C-44 wss_saml20_token_bearer_over_ssl_client_templateの構成

名前 説明

user.attributes

SAMLトークンのプリンシパルに関連するユーザー属性。

含まれる属性をカンマ区切りのリストで指定します。たとえば、attrib1,attrib2と指定します。指定する属性名は、構成済アイデンティティ・ストア内の有効な属性に正確に一致する必要があります。Oracle WSMランタイムは、構成済のアイデンティティ・ストアからこれらの属性の値を読み取り、属性とその値をSAMLアサーションに含めます。

サブジェクトが有効であり、subject.precedenceがtrueに設定されている必要があります。

デフォルト設定:

  • 値: 未設定

  • デフォルト: 未設定。属性名はカンマで区切る必要があります。

  • ContentType: オプション

  • 説明: 未設定

クライアント・ポリシーは、user.attributesを使用して指定された属性の値を、構成済のアイデンティティ・ストアから読み取ります。すべての有効な属性名と値を使用して、SAML属性文が作成されます。

user.attributesプロパティは1つのアイデンティティ・ストアに対してサポートされるものであり、リスト内の先頭のアイデンティティ・ストアのみが使用されます。そのため、ユーザーは、構成済WebLogic Serverの認証プロバイダで使用されるアイデンティティ・ストアに存在し、有効になっている必要があります。認証プロバイダについては、「WebLogic Serverへの認証プロバイダの構成」を参照してください。

必要なアイデンティティ・ストアが先頭のアイデンティティ・ストアでない場合、検索する追加のアイデンティティ・ストアを指定できます。詳細は、「アサーションへのユーザー属性の組込み」を参照してください。

user.roles.include

ユーザー・ロールの組込み。

デフォルト設定:

  • 値: 未設定

  • デフォルト: false

  • ContentType: オプション

  • 説明: 未設定

saml.issuer.name

発行者URI。

デフォルト設定:

  • 値: 未設定

  • デフォルト: www.oracle.com

  • ContentType: オプション

  • 説明: 未設定

csf-key

Oracle Platform Security Servicesアイデンティティ・ストアのユーザー名およびパスワードにマップする資格証明ストア・キー。

デフォルト設定:

  • 値: basic.credentials

  • デフォルト: 未設定

  • ContentType: オプション

  • 説明: 未設定

subject.precedence

認証されたサブジェクトではなくクライアント指定のユーザー名を使用できるようにするには、subject.precedenceをfalseに設定します。

subject.precedenceがtrueの場合、SAMLアサーションを作成するユーザー名はサブジェクトからのみ取得されます。同様に、subject.precedenceがfalseの場合、SAMLアサーションを作成するユーザー名は、csf-keyユーザー名プロパティからのみ取得されます。

デフォルト設定:

  • 値: true

  • デフォルト: 未設定

  • ContentType: オプション

  • 説明: 未設定

saml.audience.uri

リライイング・パーティをカンマ区切りのURIで表します。このフィールドでは次のワイルドカードを使用できます。

  • 任意の場所の*

  • URI末尾の/*

  • URI末尾の.*

デフォルト設定:

  • 値: 未設定

  • デフォルト: null

  • ContentType: オプション

  • 説明: 未設定

reference.priority

ポリシー添付の優先順位を指定するオプションのプロパティ。添付ポリシーに対して指定されると、有効なポリシー・セット・アルゴリズムでは、最高の整数値の優先順位を持つポリシーを、そのスコープにかかわらず、競合するポリシー添付より優先します。

デフォルト設定:

  • 値: 未設定

  • デフォルト: 未設定

  • ContentType: オプション

  • 説明: 未設定

reference.priorityには、(-231)から(231 - 1)の範囲の任意の値を指定できます。値が高いほど、有効なポリシー計算で割り当てられる優先順位が高くなります。値を持たないポリシーまたは数値以外の値を持つポリシーは、値0を持つものとして扱われます。値にyes、true、onのいずれかの単語が設定されている場合、値は1に設定されます。

詳細は、「ポリシー・アタッチメントの優先度の指定」を参照してください。

propagate.identity.context

アイデンティティ・コンテキストをWebサービス・クライアントからWebサービスへ伝搬し、他のコンポーネントが認証および認可の目的でこれを使用できるようにします(発行します)。デフォルトはfalseです。


oracle/wss_saml20_token_bearer_over_ssl_service_template

wss_saml20_token_bearer_over_ssl_service_templateアサーション・テンプレートは、WS-Security SOAPヘッダー内の確認方法がBearerのSAMLトークンに含まれる資格証明を使用してユーザーを認証します。

設定

wss_saml20_token_bearer_over_ssl_service_templateアサーション・テンプレートの設定は、「名前識別子フォーマット」がないことを除けば、クライアント・バージョンのアサーション・テンプレートの設定と同じです。設定の詳細は、表C-43を参照してください。

構成

表C-45は、wss_saml20_token_bearer_over_ssl_service_templateアサーション・テンプレートの構成プロパティとデフォルト設定を示しています。構成プロパティ設定の詳細は、「構成プロパティの編集」を参照してください。

ポリシーのオーバーライドの詳細は、「オーバーライド可能なWebサービス・ポリシーの添付」を参照してください。

表C-45 wss_saml20_token_bearer_over_ssl_service_templateの構成

名前 説明

role

SOAPロール。

デフォルト設定:

  • 値: 未設定

  • デフォルト: ultimateReceiver

  • ContentType: 定数

  • 説明: 未設定

saml.trusted.issuers

SAMLトークンの信頼できる発行者のカンマ区切りのリスト。信頼できる発行者をドメイン・レベルでオーバーライドするアプリケーション用です。

デフォルト設定:

  • 値: 未設定

  • デフォルト: null

  • ContentType: オプション

  • 説明: 未設定

reference.priority

ポリシー添付の優先順位を指定するオプションのプロパティ。添付ポリシーに対して指定されると、有効なポリシー・セット・アルゴリズムでは、最高の整数値の優先順位を持つポリシーを、そのスコープにかかわらず、競合するポリシー添付より優先します。

デフォルト設定:

  • 値: 未設定

  • デフォルト: 未設定

  • ContentType: オプション

  • 説明: 未設定

reference.priorityには、(-231)から(231 - 1)の範囲の任意の値を指定できます。値が高いほど、有効なポリシー計算で割り当てられる優先順位が高くなります。値を持たないポリシーまたは数値以外の値を持つポリシーは、値0を持つものとして扱われます。値にyes、true、onのいずれかの単語が設定されている場合、値は1に設定されます。

詳細は、「ポリシー・アタッチメントの優先度の指定」を参照してください。

propagate.identity.context

アイデンティティ・コンテキストをWebサービス・クライアントからWebサービスへ伝搬し、他のコンポーネントが認証および認可の目的でこれを使用できるようにします(発行します)。デフォルトはfalseです。


oracle/wss_saml_token_over_ssl_client_template

wss_saml_token_over_ssl_client_templateアサーション・テンプレートは、sender-vouches確認タイプを使用して、WS-Security SOAPヘッダーのSAMLトークンに含まれる資格証明の認証を可能にします。

設定

表C-46に、wss_saml_token_over_ssl_client_templateアサーション・テンプレートの設定をリストします。

表C-46 wss_saml_token_over_ssl_client_templateの設定

名前 説明 デフォルト値

バージョン

SAMLバージョン。有効な値は1.1のみです。

1.1

確認タイプ

確認タイプ。次の値のみ有効です。

  • sender-vouches: 認証に送信者保証のSAMLトークンが使用されます。

sender-vouches

署名済

SAMLトークンを署名するかどうかを指定するフラグ。このポリシーの場合、有効な値はTrueのみです。

True

暗号化済

SAMLトークンを暗号化するかどうかを指定するフラグ。

False

名前識別子フォーマット

名前識別子で使用するフォーマットのタイプを指定します。

「名前識別子フォーマット」は、subject.precedenceがfalseに設定されている場合のみ適用されます。subject.precedenceがfalseの場合、SAMLアサーションを作成するユーザー名は、csf-keyユーザー名プロパティまたはusernameプロパティ(「SAMLアサーションのユーザー名の構成」を参照)から取得されます。ユーザー名のフォーマットは、「名前識別子フォーマット」に設定されたフォーマットと同じである必要があります。

subject.precedenceがtrueの場合、SAMLアサーションを作成するユーザー名はサブジェクトから取得されます。この場合、「名前識別子フォーマット」は常に「未指定」であり、「名前識別子フォーマット」を設定してこれを変更することはできません。

次のいずれかの値を指定します。

  • unspecified

  • emailAddress

  • X509SubjectName

  • WindowsDomainQualifiedName

unspecified

トランスポート・セキュリティ

SSLを有効にするかどうかを指定するフラグ。

Enabled

トランスポート・セキュリティ - 相互認証が必要

双方向認証が必要かどうかを指定するフラグ。

有効な値は次のとおりです。

  • Enabled: サービスをクライアントに対して認証し、クライアントをサービスに対して認証する必要があります。

  • Disabled: 一方向認証が必要です。サービスをクライアントに対して認証する必要がありますが、クライアントをサービスに対して認証する必要はありません。

Enabled

トランスポート・セキュリティ - タイムスタンプを含める

タイムスタンプを含めるかどうかを指定するフラグ。タイムスタンプを使用して、メッセージが無効になる有効期限を識別することで、リプレイ攻撃を防止できます。

Disabled


構成

表C-47は、wss_saml_token_over_ssl_client_templateアサーション・テンプレートの構成プロパティとデフォルト設定を示しています。構成プロパティ設定の詳細は、「構成プロパティの編集」を参照してください。

ポリシーのオーバーライドの詳細は、「オーバーライド可能なクライアント・ポリシーの添付」を参照してください。

表C-47 wss_saml_token_over_ssl_client_templateの構成

名前 説明

user.attributes

SAMLトークンのプリンシパルに関連するユーザー属性。

含まれる属性をカンマ区切りのリストで指定します。たとえば、attrib1,attrib2と指定します。指定する属性名は、構成済アイデンティティ・ストア内の有効な属性に正確に一致する必要があります。Oracle WSMランタイムは、構成済のアイデンティティ・ストアからこれらの属性の値を読み取り、属性とその値をSAMLアサーションに含めます。

サブジェクトが有効であり、subject.precedenceがtrueに設定されている必要があります。

デフォルト設定:

  • 値: 未設定

  • デフォルト: 未設定。属性名はカンマで区切る必要があります。

  • ContentType: オプション

  • 説明: 未設定

クライアント・ポリシーは、user.attributesを使用して指定された属性の値を、構成済のアイデンティティ・ストアから読み取ります。すべての有効な属性名と値を使用して、SAML属性文が作成されます。

user.attributesプロパティは1つのアイデンティティ・ストアに対してサポートされるものであり、リスト内の先頭のアイデンティティ・ストアのみが使用されます。そのため、ユーザーは、構成済WebLogic Serverの認証プロバイダで使用されるアイデンティティ・ストアに存在し、有効になっている必要があります。認証プロバイダについては、「WebLogic Serverへの認証プロバイダの構成」を参照してください。

必要なアイデンティティ・ストアが先頭のアイデンティティ・ストアでない場合、検索する追加のアイデンティティ・ストアを指定できます。詳細は、「アサーションへのユーザー属性の組込み」を参照してください。

user.roles.include

ユーザー・ロールの組込み。

デフォルト設定:

  • 値: 未設定

  • デフォルト: false

  • ContentType: オプション

  • 説明: 未設定

saml.issuer.name

発行者URI。

デフォルト設定:

  • 値: 未設定

  • デフォルト: www.oracle.com

  • ContentType: オプション

  • 説明: 未設定

csf-key

Oracle Platform Security Servicesアイデンティティ・ストアのユーザー名およびパスワードにマップする資格証明ストア・キー。

デフォルト設定:

  • 値: basic.credentials

  • デフォルト: 未設定

  • ContentType: オプション

  • 説明: 未設定

subject.precedence

認証されたサブジェクトではなくクライアント指定のユーザー名を使用できるようにするには、subject.precedenceをfalseに設定します。

subject.precedenceがtrueの場合、SAMLアサーションを作成するユーザー名はサブジェクトからのみ取得されます。同様に、subject.precedenceがfalseの場合、SAMLアサーションを作成するユーザー名は、csf-keyユーザー名プロパティからのみ取得されます。

デフォルト設定:

  • 値: true

  • デフォルト: 未設定

  • ContentType: オプション

  • 説明: 未設定

saml.audience.uri

リライイング・パーティをカンマ区切りのURIで表します。このフィールドでは次のワイルドカードを使用できます。

  • 任意の場所の*

  • URI末尾の/*

  • URI末尾の.*

デフォルト設定:

  • 値: 未設定

  • デフォルト: 未設定

  • ContentType: オプション

  • 説明: 未設定

reference.priority

ポリシー添付の優先順位を指定するオプションのプロパティ。添付ポリシーに対して指定されると、有効なポリシー・セット・アルゴリズムでは、最高の整数値の優先順位を持つポリシーを、そのスコープにかかわらず、競合するポリシー添付より優先します。

デフォルト設定:

  • 値: 未設定

  • デフォルト: 未設定

  • ContentType: オプション

  • 説明: 未設定

reference.priorityには、(-231)から(231 - 1)の範囲の任意の値を指定できます。値が高いほど、有効なポリシー計算で割り当てられる優先順位が高くなります。値を持たないポリシーまたは数値以外の値を持つポリシーは、値0を持つものとして扱われます。値にyes、true、onのいずれかの単語が設定されている場合、値は1に設定されます。

詳細は、「ポリシー・アタッチメントの優先度の指定」を参照してください。

propagate.identity.context

アイデンティティ・コンテキストをWebサービス・クライアントからWebサービスへ伝搬し、他のコンポーネントが認証および認可の目的でこれを使用できるようにします(発行します)。デフォルトはfalseです。

user.tenant.name

Oracle Cloud用に予約済。


oracle/wss_saml_token_over_ssl_service_template

wss_saml_token_over_ssl_service_templateは、sender-vouchesタイプを使用して、WS-Security SOAPヘッダーのSAMLトークンに含まれる資格証明の認証を実行します。

設定

wss_saml_token_over_ssl_service_templateアサーション・テンプレートの設定は、「名前識別子フォーマット」がないことを除けば、クライアント・バージョンのアサーション・テンプレートの設定と同じです。設定の詳細は、表C-46を参照してください。

構成

表C-48は、wss_saml_token_over_ssl_service_templateアサーション・テンプレートの構成プロパティとデフォルト設定を示しています。構成プロパティ設定の詳細は、「構成プロパティの編集」を参照してください。

ポリシーのオーバーライドの詳細は、「オーバーライド可能なWebサービス・ポリシーの添付」を参照してください。

表C-48 wss_saml_token_over_ssl_service_templateの構成

名前 説明

role

SOAPロール。

デフォルト設定:

  • 値: 未設定

  • デフォルト: ultimateReceiver

  • ContentType: 定数

  • 説明: 未設定

saml.trusted.issuers

SAMLトークンの信頼できる発行者のカンマ区切りのリスト。信頼できる発行者をドメイン・レベルでオーバーライドするアプリケーション用です。

デフォルト設定:

  • 値: 未設定

  • デフォルト: null

  • ContentType: オプション

  • 説明: 未設定

reference.priority

ポリシー添付の優先順位を指定するオプションのプロパティ。添付ポリシーに対して指定されると、有効なポリシー・セット・アルゴリズムでは、最高の整数値の優先順位を持つポリシーを、そのスコープにかかわらず、競合するポリシー添付より優先します。

デフォルト設定:

  • 値: 未設定

  • デフォルト: 未設定

  • ContentType: オプション

  • 説明: 未設定

reference.priorityには、(-231)から(231 - 1)の範囲の任意の値を指定できます。値が高いほど、有効なポリシー計算で割り当てられる優先順位が高くなります。値を持たないポリシーまたは数値以外の値を持つポリシーは、値0を持つものとして扱われます。値にyes、true、onのいずれかの単語が設定されている場合、値は1に設定されます。

詳細は、「ポリシー・アタッチメントの優先度の指定」を参照してください。

propagate.identity.context

アイデンティティ・コンテキストをWebサービス・クライアントからWebサービスへ伝搬し、他のコンポーネントが認証および認可の目的でこれを使用できるようにします(発行します)。デフォルトはfalseです。


oracle/wss_saml20_token_over_ssl_client_template

wss_saml20_token_over_ssl_client_templateアサーション・テンプレートは、sender-vouches確認タイプを使用して、WS-Security SOAPヘッダーのSAMLトークンに含まれる資格証明の認証を可能にします。

設定

表C-49は、wss_saml20_token_over_ssl_client_templateアサーション・テンプレートの設定を示しています。

表C-49 wss_saml20_token_over_ssl_client_templateの設定

名前 説明 デフォルト値

バージョン

SAMLバージョン。有効な値は2.0のみです。

2.0

確認タイプ

確認タイプ。次の値のみ有効です。

  • sender-vouches: 認証に送信者保証のSAMLトークンが使用されます。

sender-vouches

署名済

SAMLトークンを署名するかどうかを指定するフラグ。このポリシーの場合、有効な値はTrueのみです。

True

暗号化済

SAMLトークンを暗号化するかどうかを指定するフラグ。

False

名前識別子フォーマット

名前識別子で使用するフォーマットのタイプを指定します。

「名前識別子フォーマット」は、subject.precedenceがfalseに設定されている場合のみ適用されます。subject.precedenceがfalseの場合、SAMLアサーションを作成するユーザー名は、csf-keyユーザー名プロパティまたはusernameプロパティ(「SAMLアサーションのユーザー名の構成」を参照)から取得されます。ユーザー名のフォーマットは、「名前識別子フォーマット」に設定されたフォーマットと同じである必要があります。

subject.precedenceがtrueの場合、SAMLアサーションを作成するユーザー名はサブジェクトから取得されます。この場合、「名前識別子フォーマット」は常に「未指定」であり、「名前識別子フォーマット」を設定してこれを変更することはできません。

次のいずれかの値を指定します。

  • unspecified

  • emailAddress

  • X509SubjectName

  • WindowsDomainQualifiedName

  • kerberos

unspecified

トランスポート・セキュリティ

SSLを有効にするかどうかを指定するフラグ。

Enabled

トランスポート・セキュリティ - 相互認証が必要

双方向認証が必要かどうかを指定するフラグ。

有効な値は次のとおりです。

  • Enabled: サービスをクライアントに対して認証し、クライアントをサービスに対して認証する必要があります。

  • Disabled: 一方向認証が必要です。サービスをクライアントに対して認証する必要がありますが、クライアントをサービスに対して認証する必要はありません。

Enabled

トランスポート・セキュリティ - タイムスタンプを含める

タイムスタンプを含めるかどうかを指定するフラグ。タイムスタンプを使用して、メッセージが無効になる有効期限を識別することで、リプレイ攻撃を防止できます。

Disabled


構成

表C-50は、wss_saml20_token_over_ssl_client_templateアサーション・テンプレートの構成プロパティとデフォルト設定を示しています。構成プロパティ設定の詳細は、「構成プロパティの編集」を参照してください。

ポリシーのオーバーライドの詳細は、「オーバーライド可能なクライアント・ポリシーの添付」を参照してください。

表C-50 wss_saml20_token_over_ssl_client_templateの構成

名前 説明

user.attributes

SAMLトークンのプリンシパルに関連するユーザー属性。

含まれる属性をカンマ区切りのリストで指定します。たとえば、attrib1,attrib2と指定します。指定する属性名は、構成済アイデンティティ・ストア内の有効な属性に正確に一致する必要があります。Oracle WSMランタイムは、構成済のアイデンティティ・ストアからこれらの属性の値を読み取り、属性とその値をSAMLアサーションに含めます。

サブジェクトが有効であり、subject.precedenceがtrueに設定されている必要があります。

デフォルト設定:

  • 値: 未設定

  • デフォルト: 未設定。属性名はカンマで区切る必要があります。

  • ContentType: オプション

  • 説明: 未設定

クライアント・ポリシーは、user.attributesを使用して指定された属性の値を、構成済のアイデンティティ・ストアから読み取ります。すべての有効な属性名と値を使用して、SAML属性文が作成されます。

user.attributesプロパティは1つのアイデンティティ・ストアに対してサポートされるものであり、リスト内の先頭のアイデンティティ・ストアのみが使用されます。そのため、ユーザーは、構成済WebLogic Serverの認証プロバイダで使用されるアイデンティティ・ストアに存在し、有効になっている必要があります。認証プロバイダについては、「WebLogic Serverへの認証プロバイダの構成」を参照してください。

必要なアイデンティティ・ストアが先頭のアイデンティティ・ストアでない場合、検索する追加のアイデンティティ・ストアを指定できます。詳細は、「アサーションへのユーザー属性の組込み」を参照してください。

user.roles.include

ユーザー・ロールの組込み。

デフォルト設定:

  • 値: 未設定

  • デフォルト: false

  • ContentType: オプション

  • 説明: 未設定

saml.issuer.name

発行者URI。

デフォルト設定:

  • 値: 未設定

  • デフォルト: www.oracle.com

  • ContentType: オプション

  • 説明: 未設定

csf-key

Oracle Platform Security Servicesアイデンティティ・ストアのユーザー名およびパスワードにマップする資格証明ストア・キー。

デフォルト設定:

  • 値: basic.credentials

  • デフォルト: 未設定

  • ContentType: オプション

  • 説明: 未設定

subject.precedence

認証されたサブジェクトではなくクライアント指定のユーザー名を使用できるようにするには、subject.precedenceをfalseに設定します。

subject.precedenceがtrueの場合、SAMLアサーションを作成するユーザー名はサブジェクトからのみ取得されます。同様に、subject.precedenceがfalseの場合、SAMLアサーションを作成するユーザー名は、csf-keyユーザー名プロパティからのみ取得されます。

デフォルト設定:

  • 値: 未設定

  • デフォルト: true

  • ContentType: オプション

  • 説明: 未設定

saml.audience.uri

リライイング・パーティをカンマ区切りのURIで表します。このフィールドでは次のワイルドカードを使用できます。

  • 任意の場所の*

  • URI末尾の/*

  • URI末尾の.*

デフォルト設定:

  • 値: 未設定

  • デフォルト: 未設定

  • ContentType: オプション

  • 説明: 未設定

reference.priority

ポリシー添付の優先順位を指定するオプションのプロパティ。添付ポリシーに対して指定されると、有効なポリシー・セット・アルゴリズムでは、最高の整数値の優先順位を持つポリシーを、そのスコープにかかわらず、競合するポリシー添付より優先します。

デフォルト設定:

  • 値: 未設定

  • デフォルト: 未設定

  • ContentType: オプション

  • 説明: 未設定

reference.priorityには、(-231)から(231 - 1)の範囲の任意の値を指定できます。値が高いほど、有効なポリシー計算で割り当てられる優先順位が高くなります。値を持たないポリシーまたは数値以外の値を持つポリシーは、値0を持つものとして扱われます。値にyes、true、onのいずれかの単語が設定されている場合、値は1に設定されます。

詳細は、「ポリシー・アタッチメントの優先度の指定」を参照してください。

propagate.identity.context

アイデンティティ・コンテキストをWebサービス・クライアントからWebサービスへ伝搬し、他のコンポーネントが認証および認可の目的でこれを使用できるようにします(発行します)。デフォルトはfalseです。


oracle/wss_saml20_token_over_ssl_service_template

wss_saml20_token_over_ssl_service_templateは、sender-vouchesタイプを使用して、WS-Security SOAPヘッダーのSAMLトークンに含まれる資格証明の認証を実行します。

設定

wss_saml20_token_over_ssl_service_templateアサーション・テンプレートの設定は、「名前識別子フォーマット」がないことを除けば、クライアント・バージョンのアサーション・テンプレートの設定と同じです。設定の詳細は、表C-49を参照してください。

構成

表C-51は、wss_saml20_token_over_ssl_service_templateアサーション・テンプレートの構成プロパティとデフォルト設定を示しています。構成プロパティ設定の詳細は、「構成プロパティの編集」を参照してください。

ポリシーのオーバーライドの詳細は、「オーバーライド可能なWebサービス・ポリシーの添付」を参照してください。

表C-51 wss_saml20_token_over_ssl_service_templateの構成

名前 説明

role

SOAPロール。

デフォルト設定:

  • 値: 未設定

  • デフォルト: ultimateReceiver

  • ContentType: 定数

  • 説明: 未設定

saml.trusted.issuers

SAMLトークンの信頼できる発行者のカンマ区切りのリスト。信頼できる発行者をドメイン・レベルでオーバーライドするアプリケーション用です。

デフォルト設定:

  • 値: 未設定

  • デフォルト: 未設定

  • ContentType: オプション

  • 説明: 未設定

reference.priority

ポリシー添付の優先順位を指定するオプションのプロパティ。添付ポリシーに対して指定されると、有効なポリシー・セット・アルゴリズムでは、最高の整数値の優先順位を持つポリシーを、そのスコープにかかわらず、競合するポリシー添付より優先します。

デフォルト設定:

  • 値: 未設定

  • デフォルト: 未設定

  • ContentType: オプション

  • 説明: 未設定

reference.priorityには、(-231)から(231 - 1)の範囲の任意の値を指定できます。値が高いほど、有効なポリシー計算で割り当てられる優先順位が高くなります。値を持たないポリシーまたは数値以外の値を持つポリシーは、値0を持つものとして扱われます。値にyes、true、onのいずれかの単語が設定されている場合、値は1に設定されます。

詳細は、「ポリシー・アタッチメントの優先度の指定」を参照してください。

propagate.identity.context

アイデンティティ・コンテキストをWebサービス・クライアントからWebサービスへ伝搬し、他のコンポーネントが認証および認可の目的でこれを使用できるようにします(発行します)。デフォルトはfalseです。


oracle/wss_username_token_over_ssl_client_template

wss_username_token_over_ssl_client_templateアサーション・テンプレートは、SOAPリクエスト・メッセージのWS-Security UsernameTokenヘッダーに資格証明を含めます。アサーションでは、3つのタイプのパスワード資格証明(プレーン・テキスト、ダイジェストおよびパスワードなし)がサポートされています。


注意:

このリリースでは、ダイジェスト・パスワードはサポートされていません。


リプレイ攻撃から保護するため、アサーションには、ユーザー名トークンにNonceまたは作成時間を必要とするオプションが用意されています。

設定

表C-52に、wss_username_token_over_ssl_client_templateアサーション・テンプレートの設定をリストします。

表C-52 wss_username_token_over_ssl_client_templateの設定

名前 説明 デフォルト値

パスワード・タイプ

必要なパスワードのタイプ。

有効な値は次のとおりです。

  • none: パスワードは使用されません。

  • plaintext: クリア・テキストのパスワード。

  • digest: このリリースではサポートされていません。暗号化されたパスワードをMD5ダイジェストを使用して送信することで、クライアントが自身を認証します。

注意: 保護されていないチャネルでトークンの伝播が発生する場合、プレーン・テキスト・タイプはお薦めできません。ただし、クライアントとサーバー間のポイント・ツー・ポイント接続を保護するためにSSLを転送チャネルとして使用している場合は、チャネルでパスワードが保護されるため、プレーン・テキストタイプを使用できます。

plaintext

必要な作成時間

ユーザー名トークンの作成にタイム・スタンプが必要かどうかを指定するフラグ。

注意:

  • 「パスワード・タイプ」がdigestに設定されている場合は、この属性をtrueに設定する必要があります。設定しない場合、添付先のポリシーは検証されません。

  • 「必要なNonce」がtrueに設定されている場合は、この属性をtrueに設定する必要があります。設定しない場合、リプレイ攻撃を防止するためにNonceが永久にキャッシュされます。

False

必要なNonce

リプレイ攻撃を防止するためユーザー名にNonceを含める必要があるかどうかを指定するフラグ。

注意:

  • 「パスワード・タイプ」がdigestに設定されている場合は、この属性をtrueに設定する必要があります。設定しない場合、添付先のポリシーは検証されません。

  • 「必要な作成時間」がtrueに設定されている場合は、この属性をtrueに設定する必要があります。設定しない場合、リプレイ攻撃を防止するためにNonceが永久にキャッシュされます。

False

トランスポート・セキュリティ

SSLを有効にするかどうかを指定するフラグ。

Enabled

トランスポート・セキュリティ - 相互認証が必要

双方向認証が必要かどうかを指定するフラグ。

有効な値は次のとおりです。

  • Enabled: 双方向認証。サービスをクライアントに対して認証し、クライアントをサービスに対して認証する必要があります。

  • Disabled: 一方向認証。サービスをクライアントに対して認証する必要がありますが、クライアントをサービスに対して認証する必要はありません。

Disabled

トランスポート・セキュリティ - タイムスタンプを含める

タイムスタンプを含めるかどうかを指定するフラグ。タイムスタンプを使用して、メッセージが無効になる有効期限を識別することで、リプレイ攻撃を防止できます。

Disabled


構成

表C-53は、wss_username_token_over_ssl_client_templateアサーション・テンプレートの構成プロパティとデフォルト設定を示しています。構成プロパティ設定の詳細は、「構成プロパティの編集」を参照してください。

ポリシーのオーバーライドの詳細は、「オーバーライド可能なクライアント・ポリシーの添付」を参照してください。

表C-53 wss_username_token_over_ssl_client_templateの構成

名前 説明

role

SOAPロール。

デフォルト設定:

  • 値: 未設定

  • デフォルト: ultimateReceiver

  • ContentType: 定数

  • 説明: 未設定

csf-key

Oracle Platform Security Services(OPSS)アイデンティティ・ストアのユーザー名およびパスワードにマップする資格証明ストア・キー。

デフォルト設定:

  • 値: 未設定

  • デフォルト: basic.credentials

  • ContentType: 必須

  • 説明: 未設定

reference.priority

ポリシー添付の優先順位を指定するオプションのプロパティ。添付ポリシーに対して指定されると、有効なポリシー・セット・アルゴリズムでは、最高の整数値の優先順位を持つポリシーを、そのスコープにかかわらず、競合するポリシー添付より優先します。

デフォルト設定:

  • 値: 未設定

  • デフォルト: 未設定

  • ContentType: オプション

  • 説明: 未設定

reference.priorityには、(-231)から(231 - 1)の範囲の任意の値を指定できます。値が高いほど、有効なポリシー計算で割り当てられる優先順位が高くなります。値を持たないポリシーまたは数値以外の値を持つポリシーは、値0を持つものとして扱われます。値にyes、true、onのいずれかの単語が設定されている場合、値は1に設定されます。

詳細は、「ポリシー・アタッチメントの優先度の指定」を参照してください。

user.tenant.name

Oracle Cloud用に予約済。


oracle/wss_username_token_over_ssl_service_template

wss_username_token_over_ssl_service_templateアサーション・テンプレートは、UsernameToken WS-Security SOAPヘッダーの資格証明を使用して、Oracle Platform Security Servicesの構成済のアイデンティティ・ストアに対してユーザーを認証します。アサーションでは、3つのタイプのパスワード資格証明(プレーン・テキスト、ダイジェストおよびパスワードなし)がサポートされています。


注意:

このリリースでは、ダイジェスト・パスワードはサポートされていません。


リプレイ攻撃から保護するため、アサーションには、ユーザー名トークンにNonceまたは作成時間を必要とするオプションが用意されています。

設定

wss_username_token_over_ssl_service_templateの設定は、クライアント・バージョンのアサーション・テンプレートの設定と同じです。設定の詳細は、表C-52を参照してください。

構成

表C-54は、wss_username_token_over_ssl­_service_templateアサーション・テンプレートの構成プロパティとデフォルト設定を示しています。構成プロパティ設定の詳細は、「構成プロパティの編集」を参照してください。

ポリシーのオーバーライドの詳細は、「オーバーライド可能なWebサービス・ポリシーの添付」を参照してください。

表C-54 wss_username_token_over_ssl_service_templateの構成

名前 説明

role

SOAPロール。

デフォルト設定:

  • 値: 未設定

  • デフォルト: デフォルト値。この値は、「値」フィールドが設定されていない場合に使用されます。デフォルトはultimateReceiverです。

  • ContentType: 定数

  • 説明: 未設定

reference.priority

ポリシー添付の優先順位を指定するオプションのプロパティ。添付ポリシーに対して指定されると、有効なポリシー・セット・アルゴリズムでは、最高の整数値の優先順位を持つポリシーを、そのスコープにかかわらず、競合するポリシー添付より優先します。

デフォルト設定:

  • 値: 未設定

  • デフォルト: 未設定

  • ContentType: オプション

  • 説明: 未設定

reference.priorityには、(-231)から(231 - 1)の範囲の任意の値を指定できます。値が高いほど、有効なポリシー計算で割り当てられる優先順位が高くなります。値を持たないポリシーまたは数値以外の値を持つポリシーは、値0を持つものとして扱われます。値にyes、true、onのいずれかの単語が設定されている場合、値は1に設定されます。

詳細は、「ポリシー・アタッチメントの優先度の指定」を参照してください。


oracle/wss10_saml_hok_token_with_message_protection_client_template

wss10_saml_hok_token_with_message_protection_client_templateアサーション・テンプレートは、アウトバウンドSOAPメッセージに対してWS-Security 1.0標準に従ったメッセージ保護(整合性と機密保護)およびSAML Holder of Keyベースの認証を行います。

設定

表C-55は、wss10_saml_hok_token_with_message_protection_client_templateアサーション・テンプレートの設定を示しています。

表C-55 wss10_saml_hok_token_with_message_protection_client_templateの設定

名前 説明 デフォルト値

SAMLトークン・タイプ



バージョン

SAMLバージョン。有効な値は1.1のみです。

1.1

確認タイプ

確認タイプ。有効な値はholder-of-keyのみです。

holder-of-key

署名済

SAMLトークンを署名するかどうかを指定するフラグ。有効な値はTrueのみです。

True

暗号化済

SAMLトークンを暗号化するかどうかを指定するフラグ。

False

名前識別子フォーマット

「名前識別子フォーマット」は、subject.precedenceがfalseに設定されている場合のみ適用されます。subject.precedenceがfalseの場合、SAMLアサーションを作成するユーザー名は、csf-keyユーザー名プロパティまたはusernameプロパティ(「SAMLアサーションのユーザー名の構成」を参照)から取得されます。ユーザー名のフォーマットは、「名前識別子フォーマット」に設定されたフォーマットと同じである必要があります。

subject.precedenceがtrueの場合、SAMLアサーションを作成するユーザー名はサブジェクトから取得されます。この場合、「名前識別子フォーマット」は常に「未指定」であり、「名前識別子フォーマット」を設定してこれを変更することはできません。

名前識別子で使用するフォーマットのタイプを指定します。

次のいずれかの値を指定します。

  • unspecified

  • emailAddress

  • X509SubjectName

  • WindowsDomainQualifiedName

unspecified

X509トークン



署名鍵参照メカニズム

リクエストの署名に使用できるメカニズム。

有効な値は次のとおりです。

  • direct: リクエストに含まれるX.509トークン。

  • ski: 証明書の参照に使用されるX.509証明書のサブジェクト・キー識別子(SKI)の拡張子の値。(一部の証明書にはこの拡張子がありません。)メッセージの受信者は、SKIに対応する証明書のキーストアを調査し、それに対して署名を検証します。

  • issuerserial: 発行者名およびX.509証明書の参照に使用されるシリアル番号属性のコンポジット・キー。メッセージの受信者は、発行者名およびシリアル番号に対応する証明書のキーストアを調査し、それに対して署名を検証します。

ski

暗号化キー参照メカニズム

リクエストの暗号化に使用されるメカニズム。有効な値は次のとおりです。

  • direct: リクエストに含まれるX.509トークン。

  • ski: 証明書の参照に使用されるX.509証明書のサブジェクト・キー識別子(SKI)の拡張子の値。(一部の証明書にはこの拡張子がありません。)メッセージの受信者は、SKIに対応する証明書のキーストアを調査し、それに対して署名を検証します。

  • issuerserial: 発行者名およびX.509証明書の参照に使用されるシリアル番号属性のコンポジット・キー。メッセージの受信者は、発行者名およびシリアル番号に対応する証明書のキーストアを調査し、それに対して署名を検証します。

direct

受信者署名鍵参照メカニズム

受信の署名に使用できるメカニズム。有効な値は、前述の「署名鍵参照メカニズム」と同じです。

direct

受信者暗号化キー参照メカニズム

受信の暗号化に使用されるメカニズム。有効な値は、前述の「署名鍵参照メカニズム」と同じです。

direct

メッセージ・セキュリティ



アルゴリズム・スイート

メッセージ保護に使用されるアルゴリズム・スイート。「サポートされているアルゴリズム・スイート」を参照してください。

Basic128

タイムスタンプを含める

タイムスタンプを含めるかどうかを指定するフラグ。タイムスタンプを使用して、メッセージが無効になる有効期限を識別することで、リプレイ攻撃を防止できます。

Enabled

署名の暗号化

署名を暗号化するかどうかを指定するフラグ。

Disabled

「リクエスト・メッセージ」設定

表C-104を参照してください。

N/A

「レスポンス・メッセージ」設定

表C-104を参照してください。

N/A

「フォルト・メッセージ」設定

表C-104を参照してください。

N/A


構成

表C-56は、wss10_saml_hok_token_with_message_protection_client_templateアサーション・テンプレートの構成プロパティとデフォルト設定を示しています。構成プロパティ設定の詳細は、「構成プロパティの編集」を参照してください。

ポリシーのオーバーライドの詳細は、「オーバーライド可能なクライアント・ポリシーの添付」を参照してください。

表C-56 wss10_saml_hok_token_with_message_protection_client_templateの構成

名前 説明

user.attributes

SAMLトークンのプリンシパルに関連するユーザー属性。

含まれる属性をカンマ区切りのリストで指定します。たとえば、attrib1,attrib2と指定します。指定する属性名は、構成済アイデンティティ・ストア内の有効な属性に正確に一致する必要があります。Oracle WSMランタイムは、構成済のアイデンティティ・ストアからこれらの属性の値を読み取り、属性とその値をSAMLアサーションに含めます。

サブジェクトが有効であり、subject.precedenceがtrueに設定されている必要があります。

デフォルト設定:

  • 値: 未設定

  • デフォルト: 未設定。属性名はカンマで区切る必要があります。

  • ContentType: オプション

  • 説明: 未設定

クライアント・ポリシーは、user.attributesを使用して指定された属性の値を、構成済のアイデンティティ・ストアから読み取ります。すべての有効な属性名と値を使用して、SAML属性文が作成されます。

user.attributesプロパティは1つのアイデンティティ・ストアに対してサポートされるものであり、リスト内の先頭のアイデンティティ・ストアのみが使用されます。そのため、ユーザーは、構成済WebLogic Serverの認証プロバイダで使用されるアイデンティティ・ストアに存在し、有効になっている必要があります。認証プロバイダについては、「WebLogic Serverへの認証プロバイダの構成」を参照してください。

必要なアイデンティティ・ストアが先頭のアイデンティティ・ストアでない場合、検索する追加のアイデンティティ・ストアを指定できます。詳細は、「アサーションへのユーザー属性の組込み」を参照してください。

keystore.recipient.alias

ピア証明書に関連付けられているキーストア別名。実行時セキュリティは、この別名を使用して構成済のキーストアからピア証明書を抽出し、ピアへのメッセージを暗号化します。

デフォルト設定:

  • 値: orakey

  • デフォルト: 未設定

  • ContentType: 必須

  • 説明: 未設定

saml.issuer.name

発行者URI。

デフォルト設定:

  • 値: www.oracle.com

  • デフォルト: 未設定

  • ContentType: オプション

  • 説明: 未設定

user.roles.include

ユーザー・ロールの組込み。

デフォルト設定:

  • 値: false

  • デフォルト: 未設定

  • ContentType: オプション

  • 説明: 未設定

saml.assertion.filename

SAMLトークン・ファイルの名前。

デフォルト設定:

  • 値: temp

  • デフォルト: 未設定

  • ContentType: オプション

  • 説明: 未設定

reference.priority

ポリシー添付の優先順位を指定するオプションのプロパティ。添付ポリシーに対して指定されると、有効なポリシー・セット・アルゴリズムでは、最高の整数値の優先順位を持つポリシーを、そのスコープにかかわらず、競合するポリシー添付より優先します。

デフォルト設定:

  • 値: 未設定

  • デフォルト: 未設定

  • ContentType: オプション

  • 説明: 未設定

reference.priorityには、(-231)から(231 - 1)の範囲の任意の値を指定できます。値が高いほど、有効なポリシー計算で割り当てられる優先順位が高くなります。値を持たないポリシーまたは数値以外の値を持つポリシーは、値0を持つものとして扱われます。値にyes、true、onのいずれかの単語が設定されている場合、値は1に設定されます。

詳細は、「ポリシー・アタッチメントの優先度の指定」を参照してください。

ignore.timestamp.in.response

サービスからレスポンスを受信したときにSOAPセキュリティ・ヘッダー内のタイムスタンプを無視するために、クライアントが使用するプロパティ。デフォルト動作では、タイムスタンプは無視されません(このプロパティのデフォルト値はfalse)。trueに設定されている場合、レスポンス・メッセージ内にタイムスタンプは必要ありません。タイムスタンプがある場合は、無視されます。

タイムスタンプは、リプレイ攻撃を防止するために必要です。そのため、相互運用性の問題を解決する場合を除いて、通常は、このプロパティをtrueに設定することはお薦めできません。

注意: このプロパティはFusion Middleware Controlには表示されません。プロパティの追加の詳細は、「ユーザー定義のクライアント側またはサーバー側のオーバーライド・プロパティの構成」を参照してください。


oracle/wss10_saml_hok_token_with_message_protection_service_template

wss10_saml_hok_token_with_message_protection_service_templateアサーション・テンプレートは、インバウンドSOAPリクエストに対してWS-Security 1.0標準に従ったメッセージ保護およびSAML Holder of Keyベースの認証を行います。

設定

wss10_saml_hok_token_with_message_protection_service_templateの設定は、「名前識別子フォーマット」がないことを除けば、クライアント・バージョンのアサーション・テンプレートの設定と同じです。設定の詳細は、表C-55を参照してください。

構成

表C-57は、wss10_saml_hok_token_with_message_protection_service_templateアサーション・テンプレートの構成プロパティとデフォルト設定を示しています。構成プロパティ設定の詳細は、「構成プロパティの編集」を参照してください。

ポリシーのオーバーライドの詳細は、「オーバーライド可能なWebサービス・ポリシーの添付」を参照してください。

表C-57 wss10_saml_hok_token_with_message_protection_service_templateの構成

名前 説明

role

SOAPロール。

デフォルト設定:

  • 値: 未設定

  • デフォルト: ultimateReceiver

  • ContentType: 定数

  • 説明: 未設定

saml.trusted.issuers

SAMLトークンの信頼できる発行者のカンマ区切りのリスト。信頼できる発行者をドメイン・レベルでオーバーライドするアプリケーション用です。

デフォルト設定:

  • 値: 未設定

  • デフォルト: 未設定

  • ContentType: オプション

  • 説明: 未設定

reference.priority

ポリシー添付の優先順位を指定するオプションのプロパティ。添付ポリシーに対して指定されると、有効なポリシー・セット・アルゴリズムでは、最高の整数値の優先順位を持つポリシーを、そのスコープにかかわらず、競合するポリシー添付より優先します。

デフォルト設定:

  • 値: 未設定

  • デフォルト: 未設定

  • ContentType: オプション

  • 説明: 未設定

reference.priorityには、(-231)から(231 - 1)の範囲の任意の値を指定できます。値が高いほど、有効なポリシー計算で割り当てられる優先順位が高くなります。値を持たないポリシーまたは数値以外の値を持つポリシーは、値0を持つものとして扱われます。値にyes、true、onのいずれかの単語が設定されている場合、値は1に設定されます。

詳細は、「ポリシー・アタッチメントの優先度の指定」を参照してください。


oracle/wss10_saml_token_with_message_protection_client_template

wss10_saml_token_with_message_protection_client_templateアサーション・テンプレートは、WS-Security 1.0標準に従って、アウトバウンドSOAPメッセージのメッセージ・レベルの保護と、SAMLベースの認証を行います。

Webサービス・コンシューマにはSOAPヘッダーのSAMLトークンが含まれ、確認タイプはsender-vouchesです。SOAPメッセージは署名されて暗号化されています。Webサービス・プロバイダはメッセージを復号化し、署名の検証と認証を行います。

リプレイ攻撃から保護するため、アサーションには、タイム・スタンプ、SAMLトークンの制限、およびWebサービス・プロバイダによる検証を含めるオプションが用意されています。

設定

表C-58に、wss10_saml_token_with_message_protection_client_templateアサーション・テンプレートの設定をリストします。

表C-58 wss10_saml_token_with_message_protection_client_templateの設定

名前 説明 デフォルト値

SAMLトークン・タイプ



バージョン

SAMLバージョン。有効な値は1.1のみです。

1.1

確認タイプ

確認タイプ。有効な値はsender-vouchesのみです。

sender-vouches

署名済

SAMLトークンを署名するかどうかを指定するフラグ。このポリシーの場合、有効な値はTrueのみです。

True

暗号化済

SAMLトークンを暗号化するかどうかを指定するフラグ。

False

名前識別子フォーマット

名前識別子で使用するフォーマットのタイプを指定します。

「名前識別子フォーマット」は、subject.precedenceがfalseに設定されている場合のみ適用されます。subject.precedenceがfalseの場合、SAMLアサーションを作成するユーザー名は、csf-keyユーザー名プロパティまたはusernameプロパティ(「SAMLアサーションのユーザー名の構成」を参照)から取得されます。ユーザー名のフォーマットは、「名前識別子フォーマット」に設定されたフォーマットと同じである必要があります。

subject.precedenceがtrueの場合、SAMLアサーションを作成するユーザー名はサブジェクトから取得されます。この場合、「名前識別子フォーマット」は常に「未指定」であり、「名前識別子フォーマット」を設定してこれを変更することはできません。

次のいずれかの値を指定します。

  • unspecified

  • emailAddress

  • X509SubjectName

  • WindowsDomainQualifiedName

unspecified

X509トークン



署名鍵参照メカニズム

リクエストの署名に使用できるメカニズム。

有効な値は次のとおりです。

  • direct: リクエストに含まれるX.509トークン。

  • ski: 証明書の参照に使用されるX.509証明書のサブジェクト・キー識別子(SKI)の拡張子の値。(一部の証明書にはこの拡張子がありません。)メッセージの受信者は、SKIに対応する証明書のキーストアを調査し、それに対して署名を検証します。

  • issuerserial: 発行者名およびX.509証明書の参照に使用されるシリアル番号属性のコンポジット・キー。メッセージの受信者は、発行者名およびシリアル番号に対応する証明書のキーストアを調査し、それに対して署名を検証します。

direct

暗号化キー参照メカニズム

リクエストの暗号化に使用されるメカニズム。有効な値は、前述の「署名鍵参照メカニズム」と同じです。

direct

受信者署名鍵参照メカニズム

受信の署名に使用できるメカニズム。有効な値は、前述の「署名鍵参照メカニズム」と同じです。

direct

受信者暗号化キー参照メカニズム

受信の暗号化に使用されるメカニズム。有効な値は、前述の「署名鍵参照メカニズム」と同じです。

direct

メッセージ・セキュリティ



アルゴリズム・スイート

メッセージ保護に使用されるアルゴリズム・スイート。「サポートされているアルゴリズム・スイート」を参照してください。

Basic128

タイムスタンプを含める

タイムスタンプを含めるかどうかを指定するフラグ。タイムスタンプを使用して、メッセージが無効になる有効期限を識別することで、リプレイ攻撃を防止できます。

Enabled

署名の暗号化

署名を暗号化するかどうかを指定するフラグ。

Disabled

「リクエスト・メッセージ」設定

表C-104を参照してください。

N/A

「レスポンス・メッセージ」設定

表C-104を参照してください。

N/A

「フォルト・メッセージ」設定

表C-104を参照してください。

N/A


構成

表C-59は、wss10_saml_token_with_message_protection_client_templateアサーション・テンプレートの構成プロパティとデフォルト設定を示しています。構成プロパティ設定の詳細は、「構成プロパティの編集」を参照してください。

ポリシーのオーバーライドの詳細は、「オーバーライド可能なクライアント・ポリシーの添付」を参照してください。

表C-59 wss10_saml_token_with_message_protection_client_templateの構成

名前 説明

user.attributes

SAMLトークンのプリンシパルに関連するユーザー属性。

含まれる属性をカンマ区切りのリストで指定します。たとえば、attrib1,attrib2と指定します。指定する属性名は、構成済アイデンティティ・ストア内の有効な属性に正確に一致する必要があります。Oracle WSMランタイムは、構成済のアイデンティティ・ストアからこれらの属性の値を読み取り、属性とその値をSAMLアサーションに含めます。

サブジェクトが有効であり、subject.precedenceがtrueに設定されている必要があります。

デフォルト設定:

  • 値: 未設定

  • デフォルト: 未設定。属性名はカンマで区切る必要があります。

  • ContentType: オプション

  • 説明: 未設定

クライアント・ポリシーは、user.attributesを使用して指定された属性の値を、構成済のアイデンティティ・ストアから読み取ります。すべての有効な属性名と値を使用して、SAML属性文が作成されます。

user.attributesプロパティは1つのアイデンティティ・ストアに対してサポートされるものであり、リスト内の先頭のアイデンティティ・ストアのみが使用されます。そのため、ユーザーは、構成済WebLogic Serverの認証プロバイダで使用されるアイデンティティ・ストアに存在し、有効になっている必要があります。認証プロバイダについては、「WebLogic Serverへの認証プロバイダの構成」を参照してください。

必要なアイデンティティ・ストアが先頭のアイデンティティ・ストアでない場合、検索する追加のアイデンティティ・ストアを指定できます。詳細は、「アサーションへのユーザー属性の組込み」を参照してください。

keystore.recipient.alias

ピア証明書に関連付けられているキーストア別名。実行時セキュリティは、この別名を使用して構成済のキーストアからピア証明書を抽出し、ピアへのメッセージを暗号化します。

デフォルト設定:

  • 値: 未設定

  • デフォルト: orakey

  • ContentType: 必須

  • 説明: 未設定

user.roles.include

ユーザー・ロールの組込み。

デフォルト設定:

  • 値: 未設定

  • デフォルト: false

  • ContentType: オプション

  • 説明: 未設定

saml.issuer.name

発行者URI。

デフォルト設定:

  • 値: 未設定

  • デフォルト: www.oracle.com

  • ContentType: オプション

  • 説明: 未設定

csf-key

Oracle Platform Security Servicesアイデンティティ・ストアのユーザー名およびパスワードにマップする資格証明ストア・キー。

デフォルト設定:

  • 値: basic.credentials

  • デフォルト: 未設定

  • ContentType: オプション

  • 説明: 未設定

subject.precedence

認証されたサブジェクトではなくクライアント指定のユーザー名を使用できるようにするには、subject.precedenceをfalseに設定します。

subject.precedenceがtrueの場合、SAMLアサーションを作成するユーザー名はサブジェクトからのみ取得されます。同様に、subject.precedenceがfalseの場合、SAMLアサーションを作成するユーザー名は、csf-keyユーザー名プロパティからのみ取得されます。

デフォルト設定:

  • 値: true

  • デフォルト: 未設定

  • ContentType: オプション

  • 説明: 未設定

saml.audience.uri

リライイング・パーティをカンマ区切りのURIで表します。このフィールドでは次のワイルドカードを使用できます。

  • 任意の場所の*

  • URI末尾の/*

  • URI末尾の.*

デフォルト設定:

  • 値: 未設定

  • デフォルト: null

  • ContentType: オプション

  • 説明: 未設定

reference.priority

ポリシー添付の優先順位を指定するオプションのプロパティ。添付ポリシーに対して指定されると、有効なポリシー・セット・アルゴリズムでは、最高の整数値の優先順位を持つポリシーを、そのスコープにかかわらず、競合するポリシー添付より優先します。

デフォルト設定:

  • 値: 未設定

  • デフォルト: 未設定

  • ContentType: オプション

  • 説明: 未設定

reference.priorityには、(-231)から(231 - 1)の範囲の任意の値を指定できます。値が高いほど、有効なポリシー計算で割り当てられる優先順位が高くなります。値を持たないポリシーまたは数値以外の値を持つポリシーは、値0を持つものとして扱われます。値にyes、true、onのいずれかの単語が設定されている場合、値は1に設定されます。

詳細は、「ポリシー・アタッチメントの優先度の指定」を参照してください。

ignore.timestamp.in.response

サービスからレスポンスを受信したときにSOAPセキュリティ・ヘッダー内のタイムスタンプを無視するために、クライアントが使用するプロパティ。デフォルト動作では、タイムスタンプは無視されません(このプロパティのデフォルト値はfalse)。trueに設定されている場合、レスポンス・メッセージ内にタイムスタンプは必要ありません。タイムスタンプがある場合は、無視されます。

タイムスタンプは、リプレイ攻撃を防止するために必要です。そのため、相互運用性の問題を解決する場合を除いて、通常は、このプロパティをtrueに設定することはお薦めできません。

注意: このプロパティはFusion Middleware Controlには表示されません。プロパティの追加の詳細は、「ユーザー定義のクライアント側またはサーバー側のオーバーライド・プロパティの構成」を参照してください。

propagate.identity.context

アイデンティティ・コンテキストをWebサービス・クライアントからWebサービスへ伝搬し、他のコンポーネントが認証および認可の目的でこれを使用できるようにします(発行します)。デフォルトはfalseです。


oracle/wss10_saml_token_with_message_protection_service_template

wss10_saml_token_with_message_protection_service_templateアサーション・テンプレートは、WS-Security 1.0標準に従って、インバウンドSOAPリクエストのメッセージ保護(整合性および機密保護)と、SAMLベースの認証を行います。

Webサービス・コンシューマにはSOAPヘッダーのSAMLトークンが含まれ、確認タイプはsender-vouchesです。SOAPメッセージは署名されて暗号化されています。Webサービス・プロバイダはメッセージを復号化し、署名の検証と認証を行います。

リプレイ攻撃から保護するため、アサーションには、タイム・スタンプ、SAMLトークンの制限、およびWebサービス・プロバイダによる検証を含めるオプションが用意されています。

設定

wss10_saml_token_with_message_protection_service_templateの設定は、「名前識別子フォーマット」がないことを除けば、クライアント・バージョンのアサーション・テンプレートの設定と同じです。設定の詳細は、表C-58を参照してください。

構成

表C-60は、wss10_saml_token_with_message_protection_service_templateアサーション・テンプレートの構成プロパティとデフォルト設定を示しています。構成プロパティ設定の詳細は、「構成プロパティの編集」を参照してください。

ポリシーのオーバーライドの詳細は、「オーバーライド可能なWebサービス・ポリシーの添付」を参照してください。

表C-60 wss10_saml_token_with_message_protection_service_templateの構成

名前 説明

role

SOAPロール。

デフォルト設定:

  • 値: 未設定

  • デフォルト: ultimateReceiver

  • ContentType: 定数

  • 説明: 未設定

saml.trusted.issuers

SAMLトークンの信頼できる発行者のカンマ区切りのリスト。信頼できる発行者をドメイン・レベルでオーバーライドするアプリケーション用です。

デフォルト設定:

  • 値: 未設定

  • デフォルト: 未設定

  • ContentType: オプション

  • 説明: 未設定

reference.priority

ポリシー添付の優先順位を指定するオプションのプロパティ。添付ポリシーに対して指定されると、有効なポリシー・セット・アルゴリズムでは、最高の整数値の優先順位を持つポリシーを、そのスコープにかかわらず、競合するポリシー添付より優先します。

デフォルト設定:

  • 値: 未設定

  • デフォルト: 未設定

  • ContentType: オプション

  • 説明: 未設定

reference.priorityには、(-231)から(231 - 1)の範囲の任意の値を指定できます。値が高いほど、有効なポリシー計算で割り当てられる優先順位が高くなります。値を持たないポリシーまたは数値以外の値を持つポリシーは、値0を持つものとして扱われます。値にyes、true、onのいずれかの単語が設定されている場合、値は1に設定されます。

詳細は、「ポリシー・アタッチメントの優先度の指定」を参照してください。

propagate.identity.context

アイデンティティ・コンテキストをWebサービス・クライアントからWebサービスへ伝搬し、他のコンポーネントが認証および認可の目的でこれを使用できるようにします(発行します)。デフォルトはfalseです。


oracle/wss10_saml20_token_with_message_protection_client_template

wss10_saml20_token_with_message_protection_client_templateアサーション・テンプレートは、アウトバウンドSOAPメッセージに対してWS-Security 1.0標準に従ったメッセージ・レベルの保護およびSAMLベースの認証を行います。

Webサービス・コンシューマにはSOAPヘッダーのSAMLトークンが含まれ、確認タイプはsender-vouchesです。SOAPメッセージは署名されて暗号化されています。Webサービス・プロバイダはメッセージを復号化し、署名の検証と認証を行います。

リプレイ攻撃から保護するため、アサーションには、タイム・スタンプ、SAMLトークンの制限、およびWebサービス・プロバイダによる検証を含めるオプションが用意されています。

設定

表C-61は、wss10_saml20_token_with_message_protection_client_templateアサーション・テンプレートの設定を示しています。

表C-61 wss10_saml20_token_with_message_protection_client_templateの設定

名前 説明 デフォルト値

SAMLトークン・タイプ



バージョン

SAMLバージョン。有効な値は2.0のみです。

2.0

確認タイプ

確認タイプ。有効な値はsender-vouchesのみです。

sender-vouches

署名済

SAMLトークンを署名するかどうかを指定するフラグ。このポリシーの場合、有効な値はTrueのみです。

True

暗号化済

SAMLトークンを暗号化するかどうかを指定するフラグ。

False

名前識別子フォーマット

名前識別子で使用するフォーマットのタイプを指定します。

「名前識別子フォーマット」は、subject.precedenceがfalseに設定されている場合のみ適用されます。subject.precedenceがfalseの場合、SAMLアサーションを作成するユーザー名は、csf-keyユーザー名プロパティまたはusernameプロパティ(「SAMLアサーションのユーザー名の構成」を参照)から取得されます。ユーザー名のフォーマットは、「名前識別子フォーマット」に設定されたフォーマットと同じである必要があります。

subject.precedenceがtrueの場合、SAMLアサーションを作成するユーザー名はサブジェクトから取得されます。この場合、「名前識別子フォーマット」は常に「未指定」であり、「名前識別子フォーマット」を設定してこれを変更することはできません。

次のいずれかの値を指定します。

  • unspecified

  • emailAddress

  • X509SubjectName

  • WindowsDomainQualifiedName

  • kerberos

unspecified

X509トークン



署名鍵参照メカニズム

リクエストの署名に使用できるメカニズム。

有効な値は次のとおりです。

  • direct: リクエストに含まれるX.509トークン。

  • ski: 証明書の参照に使用されるX.509証明書のサブジェクト・キー識別子(SKI)の拡張子の値。(一部の証明書にはこの拡張子がありません。)メッセージの受信者は、SKIに対応する証明書のキーストアを調査し、それに対して署名を検証します。

  • issuerserial: 発行者名およびX.509証明書の参照に使用されるシリアル番号属性のコンポジット・キー。メッセージの受信者は、発行者名およびシリアル番号に対応する証明書のキーストアを調査し、それに対して署名を検証します。

direct

暗号化キー参照メカニズム

リクエストの暗号化に使用されるメカニズム。有効な値は、前述の「署名鍵参照メカニズム」と同じです。

direct

受信者署名鍵参照メカニズム

受信の署名に使用できるメカニズム。有効な値は、前述の「署名鍵参照メカニズム」と同じです。

direct

受信者暗号化キー参照メカニズム

受信の暗号化に使用されるメカニズム。有効な値は、前述の「署名鍵参照メカニズム」と同じです。

direct

メッセージ・セキュリティ



アルゴリズム・スイート

メッセージ保護に使用されるアルゴリズム・スイート。「サポートされているアルゴリズム・スイート」を参照してください。

Basic128

タイムスタンプを含める

タイムスタンプを含めるかどうかを指定するフラグ。タイムスタンプを使用して、メッセージが無効になる有効期限を識別することで、リプレイ攻撃を防止できます。

Enabled

署名の暗号化

署名を暗号化するかどうかを指定するフラグ。

Disabled

「リクエスト・メッセージ」設定

表C-104を参照してください。

N/A

「レスポンス・メッセージ」設定

表C-104を参照してください。

N/A

「フォルト・メッセージ」設定

表C-104を参照してください。

N/A


構成

表C-62は、wss10_saml20_token_with_message_protection_client_templateアサーション・テンプレートの構成プロパティとデフォルト設定を示しています。構成プロパティ設定の詳細は、「構成プロパティの編集」を参照してください。

ポリシーのオーバーライドの詳細は、「オーバーライド可能なクライアント・ポリシーの添付」を参照してください。

表C-62 wss10_saml20_token_with_message_protection_client_templateの構成

名前 説明

user.attributes

SAMLトークンのプリンシパルに関連するユーザー属性。

含まれる属性をカンマ区切りのリストで指定します。たとえば、attrib1,attrib2と指定します。指定する属性名は、構成済アイデンティティ・ストア内の有効な属性に正確に一致する必要があります。Oracle WSMランタイムは、構成済のアイデンティティ・ストアからこれらの属性の値を読み取り、属性とその値をSAMLアサーションに含めます。

サブジェクトが有効であり、subject.precedenceがtrueに設定されている必要があります。

デフォルト設定:

  • 値: 未設定

  • デフォルト: 未設定。属性名はカンマで区切る必要があります。

  • ContentType: オプション

  • 説明: 未設定

クライアント・ポリシーは、user.attributesを使用して指定された属性の値を、構成済のアイデンティティ・ストアから読み取ります。すべての有効な属性名と値を使用して、SAML属性文が作成されます。

user.attributesプロパティは1つのアイデンティティ・ストアに対してサポートされるものであり、リスト内の先頭のアイデンティティ・ストアのみが使用されます。そのため、ユーザーは、構成済WebLogic Serverの認証プロバイダで使用されるアイデンティティ・ストアに存在し、有効になっている必要があります。認証プロバイダについては、「WebLogic Serverへの認証プロバイダの構成」を参照してください。

必要なアイデンティティ・ストアが先頭のアイデンティティ・ストアでない場合、検索する追加のアイデンティティ・ストアを指定できます。詳細は、「アサーションへのユーザー属性の組込み」を参照してください。

keystore.recipient.alias

ピア証明書に関連付けられているキーストア別名。実行時セキュリティは、この別名を使用して構成済のキーストアからピア証明書を抽出し、ピアへのメッセージを暗号化します。

デフォルト設定:

  • 値: 未設定

  • デフォルト: orakey

  • ContentType: 必須

  • 説明: 未設定

user.roles.include

ユーザー・ロールの組込み。

デフォルト設定:

  • 値: 未設定

  • デフォルト: false

  • ContentType: オプション

  • 説明: 未設定

saml.issuer.name

発行者URI。

デフォルト設定:

  • 値: 未設定

  • デフォルト: www.oracle.com

  • ContentType: オプション

  • 説明: 未設定

csf-key

Oracle Platform Security Servicesアイデンティティ・ストアのユーザー名およびパスワードにマップする資格証明ストア・キー。

デフォルト設定:

  • 値: basic.credentials

  • デフォルト: 未設定

  • ContentType: オプション

  • 説明: 未設定

subject.precedence

認証されたサブジェクトではなくクライアント指定のユーザー名を使用できるようにするには、subject.precedenceをfalseに設定します。

subject.precedenceがtrueの場合、SAMLアサーションを作成するユーザー名はサブジェクトからのみ取得されます。同様に、subject.precedenceがfalseの場合、SAMLアサーションを作成するユーザー名は、csf-keyユーザー名プロパティからのみ取得されます。

デフォルト設定:

  • 値: true

  • デフォルト: 未設定

  • ContentType: オプション

  • 説明: 未設定

attesting.mapping.attribute

アテスト・エンティティの表現で使用されるマッピング属性。現在サポートされているのはDNのみです。この属性は、送信者保証およびメッセージ保護ユースケースにのみ適用されます。SAML over SSLポリシーには適用されません。

デフォルト設定:

  • 値: DN

  • デフォルト: 未設定

  • ContentType: オプション

  • 説明: 未設定

saml.audience.uri

リライイング・パーティをカンマ区切りのURIで表します。このフィールドでは次のワイルドカードを使用できます。

  • 任意の場所の*

  • URI末尾の/*

  • URI末尾の.*

デフォルト設定:

  • 値: 未設定

  • デフォルト: 未設定

  • ContentType: オプション

  • 説明: 未設定

reference.priority

ポリシー添付の優先順位を指定するオプションのプロパティ。添付ポリシーに対して指定されると、有効なポリシー・セット・アルゴリズムでは、最高の整数値の優先順位を持つポリシーを、そのスコープにかかわらず、競合するポリシー添付より優先します。

デフォルト設定:

  • 値: 未設定

  • デフォルト: 未設定

  • ContentType: オプション

  • 説明: 未設定

reference.priorityには、(-231)から(231 - 1)の範囲の任意の値を指定できます。値が高いほど、有効なポリシー計算で割り当てられる優先順位が高くなります。値を持たないポリシーまたは数値以外の値を持つポリシーは、値0を持つものとして扱われます。値にyes、true、onのいずれかの単語が設定されている場合、値は1に設定されます。

詳細は、「ポリシー・アタッチメントの優先度の指定」を参照してください。

ignore.timestamp.in.response

サービスからレスポンスを受信したときにSOAPセキュリティ・ヘッダー内のタイムスタンプを無視するために、クライアントが使用するプロパティ。デフォルト動作では、タイムスタンプは無視されません(このプロパティのデフォルト値はfalse)。trueに設定されている場合、レスポンス・メッセージ内にタイムスタンプは必要ありません。タイムスタンプがある場合は、無視されます。

タイムスタンプは、リプレイ攻撃を防止するために必要です。そのため、相互運用性の問題を解決する場合を除いて、通常は、このプロパティをtrueに設定することはお薦めできません。

注意: このプロパティはFusion Middleware Controlには表示されません。プロパティの追加の詳細は、「ユーザー定義のクライアント側またはサーバー側のオーバーライド・プロパティの構成」を参照してください。

propagate.identity.context

アイデンティティ・コンテキストをWebサービス・クライアントからWebサービスへ伝搬し、他のコンポーネントが認証および認可の目的でこれを使用できるようにします(発行します)。デフォルトはfalseです。


oracle/wss10_saml20_token_with_message_protection_service_template

wss10_saml20_token_with_message_protection_service_templateアサーション・テンプレートは、インバウンドSOAPリクエストに対してWS-Security 1.0標準に従ったメッセージ保護(整合性と機密保護)およびSAMLベースの認証を行います。

Webサービス・コンシューマにはSOAPヘッダーのSAMLトークンが含まれ、確認タイプはsender-vouchesです。SOAPメッセージは署名されて暗号化されています。Webサービス・プロバイダはメッセージを復号化し、署名の検証と認証を行います。

リプレイ攻撃から保護するため、アサーションには、タイム・スタンプ、SAMLトークンの制限、およびWebサービス・プロバイダによる検証を含めるオプションが用意されています。

設定

wss10_saml20_token_with_message_protection_service_templateの設定は、「名前識別子フォーマット」がないことを除けば、クライアント・バージョンのアサーション・テンプレートの設定と似ています。設定の詳細は、表C-61を参照してください。

構成

表C-63は、wss10_saml20_token_with_message_protection_service_templateアサーション・テンプレートの構成プロパティとデフォルト設定を示しています。構成プロパティ設定の詳細は、「構成プロパティの編集」を参照してください。

ポリシーのオーバーライドの詳細は、「オーバーライド可能なWebサービス・ポリシーの添付」を参照してください。

表C-63 wss10_saml20_token_with_message_protection_service_templateの構成

名前 説明

role

SOAPロール。

デフォルト設定:

  • 値: 未設定

  • デフォルト: ultimateReceiver

  • ContentType: 定数

  • 説明: 未設定

saml.trusted.issuers

SAMLトークンの信頼できる発行者のカンマ区切りのリスト。信頼できる発行者をドメイン・レベルでオーバーライドするアプリケーション用です。

デフォルト設定:

  • 値: 未設定

  • デフォルト: 未設定

  • ContentType: オプション

  • 説明: 未設定

reference.priority

ポリシー添付の優先順位を指定するオプションのプロパティ。添付ポリシーに対して指定されると、有効なポリシー・セット・アルゴリズムでは、最高の整数値の優先順位を持つポリシーを、そのスコープにかかわらず、競合するポリシー添付より優先します。

デフォルト設定:

  • 値: 未設定

  • デフォルト: 未設定

  • ContentType: オプション

  • 説明: 未設定

reference.priorityには、(-231)から(231 - 1)の範囲の任意の値を指定できます。値が高いほど、有効なポリシー計算で割り当てられる優先順位が高くなります。値を持たないポリシーまたは数値以外の値を持つポリシーは、値0を持つものとして扱われます。値にyes、true、onのいずれかの単語が設定されている場合、値は1に設定されます。

詳細は、「ポリシー・アタッチメントの優先度の指定」を参照してください。

propagate.identity.context

アイデンティティ・コンテキストをWebサービス・クライアントからWebサービスへ伝搬し、他のコンポーネントが認証および認可の目的でこれを使用できるようにします(発行します)。デフォルトはfalseです。


oracle/wss10_username_token_with_message_protection_client_template

wss10_username_token_with_message_protection_client_templateアサーション・テンプレートは、WS-Security 1.0標準に従って、アウトバウンドSOAPリクエストのメッセージ保護(整合性および機密保護)と認証を行います。資格証明は、アウトバウンドSOAPメッセージのWS-Security UsernameTokenヘッダーに含まれます。

アサーションでは、3つのタイプのパスワード資格証明(プレーン・テキスト、ダイジェストおよびパスワードなし)がサポートされています。


注意:

このリリースでは、ダイジェスト・パスワードはサポートされていません。


リプレイ攻撃から保護するため、アサーションには、ユーザー名トークンにNonceまたは作成時間を必要とするオプションが用意されています。SOAPメッセージは署名されて暗号化されています。Webサービス・プロバイダはメッセージを復号化し、署名の検証と認証を行います。

設定

表C-64に、wss10_username_token_with_message_protection_client_templateアサーション・テンプレートの設定をリストします。

表C-64 wss10_username_token_with_message_protection_client_templateの設定

名前 説明 デフォルト値

ユーザー名トークン



パスワード・タイプ

必要なパスワードのタイプ。

有効な値は次のとおりです。

  • none: パスワードは使用されません。

  • plaintext: クリア・テキストのパスワード。

  • digest: このリリースではサポートされていません。暗号化されたパスワードをMD5ダイジェストを使用して送信することで、クライアントが自身を認証します。

plaintext

必要な作成時間

ユーザー名トークンの作成にタイム・スタンプが必要かどうかを指定するフラグ。

注意:

  • 「パスワード・タイプ」がdigestに設定されている場合は、この属性をtrueに設定する必要があります。設定しない場合、添付先のポリシーは検証されません。

  • 「必要なNonce」がtrueに設定されている場合は、この属性をtrueに設定する必要があります。設定しない場合、リプレイ攻撃を防止するためにNonceが永久にキャッシュされます。

False

必要なNonce

リプレイ攻撃を防止するためユーザー名にNonceを含める必要があるかどうかを指定するフラグ。

注意:

  • 「パスワード・タイプ」がdigestに設定されている場合は、この属性をtrueに設定する必要があります。設定しない場合、添付先のポリシーは検証されません。

  • 「必要な作成時間」がtrueに設定されている場合は、この属性をtrueに設定する必要があります。設定しない場合、リプレイ攻撃を防止するためにNonceが永久にキャッシュされます。

False

署名済

ユーザー名を署名するかどうかを指定するフラグ。

True

暗号化済

ユーザー名を暗号化するかどうかを指定するフラグ。

True

X509トークン



署名鍵参照メカニズム

リクエストの署名に使用できるメカニズム。

有効な値は次のとおりです。

  • direct: リクエストに含まれるX.509トークン。

  • ski: 証明書の参照に使用されるX.509証明書のサブジェクト・キー識別子(SKI)の拡張子の値。(一部の証明書にはこの拡張子がありません。)メッセージの受信者は、SKIに対応する証明書のキーストアを調査し、それに対して署名を検証します。

  • issuerserial: 発行者名およびX.509証明書の参照に使用されるシリアル番号属性のコンポジット・キー。メッセージの受信者は、発行者名およびシリアル番号に対応する証明書のキーストアを調査し、それに対して署名を検証します。

direct

暗号化キー参照メカニズム

リクエストの暗号化に使用されるメカニズム。有効な値は、前述の「署名鍵参照メカニズム」と同じです。

direct

受信者署名鍵参照メカニズム

受信の署名に使用できるメカニズム。有効な値は、前述の「署名鍵参照メカニズム」と同じです。

direct

受信者暗号化キー参照メカニズム

受信の暗号化に使用されるメカニズム。有効な値は、前述の「署名鍵参照メカニズム」と同じです。

direct

メッセージ・セキュリティ



アルゴリズム・スイート

メッセージ保護に使用されるアルゴリズム・スイート。「サポートされているアルゴリズム・スイート」を参照してください。

Basic128

タイムスタンプを含める

タイムスタンプを含めるかどうかを指定するフラグ。タイムスタンプを使用して、メッセージが無効になる有効期限を識別することで、リプレイ攻撃を防止できます。

Enabled

署名の暗号化

署名を暗号化するかどうかを指定するフラグ。

Disabled

「リクエスト・メッセージ」設定

表C-104を参照してください。

N/A

「レスポンス・メッセージ」設定

表C-104を参照してください。

N/A

「フォルト・メッセージ」設定

表C-104を参照してください。

N/A


構成

表C-65は、wss10_username_token_with_message_protection_client_templateアサーション・テンプレートの構成プロパティとデフォルト設定を示しています。構成プロパティ設定の詳細は、「構成プロパティの編集」を参照してください。

ポリシーのオーバーライドの詳細は、「オーバーライド可能なクライアント・ポリシーの添付」を参照してください。

表C-65 wss10_username_token_with_message_protection_client_templateの構成

名前 説明

csf-key

Oracle Platform Security Servicesアイデンティティ・ストアのユーザー名およびパスワードにマップする資格証明ストア・キー。

デフォルト設定:

  • 値: 未設定

  • デフォルト: basic.credentials

  • ContentType: 必須

  • 説明: 未設定

role

SOAPロール。

デフォルト設定:

  • 値: 未設定

  • デフォルト: ultimateReceiver

  • ContentType: 定数

  • 説明: 未設定

keystore.recipient.alias

ピア証明書に関連付けられているキーストア別名。実行時セキュリティは、この別名を使用して構成済のキーストアからピア証明書を抽出し、ピアへのメッセージを暗号化します。

デフォルト設定:

  • 値: 未設定

  • デフォルト: orakey

  • ContentType: 必須

  • 説明: 未設定

reference.priority

ポリシー添付の優先順位を指定するオプションのプロパティ。添付ポリシーに対して指定されると、有効なポリシー・セット・アルゴリズムでは、最高の整数値の優先順位を持つポリシーを、そのスコープにかかわらず、競合するポリシー添付より優先します。

デフォルト設定:

  • 値: 未設定

  • デフォルト: 未設定

  • ContentType: オプション

  • 説明: 未設定

reference.priorityには、(-231)から(231 - 1)の範囲の任意の値を指定できます。値が高いほど、有効なポリシー計算で割り当てられる優先順位が高くなります。値を持たないポリシーまたは数値以外の値を持つポリシーは、値0を持つものとして扱われます。値にyes、true、onのいずれかの単語が設定されている場合、値は1に設定されます。

詳細は、「ポリシー・アタッチメントの優先度の指定」を参照してください。

ignore.timestamp.in.response

サービスからレスポンスを受信したときにSOAPセキュリティ・ヘッダー内のタイムスタンプを無視するために、クライアントが使用するプロパティ。デフォルト動作では、タイムスタンプは無視されません(このプロパティのデフォルト値はfalse)。trueに設定されている場合、レスポンス・メッセージ内にタイムスタンプは必要ありません。タイムスタンプがある場合は、無視されます。

タイムスタンプは、リプレイ攻撃を防止するために必要です。そのため、相互運用性の問題を解決する場合を除いて、通常は、このプロパティをtrueに設定することはお薦めできません。

注意: このプロパティはFusion Middleware Controlには表示されません。プロパティの追加の詳細は、「ユーザー定義のクライアント側またはサーバー側のオーバーライド・プロパティの構成」を参照してください。


oracle/wss10_username_token_with_message_protection_service_template

wss10_username_token_with_message_protection_service_templateアサーション・テンプレートは、WS-Security 1.0標準に従って、インバウンドSOAPリクエストのメッセージ保護(整合性および機密保護)と認証を行います。

アサーションでは、3つのタイプのパスワード資格証明(プレーン・テキスト、ダイジェストおよびパスワードなし)がサポートされています。


注意:

このリリースでは、ダイジェスト・パスワードはサポートされていません。


リプレイ攻撃から保護するため、アサーションには、ユーザー名トークンにNonceまたは作成時間を必要とするオプションが用意されています。SOAPメッセージは署名されて暗号化されています。Webサービス・プロバイダはメッセージを復号化し、署名の検証と認証を行います。

設定

wss10_username_token_with_message_protection_service_templateアサーション・テンプレートの設定は、クライアント・バージョンのアサーション・テンプレートの設定と同じです。設定の詳細は、表C-64を参照してください。

構成

表C-66は、wss10_username_token_with_message_protection_service_templateアサーション・テンプレートの構成プロパティとデフォルト設定を示しています。構成プロパティ設定の詳細は、「構成プロパティの編集」を参照してください。

ポリシーのオーバーライドの詳細は、「オーバーライド可能なWebサービス・ポリシーの添付」を参照してください。

表C-66 wss10_username_token_with_message_protection_service_templateの構成

名前 説明

role

SOAPロール。

デフォルト設定:

  • 値: 未設定

  • デフォルト: ultimateReceiver

  • ContentType: 定数

  • 説明: 未設定

reference.priority

ポリシー添付の優先順位を指定するオプションのプロパティ。添付ポリシーに対して指定されると、有効なポリシー・セット・アルゴリズムでは、最高の整数値の優先順位を持つポリシーを、そのスコープにかかわらず、競合するポリシー添付より優先します。

デフォルト設定:

  • 値: 未設定

  • デフォルト: 未設定

  • ContentType: オプション

  • 説明: 未設定

reference.priorityには、(-231)から(231 - 1)の範囲の任意の値を指定できます。値が高いほど、有効なポリシー計算で割り当てられる優先順位が高くなります。値を持たないポリシーまたは数値以外の値を持つポリシーは、値0を持つものとして扱われます。値にyes、true、onのいずれかの単語が設定されている場合、値は1に設定されます。

詳細は、「ポリシー・アタッチメントの優先度の指定」を参照してください。


oracle/wss10_x509_token_with_message_protection_client_template

wss10_x509_token_with_message_protection_client_templateアサーション・テンプレートは、アウトバウンドSOAPメッセージに対してWS-Security 1.0標準に従ったメッセージ保護(整合性と機密保護)および証明書資格証明の移入を行います。

設定

表C-67は、wss10_x509_token_with_message_protection_client_templateアサーション・テンプレートの設定を示しています。

表C-67 wss10_x509_token_with_message_protection_client_templateの設定

名前 説明 デフォルト値

X509トークン



署名鍵参照メカニズム

リクエストの署名に使用できるメカニズム。

有効な値は次のとおりです。

  • direct: リクエストに含まれるX.509トークン。

  • ski: 証明書の参照に使用されるX.509証明書のサブジェクト・キー識別子(SKI)の拡張子の値。(一部の証明書にはこの拡張子がありません。)メッセージの受信者は、SKIに対応する証明書のキーストアを調査し、それに対して署名を検証します。

  • issuerserial: 発行者名およびX.509証明書の参照に使用されるシリアル番号属性のコンポジット・キー。メッセージの受信者は、発行者名およびシリアル番号に対応する証明書のキーストアを調査し、それに対して署名を検証します。

direct

暗号化キー参照メカニズム

リクエストの暗号化に使用されるメカニズム。有効な値は、前述の「署名鍵参照メカニズム」と同じです。

direct

受信者署名鍵参照メカニズム

受信の署名に使用できるメカニズム。有効な値は、前述の「署名鍵参照メカニズム」と同じです。

direct

受信者暗号化キー参照メカニズム

受信の暗号化に使用されるメカニズム。有効な値は、前述の「署名鍵参照メカニズム」と同じです。

direct

メッセージ・セキュリティ



アルゴリズム・スイート

メッセージ保護に使用されるアルゴリズム・スイート。「サポートされているアルゴリズム・スイート」を参照してください。

Basic128

タイムスタンプを含める

タイムスタンプを含めるかどうかを指定するフラグ。タイムスタンプを使用して、メッセージが無効になる有効期限を識別することで、リプレイ攻撃を防止できます。

Enabled

署名の暗号化

署名を暗号化するかどうかを指定するフラグ。

Disabled

「リクエスト・メッセージ」設定

表C-104を参照してください。

N/A

「レスポンス・メッセージ」設定

表C-104を参照してください。

N/A

「フォルト・メッセージ」設定

表C-104を参照してください。

N/A


構成

表C-68は、wss10_x509_token_with_message_protection_client_templateアサーション・テンプレートの構成プロパティとデフォルト設定を示しています。構成プロパティ設定の詳細は、「構成プロパティの編集」を参照してください。

ポリシーのオーバーライドの詳細は、「オーバーライド可能なクライアント・ポリシーの添付」を参照してください。

表C-68 wss10_x509_token_with_message_protection_client_templateの構成

名前 説明

role

SOAPロール。

デフォルト設定:

  • 値: 未設定

  • デフォルト: ultimateReceiver

  • ContentType: 定数

  • 説明: 未設定

keystore.recipient.alias

ピア証明書に関連付けられているキーストア別名。実行時セキュリティは、この別名を使用して構成済のキーストアからピア証明書を抽出し、ピアへのメッセージを暗号化します。

デフォルト設定:

  • 値: 未設定

  • デフォルト: orakey

  • ContentType: 必須

  • 説明: 未設定

reference.priority

ポリシー添付の優先順位を指定するオプションのプロパティ。添付ポリシーに対して指定されると、有効なポリシー・セット・アルゴリズムでは、最高の整数値の優先順位を持つポリシーを、そのスコープにかかわらず、競合するポリシー添付より優先します。

デフォルト設定:

  • 値: 未設定

  • デフォルト: 未設定

  • ContentType: オプション

  • 説明: 未設定

reference.priorityには、(-231)から(231 - 1)の範囲の任意の値を指定できます。値が高いほど、有効なポリシー計算で割り当てられる優先順位が高くなります。値を持たないポリシーまたは数値以外の値を持つポリシーは、値0を持つものとして扱われます。値にyes、true、onのいずれかの単語が設定されている場合、値は1に設定されます。

詳細は、「ポリシー・アタッチメントの優先度の指定」を参照してください。

ignore.timestamp.in.response

サービスからレスポンスを受信したときにSOAPセキュリティ・ヘッダー内のタイムスタンプを無視するために、クライアントが使用するプロパティ。デフォルト動作では、タイムスタンプは無視されません(このプロパティのデフォルト値はfalse)。trueに設定されている場合、レスポンス・メッセージ内にタイムスタンプは必要ありません。タイムスタンプがある場合は、無視されます。

タイムスタンプは、リプレイ攻撃を防止するために必要です。そのため、相互運用性の問題を解決する場合を除いて、通常は、このプロパティをtrueに設定することはお薦めできません。

注意: このプロパティはFusion Middleware Controlには表示されません。プロパティの追加の詳細は、「ユーザー定義のクライアント側またはサーバー側のオーバーライド・プロパティの構成」を参照してください。


oracle/wss10_x509_token_with_message_protection_service_template

wss10_x509_token_with_message_protection_service_templateアサーション・テンプレートは、WS-Security 1.0標準に従って、インバウンドSOAPリクエストのメッセージ保護(整合性および機密保護)と、証明書ベースの認証を行います。

設定

wss10_x509_token_with_message_protection_service_templateアサーション・テンプレートの設定は、クライアント・バージョンのアサーション・テンプレートの設定と同じです。設定の詳細は、表C-67を参照してください。

構成

表C-69は、wss10_x509_token_with_message_protection_service_templateアサーション・テンプレートの構成プロパティとデフォルト設定を示しています。構成プロパティ設定の詳細は、「構成プロパティの編集」を参照してください。

ポリシーのオーバーライドの詳細は、「オーバーライド可能なWebサービス・ポリシーの添付」を参照してください。

表C-69 wss10_x509_token_with_message_protection_service_templateの構成

名前 説明

role

SOAPロール。

デフォルト設定:

  • 値: 未設定

  • デフォルト: ultimateReceiver

  • ContentType: 定数

  • 説明: 未設定

reference.priority

ポリシー添付の優先順位を指定するオプションのプロパティ。添付ポリシーに対して指定されると、有効なポリシー・セット・アルゴリズムでは、最高の整数値の優先順位を持つポリシーを、そのスコープにかかわらず、競合するポリシー添付より優先します。

デフォルト設定:

  • 値: 未設定

  • デフォルト: 未設定

  • ContentType: オプション

  • 説明: 未設定

reference.priorityには、(-231)から(231 - 1)の範囲の任意の値を指定できます。値が高いほど、有効なポリシー計算で割り当てられる優先順位が高くなります。値を持たないポリシーまたは数値以外の値を持つポリシーは、値0を持つものとして扱われます。値にyes、true、onのいずれかの単語が設定されている場合、値は1に設定されます。

詳細は、「ポリシー・アタッチメントの優先度の指定」を参照してください。


oracle/wss11_kerberos_token_with_message_protection_client_template

wss11_kerberos_token_with_message_protection_client_templateアサーション・テンプレートは、WS-Security Kerberos Token Profile v1.1標準に従い、WS-SecurityヘッダーにKerberosトークンを含めます。

設定

表C-70に、wss11_kerberos_token_with_message_protection_client_templateアサーション・テンプレートの設定をリストします。

表C-70 wss11_kerberos_token_with_message_protection_client_templateの設定

名前 説明 デフォルト値

Kerberosトークン・タイプ

Kerberosトークンのタイプ。有効な値は、gss-apreq-v5(Kerberosバージョン5 GSS-API)のみです。

gss-apreq-v5

X509トークン



署名鍵参照メカニズム

リクエストの署名に使用できるメカニズム。

有効な値は次のとおりです。

  • direct: リクエストに含まれるX.509トークン。

  • ski: 証明書の参照に使用されるX.509証明書のサブジェクト・キー識別子(SKI)の拡張子の値。(一部の証明書にはこの拡張子がありません。)メッセージの受信者は、SKIに対応する証明書のキーストアを調査し、それに対して署名を検証します。

  • issuerserial: 発行者名およびX.509証明書の参照に使用されるシリアル番号属性のコンポジット・キー。メッセージの受信者は、発行者名およびシリアル番号に対応する証明書のキーストアを調査し、それに対して署名を検証します。

direct

暗号化キー参照メカニズム

リクエストの暗号化に使用されるメカニズム。有効な値は、前述の「署名鍵参照メカニズム」と同じです。

direct

メッセージ・セキュリティ



アルゴリズム・スイート

メッセージ保護に使用されるアルゴリズム・スイート。「サポートされているアルゴリズム・スイート」を参照してください。

TripleDes

タイムスタンプを含める

タイムスタンプを含めるかどうかを指定するフラグ。タイムスタンプを使用して、メッセージが無効になる有効期限を識別することで、リプレイ攻撃を防止できます。

Enabled

署名の暗号化

署名を暗号化するかどうかを指定するフラグ。

Disabled

シグネチャの確認

クライアントにシグネチャの確認を送信するかどうかを指定するフラグ。

Enabled

「リクエスト・メッセージ」設定

表C-104を参照してください。

N/A

「レスポンス・メッセージ」設定

表C-104を参照してください。

N/A

「フォルト・メッセージ」設定

表C-104を参照してください。

N/A


構成

表C-71は、wss11_kerberos_token_with_message_protection_client_templateアサーション・テンプレートの構成プロパティとデフォルト設定を示しています。構成プロパティ設定の詳細は、「構成プロパティの編集」を参照してください。

ポリシーのオーバーライドの詳細は、「オーバーライド可能なクライアント・ポリシーの添付」を参照してください。

表C-71 wss11_kerberos_token_with_message_protection_client_templateの構成

名前 説明

service.principal.name

サービスを識別するKerberosプリンシパルの名前。

デフォルト設定:

  • 値: HOST/localhost@EXAMPLE.COM

  • デフォルト: 未設定

  • ContentType: 必須

  • 説明: 未設定

keytab.location

クライアントのキータブ・ファイルの場所。

デフォルト設定:

  • 値: 未設定

  • デフォルト: 未設定

  • ContentType: オプション

  • 説明: 未設定

caller.principal.name

ktpassコマンドを使用して生成されたクライアントのプリンシパル名で、kerberosトークンの生成先のユーザー名にマップされます。<username>@<REALM NAME>の形式を使用します。

デフォルト設定:

  • 値: 未設定

  • デフォルト: 未設定

  • ContentType: オプション

  • 説明: 未設定

注意: keytab.locationcaller.principal.nameは、Java EEアプリケーションのクライアント・アイデンティティの伝搬で必要です。

reference.priority

ポリシー添付の優先順位を指定するオプションのプロパティ。添付ポリシーに対して指定されると、有効なポリシー・セット・アルゴリズムでは、最高の整数値の優先順位を持つポリシーを、そのスコープにかかわらず、競合するポリシー添付より優先します。

デフォルト設定:

  • 値: 未設定

  • デフォルト: 未設定

  • ContentType: オプション

  • 説明: 未設定

reference.priorityには、(-231)から(231 - 1)の範囲の任意の値を指定できます。値が高いほど、有効なポリシー計算で割り当てられる優先順位が高くなります。値を持たないポリシーまたは数値以外の値を持つポリシーは、値0を持つものとして扱われます。値にyes、true、onのいずれかの単語が設定されている場合、値は1に設定されます。

詳細は、「ポリシー・アタッチメントの優先度の指定」を参照してください。

ignore.timestamp.in.response

サービスからレスポンスを受信したときにSOAPセキュリティ・ヘッダー内のタイムスタンプを無視するために、クライアントが使用するプロパティ。デフォルト動作では、タイムスタンプは無視されません(このプロパティのデフォルト値はfalse)。trueに設定されている場合、レスポンス・メッセージ内にタイムスタンプは必要ありません。タイムスタンプがある場合は、無視されます。

タイムスタンプは、リプレイ攻撃を防止するために必要です。そのため、相互運用性の問題を解決する場合を除いて、通常は、このプロパティをtrueに設定することはお薦めできません。

注意: このプロパティはFusion Middleware Controlには表示されません。プロパティの追加の詳細は、「ユーザー定義のクライアント側またはサーバー側のオーバーライド・プロパティの構成」を参照してください。


oracle/wss11_kerberos_token_with_message_protection_service_template

wss11_kerberos_token_with_message_protection_service_templateアサーション・テンプレートは、WS-Security Kerberos Token Profile v1.1標準に従って実行されます。このテンプレートは、SOAPヘッダーからKerberosトークンを抽出し、ユーザーを認証します。コンテナには、Oracle Platform Security Servicesを介して構成されたKerberosインフラストラクチャが含まれている必要があります。

設定

wss11_keberos_token_with_message_protection_service_templateの設定は、クライアント・バージョンのアサーション・テンプレートの設定と同じです。設定の詳細は、表C-70を参照してください。

構成

不要。

oracle/wss11_saml_token_with_message_protection_client_template

wss11_saml_token_with_message_protection_client_templateアサーション・テンプレートは、WS-Security 1.1に従って、アウトバウンドSOAPリクエストのメッセージ保護(整合性および機密保護)と、SAMLトークンの移入を可能にします。SOAPメッセージに含まれているSAMLトークンは、送信者保証確認を使用したSAMLベースの認証で使用します。

設定

表C-72に、wss11_saml_token_with_message_protection_client_templateアサーション・テンプレートの設定をリストします。

表C-72 wss11_saml_token_with_message_protection_client_templateの設定

名前 説明 デフォルト値

SAMLトークン・タイプ



バージョン

SAMLバージョン。有効な値は1.1のみです。

なし

確認タイプ

確認タイプ。有効な値はsender-vouchesです。

sender-vouches

署名済

SAMLトークンを署名するかどうかを指定するフラグ。SAMLポリシーの場合、有効な値はTrueのみです。

True

暗号化済

SAMLトークンを暗号化するかどうかを指定するフラグ。

False

名前識別子フォーマット

名前識別子で使用するフォーマットのタイプを指定します。

「名前識別子フォーマット」は、subject.precedenceがfalseに設定されている場合のみ適用されます。subject.precedenceがfalseの場合、SAMLアサーションを作成するユーザー名は、csf-keyユーザー名プロパティまたはusernameプロパティ(「SAMLアサーションのユーザー名の構成」を参照)から取得されます。ユーザー名のフォーマットは、「名前識別子フォーマット」に設定されたフォーマットと同じである必要があります。

subject.precedenceがtrueの場合、SAMLアサーションを作成するユーザー名はサブジェクトから取得されます。この場合、「名前識別子フォーマット」は常に「未指定」であり、「名前識別子フォーマット」を設定してこれを変更することはできません。

次のいずれかの値を指定します。

  • unspecified

  • emailAddress

  • X509SubjectName

  • WindowsDomainQualifiedName

unspecified

X509トークン



署名鍵参照メカニズム

リクエストの署名に使用できるメカニズム。

有効な値は次のとおりです。

  • direct: リクエストに含まれるX.509トークン。

  • ski: 証明書の参照に使用されるX.509証明書のサブジェクト・キー識別子(SKI)の拡張子の値。(一部の証明書にはこの拡張子がありません。)メッセージの受信者は、SKIに対応する証明書のキーストアを調査し、それに対して署名を検証します。

  • issuerserial: 発行者名およびX.509証明書の参照に使用されるシリアル番号属性のコンポジット・キー。メッセージの受信者は、発行者名およびシリアル番号に対応する証明書のキーストアを調査し、それに対して署名を検証します。

  • thumbprint: 証明書のコンテンツのメッセージ・ダイジェスト(SHA1ハッシュ)。証明書を格納する、オーバーヘッドの少ない方法を提供します。この値は、「暗号化キー参照メカニズム」(後述)に対してのみ有効です。

direct

暗号化キー参照メカニズム

リクエストの暗号化に使用されるメカニズム。有効な値は、前述の「署名鍵参照メカニズム」と同じです。

thumbprint

メッセージ・セキュリティ



アルゴリズム・スイート

メッセージ保護に使用されるアルゴリズム・スイート。「サポートされているアルゴリズム・スイート」を参照してください。

Basic128

タイムスタンプを含める

タイムスタンプを含めるかどうかを指定するフラグ。タイムスタンプを使用して、メッセージが無効になる有効期限を識別することで、リプレイ攻撃を防止できます。

Enabled

署名の暗号化

署名を暗号化するかどうかを指定するフラグ。

Disabled

シグネチャの確認

クライアントにシグネチャの確認を送信するかどうかを指定するフラグ。

Enabled

導出キー

導出キーを使用するどうかを指定するフラグ。

Disabled

「リクエスト・メッセージ」設定

表C-104を参照してください。

N/A

「レスポンス・メッセージ」設定

表C-104を参照してください。

N/A

「フォルト・メッセージ」設定

表C-104を参照してください。

N/A


構成

表C-73は、wss11_saml_token_with_message_protection_client_templateアサーション・テンプレートの構成プロパティとデフォルト設定を示しています。構成プロパティ設定の詳細は、「構成プロパティの編集」を参照してください。

ポリシーのオーバーライドの詳細は、「オーバーライド可能なクライアント・ポリシーの添付」を参照してください。

表C-73 wss11_saml_token_with_message_protection_client_templateの構成

名前 説明

user.attributes

SAMLトークンのプリンシパルに関連するユーザー属性。

含まれる属性をカンマ区切りのリストで指定します。たとえば、attrib1,attrib2と指定します。指定する属性名は、構成済アイデンティティ・ストア内の有効な属性に正確に一致する必要があります。Oracle WSMランタイムは、構成済のアイデンティティ・ストアからこれらの属性の値を読み取り、属性とその値をSAMLアサーションに含めます。

サブジェクトが有効であり、subject.precedenceがtrueに設定されている必要があります。

デフォルト設定:

  • 値: 未設定

  • デフォルト: 未設定。属性名はカンマで区切る必要があります。

  • ContentType: オプション

  • 説明: 未設定

クライアント・ポリシーは、user.attributesを使用して指定された属性の値を、構成済のアイデンティティ・ストアから読み取ります。すべての有効な属性名と値を使用して、SAML属性文が作成されます。

user.attributesプロパティは1つのアイデンティティ・ストアに対してサポートされるものであり、リスト内の先頭のアイデンティティ・ストアのみが使用されます。そのため、ユーザーは、構成済WebLogic Serverの認証プロバイダで使用されるアイデンティティ・ストアに存在し、有効になっている必要があります。認証プロバイダについては、「WebLogic Serverへの認証プロバイダの構成」を参照してください。

必要なアイデンティティ・ストアが先頭のアイデンティティ・ストアでない場合、検索する追加のアイデンティティ・ストアを指定できます。詳細は、「アサーションへのユーザー属性の組込み」を参照してください。

saml.issuer.name

発行者URI。

デフォルト設定:

  • 値: 未設定

  • デフォルト: www.oracle.com

  • ContentType: オプション

  • 説明: 未設定

role

SOAPロール。

デフォルト設定:

  • 値: 未設定

  • デフォルト: ultimateReceiver

  • ContentType: 定数

  • 説明: 未設定

keystore.recipient.alias

ピア証明書に関連付けられているキーストア別名。実行時セキュリティは、この別名を使用して構成済のキーストアからピア証明書を抽出し、ピアへのメッセージを暗号化します。

デフォルト設定:

  • 値: 未設定

  • デフォルト: orakey

  • ContentType: 必須

  • 説明: 未設定

csf-key

Oracle Platform Security Servicesアイデンティティ・ストアのユーザー名およびパスワードにマップする資格証明ストア・キー。

デフォルト設定:

  • 値: basic.credentials

  • デフォルト: 未設定

  • ContentType: オプション

  • 説明: 未設定

subject.precedence

認証されたサブジェクトではなくクライアント指定のユーザー名を使用できるようにするには、subject.precedenceをfalseに設定します。

subject.precedenceがtrueの場合、SAMLアサーションを作成するユーザー名はサブジェクトからのみ取得されます。同様に、subject.precedenceがfalseの場合、SAMLアサーションを作成するユーザー名は、csf-keyユーザー名プロパティからのみ取得されます。

デフォルト設定:

  • 値: true

  • デフォルト: 未設定

  • ContentType: オプション

  • 説明: 未設定

saml.audience.uri

リライイング・パーティをカンマ区切りのURIで表します。このフィールドでは次のワイルドカードを使用できます。

  • 任意の場所の*

  • URI末尾の/*

  • URI末尾の.*

デフォルト設定:

  • 値: 未設定

  • デフォルト: 未設定

  • ContentType: オプション

  • 説明: 未設定

reference.priority

ポリシー添付の優先順位を指定するオプションのプロパティ。添付ポリシーに対して指定されると、有効なポリシー・セット・アルゴリズムでは、最高の整数値の優先順位を持つポリシーを、そのスコープにかかわらず、競合するポリシー添付より優先します。

デフォルト設定:

  • 値: 未設定

  • デフォルト: 未設定

  • ContentType: オプション

  • 説明: 未設定

reference.priorityには、(-231)から(231 - 1)の範囲の任意の値を指定できます。値が高いほど、有効なポリシー計算で割り当てられる優先順位が高くなります。値を持たないポリシーまたは数値以外の値を持つポリシーは、値0を持つものとして扱われます。値にyes、true、onのいずれかの単語が設定されている場合、値は1に設定されます。

詳細は、「ポリシー・アタッチメントの優先度の指定」を参照してください。

ignore.timestamp.in.response

サービスからレスポンスを受信したときにSOAPセキュリティ・ヘッダー内のタイムスタンプを無視するために、クライアントが使用するプロパティ。デフォルト動作では、タイムスタンプは無視されません(このプロパティのデフォルト値はfalse)。trueに設定されている場合、レスポンス・メッセージ内にタイムスタンプは必要ありません。タイムスタンプがある場合は、無視されます。

タイムスタンプは、リプレイ攻撃を防止するために必要です。そのため、相互運用性の問題を解決する場合を除いて、通常は、このプロパティをtrueに設定することはお薦めできません。

注意: このプロパティはFusion Middleware Controlには表示されません。プロパティの追加の詳細は、「ユーザー定義のクライアント側またはサーバー側のオーバーライド・プロパティの構成」を参照してください。

propagate.identity.context

アイデンティティ・コンテキストをWebサービス・クライアントからWebサービスへ伝搬し、他のコンポーネントが認証および認可の目的でこれを使用できるようにします(発行します)。デフォルトはfalseです。

user.tenant.name

Oracle Cloud用に予約済。


oracle/wss11_saml_token_with_message_protection_service_template

wss11_saml_token_with_message_protection_service_templateアサーション・テンプレートは、インバウンドSOAPリクエストに対してWS-Security 1.1標準に従ったメッセージ・レベルの整合性の保護およびSAMLベースの認証を行います。WS-Securityバイナリ・セキュリティ・トークンからSAMLトークンを抽出し、その資格証明をOracle Platform Security Servicesアイデンティティ・ストアに対するユーザーの検証に使用します。

設定

wss11_saml_token_with_message_protection_service_templateの設定は、「名前識別子フォーマット」がないことを除けば、クライアント・バージョンのアサーション・テンプレートの設定と同じです。設定の詳細は、表C-72を参照してください。

構成

表C-74は、wss11_saml_token__with_message_protection_service_templateアサーション・テンプレートの構成プロパティとデフォルト設定を示しています。構成プロパティ設定の詳細は、「構成プロパティの編集」を参照してください。

ポリシーのオーバーライドの詳細は、「オーバーライド可能なWebサービス・ポリシーの添付」を参照してください。

表C-74 wss11_saml_token_with_message_protection_service_templateの構成

名前 説明

role

SOAPロール。

デフォルト設定:

  • 値: 未設定

  • デフォルト: ultimateReceiver

  • ContentType: 定数

  • 説明: 未設定

saml.trusted.issuers

SAMLトークンの信頼できる発行者のカンマ区切りのリスト。信頼できる発行者をドメイン・レベルでオーバーライドするアプリケーション用です。

デフォルト設定:

  • 値: 未設定

  • デフォルト: 未設定

  • ContentType: オプション

  • 説明: 未設定

reference.priority

ポリシー添付の優先順位を指定するオプションのプロパティ。添付ポリシーに対して指定されると、有効なポリシー・セット・アルゴリズムでは、最高の整数値の優先順位を持つポリシーを、そのスコープにかかわらず、競合するポリシー添付より優先します。

デフォルト設定:

  • 値: 未設定

  • デフォルト: 未設定

  • ContentType: オプション

  • 説明: 未設定

reference.priorityには、(-231)から(231 - 1)の範囲の任意の値を指定できます。値が高いほど、有効なポリシー計算で割り当てられる優先順位が高くなります。値を持たないポリシーまたは数値以外の値を持つポリシーは、値0を持つものとして扱われます。値にyes、true、onのいずれかの単語が設定されている場合、値は1に設定されます。

詳細は、「ポリシー・アタッチメントの優先度の指定」を参照してください。

propagate.identity.context

アイデンティティ・コンテキストをWebサービス・クライアントからWebサービスへ伝搬し、他のコンポーネントが認証および認可の目的でこれを使用できるようにします(発行します)。デフォルトはfalseです。


oracle/wss11_saml20_token_with_message_protection_client_template

wss11_saml20_token_with_message_protection_client_templateアサーション・テンプレートは、アウトバウンドSOAPメッセージに対してWS-Security 1.1に従ったメッセージ保護(整合性と機密保護)およびSAMLトークンの移入を行います。SOAPメッセージに含まれているSAMLトークンは、送信者保証確認を使用したSAMLベースの認証で使用します。

設定

表C-75は、wss11_saml20_token_with_message_protection_client_templateアサーション・テンプレートの設定を示しています。

表C-75 wss11_saml20_token_with_message_protection_client_templateの設定

名前 説明 デフォルト値

SAMLトークン・タイプ



バージョン

SAMLバージョン。有効な値は2.0のみです。

2.0

確認タイプ

確認タイプ。有効な値はsender-vouchesです。

sender-vouches

署名済

SAMLトークンを署名するかどうかを指定するフラグ。SAMLポリシーの場合、有効な値はTrueのみです。

True

暗号化済

SAMLトークンを暗号化するかどうかを指定するフラグ。

False

名前識別子フォーマット

名前識別子で使用するフォーマットのタイプを指定します。

「名前識別子フォーマット」は、subject.precedenceがfalseに設定されている場合のみ適用されます。subject.precedenceがfalseの場合、SAMLアサーションを作成するユーザー名は、csf-keyユーザー名プロパティまたはusernameプロパティ(「SAMLアサーションのユーザー名の構成」を参照)から取得されます。ユーザー名のフォーマットは、「名前識別子フォーマット」に設定されたフォーマットと同じである必要があります。

subject.precedenceがtrueの場合、SAMLアサーションを作成するユーザー名はサブジェクトから取得されます。この場合、「名前識別子フォーマット」は常に「未指定」であり、「名前識別子フォーマット」を設定してこれを変更することはできません。

次のいずれかの値を指定します。

  • unspecified

  • emailAddress

  • X509SubjectName

  • WindowsDomainQualifiedName

  • kerberos

unspecified

X509トークン



署名鍵参照メカニズム

リクエストの署名に使用できるメカニズム。

有効な値は次のとおりです。

  • direct: リクエストに含まれるX.509トークン。

  • ski: 証明書の参照に使用されるX.509証明書のサブジェクト・キー識別子(SKI)の拡張子の値。(一部の証明書にはこの拡張子がありません。)メッセージの受信者は、SKIに対応する証明書のキーストアを調査し、それに対して署名を検証します。

  • issuerserial: 発行者名およびX.509証明書の参照に使用されるシリアル番号属性のコンポジット・キー。メッセージの受信者は、発行者名およびシリアル番号に対応する証明書のキーストアを調査し、それに対して署名を検証します。

  • thumbprint: 証明書のコンテンツのメッセージ・ダイジェスト(SHA1ハッシュ)。証明書を格納する、オーバーヘッドの少ない方法を提供します。この値は、「暗号化キー参照メカニズム」(後述)に対してのみ有効です。

direct

暗号化キー参照メカニズム

リクエストの暗号化に使用されるメカニズム。有効な値は、前述の「署名鍵参照メカニズム」と同じです。

thumbprint

メッセージ・セキュリティ



アルゴリズム・スイート

メッセージ保護に使用されるアルゴリズム・スイート。「サポートされているアルゴリズム・スイート」を参照してください。

Basic128

タイムスタンプを含める

タイムスタンプを含めるかどうかを指定するフラグ。タイムスタンプを使用して、メッセージが無効になる有効期限を識別することで、リプレイ攻撃を防止できます。

Enabled

署名の暗号化

署名を暗号化するかどうかを指定するフラグ。

Disabled

シグネチャの確認

クライアントにシグネチャの確認を送信するかどうかを指定するフラグ。

Enabled

導出キー

導出キーを使用するどうかを指定するフラグ。

Disabled

「リクエスト・メッセージ」設定

表C-104を参照してください。

N/A

「レスポンス・メッセージ」設定

表C-104を参照してください。

N/A

「フォルト・メッセージ」設定

表C-104を参照してください。

N/A


構成

表C-76は、wss11_saml20_token_with_message_protection_client_templateアサーション・テンプレートの構成プロパティとデフォルト設定を示しています。構成プロパティ設定の詳細は、「構成プロパティの編集」を参照してください。

ポリシーのオーバーライドの詳細は、「オーバーライド可能なクライアント・ポリシーの添付」を参照してください。

表C-76 wss11_saml20_token_with_message_protection_client_templateの構成

名前 説明

user.attributes

SAMLトークンのプリンシパルに関連するユーザー属性。

含まれる属性をカンマ区切りのリストで指定します。たとえば、attrib1,attrib2と指定します。指定する属性名は、構成済アイデンティティ・ストア内の有効な属性に正確に一致する必要があります。Oracle WSMランタイムは、構成済のアイデンティティ・ストアからこれらの属性の値を読み取り、属性とその値をSAMLアサーションに含めます。

サブジェクトが有効であり、subject.precedenceがtrueに設定されている必要があります。

デフォルト設定:

  • 値: 未設定

  • デフォルト: 未設定。属性名はカンマで区切る必要があります。

  • ContentType: オプション

  • 説明: 未設定

クライアント・ポリシーは、user.attributesを使用して指定された属性の値を、構成済のアイデンティティ・ストアから読み取ります。すべての有効な属性名と値を使用して、SAML属性文が作成されます。

user.attributesプロパティは1つのアイデンティティ・ストアに対してサポートされるものであり、リスト内の先頭のアイデンティティ・ストアのみが使用されます。そのため、ユーザーは、構成済WebLogic Serverの認証プロバイダで使用されるアイデンティティ・ストアに存在し、有効になっている必要があります。認証プロバイダについては、「WebLogic Serverへの認証プロバイダの構成」を参照してください。

必要なアイデンティティ・ストアが先頭のアイデンティティ・ストアでない場合、検索する追加のアイデンティティ・ストアを指定できます。詳細は、「アサーションへのユーザー属性の組込み」を参照してください。

saml.issuer.name

発行者URI。

デフォルト設定:

  • 値: 未設定

  • デフォルト: www.oracle.com

  • ContentType: オプション

  • 説明: 未設定

role

SOAPロール。

デフォルト設定:

  • 値: 未設定

  • デフォルト: ultimateReceiver

  • ContentType: 定数

  • 説明: 未設定

keystore.recipient.alias

ピア証明書に関連付けられているキーストア別名。実行時セキュリティは、この別名を使用して構成済のキーストアからピア証明書を抽出し、ピアへのメッセージを暗号化します。

デフォルト設定:

  • 値: 未設定

  • デフォルト: orakey

  • ContentType: 必須

  • 説明: 未設定

csf-key

Oracle Platform Security Servicesアイデンティティ・ストアのユーザー名およびパスワードにマップする資格証明ストア・キー。

デフォルト設定:

  • 値: basic.credentials

  • デフォルト: 未設定

  • ContentType: オプション

  • 説明: 未設定

subject.precedence

認証されたサブジェクトではなくクライアント指定のユーザー名を使用できるようにするには、subject.precedenceをfalseに設定します。

subject.precedenceがtrueの場合、SAMLアサーションを作成するユーザー名はサブジェクトからのみ取得されます。同様に、subject.precedenceがfalseの場合、SAMLアサーションを作成するユーザー名は、csf-keyユーザー名プロパティからのみ取得されます。

デフォルト設定:

  • 値: true

  • デフォルト: 未設定

  • ContentType: オプション

  • 説明: 未設定

attesting.mapping.attribute

アテスト・エンティティの表現で使用されるマッピング属性。現在サポートされているのはDNのみです。この属性は、送信者保証およびメッセージ保護ユースケースにのみ適用されます。SAML over SSLポリシーには適用されません。

デフォルト設定:

  • 値: DN

  • デフォルト: 未設定

  • ContentType: オプション

  • 説明: 未設定

saml.audience.uri

リライイング・パーティをカンマ区切りのURIで表します。このフィールドでは次のワイルドカードを使用できます。

  • 任意の場所の*

  • URI末尾の/*

  • URI末尾の.*

デフォルト設定:

  • 値: 未設定

  • デフォルト: 未設定

  • ContentType: オプション

  • 説明: 未設定

reference.priority

ポリシー添付の優先順位を指定するオプションのプロパティ。添付ポリシーに対して指定されると、有効なポリシー・セット・アルゴリズムでは、最高の整数値の優先順位を持つポリシーを、そのスコープにかかわらず、競合するポリシー添付より優先します。

デフォルト設定:

  • 値: 未設定

  • デフォルト: 未設定

  • ContentType: オプション

  • 説明: 未設定

reference.priorityには、(-231)から(231 - 1)の範囲の任意の値を指定できます。値が高いほど、有効なポリシー計算で割り当てられる優先順位が高くなります。値を持たないポリシーまたは数値以外の値を持つポリシーは、値0を持つものとして扱われます。値にyes、true、onのいずれかの単語が設定されている場合、値は1に設定されます。

詳細は、「ポリシー・アタッチメントの優先度の指定」を参照してください。

ignore.timestamp.in.response

サービスからレスポンスを受信したときにSOAPセキュリティ・ヘッダー内のタイムスタンプを無視するために、クライアントが使用するプロパティ。デフォルト動作では、タイムスタンプは無視されません(このプロパティのデフォルト値はfalse)。trueに設定されている場合、レスポンス・メッセージ内にタイムスタンプは必要ありません。タイムスタンプがある場合は、無視されます。

タイムスタンプは、リプレイ攻撃を防止するために必要です。そのため、相互運用性の問題を解決する場合を除いて、通常は、このプロパティをtrueに設定することはお薦めできません。

注意: このプロパティはFusion Middleware Controlには表示されません。プロパティの追加の詳細は、「ユーザー定義のクライアント側またはサーバー側のオーバーライド・プロパティの構成」を参照してください。

propagate.identity.context

アイデンティティ・コンテキストをWebサービス・クライアントからWebサービスへ伝搬し、他のコンポーネントが認証および認可の目的でこれを使用できるようにします(発行します)。デフォルトはfalseです。


oracle/wss11_saml20_token_with_message_protection_service_template

wss11_saml20_token_with_message_protection_service_templateアサーション・テンプレートは、インバウンドSOAPリクエストに対してWS-Security 1.1標準に従ったメッセージ・レベルの整合性の保護およびSAMLベースの認証を行います。WS-Securityバイナリ・セキュリティ・トークンからSAMLトークンを抽出し、その資格証明をOracle Platform Security Servicesアイデンティティ・ストアに対するユーザーの検証に使用します。

設定

wss11_saml_token_with_message_protection_service_templateの設定は、「名前識別子フォーマット」がないことを除けば、クライアント・バージョンのアサーション・テンプレートの設定と似ています。設定の詳細は、表C-74を参照してください。

構成

表C-77は、wss11_saml20_token__with_message_protection_service_templateアサーション・テンプレートの構成プロパティとデフォルト設定を示しています。構成プロパティ設定の詳細は、「構成プロパティの編集」を参照してください。

ポリシーのオーバーライドの詳細は、「オーバーライド可能なWebサービス・ポリシーの添付」を参照してください。

表C-77 wss11_saml20_token_with_message_protection_service_templateの構成

名前 説明

role

SOAPロール。

デフォルト設定:

  • 値: 未設定

  • デフォルト: ultimateReceiver

  • ContentType: 定数

  • 説明: 未設定

saml.trusted.issuers

SAMLトークンの信頼できる発行者のカンマ区切りのリスト。信頼できる発行者をドメイン・レベルでオーバーライドするアプリケーション用です。

デフォルト設定:

  • 値: 未設定

  • デフォルト: 未設定

  • ContentType: オプション

  • 説明: 未設定

reference.priority

ポリシー添付の優先順位を指定するオプションのプロパティ。添付ポリシーに対して指定されると、有効なポリシー・セット・アルゴリズムでは、最高の整数値の優先順位を持つポリシーを、そのスコープにかかわらず、競合するポリシー添付より優先します。

デフォルト設定:

  • 値: 未設定

  • デフォルト: 未設定

  • ContentType: オプション

  • 説明: 未設定

reference.priorityには、(-231)から(231 - 1)の範囲の任意の値を指定できます。値が高いほど、有効なポリシー計算で割り当てられる優先順位が高くなります。値を持たないポリシーまたは数値以外の値を持つポリシーは、値0を持つものとして扱われます。値にyes、true、onのいずれかの単語が設定されている場合、値は1に設定されます。

詳細は、「ポリシー・アタッチメントの優先度の指定」を参照してください。

propagate.identity.context

アイデンティティ・コンテキストをWebサービス・クライアントからWebサービスへ伝搬し、他のコンポーネントが認証および認可の目的でこれを使用できるようにします(発行します)。デフォルトはfalseです。


oracle/wss11_username_token_with_message_protection_client_template

ws11_username_token_with_message_protection_client_templateアサーション・テンプレートは、WS-Security v1.1標準に従った認証およびメッセージ保護を行います。

Webサービス・コンシューマは、ユーザー名とパスワード資格証明を挿入し、送信するSOAPメッセージに署名して暗号化します。Webサービス・プロバイダは、メッセージと署名の復号化および検証を行います。

リプレイ攻撃を防止するため、アサーションには、タイムスタンプおよびWebサービス・プロバイダによる検証を含めるオプションが用意されています。異なる強度の暗号を使用してメッセージを保護できます。

設定

表C-78に、wss11_username_token_with_message_protection_client_templateアサーション・テンプレートの設定をリストします。

表C-78 wss11_username_token_with_message_protection_client_templateの設定

名前 説明 デフォルト値

ユーザー名トークン



パスワード・タイプ

必要なパスワードのタイプ。

有効な値は次のとおりです。

  • none: パスワードは使用されません。

  • plaintext: クリア・テキストのパスワード。

  • digest: このリリースではサポートされていません。暗号化されたパスワードをMD5ダイジェストを使用して送信することで、クライアントが自身を認証します。

plaintext

必要な作成時間

ユーザー名トークンの作成にタイム・スタンプが必要かどうかを指定するフラグ。

注意:

  • 「パスワード・タイプ」がdigestに設定されている場合は、この属性をtrueに設定する必要があります。設定しない場合、添付先のポリシーは検証されません。

  • 「必要なNonce」がtrueに設定されている場合は、この属性をtrueに設定する必要があります。設定しない場合、リプレイ攻撃を防止するためにNonceが永久にキャッシュされます。

False

必要なNonce

リプレイ攻撃を防止するためユーザー名にNonceを含める必要があるかどうかを指定するフラグ。

注意:

  • 「パスワード・タイプ」がdigestに設定されている場合は、この属性をtrueに設定する必要があります。設定しない場合、添付先のポリシーは検証されません。

  • 「必要な作成時間」がtrueに設定されている場合は、この属性をtrueに設定する必要があります。設定しない場合、リプレイ攻撃を防止するためにNonceが永久にキャッシュされます。

False

署名済

ユーザー名を署名するかどうかを指定するフラグ。

True

暗号化済

ユーザー名を暗号化するかどうかを指定するフラグ。

True

X509トークン



暗号化キー参照メカニズム

リクエストの暗号化に使用されるメカニズム。

有効な値は次のとおりです。

  • direct: リクエストに含まれるX.509トークン。

  • ski: 証明書の参照に使用されるX.509証明書のサブジェクト・キー識別子(SKI)の拡張子の値。(一部の証明書にはこの拡張子がありません。)メッセージの受信者は、SKIに対応する証明書のキーストアを調査し、それに対して署名を検証します。

  • issuerserial: 発行者名およびX.509証明書の参照に使用されるシリアル番号属性のコンポジット・キー。メッセージの受信者は、発行者名およびシリアル番号に対応する証明書のキーストアを調査し、それに対して署名を検証します。

  • thumbprint: 証明書のコンテンツのメッセージ・ダイジェスト(SHA1ハッシュ)。証明書を格納する、オーバーヘッドの少ない方法を提供します。

thumbprint

メッセージ・セキュリティ



アルゴリズム・スイート

メッセージ保護に使用されるアルゴリズム・スイート。「サポートされているアルゴリズム・スイート」を参照してください。

Basic128

タイムスタンプを含める

タイムスタンプを含めるかどうかを指定するフラグ。タイムスタンプを使用して、メッセージが無効になる有効期限を識別することで、リプレイ攻撃を防止できます。

Enabled

署名の暗号化

署名を暗号化するかどうかを指定するフラグ。

Disabled

シグネチャの確認

クライアントにシグネチャの確認を送信するかどうかを指定するフラグ。

Enabled

導出キー

導出キーを使用するどうかを指定するフラグ。

Disabled

「リクエスト・メッセージ」設定

表C-104を参照してください。

N/A

「レスポンス・メッセージ」設定

表C-104を参照してください。

N/A

「フォルト・メッセージ」設定

表C-104を参照してください。

N/A


構成

表C-79は、wss11_username_token_with_message_protection_client_templateアサーション・テンプレートの構成プロパティとデフォルト設定を示しています。構成プロパティ設定の詳細は、「構成プロパティの編集」を参照してください。

ポリシーのオーバーライドの詳細は、「オーバーライド可能なクライアント・ポリシーの添付」を参照してください。

表C-79 wss11_username_token_with_message_protection_client_templateの構成

名前 説明

csf-key

Oracle Platform Security Servicesアイデンティティ・ストアのユーザー名およびパスワードにマップする資格証明ストア・キー。

デフォルト設定:

  • 値: 未設定

  • デフォルト: basic.credentials

  • ContentType: 必須

  • 説明: 未設定

role

SOAPロール。

デフォルト設定:

  • 値: 未設定

  • デフォルト: ultimateReceiver

  • ContentType: 定数

  • 説明: 未設定

keystore.recipient.alias

ピア証明書に関連付けられているキーストア別名。実行時セキュリティは、この別名を使用して構成済のキーストアからピア証明書を抽出し、ピアへのメッセージを暗号化します。

デフォルト設定:

  • 値: 未設定

  • デフォルト: orakey

  • ContentType: 必須

  • 説明: 未設定

reference.priority

ポリシー添付の優先順位を指定するオプションのプロパティ。添付ポリシーに対して指定されると、有効なポリシー・セット・アルゴリズムでは、最高の整数値の優先順位を持つポリシーを、そのスコープにかかわらず、競合するポリシー添付より優先します。

デフォルト設定:

  • 値: 未設定

  • デフォルト: 未設定

  • ContentType: オプション

  • 説明: 未設定

reference.priorityには、(-231)から(231 - 1)の範囲の任意の値を指定できます。値が高いほど、有効なポリシー計算で割り当てられる優先順位が高くなります。値を持たないポリシーまたは数値以外の値を持つポリシーは、値0を持つものとして扱われます。値にyes、true、onのいずれかの単語が設定されている場合、値は1に設定されます。

詳細は、「ポリシー・アタッチメントの優先度の指定」を参照してください。

ignore.timestamp.in.response

サービスからレスポンスを受信したときにSOAPセキュリティ・ヘッダー内のタイムスタンプを無視するために、クライアントが使用するプロパティ。デフォルト動作では、タイムスタンプは無視されません(このプロパティのデフォルト値はfalse)。trueに設定されている場合、レスポンス・メッセージ内にタイムスタンプは必要ありません。タイムスタンプがある場合は、無視されます。

タイムスタンプは、リプレイ攻撃を防止するために必要です。そのため、相互運用性の問題を解決する場合を除いて、通常は、このプロパティをtrueに設定することはお薦めできません。

注意: このプロパティはFusion Middleware Controlには表示されません。プロパティの追加の詳細は、「ユーザー定義のクライアント側またはサーバー側のオーバーライド・プロパティの構成」を参照してください。

user.tenant.name

Oracle Cloud用に予約済。


oracle/wss11_username_token_with_message_protection_service_template

ws11_username_token_with_message_protection_service_templateアサーション・テンプレートは、WS-Security v1.1標準に従った認証およびメッセージ保護を行います。

Webサービス・コンシューマは、ユーザー名とパスワード資格証明を挿入し、送信するSOAPメッセージに署名して暗号化します。Webサービス・プロバイダは、メッセージと署名の復号化および検証を行います。リプレイ攻撃を防止するため、アサーションには、タイムスタンプおよびWebサービス・プロバイダによる検証を含めるオプションが用意されています。異なる強度の暗号を使用してメッセージを保護できます。

設定

wss11_username_token_with_message_protection_service_templateの設定は、クライアント・バージョンのアサーション・テンプレートの設定と同じです。設定の詳細は、表C-78を参照してください。

構成

表C-80は、wss11_username_token_with_message_protection_service_templateアサーション・テンプレートの構成プロパティとデフォルト設定を示しています。構成プロパティ設定の詳細は、「構成プロパティの編集」を参照してください。

ポリシーのオーバーライドの詳細は、「オーバーライド可能なWebサービス・ポリシーの添付」を参照してください。

表C-80 wss11_username_token_with_message_protection_service_templateの構成

名前 説明

role

SOAPロール。

デフォルト設定:

  • 値: 未設定

  • デフォルト: ultimateReceiver

  • ContentType: 定数

  • 説明: 未設定

reference.priority

ポリシー添付の優先順位を指定するオプションのプロパティ。添付ポリシーに対して指定されると、有効なポリシー・セット・アルゴリズムでは、最高の整数値の優先順位を持つポリシーを、そのスコープにかかわらず、競合するポリシー添付より優先します。

デフォルト設定:

  • 値: 未設定

  • デフォルト: 未設定

  • ContentType: オプション

  • 説明: 未設定

reference.priorityには、(-231)から(231 - 1)の範囲の任意の値を指定できます。値が高いほど、有効なポリシー計算で割り当てられる優先順位が高くなります。値を持たないポリシーまたは数値以外の値を持つポリシーは、値0を持つものとして扱われます。値にyes、true、onのいずれかの単語が設定されている場合、値は1に設定されます。

詳細は、「ポリシー・アタッチメントの優先度の指定」を参照してください。


oracle/wss11_x509_token_with_message_protection_client_template

wss11_x509_token_with_message_protection_client_templateアサーション・テンプレートは、WS-Security 1.1標準に従って、アウトバウンドSOAPリクエストのメッセージ保護(整合性および機密保護)と、証明書ベースの認証を行います。資格証明は、SOAPメッセージのWS-Securityバイナリ・セキュリティ・トークンに含まれます。]

設定

表C-81に、wss11_x509_token_with_message_protection_client_templateアサーション・テンプレートの設定をリストします。

表C-81 wss11_x509_token_with_message_protection_client_templateの設定

名前 説明 デフォルト値

X509トークン



署名鍵参照メカニズム

リクエストの署名に使用できるメカニズム。

有効な値は次のとおりです。

  • direct: リクエストに含まれるX.509トークン。

  • ski: 証明書の参照に使用されるX.509証明書のサブジェクト・キー識別子(SKI)の拡張子の値。(一部の証明書にはこの拡張子がありません。)メッセージの受信者は、SKIに対応する証明書のキーストアを調査し、それに対して署名を検証します。

  • issuerserial: 発行者名およびX.509証明書の参照に使用されるシリアル番号属性のコンポジット・キー。メッセージの受信者は、発行者名およびシリアル番号に対応する証明書のキーストアを調査し、それに対して署名を検証します。

  • thumbprint: 証明書のコンテンツのメッセージ・ダイジェスト(SHA1ハッシュ)。証明書を格納する、オーバーヘッドの少ない方法を提供します。この値は、「暗号化キー参照メカニズム」(後述)に対してのみ有効です。

direct

暗号化キー参照メカニズム

リクエストの暗号化に使用されるメカニズム。有効な値は、前述の「署名鍵参照メカニズム」と同じです。

thumbprint

メッセージ・セキュリティ



アルゴリズム・スイート

メッセージ保護に使用されるアルゴリズム・スイート。「サポートされているアルゴリズム・スイート」を参照してください。

Basic128

タイムスタンプを含める

タイムスタンプを含めるかどうかを指定するフラグ。タイムスタンプを使用して、メッセージが無効になる有効期限を識別することで、リプレイ攻撃を防止できます。

Enabled

署名の暗号化

署名を暗号化するかどうかを指定するフラグ。

Disabled

シグネチャの確認

クライアントにシグネチャの確認を送信するかどうかを指定するフラグ。

Enabled

導出キー

導出キーを使用するどうかを指定するフラグ。

Disabled

「リクエスト・メッセージ」設定

表C-104を参照してください。

N/A

「レスポンス・メッセージ」設定

表C-104を参照してください。

N/A

「フォルト・メッセージ」設定

表C-104を参照してください。

N/A


構成

表C-82は、wss11_x509_token_with_message_protection_client_templateアサーション・テンプレートの構成プロパティとデフォルト設定を示しています。構成プロパティ設定の詳細は、「構成プロパティの編集」を参照してください。

ポリシーのオーバーライドの詳細は、「オーバーライド可能なクライアント・ポリシーの添付」を参照してください。

表C-82 wss11_x509_token_with_message_protection_client_templateの構成

名前 説明

role

SOAPロール。

デフォルト設定:

  • 値: 未設定

  • デフォルト: ultimateReceiver

  • ContentType: 定数

  • 説明: 未設定

keystore.recipient.alias

ピア証明書に関連付けられているキーストア別名。実行時セキュリティは、この別名を使用して構成済のキーストアからピア証明書を抽出し、ピアへのメッセージを暗号化します。

デフォルト設定:

  • 値: 未設定

  • デフォルト: orakey

  • ContentType: 必須

  • 説明: 未設定

reference.priority

ポリシー添付の優先順位を指定するオプションのプロパティ。添付ポリシーに対して指定されると、有効なポリシー・セット・アルゴリズムでは、最高の整数値の優先順位を持つポリシーを、そのスコープにかかわらず、競合するポリシー添付より優先します。

デフォルト設定:

  • 値: 未設定

  • デフォルト: 未設定

  • ContentType: オプション

  • 説明: 未設定

reference.priorityには、(-231)から(231 - 1)の範囲の任意の値を指定できます。値が高いほど、有効なポリシー計算で割り当てられる優先順位が高くなります。値を持たないポリシーまたは数値以外の値を持つポリシーは、値0を持つものとして扱われます。値にyes、true、onのいずれかの単語が設定されている場合、値は1に設定されます。

詳細は、「ポリシー・アタッチメントの優先度の指定」を参照してください。

ignore.timestamp.in.response

サービスからレスポンスを受信したときにSOAPセキュリティ・ヘッダー内のタイムスタンプを無視するために、クライアントが使用するプロパティ。デフォルト動作では、タイムスタンプは無視されません(このプロパティのデフォルト値はfalse)。trueに設定されている場合、レスポンス・メッセージ内にタイムスタンプは必要ありません。タイムスタンプがある場合は、無視されます。

タイムスタンプは、リプレイ攻撃を防止するために必要です。そのため、相互運用性の問題を解決する場合を除いて、通常は、このプロパティをtrueに設定することはお薦めできません。

注意: このプロパティはFusion Middleware Controlには表示されません。プロパティの追加の詳細は、「ユーザー定義のクライアント側またはサーバー側のオーバーライド・プロパティの構成」を参照してください。


oracle/wss11_x509_token_with_message_protection_service_template

wss11_x509_token_with_message_protection_service_templateアサーション・テンプレートは、WS-Security 1.1標準に従って、インバウンドSOAPリクエストのメッセージ・レベルの保護と、証明書ベースの認証を行います。証明書は、WS-Securityバイナリ・セキュリティ・トークン・ヘッダーから抽出され、証明書内の資格証明はOracle Platform Security Servicesアイデンティティ・ストアに対して検証されます。

設定

wss11_x509_token_with_message_protection_service_templateの設定は、クライアント・バージョンのアサーション・テンプレートの設定と同じです。設定の詳細は、表C-81を参照してください。

構成

表C-83は、wss11_x509_token_with_message_protection_service_templateアサーション・テンプレートの構成プロパティとデフォルト設定を示しています。構成プロパティ設定の詳細は、「構成プロパティの編集」を参照してください。

ポリシーのオーバーライドの詳細は、「オーバーライド可能なWebサービス・ポリシーの添付」を参照してください。

表C-83 wss11_x509_token_with_message_protection_service_templateの構成

名前 説明

role

SOAPロール。

デフォルト設定:

  • 値: 未設定

  • デフォルト: ultimateReceiver

  • ContentType: 定数

  • 説明: 未設定

reference.priority

ポリシー添付の優先順位を指定するオプションのプロパティ。添付ポリシーに対して指定されると、有効なポリシー・セット・アルゴリズムでは、最高の整数値の優先順位を持つポリシーを、そのスコープにかかわらず、競合するポリシー添付より優先します。

デフォルト設定:

  • 値: 未設定

  • デフォルト: 未設定

  • ContentType: オプション

  • 説明: 未設定

reference.priorityには、(-231)から(231 - 1)の範囲の任意の値を指定できます。値が高いほど、有効なポリシー計算で割り当てられる優先順位が高くなります。値を持たないポリシーまたは数値以外の値を持つポリシーは、値0を持つものとして扱われます。値にyes、true、onのいずれかの単語が設定されている場合、値は1に設定されます。

詳細は、「ポリシー・アタッチメントの優先度の指定」を参照してください。


WS-Trustアサーション・テンプレート

表C-84に、WS-Trustアサーション・テンプレートをまとめます。

このリリースでは、Fusion Middleware Controlを使用してアサーション・テンプレートを直接編集できますが、「設定」ページおよび「構成」ページは使用できません。

表C-84 WS-Trustアサーション・テンプレート

名前 説明

oracle/sts_trust_config_client_template


トークン交換用のSTS呼出しに使用されるSTS構成情報アサーション・テンプレート。

oracle/sts_trust_config_service_template


トークン交換用のSTS呼出しに使用されるSTS構成情報アサーション・テンプレート。

oracle/wss_sts_issued_saml_bearer_token_over_ssl_client_template


SSLメッセージ保護付き発行トークンSAML認証(Bearer確認方式)のSOAPバインディング・レベル・クライアント・アサーション・テンプレート。

oracle/wss_sts_issued_saml_bearer_token_over_ssl_service_template


SSLメッセージ保護付き発行トークンSAML認証(Bearer確認方式)のSOAPバインディング・レベル・サービス・アサーション・テンプレート。

oracle/wss11_sts_issued_saml_hok_with_message_protection_client_template


WS-Security 1.1発行トークンSAML HOKトークン(証明書付き)クライアント・アサーション・テンプレート。Basic128を使用した認証およびメッセージ保護を提供します。

oracle/wss11_sts_issued_saml_hok_with_message_protection_service_template


証明書付きWS-Security 1.1発行トークンSAML HOKサービス・アサーション・テンプレート。Basic128を使用した認証およびメッセージ保護を提供します。

oracle/wss11_sts_issued_saml_with_message_protection_client_template


証明書付きWS-Security 1.1発行トークンSAML送信者保証。Basic128を使用した認証およびメッセージ保護を提供します。


oracle/sts_trust_config_client_template

oracle/sts_trust_config_client_templateは、トークン交換用のSTSを呼び出します。

設定

表C-85は、oracle/sts_trust_config_client_templateアサーション・テンプレートの設定を示しています。

表C-85 oracle/sts_trust_config_client_templateの設定

名前 説明 デフォルト値

policy-reference-uri

クライアントがSTSと通信する際に使用するクライアント・ポリシーURI。WSDLでの識別に従い、選択するポリシーはSTSの認証要件に応じて異なります。

oracle/wss10_username_token_with_message_protection_client_policy

port-endpoint

STS Webサービスのエンドポイント。

WSDL 2.0 STSの場合、target-namespace#wsdl.endpoint(service-name/port-name)という形式で指定します。例: http://samples.otn.com.LoanFlow#wsdl.endpoint(LoanFlowService/LoanFlowPort

WSDL 1.1 STSの場合、targetnamespace#wsdl11.endpoint(servicename/portname)という形式で指定します。たとえば、http://samples.otn.com.LoanFlow#wsdl11.endpoint(LoanFlowService/LoanFlowPort)と指定します。

なし

port-uri

STSポートの実際のエンドポイントURI。たとえば、http://host:port/context-root/service1と指定します。

なし

sts-keystore-recipient-alias

キーストアに追加したSTS証明書の別名。デフォルトの別名はsts-csf-keyです。

sts-csf-key

wsdl-uri

WSDLの実際のエンドポイントURI。

なし


構成

表C-86は、oracle/sts_trust_config_client_templateアサーション・テンプレートの構成プロパティとデフォルト設定を示しています。構成プロパティ設定の詳細は、「構成プロパティの編集」を参照してください。

ポリシーのオーバーライドの詳細は、「オーバーライド可能なクライアント・ポリシーの添付」を参照してください。

表C-86 oracle/sts_trust_config_client_templateのプロパティ

名前 説明

role

SOAPロール。

デフォルト設定:

  • 値: ultimateReceiver

  • デフォルト: 未設定

  • ContentType: 定数

  • 説明: 未設定

reference.priority

ポリシー添付の優先順位を指定するオプションのプロパティ。添付ポリシーに対して指定されると、有効なポリシー・セット・アルゴリズムでは、最高の整数値の優先順位を持つポリシーを、そのスコープにかかわらず、競合するポリシー添付より優先します。

デフォルト設定:

  • 値: 未設定

  • デフォルト: 未設定

  • ContentType: オプション

  • 説明: 未設定

reference.priorityには、(-231)から(231 - 1)の範囲の任意の値を指定できます。値が高いほど、有効なポリシー計算で割り当てられる優先順位が高くなります。値を持たないポリシーまたは数値以外の値を持つポリシーは、値0を持つものとして扱われます。値にyes、true、onのいずれかの単語が設定されている場合、値は1に設定されます。

詳細は、「ポリシー・アタッチメントの優先度の指定」を参照してください。


oracle/sts_trust_config_service_template

oracle/sts_trust_config_service_templateは、トークン交換用のSTSを呼び出します。

設定

表C-85は、oracle/sts_trust_config_service_templateアサーション・テンプレートの設定を示しています。

表C-87 oracle/sts_trust_config_service_templateの設定

名前 説明 デフォルト値

port-uri

STSポートの実際のエンドポイントURI。たとえば、http://host:port/context-root/service1と指定します。

なし

wsdl-uri

WSDLの実際のエンドポイントURI。

なし


構成

表C-86は、oracle/sts_trust_config_service_templateアサーション・テンプレートの構成プロパティとデフォルト設定を示しています。構成プロパティ設定の詳細は、「構成プロパティの編集」を参照してください。

ポリシーのオーバーライドの詳細は、「オーバーライド可能なWebサービス・ポリシーの添付」を参照してください。

表C-88 oracle/sts_trust_config_service_templateのプロパティ

名前 説明

role

SOAPロール。

デフォルト設定:

  • 値: 未設定

  • デフォルト: ultimateReceiver

  • ContentType: 定数

  • 説明: 未設定

reference.priority

ポリシー添付の優先順位を指定するオプションのプロパティ。添付ポリシーに対して指定されると、有効なポリシー・セット・アルゴリズムでは、最高の整数値の優先順位を持つポリシーを、そのスコープにかかわらず、競合するポリシー添付より優先します。

デフォルト設定:

  • 値: 未設定

  • デフォルト: 未設定

  • ContentType: オプション

  • 説明: 未設定

reference.priorityには、(-231)から(231 - 1)の範囲の任意の値を指定できます。値が高いほど、有効なポリシー計算で割り当てられる優先順位が高くなります。値を持たないポリシーまたは数値以外の値を持つポリシーは、値0を持つものとして扱われます。値にyes、true、onのいずれかの単語が設定されている場合、値は1に設定されます。

詳細は、「ポリシー・アタッチメントの優先度の指定」を参照してください。


oracle/wss_sts_issued_saml_bearer_token_over_ssl_client_template

このテンプレートは、信頼できるSTSが発行したSAML Bearerアサーションを挿入します。メッセージは、SSLを使用して保護されます。

設定

表C-89は、oracle/wss_sts_issued_saml_bearer_token_over_ssl_client_templateアサーション・テンプレートの設定を示しています。

表C-89 oracle/wss_sts_issued_saml_bearer_token_over_ssl_client_templateの設定

名前 説明 デフォルト値

require-applies-to

RSTのオプション要素。存在する場合、Oracle WSMによって、トークンがリクエストされているWebサービスのエンドポイント・アドレスが送信されます。デフォルト動作では、クライアントからSTSへのメッセージでappliesTo要素が常に送信されます。

True

require-client-entropy

Webサービスのセキュリティ・ポリシーによって対称証明鍵が求められる場合、要求者は証明鍵の計算に含めることができる鍵の内容の一部(エントロピ)を渡すことができます。Webサービス・ポリシーでは、クライアント・エントロピ、STSエントロピ、またはその両方が必要であるかどうかを示すことができます。

HOKのみに適用。

require-server-entropy

Webサービスのセキュリティ・ポリシーによって対称証明鍵が求められる場合、要求者は証明鍵の計算に含めることができる鍵の内容の一部(エントロピ)を渡すことができます。Webサービス・ポリシーでは、クライアント・エントロピ、STSエントロピ、またはその両方が必要であるかどうかを示すことができます。

HOKのみに適用。

trust -version

WS-Trustのバージョン。

1.3

require-external-reference

トークンの外部参照が必要かどうかを指定します。

True

require-internal-reference

トークンの内部参照が必要かどうかを指定します。

True

use-derived-keys

導出キーが必要かどうかを指定します。

False

token-type

SAMLトークン・タイプ。有効な値は1.1のみです。

SAML11

key-type

キー・タイプ。有効な値はbearerのみです。

bearer

mutual-auth

双方向認証が必要かどうかを指定するフラグ。

有効な値は次のとおりです。

  • Enabled: サービスをクライアントに対して認証し、クライアントをサービスに対して認証する必要があります。

  • Disabled: 一方向認証が必要です。サービスをクライアントに対して認証する必要がありますが、クライアントをサービスに対して認証する必要はありません。

False

include-timestamp

タイムスタンプを含めるかどうかを指定するフラグ。タイムスタンプを使用して、メッセージが無効になる有効期限を識別することで、リプレイ攻撃を防止できます。

True


構成

表C-90は、oracle/wss_sts_issued_saml_bearer_token_over_ssl_client_templateアサーション・テンプレートの構成プロパティとデフォルト設定を示しています。構成プロパティ設定の詳細は、「構成プロパティの編集」を参照してください。

ポリシーのオーバーライドの詳細は、「オーバーライド可能なクライアント・ポリシーの添付」を参照してください。

表C-90 oracle/wss_sts_issued_saml_bearer_token_over_ssl_client_templateのプロパティ

名前 説明

sts.auth.user.csf.key

STSに対する認証用のユーザー名/パスワードを構成する場合に使用します。

クライアントのoracle/sts_trust_config_client_template内のpolicy-reference-uriがユーザー名ベースのポリシーを指している場合は、sts.auth.user.csf.keyプロパティを構成して、STSに対する認証用のユーザー名/パスワードを指定します。

デフォルト設定:

  • 値: 未設定

  • ContentType: オプション

sts.auth.x509.csf.key

STSに対する認証用のX509証明書を構成する場合に使用します。

クライアントのoracle/sts_trust_config_client_template内のpolicy-reference-uriがx509ベースのポリシーを指している場合は、sts.auth.x509.csf.keyプロパティを構成して、STSに対する認証用のX509証明書を指定します。

デフォルト設定:

  • 値: 未設定

  • ContentType: オプション

on.behalf.of

オプションのプロパティ。リクエストが別のエンティティの代理かどうかを指定するには、このプロパティをオーバーライドします。このフラグのデフォルト値はfalseです。

trueに設定され、sts.auth.on.behalf.of.csf.keyが構成されている場合、これが優先されて、CSFキーを使用して確立されたアイデンティティがかわりに送信されます。

それ以外の場合、サブジェクトがすでに確立されていれば、サブジェクトのユーザー名がonBehalfOfトークンとして送信されます。

sts.auth.on.behalf.of.csf.keyが設定されておらず、サブジェクトも存在しない場合、on.behalf.ofは、他のエンティティではなくリクエスタのトークン交換として処理されます。リクエスト内のonBehalfOf要素には含まれません。

デフォルト設定:

  • 値: false

  • ContentType: オプション

sts.auth.on.behalf.of.csf.key

オプションのプロパティ。代理エンティティの構成で使用します。存在する場合、サブジェクト(存在する場合)より優先されます。

デフォルト設定:

  • 値: 未設定

  • ContentType: オプション

sts.auth.service.principal.name

保護する必要があるWebサービスのプリンシパル名。<host>/<machine name>@<REALM NAME>の形式で指定します。たとえば、HTTP/mymachine@MYREALM.COMと指定します。

デフォルト設定:

  • 値: HOST/localhost@EXAMPLE.COM

  • ContentType: オプション

sts.auth.keytab.location

クライアントのキータブ・ファイルの場所。

デフォルト設定:

  • 値: 未設定

  • ContentType: オプション

sts.keystore.recipient.alias

キーストアに追加したSTS証明書の別名。デフォルトの別名はsts-csf-keyです。

デフォルト設定:

  • 値: 未設定

  • ContentType: オプション

sts.auth.caller.principal.name

ktpassコマンドを使用して生成されたクライアントのプリンシパル名で、kerberosトークンの生成先のユーザー名にマップされます。<username>@<REALM NAME>の形式で指定します。

デフォルト設定:

  • 値: 未設定

  • ContentType: オプション

reference.priority

ポリシー添付の優先順位を指定するオプションのプロパティ。添付ポリシーに対して指定されると、有効なポリシー・セット・アルゴリズムでは、最高の整数値の優先順位を持つポリシーを、そのスコープにかかわらず、競合するポリシー添付より優先します。

デフォルト設定:

  • 値: 未設定

  • デフォルト: 未設定

  • ContentType: オプション

  • 説明: 未設定

reference.priorityには、(-231)から(231 - 1)の範囲の任意の値を指定できます。値が高いほど、有効なポリシー計算で割り当てられる優先順位が高くなります。値を持たないポリシーまたは数値以外の値を持つポリシーは、値0を持つものとして扱われます。値にyes、true、onのいずれかの単語が設定されている場合、値は1に設定されます。

詳細は、「ポリシー・アタッチメントの優先度の指定」を参照してください。


oracle/wss_sts_issued_saml_bearer_token_over_ssl_service_template

このテンプレートは、信頼できるSTSが発行したSAML Bearerアサーションを認証します。メッセージは、SSLを使用して保護されます。

設定

表C-89は、oracle/wss_sts_issued_saml_bearer_token_over_ssl_service_templateアサーション・テンプレートの設定を示しています。

構成

表C-91は、oracle/wss_sts_issued_saml_bearer_token_over_ssl_service_templateアサーション・テンプレートの構成プロパティとデフォルト設定を示しています。構成プロパティ設定の詳細は、「構成プロパティの編集」を参照してください。

ポリシーのオーバーライドの詳細は、「オーバーライド可能なWebサービス・ポリシーの添付」を参照してください。

表C-91 oracle/wss_sts_issued_saml_bearer_token_over_ssl_service_templateのプロパティ

名前 説明

role

SOAPロール。

デフォルト設定:

  • 値: ultimateReceiver

  • デフォルト: 未設定

  • ContentType: 定数

  • 説明: 未設定

reference.priority

ポリシー添付の優先順位を指定するオプションのプロパティ。添付ポリシーに対して指定されると、有効なポリシー・セット・アルゴリズムでは、最高の整数値の優先順位を持つポリシーを、そのスコープにかかわらず、競合するポリシー添付より優先します。

デフォルト設定:

  • 値: 未設定

  • デフォルト: 未設定

  • ContentType: オプション

  • 説明: 未設定

reference.priorityには、(-231)から(231 - 1)の範囲の任意の値を指定できます。値が高いほど、有効なポリシー計算で割り当てられる優先順位が高くなります。値を持たないポリシーまたは数値以外の値を持つポリシーは、値0を持つものとして扱われます。値にyes、true、onのいずれかの単語が設定されている場合、値は1に設定されます。

詳細は、「ポリシー・アタッチメントの優先度の指定」を参照してください。


oracle/wss11_sts_issued_saml_hok_with_message_protection_client_template

このテンプレートは、信頼できるSTS (セキュリティ・トークン・サービス)が発行したSAML HOKアサーションを挿入します。メッセージは、STSで提供される証明鍵マテリアルを使用して保護されます。

設定

表C-92は、wss11_sts_issued_saml_hok_with_message_protection_client_templateアサーション・テンプレートの設定を示しています。

表C-92 oracle/wss11_sts_issued_saml_hok_with_message_protection_client_templateの設定

名前 説明 デフォルト値

require-applies-to

RSTのオプション要素。存在する場合、Oracle WSMによって、トークンがリクエストされているWebサービスのエンドポイント・アドレスが送信されます。デフォルト動作では、クライアントからSTSへのメッセージでappliesTo要素が常に送信されます。

True

require-client-entropy

Webサービスのセキュリティ・ポリシーによって対称証明鍵が求められる場合、要求者は証明鍵の計算に含めることができる鍵の内容の一部(エントロピ)を渡すことができます。Webサービス・ポリシーでは、クライアント・エントロピ、STSエントロピ、またはその両方が必要であるかどうかを示すことができます。

True

require-server-entropy

Webサービスのセキュリティ・ポリシーによって対称証明鍵が求められる場合、要求者は証明鍵の計算に含めることができる鍵の内容の一部(エントロピ)を渡すことができます。Webサービス・ポリシーでは、クライアント・エントロピ、STSエントロピ、またはその両方が必要であるかどうかを示すことができます。

True

trust -version

WS-Trustのバージョン。

1.3

require-external-reference

トークンの外部参照が必要かどうかを指定します。

True

require-internal-reference

トークンの内部参照が必要かどうかを指定します。

True

use-derived-keys

導出キーが必要かどうかを指定します。

False

token-type

SAMLトークン・タイプ。有効な値は、1.1および2.0のみです。

SAML11およびSAML20

key-type

キー・タイプ。

symmetric

is-signed

SAMLトークンを署名するかどうかを指定するフラグ。SAMLポリシーの場合、有効な値はTrueのみです。

True

is-encrypted

SAMLトークンを暗号化するかどうかを指定するフラグ。

False

confirm-signature

クライアントにシグネチャの確認を送信するかどうかを指定するフラグ。

True

sign-key-ref-mech

リクエストの署名に使用できるメカニズム。

有効な値は次のとおりです。

  • direct: リクエストに含まれるX.509トークン。

  • ski: 証明書の参照に使用されるX.509証明書のサブジェクト・キー識別子(SKI)の拡張子の値。(一部の証明書にはこの拡張子がありません。)メッセージの受信者は、SKIに対応する証明書のキーストアを調査し、それに対して署名を検証します。

  • issuerserial: 発行者名およびX.509証明書の参照に使用されるシリアル番号属性のコンポジット・キー。メッセージの受信者は、発行者名およびシリアル番号に対応する証明書のキーストアを調査し、それに対して署名を検証します。

  • thumbprint: 証明書のコンテンツのメッセージ・ダイジェスト(SHA1ハッシュ)。証明書を格納する、オーバーヘッドの少ない方法を提供します。この値は、「暗号化キー参照メカニズム」(後述)に対してのみ有効です。

Thumbprint

enc-key-ref-mech

リクエストの暗号化に使用されるメカニズム。有効な値は、前述の「署名鍵参照メカニズム」と同じです。

Thumbprint

encrypt-signature

署名を暗号化するかどうかを指定するフラグ。

False

sign-then-encrypt

リクエストが署名され、暗号化されるかどうかを指定するフラグ。

True

algorithm-suite

メッセージ保護に使用されるアルゴリズム・スイート。「サポートされているアルゴリズム・スイート」を参照してください。

Basic128

include-timestamp

タイムスタンプを含めるかどうかを指定するフラグ。タイムスタンプを使用して、メッセージが無効になる有効期限を識別することで、リプレイ攻撃を防止できます。

True


構成

表C-93は、wss11_sts_issued_saml_hok_with_message_protection_client_templateアサーション・テンプレートの構成プロパティとデフォルト設定を示しています。構成プロパティ設定の詳細は、「構成プロパティの編集」を参照してください。

ポリシーのオーバーライドの詳細は、「オーバーライド可能なクライアント・ポリシーの添付」を参照してください。

表C-93 oracle/wss11_sts_issued_saml_hok_with_message_protection_client_templateのプロパティ

名前 説明

sts.auth.user.csf.key

STSに対する認証用のユーザー名/パスワードを構成する場合に使用します。

クライアントのoracle/sts_trust_config_client_template内のpolicy-reference-uriがユーザー名ベースのポリシーを指している場合は、sts.auth.user.csf.keyプロパティを構成して、STSに対する認証用のユーザー名/パスワードを指定します。

デフォルト設定:

  • 値: 未設定

  • ContentType: オプション

sts.auth.x509.csf.key

STSに対する認証用のX509証明書を構成する場合に使用します。

クライアントのoracle/sts_trust_config_client_template内のpolicy-reference-uriがx509ベースのポリシーを指している場合は、sts.auth.x509.csf.keyプロパティを構成して、STSに対する認証用のX509証明書を指定します。

デフォルト設定:

  • 値: 未設定

  • ContentType: オプション

on.behalf.of

オプションのプロパティ。リクエストが別のエンティティの代理かどうかを指定するには、このプロパティをオーバーライドします。このフラグのデフォルト値はfalseです。

trueに設定され、sts.auth.on.behalf.of.csf.keyが構成されている場合、これが優先されて、CSFキーを使用して確立されたアイデンティティがかわりに送信されます。

それ以外の場合、サブジェクトがすでに確立されていれば、サブジェクトのユーザー名がonBehalfOfトークンとして送信されます。

sts.auth.on.behalf.of.csf.keyが設定されておらず、サブジェクトも存在しない場合、on.behalf.ofは、他のエンティティではなくリクエスタのトークン交換として処理されます。リクエスト内のonBehalfOf要素には含まれません。

sts.auth.on.behalf.of.csf.key

オプションのプロパティ。代理エンティティの構成で使用します。存在する場合、サブジェクト(存在する場合)より優先されます。

デフォルト設定:

  • 値: 未設定

  • ContentType: オプション

sts.keystore.recipient.alias

キーストアに追加したSTS証明書の別名。デフォルトの別名はsts-csf-keyです。

デフォルト設定:

  • 値: 未設定

  • ContentType: オプション

keystore.recipient.alias

ピア証明書に関連付けられているキーストア別名。実行時セキュリティは、この別名を使用して構成済のキーストアからピア証明書を抽出し、ピアへのメッセージを暗号化します。

デフォルト設定:

keystore.enc.csf.key

「オーバーライド可能なWebサービス・ポリシーの添付」で説明されているように、この値を設定すると、keystore.enc.csf.keyをオーバーライドできます。

この値をオーバーライドする場合は、新しい値のキーがキーストアにあることが必要です。つまり、値をオーバーライドしても、キーをキーストアに構成する必要がなくなるわけではありません。

デフォルト設定:

  • 値: 未設定

  • ContentType: オプション

sts.auth.service.principal.name

保護する必要があるWebサービスのプリンシパル名。<host>/<machine name>@<REALM NAME>の形式で指定します。たとえば、HTTP/mymachine@MYREALM.COMと指定します。

デフォルト設定:

  • 値: 未設定

  • ContentType: オプション

sts.auth.keytab.location

クライアントのキータブ・ファイルの場所。

デフォルト設定:

  • 値: 未設定

  • ContentType: オプション

sts.auth.caller.principal.name

ktpassコマンドを使用して生成されたクライアントのプリンシパル名で、kerberosトークンの生成先のユーザー名にマップされます。<username>@<REALM NAME>の形式で指定します。

デフォルト設定:

  • 値: 未設定

  • ContentType: オプション

reference.priority

ポリシー添付の優先順位を指定するオプションのプロパティ。添付ポリシーに対して指定されると、有効なポリシー・セット・アルゴリズムでは、最高の整数値の優先順位を持つポリシーを、そのスコープにかかわらず、競合するポリシー添付より優先します。

デフォルト設定:

  • 値: 未設定

  • デフォルト: 未設定

  • ContentType: オプション

  • 説明: 未設定

reference.priorityには、(-231)から(231 - 1)の範囲の任意の値を指定できます。値が高いほど、有効なポリシー計算で割り当てられる優先順位が高くなります。値を持たないポリシーまたは数値以外の値を持つポリシーは、値0を持つものとして扱われます。値にyes、true、onのいずれかの単語が設定されている場合、値は1に設定されます。

詳細は、「ポリシー・アタッチメントの優先度の指定」を参照してください。


oracle/wss11_sts_issued_saml_hok_with_message_protection_service_template

このテンプレートは、信頼できるSTS (セキュリティ・トークン・サービス)が発行したSAML HOKアサーションを認証します。メッセージは、対称鍵テクノロジのWS-SecurityのBasic 128スイートを使用して保護されます。

設定

表C-92は、wss11_sts_issued_saml_hok_with_message_protection_service_templateアサーション・テンプレートの設定を示しています。

構成

表C-94は、wss11_sts_issued_saml_hok_with_message_protection_service_templateアサーション・テンプレートの構成プロパティとデフォルト設定を示しています。構成プロパティ設定の詳細は、「構成プロパティの編集」を参照してください。

ポリシーのオーバーライドの詳細は、「オーバーライド可能なWebサービス・ポリシーの添付」を参照してください。

表C-94 oracle/wss11_sts_issued_saml_hok_with_message_protection_service_templateのプロパティ

名前 説明

role

SOAPロール。

デフォルト設定:

  • 値: ultimateReceiver

  • デフォルト: 未設定

  • ContentType: 定数

  • 説明: 未設定

keystore.enc.csf.key

「オーバーライド可能なWebサービス・ポリシーの添付」で説明されているように、この値を設定すると、keystore.enc.csf.keyをオーバーライドできます。

この値をオーバーライドする場合は、新しい値のキーがキーストアにあることが必要です。つまり、値をオーバーライドしても、キーをキーストアに構成する必要がなくなるわけではありません。

デフォルト設定:

  • 値: 未設定

  • デフォルト: 未設定

  • ContentType: オプション

  • 説明: 未設定

reference.priority

ポリシー添付の優先順位を指定するオプションのプロパティ。添付ポリシーに対して指定されると、有効なポリシー・セット・アルゴリズムでは、最高の整数値の優先順位を持つポリシーを、そのスコープにかかわらず、競合するポリシー添付より優先します。

デフォルト設定:

  • 値: 未設定

  • デフォルト: 未設定

  • ContentType: オプション

  • 説明: 未設定

reference.priorityには、(-231)から(231 - 1)の範囲の任意の値を指定できます。値が高いほど、有効なポリシー計算で割り当てられる優先順位が高くなります。値を持たないポリシーまたは数値以外の値を持つポリシーは、値0を持つものとして扱われます。値にyes、true、onのいずれかの単語が設定されている場合、値は1に設定されます。

詳細は、「ポリシー・アタッチメントの優先度の指定」を参照してください。


oracle/wss11_sts_issued_saml_with_message_protection_client_template

このテンプレートは、信頼できるSTS (セキュリティ・トークン・サービス)が発行したSAML送信者保証アサーションを挿入します。メッセージは、クライアントの秘密鍵を使用して保護されます。

設定

表C-95は、 wss11_sts_issued_saml_with_message_protection_client_templateアサーション・テンプレートの設定を示しています。

表C-95 wss11_sts_issued_saml_with_message_protection_client_templateの設定

名前 説明 デフォルト値

require-applies-to

RSTのオプション要素。存在する場合、Oracle WSMによって、トークンがリクエストされているWebサービスのエンドポイント・アドレスが送信されます。デフォルト動作では、クライアントからSTSへのメッセージでappliesTo要素が常に送信されます。

True

require-client-entropy

Webサービスのセキュリティ・ポリシーによって対称証明鍵が求められる場合、要求者は証明鍵の計算に含めることができる鍵の内容の一部(エントロピ)を渡すことができます。Webサービス・ポリシーでは、クライアント・エントロピ、STSエントロピ、またはその両方が必要であるかどうかを示すことができます。

HOKのみに適用。

require-server-entropy

Webサービスのセキュリティ・ポリシーによって対称証明鍵が求められる場合、要求者は証明鍵の計算に含めることができる鍵の内容の一部(エントロピ)を渡すことができます。Webサービス・ポリシーでは、クライアント・エントロピ、STSエントロピ、またはその両方が必要であるかどうかを示すことができます。

HOKのみに適用。

trust-version

WS-Trustのバージョン。

1.3

require-external-reference

トークンの外部参照が必要かどうかを指定します。

True

require-internal-reference

トークンの内部参照が必要かどうかを指定します。

True

use-derived-keys

導出キーが必要かどうかを指定します。

False

token-type

SAMLトークン・タイプ。有効な値は1.1のみです。

SAML11

is-signed

SAMLトークンを署名するかどうかを指定するフラグ。SAMLポリシーの場合、有効な値はTrueのみです。

True

is-encrypted

SAMLトークンを暗号化するかどうかを指定するフラグ。

False

confirm-signature

クライアントにシグネチャの確認を送信するかどうかを指定するフラグ。

True

sign-key-ref-mech

リクエストの署名に使用できるメカニズム。

有効な値は次のとおりです。

  • direct: リクエストに含まれるX.509トークン。

  • ski: 証明書の参照に使用されるX.509証明書のサブジェクト・キー識別子(SKI)の拡張子の値。(一部の証明書にはこの拡張子がありません。)メッセージの受信者は、SKIに対応する証明書のキーストアを調査し、それに対して署名を検証します。

  • issuerserial: 発行者名およびX.509証明書の参照に使用されるシリアル番号属性のコンポジット・キー。メッセージの受信者は、発行者名およびシリアル番号に対応する証明書のキーストアを調査し、それに対して署名を検証します。

  • thumbprint: 証明書のコンテンツのメッセージ・ダイジェスト(SHA1ハッシュ)。証明書を格納する、オーバーヘッドの少ない方法を提供します。この値は、「暗号化キー参照メカニズム」(後述)に対してのみ有効です。

Direct

enc-key-ref-mech

リクエストの暗号化に使用されるメカニズム。有効な値は、前述の「署名鍵参照メカニズム」と同じです。

Thumbprint

encrypt-signature

署名を暗号化するかどうかを指定するフラグ。

False

sign-then-encrypt

リクエストが署名され、暗号化されるかどうかを指定するフラグ。

True

algorithm-suite

メッセージ保護に使用されるアルゴリズム・スイート。「サポートされているアルゴリズム・スイート」を参照してください。

Basic128

include-timestamp

タイムスタンプを含めるかどうかを指定するフラグ。タイムスタンプを使用して、メッセージが無効になる有効期限を識別することで、リプレイ攻撃を防止できます。

True


構成

表C-96は、wss11_sts_issued_saml_with_message_protection_client_templateアサーション・テンプレートの構成プロパティとデフォルト設定を示しています。構成プロパティ設定の詳細は、「構成プロパティの編集」を参照してください。

ポリシーのオーバーライドの詳細は、「オーバーライド可能なクライアント・ポリシーの添付」を参照してください。

表C-96 oracle/wss11_sts_issued_saml_with_message_protection_client_templateのプロパティ

名前 説明

sts.auth.user.csf.key

STSに対する認証用のユーザー名/パスワードを構成する場合に使用します。

クライアントのoracle/sts_trust_config_client_template内のpolicy-reference-uriがユーザー名ベースのポリシーを指している場合は、sts.auth.user.csf.keyプロパティを構成して、STSに対する認証用のユーザー名/パスワードを指定します。

デフォルト設定:

  • 値: 未設定

  • ContentType: オプション

sts.auth.x509.csf.key

STSに対する認証用のX509証明書を構成する場合に使用します。

クライアントのoracle/sts_trust_config_client_template内のpolicy-reference-uriがx509ベースのポリシーを指している場合は、sts.auth.x509.csf.keyプロパティを構成して、STSに対する認証用のX509証明書を指定します。

デフォルト設定:

  • 値: 未設定

  • ContentType: オプション

on.behalf.of

オプションのプロパティ。リクエストが別のエンティティの代理かどうかを指定するには、このプロパティをオーバーライドします。このフラグのデフォルト値はtrueです。

trueに設定され、sts.auth.on.behalf.of.csf.keyが構成されている場合、これが優先されて、CSFキーを使用して確立されたアイデンティティがかわりに送信されます。

それ以外の場合、サブジェクトがすでに確立されていれば、サブジェクトのユーザー名がonBehalfOfトークンとして送信されます。

sts.auth.on.behalf.of.csf.keyが設定されておらず、サブジェクトも存在しない場合、on.behalf.ofは、他のエンティティではなくリクエスタのトークン交換として処理されます。リクエスト内のonBehalfOf要素には含まれません。

sts.auth.on.behalf.of.csf.key

オプションのプロパティ。代理エンティティの構成で使用します。存在する場合、サブジェクト(存在する場合)より優先されます。

デフォルト設定:

  • 値: 未設定

  • ContentType: オプション

sts.keystore.recipient.alias

キーストアに追加したSTS証明書の別名。デフォルトの別名はsts-csf-keyです。

デフォルト設定:

  • 値: 未設定

  • ContentType: オプション

keystore.recipient.alias

ピア証明書に関連付けられているキーストア別名。実行時セキュリティは、この別名を使用して構成済のキーストアからピア証明書を抽出し、ピアへのメッセージを暗号化します。

デフォルト設定:

  • 値: orakey

  • ContentType: オプション

keystore.enc.csf.key

「オーバーライド可能なWebサービス・ポリシーの添付」で説明されているように、この値を設定すると、keystore.enc.csf.keyをオーバーライドできます。

この値をオーバーライドする場合は、新しい値のキーがキーストアにあることが必要です。つまり、値をオーバーライドしても、キーをキーストアに構成する必要がなくなるわけではありません。

デフォルト設定:

  • 値: 未設定

  • ContentType: オプション

reference.priority

ポリシー添付の優先順位を指定するオプションのプロパティ。添付ポリシーに対して指定されると、有効なポリシー・セット・アルゴリズムでは、最高の整数値の優先順位を持つポリシーを、そのスコープにかかわらず、競合するポリシー添付より優先します。

デフォルト設定:

  • 値: 未設定

  • デフォルト: 未設定

  • ContentType: オプション

  • 説明: 未設定

reference.priorityには、(-231)から(231 - 1)の範囲の任意の値を指定できます。値が高いほど、有効なポリシー計算で割り当てられる優先順位が高くなります。値を持たないポリシーまたは数値以外の値を持つポリシーは、値0を持つものとして扱われます。値にyes、true、onのいずれかの単語が設定されている場合、値は1に設定されます。

詳細は、「ポリシー・アタッチメントの優先度の指定」を参照してください。


認可アサーション・テンプレート

表C-97に、認可に使用されるアサーション・テンプレートをまとめます。それぞれの認可アサーション・テンプレートは、認証アサーション・テンプレートの後に続ける必要があります。

表C-97 認可アサーション・テンプレート

サービス・テンプレート 説明

oracle/binding_authorization_template


SOAPバインディング・レベルの認証されたサブジェクトに基づき、リクエストに対して簡単なロールベースの認可を行います。

oracle/binding_permission_authorization_template


SOAPバインディング・レベルの認証されたサブジェクトに基づき、リクエストに対して簡単な権限ベースの認可を行います。

oracle/component_authorization_template


SOAコンポーネント・レベルの認証されたサブジェクトに基づき、リクエストに対して簡単なロールベースの認可を行います。

oracle/component_permission_authorization_template


SOAコンポーネント・レベルの認証されたサブジェクトに基づき、リクエストに対して簡単な権限ベースの認可を行います。


oracle/binding_authorization_template

binding_authorization_templateアサーション・テンプレートは、SOAPバインディング・レベルの認証されたサブジェクトに基づき、リクエストに対して簡単なロールベースの認可を行います。認証アサーション・テンプレートの後に続ける必要があります。

設定

表C-98にbinding_authorization_templateアサーション・テンプレートの設定をリストします。

表C-98 binding_authorization_templateの設定

名前 説明 デフォルト値

制約パターン

認可チェックが実行される制約を表す式。制約式は、次の2つのmessageContextプロパティを使用して指定します。

  • messageContext.authenticationMethod: ユーザーの認証に使用する認証方法を決定します。有効な値はSAML_SVです。

  • messageContext.requestOrigin: リクエストが内部ネットワークまたは外部ネットワークから発行されたかどうかを決定します。このプロパティは、Oracle HTTP Serverを使用しており、Oracle HTTP Server管理者がカスタムのVIRTUAL_HOST_TYPEヘッダーをリクエストに追加した場合のみ有効です。

制約パターン・プロパティとその値では、大文字と小文字が区別されます。

制約式では、サポートされている標準的な演算子(==!=&&||!)を使用します。


アクション・パターン

認可チェックが実行されるアクションまたはWebサービス操作。この値は、値のカンマ区切りのリストにすることもできます。このフィールドではワイルドカードを使用できます。

たとえば、validate,amountAvailableのようになります。

actionMatchPattern

リソース・パターン

認可チェックが実行されるリソースの名前。このフィールドではワイルドカードを使用できます。

たとえば、Webサービスの名前空間がhttp://project11で、サービス名がCreditValidationの場合、リソース名はhttp://project11/CreditValidationになります。

resourceMatchPattern

認証設定

認可されたロールを指定します。

有効な値は次のとおりです。

  • すべてを許可: すべてのロールのユーザーを許可します。

  • すべてを拒否: ロールを持つすべてのユーザーを拒否します。

  • 選択したロール: 選択したロールを許可します。

ロールを追加するには、次のようにします。

  1. 「追加」をクリックします。

  2. ロールを追加するには、「使用可能なロール」列の追加する各ロールの隣にあるチェック・ボックスをクリックし、「移動」をクリックします。すべてのロールを追加するには、「すべて移動」をクリックします。

    ロールを削除するには、「追加対象として選択したロール」列の削除する各ロールの隣にあるチェック・ボックスをクリックし、「削除」をクリックします。すべてのロールを削除するには、「すべて削除」をクリックします。

    ロールを検索するには、「ロール名」検索ボックスに検索文字列を入力して、実行の矢印をクリックします。検索文字列に一致するロールのみが含まれるように、「使用可能なロール」列が更新されます。

  3. 「OK」をクリックします。

ロールを削除するには、次のようにします。

  1. 「選択したロール」リストで削除するロールを選択します。

  2. 「削除」をクリックします。

選択したロール


構成

定義されていません。

oracle/binding_permission_authorization_template

binding_permission_authorization_templateアサーションは、SOAPバインディング・レベルの認証されたサブジェクトに基づき、リクエストに対して簡単な権限ベースの認可を行います。認証アサーションの後に続く必要があります。

設定

表C-99にbinding_permission_authorization_templateアサーション・テンプレートの設定をリストします。

表C-99 binding_permission_authorization_templateの設定

名前 説明 デフォルト値

制約パターン

今後の使用のため予約済です。

N/A

アクション・パターン

権限ベースの確認が実行されるアクションまたはWebサービス操作。この値は、値のカンマ区切りのリストにすることもできます。このフィールドではワイルドカードを使用できます。

たとえば、validate,amountAvailableのようになります。

*


リソース・パターン

権限ベースの確認が実行されるリソースの名前。このフィールドではワイルドカードを使用できます。

たとえば、Webサービスの名前空間がhttp://project11で、サービス名がCreditValidationの場合、リソース名はhttp://project11/CreditValidationになります。

*


権限チェック・クラス

権限ベースの確認に使用されるクラス。oracle.wsm.security.WSFuncPermissionなどが該当します。

N/A


構成

表C-100は、binding_permission_authorization_templateアサーション・テンプレートのデフォルト構成プロパティを示しています。

表C-100 binding_permission_authorization_templateのプロパティ

名前 説明

reference.priority

ポリシー添付の優先順位を指定するオプションのプロパティ。添付ポリシーに対して指定されると、有効なポリシー・セット・アルゴリズムでは、最高の整数値の優先順位を持つポリシーを、そのスコープにかかわらず、競合するポリシー添付より優先します。

デフォルト設定:

  • 値: 未設定

  • デフォルト: 未設定

  • ContentType: オプション

  • 説明: 未設定

reference.priorityには、(-231)から(231 - 1)の範囲の任意の値を指定できます。値が高いほど、有効なポリシー計算で割り当てられる優先順位が高くなります。値を持たないポリシーまたは数値以外の値を持つポリシーは、値0を持つものとして扱われます。値にyes、true、onのいずれかの単語が設定されている場合、値は1に設定されます。

詳細は、「ポリシー・アタッチメントの優先度の指定」を参照してください。


oracle/component_authorization_template

component_authorization_templateアサーションは、SOAコンポーネント・レベルの認証されたサブジェクトに基づき、リクエストに対して簡単なロールベースの認可を行います。認証アサーションの後に続く必要があります。

設定

表C-101にcomponent_authorization_templateアサーション・テンプレートの設定をリストします。

表C-101 component_authorization_templateの設定

名前 説明 デフォルト値

認証設定

認可されたロールを指定します。

有効な値は次のとおりです。

  • すべてを許可: すべてのロールのユーザーを許可します。

  • すべてを拒否: ロールを持つすべてのユーザーを拒否します。

  • 選択したロール: 選択したロールを許可します。

ロールを追加するには、次のようにします。

  1. 「追加」をクリックします。

  2. ロールを追加するには、「使用可能なロール」列の追加する各ロールの隣にあるチェック・ボックスをクリックし、「移動」をクリックします。すべてのロールを追加するには、「すべて移動」をクリックします。

    ロールを削除するには、「追加対象として選択したロール」列の削除する各ロールの隣にあるチェック・ボックスをクリックし、「削除」をクリックします。すべてのロールを削除するには、「すべて削除」をクリックします。

    ロールを検索するには、「ロール名」検索ボックスに検索文字列を入力して、実行の矢印をクリックします。検索文字列に一致するロールのみが含まれるように、「使用可能なロール」列が更新されます。

  3. 「OK」をクリックします。

ロールを削除するには、次のようにします。

  1. 「選択したロール」リストで削除するロールを選択します。

  2. 「削除」をクリックします。

選択したロール


構成

定義されていません。

oracle/component_permission_authorization_template

component_permission_authorization_templateアサーション・テンプレートは、SOAコンポーネント・レベルの認証されたサブジェクトに基づき、リクエストに対して簡単な権限ベースの認可を行います。認証アサーションの後に続く必要があります。


注意:

system-jazn-data.xmlで指定したセキュリティ権限の緩和は、複数のサービス操作の実施に適用されるため、権限ベースのポリシーをEJBで使用する場合は注意が必要です。


設定

表C-102にcomponent_permission_authorization_templateアサーション・テンプレートの設定をリストします。

表C-102 component_permission_authorization_templateの設定

名前 説明 デフォルト値

制約パターン

今後の使用のため予約済です。

N/A

アクション・パターン

権限ベースの確認が実行されるアクションまたはWebサービス操作。この値は、値のカンマ区切りのリストにすることもできます。このフィールドではワイルドカードを使用できます。

たとえば、validate,amountAvailableのようになります。

*


リソース・パターン

権限ベースの確認が実行されるリソースの名前。このフィールドではワイルドカードを使用できます。

たとえば、Webサービスのコンポジット名がHelloWorldで、サービス名がHelloの場合、リソース名はHelloWorld/Helloになります。

*


権限チェック・クラス

権限ベースの確認に使用されるクラス。oracle.wsm.security.WSFunctionPermissionなどが該当します。

N/A


構成

定義されていません。

サポートされているアルゴリズム・スイート

表C-103に、メッセージ保護でサポートされているアルゴリズム・スイートを示します。アルゴリズム・スイートを使用すると、メッセージ保護に使用されるアルゴリズムの暗号文字を制御できます。

表C-103 サポートされているアルゴリズム・スイート

アルゴリズム・スイート ダイジェスト 暗号化 対称鍵のラップ 非対称鍵のラップ 暗号化鍵の導出 署名キーの導出 署名キーの最小長

Basic256

Sha1

Aes256

KwAes256

KwRsaOaep

PSha1L256

PSha1L192

256

Basic192

Sha1

Aes192

KwAes192

KwRsaOaep

PSha1L192

PSha1L192

192

Basic128

Sha1

Aes128

KwAes128

KwRsaOaep

PSha1L128

PSha1L128

128

TripleDes

Sha1

TripleDes

KwTripleDes

KwRsaOaep

PSha1L192

PSha1L192

192

Basic256Rsa15

Sha1

Aes256

KwAes256

KwRsa15

PSha1L256

PSha1L192

256

Basic192Rsa15

Sha1

Aes192

KwAes192

KwRsa15

PSha1L192

PSha1L192

192

Basic128Rsa15

Sha1

Aes128

KwAes128

KwRsa15

PSha1L128

PSha1L128

128

TripleDesRsa15

Sha1

TripleDes

KwTripleDes

KwRsa15

PSha1L192

PSha1L192

192


リクエスト、レスポンスおよびフォルト・メッセージへの署名と暗号化の設定

表C-104に、リクエスト、レスポンスおよびフォルト・メッセージの設定をリストします。これらの設定は、メッセージの署名および暗号化用に構成します。

表C-104 リクエスト、レスポンスおよびフォルト・メッセージへの署名と暗号化の設定

名前 説明 デフォルト値

本体全体を含める

SOAPメッセージのボディ全体に署名するか暗号化します。

falseの場合は、「本体要素」セクションを使用して特定の本体要素を追加できます。

リクエストおよびレスポンス・メッセージの場合はTrue

フォルト・メッセージの場合はFalse

SwA添付を含める

添付ファイル付きSOAPメッセージに署名するか暗号化します。

注意: このフィールドは、MTOMアタッチメントには適用されません。

False

MIMEヘッダーを含める

MIMEヘッダー付きのSOAP添付ファイルに署名するか暗号化します。

注意: このフィールドは、「SwAアタッチメントを含める」が有効な場合に有効であり、適用されます。MTOM添付には適用されません。

False

ヘッダー要素

指定されたSOAPヘッダー要素に署名するか暗号化します。

ヘッダー要素を追加するには、次のようにします。

  1. 「追加」をクリックします。

  2. ネームスペースURIを入力します。

  3. ヘッダー要素のローカル名を入力します。

  4. 「OK」をクリックします。

ヘッダー要素を編集するには、次のようにします。

  1. 「ヘッダー要素」リストで、編集するヘッダー要素を選択します。

  2. 「編集」をクリックします。

  3. 必要に応じて値を変更します。

  4. 「OK」をクリックします。

ヘッダー要素を削除するには、次のようにします。

  1. 「ヘッダー要素」リストで、削除するヘッダー要素を選択します。

  2. 「削除」をクリックします。

  3. 確認を要求されたら、「OK」をクリックします。

なし

本体要素

注意: このフィールドは、「本体全体を含める」が無効化されている場合に使用できます。

指定された本体要素に署名するか暗号化します。このフィールドは、「ボディを含める」が無効化されている場合に使用できます。

本体要素を追加するには、次のようにします。

  1. 「追加」をクリックします。

  2. ネームスペースURIを入力します。

  3. ヘッダー要素のローカル名を入力します。

  4. 「OK」をクリックします。

本体要素を編集するには、次のようにします。

  1. 「本体要素」リストで、編集するbpdu要素を選択します。

  2. 「編集」をクリックします。

  3. 必要に応じて値を変更します。

  4. 「OK」をクリックします。

本体要素を削除するには、次のようにします。

  1. 「本体要素」リストで、削除する本体要素を選択します。

  2. 「削除」をクリックします。

  3. 確認を要求されたら、「OK」をクリックします。

なし


管理アサーション・テンプレート

表C-105に、管理アサーション・テンプレートをまとめます。

表C-105 管理アサーション・テンプレート

名前 説明

oracle/security_log_template


任意のバインディングまたはコンポーネントに添付できるロギング・アサーション・テンプレートを提供します。


oracle/security_log_template

security_log_templateアサーション・テンプレートは、すべてのバインディングまたはコンポーネントに添付可能な、ロギング・アサーション・テンプレートを提供します。


注意:

ロギング・アサーションは、デバッグおよび監査にのみ使用することをお薦めします。


設定

表C-106に、security_log_templateアサーション・テンプレートの設定をリストします。

表C-106 security_log_templateの設定

名前 説明 デフォルト値

リクエスト

ロギング・リクエスト・メッセージの要件。

有効な値は次のとおりです。

  • all: SOAPメッセージ全体が記録されます。

  • header: SOAPヘッダー情報のみが記録されます。

  • soap_body: SOAP本文の情報のみが記録されます。

  • soap_envelope: SOAPエンベロープの情報のみが記録されます。

すべて

レスポンス

ロギング・レスポンス・メッセージの要件。有効な値は、前述の「リクエスト」と同じです。

soap_body


構成

定義されていません。

動作無効アサーション・テンプレート

「動作無効ポリシー」で説明されている、事前定義済の各動作無効ポリシーは、そのカテゴリの動作を基本的に実行しない同じアサーションを使用します。

このアサーション用のアサーション・テンプレートは提供されていません。そのため、動作無効ポリシーは削除しないことが重要です。削除すると、再作成できないため、元のポリシーでリポジトリをリストアする必要があります。リポジトリのリストアの詳細は、「Oracle WSMリポジトリの再構築」を参照してください。