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Oracle Fusion Middleware Webサービスのためのセキュリティおよび管理者ガイド
11g リリース1(11.1.1.7)
B56247-06
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18 WebLogic Webサービスの保護と管理

この章では、WebLogic Webサービスを保護および管理する方法を説明します。この章の内容は次のとおりです。

WebLogic Webサービスの保護および管理の手順

表18-1に、WebLogic Webサービスの管理と保護に必要な手順をまとめます。WebLogic Webサービスの開発の詳細は、『Oracle WebLogic Server JAX-WS Webサービス・スタート・ガイド』を参照してください。

表18-1 WebLogic Webサービスの管理および保護の手順

#
手順 説明

1

WebLogic Webサービスをデプロイして管理します。

Oracle WebLogic Server管理コンソールを使用して、次のデプロイおよび管理タスクを実行します。

  • WebLogic Webサービスをデプロイして、デプロイしたサービスを表示します。

  • WebLogic Webサービスを開始および停止します。

  • WebLogic Webサービス構成を表示します。

  • WebLogic Webサービスを削除します。

  • SOAPメッセージ・ハンドラを表示します。

  • WSDLを表示します。

詳細は、Oracle WebLogic Server管理コンソールのオンライン・ヘルプのWebサービスに関する項を参照してください。

2

WebLogic Webサービスおよびクライアントにセキュリティおよび管理のポリシーを添付します。

設計時とデプロイ時に、2つのタイプのポリシー(Oracle WSMポリシーとWebLogic Webサービス・ポリシー)をWebLogic Webサービスおよびクライアントに添付できます。Oracle Enterprise Manager Fusion Middleware Controlを使用して、Oracle WSMセキュリティ・ポリシーをWebLogic Java EE Webサービスおよびクライアントに添付できます。詳細は、「WebLogic Webサービスおよびクライアントへのポリシーの添付」を参照してください。

3

WebLogic Webサービスをテストします。

「Webサービスのテスト」を参照してください。

4

WebLogic Webサービスのパフォーマンスを監視します。

「Webサービスのパフォーマンスの監視」を参照してください。


WebLogic Webサービスおよびクライアントへのポリシーの添付

Oracle Fusion Middleware 11gリリース1では、Oracle WSMまたはWebLogic Webサービスのいずれかのポリシー・タイプを使用して、WebLogic Webサービスのセキュリティおよび管理ポリシーの強制を実行できます。

次の表に各ポリシー・タイプを説明します。

表18-2 WebLogic Webサービスでサポートされているポリシー・タイプ

タイプ 説明

Oracle Web Services Manager(WSM)ポリシー

Oracle WSMにより提供されます。Oracle WSMポリシーおよび事前定義済ポリシーの詳細は、「Oracle WSMポリシー・フレームワークについて」を参照してください。Oracle WSMポリシーは、WebLogic JAX-WS Webサービスおよびクライアントに添付できます。

WebLogic Webサービス・ポリシー

Oracle WebLogic Serverにより提供されます。WebLogic Webサービス・ポリシーの詳細は、Oracle WebLogic ServerのWebサービスの保護に関するガイドを参照してください。

WebLogic Webサービス・ポリシーのサブセットはOracle WSMポリシーと相互運用します。詳細は、Oracle Web Services Managerの相互運用性ガイドの「Oracle WebLogic Server 11gのWebサービス・セキュリティ環境との相互運用性」を参照してください。



注意:

可能な場合は常にOracle WSMポリシーを使用してください。Oracle WSMポリシーとWebLogic Webサービス・ポリシーを混在させて使用することはできません。


次の項では、WebLogic Webサービスおよびクライアントにそれぞれのタイプのポリシーを添付する方法を説明します。

WebLogic WebサービスへのOracle WSMポリシーの添付

WebLogic WebサービスへのOracle WSMポリシーの添付は、設計時とWebサービスのデプロイ後に行います。

  • 設計時には、JWSファイルのweblogic.wsee.jws.jaxws.owsm.SecurityPolicyおよびweblogic.wsee.jws.jaxws.owsm.SecurityPolicies JWS注釈を使用して、ポリシー・ファイルをWebサービスに関連付けます。アサーションがお互いに矛盾しないことを確認する必要はありますが、Webサービスには必要なだけポリシー・ファイルを関連付けられます。ポリシー・ファイルは、JWSファイルのクラス・レベルで指定できます。詳細は、次の項を参照してください。

    • 『Oracle WebLogic Server WebLogic Webサービスの保護』のOracle Web Services Managerセキュリティ・ポリシーに関する項。

    • Oracle JDeveloperのオンライン・ヘルプのWebサービスでの開発の項にあるWebサービスでのポリシーの使用に関する項目。

  • Webサービスのデプロイ後は、Oracle WebLogic Server管理コンソールまたはOracle Enterprise Manager Fusion Middleware Controlを使用して、Oracle WSMポリシーをWebLogic Webサービスに添付できます。WebLogic Server管理コンソールを使用したポリシーの添付の詳細は、WebLogic Server管理コンソールのヘルプのWebサービスへのWS-Policyファイルの添付に関する項を参照してください。Fusion Middleware Controlを使用したポリシーの添付の詳細は、第8章「Webサービスへのポリシーの添付」を参照してください。

WebLogic Webサービス・クライアントへのOracle WSMポリシーの添付

デプロイ後のWebサービス・クライアントにOracle WSMポリシーを添付するには、Oracle Enterprise Manager Fusion Middleware Controlを使用することをお薦めします。詳細は、「Java EE Webサービス・クライアントへのポリシーのアタッチ」を参照してください。開発時にプログラムによってOracle WSMポリシーを添付した場合、クライアント・アプリケーションのデプロイ後に、Fusion Middleware Controlを使用してポリシーを変更または削除できません。

WebLogic WebサービスへのWebLogic Webサービス・ポリシーの添付

WebLogic Webサービスへのポリシーの添付は、設計時とWebサービスのデプロイ後の両方に行います。

  • 設計時には、JWSファイルのweblogic.jws.Policyおよびweblogic.jws.Policies JWS注釈を使用して、ポリシー・ファイルをWebサービスに関連付けます。アサーションがお互いに矛盾しないことを確認する必要はありますが、Webサービスには必要なだけポリシー・ファイルを関連付けられます。ポリシー・ファイルは、JWSファイルのクラス・レベルで指定できます。詳細は、次の項を参照してください。

    • 『Oracle WebLogic Server WebLogic Webサービスの保護』

    • Oracle JDeveloperのオンライン・ヘルプのWebサービスでの開発の項にあるWebサービスでのポリシーの使用に関する項目。

  • Webサービスをデプロイしたら、Oracle WebLogic Server管理コンソールを使用して、WebLogic WebサービスにWebLogic Webサービス・ポリシーを添付します。詳細は、WebLogic Server管理コンソールのヘルプのWebサービスへのWS-Policyファイルの添付に関する項を参照してください。

WebLogic Webサービス・クライアントへのWebLogic Webサービス・ポリシーの添付

WebLogic Webサービス・クライアントへのポリシーの添付は、設計時にJAX-WSスタブを使用して行います。詳細は、『Oracle WebLogic Server WebLogic Webサービスの保護』のクライアント側セキュリティ・ポリシー・ファイルの使用に関する項を参照してください。