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Oracle® Fusion Middleware Oracle WebLogic Serverアプリケーション・ロギングのためのロギング・サービスの使用
11g リリース1 (10.3.6)
B61615-04
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1 概要とロードマップ

この節では、このガイド『アプリケーション・ロギングのためのOracle WebLogic ロギング・サービスの使用』の内容と構成について説明します。

ドキュメントのスコープと対象読者

このドキュメントでは、WebLogic Serverロギング・サービスを使用してアプリケーション・イベントをモニターする方法について説明します。また、WebLogicによるログ・メッセージの国際化とローカライゼーションのサポートについて説明し、WebLogic Serverで提供されているテンプレートおよびツールを使用して、ロケール固有のメッセージ・カタログを作成または編集する方法を示します。

このドキュメントは、WebLogicメッセージ・カタログおよびロギング・サービスを、アプリケーションでのログ・メッセージの生成手段として使用し、アプリケーション・ログとWebLogic Serverログとの統合を行うJava Platform、Enterprise Edition (Java EE)アプリケーション開発者を対象としています。このドキュメントの内容は、開発からテストおよび本番まで、ソフトウェア・プロジェクトのすべての段階に関連しています。

このドキュメントでは、ロギングの構成、ログ・メッセージのサブスクライブおよびフィルタ処理については扱いません。これらのトピックに関する情報へのリンクについては、「関連ドキュメント」を参照してください。

Java EE技術、Web技術、オブジェクト指向プログラミング技術、およびJavaプログラミング言語について読者が精通していることを前提としています。

このドキュメントの手引き

このドキュメントの構成は次のとおりです。

関連ドキュメント

オラクル社のWebサイトでは、WebLogic Serverの全ドキュメントが公開されています。特に、Oracle WebLogic Server管理コンソール・ヘルプ「ログの表示と構成」では、WebLogic Serverインスタンスが生成するログ・ファイルおよびログ・メッセージの構成について説明しており、『Oracle WebLogic Serverログ・ファイルの構成とログ・メッセージのフィルタ処理』では、ログ・ファイルにメッセージを書き込むためのWebLogic Serverの構成、メッセージ出力のフィルタ処理、およびWebLogic Serverがブロードキャストするログ・メッセージのリスニングについて説明しています。

国際化とローカライゼーションの全般的な情報については、以下を参照してください。

ロギングのサンプルとチュートリアル

このドキュメントの他にも、ロギングの構成やAPIの使い方を示す様々なサンプル・ロギング・コードやチュートリアルが用意されています。

Avitek Medical Recordsアプリケーション(MedRec)とチュートリアル

MedRecはWebLogic Serverに付属したエンドツーエンドのサンプルJava EEアプリケーションであり、一元的で独立した医療記録管理システムをシミュレートします。MedRecアプリケーションには、患者、医師、および管理者に対して、様々なクライアントを使用して患者のデータを管理するフレームワークが用意されています。

MedRecはWebLogic ServerとJava EEの機能を例示し、推奨されるベスト・プラクティスを重要点として示します。MedRecはWebLogic Server配布キットに含まれており、Windowsマシンの[スタート]メニューからアクセスできます。Linuxなどのプラットフォームでは、WL_HOME\samples\domains\medrecディレクトリからMedRecを起動できます。ただし、WL_HOMEは、WebLogic Serverの最上位のインストール・ディレクトリです。

WebLogic Server配布キットのロギング・サンプル

WebLogic Server 9.0では、必要に応じてAPIサンプル・コードをWL_HOME\samples\server\examples\src\examplesにインストールできます。WL_HOMEはWebLogic Serverの最上位のインストール・ディレクトリを示します。WebLogic Serverのスタート・メニューからサンプル・サーバーを起動して、サンプルとその実行手順に関する情報を確認することができます。

シンプル・メッセージ・カタログのサンプルを使用したアプリケーションの国際化

このサンプルでは、シンプル・メッセージ・カタログを使用してローカライズされたテキストを表示する様々な方法を示します。サンプルでサポートされている言語を使用するには、適切なオペレーティング・システム・ローカライゼーション・ソフトウェアおよび文字エンコーディングが必要です。このサンプルを含むパッケージは次のとおりです。

java examples.i18n.simple.HelloWorld [lang [country]]

langは2文字からなるISO言語コード(たとえば、英語ならen)、countryは2文字からなるISO国コード(たとえば、米国ならUS)を示します。

ファイルは、WL_HOME\samples\server\examples\src\examples\i18n\simpleに置かれています。WL_HOMEはWebLogic Serverインストール先の最上位ディレクトリを示します。デフォルトのパスはc:\Oracle\Middleware\wlserver_10.3です。ただし、このディレクトリをOracle Middlewareホーム・ディレクトリMW_HOMEにインストールする必要はありません。

このリリースでの新機能と変更点

このリリースで導入されたWebLogic Serverの新機能の一覧については、『Oracle WebLogic Serverの新機能』を参照してください。