Oracle® Fusion Middleware Oracle WebLogic Server JMXによるカスタム管理ユーティリティの開発 11g リリース1(10.3.6) B61630-04 |
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WebLogic Serverドメインの内部で、どのJMXサービスを使用可能にするかを指定できます。たとえば、本番環境では、WebLogic Server編集サービスを無効にして、ドメインに対する実行時の変更をほとんどできないようにすることが可能です。
JMXMBean
の次の属性によって、ドメインで使用可能なJMXサービスが決まります(Oracle WebLogic Server MBeanリファレンスのJMXMBeanに関する項を参照してください)。
EditMBeanServerEnabled
- JMXクライアント(管理コンソールやWebLogic Scripting Toolなどのユーティリティを含む)がドメインの構成を変更できるかどうかを制御します。
DomainMBeanServerEnabled
: JMXクライアントが、ドメイン・ランタイムMBeanサーバーへの1つの接続を介して、すべてのランタイムMBeanと読取り専用構成MBeanにアクセスできるかどうかを制御します。
RuntimeMBeanServerEnabled
: JMXクライアントが、サーバーのランタイムMBeanサーバーを介して、特定のサーバーのランタイムMBeanと読取り専用構成MBeanにアクセスできるかどうかを制御します。
PlatformMBeanServerEnabled
すべてのWebLogic Serverインスタンスが、JDKプラットフォームMBeanサーバーを初期化するかどうかを制御します。PlatformMBeanServerUsed
すべてのWebLogic Serverインスタンスが、ランタイムMBeanサーバーをJDKプラットフォームMBeanサーバーとして起動するかどうかを制御します。これによって、1つのMBeanサーバーからWebLogic Server MBeanおよびJVMプラットフォームMBeanにアクセスできるようになります。
CompatibilityMBeanServerEnabled
- JMXクライアントが非推奨のweblogic.management.MBeanHome
インタフェースを使用してWebLogic Server MBeanにアクセスできるようにします。
ManagementEJBEnabled
- 現在のWebLogic ServerドメインがJava EE管理APIをサポートするかどうかを制御します。
以下の例では、WebLogic Scripting Tool (WLST)を使用して、JMXMBean
EditMBeanServerEnabled
属性をfalse
に設定します。Windowsコンピュータ上でWLSTを実行し、c:\mydomain
にドメインを作成していて、WebLogic Serverがドメインと一緒に作成したスクリプトを削除していないことを前提としています。
注意: 以下の手順によって、JMXクライアント(WebLogic Server管理コンソールおよびオンライン・モードのWebLogic Scripting Toolを含む)はドメインの構成を変更できなくなります。ただし、WebLogic Scripting Toolのオフライン編集機能を使用してドメイン構成を変更することはできます。WebLogic Serverデプロイメント・サービスはJMXを使用しないので、これらの手順によって、JMXクライアントがモジュールをデプロイまたはアンデプロイできなくなることはありません。 |
ドメインの管理サーバーを起動します。
コマンド・プロンプトで、次のスクリプトを実行して必要な環境を設定します。
c:\mydomain\setDomainEnv.cmd
同じコマンド・プロンプトで、以下のコマンドを入力します。
java weblogic.WLST
connect('weblogic','weblogic')
edit()
startEdit()
cd('JMX/mydomain')
set('EditMBeanServerEnabled','false')
activate()
exit()