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Oracle® Fusion Middleware PackおよびUnpackコマンドによるテンプレートとドメインの作成
11g リリース1 (10.3.6)
B61649-05
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3 リモート・マシンでの管理対象サーバーの作成および起動

この章では、packおよびunpackコマンドを使用してリモート・マシンで管理対象サーバーを作成および起動する方法について説明します。

一部のWebLogicドメインで、WebLogicドメインの管理サーバーからリモートのマシンで管理対象サーバーを実行することが必要な場合があります。これを行うには、以下の手順に従います。

  1. packコマンドを使用して管理対象サーバー・テンプレートを作成します。デフォルトでは、管理対象サーバー・テンプレートには、リモート・マシンで管理対象サーバーの作成に必要なファイルのみが含まれます。

    詳細は、3.1項「管理対象サーバー・テンプレートの作成」を参照してください。

  2. リモート・マシンに管理対象サーバー・テンプレートをコピーして復元し、管理対象サーバー・ドメイン・ディレクトリを作成します。

    詳細は、3.2項「リモート・マシンでの管理対象サーバーの作成」を参照してください。

  3. リモート・マシンの管理対象サーバーを起動します。

    詳細は、3.3項「リモート・マシンでの管理対象サーバーの起動」を参照してください。

3.1 管理対象サーバー・テンプレートの作成

管理対象サーバー・テンプレートを作成するには、1つ以上の管理対象サーバーが定義され、管理対象サーバーの定義がconfig.xmlファイルに記述された既存WebLogicドメインでpackコマンドを実行します。

  1. ローカル・マシン(管理サーバー、および管理対象サーバーの定義を含むマシン)のコマンド・ラインで、MW_HOME\wlserver_10.3\common\binディレクトリに移動します。

  2. 次のコマンドを実行します。

    pack -managed=true -domain=domain -template=template.jar -template_name="template_name"

    このコマンドでは:

    • domainは、テンプレートの作成元WebLogicドメインの絶対パスまたは相対パスです。

    • template.jarは、テンプレートのフル・パスまたは相対パス、そして作成されるテンプレートのファイル名です。

    • template_nameは、引用符で囲まれたテンプレートを表す名前です。

    たとえば、次のコマンドを実行すると、mydomainというWebLogicドメインから、mydomain_managed.jarという管理対象サーバー・テンプレートが作成されます。

    pack -managed=true -domain=C:\oracle\user_projects\domains\mydomain -template=C:\oracle\user_templates\mydomain_managed.jar -template_name="My Managed Server Domain"

3.2 リモート・マシンでの管理対象サーバーの作成

  1. WebLogicドメインの管理対象サーバーをホストするマシンにWebLogic Serverをインストールします。


    注意:

    WebLogicドメイン内のすべてのWebLogic Serverインスタンスで、同じバージョンのWebLogic Serverソフトウェアを実行する必要があります。WebLogic Serverのインストールの詳細は、Oracle WebLogic Serverインストレーション・ガイドを参照してください。


  2. リモート・マシンとのセッションを確立します。そのためには、Telnetなどの任意の有効なメソッドを使用できます。

    リモート・マシンのIPアドレスおよびポート番号は、管理対象サーバー・テンプレートで指定した管理対象サーバーの定義と一致する必要があります。

  3. リモート・マシンに管理対象サーバー・テンプレートをコピーします。

  4. リモート・マシンで、WLS_HOME\common\binディレクトリに移動します。

  5. 次のコマンドを実行します。

    unpack -domain=domain -template=template.jar

    このコマンドでは:

    • domainは、作成するドメインのフル・パスまたは相対パスです。

    • template.jarは、手順3でマシンにコピーした管理対象サーバーのフル・パスまたは相対パスです。

    たとえば、次のコマンドでは、myManagedDomainというWebLogicドメインが作成されます。

    unpack -domain=C:\oracle\user_projects\domains\myManagedDomain -template=C:\oracle\user_templates\mydomain_managed.jar

3.3 リモート・マシンでの管理対象サーバーの起動

unpackコマンドを使用して管理対象サーバーのWebLogicドメイン・ディレクトリを作成すると、そのディレクトリには、現在のリモート・マシンをターゲットとする各管理対象サーバーのカスタム起動スクリプトが含まれます。

たとえば、my_managed_server1およびmy_managed_server2という2つの管理対象サーバーを含むWebLogicドメインを作成し、サーバーをマシンm1にターゲット指定した場合は、マシンm1に管理対象サーバー・ドメインのディレクトリを作成したときに、startmy_managed_server1.cmdstartmy_managed_server1.shstartmy_managed_server2.cmdおよびstartmy_managed_server2.shという4つのカスタム起動スクリプトが作成されます。これらのスクリプトを使用して、対応する管理対象サーバーを起動できます。あるいは、startManagedWebLogicスクリプトを必要なパラメータと共に使用することもできます。

  1. サーバーの起動と停止の項に示された手順に従って、WebLogicドメインの管理サーバーを起動します。

  2. リモート・マシンで、「3.2 リモート・マシンでの管理対象サーバーの作成」で作成したWebLogicドメインのディレクトリに移動します。

  3. リモート・マシンの管理対象サーバーを起動します。

    • WindowsシステムのDOSプロンプトで、以下のいずれかのコマンドを実行します。

      startmy_managed_server

      startManagedWebLogic my_managed_server admin-url

    • UNIXの場合、以下のいずれかのコマンドを実行します。

      ./startmy_managed_server.sh

      ./startManagedWebLogic.sh my_managed_server admin-url

    上記のコマンドで、my_managed_serverは起動する管理対象サーバーの名前、admin-urlは管理サーバーをホストするマシンのリスニング・アドレス(ホスト名またはIPアドレス)およびポート番号です。必要に応じて、startManagedWebLogic_Readme.txtファイルに提供された、WebLogicドメインのすべての管理対象サーバーおよびadmin-urlのリストを参照してください。


注意:

管理対象サーバーは、ノード・マネージャを使用して起動することもできます。詳細は、『Oracle WebLogic Serverノード・マネージャ管理者ガイド』を参照してください。