Oracle® Fusion Middleware Oracle WebCenter Portal: Spaces用チュートリアル 11g リリース1 (11.1.1.7.0) B55931-04 |
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ナビゲーションを使用すると、ポータルで提供されるものを参照して、その領域に迅速にアクセスできます。Spacesのナビゲーションは、コンテンツ、構造、およびナビゲーションのメタデータを定義するナビゲーション・モデルと、ポータルのページ上でナビゲーションを表示する方法を決定するナビゲーション・ビジュアライゼーションの2つのコンポーネントで構成されます。ナビゲーションは、メニュー、ツリーまたはブレッドクラムとして視覚化できます。つまり、ナビゲーション・モデルはナビゲーションに含まれるものを、ナビゲーション・ビジュアライゼーションはその表示方法を示します。ナビゲーションのモデル化および視覚化の詳細は、次の段階で実際にテンプレートでモデルを使用する際に学習します。
ナビゲーションは、リソースと呼ばれる、ポータルのビルディング・ブロックの1つです。WebCenter Portalのリソースは、構造、外観とレイアウト、およびマッシュアップの3つのカテゴリに分類されます。ナビゲーション、ページ・テンプレートおよびリソース・カテゴリはポータルの構造の作成に役立ち、スキン、ページ・スタイルおよびマッシュアップ・スタイルではポータルのルック・アンド・フィールの変更が可能です。同様に、コンテンツ・プレゼンタを使用すると、様々なレイアウトでコンテンツを公開できます。開発者がJDeveloperでリソースを作成したり拡張する必要がある場合は、Spacesにリソースをインポートした後で作業します。
ここでは、ナビゲーション・モデルを作成し、El Pijuスペースとそのサブスペースにそれを関連付けます。また、モデレータとしてページにアクセスできるように、スペースおよびサブスペースのページに管理リンクを追加します。
よく計画されたナビゲーションでは、簡単にナビゲートして重要な情報を検出できます。ナビゲーション・モデルには、スペース、ページ、コンテンツ、他のナビゲーション・モデル、タスク・フローなどの他のリソースを含めることができます。
ナビゲーション・モデルを作成するには、次の手順を実行します。
El Piju内で、「アクション」メニューから「管理」→「すべての設定」の順に選択します。
「リソース」タブをクリックします。
「構造」の下にある「ナビゲーション」をクリックします。
「作成」をクリックします。(「コピー元」フィールドは空白のままにします。)
新規ナビゲーションの作成ダイアログが表示されます。
「名前」フィールドにEl Piju Navigation
と入力し、「作成」をクリックします。
El Pijuナビゲーション・モデルの作成が完了しましたが、次に、このモデルにEl Pijuスペースおよびサブスペースのページを移入する必要があります。
El Pijuナビゲーション・モデルにスペースのページを追加するには、次の手順を実行します。
引き続き「リソース」タブでEl Pijuナビゲーションが選択された状態で、「編集」メニューから「編集」を選択します(図4-1を参照)。
「編集 - El Pijuナビゲーション」ダイアログが表示されます。
「追加」メニューから「ページ問合せ」を選択します(図4-2を参照)。
ページ・テンプレートにナビゲーションを適用すると、「ページ問合せ」オプションにページの集合が表示されます。ページには、ホーム・スペース、スペースまたはサブスペースのすべてのページが含まれます。
「名前」フィールドに、表示するスペースの名前と一致するようにEl Piju
と入力します。
「ページの検索場所」の下で、デフォルトでEl Pijuスペースが選択されていることを確認します。「OK」をクリックします。
手順2から4を実行して、ナビゲーション・モデルにServicesサブスペースおよびAdviceサブスペースのページを追加します。
「名前」フィールドの名前はナビゲーション・モデルに表示されるため、ここには各サブスペースの名前を反映させてください。同様に、「スペース」フィールドで、「スペースの選択」(虫眼鏡)アイコンを使用して適切なサブスペースを選択します。
ダイアログの下部にある「プレビュー」タブをクリックします。
画面は図4-4のようになります。矢印を使用して、各スペースおよびサブスペースの様々なノードを開いたり閉じることができます。
El Pijuスペースにページ・テンプレートを適用すると「設定」ページが開けなくなりますが、このページはスペースの操作を管理および制御するのに必要です。次の手順では、この問題を解決するために、モデレータのみが参照可能な管理リンクを作成します。
ここでは、El Pijuスペースとそのサブスペース (ServicesおよびAdvice) に管理リンクを追加します。各管理リンクは個々のスペースまたはサブスペースへのゲートウェイとして機能するため、ユーザーのアクセスを制御するとともに、スペースやサブスペースのルック・アンド・フィールおよびコンテンツをカスタマイズできます。
管理リンクを作成するには、次の手順を実行します。
「編集 - El Pijuナビゲーション」ダイアログで、「デザイン」タブをクリックします。
「追加」メニューから「フォルダ」を選択します。
「ターゲット」タブの「名前」フィールドで、Admin Links
と入力して「OK」をクリックします。
「追加」メニューから「リンク」を選択します。
「ナビゲーション・アイテムの編集 - リンク」ダイアログが表示されます。
「名前」フィールドで、El Piju Admin
と入力します。
「パス」フィールドに、次の形式でURLを入力します。
http://
host_name:port_number
/webcenter/spaces/
space_or_subspace_name
>/admin
説明:
host_name
: El Pijuスペースを作成したサーバーの名前またはIPアドレス。
port_number
: El Pijuスペースを作成したサーバーのポート番号。
space_or_subspace_name
: 「スペースの構築」で作成したスペースまたはサブスペースの簡潔なURL。ここでは、elpiju
と入力します。
admin
: 「設定」タブを表示するページに事前設定された名前。
「オプション」タブで「リダイレクト」チェック・ボックスを選択し(図4-5を参照)、ページ・テンプレートのコンテンツ領域に「設定」タブ・セットが表示されたら、「OK」をクリックします。(「リダイレクト」チェック・ボックスを選択しない場合、URLはiFrameにレンダリングされます。)
「プレビュー」タブをクリックして、管理リンクが正常に追加されたことを確認します。
また、ServicesサブスペースおよびAdviceサブスペースに戻る方法も必要なため、ここで最初にServicesサブスペースに管理リンクを追加します。
「デザイン」タブでEl Piju Adminを選択して、「コピー」をクリックします。
El Piju Adminのコピーを選択して、「編集」をクリックします。
「ターゲット」タブで、Services Adminリンクの「名前」フィールド(手順5を参照)および「パス」フィールド(手順6を参照)を適切に更新し、「OK」をクリックします。次に例を示します。
名前: Services Admin
パス: http://
host_name:port_number
/webcenter/spaces/services/admin
次に、Services Adminのコピーを作成し、Advice Adminリンクの「名前」フィールドおよび「パス」フィールドを更新します。
終了すると、「プレビュー」タブが図4-6のように表示されます。
注意: 管理リンクはすべてのユーザーに表示されますが、モデレータ以外のユーザーは、リンクをクリックしても「設定」ページにアクセスできません。「アクセス権がありません。」というメッセージを含むページが表示されます。 |
「OK」をクリックして、「編集 - El Pijuナビゲーション」ダイアログを閉じます。
「リソース」タブ→「ナビゲーション」で、新しく作成したEl Pijuナビゲーションが選択されていることを確認し、「編集」メニューから「表示」を選択します。
El Pijuスペースで新しいナビゲーション・モデルが使用可能になりました。このリソースは、非表示のまま保持した場合、El Pijuのリソースにアクセスできる他のユーザーに対して表示されません。「非表示」オプションを使用すると、開発中のリソースが公開されるのを回避できます。
この後で設計してEl Pijuページに適用するページ・テンプレートにEl Pijuナビゲーションを使用する準備ができました。
El Pijuポータルに、El Piju、ServicesおよびAdviceのページを反映するナビゲーション・モデルを作成しました。また、El Pijuスペース、ServicesサブスペースおよびAdviceサブスペースのコンテンツ、外観およびユーザー・アクセシビリティを管理し続けられるように、ナビゲーションに管理リンクを追加しました。