Oracle® Fusion Middleware Oracle WebCenter Portal開発者ガイド 11g リリース1 (11.1.1.7.0) B72084-02 |
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この付録では、Oracle WebCenter Portal: Frameworkを使用して作成したカスタム・ポータルやアプリケーションで使用できる式言語式(EL)をカタログ化します。これらの式の一部は、FrameworkアプリケーションとSpacesアプリケーションの両方で使用できます。
この付録には次の項が含まれます:
関連項目: EL APIの詳細は、Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portal Java APIリファレンスを参照してください。 |
表F-1は、アプリケーションに関連するEL式をリストし、それが提供する機能のタイプを説明しています。リストされたELは、FrameworkアプリケーションとSpacesアプリケーションの両方に適用されます。
表F-1は、アプリケーション・セキュリティに関連するEL式をリストし、それらが提供する機能のタイプを説明します。これらの式の一部は、FrameworkアプリケーションとSpacesアプリケーションの両方で使用できます。コンテキスト列は、ELがWebCenter Portal: Framework専用(WCF)なのか、両方で使用できる(両方)のかを示します。
表F-2 セキュリティに関連するEL式
式 | 機能 | コンテキスト |
---|---|---|
|
ELが呼び出されているコンテキスト内で現在のユーザーが認証済の場合は |
両方 |
|
現在ログインしているユーザーのユーザー名を返します。現在ユーザーがログインしていない場合、値を返しません。 |
両方 |
|
指定されたユーザーが現在のユーザーである場合は |
両方 |
|
指定されたOPSSアプリケーション・ロールが現在のユーザーに割り当てられている場合は 例: #{WCSecurityContext.userInAppRole['AppConnectionManager']} |
WCF |
|
指定されたグループが現在のユーザーに割り当てられている場合はtrueを返します。例: #{WCSecurityContext.userInGroup['Administrators']} |
両方 |
表F-2は、一般アプリケーションの設定に関連するEL式をリストし、それらが提供する機能のタイプを説明します。リストされているすべてのELは、FrameworkアプリケーションとSpacesアプリケーションの両方に適用されます。
表F-3 一般設定に関連するEL式
式 | 機能 |
---|---|
|
現在のユーザーがアプリケーション・プリファレンスで選択しているタイムゾーンを返します。 |
|
現在のユーザーがアプリケーション・プリファレンスで選択している日付書式を返します。 |
|
現在のユーザーの優先日付書式パターンが設定されている場合はそれを返し、それ以外の場合は 日付とパターンの組合せはFrameworkアプリケーションにのみ適用可能であり、設定されている場合は日付とスタイルの組合せよりも優先されます。 |
|
現在のユーザーがアプリケーション・プリファレンスで選択している時間書式を返します。 |
|
現在のユーザーの優先時間書式パターンが設定されている場合はそれを返し、それ以外の場合は |
|
現在のユーザーの日付書式と時間書式の優先パターンが設定されている場合はそれを返し、それ以外の場合は |
|
現在のユーザーの優先アクセシビリティ・モード( |
|
現在のユーザーの優先スキン名が指定されている場合はその名前、それ以外の場合はデフォルト値。 |
|
現在のユーザーが選択しているロケールの現在の日付を返します。 |
|
現在のユーザーが選択しているロケールの現在の時間を返します。 |
|
現在のユーザーが選択しているロケールの現在の日付と時間を返します。 |
|
アプリケーション・レベルで構成されている要素や現在のユーザーのプリファレンス設定などに応じて、現在のWebリクエストで使用されるADF Facesスキン・ファミリの名前を返します。 |
この項で説明する式は、リソースの問合せに使用します。EL式によるリソースの問合せは、APIコールによるリソースの問合せと類似しています。すなわち、問合せパラメータは.
property
['
value
']
という形式で設定する必要があり、property
はid
、resourceScope
などのプロパティの名前、value
は属性の検索値です。
問合せを実行すると、1件または複数件の結果が返される可能性があります。問合せデザイナは、どちらの結果を望むのかを決める必要があります。問合せデザイナは式で次の値のいずれかを使用して、1件の結果を返すのか、複数件の結果を返すのかを指定します。
singleResult
- 1件のリソースを返します。一致するリソースが見つからない場合、nullを返します。
resultList
- リソースのリストを返します。一致するリソースが見つからない場合、空のリストを返します。
注意: 式で使用されている |
次の例は、表示名にmyPage
が含まれる、最初に見つけたテンプレート・リソースを返します。
#{srmContext.resourceType['siteTemplate'].displayName['myPage'].singleResult}
次の例は、ディレクトリresourceDir
に存在し、説明にsampleDesc
が含まれるテンプレート・リソースのリストを返します。
#{srmContext.resourceType['siteTemplate'].description['sampleDesc'].contentDirectory['resourceDir'].resultList}
このクラスのプロパティには、このクラスの任意の属性が含まれます。たとえば、Id
、DisplayName
、iconURI
、contentDirectory
などのプロパティが含まれます。
プロパティ値は、明示的な値として、またはそのタイプの値を返すEL式として、指定できます。たとえば、次の2つの問合せは同じ結果を返します。
#{srmContext.id['resourceId
'].singleResult}
#{srmContext.id['spacesContext.currentSpace.uiMetadata.siteTemplateId'].singleResult}
EL式を使用する問合せでは、このクラスの任意のプロパティをproperty
['
value
']
という形式で、任意の順序で使用できます。たとえば、次の2つの問合せは同じ結果を返します。
#{srmContext.resourceScope['scopeName
'].id['resourceId
'].singleResult} #{srmContext.id['resourceId
'].resourceScope['scopeName
'].singleResult}
表F-4は、ポータル・リソースに関連するEL式をリストし、それぞれが提供する機能のタイプを説明します。すべてのリソースEL式は、Oracle JDeveloperで構築したSpacesアプリケーションとFrameworkアプリケーションの両方で使用できます。
表F-4の多くの式は、返すリソースを絞り込むためのブロックを構築します。すなわち、必ずしも単独で使用することを意図したものではなく、ELを組み合せて必要な問合せを構築するために使用します。
たとえば、次の式は、3つのリソース関連ELを使用して、特定のスペース・テンプレートを返す問合せを1つ構築します。これは、親スペースstores
からテンプレートstoresMasterTemplate
を取得します。
#{srmContext.resourceScope['stores'].resourceType['siteTemplate'].displayName['storesMasterTemplate'].singleResult}
表F-4 ポータル・リソースに関連するEL
EL | 機能 |
---|---|
|
指定されたIDのリソースを返します |
|
指定された表示名を持つ任意のリソースを返します |
|
指定された表示名キーを持つ任意のリソースを返します |
|
指定された値が説明に含まれるリソースを1つ返します 複数の結果を取得するには、 |
|
指定された説明キーを持つリソースを1つ返します 説明キーは、リソースの説明を示す、 複数の結果を取得するには、 |
|
指定された作成日を持つ任意のリソースを返します |
|
指定されたユーザー名のユーザーにより最後に変更された任意のリソースを返します |
|
指定された日付以前に最後に変更された任意のリソースを返します |
|
指定されたスコープに該当する任意のリソースを返します |
|
指定されたカテゴリに該当する任意のリソースを返します 例: #{srmContext.category['siteTemplates']} |
|
指定されたディレクトリに格納されている任意のリソースを返します |
|
指定されたメタデータ・ファイルからリソース・メタデータを返します たとえば、次の式はファイル #{srmContext.metadataFile['/home/metadat/data.xml']} |
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指定された場所にある任意の たとえば、次の式は #{srmContext.jspx['/home/web/page.jspx']} |
|
指定されたページ定義が含まれる任意の |
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指定されたアイコンURIのアイコンを返します |
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より大きな式で使用され、除外されたスコープで使用可能なリソースを除く、指定されたすべてのリソースを返します |
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より大きな式で使用され、カスタム・セキュリティを使用する、または使用しない、任意のリソースを返します
|
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より大きな式で使用され、指定された値に応じてシードされる、またはシードされない、任意のリソースを返します
#{srmContext.seeded['TRUE']} |
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より大きな式で使用され、指定された可視性タイプの任意のリソースを返します
#{srmContext.visibleType['TRUE']} |
|
より大きな式で使用され、可視性が |
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より大きな式で使用され、指定されたユーザーによって作成された任意のリソースを返します |
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より大きな式で使用され、指定されたタイプの1つまたは複数のリソースを返します たとえば、次の式はタイプ #{srmContext.resourceType['SITE_TEMPLATE']} すべてのリソース・タイプのリストは、Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portal Java APIリファレンスの |
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より大きな式で使用され、指定されたバージョンのアプリケーションで使用可能な1つまたは複数のリソースを返します |
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より大きな式で使用され、指定されたスコープで使用可能な1つまたは複数のリソースを返します たとえば、次の式はスコープ(このインスタンスではスペース)が #{srmContext.resourceScope['MySpace']} デフォルト・スコープ、すなわちアプリケーション・スコープ内を検索するには、 |
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より大きな式で使用され、組み込まれている他の式で設定された値が含まれる、またはその値に等しい、1つまたは複数のリソースを返します
|
表F-4は、アプリケーション・ナビゲーションに関連するEL式をリストし、それらが提供する機能のタイプを説明します。リストされたすべてのナビゲーションELは、FrameworkアプリケーションとSpacesアプリケーションの両方に適用されます。
表F-5 ナビゲーションに関連するEL式
表F-5は、WebCenter Portalサービスに関連するEL式をリストし、それらが提供する機能のタイプを説明します。リストされているすべてのELは、FrameworkアプリケーションとSpacesアプリケーションの両方に適用されます。
表F-6 WebCenter Portalサービスに関連するEL式
式 | 機能 |
---|---|
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サービスIDが #{webcenterService['oracle.webcenter.doclib']} サービスIDについては、表F-7を参照してください。 |
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現在のFrameworkアプリケーションでサービスIDが #{webcenterService['oracle.webcenter.collab.forum'].configured} サービスIDについては、表F-7を参照してください。 |
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指定されたスペース・ディスカッション・フォーラムのフォーラムIDを返します。 |
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指定されたスペース・ディスカッション・フォーラムのカテゴリIDを返します。 |
表F-7は、WebCenter Portalサービスに関連付けられているサービスIDをリストしています。
表F-7 サービスID
サービス | ID |
---|---|
お知らせ |
oracle.webcenter.collab.announcement |
ディスカッション |
oracle.webcenter.collab.forum |
ドキュメントとWiki |
oracle.webcenter.doclib |
イベント |
oracle.webcenter.collab.calendar.community |
インスタント・メッセージおよびプレゼンス(IMP) |
oracle.webcenter.collab.rtc |
リンク |
oracle.webcenter.relationship |
リスト |
oracle.webcenter.list |
メール |
oracle.webcenter.collab.mail |
通知 |
oracle.webcenter.notification |
ページ |
oracle.webcenter.page |
ピープル・コネクション: アクティビティ・ストリーム |
oracle.webcenter.activitystreaming |
ピープル・コネクション: コネクション |
oracle.webcenter.peopleconnections.connections |
ピープル・コネクション: フィードバック |
oracle.webcenter.peopleconnections.kudos |
ピープル・コネクション: メッセージ・ボード |
oracle.webcenter.peopleconnections.wall |
ピープル・コネクション: プロファイル |
oracle.webcenter.peopleconnections.profile |
投票 |
oracle.webcenter.collab.survey |
最近のアクティビティ |
oracle.webcenter.recentactivity |
アクティビティ・グラフ |
oracle.webcenter.activitygraph |
RSS |
oracle.webcenter.rss |
検索 |
oracle.webcenter.search |
タグ |
oracle.webcenter.tagging |
ブログ |
oracle.webcenter.blog |
ワークリスト |
oracle.webcenter.worklist |
表F-8は、ドキュメント・サービスに関連するEL式をリストし、それらが提供する機能のタイプを説明しています。リストされているすべてのELは、FrameworkアプリケーションとSpacesアプリケーションの両方に適用されます。
表F-9は、ピープル・コネクション・サービスのプロファイル機能に関連するEL式をリストし、それらが提供する機能のタイプを説明しています。リストされたすべてのELは、FrameworkアプリケーションとSpacesアプリケーションの両方に適用されます。
注意: エントリ |
表F-9 ピープル・コネクション・サービスに関連するEL式(プロファイル)
式 | 機能 |
---|---|
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現在のユーザーが知ることを許可されている場合、指定されたユーザーのマネージャの表示名。 |
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現在のユーザーが知ることを許可されている場合、指定されたユーザーの従業員番号。 |
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現在のユーザーが知ることを許可されている場合、指定されたユーザーに関連付けられている私書箱番号。 |
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現在のユーザーが知ることを許可されている場合、指定されたユーザーの勤務先が存在するタイムゾーン。 |
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現在のユーザーが知ることを許可されている場合、指定されたユーザーの説明(「プロファイル」の「自己紹介」より)。 |
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現在のユーザーが知ることを許可されている場合、指定されたユーザーが所属する部門。 |
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現在のユーザーが知ることを許可されている場合、指定されたユーザーの勤務先ページャ番号。 |
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現在のユーザーが知ることを許可されている場合、指定されたユーザーが勤務する市区町村。 |
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現在のユーザーが知ることを許可されている場合、指定されたユーザーの旧姓。 |
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現在のユーザーが知ることを許可されている場合、指定されたユーザーの勤務先FAX番号。 |
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現在のユーザーが知ることを許可されている場合、指定されたユーザーの入社日。 |
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現在のユーザーが知ることを許可されている場合、ユーザーの名前に追加される情報( |
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現在のユーザーが知ることを許可されている場合、指定されたユーザーのミドル・ネーム。 |
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現在のユーザーが知ることを許可されている場合、指定されたユーザーの自宅電話番号。 |
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現在のユーザーが知ることを許可されている場合、指定されたユーザーの従業員タイプ分類( |
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現在のユーザーが知ることを許可されている場合、指定されたユーザーの姓。 |
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現在のユーザーが知ることを許可されている場合、指定されたユーザーの誕生日。 |
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現在のユーザーが知ることを許可されている場合、指定されたユーザーの勤務先が存在する都道府県。 |
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現在のユーザーが知ることを許可されている場合、指定されたユーザーの自宅の住所。 |
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現在のユーザーが知ることを許可されている場合、指定されたユーザーの勤務先番地。 |
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現在のユーザーが知ることを許可されている場合、指定されたユーザーの郵便番号。 |
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現在のユーザーが知ることを許可されている場合、指定されたユーザーのイニシャル。 |
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現在のユーザーが知ることを許可されている場合、指定されたユーザーの名。 |
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現在のユーザーが知ることを許可されている場合、指定されたユーザーが所属する組織単位( |
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現在のユーザーが知ることを許可されている場合、指定されたユーザーのワイヤレス・アカウント番号。 |
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現在のユーザーが知ることを許可されている場合、指定されたユーザーの勤務先電話番号。 |
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現在のユーザーが知ることを許可されている場合、指定されたユーザーが配属されている国。 |
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現在のユーザーが知ることを許可されている場合、指定されたユーザーの優先言語。 |
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現在のユーザーが知ることを許可されている場合、指定されたユーザーの表示名。 |
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現在のユーザーが知ることを許可されている場合、指定されたユーザーの実際の名前。 |
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現在のユーザーが知ることを許可されている場合、指定されたユーザーの役職名。 |
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現在のユーザーが知ることを許可されている場合、指定されたユーザーの勤務先電子メール・アドレス。 |
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現在のユーザーが知ることを許可されている場合、指定されたユーザーが所属する組織( |
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現在のユーザーが知ることを許可されている場合、指定されたユーザーの携帯電話番号。 |
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現在のユーザーが知ることを許可されている場合、指定されたユーザーの専門。 |
表F-10は、パーソナライズ・サービスに関連するEL式をリストし、それらが提供する機能のタイプを説明しています。リストされているすべてのELは、FrameworkアプリケーションとSpacesアプリケーションの両方に適用されます。
表F-10 パーソナライズ・サービスに関連するEL式