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Oracle® Fusion Middleware Oracle WebCenter Portal開発者ガイド
11g リリース1 (11.1.1.7.0)
B72084-02
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64 Webクリッピングを使用したコンテンツ・ベースのポートレットの作成

Webクリッピングは、WebCenter Portal: Frameworkアプリケーションに任意のWebアプリケーションを統合できるようにする公開ポートレットです。Webクリッピングは、Webアプリケーションの既存のユーザー・インタフェースを利用して迅速に統合できるように設計されています。Webクリッピングでは、Webコンテンツを単一の一元化したWebページのポートレットに収集できます。Webクリッピングを使用すると、大規模な組織に散在するWebサイトのコンテンツを統合できます。

この章には、WebクリッピングをOracle JDeveloper環境で使用するために知っておく必要がある情報が含まれています。実行時のWebクリッピングの使用方法の詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portal: Spacesユーザーズ・ガイド』のWebクリッピング・ポートレットの使用に関する項の章を参照してください。

この章には次の項が含まれます:

様々なタイプのポートレット、プロデューサ、および他のポートレット・テクノロジの詳細は、第57章「ポートレットの概要」を参照してください。


注意:

Webクリッピング・ポートレットは、リリース11g (11.1.1.7.0)では非推奨になっています。Oracle WebCenter Portalのページレット・プロデューサを使用してクリップ・ページレットを使用することを検討してください。詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portal管理者ガイド』のOracle WebCenter Portalのページレット・プロデューサの管理に関する項を参照してください。


64.1 Webクリッピングの概要

Webクリッピングを使用すると、Webページ全体または一部をクリップし、ポートレットとして再利用できます。基本およびHTMLフォームベースのサイトはクリップ可能です。Webクリッピングは、既存のWebページのコンテンツをコピーし、Frameworkアプリケーションでポートレットとして公開する場合に使用します。

Webクリッピングは次の機能をサポートします。

64.2 アプリケーションへのWebクリッピングの追加

Webクリッピング・ポートレットは、JDeveloperを使用して作成されたJSPドキュメントに追加できます。Webクリッピング・ポートレット・プロデューサは、次のサーバーに組み込まれています。

Webクリッピング・ポートレットをアプリケーションに追加するには:

  1. JDeveloperで、統合WLSを起動します。詳細は、第3.4項「統合WebLogic Serverの使用」を参照してください。

  2. JDeveloperで、Webクリッピング・プロデューサを登録します。詳細は、第62.3項「WebCenter Portal: FrameworkアプリケーションへのOracle PDK-Javaポートレット・プロデューサの登録」を参照してください。

    この手順では、たとえば次のようなエンドポイントURLを指定する必要があります。

    http://localhost:7101/portalTools/webClipping/providers/webClipping
    

    WLS_Portlets管理対象サーバーまたは統合WLSからWebクリッピング・ポートレット・プロデューサを登録することを選択できます。

    プロデューサを登録すると、ポートレットが「アプリケーション・リソース」パネルや「リソース・パレット」で使用可能になります。

  3. 「アプリケーション・リソース」パネルまたは「リソース・パレット」から、Webクリッピング・ポートレットを.jspxページにドラッグします。詳細は、第62.6項「ページへのポートレットの追加」を参照してください。

    PanelCustomizableコンポーネントまたはShowDetailFrameコンポーネントを使用している場合は、af:formのかわりにそのコンポーネントの上にポートレットをドラッグします。「構造」ペインで、Webクリッピング・ポートレットは、PanelCustomizableコンポーネントまたはShowDetailFrameコンポーネントの下に表示されます。ページ・エディタで、ポートレットは、PanelCustomizableコンポーネントまたはShowDetailFrameコンポーネントの中に表示されます。


    注意:

    JDeveloperでWebクリッピングのインスタンスをページに追加する際、ポートレットの「プロパティ・インスペクタ」を開き、AllModesSharedScreenプロパティとRenderPortletInIFrameプロパティが次のように設定されていることを確認します。

    • AllModesSharedScreenは、「カスタマイズ」と「パーソナライズ」がフル・ページのサイズで表示されるようにfalseに設定されています。このプロパティをfalseに設定していない場合、実行時にWebクリッピング・ポートレットを編集すると、ページ上に表示されるテキストが変形する可能性があります。

    • RenderPortletInIFrameは、表示モードでWebクリッピングが独自のインライン・フレーム(IFRAME)に表示されるようにtrueに設定されています。


  4. .jspxページを右クリックし、「実行」を選択します。

    Webクリッピング・ポートレットがデフォルトのブラウザに表示されます。

  5. Webクリッピング・ポートレットをカスタマイズしてそのコンテンツを定義します。詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portal: Spacesユーザーズ・ガイド』の章Webクリッピング・ポートレットの使用に関する項を参照してください。


    注意:

    SSL対応Webサイトをクリップするには、証明書ストアにそれらのサイトの証明書を追加する必要があります。Equifax、VeriSignまたはCybertrustの証明書を使用するSSL対応Webサイトの証明書は追加する必要がありません。これらの証明書は、デフォルトの証明書ストアに含まれています。

    証明書の追加の詳細は、第64.5.3.1項「信頼できるサイトの証明書の追加」を参照してください。


64.3 シングル・サインオンを使用した認証されているWebコンテンツの統合

Oracle Single Sign-Onを利用して、認証に必要な外部WebサイトのコンテンツをWebクリッピング・ポートレットに統合できます。


注意:

1つのプロデューサに関連付けることができる外部アプリケーションは1つのみです。外部アプリケーションごとに新規のプロデューサを登録する必要があります。Frameworkアプリケーション・ユーザーは、資格情報ではなく、該当のシステムのユーザー名とパスワードを使用して認証されているコンテンツにアクセスします。


認証が必要な外部アプリケーションを統合するには:

  1. JDeveloperでFrameworkアプリケーションを開きます。

  2. 認証情報を指定して、外部アプリケーションを登録します。詳細は、第68.13.3.2.1項「外部アプリケーションのOracle JDeveloperでの登録」を参照してください。

  3. Webクリッピング・プロデューサを登録します。詳細は、第62.3項「WebCenter Portal: FrameworkアプリケーションへのOracle PDK-Javaポートレット・プロデューサの登録」を参照してください。

    Oracle PDK-Javaポートレット・プロデューサの登録ウィザードを使用してプロデューサを登録する際に、「接続詳細の指定」ページで、「プロデューサと外部アプリケーションとの関連付け」チェック・ボックスを選択し、値のリストから登録した外部アプリケーションを選択します。「プロデューサ・セッションの有効化」チェック・ボックスが自動的に選択されます。

    図64-1は、Webクリッピング・プロデューサと関連付けられているMyOracleSupportという名前の外部アプリケーションを示しています。

    図64-1 外部アプリケーションへのWebクリッピング・プロデューサの関連付け

    図64-1の説明が続きます
    「図64-1 外部アプリケーションへのWebクリッピング・プロデューサの関連付け」の説明

  4. 登録したプロデューサからのWebクリッピング・ポートレットを.jspxページに追加します。

  5. .jspxページを右クリックし、「実行」を選択します。

  6. 外部アプリケーションの共有資格情報または公開資格情報を指定しなかった場合は、ポートレットに「ログイン情報の更新」リンクが含まれます。このリンクをクリックします。

  7. 資格情報を入力し、「OK」をクリックして外部Webサイトにログインします。

    図64-2に、MyOracleSupportという名前の外部アプリケーションのログイン画面を示します。

    図64-2 統合外部アプリケーションへのログイン

    図64-2の説明が続きます
    「図64-2 統合外部アプリケーションへのログイン」の説明

  8. Webクリッピング・ポートレットのヘッダーで「アクション」アイコンをクリックし、「カスタマイズ」を選択します。

    「Webクリッピングの検索」ページが表示され、外部アプリケーションのデフォルトのURLが「URLの場所」フィールド(図64-3)に表示されます。

    図64-3 Webクリッピングの検索

    図64-3の説明が続きます
    「図64-3 Webクリッピングの検索」の説明

    これで、Webクリッピング・ポートレットに表示するWebページの任意のセクションを選択できるようになりました。Webクリッピング・ポートレットのカスタマイズ方法の詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portal: Spacesユーザーズ・ガイド』の章Webクリッピング・ポートレットの使用に関する項を参照してください。

    外部アプリケーションの必要なページをクリップすると、認証が必要なページからのWebクリッピングでも、ポートレットで使用できるようになります。

64.4 Webクリッピングの拡張機能

Webクリッピングは、特定の拡張機能をサポートしています。Webクリッピング・トランスポートAPIを使用してカスタム認証方式を構成し、リソース・プロキシを使用するようにイメージ・リンクをリライトできます。

この項には次のサブセクションが含まれます:

64.4.1 Webクリッピング・トランスポートAPIの使用方法

カスタム認証方式をサポートするには、Webクリッピング・トランスポートAPIを使用できます。Webクリッピング・トランスポート・レイヤーを拡張してカスタム認証方式をサポートするには、いくつかの実装およびデプロイの手順を実行する必要があります。

この項には次のサブセクションが含まれます:

64.4.1.1 Webクリッピング・トランスポートAPIの実装

Kerberosなどのカスタム認証方式をサポートする場合は、まず、固有のトランスポート・クラスを実装する必要があります。

カスタム・トランスポート・クラスを実装するには:

  1. oracle.portal.wcs.transport.http.HttpTransportLiaisonインタフェースの2つのユース・ケースをオーバーライドします。

    Webクリッピングでは、このインタフェースを使用してHTTPトランスポート・レイヤーが抽象化されます。デフォルトでは、次の実装によって、このインタフェースの2つのユース・ケースがマニフェストされます。

    • HttpClientStudioTransportLiaisonは、Webクリッピング・スタジオ・モードでHTTPトランスポートを処理します

    • HttpClientProviderTransportLiaisonは、Webクリッピング・プロデューサ表示モードでHTTPトランスポートを処理します

    その他の認証方式をサポートするには、スタジオとプロバイダの両方のHttpClientTransportLiaison実装についてaddRequestHeadersメソッドをオーバーライドし、独自の認証固有ヘッダーを追加する必要があります。詳細は、Oracle WebLogic Server Webクリッピング・トランスポートAPIリファレンスを参照してください。

  2. 新しいサブクラスをコンパイルし、JARファイルにパッケージ化します。

    たとえば、新しいサブクラスをコンパイルするには次のコマンドを使用します。

    javac -classpath path_to_wcejar -d classes/

    ここで、path_to_wcejarは、wce.jarファイルへのパスを指します。

    JARファイルを作成するには、たとえば、次のコマンドをclassesディレクトリから実行します。

    jar cvf ../mytransport.jar

    ここで、mytransport.jarは、ユーザーが作成するJARファイルを指します。

64.4.1.2 Webクリッピング・トランスポートAPIのデプロイ

新しいトランスポート・クラスを実装したら、カスタム認証方式をサポートするためにJARファイルをデプロイする必要があります。

JARファイルをデプロイするには:

  1. JARファイルを、実行時にWebクリッピング・プロデューサに使用されるクラス・パスまたは共有ライブラリに置きます。

  2. HttpClientProviderTransportLiaisonおよびHttpClientStudioTransportLiaisonに定義されているコンテキスト・パラメータに次の変更を行うことにより、Webクリッピング・プロデューサのweb.xmlファイルにトランスポート・クラスを登録します。

    • oracle.webclipping.provider.TransportLiaisonClassのパラメータ値を、HttpClientProviderTransportLiaison クラスから拡張した新しいクラスの名前に変更します。

    • oracle.webclipping.studio.TransportLiaisonClassのパラメータ値を、HttpClientStudioTransportLiaisonクラスから拡張された新しいクラスの名前に変更します。

  3. プロデューサ・サーバーを再起動して変更を有効にします。

64.4.2 リソース・プロキシを使用するためのイメージ・リンクのリライト

Webクリッピングを使用すると、イメージ・リンクをリライトしてリソース・プロキシを使用できます。この機能を有効にするには、次のエントリをWebクリッピング・プロデューサのweb.xmlファイルに追加する必要があります。

<env-entry>
    <env-entry-name>oracle/webclipping/rewriteImageLink</env-entry-name>
    <env-entry-type>java.lang.Boolean</env-entry-type>
    <env-entry-value>false</env-entry-value>
</env-entry>

64.5 Webクリッピング・ポートレット構成のヒント

Webクリッピングを使用する前に、次のものを含むいくつかの管理タスクを実行する必要があります。

64.5.1 Webクリッピング・リポジトリの構成

Webクリッピングには、Oracle Metadata Services (MDS)ストアまたはOracleデータベースに永続的に格納する必要がある定義があります。


注意:

Microsoft SQL ServerまたはIBM DB2データベースをWebクリッピング・リポジトリとして使用することはできません。


Webクリッピング・リポジトリ構成は、次の場所にあるWebクリッピング・プロデューサのテスト・ページにアクセスすることで表示できます。

http://host:port/portalTools/webClipping/providers/webClipping

ここで、hostは、ご使用のWebクリッピング・プロデューサがデプロイされているサーバーであり、portは、そのサーバーがHTTPリクエストをリスニングするポートです。


注意:

統合WLSとWLS_Portlet管理対象サーバーは、同じシステム上で使用可能である場合でも、異なるポートにデプロイする必要があります。デフォルトでは、統合WLSはポート7101にデプロイされており、WLS_Portletはポート8889にデプロイされています。


プロバイダ・テスト・ページは、Webクリッピング・プロデューサが有効なリポジトリで構成されているかどうかを自動的に検出します。構成されていない場合、Webクリッピング・リポジトリの「ステータス」列には「未構成」と表示されます。図64-4は、Webクリッピングのプロバイダ・テスト・ページを示しています。

図64-4 Webクリッピング - プロバイダ・テスト・ページ

図64-4の説明が続きます
「図64-4 Webクリッピング - プロバイダ・テスト・ページ」の説明

プロバイダ・テスト・ページを使用して、Webクリッピング構成情報を変更することはできません。Webクリッピング・リポジトリは、provider.xmlファイルで適切な値を設定することで構成できます。このファイルでは、repositoryInfoタグを使用して、Webクリッピング・リポジトリ設定を指定します。


注意:

provider.xmlのパスを判別するには、ファイル・システム内でwebClipping/provider.xmlを検索します。たとえば、UNIXでは次のコマンドを実行します。

> find DOMAIN_DIR -name "provider.xml" | grep -i webClipping

Oracle JDeveloperの統合WLSでは、Webクリッピングのprovider.xmlは、次の場所にあります。

JDEV_SYSTEM_DIRECTORY/DefaultDomain/servers/DefaultServer/tmp/_WL_user/portalTools_11.1.1.2.0/RANDOMLY_GENERATED_DIRECTORY/war/WEB-INF/providers/webClipping/provider.xml

Windowsプラットフォームでは、JDeveloperのシステム・ディレクトリのパスに空白があると、Frameworkアプリケーション内のページはレンダリングされません。したがって、JDEV_SYSTEM_DIRECTORYパスに空白が含まれていないことを確認してください。

Fusion Middleware 11gインストールでは、Webクリッピングのprovider.xmlは次の場所にあります。

FMW_HOME/user_projects/domains/wc_domain/servers/WLS_Portlet/tmp/_WL_user/portalTools_11.1.1.2.0/RANDOMLY_GENERATED_DIRECTORY/war/WEB-INF/providers/webClipping/provider.xml

この項には次のサブセクションが含まれます:

64.5.1.1 Webクリッピング・リポジトリとしてのOracle Metadata Services (MDS)の使用方法

デフォルトでは、Oracle JDeveloperで統合WLS(デフォルト・サーバー)でホストされているWebクリッピング・プロデューサは、Webクリッピング・リポジトリとしてファイルベースのMDSを使用するように構成されています。


注意:

完全なOracle Fusion Middlewareインストールでは、Webクリッピング・ポートレット・プロデューサは、デフォルト・ドメインのWLS_Portlets管理対象サーバー内にも組み込まれています。デフォルトでは、このWebクリッピング・ポートレット・プロデューサは、Webクリッピング・リポジトリとして、Oracle WebLogic Serverの一部としてインストールされているOracleデータベースを使用するように構成されています。


例64-1は、provider.xml内のデフォルト・リポジトリとしてのMDSを示しています。

例64-1 provider.xml内のデフォルトWebクリッピング・リポジトリとしてのMDS

  <repositoryInfo class="oracle.portal.wcs.provider.info.MdsInformation">
    <mdsConfigLocation>mds-config.xml</mdsConfigLocation> 
  </repositoryInfo>

MDSリポジトリの場合、repositoryInfoタグはMdsInformationクラスに設定されます。mdsConfigLocationエントリは、mds-config.xmlファイルのパスを指定します。このファイルには、メタデータ・ストア構成情報(実際のメタデータ・ストアのパスを含む)が納められています。Oracle JDeveloperでは、mds-config.xmlファイルは、次のパスにあります。

JDEV_SYSTEM_DIRECTORY/DefaultDomain/servers/DefaultServer/tmp/_WL_user/portalTools_11.1.1.2.0/RANDOMLY_GENERATED_DIRECTORY/war/WEB-INF

注意:

Windowsプラットフォームでは、JDeveloperのシステム・ディレクトリのパスに空白があると、Frameworkアプリケーション内のページはレンダリングされません。したがって、JDEV_SYSTEM_DIRECTORYパスに空白が含まれていないことを確認してください。


mds-config.xmlファイルでは、プロパティ・タグ内でリポジトリの場所を指定します。

<property name="metadata-path" value="portletdata/tools/webClipping"/>

valueに指定される場所は、JDEV_HOME/portalを基準としています。指定される相対パスは、JDEV_HOME/portalを基準としているものと解釈されます。別の場所(たとえば、Oracle JDeveloperホーム外の場所)を使用するには、絶対パス(c:\mdsなど)を指定します。


注意:

複数中間層デプロイの場合、メタデータ・パスを共有ファイル・システムに変更します。


64.5.1.2 Webクリッピング・リポジトリとしてのOracleデータベースの使用方法

MDSはOracle JDeveloperでのデフォルト・リポジトリですが、かわりに、Webクリッピング・リポジトリ用にデータベース・スキーマを使用することを選択できます。


注意:

Webクリッピング・リポジトリとしてデータベースを使用する場合、カスタマイズは、Webクリッピング・プロデューサまたは消費するアプリケーションを再デプロイする場合でもすべて保持されます。


Webクリッピングには次のデータベース・スキーマのいずれかを使用できます。

  • Oracle WebLogic Server向けのRCUによって作成されたデフォルトPORTLETデータベース・スキーマ

  • Oracle 9i以上用のユーザー定義データベース・スキーマ


注意:

Microsoft SQL ServerまたはIBM DB2データベースをWebクリッピング・リポジトリとして使用することはできません。


この項には次のサブセクションが含まれます:

64.5.1.2.1 RCUによって作成されるデータベース・スキーマの使用方法

Webクリッピング・リポジトリ用に、Oracle WebLogic Serverの一部としてインストールされているOracleデータベースを、jdbc/portletPrefsという名前のJNDIデータ・ソースを介して使用できます。このデータベースにアクセスするには、PORTLETという名前のスキーマを使用します。


注意:

PORTLETスキーマは、WebCenter Portal用に構成されたOracleデータベースで作成する必要があります。詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalインストレーション・ガイド』のOracle WebCenter Portalのインストールに関する項を参照してください。


64.5.1.2.2 データベース・スキーマの作成

Webクリッピング・リポジトリとしてOracle 9i以上のデータベースの任意のユーザー定義スキーマを使用できます。Webクリッピングの定義およびクリッピング用のデータベース・スキーマを作成するには、例64-2のJavaコマンドを実行します。

例64-2 Webクリッピング・ポートレットの定義およびクリッピング用のスキーマを作成するためのJavaコマンド

java -classpath WC_ORACLE_HOME/lib/xmlparserv2.jar:
WC_ORACLE_HOME/jdbc/lib/ojdbc14.jar:WC_ORACLE_HOME/portal/jlib/wce.jar
oracle.portal.wcs.Installer -installSchema -username dbuser -password
dbpassword -dburl jdbc:oracle:thin:@//host:port/dbid

ここで:

  • WC_ORACLE_HOMEは、ご使用のWebCenter Portal Oracleホーム・ディレクトリのパスです。

  • dbuserは、スキーマのデータベース・ユーザーです。

    WSRPおよびPDK-Javaのプリファレンス・ストア・データベース・スキーマの作成で使用するものと同じデータベース・ユーザーを使用することを検討してください。同じユーザーを使用しない場合は、新規のユーザーを作成し、接続権限とリソース権限を付与する必要があります。

  • dbpasswordは、指定したユーザーのパスワードです。

  • dburlは、データベースのURLです。

    これは、次の構文を使用してWebクリッピング・ポートレットの定義およびクリッピング用に作成するスキーマを含むデータベースです。

    jdbc:oracle:thin:@//dbhost:dbport/service_name
    

    例:

    jdbc:oracle:thin:@//shobeen:1521/sales_us
    

注意:

例64-2のクラスパスでは、UNIXとWindowsで異なるセパレータを使用しています。UNIXシステムでは、classpathにコロン(:)セパレータを使用します。Windowsシステムでは、classpathにセミコロン(;)セパレータを使用します。


64.5.1.3 provider.xmlでのWebクリッピング・リポジトリの構成

統合WLSにデプロイされたWebクリッピング・プロデューサのリポジトリ構成を変更するには:

  1. テキスト・エディタでprovider.xmlファイルを開きます。

  2. ご使用のWebクリッピング・リポジトリの設定を指定します。

    • RCUによって作成されるJNDIデータ・ソースによって参照されるPORTLETスキーマを使用します。例64-3に示すエントリを指定します。

      例64-3 Webクリッピング・リポジトリとしてのOracleデータベース

        <repositoryInfo class="oracle.portal.wcs.provider.info.JdbcDbInformation">
           <connectionName>jdbc/portletPrefs</connectionName>
           <useRAA>false</useRAA>
           <useASO>false</useASO>
        </repositoryInfo>
      

      タグ・パラメータの詳細は、第64.5.1.4項「repositoryInfoタグの属性および子タグ」を参照してください。

    • Oracle database 9i以上用に作成されたデータベース・スキーマを使用します。そこで、接続情報を手動で指定できます。

      WebクリッピングとしてOracle 9i以上を指定するには、例64-4に示すエントリでデータベース接続パラメータを指定します。

      例64-4 Webクリッピング・リポジトリとしてのOracle Database 9i以上の設定

          <repositoryInfo class="oracle.portal.wcs.provider.info.DatabaseInformation">
             <useRAA>false</useRAA>
             <databaseHost>dbhost.mycompany.com</databaseHost>
             <databasePort>1521</databasePort>
             <databaseSid>iasdb</databaseSid>
             <databaseUsername>scott</databaseUsername>
             <databasePassword>!tiger</databasePassword>
             <useASO>false</useASO>
          </repositoryInfo>
       
      

      タグ・パラメータの詳細は、第64.5.1.4項「repositoryInfoタグの属性および子タグ」を参照してください。

      セキュアなデータベース接続が必要な場合は、useASOエントリをtrueに設定することで、詳細セキュリティ・オプション(ASO)を有効にします。ASOの構成の詳細は、第64.5.3項「Webクリッピング・プロデューサのセキュリティ」を参照してください。


      注意:

      provider.xmlには、<repositoryInfo>の1つのエントリのみが存在できます。選択したWebクリッピング・リポジトリに応じて、そのエントリのみ非コメント化する必要があります。


  3. provider.xmlファイルを保存します。

  4. 統合WLSを再起動します。

64.5.1.4 repositoryInfoタグの属性および子タグ

表64-1では、repositoryInfoタグの属性および子タグとその説明を示しています。


注意:

repositoryInfoタグの属性および子タグは、Webクリッピングのprovider.xmlファイルのコメントでも説明されています。

provider.xmlファイルのコメントでは、Oracleインフラストラクチャ・データベースを使用するOracle9iデータベース以上用に提供されている例は、Oracle Portalと、そのインフラストラクチャ・データベースおよびアプリケーション・プログラミング・インタフェース専用です。その例は、Frameworkアプリケーションの実装には使用しないでください。


表64-1 repositoryInfoタグの属性および子タグ

属性/パラメータ MDS/データベース 説明

class

両方

class属性は、Webクリッピングの定義の格納に使用されるリポジトリのタイプを指定します。この属性には、次の値を指定できます。

  • oracle.portal.wcs.provider.info.MdsInformation

    この値は、Webクリッピングの定義の格納にMDSが使用され、MDS構成がmds-config.xmlファイルにプッシュされることを意味します。

  • oracle.portal.wcs.provider.info.DatabaseInformation

    この値は、Webクリッピングの定義の格納にはOracle9iデータベース以上が使用され、データベースの接続の詳細はrepositoryInfoタグに子として含まれることを意味します。

  • oracle.portal.wcs.provider.info.JdbcDbInformation

    この値は、Oracle WebLogic Serverの一部としてインストールされているOracleデータベースが、Webクリッピング定義の格納に使用されることを示しています。

mdsConfigLocation

MDS

class属性の値がMDSリポジトリを示す場合、mdsConfigLocationタグを使用します。それは、MDS構成ファイルmds-config.xmlを指しており、それによって実際のMDSの場所が指定されます。mds-config.xmlファイルは、次の場所にあります。

MW_HOME/wlserver_10.3/wc_domain/servers/WLS_Portlet/tmp/_WL_user/portalTools_11.1.1.2.0/yyggl7/war/WEB-INF

connectionName

データベース

RCUを使用してWebクリッピング・リポジトリがインストールされたデータ・ソースのJNDI名を指定します。デフォルトでは、接続名はjdbc/portletPrefsであり、それはOracle WebLogic ServerのPORTLETスキーマを指しています。

Oracle WebLogic Server 11g中間層がOracle Application Server 10gリポジトリとペアになっている相互運用シナリオでは、接続はOracle Application Server 10gリポジトリのPORTALスキーマを指しています。

useASO

データベース

trueまたはfalseに設定します。

  • Webクリッピング・プロデューサとデータベース間の通信チャネルの暗号化にOracle Advanced Security Option (ASO)を使用するには、trueを指定します。これは、クリップされたコンテンツに大文字小文字の区別があるデータ含まれている場合に追加のセキュリティを導入するために用意されています。

  • このオプションを省略する場合は、falseを指定します。

useRAA

データベース

trueまたはfalseに設定します。

  • データベース接続パラメータへのアクセスにリポジトリ・アクセスAPIが使用される場合は、trueを指定します。trueを指定することは、Webクリッピング・プロデューサでリポジトリとしてデフォルトのOracleインフラストラクチャ・データベースを使用することに相当します。

    trueを指定すると、他のrepositoryInfo子タグの必要がなくなります。

  • このオプションを省略する場合は、falseを指定します。

databaseHost

データベース

Oracleデータベースのホスト名を指定します。バージョン9i以上のみを使用します。例:

mycompany.dbhost.com

databasePort

データベース

Oracleデータベース・リスナーのポート番号を指定します。これは通常1521です。

databaseSid

データベース

Webクリッピング・リポジトリをホスティングするデータベースのOracle SIDを指定します。

databaseUsername

データベース

データベースへのログインに使用するユーザー名を入力します。

databasePassword

データベース

指定したデータベース・ユーザー名のプレーン・テキストのパスワードを入力します。パスワードの前に感嘆符(!)を付け、Webクリッピング・プロデューサが起動と同時にパスワードを暗号化できるようにします。

例:

!AX3tR

64.5.1.5 Webクリッピング・リポジトリの移行

デフォルトでは、Webクリッピングは、ファイルベースのMDSを使用し、Webクリッピング定義および関連するメタデータを格納します。ただし、データベースを使用するようにWebクリッピングを構成できます。Frameworkアプリケーション用にこのリポジトリを移行するには、エクスポートおよびインポート・モードでデプロイ前ツールを使用して、MDSからデータベースへ、あるいはその逆に移行します。この手順は、アプリケーションごとに次のように実行する必要があります。

  1. Webクリッピング・プロデューサを使用するすべてのFrameworkアプリケーションに対して、デプロイ前ツールをexportモードで実行します。

  2. 別のリポジトリを使用するように、プロデューサを更新します。詳細は、第64.5.1.3項「provider.xmlでのWebクリッピング・リポジトリの構成」を参照してください。

  3. Webクリッピング・プロデューサを使用するすべてのFrameworkアプリケーションに対して、デプロイ前ツールをimportモードで実行します。

64.5.2 HTTPまたはHTTPSのプロキシ構成

HTTPまたはHTTPSのプロキシ設定は、Webクリッピング・スタジオがファイアウォールの外にあるWebサイトに接続できるように設定する必要があります。provider.xmlファイルを手動で編集することにより、設定を指定できます。

Frameworkアプリケーション管理者は、HTTPまたはHTTPS構成に従って、手動でプロキシ設定を設定できます。provider.xmlファイルの該当するエントリを編集します。

例64-5では、provider.xmlの該当する部分を示しています。

例64-5 プロキシ設定

- <!-- 
 proxy information: Fill the following up if you have a proxy
 server between the provider and external sites.
   <proxyInfo class="oracle.portal.provider.v2.ProxyInformation">
      <httpProxyHost>proxy.mycompany.com</httpProxyHost>
      <httpProxyPort>80</httpProxyPort>
      <dontProxyFor>*.mycompany.com</dontProxyFor>
      <proxyUseAuth>true</proxyUseAuth>
      <proxyType>Basic</proxyType>
      <proxyRealm>realm1</proxyRealm>
      <proxyUseGlobal>false</proxyUseGlobal>
      <proxyUser>scott</proxyUser>
      <proxyPassword>!tiger</proxyPassword>
   </proxyInfo>
   
  --> 

<proxyUseAuth><proxyType><proxyRealm><proxyUseGlobal><proxyUser>および<proxyPassword>のタグに値を指定するかどうかはオプションです。

表64-2では、provider.xmlファイルで指定するプロキシ設定について説明しています。

表64-2 Provider.xmlのタグ

パラメータ 説明

httpProxyHost

Webクリッピング・プロバイダからそのデータ・ソースにURL接続するためにプロキシ・サーバーが必要な場合に、そのプロキシ・サーバーのホスト名を入力します。

httpProxyPort

HTTPプロキシ・ホストのポート番号を入力します。

dontProxyFor

プロキシ・サーバーを介さずに直接接続できるドメインまたはホスト名を入力します。ドメイン名は、次の例のように、企業、組織、政府機関などの名前を含むURLの一部です。

*.company.com, *.us.company.com

ホストは、完全修飾ホスト名でもIPアドレスでもかまいません。

proxyUseAuth

指定可能な値: true | false

プロキシ・サーバーに認証が必要な場合は、trueを入力します。認証パラメータは、proxyTypeproxyRealmproxyUseGlobalproxyUserNameおよびproxyPasswordのタグによって指定します。

proxyType

指定可能な値: Basic | Digest

プロキシ・サーバーのタイプを選択します。

BasicまたはDigest認証の詳細は、http://www.faqs.org/rfcs/rfc2617.htmlを参照してください。

proxyRealm

この表で後から説明するログイン情報に従い、ユーザーがアクセスするプロキシ・サーバーのレルムの名前を入力します。レルムの名前がわからない場合は、プロキシ・サーバーの管理者に問い合せてください。

proxyUseGlobal

指定可能な値: true | false

trueの場合、<proxyUser><proxyPassword>の値はすべてのユーザーに使用されます。ユーザーには「ソース」タブおよび「パーソナライズ」ページで「プロキシ認証」セクションが表示されません。falseの場合、ページ設計者は、ポートレットを定義する際、「ソース」タブの「プロキシ認証」セクションを使用してログインする必要があります。エンド・ユーザーは、「パーソナライズ」画面の「プロキシ認証」セクションを使用してログインする必要があります。<proxyUsername>および<proxyPassword>を指定すると、それらはパブリック・ユーザーにのみ使用されます。

proxyUserName

プロキシ・サーバーにログインするユーザー名を入力します。

ProxyPassword

指定したユーザー名のパスワードを入力します。プレーン・パスワード・テキストの前に!を付ける必要があります。プロデューサが起動すると、これはprovider.xmlファイルで暗号化されて保護されます。



注意:

外部のWebサイトに接続するためにプロキシ・サーバーを使用する環境の場合、dontProxyForエントリを使用して、プロキシ例外リストを指定できます。Webクリッピングではプロキシ例外リストを使用して、ユーザーが未認可の外部Webサイトからコンテンツをクリッピングできないように制限します。ユーザーがリストにあるドメイン内のWebサイトをWebクリッピング・スタジオから参照しようとすると、HTTPタイムアウト・エラーが発生します。


64.5.3 Webクリッピング・プロデューサのセキュリティ

ここまでの項では、Webクリッピング・プロデューサを使用できるようにするために実行する必要のある管理タスクについて説明しました。この後の項では、Webクリッピング・プロデューサがSecure Sockets Layer (SSL)対応Webサイトにアクセスし、自身とデータベース間のチャネルを暗号化できるようにするために、実装する必要のあるセキュリティ構成オプションのいくつかについて説明します。

64.5.3.1 信頼できるサイトの証明書の追加

ユーザーがセキュアなサイトへ移動すると、そのWebサイトは、セキュリティに関する情報をユーザーから要求されたときに自身の身元を示す証明書をユーザーに返すことが普通です。ユーザーが証明書を受け取ると、その証明書はブラウザの信頼できる証明書のリスト内に置かれるので、ブラウザとそのサーバーとの間でセキュアなチャネルを開くことができます。Webブラウザと同様に、Webクリッピング・プロデューサは外部Webサイトに対してHTTPクライアントとして機能します。信頼できるサイトを記録するために、Webクリッピング・プロデューサは、cacertsファイルを使用します。これは、信頼できる証明書を格納するためのJavaキーストアです。

デフォルトでは、cacertsファイルには、Equifax、VeriSign、Cybertrustの証明書など様々な証明書が格納されます。ただし、これには、Web上に存在する使用可能なサーバー証明書の一部は含まれていません。このため、ユーザーがHTTPSを使用してセキュアなサーバーに移動しているときに、Webクリッピング・スタジオ内で、SSLのハンドシェイク失敗例外が発生することがあります。この問題を解決するために、そのサイトの証明書をcacertsファイルに追加する必要があります。

証明書をcacertsファイルに追加するには:

  1. HTTPS Webサイトの証明書をダウンロードし、その証明書をPEM形式で保存します。


    ヒント:

    Mozilla Firefox 3.0以上では、証明書ファイルをPEM形式で保存できます。


  2. 次のようにして、cacertsファイルを見つけます。

    1. 次のURL書式を使用してOracle WebLogic Server管理コンソールにログインします。

      http://host:port/console

    2. WLS_Portlets管理対象サーバーの「キーストア」タブを開きます。

    3. 「Java標準信頼キーストア」フィールドに指定されているcacertsファイルの場所を書き留めます。

      図64-5 cacertsファイルを見つける

      図64-5の説明が続きます
      「図64-5 cacertsファイルを見つける」の説明

  3. コマンド・プロンプトで、cacertsファイルの場所に移動し、次のコマンドを実行して証明書を追加します。

    keytool -importcert -alias certi_alias -file certifi_name -keystore cacerts -storepass password

    ここで、certi_aliasは証明書に使用される別名を表し、certifi_nameは証明書ファイル名を表し、passwordcacertsファイルのパスワードを表します。デフォルト・パスワードはchangeitです。

    例:

    keytool -importcert -alias stamf05 -file stamf05.crt -keystore cacerts -storepass changeit


    ヒント:

    別名を使用することで、信頼できる証明書をcacertsファイルにインポートすることをお薦めします。これにより、キーストアのエントリの削除またはリストが容易になります。


64.5.3.2 Webクリッピング・プロデューサに対するOracle Advanced Securityの構成

Webクリッピング・プロデューサでは、Oracle Advanced Security Option (ASO)を使用して、自身とWebクリッピング・リポジトリをホスティングするデータベースとの間のチャネルを保護し、暗号化できます。この機能は、任意のOracleデータベースをWebクリッピング・リポジトリとして選択した場合にのみ使用可能です。Oracle JDeveloperでは、Oracle Metadata ServicesがデフォルトのWebクリッピング・リポジトリであるため、この機能はデフォルトでは無効です。

ASOを有効にするには:

  1. テキスト・エディタでprovider.xmlを開きます。

  2. ファイルのリポジトリ設定セクション(例64-3に示す)で、useASOエントリをtrueに設定します。

  3. provider.xmlファイルを保存します。

さらに、sqlnet.oraファイル内に次のASO構成パラメータを設定して、Webクリッピング・プロデューサと、Webクリッピング・リポジトリのホストとして動作するデータベース間で確立されるデータベース接続でASOが使用されるようにします。

  • SQLNET.AUTHENTICATION_SERVICES -- このパラメータは、ASOによるデータベース接続作成で、サポートされている認証方法を選択するために使用されます。このパラメータの設定の詳細は、『Oracle Database Advanced Security管理者ガイド』を参照してください。

  • SQLNET.CRYPTO_SEED -- このパラメータは、ASOによるデータベース接続作成に使用される、暗号化シード値(FIPS 140-1設定)を示しています。

    パラメータの設定およびパラメータの様々な可能な組合せに使用する値の詳細は、『Oracle Database Advanced Security管理者ガイド』を参照してください。


    注意:

    最初の構成、つまりデータベース・パラメータがすでに設定されている状態の後にこれらのパラメータを設定する場合は、データベース接続が開いているとみなされます。ASOを有効にすると、データベースへのすべての接続が影響を受けるため、ASOを使用する場合は、Webクリッピング・プロデューサが含まれている統合WLSを再起動して、現在のすべての接続をリセットすることをお薦めします。ASOを無効にする場合も、これを行う必要があります。


64.6 Webクリッピングに関する現在の制限

Webクリッピングを使用する場合は、次の制限に注意する必要があります。

64.7 Webクリッピングのトラブルシューティング

この項では、Webクリッピングの使用中に発生する可能性のある問題のトラブルシューティングに役立つ情報を提供します。

行n、列nで"x"が見つかりました。期待される値(いずれか): "x"、"y" ...

パーサー・エラー・メッセージがログ・ファイルに書き込まれました。

問題

Webクリッピング・ポートレットに表示されているWebコンテンツに無効なHTMLまたはJavaScriptが含まれています。

解決方法

これは、Webクリッピング・エラーではなく、サイト固有の問題です。サイトの管理者に連絡して支援を求めてください。