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Oracle® Fusion Middleware Oracle WebCenter Portal開発者ガイド
11g リリース1 (11.1.1.7.0)
B72084-02
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40 ピープル・コネクション・データ・コントロールおよびJava APIの使用方法

この章では、ピープル・コネクション・サービス・データ・コントロールおよびJava APIの概要を説明します。各データ・コントロールの詳細、それをプロジェクトに追加する方法、WebCenter Portal: Frameworkアプリケーションにおけるデータ・コントロールの使用方法に関する情報の参照先も示します。

この章には次の項が含まれます:

40.1 ピープル・コネクション・データ・コントロールの使用方法

ピープル・コネクション・サービスは、ピープル・コネクション機能の自分独自の表示方法を作成できるデータ・コントロールを提供します。この項では、次のデータ・コントロールの概要を説明し、サポートされているメソッド、属性およびクラスについて説明します。

この項には、次のサブセクションも含まれます:

40.1.1 プロジェクトへのデータ・コントロールの追加

プロジェクトにデータ・コントロールを追加するには、「リソース・パレット」でデータ・コントロールを右クリックし、ポップアップ・メニューから「プロジェクトに追加」を選択します。追加されると、アプリケーション・ナビゲータの「データ・コントロール」パネルで展開して、データ・コントロールのメソッドと属性を参照できます。

アプリケーション・ページにデータ・コントロールを追加するには、「データ・コントロール」パネルからページにデータ・コントロールをドラッグします。配置すると、ボタンやテキスト・ボックスなど、データにバインドするコンポーネントのタイプを選択するためのオプションが含まれているポップアップ・メニューが開きます。

ピープル・コネクション・データ・コントロールを実装するには:

  1. JDeveloperでWebCenter Portal: Frameworkアプリケーションを作成します。

  2. WebCenter Portalアプリケーションで、「リソース・カタログ」「サービス・カタログ」「データ・コントロール」にナビゲートします。

  3. ピープル・コネクション・データ・コントロールを選択し、コントロールを右クリックします。

  4. ポップアップ・メニューで「プロジェクトに追加」をクリックします。

    「アプリケーション・ナビゲータ・プロジェクト・データ・コントロール」フォルダに「データ・コントロール」が表示されます。

  5. 「データ・コントロール」フォルダを開きます。

    開くと、「データ・コントロール」オブジェクトおよびそれらに対応するJavaメソッドが表示されます。

  6. データ・コントロール・オブジェクトを.jspxページにドラッグ・アンド・ドロップし、図40-1に示すドロップダウン「表」.メニュー・リストの「ADF表」オプションを選択します。

    図40-1 ADF表が選択された.jspxページにドラッグ・アンド・ドロップされたデータ・コントロール・オブジェクト

    図40-1の説明が続きます
    「図40-1 ADF表が選択された.jspxページにドラッグ・アンド・ドロップされたデータ・コントロール・オブジェクト」の説明"

  7. 使用可能なJavaメソッドを使用するには、図40-2に示すように、そのメソッドを.jspxページにドラッグし、「作成」メニュー・リストの「メソッド」項目を選択して、それをプロジェクトのデータにバインドし、目的の機能を実現します。

    図40-2 Javaメソッドを.jspxページにドラッグ・アンド・ドロップして「作成」メニュー・リストの「メソッド」を選択

    図40-2の説明が続きます
    「図40-2 Javaメソッドを.jspxページにドラッグ・アンド・ドロップして「作成」メニュー・リストの「メソッド」を選択」の説明


関連項目:

WebCenter Portal: Frameworkアプリケーションでのデータ・コントロールの使用方法の詳細は、第7.1.3項「WebCenter Portalのデータ・コントロールの使用」を参照してください。


40.1.2 ピープル・コネクション管理データ・コントロールの使用

ピープル・コネクション管理データ・コントロールは、コネクションおよびコネクション・リストを追加および管理するためのメソッドを提供します。公開されている主要なメソッドには次のものがあります。

この項に含まれる各項では、ピープル・コネクション管理データ・コントロールと関連付けられているメソッドをリストし、説明します。

40.1.2.1 connectionLists

リストID、名前、ローカライズされた名前、メンバーの数、リストが変更可能であるかどうか、メンバー・ユーザーIDなどコネクション・リストに関する詳細のコレクション。表40-1では、このメソッドと関連付けられている属性をリストし、説明しています。

表40-1 メソッドconnectionListsの属性

属性 説明

id

コネクション・リストID

listName

コネクション・リストの名前

localizedName

コネクション・リストのローカライズされた名前

memberCount

指定された各コネクション・リストのメンバー数

modifiable

指定されたコネクション・リストを変更できるかどうかに関する情報

memberUserIds

指定された各コネクション・リストのメンバーのユーザーID


40.1.2.2 groupedPeopleCounts

各コネクション・グループに含まれているコネクションの数。

40.1.2.3 receivedInvitations

招待がいつ送信され、いつ受信されたか、招待のGUID、招待メッセージ、招待を送信したユーザーおよび受信したユーザーのユーザーIDなど、受信したコネクションの招待に関する詳細のコレクション。表40-2では、このメソッドと関連付けられている属性をリストし、説明しています。

表40-2 メソッドreceivedInvitationsの属性

属性 説明

dateFormattedAsReceived

受信者のタイムスタンプによる、招待の受信日付

dateFormattedAsSent

送信者のタイム・スタンプに応じて招待が送信された日付。

id

受信した招待のGUID

invitationMessage

招待メッセージ

inviteeUserid

招待を受信したユーザーのユーザーID

invitorUserid

招待を送信したユーザーのユーザーID

sentDate

システムのタイムスタンプによる、招待の送信日付


40.1.2.4 sentInvitations

招待がいつ送信され、いつ受信されたか、招待のGUID、招待メッセージ、招待を送信したユーザーおよび受信したユーザーのユーザーIDなど、送信したコネクションの招待に関する詳細のコレクション。表40-3では、このメソッドと関連付けられている属性をリストし、説明しています。

表40-3 メソッドsentInvitationsの属性

属性 説明

dateFormattedAsReceived

受信者のタイムスタンプによる、招待の受信日付

dateFormattedAsSent

送信者のタイム・スタンプに応じて招待が送信された日付。

id

受信した招待の一意のGUID

invitationMessage

招待メッセージ

inviteeUserid

招待を受信したユーザーのユーザーID

invitorUserid

招待を送信したユーザーのユーザーID

sentDate

システムのタイムスタンプによる、招待の送信日付


40.1.2.5 acceptInvitation(String invitationId)

コネクションの招待を受け入れるためのメソッド。表40-4では、このメソッドと関連付けられているパラメータをリストし、説明しています。

表40-4 メソッドacceptInvitationsのパラメータ

パラメータ 説明

invitationId

受け入れるコネクションの招待のGUID


40.1.2.6 addConnectionsToList(List userids, String listName)

指定されたユーザーを、指定されたコネクション・リストに追加するためのメソッド。表40-5では、このメソッドと関連付けられているパラメータをリストし、説明しています。

表40-5 メソッドaddConnectionsToListのパラメータ

パラメータ 説明

userids

指定されているコネクション・リストに追加するユーザーのユーザー名

listName

指定したユーザーを追加するコネクション・リストの名前


40.1.2.7 createConnectionList(String listName)

コネクション・リストを作成するためのメソッド。表40-6では、このメソッドと関連付けられているパラメータをリストし、説明しています。

表40-6 メソッドcreateConnectionListのパラメータ

パラメータ 説明

listName

新しいコネクション・リストに付ける名前


40.1.2.8 declineInvitation(String invitationId)

コネクションの招待を拒否するためのメソッド。表40-7では、このメソッドと関連付けられているパラメータをリストし、説明しています。

表40-7 メソッドdeclineInvitationのパラメータ

パラメータ 説明

invitationId

拒否する招待の一意のGUID


40.1.2.9 dropConnectionList(String listName)

コネクション・リストを削除するためのメソッド。表40-8では、このメソッドと関連付けられているパラメータをリストし、説明しています。

表40-8 メソッドdropConnectionListのパラメータ

パラメータ 説明

listName

削除するコネクション・リストの名前


40.1.2.10 getConnectionList(String connectionListName)

コネクション・リストを表すオブジェクトを返します。このオブジェクトは、指定したコネクション・リスト名に対して取得されたコネクション・リストに関する詳細を提供します。表40-9では、このメソッドと関連付けられているパラメータをリストし、説明しています。表40-10では、このメソッドと関連付けられている属性をリストし、説明しています。

表40-9 メソッドgetConnectionListのパラメータ

パラメータ 説明

connectionListName

次の属性を返すコネクション・リストの名前(表40-10を参照)

  • id

  • listName

  • localizedName

  • memberCount

  • modifiable

  • memberUserIds


表40-10 メソッドgetConnectionListの属性

属性 説明

id

返すコネクション・リストの一意のGUID

listName

返すコネクション・リストの名前

localizedName

返すコネクション・リストのローカライズされた名前

memberCount

返すコネクション・リストのメンバーの数

modifiable

返されたコネクション・リストを変更できるかどうかのインジケータ

memberUserIds

返されたコネクション・リストのメンバーのユーザーID


40.1.2.11 getConnections(String userid, String connectionListName, String filterPattern, String sortBy, int startIndex, int fetchSize)

コネクションのユーザーID、コネクションがメンバーとなっているコネクション・リスト、コネクションのプロファイルからの詳細を含めコネクションに関する詳細を提供するコネクション・オブジェクトを返します。表40-11では、このメソッドと関連付けられているパラメータをリストし、説明しています。表40-12では、このメソッドと関連付けられている属性をリストし、説明しています。

表40-11 メソッドgetConnectionsのパラメータ

パラメータ 説明

userid

返された各コネクションのユーザーID

connectionListName

コネクションの取得元のコネクション・リストの名前

filterPattern

condoleezzanicoleを返すcoなど、返されるコネクションに対して使用するフィルタ

sortBy

コネクションのソートに使用する順序

日時の降順でコネクションをソートするには、LAST_ACTIVITY_TIMEを入力します。名前のアルファベット順にソートするには、空白のままにします。

startIndex

結果のフェッチの開始点

これはページ区切りに使用されます。たとえば、検索では50件の一致レコードを返すことができるが、1から10件までしか必要ない場合があります。その場合は、startIndexを1に、fetchSizeを10に設定します。

fetchSize

返す結果の数(startIndexを参照)


表40-12 メソッドgetConnectionsの属性

属性 説明

connecteeUserId

コネクションのユーザーID

connectionListsMembershipList

コネクションがメンバーになっているコネクション・リストの名前

connecteeUserProfile

コネクションのプロファイル詳細


40.1.2.12 getNumberOfConnections(String userid, String connectionListName, String filterPattern)

指定したユーザーにコネクションを持っているユーザーの数(int)を返します。表40-13では、このメソッドと関連付けられているパラメータをリストし、説明しています。表40-14では、このメソッドと関連付けられている属性をリストし、説明しています。

表40-13 メソッドgetNumberOfConnectionsのパラメータ

パラメータ 説明

userid

コネクションの数を返すユーザーのユーザーID

connectionListName

カウントの取得元のコネクション・リストの名前

filterPattern

condoleezzanicoleを返すcoなど、返されるコネクションに対して使用するフィルタ


表40-14 メソッドgetNumberOfConnectionsの属性

属性 説明

Int

返すコネクションの数


40.1.2.13 ignoreInvitation(String invitationId)

指定したIDの招待を無視することを指定します。表40-15では、このメソッドと関連付けられているパラメータをリストし、説明しています。

表40-15 メソッドignoreInvitationのパラメータ

パラメータ 説明

invitationId

無視するコネクションの招待のGUID


40.1.2.14 inviteUserForConnection(String userid, String invitationMessage, Collection connectionListNames)

指定したユーザーIDを持つユーザーにコネクションの招待を送信する手段。「私のコネクションになっていただけますか」などの招待メッセージを含みます。招待が受け入れられたときに、招待を受ける人が追加される1つ以上のコネクション・リスト名も含みます。表40-16では、このメソッドと関連付けられているパラメータをリストし、説明しています。

表40-16 メソッドinviteUserForConnectionのパラメータ

パラメータ 説明

userid

招待を受ける人のユーザーID

invitationMessage

「コネクションを結びましょう」などのコネクション・メッセージ

connectionListNames

招待が受け入れられたときに、招待を受ける人が追加されるコネクション・リストの名前


40.1.2.15 isConnectionListModifiable(String listName)

指定したコネクション・リストを変更できるかどうかに関してtrueまたはfalse (boolean)を返します。表40-17では、このメソッドと関連付けられているパラメータをリストし、説明しています。表40-18では、このメソッドと関連付けられている属性をリストし、説明しています。

表40-17 メソッドisConnectionListModifiableのパラメータ

パラメータ 説明

listName

変更できるかどうかを決定するコネクション・リストの名前


表40-18 メソッドisConnecitonListModifiableの属性

属性 説明

boolean

指定したコネクション・リストを変更できるかどうかに応じて、Trueまたはfalse


40.1.2.16 isConnectionPartOfUnmodifiableList(String connecteeGuid)

指定したユーザーが、変更できないコネクション・リストのメンバーであるかどうかに関してtrueまたはfalse (boolean)を返します。表40-19では、このメソッドと関連付けられているパラメータをリストし、説明しています。

表40-19 メソッドisConnectionPartOfUnmodifiableListのパラメータ

パラメータ 説明

connecteeGuid

このコネクションが、変更できないコネクション・リストのメンバーであるかどうかを決定するコネクションのGUID


40.1.2.17 removeConnection(String userid, boolean fromListOnly, String listName)

コネクションとしてまたはコネクション・リストから指定したコネクションを削除するためのメソッド。表40-20では、このメソッドと関連付けられているパラメータをリストし、説明しています。

表40-20 メソッドremoveConnectionのパラメータ

パラメータ 説明

userid

指定したリストから削除するコネクションのユーザー名

fromListsOnly

ユーザーをコネクションとして削除するか、指定したコネクション・リストからのみ削除するのかを示すフラグ(trueまたはfalse)

listName

指定したユーザーを削除するコネクション・リストの名前


40.1.2.18 searchUsers(String filterPattern, int startIndex, int fetchSize)

ユーザーのリレーショナル属性、GUID、プロファイル詳細など、返されるユーザーに関する詳細のコレクションであるオブジェクトUsersを返します。表40-21では、このメソッドと関連付けられているパラメータをリストし、説明しています。表40-22では、このメソッドと関連付けられている属性をリストし、説明しています。

表40-21 メソッドsearchUsersのパラメータ

パラメータ 説明

filterPattern

condoleezzanicoleを返すcoなど、返される検索条件に対して使用するフィルタ

startIndex

結果のフェッチの開始点

これはページ区切りに使用されます。たとえば、検索では50件の一致レコードを返すことができるが、1から10件までしか必要ない場合があります。その場合は、startIndexを1に、fetchSizeを10に設定します。

fetchSize

返す結果の数(startIndexを参照)


表40-22 メソッドsearchUsersの属性

属性 説明

relationalAttributes

-


userGuid

ユーザーの一意のGUID

userProfile

ユーザーのプロファイル詳細


40.1.2.19 updateConnectionListsMembership(String member, Collection addListIds, Collection removeListIds)

指定したコネクション・リストにコネクションを追加したり、指定したコネクション・リストからコネクションを削除することによって、指定したコネクションのリストのメンバーシップを更新する手段を提供します。表40-23では、このメソッドと関連付けられているパラメータをリストし、説明しています。

表40-23 updateConnectionListsMembershipメソッドのパラメータ

パラメータ 説明

member

管理するコネクション・リストのメンバーシップを持つメンバーのユーザー名

addListIds

指定したユーザーを追加するコネクション・リストの名前

removeListIds

指定したユーザーを削除するコネクション・リストの名前


40.1.3 プロファイル・データ・コントロールの使用

プロファイル・データ・コントロールは、プロファイル詳細を返したり、更新したりするためのメソッドを提供します。

この項に含まれる各項では、プロファイル・データ・コントロールと関連付けられているメソッドをリストし、説明します。

40.1.3.1 メソッド: getProfile(String userId)

ユーザー・プロファイル詳細のコレクションであるWCUserProfileオブジェクトを返すためのメソッド。表40-24では、このメソッドと関連付けられているパラメータをリストし、説明しています。

表40-24 getProfileメソッドのパラメータ

パラメータ 説明

userID

プロファイル詳細を返すユーザーのID



ヒント:

WCUserProfileオブジェクトと関連付けられた属性を表示するには、アプリケーション・ナビゲータの「データ・コントロール」パネルで「getProfile」メソッドの下の「WCUserProfile」ノードを開きます。


40.1.3.2 メソッド: getProfileForUpdate(String userId)

ユーザー・プロファイル詳細のコレクションであるWCUserProfileオブジェクトを更新するためのメソッド。表40-25では、このメソッドと関連付けられているパラメータをリストし、説明しています。

表40-25 getProfileForUpdateメソッドのパラメータ

パラメータ 説明

userID

プロファイル詳細を更新するユーザーのID



ヒント:

WCUserProfileオブジェクトと関連付けられた属性を表示するには、アプリケーション・ナビゲータの「データ・コントロール」パネルで「getProfileForUpdate」メソッドの下の「WCUserProfile」ノードを開きます。


40.2 ピープル・コネクション・サービスJava API

ピープル・コネクション・サービスには、関連付けられたJava APIがあり、それを使用してサービス機能を操作できます。次のような内容が含まれます。

詳細は、Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portal Java APIリファレンスを参照してください