この付録では、次の項目について説明します。
メッセージの中には、オラクル社に連絡して問題を報告するようにお薦めしているものがあります。Oracleサポート・サービスにご連絡いただく場合は、あらかじめ次の情報をご用意ください。
Oracleソフトウェアが動作しているハードウェア、ならびにオペレーティング・システムとそのリリース番号
Oracleおよびその他のソフトウェア製品の完全なリリース番号
エラーが発生したときに使用していたすべてのOracleプログラム(リリース番号を含む)
エラー・コードやエラー・メッセージが1つまたは複数表示された場合は、それらの正確なコード番号とメッセージ・テキスト(表示順に)
Windowsアプリケーション・イベント・ログに書き込まれたOracle Fail Safeメッセージがある場合は、それらの正確なテキスト
問題の重大度。次のコードに従って判断してください。
ユーザーの個人の情報と会社の情報
名前
会社名
会社のOracle Support ID番号
電話番号
場合によっては、オラクル社カスタマ・サポート・センターよりトレース・ファイルの提供をお願いすることがあります。
エラー出力のログをファイルに記録するトレース機能の使用方法は、A.4項を参照してください。
Oracle Fail Safe Managerヘルプ・メニューで実行するソフトウェアのバージョンを確認するには、メニュー・バーの「ヘルプ」を選択し、「Oracle Fail Safe Managerのバージョン情報」を選択します。「検証」クラスタ・コマンドの出力ウィンドウに、Oracle Fail Safeと統合されているOracle製品のバージョン情報が表示されます。
Oracle Fail Safe Managerエラー・メッセージは3つの方法で保存されます。パラメータは次のとおりです。
進行状況ウィンドウ: このウィンドウはユーザーに対してエラー・メッセージを表示します。「別名で保存」ボタンを選択して、エラー番号、タイムスタンプ、バージョン情報などの詳細を含む出力ウィンドウの内容をファイルに保存します。
Windowsアプリケーション・イベント・ログ: Oracle Fail Safeリソース・モニター -- Oracleクラスタ・リソースを開始、停止および監視するクラスタ・コンポーネント -- は、Windowsアプリケーション・イベント・ログにエラー情報をポストします。Oracleクラスタ・リソースの開始、停止またはIs Aliveポーリングに関連するエラーが発生しているかどうか、このログを確認します。
Oracle Fail Safeトレース・ファイル: Oracle Fail Safeは、エラーの原因を特定できるヒントが提供される可能性があるこれらのファイルに詳細を記録します。
トレース機能を使用すると、エラー情報がログ・ファイルにダンプされます。この機能はOracle Fail Safeで受け取るエラーの追跡、報告、検査に役立ちます。
トレース機能はノード単位で有効にします。
次の手順に従い、クラスタのサーバー・ノード上でトレース機能を有効にし、トレース・フラグを設定してください。
Windowsのレジストリ・エディタを起動します。
レジストリのツリー表示から、次の順序で選択します。
「HKEY_LOCAL_MACHINE」→「SOFTWARE」→「ORACLE」→「FailSafe」→「Tracing」
レジストリ・エディタのメニュー・バーから「編集」を選択し、「値の追加」を選択して「文字列の追加」ダイアログ・ボックスを開きます。
「値の名前」フィールドに、表A-1に示されたOracle Fail Safe値を入力します。
「データタイプ」フィールドにREG_SZと入力します。
「OK」をクリックして「文字列エディタ」ダイアログ・ボックスを開きます。
「文字列」フィールドで、表A-1に示されているOracle Fail Safe文字列を1つ以上入力します。複数の項目がある場合は、カンマで区切ってください。
複数のOracle Fail Safeトレース・フラグを設定する場合は、手順3から7を繰り返します。
トレースが有効な各ノードでCluster Serviceサービスを再起動します。Cluster Serviceサービスを停止すると、すべてのクラスタ・リソースがクラスタの別のノードにフェイルオーバーすることに注意してください。
表A-1 クラスタのサーバー・ノードが使用するトレース・フラグ
注意: FSS_TRACE_FLAGS にALL を使用することをお薦めします。 |
Oracle Fail Safeトレース・ファイルは、プライベート・ディスクに保存する必要があります。
データベース・トレースとアラート・ファイルは、クラスタ・ディスクまたはプライベート・ディスクのいずれかに保管できます。
クラスタ・ディスクを使用する場合は、トレース・ファイルおよびアラート・ファイルには、操作に関する完全な情報が含まれます。ただし、データベースをホストするノードに関する情報は記録されません。これらのファイルで使用されるクラスタ・ディスクは、アーカイブ・ログ・ファイルまたはデータベース・データファイルで使用されるディスク(たとえば、「サンプル・データベースの作成」操作によりファイルが配置されるディスク)である必要があります。そうでない場合、これらはグループに追加されません。
プライベート・ディスクを使用する場合は、トレース・ファイルおよびアラート・ファイルには、操作に関するノード固有の情報がそれぞれ含まれます。ただし、データベースがフェイルオーバーまたは移動された場合、完全な履歴情報を得るには各クラスタ・ノードのファイルを同時に表示することが必要です。データがこれらのファイルに正しく書き込まれるように、それぞれのノードで有効なパス名を使用します。プライベート・ディスク上のファイルは、グループに追加されることはありません。